サークル「催眠音声研究所」さんの催眠音声作品。
今回紹介する作品は、色んな世界に干渉する力を持つ女神が
勇者の血を引く男性に催眠を交えた気持ちいいお願いをします。
催眠は準備をしてから異世界に移動する様子を描きながらリラックスと深化を行い
エッチはあちらにいる姫とイチャイチャする様子を彼女視点で描くなど
ストーリー性を重視しながら催眠の心地よさと快感が味わえるように進めます。
異世界を救う貴重な精液
「これから オナニーをするのですよね? そこで相談なのですが その精子 世界を救うために使ってくれませんか?」
女神は上品で穏やかな声の女性。
主人公に突然話しかけて精子が欲しいことを告げると
その理由を説明してから異世界へ連れて行きます。
本作品は勇者がエッチな手段で異世界を救う様子を疑似体験することを目的に
彼女がおよそ70分に渡って催眠をかけたり甘いエッチをします。
この異世界は今から1000年ほど前にある男性が偶然降り立ち
色んな冒険を経て偉業を成し遂げ平和にしました。
しかし現在は彼の血を受け継ぐ者が減ってしまい不安定な状況になってます。
そこでその英雄に近い血が流れてる彼を再び異世界へ召喚し
冒険ではなく子作りに励んで立て直すのが大まかなストーリーです。
女神はそれを手助けする役を担当し、あちらにいる姫のシャルロットがエッチの相手をします。
ストーリー性のある作品なので催眠はそれを忠実に反映させたものになってます。
彼が現実世界から異世界へ移動する様子を技術と暗示で表現します。
それに対してエッチはシャルロットの心情描写を交えてちゅぱ音や喘ぎ声を漏らす同人音声っぽい作りです。
技術力があるサークルさんなので催眠には入れると思いますけど
エッチの内容が独特でやや癖のある作品と見てます。
リラックス重視の堅実な催眠
横になってまずは7分くらい深呼吸を続けます。
そして全身を下から上へ流す感じに脱力します。
目は途中で閉じる指示が出ますが最初から閉じても大丈夫です。
「青々とした森が 吐いてー 豊かにどこまでも広がっているので 吸ってー この世界より 吐いてー 空気が美味しいと感じるかもしれません」
深呼吸は「吸ってー」「吐いてー」の合図を出しながら
これから旅立つ異世界の様子を大まかに説明します。
脱力は足先から始まって太もも、肩、首、頭といくつかのパーツに分けて
「力が抜ける」と暗示を小まめに入れます。
そして異世界の魔法陣から発した光がこちらに届くイメージをして両世界の繋がりを作ります。
王道の技法を作品の設定に合わせてアレンジしながら進めるので個性と安定感があります。
深呼吸と脱力だけで15分くらいかけるリラックス重視の誘導です。
「全身が下へ下へと落ちていく 力が抜ける速さに比例するように 確実に落ちていく」
お次は現実世界から異世界へ移動します。
女神によると異世界は現実から見ると下の位置にあるそうです。
だから下へ降りる様子を実況しながら「落ちる」と言ってスムーズに深化させます。
ここもカウントと暗示を組み合わせて誘導する王道のアプローチです。
序盤から中盤はリラックス、終盤は深化をする堅実な催眠です。
聴き手を女神が言う異世界へ連れて行くことを目的に
深呼吸から入って分割弛緩法、カウントを交えた深化、そして沈黙法と
古典催眠の技術に作品固有のイメージや設定を盛り込んで親和性を上げます。
時間が十分あってリードも丁寧だからかなり入りやすかったです。
深呼吸や脱力を重視してるので催眠初心者でも心地よさを実感しやすいと思います。
声と演技も催眠音声の出演歴が豊富な琴音有波さんが担当されてて安心して聴けます。
姫に種付けする甘いエッチ
プレイは感度強化、乳首責め、SEX(騎乗位)、フェラです。
エッチな効果音はありません。
セルフはありません。
シャルロット「では勇者様 快適に その…射精していただくために おまじないをしますね」
シャルロットは女神とほぼ同じ声の女性。
異世界に降り立った主人公を嬉しそうに迎えると
彼にエッチな気分が高まる魔法をかけようとします。
エッチは終始彼女がリードします。
最初の「03 異世界(約6分)」は種付けに向けて心身の感度を上げるパート。
シャルロットの魔法が効かなかったので代わりに女神が暗示を入れます。
女神「ほら 快感が流れてくる 気持ちよさが流れてくる 温かいエネルギーが流れてくる」
女神は彼を異世界へ連れて行くところまでを担当するので
エッチに直接参加することはありません。
しかし2人のエッチを成功させるために多少のお手伝いをします。
カウントの後に「快感が流れてくる」と言うシンプルな内容です。
本格的なエッチが始まるのはその次から。
「04 騎乗位(約10分)」は乳首責め、乳首舐め、騎乗位SEX
「05 フェラチオ(約7分)」はフェラで1回ずつ射精します。
シャルロット「勇者様のおちんちん 中に入って あぁ きつい きついです」
この2パートは女神が一切しゃべらずシャルロットとひたすらイチャイチャします。
プレイの実況や心情描写をしながら口を使うプレイはちゅぱ音を
SEXの時はエロ可愛い喘ぎ声を漏らして興奮を煽ります。
一般的な催眠音声のように気持ちよくなる暗示を入れることはあまりありません。
「気持ちいい」を連呼するシーンが一応ありますけど
それは彼女の感覚を漏らしてるだけで彼に働きかけてるのとは少し違います。
催眠者はあくまで女神だからシャルロットは普通のセリフにしてるのかもしれません。
シャルロット「これが 勇者様の精子なのですね お腹の中に 熱いのが広がっていきます」
射精時もカウントを数えながら喘ぎ声を漏らし
事後は彼女が感想を述べる同人音声に近い表現方法です。
追い込み暗示は特に入れてこないのでノーハンド射精はきついかなぁと。
射精表現があるのにセルフ指示がないことも含めて、首を捻る部分がいくつかありました。
このように、催眠の技術よりも純粋なエロ要素で興奮させるエッチが繰り広げられてます。
催眠は良いのだが
女神は不安定になってる異世界を救うために
それができる血を持つ主人公に催眠をかけてあちらへ連れて行きます。
そして到着後は姫のシャルロットに交代してSEXとフェラをします。
女神の案内で異世界に降り立ち種付けエッチするシチュ
リラックスをしっかりやってからイメージを交えて落とす手堅い催眠
暗示はあまり入れずちゅぱ音や喘ぎ声で盛り上げるエッチ。
催眠とエッチの方向性が大きく異なる作品に仕上がってます。
中でも催眠はテーマの異世界召喚との絡め方が上手ですし
技術面もしっかりしてて心地よさを強めに味わえます。
催眠音声研究所さんが新作を出すのはおよそ4年ぶりになりますが
そのブランクを感じさせない出来栄えですごく良かったです。
それに対してエッチは射精、ドライどちらの絶頂形式にも対応できてないのが気になりました。
射精するならしごいたほうがいいし、ドライなら暗示で追い込むのが妥当です。
聴き手を気持ちよくする道筋がはっきりしてないと消化不良になるので
このタイトルなら普通にセルフ系で組み立ててれば上手くいったと思います。
射精シーンは2回。
淫語・ちゅぱ音・喘ぎ声そこそこです。
以上を踏まえて今回はこちらの点数とさせていただきました。
CV:琴音有波さん
総時間 1:11:36
オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点
体験版はこちらにあります