同人音声の部屋

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タグ:MayThird

   ● メスイキ催眠
   ● ブリスドール‐幸福なマルチプルオーガズム‐
   ● マゾ奴隷化矯正プログラム‐倉屋敷矯正診療所‐


メスイキ催眠

サークル「MayThird」さんの催眠音声作品。

今回紹介する作品は、穏やかで主人公のことが大好きなお姉さんが
メスイキをテーマにしたアブノーマルなエッチで普段と違う快感を与えます。

イメージを中心に据えてサービスを進めるのが特徴で
催眠は彼女の部屋や外にある森でリラックスとイメージ力の向上を促し
エッチは彼女に見られる快感や性感帯を責められる快感で連続絶頂へと追い込みます。
イメージの力で女性の快感を
イリアに催眠をかけられ乳首とアナルを開発されるお話。

「ふふっ また来ちゃったんだね」
イリアは可愛くて穏やかな声のお姉さん。
自分の屋敷へメスイキしにやって来た主人公を嬉しそうに迎えると
音声を聴く際の心構えを軽く説明してから催眠を始めます。

本作品は聴き手にメスイキ(女性のオーガズム)を味わってもらうことを目的に
彼女が1時間30分近くの時間をかけて催眠や独特なエッチを提供します。

メスイキをテーマにした作品と言うとEs_Labさんの「MSIK.」が有名ですが
催眠を通じて身も心も女性になりきらせてからエッチするあちらとは違い
こちらは女体化誘導を一切せず男女に共通する性感帯のみを責め続けてイかせます。
女性にまつわる要素がほぼないのでメスイキではなく男性の隠れた性感帯を開発する作品と呼ぶのが妥当です。

全編を通じて言える大きな特徴はイメージを活用してお話を進めること。
催眠は彼女と出会いエッチするまでの様子にリラックスできるイメージを盛り込み
エッチも効果音を一切鳴らさず実況系のセリフと感覚操作の暗示だけで気持ちよくします。
イメージの内容も自然物やディルドーといった現実世界に存在するものばかりで比較的簡単です。

催眠はおよそ26分間。
仰向けに横になりまずはイリアと一緒にいる部屋の様子をイメージします。

「それは私の部屋の天井 真っ白な天井 そこにはシャンデリアがひとつあって 優しい光を灯している」
屋敷に住んでるだけあって一般の家庭よりも豪華に感じるものが多く
特にシャンデリアは10個の電球とそこにぶら下がったガラス玉で形作られた特徴的な見た目をしています。
最初からイメージを絡めてくるところも本作品らしいですね。

「私の言葉に誘導されて 催眠状態に入るのかもしれないし 気づいたときにはいつもと違う感覚に陥ってるかもしれない」
また彼女は多くのシーンで「~かもしれない」「~することができる」と婉曲な言葉遣いをしたり
複数の選択肢を設けて聴き手にどちらか選んでもらいます。
これは前者が許容暗示、後者はダブルバインドという催眠音声では割とよく使われる技術です。
指示的な暗示が少ないので実際に聴いてみると柔らかい印象を受けるでしょう。

作品の世界にある程度入りこんだ後はさらなるリラックス。
彼女の声に合わせて深呼吸したり場所を屋敷の外にある森に移して自然を感じます。

「地面は堅い? それとも柔らかい? それは土の感触? それとも砂利の感触かな?」
「私のことが嫌いじゃないなら 好きって私に言ってほしいな」

青々とした木々、それらの中に住む鳥のさえずり、近くを流れる川、そして地面など
自分たちの周りにあるものを順番に語りながら彼にある程度の選択肢を与えてイメージ力を膨らませます。
その後にはお互いの気持ちを確認し合うなど、催眠後に始まるエッチを見据えて親密度も高めていきます。

そして最後は再び部屋に戻り天井に吊るされてるシャンデリアの電球が消えていく様子を眺めます。
ひとつずつ消しながらその都度深化の暗示を入れるカウント方式です。
本当に最後の最後にちょっとだけ深化させる流れのため催眠に入ってる感覚は薄いでしょうが
周りの様子をいつもより鮮明にイメージできてる感じがする人もいると思います。

彼女とエッチする気分に浸らせることを強く意識したイメージ重視の催眠です。
聴き手をイリアの部屋に招待しその言葉を素直に受け入れられるようにすることを目的に
部屋のイメージから入って深呼吸、森のイメージ、シャンデリアを使った深化と
作品世界に存在する色んなものを通じてリラックスやイメージ力を強化します。

