サークル「フラワー症候群」さんの催眠音声作品。
今回紹介する作品は、声は穏やかだけど性格は割と意地悪なお姉ちゃんが
Mで甘えん坊な弟に催眠を交えたエッチなご褒美をあげます。
前半と後半で属性が大きく異なるエッチをするのが特徴で
最初は焦らしや恥ずかしいセリフの復唱といったM向けの要素を盛り込んだオナニーを楽しみ
次は授乳手コキやSEXで彼女に愛情をもらって心をぽかぽかにします。
催眠で心に眠る願望を発散させよう
「いらっしゃい 待ってたよ 初めての人は 初めまして」
お姉ちゃんはややトーンの低い穏やかな声の女性。
これからするエッチなヒプノセラピーに関して簡単に説明すると
緊張気味な主人公をひとまず深呼吸でリラックスさせます。
本作品は彼が心の内に抱えてるエッチな欲望を満たしてスッキリさせることを目的に
彼女がおよそ70分に渡って催眠を交えたエッチなサービスをします。
催眠23分、エッチ42分と後者の割合を高めに設定し
パートごとに違う特徴を持つプレイをしてMの欲求と甘えたい欲求を両方叶えます。
久しぶりの新作なので先にサークルさんの紹介をします。
フラワー症候群さんは2012~16年に活躍してた中堅サークルさんで
当時は何かひとつのジャンルを突き詰めたりせず手広く構えてたのを覚えてます。
今回のように年上の女性がお世話するものもあれば
代表作「小っちゃい系催眠ボイスドラマ プチエンジェルサロンへようこそ♪」のような年下モノもあります。
催眠の技術は割と普通な代わりにキャラやシチュで個性を出されてました。
本作品も作品説明文で「丁寧な導入~深化スクリプト」と書いてあるように
特殊な技術は使わずリラックス重視で手堅く進めます。
ただし脱力が二段構えになってるところはやや特殊ですね。
深呼吸も多めにやるので意識がぼやける人がそれなりにいると思います。
「いいんだよ 可愛い声を出して 我慢しちゃだーめ お姉ちゃんにだらしのない恥ずかしい声と顔いーっぱい見せてね」
エッチについては前半が焦らし重視のオナニー
後半は赤ちゃん言葉を言いながらする授乳手コキ&SEXと内容が随分違います。
ただし恥ずかしいセリフを言わせる点だけは共通しており
どちらのパートも彼女が言ったことを復唱する指示が何度も出ます。
実際にやる場合は他人に見られたら色々まずいでしょうからご注意ください。
催眠暗示を入れることも多少はありますけど、それよりも指示や実況をメインに据えてました。
同人音声とのハイブリッドっぽい内容なので暗示で操られる感覚はやや味わいにくいです。
リラックス重視の催眠と属性を大きく変えてくるエッチ。
4年ぶりの復帰作ということでサークルさんが比較的得意な要素で組み立ててます。
心身の脱力をしっかりやる催眠
楽な姿勢で目を瞑り、まずはお馴染みの深呼吸を4分くらい続けて落ち着きます。
そして次は左右の手足をひとつずつ脱力して体のほうもスッキリします。
「左足の重さ わかるよね? 力 完全に抜けてるよね?」
まだ始まったばかりだからでしょうけど深呼吸は「吸ってー」「吐いてー」の合図を出し
脱力も短いカウントの間だけ力を入れ、抜いた直後に軽く話しかける程度に留めてました。
深呼吸をもう少しゆっくりやったほうがより効果的にリラックスできると思いますけど
やってることは催眠音声では定番のものでサークルさんの方針に合ってます。
後半は脱力を強化しながら催眠状態を深めます。
今度は5分くらい頻繁に深呼吸を繰り返して体内の空気を隅々まで入れ替え
さらに先ほどよりも長いカウントを数えながら左半身→右半身の順に再度脱力します。
そして最後に深化の暗示やエッチを有利に進める暗示を入れて準備を整えます。
深呼吸は多少なりとも暗示を入れてくるのかと思いきや、本当に合図を出すだけでした。
4年ぶりの新作だと少なくとも当時に比べてサークルさんのブランド力が落ちてますから
ここは吐く時だけでもいいので暗示を入れておいたほうがスムーズに誘導できたと思います。
長いブランクがあるならそれをカバーする要素を入れて欲しかったです。
「ほら 右腕から力がなくなっていったよね 力がなくなった左腕に 私の声が気持ちいい」
その後から始まる脱力も左腕→左足→右足→右腕の順にやってるはずなのに
左腕のシーンで「右腕が脱力する」、右足のシーンで「左足が重くなる」と暗示を入れてます。
実際に聴いてかなり違和感があったので編集ミスかもしれません。
最後の深化させるシーンは暗示を入念に入れてて良かっただけに残念です。
