サークル「Hypno Story」さんの催眠音声作品。

今回紹介する作品は、高貴な家に生まれ大事に育てられてきたお嬢様が
自分を助けてくれた男性に変わった恩返しをします。

優しさと意地悪さを組み合わせた落差のあるサービスをするのが魅力で
催眠は全身をマッサージしながらリラックスする暗示を入れる癒し系だったのが
エッチは焦らし、連続絶頂、乳首&前立腺責めといったアブノーマルな要素で気持ちよくします。
お嬢様がする行き過ぎた恩返し
紡希(つむぎ)に催眠をかけられ何度もドライするお話。

「あ、来てくださったんですね」
紡希は丁寧語で話すお淑やかな声の女の子。
自分の屋敷を訪れた主人公を嬉しそうに迎えると
すぐさまぎゅっと抱きしめて冷えた体を温めます。

本作品はへんぴな場所にある屋敷に住み、使用人たちからは「姫」と呼ばれてる彼女が
迷子になったところを助けてくれた彼におよそ100分間の恩返しをします。
普通の女性ならプレゼントをあげたり一緒に食事するくらいで済ませるでしょうが
彼女は良くも悪くも世間知らずなため、それよりも深くてアブノーマルなことをします。

「前立腺と右乳首の快感が融合して より大きな快感の波を生み出します」
具体的にはエッチシーンの大部分で乳首、前立腺、耳を個別に責め続け
さらに快感をせき止めるパートと連続絶頂するパートを順に置いて落差のある快感を与えます。

おちんちんを責めるのは最後の8分間だけなので(しかもオプション扱い)
それ以外の性感帯を刺激してドライさせるのがテーマになります。

愛情表現としてやってるだけだから彼女に悪意はありません。
彼に好意を持ってることを伝えますし、他の女性にはできないことを敢えてやってるのだと思います。
プレイは比較的意地悪だけどキャラが優しいからややMあたりに留まってます。
心と体の防御力を下げる催眠
催眠は2パート22分間。
仰向けに横になって目を瞑り、まずは全身を下から上に向けてマッサージします。

「私の指で 足の裏の筋に沿って ぐーっ ぐーっと押していくと 足の力みが取れていく ぐーっ ぐーっと力が加わると じわ じわ 痺れるような熱が広がって 力が徐々に抜けていく」
作中で紡希が「催眠をかける」と言うことはありません。
しかし何をしてるか実況しながら力が抜ける暗示を小まめに入れます。
「ぐーっ」「じわじわ」といった擬声語もよく言いますし
音を使わずにマッサージの様子を主観的に味わわせます。

パート前半は足、膝、腰と下半身を主にケアしてたのが
後半に入ると鎖骨や耳に移り、それに合わせて暗示の内容も変わります。
ちなみに耳をマッサージする時だけは若干ざらついた摩擦音が鳴ります。

「落ちる ペースが落ちる また落ちる」
耳のマッサージをする時に手の動きを徐々に緩くし
それに合わせて「ペースが落ちる」と言う
のがいいですね。
催眠の終盤によく出てくる深化の暗示を別の意味で使って落そうとします。
マッサージと暗示を上手く組み合わせてるおかげで結構癒されました。

2番目の「Tr.03 お耳のオイルマッサージ(約7分)」はエッチに向けた準備。
先ほどとは違いオイルをまぶした手で両耳を同時に揉みほぐします。

「ぽた ぽた 少し触れただけで 快楽を伴いながら 理性の鎧が溶けていく」
ここでは彼の理性を飴細工に例え、それを溶かすイメージを使って意識の力を弱めます。
エッチを存分に楽しむために不要なものを取り除く感じです。
マッサージ音も多少水気を帯びますし、音と暗示を組み合わせて心をとろとろにします。

彼の疲れた体を癒しながら深化させる穏やかな催眠です。
紡希の声や言葉に対する抵抗力を弱めることを目的に
最初は全身、次は耳に的を絞ってどちらも手でマッサージしながら暗示を入れます。

催眠っぽさがぼかされてますがやってることは思いっきり催眠ですし
暗示の入れ方や表現方法も丁寧で後になるほど心地いい感覚が湧いてきました。
擬声語をよく使うからセリフが柔らかく感じるでしょう。
彼に恩返しする当初の目的とも合ってます。
焦らしてから強く追い込むエッチ
エッチシーンは5パート60分間。
プレイは耳舐め、乳首責め、前立腺責め、パイズリ、亀頭舐めです。

前立腺責め、パイズリの際に効果音が鳴ります(鳴らないバージョンは入ってません)。
セルフはありません。

「そうですね… それではまず お耳から責めていきましょうか」
催眠を使って主人公を無防備な状態にした紡希は
その効果を確かめるために3つの性感帯を順にいじります。