彼女が「体が重くなる」などの決めつけるセリフをほとんど言ってこないので
古典催眠が苦手な人にはやりやすく感じるでしょう。
イメージについても作品独自のものはシャンデリアくらいで大衆性の高いものばかりです。

しかし、許容暗示やダブルバインドをあまりに多く使いすぎてるおかげで
作品全体の口調が単調になってしまい催眠にもあまり深く入れなくなってるという弱点もあります。
催眠の参考書に書いてある例文に近い言い回しばかりを使うと話し言葉として不自然さが出てしまいます。
技術を使いこなそうとして逆に振り回されてるように映りました。

もうひとつ、催眠の流れそのものにも不自然さが見られます。
具体的には最初彼女の部屋にいたのに一旦森へ出てまた部屋に戻ることです。
例えばこれが気晴らしに散歩へ出かけるとか背景があるならわかるのですが
実際は唐突にイメージさせるのを繰り返すだけです。

これならいっそ二人が出会う場所を屋敷の門にして
そこから森を通って彼女の部屋に移動する流れにしたほうが良かったと思います。
イメージが大事な作品でそれらの繋ぎ目を歪にすると聴き手に疑念を与えてしまいます。
技術や素材を作品に合わせて違和感なくアレンジできてこその催眠音声ではないでしょうか。

以上のことから柔軟性に欠ける催眠と私は考えてます。
乳首とアナルを集中攻撃
エッチシーンは46分間。
プレイはストリップ、乳首オナニー、アナル責め、乳首責め、アナルSEXです。

エッチな効果音はありません。
セルフはあり/なしどちらとも取れる指示を出してきます。
エッチの開始直後に服を脱ぐ指示が出ます(脱がなくてもOK)。

「それじゃあ エッチな事をしていきましょうか」
催眠を使って主人公の心を従順にしたイリアは
自分の目の前で服を少しずつ脱いで裸になる指示を出します。

エッチは終始彼女に責められ続けます。
序盤の12分間は本番に向けて気持ちを盛り上げるプレイ。
ズボン→パンツ→上着の順に脱ぐ様子を彼女に観察され、さらに乳首を言われた通りにいじって体を敏感にします。
作中におちんちんをいじるシーンは一切ありません。

「限界まで引っ張っていくと 滑るようにすっと指が抜ける 指が離れた瞬間から快感が弾ける」
乳首を指で摘んで上に引っ張り離すのを数回繰り返したり、爪の先で引っ掻いてより強い刺激を与えるなど
聴き手がやりやすいようにどのプレイも実況のセリフと気持ちよくなる暗示をバランス良く投げかけます。
実況がしっかりしてますから少なくとも何をやってるかわからないことはないでしょう。

「あなたにとって催眠状態とは体を動かさないことかもしれないから そういう場合は頭の中でイメージするだけでいいよ」
ちなみに本作品のエッチは乳首を実際にいじるかどうかを聴き手の判断に委ねてます。
催眠の最後で脱力する暗示を入れるので、うまく動かない人はイメージでプレイを追い
そうでない人は手を動かして直接いじるといった具合です。
乳首は開発済みならかなり気持ちよくなれますし、私はいじったほうが楽しめると思います。

アナルに関するプレイが登場するのはその次から。
最初はディルドーである程度馴染ませ、それからペニスバンドを装着した彼女がピストンします。

「微かに力が残っている状態で ディルドーがゆっくり引き抜かれていく 異物感が消えていく その開放感でも力が抜けていく」
主人公はおそらくアナル未開発なのでしょう。
痛い思いをさせないように彼女もゆっくり出し入れします。
最初は異物感を多めに伝えてたのが、しばらくすると快感を味わわせる暗示に切り替わるのがいいですね。
彼がアナルの快感に慣れていく様子を言葉でリアルに表現しています。

しかし優しく責め続けてたらイけないだろうということで終盤だけは一気に激しくなります。
およそ4分間に4回連続の絶頂シーンを設け、1回ごとに軽めの暗示を入れて後押しします。
私は催眠にほとんど入れなかったのでオーガズムを味わえませんでしたが
プレイの進め方が丁寧でイメージしやすいです。

このように、おちんちん以外の性感帯をひたすら責めるアブノーマルなエッチが繰り広げられてます。
イメージが要の作品
人間が持つイメージ力を駆使してエッチを擬似体験させる作品です。

