妹トランス!おにーちゃん裸になって!催眠アソビしよッ!【催眠れん愛】

サークル「催眠マンチカン」さんの催眠音声作品。

今回紹介する同サークルさんの処女作は、お兄ちゃんのことが好きで好きでたまらない妹が
催眠を使ったエッチなお遊びをしながら自分の想いを打ち明けます。

催眠の開始時に催眠に入りやすくなるための心得を教えてくれるのが特徴で
彼女は自分や自分たちのいる空間を事前にイメージさせてから
催眠初心者が抱きがちな疑念を解きほぐす形で誘導を行います。
妹とする気持ちいいアソビ
妹に催眠をかけられあまあまなエッチをするお話。

「おかえりッ! おにーちゃん!」
妹は明るくて可愛い声の女の子。
帰宅したお兄ちゃんに一緒に遊ぼうと誘うと
部屋に移動し早速服を脱ぐように言います。

2人は以前から催眠を使ったこういう遊びをしている関係で
妹は前々から彼に異性として十分以上の好意を抱いてました。
そこで今回はいつも通り催眠をかけてから最後の一線を越えることになります。

近親相姦モノなのですが、妹の明るく純真なキャラのおかげで背徳感はまったくなく
好きな人とひとつになれたことを心から喜んでいる純愛色の強いエッチをしています。
催眠音声で術者と聴き手が肉体的に接触するケースも珍しく
彼女が入れる暗示も手伝って作品全体に柔らかく温かい空気が漂っています。

催眠はおよそ17分30秒間。
ベッドに仰向けになり目を瞑った状態で軽く深呼吸した後
まずは彼女の催眠に関するお話に耳を傾けます。

「例えば、おにーちゃんが、ゲームをしたり、漫画を読んだり、ネットをしたり。いつの間にか、のめり込んじゃって、気がついたら、すごい時間が経ってた」
内容は日常生活でよく味わう催眠に近い感覚について。
彼女が言うように趣味に没頭してると時間が経つのを早く感じる人は結構いると思います。
そういった具体例を挙げながら催眠はそれほど特別な感覚ではないことを教えてくれます。

私もメールやコメントで「催眠に今までかかったことがない」とご連絡をいただいたことがあります。
ですが実際は催眠にかかっていることに気づいてないだけで
人間は誰でも日常的に催眠に類する感覚を経験しています。
それを教えることで妹は聴き手が抱く催眠に対する疑念を解きほぐしているわけです。

その後は彼女の容姿や今いる場所のイメージをしてから
手、足、腹、胸、顔など体全体を細かいパーツに分けて脱力します。
催眠音声ではよく見かける分割弛緩法というやつです。

「足の力を抜いて、だらんとさせて。足の力を抜いたら、ふくらはぎと、太ももの力も、抜いて」
彼女がどこに意識を向ければいいのか小まめに教えてくれるのでやりやすさはあります。
しかし最中に投げかけられるセリフが指示になっており
少なくとも私は体の力が抜ける感覚があまりしませんでした。

ここで彼女が「力を抜いて」ではなく「力が抜ける」と言っていたら
きっと今以上の脱力感や意識のぼやけを感じていたでしょう。
処女作故の粗さと言いますか、本作品は全体的に暗示の表現が残念なシーンが見られます。

「私に抱かれて、おにーちゃんは、しあわせになる。とーっても、しあわせ」
続く深化のシーンでは彼女に添い寝されてる状況をイメージしながら
カウントや彼女の言葉に耳を傾け幸せな気持ちを膨らませていきます。

ここも「私に抱かれているから幸せ」ではなく
「私と触れた部分が温かくなる、体が温かくなるとさらに力が抜けて心地いい。幸せ」みたいに
感覚をリンクさせる形で暗示を入れたほうが聴き手に伝わりやすかったように思えます。
流れは良いのだけどあと一歩が足りない印象を受けました。

妹との心の繋がりを重視しているオーソドックスな催眠です。
彼女の声に良い印象を抱いてもらうことを目的に
簡単なお話をしてから古典系の技法を繋げて進めます。

冒頭にあった催眠の話は初心者に対して特に有効だと思います。
こういう話をすることで彼女に対する信頼感も自然と生まれます。
しかしそれ以降の脱力や深化については色々と引っかかるものを感じました。
時間が比較的短い割に暗示のボリュームが少なく、その表現もあまり適切でないことが挙げられます。

他に気になったのは深化が弱いところでしょうか。
短めのカウントを1回数えてカウントごとに「気持ちよくなる」と暗示を入れ
それからほぼ同じ要領で「幸せになる」と暗示を入れてきます。

2回目のカウントが本題の暗示なのを考えると
1回目のカウントをもっと厚くしてしっかり催眠が深まるように誘導するのが望ましいです。
揺さぶるとか、彼女と一緒に階段を下りるイメージを絡めるとか追加の要素が欲しいです。
ここである程度深化できないと後に始まるエッチが死んでしまうので
もう少し慎重かつ丁寧に進めて欲しかったです。

まとめると、面白いところはあるのですが完成度に難のある催眠です。
初々しさを感じるラブラブなエッチ
エッチシーンは23分ほど。
プレイはキス、おちんちんへの愛撫/息吹き、手コキ(オナニー)、SEX(騎乗位)です。

SEXの際に効果音が鳴ります(無しも選択可)。
セルフは有りになります。

「おにーちゃんの唇に、わたしの唇が、近づいていく。どんどん、近づいていく。もう、ふれちゃうよ」
催眠を使ってお兄ちゃんを幸せな気分にした妹は
自分の気持ちに我慢できなくなったのか軽くキスをします。

