いんぴお催眠 ~こどもに戻ってあまあまえっち!~

サークル「AmoRade」さんの催眠音声作品。

今回紹介する作品は、落ち着いた物腰のお姉さんが
催眠を使って初恋相手にあたる幼馴染とのエッチを疑似体験させます。

テーマのインピオや初恋を上手く活用したドラマ仕立てのサービスが行われており
催眠は古典系の技術に学校のイメージを組み込んで心身両面を少年へと戻し
エッチは幼馴染の部屋で起きた出来事を主観的に語って興奮といけない気分を膨らませます。

音声を聴く前に初恋の女性をイメージしておくとより楽しめます。
甘酸っぱい体験をもう一度
お姉さんに催眠をかけられ幼馴染とエッチするお話。

「集中して 私の声に耳を傾けて」
お姉さんは穏やかで温かい声の女性。
音声を聴く際の注意事項、服装、環境を簡単に説明すると
ベッドに座り目を閉じてから簡単な運動します。

本作品は小~中学生の自分に戻って初恋相手とエッチを楽しむことを目的に
およそ1時間に渡ってそれに合った催眠とエッチなサービスをします。
お姉さんは催眠者兼案内役なのでエッチに一切参加せず、途中から登場する幼馴染が相手を務めます。
ちなみにインピオは子供同士のエッチを指すネットスラングだそうです。

AmoRadeさんは本作品が初の催眠音声となる新規のサークルさんなのですが
催眠や催眠音声に関する勉強をかなりされてるのか比較的レベルが高いです。
技術とテーマの絡め具合や声の扱いにも気を遣われていて驚きました。
催眠音声ではあまり見かけない方法で落とすシーンもありますし
インピオや初恋以外の部分でも十分な個性を持ってます。

催眠はおよそ26分間。
軽く肩を上げ下げしたり深呼吸して心身を少し落ち着けてから
全身をいくつかのパーツに分けてカウントに合わせて力を入れる→抜く動作を繰り返します。

「ぐーっと肩を持ち上げる はい すとん とても気持ちがいい」
「もしあなたが 今痒いところがあれば 掻いてもいいし ちょっと姿勢を変えたいと思ったら 動いても大丈夫 そんなことくらいじゃ催眠は解けないわ」

肩を上げ下げする時は指示を出しつつ下げた瞬間に軽い暗示を入れ
深呼吸も息を吸う、少し止める、吐く中にリラックスを後押しする言葉を込めるなど
聴き手が気を抜いた瞬間に声をかけることを心がけて進めます。
またそれらの終了後には催眠に入りやすくなる簡単なコツを教えて緊張と不安を取り除きます。

大手のサークルさんなら当たり前のようにすることですけど
新規さんがここまで気を配って制作されることはあまりないです。
追い込み暗示を入れる時だけ若干強い語気で畳み掛ける工夫もされてます。
いきなりテーマと絡めようとせず、まずは催眠にすんなり入れる環境づくりに努めるのも良いです。

「すーっと右腕から力が抜ける 力が抜けて どんどん沈んでいく ずーんと重くなる」
脱力は左右の腕、両脚、胴体、頭、全身の順にカウントに合わせて重さを伝え
最後の全身だけはカウントの直後に上半身を後ろへ倒し
それと同時に深化の暗示をスピーディーに投げかけて一気に落とそうとします。

これが開始時点で敢えて座ったまま視聴する指示を出した理由です。

聴いた限りではおそらく後倒法を狙ってるのだと思います。
体を後ろに倒すことで脳に負荷をかけ被暗示性を高めるといったものです。
割と危険な誘導法なので実際にやる場合は回りの環境にくれぐれもご注意ください。
この後にも深化シーンはありますから怖い人は無理にやらなくてもOKです。

インピオらしさが出てくるのはその次から。
軽い被暗示性テストをしてから子供だった頃の自分をイメージし
そのまま学校へ出かけてエッチのパートナーにあたる幼馴染と出会います。