イリアは大好きな主人公が幸せなひと時を過ごせるように
最初の時点から親しみを込めて語りかけ、サービス中も彼をできるだけ縛りつけずに進めます。
そしてエッチに入ると乳首やアナルといった男女に共通する部位だけを開発します。

最初から最後まで何らかのイメージを絡める作り
許容暗示やダブルバインドを多用し聴き手にある程度の自由を与える緩いリード
細かい実況を交えて中盤まではゆっくりと、終盤だけはハードに責めるエッチ。
心を通い合わせた男女が変わったエッチに取り組む様子をサークルさんなりのやり方で表現しています。

「発情していくと 体が熱くなって より一層私を求めるようになる 私に犯してほしい そう思うようになるの」
アナルSEXはM性が強めのプレイと思うのではないでしょうか。
ですが彼女は一種の愛情表現としてこのエッチをするので雰囲気はかなり甘いです。
プレイ中にこちらがそうされたくなる言葉をかけてくれるのもあります。
アブノーマルなプレイをできるだけノーマルな側に寄せて行ってるのが印象的でした。

催眠は先ほども書いたように改善点がいくつも見られます。
一番引っかかったのは作品に合わせた技術の扱い方ですね。
以前聴いた「ブリスドール‐幸福なマルチプルオーガズム‐」でも大手サークルさんの作品を真似て失敗してますし
もう少し簡単なところから始めて少しずつレベルを上げていったほうがいいんじゃないかなと。
悪い言い方になりますが、この誘導は今のサークルさんの実力では荷が重いと思います。

「あなたの精神状態は 既に受け身になっている 女の子と同じ状態 男性的な思考よりも 女性的な思考が大きくなっている状態です」
エッチはどうしても納得できないところがふたつありました。
ひとつめはタイトルにもなってるメスイキが全然絡んでないことです。
彼女は作中で「受け身になる=女性になる」と言ってます。
ですが現実世界にも受け身な男性は数多くいるわけで、これをもって女性になったと断言するのは無理があります。
ストレートに女性がエッチで味わってる快感を伝える流れにしたほうがしっくりくるでしょう。

「(乳首を)限界まで引っ張ってから すっと指を滑らせる 気持ちいい快感が弾ける そういうイメージをする」
「ほら あなたが気持ちいい方法で乳首をいじってみて もちろん 私に乳首をいじられてると想像しながら」

ふたつめはセルフの有無を曖昧にしてることです。
一見すると自由に選択できてお得に思えますが、これによって彼女のセリフがかなりブレてます。
実際にいじるのとイメージで処理するのではアプローチの方向性が随分異なりますし
両方を中途半端に混在させるくらいならどちらかに絞ったほうがプレイの質も上がったと思います。
シーンによって指示の内容が大きく変わったら聴き手を混乱させてしまいますしね。

絶頂シーンは4回。
淫語そこそこ、ちゅぱ音と喘ぎ声はありません。

テーマやエッチの内容は面白いのですが完成度にかなり難のある作品です。

CV:縁側こよりさん
総時間 1:27:15

オススメ度
■■■■□□□□□□ 4点


体験版はこちらにあります

追記
作品自体の点数は3点。
87分で700円とコスパが良いので+1してあります。

2017年12月3日まで20%OFFの560円で販売されてます。

ブリスドール‐幸福なマルチプルオーガズム‐

サークル「MayThird」さんの催眠音声作品。

今回紹介する作品は、穏やかでちょっぴりミステリアスな女支配人が
ブリスドールと呼ばれる不思議な人形を使って普段と違う快楽を提供します。

ブリスドールに関する物語を通じて深めていく催眠
それと感覚をリンクさせマルチプルオーガズムを目指すエッチなど
作品が持つ特徴を活かした独特なサービスが楽しめます。
快感を味わい続けられる体に
劇場の支配人に催眠をかけられ連続絶頂するお話。

「初めまして 私はこの劇場の支配人を務めている アリスと申します」
支配人は上品な言葉遣いをするお淑やかな声のお姉さん。
音声に関する注意事項を簡単に説明すると
劇場を訪れた主人公に早速ブリスドールに関するお話をします。

本作品はドライオーガズムの最中にドライオーガズムを迎える「マルチプルオーガズム」をテーマに
彼女が総時間をほぼ均等に分けて催眠をかけたりエッチなサービスをします。
(ブリスドールの名前もアリスなため、本レビューでは彼女のことを支配人と呼ぶことにします)

