同人音声の部屋

同人音声および催眠音声(トランス/暗示ボイス)について、平均3000文字程度のオリジナルレビューを掲載しているサイトです

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domination

domination(前編)に引き続いての後編です。
今回は2日目に行われる催眠とエッチの模様を紹介します。
1日目の経験を引き出す催眠
2日目はいよいよ気持ちいい射精に向けて2人のお姉さんが大胆なアプローチを仕掛けてきます。
その手始めとなるのが最初に行う準備。
1日目に2枚使用したものに加えてもう一枚、ある場所に絆創膏を貼ります。

先日は乳首特化のエッチ、本日は乳首とおちんちんの両方を責めるエッチをするので
この時点である程度の予想はつくと思います。
粘着力の強いものを使用すると剥がす時に大変苦労しますから(結構痛い)
そういう場合は予め腕に数回貼り付けて剥がしやすくしておくといいでしょう。

その後に始まる催眠はおよそ8分30秒間。
片方の腕だけ感覚を変化させた1日目に対し、2日目は両腕同時に重感と温感を与えます。

左「             圧迫感を感じるのも当たり前」
右「重く感じられるのは当たり前             」
左「            私達に感覚を操作されているから」
右「だって、あなたは昨日から               」
そして彼女たちが左右にいる状況を利用し、今回も腕に指を乗せられてる様子をイメージしながら行います。
「前日とほぼ同じじゃない?」と思う人がきっといるでしょう。
まったくもってその通り、彼女たちはわざと前日と同じスタイルで催眠を施します。

これは前日に催眠に入った経験や感覚をそのまま活性化させるためにそうしてるのだと思います。
2日目のメインはエッチですから、催眠に多くの時間を割くと楽しみが減ってしまいます。
双子スタイルなら同じ時間で倍近くの暗示を入れることも可能ですから
時間が短いからといって催眠に入れないわけではありません。
現に私が聴いたときも前日と同じ精神状態にあっさり移行できました。

ただし、両腕を同時に脱力したり温かくすることから
前日それらを行った腕のほうにより強い変化を感じるかもしれません。
パート後半に行われる深化のアプローチも若干違いますし、2日目独自の要素もちゃんとあります。
剥がされる軽い痛みを快感に
2日目のエッチシーンは2パート20分30秒ほど。
プレイは乳首オナニー、オナニー、絆創膏への書き込み、絆創膏を剥がすです。

エッチな効果音はありません。
セルフはもちろんあります(ドライもあります)。

右「絆創膏はそのままで、まずは乳首を触る所から始めましょう」
コンパクトな催眠で主人公を手早く催眠の世界に誘導した2人は
今度は両方の手を同時に使ってまずは乳首だけをいじらせます。

エッチはパートごとにいじる部位を切り替えながら行います。
前半の「感覚操作」パートは1日目と同じく乳首に的を絞ったプレイ(約10分)。
前日に貼った絆創膏をそのままにフリースタイルでいじり、ある程度経ったところで剥がす合図を出します。

左「あなたが 刺激を 感じる度に その快感は」
右「あなたが 動作を 繰り返す度 その快感は」
左「より強くなる       昨日と同じ」
右「      強くなっていく     」
こちらも1日目と似通った部分のあるプレイなのですが、あちらに比べて感度を強化する暗示の量が多く
既に2人の声に支配されてる状況も利用して乳首の気持ちよさを高めます。
両方の乳首を同時にいじるのも手伝って1日目よりは気持ちいい感覚が味わえました。

左「ただし、取ってしまったら」
右「    取ってしまったら」
左「あなたはイってしまうかもしれない」
右「あなたはイってしまうかもしれない」
さらに面白いのがパート終盤の絶頂シーン。
1日目に貼っておいた絆創膏を剥がすのに合わせてイきます。
これが粘着性の低いものを利用したほうがいい理由です。

ごくごく軽い痛みと言葉を組み合わせて絶頂させる珍しいアプローチです。
ですが、暗示を入れてるとはいえ乳首をいじっただけでイける男性がそれほど多いとも言えませんし
このタイミングで実際にイけるかどうかは人によると思います。

後半の「おしおき」パートは待ちに待ったおちんちんオナニーをするシーン(約10分30秒)。
2日目の冒頭に貼った絆創膏を一旦剥がし、最後の絆創膏にちょっとした手を加えて同じ場所に貼り直します。
そして自分が性的に興奮するワードを言いながらおちんちんをしごきます。

左「あなたは自分の言葉で     狂っていく」
右「          自分の声で     」
ここでも彼女たちは決して自分たちの意思を押しつけようとはしません。
「変態」とか「ドM」など聴き手が潜在的に好むエッチな言葉を自分自身に選ばせ
それの効果を増幅させるように暗示を投げかけます。

1日目からおちんちんにずっとお預けを食らってたこともあり
やはりしごき始めた瞬間はすごく気持ちいい感覚が沸いてきました。
純粋にしごく時間が5分程度とかなり短いのは残念ですが
パート終盤に差し掛かるとカウントや追加の暗示を使って射精へと導いてくれます。

このように、絆創膏と催眠の技術を組み合わせた特殊なエッチが繰り広げられています。
感覚の変化を楽しませてくれる作品
お姉さん達に支配されて気持ちよくなる感覚をじっくり時間をかけて教えてくれる作品です。

2人は主人公が自分たちに操られながら性的欲求を発散できるように
1日目はテーマの「支配」に力を入れた催眠重視、エッチはほどほどなサービスを
2日目は一転して導入を手短に済ませエッチに比重を置いたサービスを行います。

2日に分けたのはまとめて聴くと時間が結構長くなるからではなく
日を跨いでこそできるプレイを形にしたかったからです。
特に絆創膏を体に貼り、それを意識させて暗示の効果を持続させるアプローチは
他の作品ではまず見られない独特で有効な方法と言えます。
1日目の記事で「指先はいまいち」と書きましたが、乳首の方は実感できるレベルで気持ちよくなれました。

またこれらのエッチを成功させるカギとなる催眠についても卓越したものを持っています。
特に今作では序盤に行う腕の重感や温感、エッチにおける感覚の移動など
「感覚の操作」を催眠のひとつのテーマに掲げてる節があります。

双子による珍しさだけでなく、双子形式だからこそできることを高いレベルで成し遂げています。
現在様々なサークルさんが双子系作品に挑戦されてますが
ftnr×kuroko.ぷろじぇくとさんの双子は本家とは違う方向性を持ち、それでいて完成しています。
催眠に入る感覚、漂う感覚を味わいやすい作品と言えます。

しかしエッチについては癖が強いと言いますか、男からしてみると物足りなく感じます。
総時間に対しておちんちんをいじる時間がかなり短いこと
乳首オナニーの比重が高く、開発具合による差が出やすいことなどが挙げられます。

特におちんちんオナニーは2日間に渡って行うからこそ
もっとがっつりしごかせてあげたほうが聴き手を満足させやすいと思います。
(射精後に無音の時間が長めに取ってあるので、そこで思う存分しごけということなのかもしれません)
またプレイ中にもう少しオナニーの指示を出していくスタイルにしたほうが
テーマの「支配」に合ったエッチになるのではないでしょうか。
絆創膏を使ったプレイが斬新で面白かっただけに、それ以外のプレイが気になります。

絶頂シーンはドライ1回、射精1回。
淫語そこそこ、ちゅぱ音と喘ぎ声はありません。

催眠独自の感覚や体験が味わいやすい作品です。
双子系の作品が好きな人におすすめします。

CV:左…ftnrさん 右…kuroko.さん
総時間 1:49:31(Day 1…57:35 Day 2…45:34 NG集…6:22)

オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

FANZAの体験版はこちら
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domination

※2022年11月1日追記
本作品は2022年10月29日に販売を終了しました。


サークル「ftnr×kuroko.ぷろじぇくと」さんの催眠音声作品。

今回紹介する作品は、声質の違うちょっぴり意地悪な2人のお姉さんが
左右に寄り添い交互に、あるいは同時に語りかけながらエッチな催眠を施します。

彼女たちの声や言葉に支配(domination)される快感をテーマにした独特なサービスが行われており
サークルさんの持ち味である双子形式はもちろん、誰にでも親しめるアプローチを使って確実に催眠を深め
エッチでも性的快感を餌にした焦らし系の責めで従う喜びを教えてくれます。

また2日間に分けて聴く作りになっているため
本レビューも前編、後編の2回に分けてお送りします。

音声を聴く前に以下のアイテムをご用意ください(必須)。
粘着力の弱い絆創膏 4枚(2枚ずつ使用)
油性マジック 1本(2日目のみ使用)
日を跨いで施される支配の催眠
2人のお姉さんに支配され気持ちよくなるお話。

「催眠オナニーを始める前に、あなたは催眠オナニーをしたことがありますか?」
左のお姉さんはややトーンの低い落ち着いた声の女性。
「こんな風に、左右から話しかけられる物だったり」
右のお姉さんは素朴で穏やかな声の女性。
自己紹介など前置きにあたる部分はすべて省略し
早速主人公に催眠オナニーの経験があるかを訊ねます。

本作品は女性の声や言葉に支配されながら射精する快感を味わってもらうことを目的に
2人が2日間をかけて100分以上にもわたる重厚な催眠とエッチを提供します。
1日目が57分、2日目が45分と手頃な時間に収められており
忙しい人でも無理なく聴けることに加え、その状況を活かした独特なプレイも登場します。

左「何倍も     満足感を得られる、新しいオナニーの方法」
右「    何十倍も満足感を得られる           」
本作品、というよりはftnr×kuroko.ぷろじぇくとさんが持つ最大の特徴は双子形式。
上のセリフのようにひとつのセリフを2人で分け合い、コンビネーションを取りながら語りかけてきます。
そして重要なワード(この場合は「満足感を得られる」)を2人同時に言って聴き手に強く印象づけます。

表示形式の関係でセリフのスペースの位置がおかしくなってると思いますが
音声ではそれこそコンマ単位で2人の話すタイミングを緻密に計算しながらお話を進めます。
そして術者が2人いるおかげでセリフの途切れる時間がかなり短く
最中は声に包まれてるような感覚を抱きながら聴くことができます。
実際にどんな感じなのかは体験版を聴いていただくのが一番わかりやすいです。

1日目に行われるのは作品の要となる「支配される感覚」の仕込みと2日目への準備。
比較的短い時間を使って導入と深化を行い、その後焦らしを意識したプレイで服従心を養います。
最初から言ってしまうと1日目に絶頂シーンはありません。
催眠に浸る感覚を楽しんだり、彼女たちに感覚を操作される不思議な体験をすることがメインです。
イメージを上手に使ったシンプルかつ巧みな催眠
1日目の催眠は2パート15分30秒ほど。
前半の「催眠導入重感」パートは聴き手が選んだほうの腕(左右どちらでも可)に重さを感じるアプローチをします。

