サークル「Butterfly Dream」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、実家を継ぐために若女将として修業を積んでる女性が
久しぶりに再会した幼馴染と2人きりで夏の1日を過ごします。

会話メインと音メインのパートを分けて両方を楽しみやすくしてるのが特徴で
序盤は2人の関係や背景を雑談形式で説明して雰囲気を作り
シャンプー、耳マッサージ、耳かきの時は音を鳴らしながら擬声語を言って癒しを与えます。
大人になって味わう甘酸っぱい物語
幼馴染の美弥子がマッサージ、耳かき、添い寝をするお話。

「あれ? もしかして… あーっ 久しぶりー」
美弥子は明るくて澄んだ声の女性。
久しぶりに再会した主人公を嬉しそうに迎えると
お土産を受け取ってから旅館の中へ案内します。

本作品は就職に伴い都会で暮らすようになった彼が
数年ぶりに帰郷し、彼女からおよそ110分間の健全なサービスを受けます。
彼女の家は旅館でオーナーはおばあちゃんですが
年を取ったせいで現在は彼女が若女将になって切り盛りしてます。

「もぅ 当たり前でしょ? 親元離れたこともない幼馴染が いきなり都会で1人暮らしだなんて ちゃんとご飯食べてるかなーとか 生活できてるのかなーとか 心配するに決まってるよ」
地元を出て行った彼に怒るどころか嬉しそうな表情を見せ
砕けた口調で接しながらあれこれお世話する優しいところを見せてくれます。
水着姿でお風呂に入ったり、新しいサービスに協力してもらうなど
彼を特別視してるのがわかる描写がいくつも出てきます。

本作品は会話重視のパートと音重視のパートがはっきり分かれてるので
キャラが立っててASMR色もあるバランスの取れた作りをしてます。
夏を感じる要素がいくつもあって雰囲気作りも上手です。

サービスについては家庭的なものとそうでないものを混在させてます。
前者は一緒にスイカを食べたり線香花火を楽しむ、後者は耳マッサージや耳かきが該当します。
彼女が幼馴染で若女将だからこういうふうにしたのでしょう。
多少の純愛要素もあったりと、甘酸っぱい感覚を抱きながら聴くことができます。
和やかで癒されるひと時
軽い雑談を終えた後に始まる3パート30分間は家庭的なサービス。
旅館の一室でスイカを食べてから露天風呂で頭を洗い
夜になったら一緒に線香花火を楽しみます。

「ふーん… ほんとにいないんだ」
美弥子は主人公が現在どういう生活をしてるか興味があるらしく
スイカを食べてるシーンでは今日の予定を相談しながら色んな質問をします。
恋人がいないと聞いて安心する仕草を見せるなど、彼に対する気持ちがほんのりわかります。

スイカを切る音、グラスに入った氷がぶつかる音、セミの声など
季節感のある音が色々入ってて世界がしっかりできてます。
線香花火もパチパチという大人しい音が鳴りますし、音による癒しも十分に得られます。

この中で音の割合が最も高いのは頭を洗うシーン。
シャワーで髪を濡らしてからわしゃわしゃした泡音をリズミカルに鳴らし
一旦洗い流した後で今度はコンディショナーをつけます。

「力加減 こんな感じでどう? うん よかった」
セリフは何をしてるかの説明や軽い掛け合い程度に留め
リアルな音を自然な形で鳴らして彼女にお世話されてる気分に浸らせてくれます。
動きも小まめに変えててサークルさんのこだわりを感じました。
スイカと線香花火は会話、ここは音と主役になる要素を切り替えてメリハリをつけます。

続く2パート56分間は音重視のサービス。
「トラック5 耳マッサージ(約19分)」はスクラブやオイルによる耳マッサージ
「トラック6 耳かき(約37分)」は耳かき棒、炭酸綿棒、乾いた綿棒、梵天を使い分けて耳かきします。
体勢は膝枕で右耳→左耳の順に行います。

耳マッサージは濡れタオルで拭く時は「ずすー」という若干ざらつきのある摩擦音
スクラブは「じゅりー」という粗さの混じった水音
オイルは滑らかで動く速度がやや速い摩擦音とそれぞれの違いが音だけでわかります。
耳を塞いだりタッピングする時は軽い振動や閉塞感もあります
音にも力を入れてる本作品の特徴がわかりやすく表現されてます。

「ぱちぱち ぱちぱち この軽く弾ける音 ぼーっと聞いてると リラックスするよね」
耳かきは時間が最も長いだけあって高い癒し効果を持ってます。
器具によって音の質感と動きを変えながら「かりかり」などの擬声語も小まめに言います。
この中だとやはり炭酸綿棒が一番個性的でしょうね。
ぱちぱちした爽快感のある音がゆっくり鳴ってて夏らしさを感じます。

無言になる時間はそれほどなく音と擬声語を組み合わせてました。
浅見ゆいさんの個人サークルなら声を入れたほうがファンも喜ぶでしょう。

実際に聴いた感想ですが、会話と音を上手く共存させててかなり癒されました。
離れ離れになった幼馴染と再会する設定にしたうえで
彼女の気持ちを盛り込みながら若女将らしい慣れた手つきでお世話します。
耳マッサージや耳かきは専門店に近いことをやってますし
彼女の属性をサービスにきちんと反映させてます。
音もキャラも楽しめる作品
音をたっぷり鳴らしたうえでボイスドラマ要素も持ってる総合力の高い作品です。

美弥子は久しぶりに帰ってきた主人公と夏の1日を楽しく過ごそうと
まずはスイカを一緒に食べたり線香花火を一緒にやって和やかな雰囲気を作ります。
そしてその後は耳マッサージや耳かきをがっつりやってストレートに癒します。

旅館の若女将をやってる女性が幼馴染を健全にもてなすシチュ
序盤は会話重視、中盤以降は音重視で進めながら擬声語を多めに言う作り
質感と動きにこだわった夏を感じる音の数々。
全年齢向け作品を数多く制作されてるサークルさんの実力が存分に発揮されてます。

中でも2番目はどちらかに寄せる作品が多い中で上手くバランスを取ってます。
耳マッサージや耳かきの時間が長いのでどちらかと言えば音優勢ですが
2人の関係や心情描写もされてて彼女にお世話されてる気分に浸りやすいです。
また耳かきの後に始まる添い寝パートは会話重視になってます。

音についても全体的にレベルが高く安心して聴けました。
サービスの内容によって動かし方や速度を変えてるのが大きいです。
今は録音技術の向上により音の品質にそこまで大きな差が出ませんから
私は音の鳴らし方や動きを見てサークルさんの実力を判断します。

以上を踏まえて今回はこちらの点数とさせていただきました。

CV:浅見ゆいさん
総時間 1:50:20

オススメ度
■■■■■■■■■□ 9点


体験版はこちらにあります

追記
2022年9月16日まで20%OFFの1056円で販売されてます。