「ブリスドールというのは 無常の幸福を身に宿した人形であり この子は常に幸せの中で生きているのです」
アリスは最初普通の人形として作られましたが
色々なことを経て他人から好意を受ける、あるいは自分が好意を抱くと絶頂する呪いを帯びてしまい
マリオネットへと作り変えられてからは自分を操る人たちを快感で次々と廃人にしていきます。
そしてそういった背景やストーリーを支配人が順に話しながら催眠を施します。

「アリスと体の動きや感覚をリンクさせる」という最終目的に向けて
一般的な催眠音声とは随分違うドラマ性の強い誘導をするのが大きな特徴です。
お話自体が面白いですし、聴いてると物語の世界に引きこまれていく感覚を抱くでしょう。

催眠はおよそ39分間。
最初はアリスが起こした奇妙な事件の一例を支配人がわかりやすく語ります。

アリスを所持する見世物小屋は大変な人気を誇っており
たまたま欠員が出たのを受けて凄腕の青年人形使いがオーディションを受けに来ます。
元々技術があったので試験は難なくクリアするのですが、最終試験でとうとうアリスの洗礼を受けてしまいます。

「深呼吸を続けていると 自然とリラックスして 全身の力が抜けていく」
そして支配人は聴き手が青年になりきってお話を楽しめるようにと
合間合間にリラックスや意識の力が弱まる暗示を入れます。
このシーンでは凝視と深呼吸の指示が出るので意識のぼやけをそこそこ感じるでしょう。

お次は時間を遡りアリスが作られた経緯を教えてくれます。
アリサという女性が子供に恵まれない寂しさを埋めるために作ったこと
彼女が生来他人から好意を受ける、あるいは自分が好意を抱くと絶頂してしまう病気を持ってたこと
そして成長するにつれて耐えられなくなり、人気のない場所でひっそり暮らすようになったことなど
現在のアリスがこうなった理由を紐解くヒントが次々と明らかになります。

「湖畔になっている場所は開けていて 夏に頬を撫でる風はほんのり冷たい とても過ごしやすい 心地のいい場所でした」
暗示っぽいセリフを一部で言うこともありますがここは普通の物語にとても近いです。
本作品でするエッチが非常に特殊なことから、まずはイメージ力を膨らませたかったのではないでしょうか。
人によっては軽い眠気を感じるかもしれません。

そして最後にアリスが人形からマリオネットへと作り変えられたいきさつを話し
彼女を受け入れる意思を確認したうえで体の動きや感覚をリンクさせます。

「左肩 二の腕 指先まで 同じように左の手首にも 糸を繋いでいきます」
「優しく体を触っているだけでも あなたの感度は上がっていきます 背筋がザワザワ ゾクゾクして 気持ちよくなっていきます」

左右の腕と足を糸で結びつけるイメージをしたり、体を軽く触りながら感度を上げるなど
この後から始まるエッチに向けての準備を着々と進めます。
これまでの物語を聴いてれば支配人が何をしてるかが簡単にイメージできるでしょう。

物語しながら暗示をちょこちょこ入れる珍しいタイプの催眠です。
聴き手をアリスと同じく感じやすい心と体にすることを目的に
アリスに関する過去と現在の出来事を語りながらところどころで暗示を入れて意識の力を弱めます。
そして最後の最後でアリス自身と繋がるイメージをします。

お話がとてもわかりやすいですし、それを通じて誘導する流れも珍しくて良いと思います。
しかし時間に対する暗示の量が少なく、暗示の表現とアプローチにも難があることから
この音声を聴いて一定以上の深さの催眠状態に入るのは難しいと私は考えてます。

「アリスの目を見つめていると 青年はアリスの瞳に吸い込まれるように 意識がぼんやりとしていきます」
前者はお話を頑張るあまり聴き手に対して働きかけるセリフがかなり少ないです。
またこれは後者とも関連性のあることなのですが、上のセリフのように主語を明確にしてるせいで
暗示を自分に対するものとして捉えにくくなってる部分があります。

大手のサークルさんが作られてるストーリー形式の催眠音声は
暗示を入れる際に大抵主語を敢えて言わずに語りかけます。
こういう細かい部分を工夫するだけでも随分変わったのではないでしょうか。
聴き手を物語の傍観者ではなく当事者にしてこそ成り立つ催眠だと思います。