右「腕の付け根…      軽く押しつける」
左「      ぎゅって私が軽く押しつける」
右「肩が床に押し付けられる   更に私が力を加える」
左「           二の腕    力を加える」
ここでは2人が指を主人公の腕に押しつけるイメージを使って重さを伝えます。
直感的に状況が掴めるおかげで単に「腕が重い」と何度も言われるよりも重さを感じやすいです。
しかも今回2人は片方の腕しか脱力させません。
これによって彼女たちの暗示が自分に伝わってるかがとてもわかりやすくなっています。

私が聴いたときはまず二の腕あたりを押さえつけられてる感覚が生まれ
それが次第に指先のほうへと伝播していくように感じました。
当然のように反対側の腕にはそんな感覚はまったくしません。
重感自体が得やすいですし、割と多くの人が同様の体験をすると思います。

右「関節があるおかげで腕が曲がっている           」
左「         腕が曲がっている感覚になるかもしれない」
また2人は多くのシーンで「~かもしれない」と若干遠まわしな表現で言葉を投げかけます。
会話に近い口調で催眠を施してくれますから、催眠に堅苦しさを感じてる人でも聴きやすく感じるでしょう。
聴き手のことを第一に考えた丁寧かつ取り組みやすい催眠と言えます。

後半の「催眠誘導温感」はこちらも催眠音声ではお馴染みの熱を操作するシーン。
重くしてないほうの手を胸の上に置き、今度はお姉さんに手を添えられてる様子をイメージします。

右「手のひらが温かい            」
左「        そう、温かいのは当たり前」
右「実際に触れているのだから            」
左「            体温を感じるのは当たり前」
心臓の近くに手を置いてるのですから手の平にすぐさま温かさを感じます。
でもしばらくすると手の甲にも同様の熱を感じるようになります。
ここでも元々ある熱をそのまま伝播させる、やりやすさを重視したアプローチです。

そしてパート後半に入ると2人が言葉を使って一気に催眠を深めてくれます。
具体的な内容は聴いてのお楽しみとさせてください。
まるで全身を見えない力で押さえつけられてるような不思議な感覚が瞬間的に襲ってきます。

催眠における基本的な技法を作品独自のスタイルにアレンジした質の高い催眠です。
この時点ではテーマの支配にほとんど触れず
誰にでも通用しやすい2つの感覚をイメージと組み合わせて上手に伝えます。

体の一部だけ別の感覚を与える方針でそれぞれを進めてくれるため、そうでない部分との違いが自覚しやすく
催眠に不慣れな人でも催眠の世界に誘導されつつあるのがなんとなくわかります。
2人が冒頭のパートで「気持ちいいオナニーをするにはまず催眠にかかるのが大事」と言っていたように
1人でも多くの聴き手に催眠に入ってもらうことを目指して進めます。
心と体を縛る柔らかな鎖
1日目のエッチシーンは4パート37分間。
プレイは乳首オナニー、乳首の擦り合わせ(イメージ)、絆創膏装着です。

エッチな効果音はありません。
セルフは一応ありですが射精表現はありません。

右「まず乳首から始めます                  」
左「          乳首に指が触れる様に手を置いて下さい」
シンプルかつ手堅い催眠で主人公を心地いい世界に案内した2人は
彼がより気持ちよくなれるように腕の脱力を一旦解除し、乳首の上に手を置くよう指示します。

エッチは2人に言われた通りに手を動かします。
プレイ一覧を見ていただければわかるように、1日目は乳首だけを集中的に刺激します。
具体的にどういじるかの指示は出してこないので開発済みの人の方がやりやすいかもしれません。

一番最初の「カタレプシー」パートはストレートな乳首オナニー。
序盤に少しだけ自由にいじる時間が用意され、その後は2人が言葉でプレイを応援します。

左「今は、乳首を撫でまわしてる事で安心感を覚えてるのかもしれない」
エッチパートに入っても本作品の催眠はまだまだ続きます。
乳首オナニーの欲求を掻きたてたり安心感を与えてプレイに没頭できる環境を整えます。
そして直後にわざと意地悪をしてもどかしい思いを与えます。

左「私達の言う暗示を受け入れていれば気持ちよくなれる」
右「私達の言う暗示を受け入れればあなたは支配下に置かれる」
彼女たちの最終目標は彼に支配される快感を与えることです。
だからこそ暗示を使って乳首オナニーを制御し、自分から屈服するようやんわりと誘導します。
実際にどういう方法を使うかはカタレプシー(筋肉硬直)から予想してみてください。
支配の手始めということで慎重かつ大胆に進めてくれます。

一風変わったプレイが登場するのは次の「感覚移動」パート。
2人が暗示を使って乳首の快感を指先へと移し、その状態で乳首オナニーをさせます。
指を乳首に見立てて乳首同士を擦り合わせるわけです。

右「初めはくすぐったいかもしれない」
左「でも、その奥に確かな性感が広がっているって感じられる」
他の催眠音声でもまずお目にかかれないプレイなだけあって
2人も手順を踏んで少しずつそうなるよう導きます。
ですが私が聴いたときは指先がピリピリするくらいで、残念ながら乳首ほどの強い快感は得られませんでした。

私が乳首開発済みだからかもしれませんね…。
誘導や暗示に問題は見られませんし、未開発の人がやってみたらまた違う可能性があります。
人によって評価が分かれそうなプレイです。

本作品ならではのプレイは一番最後の「絆創膏」パート。
事前に用意した絆創膏を体のとある部分(2箇所)に貼ります。

右「絆創膏は、私達に支配されてる証            」
左「               絆創膏は、私達が繋いだ鎖」
本作品のエッチは2日間に渡って行われます。
そのため2人は1日目の状態をセーブする意味合いを込めて絆創膏を貼らせます。
普通の人には怪我をしてると思われるでしょう。
でも本人にとってこれは彼女たちに繋がれた鎖に他なりません。

作中では聴き手がそう感じられるようにきちんと暗示を入れてくれます。
絶頂させないことも含めて「女性に支配される感覚」を楽しませることを意識したプレイを行います。

後編へ続く…。
domination(後編)

CV:左…ftnrさん 右…kuroko.さん
総時間 1:49:31(Day 1…57:35 Day 2…45:34 NG集…6:22)


体験版はこちらにあります

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Lethe

※2022年11月1日追記
本作品は2022年10月29日に販売を終了しました。


サークル「ftnr×kuroko.ぷろじぇくと」さんの催眠音声作品。

今回紹介する作品は、一時的にSの気持ちになってエッチを楽しむことを目的に
2人のお姉さんが左右から別々の言葉を投げかける変わった催眠を施します。

サークルさん最大の特徴とも言える双子形式や
ギリシャ神話をベースにした大衆的かつ個性的な誘導など
音声を楽しみ、自分から催眠状態に入れる工夫が数多く用意されています。

音声を聴く前に以下のものをご用意ください(必須)。
・透明なグラスに注いだ飲用水
飲むと忘却を体験できる不思議な水
術師と助手に催眠をかけられ、助手とエッチするお話。

「この度は 当システムをご利用いただきましてありがとうございます」
術師は甘く可愛い声のお姉さん。
「ポストに変なチラシを入れちゃってごめんなさい」
助手は穏やかで落ち着いた声のお姉さん。
チラシに書いてある番号から連絡を受けて主人公の家にやって来ると
自己紹介など簡単なやり取りを経てから催眠を始めます。

本作品は出張催眠サービスらしきことをしている2人が
「あなたはSですか?」というチラシのフレーズに興味を持った彼のためにエッチな催眠を施します。

助手「いつも通りで良いんですよ                        」
術師「                お邪魔してるのは私達の方ですからね」
そして彼女たちは音声開始から終了に至るまで術師が右、助手が左に陣取り
時には交互に、時には同時に語りかけてきます。

一般的な双子系作品はセリフごとに声の位置が切り替わる場合が多いのですが
ふたくろさんの作品ではひとつのセリフを2人で分担することが非常に多いです。

意識を左右に揺さぶられる頻度が上がっているため
比較的早い段階で頭の中がぼんやりする感覚が沸いてきます。
本作では他にもサークルさんの過去作とはやや違う双子の活用術が登場します。

催眠は5パート38分ほど。
音声を聴く際の簡単な心構えを説明された後、まずは2人の何気ないお話に耳を傾けます。

彼女たちが事前に言った心構えは2つ。
ひとつは「2人の言葉や考えを無理に追う必要はない」
もうひとつは「2人の指示に無理に従う必要はない ただし、自分の感覚には素直になる」ことです。

助手「落ち着くっていうことはまだ             」
術師「              まだ意識しなくていいです」
助手「考えないで ずっと無意味に思えるような会話を楽しむ」
術師「考えないで                       楽しむ」
その上で2人はお話の中にわざと自分たちの言うことに従わないよう呼びかけるセリフを交え
聴き手の自然な反応を引き出そうとします。
さらにセリフの中に意識の力を弱め、聴き手を良い気分にさせる単語を盛り込み
それを多くのシーンで2人で同時に言います。

この「キーとなる暗示を2人が多くのシーンで合わせて言ってくる」ことが
本作品の双子における大きな特徴だと私は考えています。
以前も使われていたのですが今回は意識して多く使っているのが見受けられます。

「腕が重い 重い どんどん重くなる」みたいに暗示を並べるシーンがほとんどないため
実際に聴いてみると普通の会話をしているのと同じ感覚がするでしょう。
ですが伝えたい言葉を強調しているから無意識にはしっかりとそれが届きます。
だから後になるほど妙に眠いとか、体を動かしたくないといった催眠特有の感覚が自然と湧いてきます。

お次は目の前に広がる大きな川をイメージし
そこに自ら浸かって心地よい水の感覚を楽しみます。

助手「周りに植物は?       何かあった?」
術師「          何もない?         」
川はどれくらいの大きさか、周りに鳥や植物はいるか、入ったときの水圧はどれくらいかなど
2人は川全体をリアルにイメージできるよう様々な質問を投げかけます。
具体的に何があるとかは言わず、思い浮かぶままにさせているのがいいですね。
自由にイメージできるから自分の内面に意識を向けやすく、結果的に催眠に入りやすくなります。
聴き手が「自ら」催眠に入るのを上手にサポートしています。

ちなみにこの川はレテ川と言い、ギリシャ神話によるとこの水を飲めば記憶を忘却するそうです。
事前に水を用意したのはこのためです。
催眠を深めつつこの先に登場するメインの暗示を受け入れやすくもしてくれています。

助手「神聖な水が身体に染み込んでいく    」
術師「記憶を辿っていたのに途中で阻害される」
助手「喉を通り、食道を通り胃に流れ着く」
術師「思い出せそうなのに答えが流れる」
その後さらに10分ほどをかけて入念な準備をしてからいよいよレテ川の水を実際に飲みます。
直後に2人が投げかける質問に対してまったく思い出せない人がいるでしょうし
完全に忘れてなくても思い出しにくく感じる人もいると思います。
催眠音声では珍しく記憶支配に力を入れた催眠を施しているのも本作品の大きな特徴です。