「人を好きになるってことを知ったのはいつでした? その子とお話しているだけでドキドキ 他の子と話しているのを見るとモヤモヤ」
生まれて初めて異性を好きになった時に味わった甘酸っぱい気持ち
彼女が他の男子と仲良くしてるのを見た時に感じたほのかな嫉妬心。
純真だった自分を取り戻しつつ初恋の感覚を少しずつ思い出していきます。
大人なら誰しも一度は女性を好きになってるでしょうから、その記憶を言葉で蘇らせる感じです。
またここではエッチで重要になるとある仕掛けも施します。

幼馴染「ねぇねぇ 私と鬼ごっこして遊ぼう 私を捕まえて?」
お姉さん「なんだか体が軽い まるで重い鎧を脱いだように 動きが自由です」
最後の学校へ行くシーンは主人公が校庭から校舎へ入り幼馴染と鬼ごっこする様子に
自分の体や心が幼くなったことを匂わせるイメージを組み込んで少年に戻った気分を膨らませます。
見た目ではなく感覚に働きかけて退行させるおかげで受け入れやすく感じました。
そしてここからは幼馴染も明るくて甲高い声でしゃべり始めます。
かくれんぼする際にギミックを使ってさらに深化させるなど、技術的にも面白いものを持ってます。

エッチを楽しむ環境づくりを見据えたトリッキーな催眠です。
聴き手の心と体を少年時代に戻し、初恋の相手と出会わせることを目的に
簡単なストレッチから入って深呼吸、分割式の漸進的弛緩法、後倒法、軽い沈黙法
イメージ法、混乱法など古典催眠の技術を数多く使って進めます。

後倒法だけは首を捻りますが、それ以外については結構レベルが高いです。
全体的に暗示の入れ方が安定してるのが大きいです。
イメージの扱い方も違和感がなく、学校のシーンでは胸のあたりがぽかぽかするのを感じました。
私は体を倒す動作を敢えてやらずに聴きましたが、それでも最後のかくれんぼで頭が一気にズーンときました。
セリフの表現も聴き手が受け入れやすく感じるよう工夫されていて素晴らしいです。
少しずつお互いを知る甘いエッチ
エッチシーンは27分間。
プレイはパンツのちら見、エロ本を読む、手コキ、乳揉み、乳首舐め、クリ責め、キス、SEX(正常位)です。

乳首舐めの際にちゅぱ音が、手コキとSEXの際に効果音が鳴ります(無しも選択可)。
セルフはありませんが射精表現はあります。

幼馴染「じゃあ休憩も兼ねて遊びましょ 何して遊ぶ? ゲーム?」
お姉さん「想像してみて? 彼女のパンツの中ってどうなっているんでしょうか?」
場所を学校から幼馴染の自宅へ移し、彼女と一緒に夏休みの宿題をしていた主人公は
休憩中に偶然見えたパンツとその中身にドキドキします。

エッチは引き続きお姉さんがメインの語り手を担当し、彼がリードする形で進みます。
最初の11分間は本格的なエッチを始める雰囲気作り。
ゲームを物色してる幼馴染のパンツを見たり、棚の後ろに隠してあったエロ本を一緒に読んで気持ちを高めます。
エロ本の所有者は彼女ではなくその兄だそうです。

お姉さん「初めて見る刺激的な写真 見ちゃいけない 見ちゃいけないはずなのに あなたはその本へ引き込まれてゆきます」
幼馴染「入ってる…痛くないのかな? でも痛がってる顔には見えないし」
初めてエロ本を見た時に衝撃を受けた人も結構いるのではないでしょうか。
お姉さんもそれをもう一度体験できるように初体験らしさを出したセリフを投げかけます。
催眠の一番最後で彼女が記憶を一時的に飛ばす暗示を入れてきますから
少なくとも普段よりはこのシーンを新鮮に感じられると思います。
恥ずかしがりながらも興味津々な様子で眺める幼馴染の姿も初々しくて良いです。