心身の脱力に注力してるシンプルな催眠です。
お姉ちゃんの言うことを素直に受け入れられる心と体にすることを目的に
深呼吸から入って力を入れてから抜く弛緩法、2回目の深呼吸、先ほどとは違うタイプの脱力
そして深化&メインの暗示とリラックス重視でほぼ一直線に進めます。
やりたいことはわかりますし全体の流れがおかしいとも思いません。
ですがそれ以外で首を捻る部分が残念ながらいくつかあります。
4年のブランクを跳ねのけるにはもうしばらく時間がかかりそうです。
意地悪さと甘さを兼ね備えたエッチ
プレイは吐息を漏らす、乳首オナニー、オナニー、恥ずかしいセリフを言う、授乳手コキ、SEX(体位不明)です。
エッチな効果音はありません。
セルフはありです。
エッチの序盤に服を脱ぐ指示が出ます。
「今日はあなたを言葉で支配して いーっぱい恥ずかしいことを言わせたり いーっぱい我慢させたりするからね」
催眠を使って主人公を自分の言いなりにしたお姉ちゃんは
ひとまず自分のエッチな声を聞かせて彼を興奮させます。
エッチは終始彼女がリードします。
前半の「3.焦らし声出しサポート(約25分)」はややM向けのプレイ。
喘ぎ声で勃起させた後に乳首オナニーをやらせて焦らし
残り10分のところでおちんちんもいじる許可を出し1回目の射精に導きます。
「一緒に声出して? もっと大きくエッチな喘ぎ声 聞かせて?」
「気持ちいい 気持ちいい 私に声で支配されるのが気持ちいい 言いなりになるのが気持ちいい」
そして彼女はこれらをする際に喘ぎ声を漏らしたり恥ずかしいセリフを言うように言います。
彼女の言う通りにすると気持ちよくなる暗示も多少は入れてきますが
それよりも羞恥や体の快感といった別の要素を中心に据えてます。
オナニー主体だから暗示の割合を低くしたのかもしれませんね。
おちんちんオナニーの開始をしきりに遅らせてくるので焦らしが強く
いじりたいのにいじれないもどかしさをそれなりに味わうことになります。
乳首をいじる時間が長めに取られてることから開発済みな人のほうが楽しめるでしょう。
同人音声のオナサポと催眠を組み合わせた感じになってて割と独特です。
それに対して後半の「4.赤ちゃんプレイ(約17分)」はお姉ちゃんらしさが光るパート。
彼女がママ、彼はその子供になって授乳手コキとSEXを楽しみます。
「お姉ちゃんも 赤ちゃんせっくちゅ とーっても気持ちいいでちゅよ」
おちんちんを勃起させる時に応援してくれる、パート中盤から赤ちゃん言葉で話すなど
多くの男性が甘さを感じる要素が込められてて前のパートとは雰囲気が随分違います。
先ほどがややM向けだったから余計そう感じるでしょうね。
最後は中出しさせてくれたりと彼女の愛を感じる幸せなプレイです。
催眠と呼べるのは序盤のおちんちんを勃起させるシーンと
終盤のカウントを数えながら追い込み暗示を小まめに入れるシーンくらいでした。
赤ちゃん言葉や喘ぎ声といった別の要素で気持ちを盛り上げてくれます。
このように、ややM向けとノーマル向けを組み合わせた独特なエッチが繰り広げられてます。
テーマ性はあるのだが…
お姉ちゃんは主人公が自分の性癖を曝け出して気持ちよくなれるように
まずはリラックス重視の催眠をかけて心と体をまっさらな状態にします。
そしてエッチはオナサポに近いオナニー、甘さたっぷりな幼児プレイと
パートによってプレイの内容や方向性を切り替えて射精へ持って行きます。
普段は優しいけど時には意地悪にもなるお姉ちゃんが実の弟にエッチな催眠をかけるシチュ
深呼吸と体の脱力を繰り返し行うシンプルな催眠
どちらも恥ずかしいセリフを復唱するシーンを挟みながら
前半は焦らしや痴態を見られる快感、後半は彼女に甘やかされる快感を与えるエッチ。
「ヒプノセラピー」の名の通りただ気持ちよくするのとは違うやり方で進めます。
中でもエッチはパートによって内容が大きく変わるのが面白いですし
前半はセルフ系、後半はドライ寄りと絶頂形式にも違いが見られます。
彼女も意地悪とあまあまで態度が変わりますし、彼のためにそうしてるのが伝わってきました。
絶頂シーンは2回。
淫語それなり、喘ぎ声そこそこ、ちゅぱ音ごく僅かです。
以上を踏まえて今回はこちらの点数とさせていただきました。
今はバイノーラルが主流になったりと2016年当時とは環境が変わってますし
サークルさんがこの状況下でどういう作品を生み出すか楽しみです。
CV:梓乃さん
総時間 1:15:15
オススメ度
■■■■■□□□□□ 5点
体験版はこちらにあります