サークル「暗中模索」さんの催眠音声作品(男女両用)。

今回紹介する作品は、男をいじめるのではなく甘やかして精気を搾り取る温厚な淫魔が
「幸せイキ」をテーマにしたあまあまなエッチで勇者を骨抜きにします。

純粋なエロさは極限まで薄めて女性に甘やかされるシチュと技術で気持ちよくするのが特徴で
頭を撫でる、おっぱいの匂いを嗅ぐなど18禁の中では非常にソフトなプレイをする代わりに
エッチの最中も催眠状態を深めながら、心地よさや幸福感が膨らむ暗示を小まめに入れて脳をとろとろにします。
優しい淫魔にたっぷり甘やかされて
魔法使いのマリーに催眠をかけられ、淫魔のアルリディアに精気を吸い取られるお話。

「勇者様 やっと2人っきりになれました」
マリーは甘く可愛い声の女の子。
淫魔の討伐を終えた後に宿で主人公と2人きりになると
彼の体調が良くないことに気づきおでこを当てて具合を見ます。

本作品は旅の仲間であり恋人でもある彼女が
およそ110分間の催眠&あまあまなエッチで彼の心をとろとろにします。
2人は最近付き合い始めたばかりなのでSEXなどの踏み込んだプレイはまだしておらず
催眠音声ならではのやり方で体よりも心を重点的に気持ちよくします。

ストーリーを簡単に説明すると、彼が率いる4人のパーティーは
この物語が始まる数時間前にアルリディアを討伐しました。
しかし彼女はその際に己の人格を呪いに変えて彼の体に憑りつきます。
宿でそれに気づいたマリーが解呪するために催眠をかけるといった流れです。

「えー? ちゃんと容赦してますよ 勇者様との2人の時間を邪魔されるたび これまで何度 薬を盛るのを踏みとどまったと思うんですか」
2人きりになれたことを素直に喜んだり、彼の呪いを解くために自分の体を提供するなど
恋人らしい尽くす姿勢を至るところで見せてくれて雰囲気はものすごく甘いです。
みもりあいのさんの声と演技も彼女のキャラに合ってます。
そして呪いを受け取った後はアルリディアの人格へと変わり、ソフトなプレイで精気を何度も吸い取ります。

エッチは全部ドライですから一般的なサキュバスみたいに精液を搾り取るものではありません。
しかし甘さをとことん追求してるおかげで後になるほど脳がとろけるような幸福感が湧いてきます。
アルリディアは淫魔の中でもかなり温和な性格をしてるので
優しい言葉をかけたり彼を受け入れる姿勢を見せて心の抵抗を上手に取り除きます。

私が聴いた時も股間はほぼ無反応で首から上だけ気持ちよくなりました。
催眠のレベルも高いですし、ドライ未経験者がそれを達成するのに向いてます。
しっかり落とす催眠
催眠は2パート22分間。
最初の「02.マリー-誘導魔法」は楽な姿勢で目を瞑り
まずはマリーの声を聞きながら深呼吸と脱力をします。

「呼吸をするたびに 力が抜ける 呼吸をするだけで 心が落ち着く」
バックで呼吸音を流しながらテンポよく暗示を入れる巧みな誘導が光ります。
深呼吸や脱力は催眠音声だと本当によく出てくる技法です。
だからこそサークルさんの力量が思いっきり反映されます。
冒頭の4分間だけで軽い催眠に入れて心地よかったです。

続く10分間は最初の深化に取り掛かります。
彼女があるキーワードを定めてからそれに合わせてカウントを数えて段階的に落とします。

「○○ 意識がすーっと落ちていく 意識が深く落ちる 深く深く落ちていくのが気持ちいいからどんどん落ちていく」
「深い」「落ちる」といった単語が一気に増えて
意識のぼやけや幸福感がどんどん湧いてきます。
深化に結構力を入れてますから、疲れてる人が聴いたら寝落ちするかもしれませんね。

2番目の「03.淫魔-誘導魔法(重ねがけ)」は呪いがマリーに移った後のお話。
人格がアルリディアへと変わり、さらなる深化を行って主人公をふにゃふにゃにします。

「勇者様は私に褒められて幸せを感じるたびに 嬉しくなるたびに 頭の中から気持ちよくなっていって 私に精気をたくさん提供することができるんです」
声や態度はマリーの時とほとんど変わりませんが
精気をいただく代わりに快楽を提供する契約に近いやり取りを交わします。
マリーの人格を人質に取ってる状況なのに高圧的な態度は取らず
言葉と技術を駆使して快楽堕ちさせるところが彼女らしいです。

軽くリラックスしてから二段階の深化を行うシンプルで効果的な催眠です。
アルリディアの言うことに逆らえない状況を作ることを目的に
最初のパートはマリーが深呼吸&脱力、キーワードとカウントを組み合わせた深化でサクッと落とし
その後はアルリディアに交代してさらなる深化を進めます。

催眠誘導で22分は決して長い時間ではありません。
しかし技術の選択と組み合わせ方、暗示の表現と入れ方、声と演技のすべてが優れてるおかげで
ビックリするほど深いところまで入れました。

ぬるま湯に浸かってるような温かくて心地いい感覚です。
同じ深化でもマリーとアルリディアではやり方を微妙に変えてます。
ソフトな手段でとことん甘やかすエッチ
エッチシーンは3パート56分間。
プレイは頭を撫でる、おっぱいの匂いを嗅ぐ、おっぱいに顔を埋める、言葉による絶頂、好き好き連呼です。