※記憶支配の説明は「催眠用語集」の一番下で行っています。

双子形式をベースに変わったアプローチで進めている極めて個性的な催眠です。
聴き手の心を一旦リセットしSの気持ちを植えつけることを目的に
古典的な技法に頼らずイメージが持つ印象や所々で同時に投げかける言葉で催眠を深めています。

レベルの高い双子作品は現在でもまだまだ少ないですし
ふたくろさんの双子は本家とは明らかに違う特徴を持っています。
今回は催眠っぽさが薄められており、いつの間にか催眠に入っている感覚がするでしょう。
一旦催眠を深め、再深化させてから水を飲ませる流れも丁寧で良いです。

しかし、記憶支配の暗示自体が催眠の中でも入りにくい部類なため
一般的な催眠音声に比べるとうまくいかない可能性もあります。
実は催眠音声で記憶支配をしてくる作品はあまりありません。
大抵が運動支配や感覚支配止まりです。

そんなわけでやや大衆性に欠ける部分も持っています。
私が聴いたときも忘れたものもあればそうでないものもありました。
かなり挑戦的なことをされていると思います。
初心者よりも催眠慣れしている人の方が楽しみやすいかなと。
ドMな女性をいじめ抜く快感
エッチシーンは4パート20分30秒ほど。
プレイは乳揉み、全身舐め、フェラ、SEX(バック)、スパンキングです。
SEX、スパンキングの際に控えめな音量の効果音が鳴ります。

助手「私を… いじめてほしいの…」
レテ川の水を飲んで今までの記憶を忘れ、代わりにSの心を身につけた主人公は
ドMな助手の懇願に促されて体を舐めさせたり彼女のおまんこを激しく突いてあげます。

エッチはドSになりきってドMな女性を責める催眠音声ではあまり見かけないプレイです。
催眠音声ではM向けのプレイが多いから敢えてこうしたのでしょう。
水を飲んだ後に心をSにする暗示を入れ、プレイ中もその気持ちを膨らませるサポートをしてくれます。
助手とエッチすることになった経緯については聴いてのお楽しみとさせてください。

序盤~中盤はSEXに向けての前戯的なプレイ。
助手のおっぱいを揉んだり、逆に彼女にご奉仕させる形で体やおちんちんを舐めさせます。

助手「谷間がじんわりと汗ばんできてるのを感じますか? ご主人様 …胸ばかりじゃ…もっと もっと…」
先ほどまではほぼ対等に接していた助手が急に弱々しい口調になり
こちらを「ご主人様」と呼んでおねだりをするシーンがいくつも登場します。

いじめたくなるオーラを放っているキャラですね。
普段は女性に責められるプレイを楽しんでいる人でも
こういう態度を取られると少しは優越感を抱くのではないでしょうか。
催眠のテーマである「忘却によるS化」をわかりやすい形で体験させてくれます。

術師「あなたのペット あなただけのペットが 小さな口で懸命にあなたを受け止めてるこの音が あなたの興奮を高めていく」
またエッチシーンではメインの術者を術師が担当し
助手はちゅぱ音や喘ぎ声を漏らす普通のエッチに近い役割を演じます。
そしてそれらの音に対して暗示を入れてさらに興奮が高まるように導いてくれます。

単にエロいだけでなく、それをきちんと催眠と組み合わせているところがとてもいいですね。
ちゅぱ音と喘ぎ声のボリュームが意外に多くて純粋な性的興奮も得られます。

最も印象的だったプレイは終盤に登場するSEX。
助手を四つん這いにさせ、おちんちんをおまんこに擦りつけて軽く焦らし
挿入後は激しく突きながらお尻を軽く叩くややハードな責めが楽しめます。

といってもお尻を叩く回数はごく僅かでドン引きするほどではありません。
女性を好きに犯す気分を盛り上げるスパイスとして活用しています。
明確な絶頂指示が無い点だけご注意ください。
助手が最後のほうでイクのでそれに合わせてこちらもドライを決める感じになります。

このように、女性を責める快感に焦点を当てたエッチが繰り広げられています。
チャレンジ精神溢れる作品
テーマ、催眠、エッチに至るまであらゆる部分がぶっ飛んでいる変わった作品です。

術師と助手が左右から語りかけ、主にイメージを使って上手に催眠を深めてくれます。
術者が2人いるのでセリフの途切れる時間がとても短く
聴いている最中はずっと言葉に包まれ、心を動かされる不思議な感覚が楽しめます。
使われている技術もサークルさん独自のものが多く新鮮味があります。

正直なところ、ふたくろさんの催眠は他のサークルさんとは違うところがあまりに多すぎて
当サイトのレビューではその魅力のすべてを語ることが出来ません。
ここまで書いてきたこともごく一部ですし、私が気づかなかったものもきっとあるのでしょう。
彼女たちも聴き手が作品を自分のスタイルで楽しめるようにリードしてくれています。

中でも催眠の終着点を記憶支配に置いているところが面白いです。
こればかりはうまくいくかどうかの保証ができません。
しかしそれに向けて彼女たちが最善を尽くしているのは事実です。
「水を飲む」という極めて大衆的な行為からそれを誘発しているのは素晴らしいです。
私が今まで聴いてきた記憶支配を扱う作品の中ではトップクラスの誘導をしています。

対するエッチは催眠とはガラリと趣向を変えています。
まずS向けのプレイをしているのが独特ですし、助手が催眠音声らしからぬ乱れっぷりを見せます。
術師の暗示もそうですが男性の女性に対する支配欲・征服欲をくすぐるプレイをしているなと。
気持ちを高めることに力を入れているのでドライはしやすいです。

絶頂回数は最後に1回。
淫語とちゅぱ音それなり、くちゅ音と喘ぎ声そこそこです。

充実した催眠と一風変わったエッチの両方が楽しめる異色作です。
双子好き、個性的な催眠が好きな人には特におすすめします。

CV:助手…ftnrさん  術師…kuroko.さん
総時間 初回用…1:20:55 2回目以降用…1:16:11 NG集…2:56

オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


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追記
初回用と2回目以降用の違いは冒頭のやり取り(約5分)のみです。
催眠やエッチの内容はどちらも一緒です。

alteration

※2022年11月1日追記
本作品は2022年10月29日に販売を終了しました。


サークル「ftnr×kuroko.ぷろじぇくと」さんの催眠音声作品。

同サークルさん初の有料作品にあたるこちらは、催眠のお店に勤めている実の姉妹が
左右からリズミカルに語りかけながら催眠の気持ちよさを味わわせてくれます。

催眠音声では絶大な人気を誇る双子形式を最大限に活かし
「alteration=変更、改造」のテーマに沿った珍しいエッチが行われています。
全体的に初心者に配慮した親切なアプローチがされていますから
催眠オナニーを始めたばかりの人でも感覚の変化を実感しやすいと思います。

本作品を聴く前に、安物でもいいですからサテン等柔らかい生地の手袋をご用意ください。
姉妹がお届けする変幻自在の催眠
実の姉妹に催眠をかけられてからオナニーするお話。

「ちょっと あんたなんか忘れてない?」
姉はややトーンの低い落ち着いた声の女性。
「久々に実家に帰ってきたから てっきり」
妹は明るくて素朴な声の女の子。
以前交わした約束をすっかり忘れた状態で実家に帰ってきた主人公に
その内容を思い出してもらうためのお話を始めます。

本作品は所謂双子形式を採用しており、姉が左、妹が右に陣取りながら
ほぼ全編に渡ってタイミングを取りながら交互に、あるいは同時に語りかけてきます。

姉「色々な事を考えてても           それは関係なくて」
妹「              ぼーっとしててもそれは関係なくて」
双子系作品は最近様々なサークルさんが製作をされていて
今年の夏は本作を含めて実に4本もの新作が出るほどの人気を誇っています。
ですがふたくろさんの双子は他のサークルさんとはスタイルが大きく異なり
ひとつの暗示を二人が手分けしながら入れていくケースが非常に多いです。

これによって声の位置が頻繁に移動する=意識が小刻みに揺さぶられ
開始10分もすれば頭の中がぽわぽわする心地よい気分が湧いてきます。
暗示を入れる間やリズムについても考え抜かれてますので
ちょっとした音楽を聴いているような印象を抱くと思います。
1年以上無料で研鑽されてきただけあって完成度は非常に高いです。

催眠は4パート37分ほど。
一番最初の「おさらい」パート(約15分)では深呼吸や脱力をしたり
カウントを聞きながら催眠に入る動作を行います。

サークルさん側は前作「姉妹催眠 -first anniversary-」を既に聴いている場合
ここを飛ばして次の「まだダメ」パートから聴くことを推奨されていますが
私個人は最初から聴いた方が催眠に入りやすいと思ってます。

姉「ふぅーっと       意識すると          自然と力が抜け始める」
妹「      だらーんと意識すると 今度は自然と    力が抜け始める」
「力が抜ける」を多めに交えた暗示を左右から交互に投げかけてくるおかげで
単に二人の声を聴いているだけでも自然と体に力が入らなくなってきます。
術者が二倍なら当然暗示も二倍になりますから、強い脱力を感じるのも至って自然なことです。
キーとなる暗示を二人同時に言ってくれるところも双子の醍醐味と言えます。

姉「          変化を感じていると なんだか身体が傾いていく           」
妹「変化を感じると                   身体が傾いていく気がしてこない?」
また姉妹は各動作の合間に現在の心身の感覚を再確認させてもきます。
催眠に不慣れな人ほど催眠に入っているかどうかが実感しにくいものです。
だからこそ彼女たちは自分の内面に意識を向ける機会を適度に設け
本作のみならず先々に向けての経験になるようリードしてくれています。
初心者をかなり意識したアプローチが随所で見られました。

続く「まだダメ」パートは前作を視聴済みの人への手始めとして
「~しない」と否定的な言い回しをしながら催眠状態へと誘導していきます。

姉「      腰から     頭から          そう まだ抜けない」
妹「背骨から     首から     力は抜け…ない            」
彼女たちは確かに「力を抜かないで」「トランスに入らないで」と言っているのに
なぜか頭がずーんと重くなる不思議な感覚が味わえます。
詳しくは話しませんが、人間の脳の性質を利用した効果的なアプローチと言えます。

エッチに向けての準備が始まるのは3番目の「特別な気分」パートから。
ここでは予め用意した手袋をはめた手で首や胸をいじりながら
二人の言葉に耳を傾け、エッチな気分を少しずつ高めていきます。

姉「いつもと違うことが加わるだけで                特別な気分になっちゃう          」
妹「                    手袋をつけているだけで               かもしれないね」
地肌とは違う滑らかな感覚にちょっとした新鮮味を感じていると
それがまるで他人の手のように思えてくるかもしれません。
姉妹も聴き手がそう感じられるよう様々な暗示で後押しします。
この後もタイトルの「alteration」にちなんだ「変化したように思い込ませる」暗示が続々登場します。

