My sweet darlin'―特別な貴方―

サークル「hypnos」さんの催眠音声作品(女性向け)。

今回紹介するサークルさんの処女作は、セラピストをしてる落ち着いた彼氏が
休日前の夜に催眠を交えたエッチで愛する人を癒します。

体を優しく撫でながら温もりや安心感が湧く暗示を入れたり
キスを何度もしてその都度絶頂させるなど
2人の関係を色濃く反映させた甘いサービスをするのが特徴です。
癒しが欲しい癒し手
恋人の進藤明人(しんどう あきと)とイチャイチャするお話。

「あぁ ただいま 待たせてしまってごめんね」
明人は知的で穏やかな声のお兄さん。
仕事を終えて帰宅し主人公と今日のことを話すと
彼女を抱きしめ安心した表情を見せます。

本作品は1年半ほど前から付き合い始め、今は同棲してるほど仲の良い男女が
休日前の夜を利用し30分程度に渡るエッチなひと時を過ごします。
2人が出会ったきっかけやその時の様子は付属のテキストに綴られてますから
そちらを事前に読んでから視聴したほうがスムーズに入り込めると思います。

「上手くいかなくて僕の心が折れそうになった時に こうして君に触れていると 僕はここにいていいんだって安心するんだ」
彼は臨床心理士として日々色んな人達の悩みを解決しており
彼女に対しても常に思いやりを持って穏やかに語りかけます。
しかし仕事上ストレスを抱えやすいのも事実なので、今回のやり取りを通じて自分も癒されようとします。

催眠音声は聴き手に一方通行で働きかけることが多いのですが
本作品では彼の心情にもある程度触れて2人が同時に癒やされるようにお話を進めます。
愛の言葉を小まめに投げかけたり、ハグなどのスキンシップを積極的に取るので雰囲気がとても温かいです。
催眠をがっつり施すことよりも恋人らしさを重視して制作されてるように映りました。

ちなみに製品版は催眠をかけてからエッチする快楽ルートと
催眠後そのまま眠りにつく安眠ルートが存在します。
舞台設定が寝る前ということでユーザーも同じタイミングに無理なく聴ける作りになってます。

催眠はおよそ5分間。
ベッドに横になり目を瞑ったまま深呼吸を繰り返します。

「僕の手が 1回 2回 3回と君の頭を撫でる 体温が伝わるかい? こうやって撫でられると君は安心する」
「愛しているよ 僕は君のことを 誰よりも愛してる」

既に結婚を本気で考えてるほど2人が親密なことを踏まえて
彼は彼女が嫌がらないレベルで体に触れながら催眠を施します。
頭を撫でたりぎゅっと抱きしめる様子を通じて温かさと安心感を伝え
さらに恋人らしいストレートなセリフを言って心も同じくらいぽかぽかにします。

時間が非常に短いためそこまで深い催眠状態には入れないでしょうけど
聴く前よりリラックスする、ホッとするといったプラスの感覚は味わえると思います。
彼の仕事をそのまま再現するとどうしても堅苦しくなってしまいますし
かなり簡略化して2人が寛いでる感じを出そうとしてます。

エッチや安眠の雰囲気作りに注力した極めてシンプルな催眠です。
明人と一緒にいる気分に浸らせることを目的に、深呼吸の際に軽い暗示を入れて緊張をほぐし
それから頭や顔を撫でたり愛の言葉を投げかけて一体感を強めます。

催眠の世界にどっぷり浸かりたい人には物足りないでしょうけど
時間に対する暗示の量を多めにしてあるのでそれなりの癒しは得られると思います。
処女作として見る分には比較的質の高い催眠ではないかなと。
最初は優しく、次は激しく
エッチシーンは2パート10分間。
プレイはキス、体の愛撫、クリ責め、SEX(正常位?)です。

エッチな効果音はありません。
セルフもありません。

「こうして 愛している人と体を重ねるってことは 本当に幸せだね」
コンパクトな催眠で主人公を幸せにした明人は
もう少し踏み込んだスキンシップをして今度は快感をプレゼントします。

エッチはどちらも彼がリードします。
前半の「アダルトパート_愛撫」は絶頂に向けて準備するシーン(約5分)。
引き続きベッドに寝たまま額や首筋にキスしたり胸や性器をソフトに刺激します。

「ゆっくり 優しく こうして そう下から上に擦って 痛くないように きちんと蜜を指に取りながらしようね」
エッチに入っても彼の優しさは留まるところを知りません。
「好き」「愛してる」といったセリフを適度に言いながらプレイの様子をわかりやすく実況します。
催眠音声でよくやる暗示を使ってコントロールするものとは違い
彼の気持ちをそれなりに交えて一体感を出す方向で進めます。
服を脱がせる時にはきちんと了承を取るなど、彼女を思いやる気持ちが言葉と行為の両方に滲み出てます。

対する「アダルトパート_絶頂」は連続絶頂を意識したSEX(約5分)。
短いカウントを数えるのを繰り返して2人同時の絶頂を目指します。

「こんなに幸せにしてくれて ありがとう」
前半とは違いプレイの様子は息遣いの変化で伝える程度に抑え
その代わり彼の満たされた表情を重点的に描いて恋人らしさを出してます。
好きな人に愛される、必要とされる感覚を通じて幸せイキさせるようなアプローチです。

カウントと同時に追い込み暗示を少しは入れたほうが効果的だと思うのですが
hypnosさんは今回が処女作ですし、まだエッチの組み立て方を模索されてる段階なのかもしれません。
キャラや雰囲気といった技術以外の部分を重視した内容になってます。

このように、あらゆる要素を甘いもので統一したエッチが繰り広げられてます。
愛情溢れる作品
優しい男性がとことん大事にしてくれる作品です。

明人はとある出来事をきっかけに知り合い、今は恋人になってる主人公と幸せな時間を過ごそうと
普段通りの優しい態度で手短に催眠を施してから正統派のエッチをします。
そしてこれらの際に彼女への想いをストレートにぶつけて心のほうも温めます。

セラピストをしてる恋人が頑張り屋な女性に癒しの催眠を施す穏やかなシチュ
リラックスに専念した簡素な催眠、前半と後半でスタイルを大きく変えるエッチ
「好き」「愛してる」などの言葉をふんだんに盛り込んだ作り。
彼とプライベートに過ごす様子を柔らかいタッチで描いてます。

「大丈夫 安心して 誰より深く 愛してるよ」
中でも最後の要素は催眠、エッチどちらにも十分過ぎる量が込められてます。
催眠音声でここまでガンガン言う作品は珍しいなと。
催眠の技術よりも愛する気持ちで聴き手の心を動かそうとしてるように見えました。

絶頂シーンは9回。
淫語・ちゅぱ音・喘ぎ声いずれもごく僅かです。

CV:一条ひらめさん
総時間 36:54(本編…32:12 フリートーク…4:42)


体験版はこちらにあります