ちなみにエッチシーンはお姉さんと幼馴染のセリフが同じくらいの分量で構成されており
お姉さんは実況と主人公の内面描写、幼馴染は彼女自身の心理描写と役割分担がされてます。
幼馴染のセリフは催眠の技術を特に使ってないのでボイスドラマっぽい作りと言えます。

残りの16分間はお待ちかねの初エッチ。
お互いに服を脱いで主人公は幼馴染のおっぱいを、彼女は彼のおちんちんをいじり
その後はベッドに移動しクリ責めしてから正常位で繋がります。

幼馴染「あっ ううっ 入ってる おちんちんが入ってきてる」
お姉さん「震え上がるような強烈な快楽が駆け抜ける 温かくて ぬるぬるして 幸せな感覚に脳みそが溶けてしまいそう」
初めて見る女性の裸、おっぱいの味と感触、綺麗で淫靡なおまんこの形、そしてエロ可愛く乱れる姿。
いけないことをしてるとわかってるのにやめられない心情を盛り込みながら
彼と彼女両方の視点でエッチを鮮烈に描きます。

童貞+処女の組み合わせなのでプレイ自体は結構ソフトです。
でも好きだった女の子と初体験するシチュがそのハンデをしっかりカバーしてます。
催眠部分で仕込んだギミックを使って気持ちを一気に盛り上げる演出もされてますし
体より心を重点的に責めて色んな快感を与えてくれます。

このように、登場人物たちの内面を厚めに描いた初々しいエッチが繰り広げられてます。
ちょっぴり背徳的な催眠ボイスドラマ
テーマのインピオと初恋を臨場感高めに描いた作品です。

お姉さんは大人になった主人公が初恋気分でエッチを満喫できるように
まずはテーマを絡めずに心身の力を少しずつ弱め
それから日本人なら誰でも通う学校のイメージや幼馴染と遊ぶ様子を通じて退行させます。
そしてエッチは実際にするまでの経緯やパートナーの内面も描いて生々しさを出してます。

初めて好きになった女性とその時の感覚でエッチする魅力的なシチュ。
様々な技術を駆使して主人公と同じ気分に浸らせる緻密な催眠
色んな初めてを体験させながら心と体を快感と幸福感で満たすあまあまなエッチ。
テーマと技術を上手に組み合わせたドラマ性のあるサービスに仕上げてます。

中でも催眠はこのまま制作を続ければ大手さんに追いつけるんじゃないかと思えるほどの可能性を感じました。
技術を闇雲に行使するのではなく、相性の良い繋げ方をしながらひとつの大きな流れを作ってます。
初心者向けのケアや変則的な誘導もされてますし、今後のご活躍が期待できるサークルさんです。

ただし、エッチについては改善したほうが良いと思う部分がありました。
具体的には幼馴染の声が催眠に不適なこととセリフの分量が多いことです。

前者はロリっぽさを出すために結構キンキンした声になってまして
終始穏やかなお姉さんの声とはほぼ対局に位置します。
本作品のエッチはお姉さんと幼馴染が交互に話すシーンが割とあるので
聴き続けてるとトーンの大きな違いなどが気になって催眠状態を維持しにくく感じました。
クリ責めやSEXシーンで急に喘ぎ声を上げられると人によってはビックリしてしまいます。

後者は幼馴染のセリフが催眠から離れたものになってる関係で
それが増えれば増えるほど聴き手に働きかける割合が下がります。
初恋相手とエッチするから幼馴染の内面描写にも力を入れたのでしょうが
こっちを頑張りすぎると絶頂シーンでイけなくなる可能性があります。

例えばこれが幼馴染を2人目の催眠者にする双子形式だったらまた違ったのでしょうけど
少なくとも私が聴いた限りではそういった意図は見られませんでした。
催眠とあまり関係ない部分は必要最低限に抑えたほうが安定感は増すと思います。

絶頂シーンは1回。
淫語・くちゅ音・ちゅぱ音・喘ぎ声いずれもごく僅かです。

催眠は良いのだけどエッチがうーん…な作品です。

CV:浅木式さん
総時間 1:00:05

オススメ度
■■■■■■□□□□ 6点


体験版はこちらにあります