そして最後はこれまでの総仕上げとして更なる深化をします。
ここでは妹が姉に催眠をかける際の暗示を聴き手に復唱させる変わったスタイルが採られています。

姉「               イメージする       フワフワする」
妹「頭の中で思い浮かべる        無重力空間        」
空から落下し海へと沈むイメージを使った深化なのですが
妹の暗示を復唱する=自己暗示をかけていること
姉が催眠に入ったときのようなとろんとした声で感覚を語ってくれることから
それに釣られてこちらも意識がぼやける、なんて体験をする人もいるんじゃないでしょうか。

催眠者の片方を被験者の立場に立たせて誘導しているところも
術者が二人いる双子でしかできない面白い手法と言えます。

姉妹が常に左右から語りかけながら様々な技法を駆使して誘導する変化に富んだ催眠です。
二人が生み出す言葉やイメージを素直に受け入れられる心を育てることを目的に
序盤は古典系の技法で手堅く催眠状態を深め
それから先はパートごとにまったく違う方向から聴き手の無意識に働きかけてきます。

双子形式だけでも相当に複雑なはずなのに
さらにここまで多彩な技法を用いているところにサークルさんの実力の高さが窺えます。
最初のパートだけ聴いてもがっつり入れるくらいに作られていますから
通しで聴いたらそれこそ脳がとろけるくらいの心地よい感覚が得られるでしょう。

個人的に最も印象的だったのが終盤の姉がトランスに入るところです。
これは名作「Side Effect」にも登場したシーンで、術者の役割を明確に分担し
片方はそのままの立場、もう片方は聴き手と同じ立場に置くことで
聴き手にとってより主観的に思える暗示を入れやすい環境を作り上げています。
この後のエッチでも姉のセリフをトリガーに感覚を操作するシーンが何度も登場します。

まとめると、あらゆる部分が重厚かつ濃厚なレベルの高い催眠です。
言葉に操られながら身近な女性とエッチする快感
エッチシーンは4パート32分間。
プレイは姉とのキス/フェラ/擬似SEX、オナニー、玉揉みです。

エッチな効果音はありません。
セルフは有りになります。

妹「もっと親密になってもらう為に… お互い恋愛として好きになったら楽しいと思わない?」
主人公を心地よい催眠の世界に誘導した後、妹はさらに気持ちよくなってもらうために
姉を擬似的な恋人に立ててあまあまなキスやフェラをするように言います。

エッチは序盤が姉とのストレートなら絡み
中盤以降は姉が相手をしてくれているイメージをしながらオナニーします。
声や言葉によって感覚や感情を操作する催眠音声らしいプレイが多く
深く入っている人ほどそれらの変化を強く実感しながら気持ちよくなることができます。

姉「あんたの事 好きだったんだから… だから少しでも私の事 意識してくれると…嬉しいなって」
妹「おねーちゃんの声を意識しちゃう おねーちゃんを意識しちゃう」
一番最初の「好き」パートは恋人に不可欠な好意を育むのが目的。
催眠に入ってすっかり従順になった姉が「好き」と何度も言い
それに合わせて妹が姉の言葉や態度に特別な感情を抱く暗示を入れます。

「好き」という単語自体が元々特別な意味を持っていますし
雰囲気の甘さも手伝ってなんとなくいい気分になる人もいるでしょうね。
この先のプレイがすべて姉を相手にしていることを想定し
彼女に異性としての好意を持たせ、よりプレイに熱中できる環境を整えてくれています。
ほんの3分程度ですが彼女と実際にキスをするシーンなんかもあります。

本格的なプレイが始まるのは3番目の「どう?」パートから。
事前に催眠を解除し元のキャラに戻った姉と共に妹がオナニーをリードします。

姉「握っているおちんちんの血流                私の手が添えられる」
妹「                  手の甲から包まれる温もり             」
ここでもサテンに包まれた自分の手を姉の手だと思い込ませるセリフが多く
すべすべとした感触が女性のもののように思えてくるかもしれません。
普段よりも気持ち優しくしごいてみたほうがいいでしょうね。
パートの後半にはとあるキーワードで寸止めを促す変わったプレイも登場します。

姉「「好き」っていうことで 私の膣が反応する」
妹「好きと答える事で よりおねーちゃんを感じられる」
そして最後は仕上げとして同じく手を使って姉とのSEXをイメージしながら射精を目指します。
姉が喘ぐみたいな露骨なエロは控えめなのですが
ここまで積み重ねてきた信頼関係や暗示の数々を上手に駆使し
姉と繋がっている雰囲気をきちんと出しながら追い込んでくれています。

姉という非常に身近な異性に大事な部分を刺激され、果てる。
非現実的かつ背徳的なプレイを言葉だけで見事すぎるほど見事に演出しています。

このように、姉とイチャイチャさせながらオナニーする幸せなプレイが繰り広げられています。
あらゆる部分が独特な作品
催眠が持つ力をふんだんに盛り込んでいる名作です。

姉妹は主人公に催眠オナニーを最大限に楽しんでもらえるようにと
多種多様な方向性を持った催眠を施し、姉とのエッチを主観的に楽しめる精神状態へと導きます。
双子系作品の魅力とも言える左右からの交互の暗示を極限まで磨き上げ
さらにはサークルさんの引き出しの多さを活かした多彩な技法が耳と心を喜ばせます。

数多くのサークルさんが催眠音声を製作されている現在においても
ここまで複雑な作品を作れるサークルさんはそうそういません。
聴き手として純粋に楽しめた、気持ちよくなれたことに加えて
レビュアーとしても勉強になる部分が多々ありました。
「ここまでのものを作品として形にできるのか」と正直何度も唸りました。

そう思わせてくれる根幹部分はやはり双子形式にあるのだと思います。
ひとつの暗示をそれぞれが分担して言ったり
心に強く刻みたい単語はタイミングを合わせて言ったり、シーンによっては役割を変えたりと
術者をただ二人用意するのではなく、コンビネーションを考えながら物語を組み立てています。

聴いていると姉妹のセリフがとてもリズミカルに思えるんですよね。
暗示の文字数・母音・語尾の表現といった細かい部分まで計算されているのかもしれません。
本家とは少し違ったスタイルではありますが、ひとつの完成された双子がここにはあります。

催眠は前作同様初心者でもついていける内容にチューニングされています。
ですが初心者の方には前作を聴いた上で聴くことを強くお勧めします。
前作に登場したキーワードをトリガーに深化を促すシーンがあるのが主な理由です。
トレーニング音声として前作が非常に優れているのもあります。

エッチはオナニーを手袋・シチュ・暗示によって華麗に演出しています。
オナニーする時間が20分近く取られていますし、軽く寸止めさせるシーンもあるおかげで
純粋な射精感もなかなかのものでした。
深い催眠状態だからこその心地よさ、幸福感に包まれながら気持ちよくなれます。
ちゅぱ音そこそこ、淫語と喘ぎ声ごく僅かです。

「変化したように思い込ませる」ことをテーマに据えた素晴らしい作品です。
これだけの内容とボリュームで700円ならコスパも申し分ありません。
以上を踏まえて本作品を催眠音声では15本目の満点とさせていただきました。

CV:姉…ftnrさん  妹…kuroko.さん
総時間 本編…1:24:20 NG集…2:16


オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点


体験版はこちらにあります

FANZAの体験版はこちら
FANZAの体験版はこちら

追記
体験版はサークルさんが「公開しない」とおっしゃられています。
雰囲気とかは前作に非常に近いですからそちらを参考にしてください。

2015年9月13日追記
改めてサークルさんより「体験版を準備中」とのアナウンスが出ました。
現在申請中とのことですから近々公開されるはずです。
→公開されました。およそ6分間です。

黒子ごっこさんで配布されている無料の催眠音声作品。

今回紹介する作品は、優しいお姉さんの夏に関するお話や
バックで鳴る風鈴や雨音を聴きながらゆっくりと眠りにつきます。

夏という暑い時期の中にある様々な「涼」をイメージさせたり
夏休みの宿題を解きながら催眠を深める、といった季節感を重視した催眠が特徴で
子供の頃に多くの人が体験した懐かしい思い出を活用しながら
リフレッシュや眠くなる感覚を上手に呼び起こしてくれます。
暑い季節にある涼しさを感じながら
お姉さんの催眠を受けながら眠るお話。

「はー 蒸し暑いねぇ」
お姉さんは素朴で優しい声の女性。
ここ最近のあまりの暑さにぐったりした様子で愚痴をこぼすと
暑い日でも元気に駆け回っていた子供の頃の思い出を語り始めます。

催眠はほぼ全編にあたる33分30秒ほど。
まずは彼女が語る夏に関するお話に耳を傾けます。

「午前中は学校のプールに出かけて くったくたになるまで遊んで」
「扇風機にむかって「あーー」なんてやりながら ぼけーっとしてみたり」

お話の内容は小学生くらいの子供が送る夏休みの日常風景。
午前中にプールで泳ぎ、家に帰ってお昼を食べ、その後宿題をする他愛もないものなのですが
日陰、扇風機、麦茶といった夏の中にある涼しい要素を上手にピックアップし
それらのイメージによって聴き手に清涼感を伝えようとします。


夏に学校や部活を終えて家に帰り、その直後に飲んだジュースに生き返る思いがした
そんな経験を誰でも過去に一度は味わっているのではないでしょうか?
夏に寝ようとすると気温や湿度の高さのせいでどうしても寝苦しさを感じるものです。
だから彼女はいきなり眠らせようとせず、まずは催眠の技術を使って涼しい気分にさせ
それから同じく夏の要素を使って深化や安眠へと導いていきます。

「するする さらさら なめらかにすべる音に あなたの意識はぼんやりとし始める」
「遊んだあとの疲れと昼食後の満腹感で あなたは眠気に襲われる 九問目に向かいながら まぶたが重くなってくるのを感じる」

中でも宿題をしたりその後寝転ぶシーンは脱力や深化の役割を担っており
彼女は十問の問題を解く風景を語りながら
「体が重い」「眠くなる」といった催眠が深まる類の言葉を意識的に多く投げかけます。

このあたりまでくると彼女の口調が最初に比べてえらくゆっくりになっているのに気づくはずです。
トーンが低くぼんやりとした声が耳に心地よく、それによって眠気を感じる人もいるでしょう。
イメージだけでなくシーンごとの演技にも気を遣いながら催眠を進めています。

「風鈴の音が聞こえるたび あなたの体はさあっと風が吹いたような 涼しさを感じる 涼やかな風を体に感じて ますますリラックスしていく」
そして最後は窓を開け、外で流れる風の音やタイトルにもなっている風鈴の音
さらには降りしきる雨音を聴きながらゆっくりと眠りにつきます。
安眠を目的としているだけあってどの音もとても柔らかく、特にぱらぱらと降る雨音に大きな癒しを感じます。