エッチは彼女にリードされる形で行います。
前半の11分間はおちんちんの感度上昇がメイン。
彼女がキスやおちんちんへの息吹きをしながら、その都度おちんちんが気持ちよくなる暗示を入れます。

「わたしにキス、されると、とってもとっても、うれしくなるよ。わたしにキス、されると、とってもとっても、しあわせになるよ」
「おちんちんが、敏感なのって、気持ちいい、ことなんだよ。気持ちいいことは、うれしいこと、なんだよ」

彼女は彼のことが余程好きなのでしょう。
おちんちんの感度を上げながらこのプレイに幸せを感じるように働きかけます。
彼女の可愛い声や愛らしい仕草も相まって心が自然とポカポカしてくる人がいるでしょうね。
肉体面での快感だけでなく充足感も与えながらエッチを行います。

ただし、キスや息を吹きかけられる感覚そのものには残念ながら触れられてません。
「キスをされると幸せになる」「息を吹きかけられると敏感になる」と結果にのみ触れています。

ここを「柔らかく温かい唇の感触に脳がとろけ、幸せな気分が全身に広がる」とか
「息を吹きかけるほどおちんちんに心地よい痺れが走る。心地よい痺れを感じるほど頬が緩み嬉しくなる」みたいに
プレイによって得られる快感を通じて感情を操作していればより良くなったように思えます。
今の状態だと暗示の組み立てが飛躍しているかなと。

後半はいよいよ妹がお兄ちゃんのおちんちんに直接触れてご奉仕します。
ここで面白いのは彼女が手コキをする様子に合わせて聴き手がおちんちんをしごくシーン。
「シーコ シーコ」と同人音声で行われるオナサポっぽい掛け声を出してオナニーをリードします。

「シコシコ、すればするほど、おにーちゃんは、感じちゃう。気持ちよくなる。うれしくなる」
実プレイ時間が4分30秒程度と短いながらも、ここまで物理的な刺激が一切無かっただけに
実際にオナニーしてみると不思議な気持よさを感じる人がいると思います。
暗示も挟んできますがここでの主役はあくまでシコシコボイスです。

「おにーちゃんが、気持ちいいと、わたしも、気持ちいいの。おちんちんを、擦られて、おにーちゃんは、気持ちよくなる」
「(絶頂直後に)おにーちゃん、大好き!大好きだよ、おにーちゃん!」

そして最後の最後でようやく彼女と繋がります。
エッチな効果音や切ない喘ぎ声など純粋なエロさは今までよりも強いです。
しかし2人が感覚を共有している設定をいきなり持ち出してくることや
絶頂シーンで「カウントが0になると射精する」と言ってくること
0を数えた直後に彼女が追い込み暗示ではなくイキ声を上げていることなど
催眠音声におけるフィニッシュとして納得できない部分を色々抱えています。

最後にSEXで絶頂する作品はドライオーガズムを促してくることが多いです。
それは男性が射精する場合、普通は手でしごくなどの物理的な刺激を求められるからです。
しかし本作品は形の上ではノーハンドの射精を指示しています。
無難にドライを目指すか、あるいは前のプレイを続けてオナニーで射精させるか
そのどちらかを選択していたほうがプレイとしての違和感がなくなり完成度も上がったでしょう。

このように、肉親らしい甘い雰囲気漂うエッチが繰り広げられています。
あと一歩が足りない作品
可愛らしい女の子が一生懸命ご奉仕してくれる愛情たっぷりな作品です。

妹は大好きなお兄ちゃんに幸せな気分でエッチを楽しんでもらえるように
催眠に入りやすい気持ちにするお手伝いをしてから誘導を開始します。
そして催眠をかけ終わった後も彼に幸福感を与えることを強く意識しながらエッチを行います。

妹特有の甘さや温かさが自然と伝わってくるシーンが多く
彼女の声や態度、エッチの時に見せる恥ずかしそうな仕草にも癒しを感じます。
大切な人をお世話している雰囲気はとても良く出ていると思います。

しかし、本作品は催眠音声ですから聴き手を十分以上の深さの催眠状態へと誘導し
様々な暗示を使ってエッチの感覚を主観的に楽しませるのが望ましいです。
その点では残念ながら不満が残る内容というのが正直なところです。

新規サークルさんの場合、催眠を結構おざなりにするケースが多く
その分エッチが充実している傾向が見られます。
ですが催眠音声は聴き手に催眠に入ってもらわないと始まらないので
まずは十分な時間を取って誘導をしっかり行うことを考えて製作して欲しいです。
少なくとも私はこの音声を聴いて催眠に入った感覚があまりしませんでした。

エッチは催眠音声らしく言葉で感覚や感情を操作することに力を入れています。
ここも前項で書いたようにプレイそのものの感覚が欠落しているため
聴いて実際に気持ちよくなるかと言われると首を捻ります。

胸のあたりがポカポカしたり安らぎは感じるんですけどね…。
まだ始まったばかりのサークルさんですし今後のご活躍に期待したいです。

絶頂シーンは最後に1回。
淫語そこそこ、くちゅ音・ちゅぱ音・喘ぎ声ごく僅かです。

以上のことから今回はこの点数とさせていただきました。

CV:紗藤ましろさん
総時間 47:27

オススメ度
■■■■■□□□□□ 5点


体験版はこちらにあります