サークル「vivid.mp3」さんの催眠音声作品(男女両用)。
開設初期に紹介した作品を現在の視点から改めてレビューする再レビュー企画。
その第104回目は催眠をかけてくれる変わったお店を舞台に
そこで働いてる姉妹が初めて利用する客をエッチにもてなします。
全編を通じて2人が交互に、あるいは同時に話す双子形式が魅力で
催眠は心構えと脱力をしてから畳みかけるような暗示を入れて一気に落とし
エッチはドライは催眠重視、セルフは指示重視と内容を変えてどちらもカウントを多く数えます。
姉妹がするやや意地悪なサービス
「本日はご指名いただき ありがとうございます」
結衣は優しくて落ち着いた声のお姉さん。
「だったら今日は たーっぷりサービスしてあげないとね」
結香は明るく可愛い声の女の子。
初めて来店した主人公を嬉しそうに迎えると
催眠を始める前にサービスの内容を軽く説明します。
本作品はお店でNo.1とNo.2の人気を誇る彼女たちが
左右に陣取り密着しながらおよそ60分間の独特なサービスをします。
このお店は普段1人でお世話しますが、今回は2人同時に指名されたため
催眠、エッチいずれも連携を取ってやる双子形式を採用します。
結香「眠たくなったら 眠りたくなるよね?」
結衣「眠くない時よりも ねむーい時のほうが 気持ちよく眠れますよね?」
双子は今でこそ色んなタイプの作品が存在しますが
本作品が発売された2015年当時はまだまだ少ない状況でした。
紗藤ましろさんとnitさんが組んで生まれたサークルなだけあって注目度は高かったです。
品質についても催眠重視の構成でしっかり作られてます。
エッチはドライと射精両方の絶頂形式に対応し
前者は催眠重視、エッチは指示重視とスタイルを変えてます。
ちゅぱ音が多少鳴りますが純粋なエロさは低めで、技術で気持ちよくする意味合いが強いです。
カウントを数えることが多いですからカウントが好きな人ほど満足するでしょう。
ゆっくり進めて一気に落とす催眠
楽な姿勢で大きく伸びをし、目を瞑ってから彼女たちの質問に「はい」と答えます。
結衣「催眠で 気持ちよくなりたいんですよね?」
ここでする質問は食欲、性欲、睡眠欲の3大欲求に関するもの。
誰もが日常的に欲してるものですし、質問の最後を「~ですよね?」にして肯定しやすくします。
催眠を受け入れやすくすることも見据えており本番に向けた心構えができます。
「息を吸って 吐くだけで こんなにも リラックスすることができる 体が ゆったり 意識も ぼんやり」
2番目のパートはさらなるリラックスと深化。
全身に力を入れてから脱力したり深呼吸します。
そして彼が力を抜いた直後や息を吐いた時にすかさず暗示を入れます。
本作品の催眠は序盤から中盤はまったり進めますけど
終盤だけはハイテンポで暗示を入れる落差の大きい展開です。
だから終盤で全身が一気に落ちたり意識がぼやける人が結構いるでしょう。
セリフの間をまったくとらずに畳みかけるところが双子形式らしいなと。
心の準備やリラックスをしてからスピーディーに落とす無駄のない催眠です。
彼女たちに心身を操られやすい状況にすることを目的に
現代催眠のイエスセットっぽい質問→漸進的弛緩法や深呼吸を交えた深化と
古典と現代の技術を組み合わせてテンポよく誘導します。
結香「あたしたちが左右から話しかけるから 声が2倍」
結衣「声が2倍なら 暗示も2倍」
一般的な催眠音声で13分はかなり短い部類です。
しかし彼女たちが言うように双子形式なら同じ時間でもより濃いアプローチができます。
時間を切り詰めればそのぶんエッチを長くできるので、双子が色んな意味でプラスに働いてます。
技術的にも上手くできててストンと入れました。
カウントを交えて寸止めするエッチ
プレイは疑似キス、カウントによる絶頂、耳舐め、オナニーです。
エッチな効果音はありません。
セルフはありです。
結香「耳から入ってくる言葉を受け入れるだけで あなたはいくらでも気持ちよくなれる」