風鈴も主役だからといって執拗に鳴らすようなことはせず
10秒程度の間隔で軽くチリンと鳴るあたりに留めています。
その透き通った音も作品全体に涼やかな雰囲気を与えています。

このように、夏に潜む涼しい要素を活用してリフレッシュを促す珍しい催眠が繰り広げられています。
爽やかで心地よい作品
夏らしさを前面に押し出していながらちっとも暑苦しさを感じない不思議な作品です。

お姉さんは普通の思い出話をするように夏の一幕を語りながら
その中に様々なイメージや暗示を織り交ぜ感覚を伝えようとします。
催眠っぽさをぼかしてあるので、催眠音声を聴き慣れていない人だと普通のボイスドラマに思えるかもしれません。
ですがそのアプローチやセリフの表現方法は明らかに催眠の技術を用いており
聴き手の無意識に眠っている「涼しい」感覚を上手に活性化させています。

催眠音声における感覚操作と言えば温かさを伝えるケースが多く
その正反対にあたる涼しさをテーマとした催眠は非常に珍しいです。
どちらかというと冷えるのではなくスッキリする感じがするでしょう。
雨音や風鈴も涼を伝える効果がありますし、作品全体に統一感があります。

それ以外の感覚も中盤以降から体の重さ、意識のぼやけを促す暗示が数多く登場し
それにお姉さんの声が加わって頭の重さは割と感じやすいです。
kuroko.さんはスクリプターとして相当な腕前を持ってらっしゃるだけあって
トーン・ペース・間といった催眠に適した声の扱いにも長けています。
彼女の演技も本作品の魅力の一つと言えるでしょう。

暑い夏にもってこいな涼しさを与えてくれる作品です。
最近寝つきが悪いとか気分が落ち着かない人に特にお薦めします。

CV:kuroko.さん
総時間 本編…34:30 NG集…1:34

黒子ごっこ
http://kur0k0kk0.blog.fc2.com/blog-entry-62.html

追記
内容は全年齢なのですが製作者さんが18禁に指定されているため
当サイトでも全年齢指定をかけないようにしています。

サークル「ftnr×kuroko.ぷろじぇくと」さんの無料の催眠音声作品(全年齢向け)。

サークルさんの活動開始1周年を記念して製作されたこちらの作品は
声質の違う2人の姉妹が交互に、あるいは同時に語りかけながら催眠をかけてくれます。

催眠音声における最初の関門である「催眠に入る」ことをできるだけ多くの人がクリアできるように
事前の準備から最中にかけられる一つ一つの言葉に至るまで
すべての要素が親切丁寧に作られているのが特徴です。

催眠そのものについても比較的誰でも感覚が掴めるものを題材にし
それを2種類の違ったパターンで段階的に実感させながら進めています。
今回はサークルさんが初回用に推奨されているA-typeのレビューをお送りします。
2人の声に包まれながら少しずつ催眠の世界へ
姉と妹の2人から同時に催眠をかけられるお話。

姉「いらっしゃーい …って 何であんたが来たの?!」
姉は穏やかで落ち着いた声のお姉さん。
妹「いらっしゃーい …って 何でおにーちゃんが来たの?!」
妹は素朴で可愛い声の女の子。
2人が勤めている催眠のお店を探し当ててやってきた主人公にちょっぴり驚くと
そのご褒美として心地よい催眠をかけてあげます。

本作品は名作「双子のいいなり」に代表される双子システムが取り入れられており
物語の最初から最後まで2人が交互に、あるいは同時に語りかけながら催眠を行います。
2人の声の担当が別の人なので声質にはっきりとした違いがあり
音の微妙な差や左右に小まめに意識を揺さぶられる感覚が実に心地いいです。
慣れている人なら本格的な催眠が始まる前から頭がぼんやりしてくるのを感じるでしょう。

もう一つの大きな特徴は初心者を強く意識しながら催眠を進めていること。
姉妹は主人公が催眠状態そのものの心地よさを存分に味わえるようにと
最中に鼻が痒くなったら掻いてもいい、催眠が解けそうになったら深呼吸をしてここまでのことを思い出す、など
催眠を開始する前の段階から簡単な心構えを説明してくれます。

こうやって書くと勉強みたいな堅苦しいものに思えるかもしれませんが
実際は催眠を進めながら砕けた口調でちょこちょこ説明する場合が多いです。
催眠誘導の方法そのものを初心者向けにセッティングしている感じです。

また今回紹介するA-type以外にB-typeが用意されているパートもあり
A-typeを聴いてもあまり実感できなかった場合はそちらに差し替える案内がされています。
本当に誰でも催眠を楽しめることを目指した親切設計が魅力です。
聴き手の潜在能力を引き出していく極めて丁寧な催眠
催眠はほぼ全編にあたる8パート76分間。
一番最初の予備暗示パートは本格的な催眠を始める前の準備運動として
自分の心にある無意識を手でこね回すイメージをします。

姉「モヤモヤとした無意識を               両手で       くにくにしてみて       」
妹「               散らばっている無意識を    手のひらで          捏ねてみて」
こんな風に声が被らないよう間をあけながら語りかけてくる姉妹の声を聞きながら
無意識を自分の好きな形で思い描き、パンを作るように動かしてみましょう。
姉妹も無意識の形状を軽い当たりをつける程度の曖昧な表現に留めています。

何のためにやっているかよくわからない行為に見えるでしょうが
これは催眠において重要となるイメージ力や集中力を高めるのが目的と思われます。
また無意識をこね終わった後にそれを姉妹に手渡すシーンがあり
それはこれから行う催眠を受け入れることの証と言えます。
催眠は平たく言うと聴き手の無意識に働きかける行為だからです。
こんな感じで姉妹は催眠を進めながら催眠に入りやすくなる環境を着々と整えていきます。

次のパートから始まる本格的な催眠の手始めは深呼吸。
事前に体の中に溜まっている疲労をこねくり回すイメージをしてから
それらが呼吸に合わせて血管を通って体外に吐き出されていくのを感じます。

姉「息を吸うことで血管の中を酸素が巡っていく 脈に合わせて 酸素が体中を進んでいく」
妹「息を吸うことで酸素が血管の中を巡っていく 理科の教科書で見たような球体が血管の中を進んでいく」
深呼吸も1回ごとにとてもわかりやすい表現を、息が苦しくならないよう間を考えながら言ってくれます。
また直前の疲労をこねくり回すイメージは前パートで行った無意識に対するものと酷似しており
聴き手が経験したものをそのまま活用するわかりやすいアプローチが取られています。
これが本作品を初心者向けと言う大きな理由の一つです。

姉「準備運動って言ったけど まぁ 催眠に慣れてる人はこれだけでも十分 トランス状態になっちゃってるかもね」
妹「ぼーっとしてる状態 そう 今みたいに ちょっとだけ 意識レベルが下がっている状態 これが トランス状態です 正確にはトランスの入り口なんだけどね」
初心者向けなところをもう一つ紹介しますと、姉妹は各パートの冒頭で必ず現在の精神状態を確認します。
こういうインターバル部分がないと自分を省みる機会がないため
聴いている最中に自分がどれくらい催眠に入れているかが認識しにくいものです。
催眠をかけるのは2人ですが催眠状態に入るのは聴き手自身です。
だから心身の感覚を自覚させる時間が適度に設けられています。

心身のリラックスができたところで姉妹はいよいよ暗示を使ってこちらの感覚を操作し始めます。
本作品で扱っている題材は重感と温感。
具体的に言うと体が重くなる感覚や体が温かくなる感覚を楽しみます。
催眠において多くの人が体験しやすい初心者向けの感覚ですね。

姉「関節に錘を付けられたみたいに             重い     沈んでいく   」
妹「                    腕全体が鉛のように   ぐーっと       重い」
いつも以上に重くゆっくりとした口調で左右から交互に聞こえてくる「重い」「沈む」といった暗示によって
体にうまく力が入らない、入れたくなくなる気分が徐々に広がっていくのを感じます。
利き手→反対の手→両足の順に生まれた感覚をコピーしていくだけですから
最初さえうまくいけば徐々に心地よい脱力感が広がっていくのを実感できるでしょう。

続く温感についてもお風呂に入るイメージを使ったごくごく簡単なものです。
特に手のひら、足の裏、お腹のあたりにじんわりとした温かさが感じられました。
姉妹が少し無言になってこの感覚を楽しむ時間が設けられていたりと
あらゆる部分が聴き手に催眠の感覚を掴んでもらうところへ集約しています。
一瞬で催眠状態へと戻る心地よさ
催眠状態特有の感覚をそれなりに味わったところで
最後の仕上げに姉妹は主人公を深い催眠状態へと導き始めます。

姉「更に沈んでいく       そう 奥深くまで         着実に      沈んでいく」
妹「          奥深くまで          止まることなく     緩やかに沈んでいく」
湖や海といった大きな水の中に沈んでいくイメージをしながら2人の暗示に耳を傾けていると
ここまであった重さ、温かさ、心地よさ以外に
頭の中が地面へと吸い寄せられるような不思議な感覚がするかもしれません。
「すーっと落ちる」「ずーんと沈む」と表現される、催眠が深まった時に味わえる感覚です。
姉妹も深化をしながら現在の心と体の状態を確認するセリフを投げかけてくれます。

本作品の深化はこれだけではありません。
一度深い催眠状態に誘導した後わざと一旦覚醒させ
それからとあるキーワードやカウントを使って一気に催眠に入る感覚を味わわせます。
姉妹が作中でも言っている通り、これらを往復することで催眠がより深くなるからです。

ここまで来ると音声を聴く前に比べて催眠に随分慣れているでしょうから
キーワードを聴いた瞬間、体の中心に軽い電流が走るのを感じたり
カウントに合わせて全身が布団に吸い込まれていく感じがする人もいるでしょう。
そして直後に行う再度の脱力シーンで先ほど以上の脱力感や無気力感を感じるはずです。
姉妹は催眠の入り具合によって得られる感覚の違いも教えてくれるわけです。

姉「私が喋る度       私が誘導する度          意識が左右に振られる             」
妹「       私が喋る度          私が誘導する度              意識がぐらぐらしてくる」
それ以外にも2人の声に妙な心地よさを感じるでしょう。
2人を信頼し、様々な技術を受けながら徐々に催眠を深めていった結果
その声だけで自分の心がドロドロに溶かされていく思いがしました。
でもそれは決して嫌な気分じゃなく、むしろとても幸せなものです。
この感覚も催眠音声における醍醐味の一つと言えるでしょう。

このように、とことんまで初心者を意識した極めて丁寧な催眠が繰り広げられています。
超初心者向けの作品
催眠音声初心者から数百本聴いている玄人まで誰でも楽しめる作品です。