後者については特に最後のアリスと感覚を繋げるシーンにおいて
「手や足に糸を繋いでいきます」と言うだけで、それによってどんな感覚がするかはほとんど語られてません。
この内容ならむしろ青年人形使いのお話を一番最後に置いて
青年の視点からアリスに体を操られる、あるいはイかされる感覚を伝え
それによって間接的に聴き手ともリンクさせるスタイルで進めたほうがよかったのではないかなと。

まとめると、素材はいいけどそれらの扱い方が残念な催眠です。
イキながらイキ続ける快感を目指して
エッチシーンは42分30秒ほど。
プレイは乳首オナニーのみです。

エッチな効果音はありません。
セルフはありますが射精表現はありません。

支配人「ほらっ 背筋がゾクっとする アリスからの好意を受けて あなたの感度がさらに上がっていく」
アリス「幸せになろ? 一緒に どこまでも どこまでも」
催眠をかけて主人公をアリスと一心同体にした支配人は
乳首をいじらせつつ感度を強化しマルチプルオーガズムへ少しずつ導きます。

エッチは支配人とアリスの声を聞きながらひたすら乳首をいじります。
前半の21分間はマルチプルオーガズムに向けて準備するシーン。
乳首オナニーは彼の好きなようにさせ、その間に感度を上げたり連続絶頂するにあたっての心得を教えます。

「待っている間にも アリスとあなたは近づいていきます 呪いの効果も 大きくなっていきます」
「乳首の刺激だけで絶頂しないように 後は自然と絶頂するまで コップから水が溢れるまで待ち続けるだけです」

支配人は主人公に青年と同じ道を辿って欲しくないのでしょう。
感度を上げる一方でドライを求めるのではなく迎えるように呼びかけます。
おかげでテーマのマルチプルオーガズムに反して雰囲気はとても穏やかです。
プレイ時間をここまで長く取ったのも聴き手に無理なくイって欲しかったからではないでしょうか。

そして残り半分の時間でお待ちかねのマルチプルオーガズムを目指します。
彼女たちがカウントを何度も数えてその間に好きなだけイくフリースタイルの絶頂で
純粋な絶頂時間がおよそ11分30秒と非常に長く取られてます。

アリス「好きだよ だからイっちゃお? いっぱい いーっぱいイって 幸せになって欲しいよ」
支配人「絶頂したまま さらにイってしまうんです それは最高に気持ちのいい状態」
そしてここでも彼女たちは絶頂のタイミングや回数を明確に指定せず
優しい言葉を織り交ぜながら適度に暗示を入れて快感を少しずつ膨らませます。
聴き手を苦しめるのではなく幸せにすることを意識したアプローチですね。
カウントを数える回数も多いですし、自分の好きなペースでイクことができます。

このように、状況をそのまま利用し何度もイかせるテーマに沿ったエッチが繰り広げられてます。
発想はとても面白いのだが・・・
催眠、エッチいずれも独自性の強い作品です。

支配人は主人公に普通の生活では決して得られない快感を与えるために
イキ続ける人形の物語を通じてアリスとの感覚を繋ぎ合わせ
その状況と暗示を組み合わせた緩いエッチでマルチプルオーガズムへと導きます。

非現実的な存在だからこそ細かく、そして面白く伝える催眠。
催眠とは打って変わってシンプルなアプローチを徹底したエッチ。
作品の個性ができるだけ活きるように考えながらそれぞれを進めます。

新規のサークルさんは経験や技術が浅いこともあり
分割弛緩法やカウントを交えた深化など、特定の技術ばかりを使ってしまう傾向が見られます。
しかしMayThirdさんは催眠音声2作目の段階でそこから脱却し
自由な発想に基づいたストーリー性のある作品を手がけられてます。
中でも作品のキーとなる物語はアリスのことを本当にわかりやすく語っていて面白かったです。

ですが、この音声を聴いて十分な深さの催眠状態に入り
それを維持したまま連続絶頂できるかと言われると私は首を捻ります。
催眠に入りにくいこと、エッチの流れがかなり聴き手任せになってることが主な理由です。

特定の絶頂タイミングを指定しないのは一見すると良いことに思えるでしょうが
それは普通のプレイの場合であって、マルチプルオーガズムという難度の高いプレイに対しては
むしろきっちりリードしたほうがやりやすくなります。
多くの人がどう取り組めばいいのかよくわからないからです。