催眠を使って主人公を無防備な状態にした姉妹は
引き続き気持ちよくなる暗示を入れて心身の感度を上げます。
エッチは直接触れるのはできるだけ避けて言葉で気持ちよくします。
最初の2パート24分間はドライオーガズムを目指すシーン。
「05 アダルトパート共通(ドライ1)(約14分)」は疑似キス
「06 アダルトパート選択(ドライ2)(約10分)」は耳舐めとカウントを組み合わせて追い込みます。
結衣「感度が上がる 耳がぞわっとするのが気持ちいい そう言われることすら気持ちいい」
結香「数が減るの 気持ちいいよね カウントダウンそのものが 気持ちいい」
そしてここからは2人が多少のSっ気を見せます。
感度が上がる暗示をある程度入れてからカウントダウンを始めるのですが
1まで数えてストップするのを何度も繰り返す寸止めのようなことをします。
そしてこれらの合間にカウントダウンそのものに快感を覚える暗示を入れます。
本作品におけるカウントは絶頂のタイミングを教える手段であるのと同時に
それに向けて気持ちよくする役割も果たします。
頻繁に数えながら暗示を小まめに入れるスタイルで催眠色が強いです。
純粋なエロ要素は疑似キスや耳舐めを多少鳴らす程度でした。
男女両用だから性器の描写も「あそこ」とぼかしてあります。
両パートの主な違いは絶頂のさせ方です。
05は0を宣言したらイっていいのに対し
06は2人が左右同時に0を宣言しないとイけないルールを定めます。
これを踏まえて06は片方が0を言ってフェイントをかけるシーンがあります。
寸止めの回数が割と多いのでややM~Mな人に向いてます。
最後の「07 アダルトパート選択(セルフ)(約9分)」はオナニーによる射精。
体の脱力を解除してからオナニーを始める指示を出し
中断を適度に挟んでからカウントを数えて射精の許可を出します。
結衣「おちんちん しごきたかったんですよね? ほら もっと速く 速く速く」
前の2パートとの違いを出すためでしょうけど
ここは暗示よりもオナニーの指示に力を入れてました。
シコシコボイスを言わない代わりに停止や再開の合図を何度も出すし
終盤には速度を上げて追い込むように言います。
同時に耳舐めもしますがそこまでエロいわけではありません。
しごく時間が短めなことを考えれば2~3日溜めてから聴いたほうが抜きやすいと思います。
このように、2つの絶頂形式を用意して違う手段で追い込むエッチが繰り広げられてます。
双子形式のやや意地悪な作品
結衣と結香は初来店で自分たちを同時に指名した主人公を満足させようと
まずは短めの催眠でリラックスさせたりサクッと落とします。
そしてエッチはドライは暗示重視、セルフは指示重視と方針を切り替え
その両方でカウントを多めに数えて別方向からも気持ちよくします。
催眠をかけるお店で働いてる姉妹が男性客をエッチにもてなすシチュ
時間を切り詰める代わりに暗示の密度を上げてカバーする双子ならではの催眠
純粋なエロさよりも暗示やカウントを多く盛り込んで気持ちよくする催眠色の強いエッチ。
女性が2人いる状況を上手く使った質の高い作品に仕上がってます。
中でも催眠は短時間でもしっかり作られてるから入りやすいし
エッチも引き続き暗示をガンガン入れてくれて催眠状態を維持しやすいです。
セルフは時間の短さやエロさが控えめなせいでやや物足りなく感じますけど
ドライは2パートあってリードも変えるからこちら目当てで聴くぶんには満足できます。
絶頂シーンはドライ2回、射精1回。
ちゅぱ音そこそこ、淫語ごく僅か、喘ぎ声はありません。
以上を踏まえて前回と同じ点数にさせていただきました。
CV:男性向け…紗藤ましろさん 女性向け…nitさん
総時間 男性向け…58:33 女性向け…54:32
オススメ度
■■■■■■■■■□ 9点
体験版はこちらにあります
追記
2023年9月11日まで50%OFFの495円で販売されてます。