催眠音声をまったく聴いたことのない人でも無理なくついていけるように
姉妹は催眠の最初から最後まで常に聴き手に気を配りながら
できるだけ平易なイメージや技術を使って催眠状態を深めます。
この手の作品と言えばListenable pharmacyさんの「Powerful Drug」や「Tablet Case」が有名ですが
「初心者向け」という点で本作品はこれらに勝ると私は考えています。

その理由はイメージとアプローチが極めて初心者向けだからです。

まずイメージはお風呂や湖といった誰にでも想像できるもので統一し
水面の色、周りにいる動物たち、風の強さなど周りの環境までイメージするよう働きかけています。
湖ひとつを取っても地域や季節によって様々な違いがあるわけで
それらをより鮮明にしていったほうが入った感覚や沈んでいく感覚がイメージしやすくなります。
お風呂や湖そのものではなく空間全体を視野に入れているところが新鮮に思えました。

もう一つのアプローチは感覚の吊り上げ方と伝播のさせ方が絶妙です。
具体的な例を挙げると、重感のパートで脱力感を湧き上がらせる際に
姉妹は右手、左手と特定せずわざと利き手が重くなると言っています。
これは利き手の方が普段からよく使っているぶん感覚の変化が掴みやすいからです。
催眠とは直接的に関係の無い、人間が持つ習慣を考慮しながら催眠を組み立てています。

そして反対側の手を脱力する時も利き手の感覚をそのままトレースさせています。
一度得られた感覚を移動させるのは新規に別の感覚を得るよりもずっと簡単です。
「経験」という無意識にある素材をそのまま活用しているからやりやすく感じるのです。
重感と温感はかなりの人が実感できるのではないでしょうか。

姉「ぐるぐる     なんてしないよ  頭の中      真っ白     じゃないよね」
妹「     ぐるぐるなんてしないよ       頭の中は     真っ白じゃないよね」
双子システム特有の左右から繰り出される暗示も一切隙が無く
表現や間が練りに練られたセリフによってとても幸せな気分が味わえます。
姉と妹で暗示の性質が微妙に違うから聴いてて面白味があり
催眠音声としての個性や魅力も十分以上に持っています。

聴いた限りですとA-typeだけでも十分入りやすくなっていますので
よほど被暗示性が低かったり相性の悪い人でもなければB-typeを聴くことにはならないと思います。
ここまで丁寧な作りをしているのに更なる保険を用意しているところも素晴らしいです。

全年齢なのを差し引いてもすべての人に一度は聴いてみて欲しいと言える作品です。
夏にはエロ有りの続編を予定されているようですし
サークルさんの今後のご活躍にも大いに期待したいです。

CV:姉…ftnrさん 妹…kuroko.さん
総時間 A-type…1:27:24 B-type…1:29:37 NG集…4:39 音声の合計時間…2:12:25

ダウンロードはこちら
https://ci-en.dlsite.com/creator/11285/article/539397

サークル「ftnr×kuroko.ぷろじぇくと」さんの無料の催眠音声作品。

先週公開された「moderato」に続いてお届けするこちらの作品は
催眠音声にハマって寝不足な主人公を姉妹が安眠へと導きます。

リラックス効果が得られるメトロノームの音がほぼ全編で鳴っており
ritardando(次第に緩やかに)の名の通り次第にペースを遅めることで
聴き手に少しずつ時間が緩やかになる感覚を与えます。



催眠に入った感覚を呼び起こさせるアプローチ
血の繋がった姉妹に安眠する催眠をかけられるお話。

「ちょっと あんたまたこれ聴いてるの?」
姉は落ち着いた声のお姉さん。
「まったく お兄ちゃんたら 音漏れしてるから」
妹は素朴で優しい声の女の子。
moderatoを何度も何度も聴いている催眠音声大好きな主人公に対して
それが自分たちの製作物であることをばらし、驚かせます。

本作品はいわゆる双子系作品に属しており
姉妹が左右に陣取って適度に位置を入れ替えながら
暗示を時には交互に、時には同時に入れてくる
のが最大の特徴です。

「じーっとしてると             暖かくなってきて なんだか 安心するよね」
「         眉毛の間がほんのりと           なんだか 安心するよね」

こんな感じで1つの暗示文を2人が役割分担しながら入れてくるケースが多く
小まめに切り替わる声質や位置が不思議な心地よさを生み出します。
こればかりは文章で表現するのが難しい要素ですので
実際に聴いていただくのが一番早いです。

催眠はほぼ全編にあたる5パート29分間。
本格的な催眠を開始する前に
姉妹はまず催眠状態下で味わえる気持ちよさについて訊いてきます。

「肌には柔らかい感覚があったかな?」
「それとも暖かい感覚があったかな?」

いつ催眠に入ったのか、誰かに誘導してもらったのか、その時電気はついていたか
催眠の結果どんな感覚が得られたのか。
聴き手がその時の感覚をできるだけ鮮明に思い出せるように
2人は本当に細かい部分まで様々な質問を投げかけてきます。

催眠に入った経験が多ければ多いほど、そして近ければ近いほど
頭がぼんやりとする感覚をより強く味わうことになるでしょう。
下準備みたいなシーンなのですが、人によってはここだけでも催眠に入れます。

「音が鳴る度 同じ音が鳴る度 少しずつ 少しずつ 意識がそちらに向いていく」
「音が鳴る度 同じ音が鳴る度 少しずつ 少しずつ 意識が音に持っていかれる」

催眠に入る心の準備できたところで、姉妹はメトロノームの音を鳴らしながら
それに心地よさを感じたり意識が遠のく暗示を何度も入れてきます。

ここでは姉妹がメトロノームに合わせたタイミングでセリフを発しており
左右に歩いて声の位置を切り替えながら
「ぐるぐる」などの擬音語を多めに交えながらリズミカルに暗示を入れてもきます。
ちょっとしたラップを聴いているような印象を受けるでしょうね。
そしてリズミカルであるからこそ、その声に安心感や心地よさを感じるのです。



少しずつ遅くなる時間の感覚
意識を程よくぼかした後はお馴染みの脱力を行います。

「一部に感じられていた痺れは 広がっていく 重いし 少しずつ 身体の感覚が鈍くなってくる」
「じわじわと じわじわ 痺れるし 鈍くなってくる」

右腕と右足のみ脱力するやや変則的なタイプなのですが
片方だけ脱力するからこそ、もう片方との感覚の違いが実感しやすいです。
私の場合は体全体が右側に軽く傾くほどに強烈な重さを感じました。
重さだけでなくピリピリとした心地よい痺れも感じることになるでしょう。

これらの感覚を聴き手により強く味わわせるために
メトロノームの音を効果的に利用しているところもポイントです。
具体的にはパートが進むにつれてメトロノームのペースが段階的に遅くなります。
なんとなく程度のものですが、後になるほど時間の流れが緩やかに感じるかもしれません。
そうやってセリフ以外の部分でも安眠できるように働きかけてくれます。

「ゆっくりと     狂うことのない      吸い込まれるような        」
「     ゆっくりと         単調な音            不思議な機械」

そして最後の最後はストレートにメトロノームの音を使って眠りへ導いてくれます。
ゆっくりと鳴り響くメトロノームの音、そしてゆっくりと紡がれる姉妹のセリフ
何もかもがゆっくりな空間は時間が止まっているかのように静かで穏やかです。
普段時間に追われている人ほど、このひと時にきっと不思議な感覚を抱くでしょう。

このように、様々な技法を駆使した個性的な安眠催眠が繰り広げられます。



「声と音が奏でる小さな劇場」的作品
音やリズムを非常に大事にしながら催眠を深めてくれる作品です。

ほぼ全編で流れ続けるメトロノームの音を中心に据えて
そのリズムを崩さないように気を配りながら姉妹が催眠を進めています。
文字数や語感、セリフのタイミングといったリズムを重視する作品は結構多いのですが
本作品はそれらに輪をかけてこだわりを持っているように感じました。
声や音の鳴るタイミングが絶妙だから、聴いてるだけで自然に心がリラックスしてきます。

もちろんそれだけでなく催眠の技術面でも抜きんでたものを持っています。
序盤に催眠に入った感覚を思い出させてこの先の催眠を受け入れやすい土壌を作り
「意識が回る」「体が重くなる」といった催眠に入った時に得られる感覚を
姉妹が声を左右に振り分けながら的確に入れてくれます。
メトロノームの音と暗示がガッチリ噛みあっているからこそ催眠に入りやすいのです。
頭の中がとろとろになる感覚を強烈に味わうことができました。

ただこの内容ですと催眠の経験が無いまったくの初心者にはやや不向きに思えます。
他の催眠音声を5~10本程度聴いて催眠に入る感覚、漂う感覚を軽く身につけてから
本作品を聴くのが最も楽しめるでしょう。
初心者でも入れると思うのですが少々もったいないかなと。

「moderato」とは全く違ったスタイルを持つ面白味に溢れた作品です。
総時間が30分程度と短く手っ取り早いリフレッシュに使えるのもポイント。
何より無料ですので興味を持った方は是非お試しください。

おまけはNG集やフリートークです

CV:ftnrさん、kuroko.さん
総時間 本編…33:40 おまけ…24:19

ダウンロードはこちら
https://ci-en.dlsite.com/creator/11285/article/539397

サークル「ftnr×kuroko.ぷろじぇくと」さんの無料の催眠音声作品。

今回紹介する作品は、とある学園の生徒会を舞台に
先輩と後輩が同時に話しかけながら催眠へと導きます。

Moderato(中くらいの速さで)の名が示すように
2人が話す声のスピードや間に気を遣いながら催眠とエッチが進められており
シーンに応じて全体的なペースを自然に変化させながら
キーワードを意識的にそれとは別のペースにすることで無意識に刻み付けます。



あがり症の新生徒会長を見守る2人の女の子
先輩と後輩、2人の女の子に催眠をかけられエッチするお話。

「だからー それじゃあ ダメなんですよ もっと 感情を込めて こうやって 身振り手振りも入れて」
後輩は明るくしっかりした声の女の子。
「なーんか 私が見るたび 後輩ちゃんに怒られてるねぇ」
先輩はのんびりと話す穏やかな声の女の子。
主人公である新会長の就任に伴う演説を間近に控えてダメ出しする後輩を
先輩がなだめるところから物語は始まります。

本作品は主人公が体育館で全校生徒および教員を前に演説し
その後3人で片づけをしてからあれこれする様子に催眠を絡めて描いています。
ちなみに先輩は先代の生徒会長、後輩は現在の副会長です。

そして声の担当=催眠者が2人いるのを最大限に活用して
2人が左右から交互に、あるいは同時に語り掛けながら催眠を進めます。
作風はまったく違いますが双子シリーズみたいなものと思ってください。

また、シーンに応じて2人の話すペースが目まぐるしく変化するのも
本作品の大きな特徴の一つです。
例えば催眠を開始する前に3分間のドラマパートがあるのですが
慌ただしく話す後輩に対して、先輩は本当にゆっくりのんびりと話します。
実際に聴いてみると先輩が話している間はえらく落ち着きを感じるのではないでしょうか。