催眠パートの一番最後でも書いたように、面白い部分は確かに持ってるのだけど
その運用がうまくいってなくて結果的に失敗してるように映りました。

あとこれは私の勝手な推測ですが、この作品はサークルHypnotic_Yanhさんが以前製作された
哀しみのイき人形」をある程度参考にされてるのだと思います。
イキ続ける人形、それになりきってエッチを楽しむスタイル、物語形式の催眠誘導など特徴がことごとく一致してます。
内部の構造は随分違うので盗作と言う気はまったくありません。

絶頂回数は無制限(連続絶頂)。
淫語ごく僅か、ちゅぱ音と喘ぎ声はありません。

以上のことから今回はこちらの点数とさせていただきました。

CV:口谷亜夜さん
総時間 初回…1:34:57 2回目以降…1:23:14(1回目から構成を一部変更したもの)

オススメ度
■■■■□□□□□□ 4点


体験版はこちらにあります

追記
2017年5月15日まで55%引きの315円で販売されてます。

マゾ奴隷化矯正プログラム‐倉屋敷矯正診療所‐

サークル「MayThird」さんの催眠音声作品。
主にCG集やデジタルノベルを製作されてるサークルさんで催眠音声は今作が初です。

今回紹介する作品は、穏やかでちょっぴりSっ気のある女医さんが
催眠を交えた風変わりなエッチで心の内に抱えてる悩みを解消します。

「露出」と「乳首オナニー」に力を入れた変態性の比較的高いエッチが最大の特徴で
前半は観衆に裸を晒す、後半はネット越しにオナニーを披露すると方向性や刺激の強さを変えながら
彼女や他の人々の視線を強く意識させて精神面の興奮を執拗に煽ります。
アンケートに答えさせながら信頼関係を構築し、彼女の言葉に従いやすくする催眠も魅力です。
本当の自分を取り戻すために
倉屋敷矯正診療所の院長「倉屋敷紗依」からエッチな施術を受けるお話。

「どうぞ そちらの椅子に座ってください」
紗依先生は甘く瑞々しい声のお姉さん。
音声を聴く際の注意事項や心構えを簡単に説明すると
診療所の待合室にいる主人公に声をかけ、診察室に入ってもらいます。

本作品は現実世界だと実現が難しいタイプの欲望を発散させることを目的に
彼女が催眠をかけてから1時間近くに渡るM&変態向けのプレイをします。

最終的に彼は彼女の奴隷になってしまうのですが、それもすべて彼を気持ちよくするためのサービスに過ぎません。
彼女が色々押しつけて従わせるのではなく、自分からそうなりたいと願うように誘導します。
おかげで調教っぽいプレイとは裏腹に穏やかな雰囲気が終始漂ってます。

先生「呼吸を続ければ続けるほど あなたの気持ちは落ち着いてきます」
ナレーター「彼女の声を聞いていると あなたの気持ちは 自然と和らいでいきます」
ちなみに作中では話し手として先生とナレーターの二人が登場し
先生は主人公に語りかけたり指示する役、ナレーターは主に彼の心情や感覚を暗示として伝える役を担います。
声が非常に似てるためやや判別しにくいものの、主人公の視点に立って聴きやすくなってます。

それ以外での大きな特徴はエッチの内容と展開。
彼に露出狂の性癖があるのを踏まえて先生や他人の視線を通じてエッチな気分を盛り上げます。
ドライとセルフ両方ありますがおちんちんに触れることは一切ありません。
乳首オナニーをよくすることから乳首開発済みな人の方がずっと楽しめます。

催眠は27分30秒ほど。
先生に呼ばれて椅子に腰掛け、軽く深呼吸してからここがどこなのかを教えてもらいます。

先「ここは歯ではなく心 精神を矯正する診療所なんです」
見知らぬ場所に突然召喚されて不安がる彼に先生はこれから何をするかを丁寧に教えます。
催眠と言うと体を脱力したりカウントを数える行為をイメージするかもしれません。
ですが本作品の場合はその前に先生との信頼関係を構築するところから始めます。

ナ「すぐに答えを出さなくていい 話を全部聞いて判断したほうが安心できる そうあなたは考えました」
ナ「彼女の言葉は あなたにとって とても魅力的に思えました」

そして先生との会話の中にナレーターが主人公の気持ちを代弁する形で暗示を入れます。
入れるタイミングや表現方法に気を遣ってるおかげで、最初はごく普通だった先生の声が
後になるほど妙に心地いいとか、心に響くと感じるようになるかもしれません。
主従関係を結ぶにあたって重要となる「声や言葉に対する印象」を操作することに力を入れて進めます。