エッチは終始彼女が責め続けます。
最初の2パート25分間は焦らし重視のプレイ。
「Tr.04 感度上昇絶頂(約14分)」は耳舐め、乳首責め、前立腺責めで1回絶頂し
「Tr.05 絶頂禁止(約11分)」は絶頂できない暗示を入れてから同じことをやります。

「溜め込んだ快楽が体から漏れ出したみたいに 全身を 脳を とろとろと伝っていきながら 体が中途半端な絶頂に包まれる」
何を使って勉強したのかはわかりませんが
彼女にとって好きな人の乳首や前立腺をいじるのは当たり前だそうです。
だから戸惑ったり恥ずかしがることは一切なく、むしろ嬉しそうな表情でお世話します。
乳首責めは「くーる くーる」「カリカリ」といった掛け声を適度に出し
前立腺責めは効果音と「とん とん」のセリフでその様子を実況します。

Tr.04は準備運動に近い内容なのでそんなに激しいことはやりません。
パート中盤までは個別にいじって終盤だけ乳首と前立腺を同時に責めます。
長めのセリフを挟みながらゆっくりカウントを数えて絶頂させるアブノーマルだけど優しいエッチです。

「どれほど気持ちよくなっても 快感の限界値がどんどん上がっていくだけで 絶頂してスッキリすることはできないんです」
それに対してTr.05は多少意地悪して性感を蓄積させます。
体への責めは特に変えない代わりに暗示を使って快感を制御します。
多少の逃げ道も用意しますし、彼に嫌われない範囲で焦らすようにしてました。

続く3パート35分間は激しめに追い込むシーン。
「Tr.06 快楽の鳥籠(約21分)」はカウントを何度も数えて5回連続のドライ
「Tr.07 快楽の鳥籠(ループ)」はTr.06と同じやり方でさらに2回絶頂します。
そして「Tr.08 穏やかなパイズリ射精(約8分)」はパイズリに切り替えて射精をプレゼントします。
Tr.07と08はオプション扱いで聴く、聴かないを自由に選べます。

「3か所同時に責められた瞬間 あなたは幸せのあまりに絶頂してしまいます」
Tr.06は本作品における一番のイキどころです。
前のパートで溜めておいた性感を一気に放出させ、そのまま勢いで連続絶頂に進みます。
前半でしっかり準備してから後半で立て続けにやるからパート内の落差も大きいです。
基本的には耳舐め、乳首責め、前立腺責めをひとつずつやって絶頂時だけ同時責めに変えます。

5連続絶頂する展開は割とハードですけど
彼女の声や態度は引き続き穏やかですし、追い込み方もゆっくりでまろやかな印象を受けました。
個人的には演技にもう少しメリハリをつけたほうがイキやすいと思います。
絶頂しないシーンは普段通りで、追い込む時だけ素早く力強くしゃべる感じです。
乳首を開発してる人は一緒にいじったほうがパワー不足を解消できるでしょう。

「何度も何度も何度も何度もメスイキさせられた後の 至福の射精 こんなおもてなしができる女は この世に2人としていません」
最後のTr.08は直前までハードだったから逆に甘やかします。
大きなおっぱいでおちんちんを包み込み、ゆっくりしごいて射精させる王道の展開です。
射精の直前だけ亀頭を舐めるなどノーマルなやり方で愛情を表現します。

このように、優しさと意地悪さを交互に組み合わせた落差の大きいエッチが繰り広げられてます。
変わった純愛作品
男性を初めて好きになったお嬢様が独自のやり方でその気持ちを伝えるややM向けの作品です。

紡希は以前助けてくれた主人公に精一杯の恩返しをしようと
自分の屋敷に招いてまずはマッサージ形式の催眠と、防御力が下がる暗示を入れます。
そしてエッチは前半は焦らし、後半は連続絶頂と内容を正反対にしたうえで
耳、乳首、前立腺を重点的に責めて何度もドライへ追い込みます。

優しくて世間慣れしてない女の子が、恩人にあたる男性に癒しとエッチなサービスをするシチュ
時間を短めに設定してマッサージしながら暗示を入れる催眠
おちんちんはほとんどいじらず3つの性感帯をバランスよく責めるエッチ。
タイトルの「愛が重すぎる」が聴き手に伝わるように作品を組み立ててます。

中でもエッチは一般的なプレイをほとんどやらないのが変わってますし
ある程度焦らしてから連続絶頂に持っていく展開もなかなか面白いです。
私は連続絶頂させる時にもっと激しくリードしたほうがメリハリが出ると思いますが
サークルさんは彼女の穏やかなキャラを崩したくなかったのかもしれません。
刺激が弱めで連続絶頂の難度は高いので、とりあえず1回ドライする感覚で聴いたほうが上手くいきます。

絶頂シーンはドライ8回、射精1回。
くちゅ音それなり、淫語とちゅぱ音そこそこ、喘ぎ声はありません。

以上を踏まえて今回はこちらの点数とさせていただきました。

CV:架月らみゅさん
総時間 1:42:07

オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


体験版はこちらにあります