そうやって2人はセリフの内容だけでなく話すペースによっても
聴き手に対して何らかの意図を遠回しに伝えてくるわけです。



テーマに沿った珍しいスタイルの催眠
催眠は3パート21分ほど。
一番最初のパートは先輩が主人公に演説が上手くなるテクニックを伝授します。

「α波を出すためには 話す速さを テンポ116で行うこと」
「その速さの中で 大事な単語だけ ゆっくりにするの」

主人公の問題点は緊張しすぎるのと声のペースが速すぎるとことと判断した先輩は
声のペースを体内時計と同じリズムのテンポ116に合わせるよう言ってきます。

「テンポ116って何よ?」と思っている人のために
メトロノームでその音を実際に聴かせてくれますから大丈夫。
最初は結構速いペースに感じたのですが
しばらくするとだんだん慣れてきて心地よさを感じるかもしれません。
作品に重要なテンポを遠回しに理解してもらうためのパートです。

緊張をできるだけ緩和するために先輩の声に従いながら適度にリラックスした後
いよいよ壇上に上がり全校生徒に対して演説を行います。
インカムから聞こえてくる彼女の声に続いて実際に復唱してみてください。
ちなみに後輩は壇の中でひっそりと彼をサポートします。

「今、僕が行っている演説の多くは つまらなくて 退屈で とても眠く なってくるかと思います」
「淡々と 抑揚がなく 一定の速さで話される きっと これらの条件が 眠気を誘ってくるのだと思います」

内容は陽気や鹿威しなど当たり障りのないものばかりなのですが
その中に「眠くなる」という単語をかなり意識的に織り交ぜています。
全校生徒に向けて発するスタイルを取りながら聴き手をそうさせるわけです。

私はこのシーンで一気に催眠に入る感覚が強くなりました。
復唱する=自己暗示をかける作用が働いてるのもあるのでしょうけど
ここまで培ってきた諸々の要素によるものが大きいのだと思います。

既存の催眠音声とはまったく違う奇抜なスタイルの催眠です。
事前に声のペースにしっかりと意識を向けさせてから深呼吸などで軽くリラックスし
最後に割とストレートな内容の暗示を復唱する形で叩きこんできます。
途中までは催眠特有の感覚が大して得られないかもしれませんが
最後の最後に体が一気に重たくなる感じがするでしょう。



遠近両方の暗示を織り交ぜたエッチ
エッチシーンは3パート21分30秒。
プレイはフェラ、後輩とのSEX(騎乗位)です。

SEXの時にリアルな効果音が鳴ります。
セルフはありません。

「季節の匂いも 感じられる かもしれない」
「私達だけの 秘密にしておきましょうね ズボン 少しだけ 開けますね」

演説の最中、先輩の催眠ですっかりリラックスした結果勃起したおちんちんを
後輩がお口を使って下からこっそりと慰め始めます。

エッチは演説中に行う後輩のフェラから始まり
演説後に片付けが終わってから仕切り直して2人を同時に相手します。
一番最初のフェラは引き続き復唱を続けながら後輩に責められる珍しいシチュ。
ここでは先輩と後輩がまったく正反対のセリフや声質で同時に気持ちを高めます。

「サラサラと流れる 水の煌めきに 緩やかな日の 温かさを感じる」
「外気に触れる冷たさと 私の 口の中 対照的な温かさを感じる」

例えば上のようなセリフを2人が同時に言うシーンがあるのですが
先輩の鹿威しの描写と後輩のおちんちんの描写が見事にマッチしています。

竹の筒に水が流れているだけの鹿威しも、エッチな雰囲気で言われると
竹筒の濡れっぷりにほのかな淫靡さを感じることもあるでしょう。
おちんちんが勃起して濡れてくる様子を遠回しに描写しているわけです。
それに対して後輩は目の前にあるおちんちんをストレートに描写しています。
直接的な暗示と間接的な暗示を合わせた独特なアプローチと言えるでしょう。

「温かさを感じる」など共通のセリフや関連性の高い単語を
2人がタイミングを合わせて語り掛けてくる
のもポイント。
それによって暗にそれらを同じものを表していることを伝えてくれます。

プレイの様子はと言うと、後輩のフェラ→先輩のフェラ→ダブルフェラといったように
暗示と一緒にちゅぱ音を聴かせてくれるシーンが多いです。
といっても同人音声のように一心不乱にしゃぶることはそれほどなく
暗示を入れながらしゃぶるスタイルですから、やはり主役は暗示になります。

「きゅうきゅう締め付けられるのが 会長をぜーんぶ 包み込むんですよ?」
しかし一番最後に行う後輩とのSEXはエッチな雰囲気が強く漂っています。
自ら壇上に上がっておまんこを見せつけたり、自分からおちんちんを飲み込んだりと
年下の女の子に弄ばれる気分が味わいやすいです。
ほぼ間を置かず交互に畳みかけてくる2人のセリフによって
頭の中を犯されるような感覚も同時に味わえるでしょう。

このように、作品の長所を活用したかなり催眠寄りなエッチが繰り広げられます。



斬新な切り口の作品
ちょっとしたストーリーを繰り広げながら
2人の催眠者を活用しながら入れる珍しいスタイルの暗示によって
知らないうちに催眠へと引きずり込まれる面白味に溢れた作品です。

年長者らしいのんびりとした先輩とやや幼く慌ただしさを感じる後輩
正反対の特質を持ったキャラに最適な役割を与え、効果的に催眠を深めてくれます。
ペースや間を強烈に印象付けるには極端な差を設けるのが最も有効です。
さらにメトロノームの音を自然に会話に取り入れながら
2人は何度も何度もそれらの大切さを遠回しに教えてくれます。

「目を瞑って深呼吸しましょう」とかわかりやすいことをあまり言われないため
最初は「これ本当に催眠音声なの?」と疑問を感じるかもしれません。
しかしそれは単に聴き手にわかりにくくしているだけに過ぎません。
「意識」という心の門番をやり過ごすにはこういうアプローチの方法もあります。
だからこそ、演説シーンで急に体が重くなったり意識がぼやけるのを感じるのです。

催眠は色々な要素を取り入れたアクロバティックなものです。
先輩をメインの催眠者に設定し、後輩に相槌を打たせたりすることで
声に対する抵抗感を巧みに削ぎながら左右から暗示を入れています。

正直あまりにも思い当たる要素が多すぎて
記事ではピックアップできなかったものがいくつもあります。
いままで聴いてきたどの作品とも違う独特で独創的な催眠でした。
興味があるのなら初心者でも大丈夫だと思います。

エッチはシーンによって暗示の方向性や入れ方が極端なほどに変わります。
追加の催眠効果も見込めるため催眠状態を非常に維持しやすく
主に股間が気持ちよい熱さに包まれる感覚が湧きやすいです。
属性はノーマル~ややMです。
ちゅぱ音そこそこ、淫語・くちゅ音・喘ぎ声ごく僅かです。

既存の催眠音声とはまったく違う視点を持つ新しいタイプの催眠音声です。
興味を持った方は無料ですので是非一度お試しください。

CV:先輩…kuroko.さん 後輩…ftnrさん 他8名(演説前のガヤ音)
総時間 本編…58:14 NG集…14:15

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黒子ごっこさんで配布されている無料の催眠音声作品。

こちらはおむつを穿いてお漏らしをするちょっと変わったプレイが楽しめる作品です。
作品を進めていく途中で放尿するシーンがあることから
リアルおむつを用意するのが望ましいです。

催眠はとある催眠法を入念に行っていくシンプルなスタイルなのですが
それを何のために行うかという動機づけを事前にはっきりとさせて
お姉さんの声を違和感なく受け入れられる環境を作り上げています。

この先一部で汚い表現が登場しますので
食事中や食事を控えている方はその後に読むのをお薦めします。



大脳の呪縛から本当の自分を解放しよう
お姉さんの赤ちゃんになってお漏らしするお話。

「どうしましたか? 何だか お疲れのようですね」
お姉さんは甘く穏やかな声の女性。
仕事でお疲れな主人公を労わりながら、彼が本当の意味でリフレッシュできるように
催眠の技術を使って心を解放しようと試みます。

催眠はおよそ19分間。
まずは軽く深呼吸を行ってから自分の頭の中を物理的にイメージします。

「頭の一番中心部を イメージしてください そこには あなたに本当の意識が 眠っています」
お姉さんは彼の感情が脳の一番奥に眠っていること
そして周りを覆っている大脳こそがその活動を抑制していると説きます。
だから暗示を使って大脳のコントロールを停止させる、といったように
本格的な催眠を行うにあたっての理由や目的を明示したうえで進めてくれます。

催眠音声を聴き始めた時に「なんでどの作品も最初に深呼吸や脱力を行うのだろう?」と
疑問に思った人もいるのではないでしょうか?
簡単に言うと暗示を受け入れやすい精神状態にするためなのですが
本作品では視覚的にわかりやすいイメージを使って別の方向からそれを教えてくれます。
彼女の声に対する抵抗力を削ぐかなり有効なアプローチと言えるでしょう。

「右足の力が抜ける すーっと 抜ける 抜ける 抜ける」
そして準備が整ったところで手、足、腰など体をいくつかのパーツに分けて脱力します。
「抜ける」や「気持ちいい」を何度も繰り返して強く印象付けるだけでなく
例えば「抜ける」だったら消え入るような弱々しい声で言ってくるなど
雰囲気によっても脱力を促してくるきめ細かい脱力です。

演者のkuroko.さんが催眠音声の台本を書けるほど催眠に詳しい方なだけあって
一語一語考えながらきめ細かい演技をされています。
私は手足がぽかぽか、じんじんする感覚を強烈に味わうことができました。

「赤ちゃんは いいよね?楽しいよね? 自分では何もしなくていい 全部 お母さんがやってくれる」
そうして感情だけの存在になったところで自分が赤ん坊になったことや
彼女がママであることを教え込んでいきます。
赤ちゃんはママがいないと何もできない、だからママの言うことに従うのは当たり前。
この後のプレイにふさわしい人間関係を作り、暗示を受け入れやすい状況にもしています。
ここでも聴き手に対して違和感を抱かせないことに力を入れているように感じられました。

古典催眠でも特によく使われている分割弛緩法を中心としたシンプルな催眠です。
しかしその前後の会話や暗示によって作品の雰囲気づくりを行ったり
催眠を施しやすい環境を整えたりと細かい工夫が随所に見られます。

暗示の入れ方やカウントの刻み方、セリフの間もしっかりとしてますし
多くの人が聴いていて取り組みやすいと感じることでしょう。
そういった要素が催眠により入りやすい空気を作り上げています。
暗示を幾重にも重ねてくるおかげで、後になるほど言われた通りの感覚を強く実感できました。