お次は再度軽く深呼吸してから施術の手始めとして先生がアンケートを取ります。
彼女の質問に対してすべて「はい」と答えるだけの簡単なもので
それを受ければ彼がどんな性癖を持ち、悩みを抱えてるかがわかるそうです。

先「1、あなたは 今の現実に不満を持っていますか?」
ナ「彼女の恥ずかしそうな声に あなたは心地よさを感じます」
そしてここでも先生は普通に受け答えする役、ナレーターはそれを聞く主人公の役を務め
合計8つの質問を通じて彼女の声に対する依存心をさらに膨らませます。
質問の内容は言ってしまうとつまらないでしょうから伏せますが、すんなり「はい」と答えられるものが多いです。
診察スタイルをとりつつ催眠状態を深めるテーマに沿った面白い誘導です。

先「あなたは既に 催眠状態を経験してるんですよ」
そうやって彼の症状を十分に把握した後、最後に先生がようやく催眠をかけ始めます。
音声を実際に聴いてみれば開始前に彼女がこんなことを言う理由がなんとなくわかるでしょう。
私もアンケートを終える頃には意識のぼやけを強めに感じました。
「気がついたら催眠にかかってた」なんて体験をする人も普通にいると思います。

病院での診察らしさを出しつつ施す珍しいタイプの催眠です。
先生との信頼関係の構築と声や言葉に対する依存心の増幅を目的に
深呼吸を適度に挟みながら先生とナレーターが役割分担して様々に働きかけます。
先生をご主人様と仰ぐための準備に専念してるため声に対する印象操作の暗示が多く
彼女の穏やかな態度も相まって聴けば聴くほど安心感が広がります。

サークルさんの処女作ということで最初は期待と不安が半々でした。
でも実際に聴いてみると全体の流れから細かな言葉遣いまで考えられていてすんなり入れました。
こちらが潜在的に抱いてる不安を上手く取り除き、先生にすべてを委ねやすくしてるところが大きいです。
最後の先生が催眠をかけるよと言うシーンは「あなたは既に催眠に入ってますよ」と教える意味合いも含んでます。

二人の話し手の扱い方もしっかりしていて正直驚きました。
処女作として見る分には比較的レベルの高い催眠です。
二つの性感帯と視線でイかせるエッチ
エッチシーンは4パート57分間。
プレイは乳首オナニー、会陰トレーニング、奴隷の契約、露出、ネット配信しながら乳首オナニーです。

エッチな効果音はありません。
セルフは有りですが射精表現はありません。

先「これから 体の感度を上げていきます」
催眠を使って主人公の心を素直にした紗依先生は
本番への練習も兼ねて乳首をいじらせながら感度の高まる暗示を入れます。

エッチは先生に言われた通り体を動かしたり復唱してドライを目指します。
前半の2パートは本格的なプレイに向けての準備にあたるシーン(約27分間)。
「感度強化」は乳首オナニーや会陰トレーニングをしながら体を敏感にし
「マゾ奴隷化」は奴隷の宣誓をしたり先生の足にキスをします。

ナ「彼女に従っていれば 気持ちよくなれることを実感し より一層彼女に依存していくようになります」
乳首を実際にいじりながら感度を強化するのがやや珍しいですね。
開発済みの人ならピリッとした鋭い快感がそれなりに味わえるでしょう。
ナレーターも催眠パートに比べてセリフの量が減るものの、先生にはできない部分をカバーして没入感を高めます。

先「その乳首の快感に浸りながら 会陰にも意識を向けてください この時点でじわじわーって会陰に力が入るのなら そのまま会陰に力を入れて」
「感度強化」パートの後半で登場する会陰トレーニングも面白いプレイと言えます。
M字開脚の格好で呼吸に合わせて会陰に力を入れたり抜いたりするもので
ある程度続けるとその部分にシュワシュワ、パチパチした感覚が湧いてきます。

ただ会陰はかなりマイナーな性感帯ですから、会陰オナニーの経験によって得られる快感に差が出そうです。
この後始まる露出も含めてアブノーマル要素を多めに含んだプレイを集中的に行います。

対する後半の2パートは主人公の露出願望を満たすことに力を入れた内容。
「エロパート(ドライ)」はステージに上がり観客の前で全裸になるオーソドックスなプレイ
「エロパート(セルフ)」はネット配信しながら全裸でオナニーする破滅的なプレイを楽しみます。