エッチな効果音はありません。
セルフはありません。

「上手にとろとろ気持ちよくなれた勇者様に もっともーっと幸せになれるご褒美あげますね」
割と強力な催眠で主人公を無防備にしたアルリディアは
淫魔とお姉ちゃん成分を組み合わせたエッチで彼の精気をじっくり吸い取ります。

エッチは終始彼女が責め続けます。
一番最初の「04.淫魔-幸福調教(約19分)」は彼女らしさをわかりやすく表現してるパート。
頭を撫でる、おっぱいから漂うフェロモンの匂いを嗅がせる
彼の顔を抱きしめて甘やかすといったソフトなやり方で2回絶頂させます。

「あぁ 吸っちゃったぁ 頭の中に快感が押し寄せてくる 濃密フェロモンに頭の中ぐじゅぐじゅに溶かされて 気持ちいいのが止まんなくなっちゃう」
彼女は相手を幸せにすることを得意としてる淫魔なので
エッチに入った後も手荒なことは一切やりません。
近所のお姉ちゃんみたいなあまあまな声と態度で接し
男を引き寄せるフェロモンを嗅がせながら気持ちよくなる暗示を丁寧に入れます。

プレイの一覧を見ればわかるように、本作品のエッチは体への刺激がものすごく弱いです。
でもそれを補って余りあるほど心への責めが充実してます。
幸福感、心地よさ、多少の背徳感といった心の快感を存分に味わえるので物足りなさはありません。
暗示以外のセリフもポジティブなものばかりで現実世界に疲れてる人ほどよく効きます。

ちなみに絶頂シーンはどのパートもカウントを数えず
絶頂指示を出してから無音の時間を多少挟む感じになってます。
追い込み暗示も入れてくれてイキやすかったです。
一気に上り詰めるのではなく、徐々にせり上がってくるような優しい絶頂感でした。

続く2パート37分間もこの路線を継承します。
「05.淫魔-幸福マゾ調教(約20分)」は軽く脱力させてから再びおっぱいで抱きしめ
「06.淫魔-ムダ抵抗わからせ幸福調教(約17分)」は前半でさらに深化させた後に
頭を撫でる、フェロモンを嗅がせる、ハグのコンボで連続絶頂させます。

「大事な恋人さんを助けないといけないのに 気持ちいいの止められないなんて 悪い子ですね」
パート名からM向けのプレイをイメージするかもしれません。
しかし実際は恋人を助ける立場なのに淫魔に弄ばれてる背徳感を軽く煽ったり
06パートでは彼女の誘惑に敢えて抵抗させてさらに堕落させるシチュを活かした責め方をします。
催眠状態を維持できるように調整されてますし、催眠特有の心地よさを強く味わいながら脳イキできます。

実際に聴いた感想ですが、エッチがかなり思い切った内容になっててすごく興味深かったです。
催眠音声のエッチは他のサークルさんも含めてエロエロな展開になることが少ないです。
しかし本作品ではR-15でも通用するんじゃないかと思えるくらいまでエロ要素を削ぎ
そのぶんセリフの表現を練り上げたり、暗示を強化してちゃんとイけるように作られてます。


本作品がR-18になってるのは「おっぱい」をそこそこの回数言うからじゃないでしょうか。
性的興奮がほとんどない代わりに催眠の感覚を掘り下げて気持ち良くします。

そしてこれを成立させるために催眠の質にもこだわってます。
技術自体は割と王道ですけど作り込みが素晴らしいです。
かれこれ11年近く催眠音声を作り続けてるサークルさんの貫録を感じました。

このように、エロさよりも甘さをとことん強化した特化型のエッチが繰り広げられてます。
脳がとろける作品
催眠にしっかりかかれて脳イキもできるノーマル~ややM向けの優れた作品です。

マリーは主人公の体に宿った淫魔の呪いを解くために
まずは催眠を通じてそれを自分の体に移します。
そしてその後は彼女と入れ替わったアルリディアがあまあまなエッチで精気を吸い取ります。

優しい彼女と穏やかな淫魔が手分けしてエッチな催眠をかけるファンタジー系のシチュ
古典催眠の技術をベースに深化重視で進める高品質な催眠
頭を撫でる、ハグするといった割と健全な行為をやりながら
気持ちよくなる暗示を小まめに入れて徐々に追い込む催眠重視のエッチ。
ASMRに注力してた過去3作とは随分違う特徴を持った甘い作品に仕上がってます。

中でもエッチはこれをやり遂げた勇気と自信を高く評価したいです。
内容をここまでソフトにしたうえでドライへ持っていくのはなかなか難しいと思います。
でもリードはしっかりしてますし、実際にイけたので成功してると言えます。
おちんちんは触るどころか意識すらさせませんからドライの良い練習にもなります。

「ダメですね でもダメな勇者様も 好きですよ」
あとはアルリディアの性格が淫魔では珍しいなと。
彼がダメになっても見下すどころか受け入れる姿勢を見せます。
溢れんばかりの飴を与えて堕落させる展開だから抵抗感を一切抱かずに聴けます。

絶頂シーンは4回。
淫語そこそこ、ちゅぱ音と喘ぎ声はありません。

以上を踏まえてサークルさんでは4本目の満点とさせていただきました。

CV:男性向け…みもりあいのさん 女性向け…和水創太さん
総時間 男性向け…1:53:55 女性向け…1:49:19

オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点


体験版はこちらにあります

追記
2022年4月16日まで20%OFFの968円で販売されてます。