催眠誘導の部分だけを見れば初心者が聴いてもまったく問題ないと言えます。



赤ちゃんからおむつ変態へ
エッチシーンも19分ほど。
プレイはおむつ装着、お漏らし、手の匂い嗅ぎ、オナニーです。

エッチな効果音はありません。
セルフはありになります。

「パンツだと 大変な事になるよね おむつ履かないといけないよね」
催眠を使って主人公の心を赤ちゃんへと変えたお姉さんは
彼のママとしておむつを穿いたりおしっこの練習をするよう指示します。

エッチはすべておむつを絡めた幼児プレイを行います。
そんなわけで基本的にはおむつ必須です。
イメージでも楽しめないことはないのですが、漏らしたおしっこを利用したプレイもあることから
作品の醍醐味を十全には味わえないことを了承したうえでお聴きください。

「ここはトイレ トイレだから あなたはいつでも おしっこすることができます」
プレイで最も特徴的なのはタイトルにもなっているお漏らし。
ベッドに仰向けに寝た状態で自分がトイレに行く様子をイメージし
彼女の「チーーーー」の声に合わせて実際に放尿します。

イメージの対照が自宅のトイレとしてあるところがいいですね。
仮想的なトイレよりもずっとイメージしやすいのもありますが
自分にとって世界で最も安心できる場所の一つを敢えて指定することで
緊張の解れたお漏らししやすい状況を作り上げています。
そして股間に生まれる生温かい感触に解放感とちょっとした背徳感を味わうでしょう。

「全身が おしっこにまみれたような 甘美な感覚で あなたの頭は真っ白になる 手が止まらない おむつを擦る手が止まらない」
漏れ出たおしっこをその後のプレイに繋げているところもポイント。
おむつ越しにおちんちんを摩りながら、もう片方の手でじぶんのおしっこの匂いを堪能します。
さすがにこれは抵抗があるので無理にやる必要はないとも思うのですが
一時的に変態的な自分を解放し、満足させるのにはもってこいではないでしょうか。

ちなみにオナニーは最後の最後までおむつ越しに行います。
お漏らしした後のプレイですから当たり前なのですけど、生で行う時より刺激が弱くなるため
1、2日溜めてから行ったほうがすんなり射精できると思います。

このように、おむつやおしっこを最大限に活用した変態的なプレイが繰り広げられます。



いつもと違った自分になれる作品
きっちりお漏らしできる環境へと持って行ってくれる安定感のある催眠音声です。

普段の精神状態だと絶対にできないプレイであることを考えて
かなり深い催眠に導いてからセリフの表現に気を付けて慎重に進めています。
結局のところお漏らしできるかどうかは聴き手の願望の強さに左右されるのですが
漏らさせる音声としてかなり有効と言えます。

具体的には全編を穏やかで柔らかい雰囲気にすることで緊張を緩和し
そのうえで体が脱力する暗示を入れて筋肉も解きほぐしています。
さらに赤ちゃんであることを自覚させて漏らすことへの抵抗を薄めていたりと
あらゆる行動が「お漏らしさせる」ことを目標に行われています。
プレイはぶっ飛んでるけど作りはかなりガチな作品と思ってください。

催眠はメインである脱力の完成度が高く、体が一気に重くなる感覚が味わえます。
最後に行う脳の脱力も時間を長めに取って1カウントごとに暗示を入れてくれますし
頭の方もぼんやり、ぽわぽわした感覚が広がっていくでしょう。
洗練されている脱力という印象です。

エッチはおむつ必須、かつお漏らしとかなりハードルの高いプレイです。
しかし疑似プレイとは違った複雑な快感が味わえます。
淫語そこそこ、ちゅぱ音と喘ぎ声はありません。

プレイだけでなく催眠も魅力的な作品です。
最近発売された「OMRS.」と似たコンセプトを持っていますし
興味をもった方は聴き比べてみるのもいいのでしょう。

おまけは読む速度を20%ほど上げたバージョンとNG集です。

CV:kuroko.さん
総時間 本編…49:57 早ver…48:48 NG集…2:43

黒子ごっこ
http://kur0k0kk0.blog.fc2.com/blog-entry-48.html

あでぃくしょんさんおよび黒子ごっこさんで配布されている無料の催眠音声作品。

「ftnr×kuroko.ぷろじぇくと」第一弾として製作されたこちらの作品は
2人の女の子が左右から交互に語り掛けながら催眠を行ってくれます。
催眠音声は1人で行うものがほとんどですから
実際に聴いてみるといつもとは少し違った感覚が味わえると思います。

エッチは2人同時に責められたり痴態を見られながら興奮を高めます。
位置を反転させながら聞こえてくる声に軽く脳を揺さぶられることで
催眠特有の気持ちよさと性的快感の両方が同時に味わえるでしょう。



しっかり者の姉と甘えん坊の妹
姉と妹に添い寝されながらエッチな催眠をかけられるお話。

「たっだいまー はぁ お腹空いた お姉ちゃん ご飯まだ?」
妹はやや幼さを感じる甘い声の女の子。
「おかえりー 連絡もしないで急に帰ってきたのよ」
姉はしっかりしてそうな穏やかな声の女の子。
主人公は姉にとっては弟、妹にとっては兄にあたり
詳しい事情はわかりませんが急に帰省してきて2人を驚かせます。

本作品は催眠音声としては珍しく
2人の女性が掛け合いをする形で物語が進んでいきます。

最初の2パート7分間はボイスドラマっぽい展開ですから
正反対の性格を持つ2人の息の合ったやり取りが十分に楽しめるでしょう。
ちなみに2番目のパートは本番で催眠に入りやすくするための準備の役割も兼ねています。

「しょうがないなぁ じゃあ 羊のお話をしてあげよう」
本催眠の時間は17分30秒ほど。
左に姉、右に妹が陣取って3人が川の字で寝るシーンから始まり
眠れないと言う妹のために姉がお馴染みの羊を数えてあげます。
ここからは「双子」シリーズのように2人の声の位置を固定した状態で進められます。

数える合間に軽く「ちょっと重そう」なんてセリフが入るおかげで
数字を数える気持ちよさと相まって早速頭がぼんやりしてくるかもしれません。

「呼吸をしていると なんだか 呼吸をしていると なんだか」
「眠く」
「眠く 呼吸をしていると 眠くなってくる」

お次はいつもの深呼吸をしながら合間に聞こえてくる暗示を受け入れていきます。
ここでは得られる感覚を2人が交互に繰り返しながら投げかけてくるのがポイント。
姉の言う暗示に妹が同調するようなやり取りを絡めながら進めてくれるおかげで
催眠者が1人の時よりも暗示がより深く心と体に染み込むように感じられました。

「意識が振られる 振られるのは気持ちいい」
暗示の内容も深呼吸による気持ちよさや眠気に目を向けるところから始まり
徐々に2人から同じセリフを繰り返される気持ちよさへとシフトしています。
声を左右に振られることでちょっとした混乱を感じながらも
その状態に気持ちよさを感じている自分に気が付くことでしょう。

催眠者が2人いることを利用して2重に暗示をかけながら
聴き手に言葉を繰り返される気持ちよさを刷り込んでいく面白いスタイルの催眠です。
主な導き手を姉に設定し、妹にはそのサポート役として時折声を差し挟ませることで
妹の言う部分が特に重要だと思わせるように仕向けているように思われます。

大部分の時間で深呼吸をしながら聴くことになりますから
頭の中がぽわぽわしたり、ぐるぐると軽く揺らぐ感覚が得やすいでしょう。



2人の視線を感じながら
エッチシーンは2パート21分。
プレイは舌による愛撫、乳首舐め、キス、オナニーです。

エッチな効果音はありません。
セルフはありになります。

「ふふっ 作戦大成功」
「まったく 手間かかったわね」

主人公を催眠状態へと導くことに成功した姉妹は
彼をおもちゃにして自分たちの欲求を解消しようとします。

エッチは催眠と同じく2人に左右から同じ言葉を何度も投げかけられながら
同時に舌で責められるところから始まります。
左右から聞こえてくる声とちゅぱ音を聴きながら興奮を高めていきましょう。
2人が小悪魔っぽい口調に変わるところがゾクゾクするものを感じますね。

「チョコレートを 溶かすように 意識も とろとろ」
また催眠状態の維持にも力が入れられており
エッチの最中にも適度に感覚を縛ってきます。
催眠のテーマであった声の繰り返しも継続しているおかげで
彼女たちの言った通りの気持ちよさが得やすいのではないでしょうか。

「オナニーするのは 快感 解放される」
後のパートは2人に横から見られながらおちんちんを慰めます。
痴態を身近な女性2人に観察されることに羞恥心と快感を感じながら
射精への準備を進めていきましょう。

最後はカウントではなく2人の声に囲まれながら果てます。
1分程度の時間が取られていてその中で自分のタイミングで絶頂する感じです。

このように、姉妹に感覚を操られながら行う催眠音声らしいエッチが楽しめます。



特徴を十分に活かした作品
姉妹から左右交互に話しかけられる気持ちよさがたっぷりと味わえる作品です。

2人の個性をドラマパートで聴き手にわかりやすく伝えてから
やり取りに巻き込むような形で催眠に参加させ、いつの間にか催眠状態へと持っていく。
ストーリー性を持った自然な流れの催眠が印象的でした。
これでもか、というくらい何度も繰り返される言葉を左右から浴びることで
少しずつ彼女たちの言う通りに塗り替えられていく感覚が楽しめると思います。

「双子」シリーズと見比べた場合、あちらは2人が不規則に別々の内容を話すのに対して
こちらは姉のセリフに続く形で妹が同じセリフを言うケースが多いことから
2人の登場人物がいる点以外はまったく別の作風と考えています。
どちらが良いとか悪いとかを言ってるわけではありませんので誤解しないでください。

催眠は念を押すような繰り返しの暗示を別々の人物が行う点が新鮮でした。
催眠者が1人の場合、暗示の内容をやや変えながら入れないと飽きることが多いのですが
姉妹の声や調子、そして位置に違いがあるため楽しく取り組めます。
予備催眠があったりリラックスを重視しているのも万人向けで好感が持てます。
比較的経験の浅い方が聴いても問題はないでしょう。

エッチは作り手がいずれも女性だからかかなりソフトです。
オナニーによる性的快感よりも催眠的な感覚を重視したのかもしれません。
左右から交互に語り掛ける行為自体が催眠のトリガーにもなっているおかげで
作品の雰囲気に浸った状態での射精が行いやすいと言えます。
ちゅぱ音そこそこ、淫語ごくわずか、喘ぎ声はありません。

「第一弾」と書かれていることから続編の予定もあるのでしょう。
この先どういった作品を作られていくのか非常に楽しみです。

おまけは作品CM、NG集、お二人の対談です。

CV:姉…ftnrさん 妹…kuroko.さん
総時間 本編…53:01 おまけ…37:41

ダウンロードはこちら
https://ci-en.dlsite.com/creator/11285/article/539397

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