先「見られている 恥ずかしく勃起した乳首を 見られている 恥ずかしい 自然と体が熱くなってきてしまう」
先「この視線を感じるだけで あなたの体は変化していく 視線を感じれば感じるほど あなたは精神的に丸裸になっていく」

視線が主役のプレイということで先生も状況説明と並行して視線を意識し、気持ちよくなる暗示を多めに入れます。
シチュは個性的だし暗示の入れ方もそれほど悪いとは思いませんが
どちらのパートもプレイを実際に始めるまでに8分近くの説明を挟んでることや
プレイ中に周りの状況に関する説明がそれほどなく、視線を浴びてる感じがしにくいところが引っ掛かります。

今回のプレイは物理的な刺激が乳首オナニーしかないため
純粋なプレイ時間が短くなるとおちんちんオナニー以上に絶頂するのが難しくなります。
最初に状況説明をしてプレイに入るのではなく、プレイしながら周りの様子を実況したほうが
時間が長く取れるし実際に裸や痴態を見られてる臨場感も出たのではないかなと。

率直に言えばかけた時間に対して得られる快感が弱く感じました。
全体的に冗長なところがあるのでセリフをもっと切り詰めたほうが密度の高いエッチになると思います。
催眠パートに比べると完成度に難があります。

このように乳首・会陰・視線で気持ちよくする風変わりなエッチが繰り広げられてます。
非日常の快感を追求した作品
どちらかというとエッチよりも催眠に光るものを感じる作品です。

女医のイメージにぴったりな優しくて落ち着いた声と性格のお姉さんが
男性の心の中に溜まってる露出願望を満たそうとエッチな催眠を施します。

催眠を始める前に簡単なカウンセリングをして不安や緊張を解きほぐし
アンケートの最中に心地よさを感じる暗示を入れて声に対する依存心を膨らませるなど
「彼女の言葉を受け入れ、従う」ことを自然にできる心の構築に的を絞り丁寧にリードします。

先「私も あなたのことが好きですよ」
そして先生も心を預けてくれた彼の気持ちに言葉と行為で応えます。
彼女がご主人様になったのは彼がドMだからであって従わせたいからではありません。
催眠をかけた後に始まるエッチも彼の性的嗜好を第一に考えたものに終始してます。
変態性の高いプレイに反して彼女の優しさを強く感じました。

催眠はナレーターの扱いがとても上手で割と入りやすいです。
主人公の心情変化をそのままなぞっていくので自分と重ね合わせやすいのもあります。
暗示の方向性、アンケートの質問と答えさせ方、その後にあるとどめの深化が特に印象的でした。

エッチは処女作だからなのでしょうが色々と引っ掛かる部分が見られます。
中でも感度強化パートを催眠の直後に置いてるのが大いに疑問です。
エッチの前に感度を強化するのはドライ系の催眠音声だとよくあることです。
ですが本作品は感度を強化した後に奴隷の契約を結び、さらにノーハンドプレイを挟んでからようやくいじり始めます。

具体的には感度を強化した45分後に乳首オナニーの指示が出ます。
これだけ間を置かれたら感度を強化する意味がないのではないかなと。
私が聴いた時もエロパート(セルフ)より感度強化パートのほうがずっと気持ちよかったです。

感度強化パートは見られる快感といじる快感を上げるアプローチがされてるので
これらを分割して前者をエロパート(ドライ)の直前に
後者をエロパート(セルフ)の直前に置いたほうが機能すると思います。

あとはナレーターを持て余してるところでしょうか。
すべてを先生に語らせるのではなく、二人で手分けして進めれば時間が短くなって密度も上がります。
催眠音声で2時間は長いほうなので集中力を維持しやすくする意味でももう少し切り詰めたほうがいいです。

絶頂シーンは3回+α(連続絶頂)。
淫語そこそこ、ちゅぱ音ごく僅か、喘ぎ声はありません。

催眠は良いのだけどエッチがうーん…な作品です。

CV:みる☆くるみさん
総時間 効果音あり…1:55:06 効果音なし…1:54:56(両者の違いは足音やドアの開閉音の有無のみです)

オススメ度
■■■■■■□□□□ 6点


体験版はこちらにあります

追記
作品自体の点数は5点。
115分で700円とコスパがいいので+1してあります。

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