同人音声の部屋

同人音声および催眠音声について、平均3000文字程度のオリジナルレビューを掲載しているサイトです

タグ:AaronPoint

   ● 看病してもらった件
   ● 【音フェチボイス】ちょい耳袋-お留守番-【オトラレ15】
   ● ペットに癒して貰った件
   ● 妹に癒やして貰った件


看病してもらった件

サークル「AaronPoint」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、優しくて世話好きな彼女が
風邪で寝込んでる恋人をたっぷり癒やして快復を応援します。

サービスはもちろん、それ以外の細かな動作にもリアルな音を鳴らすASMR系の作りが特徴で
体温計で熱を計る、リンゴを剥いて食べさせる、団扇で体を扇ぐといった家庭的なお世話をしながら
気遣う言葉をかけたり何気ない会話をして彼女と一緒にいる気分に浸らせます。
バックで流れ続ける時計の音にも静けさと癒しを感じるでしょう。
恋人が心と体に元気を注入
彼女に看病してもらうお話。

「起きてる? どう? 少しは良くなった?」
彼女は穏やかな声のお姉さん。
風邪を引いて寝込んでる主人公の家にやって来ると
優しい言葉をかけてからリンゴを剥いて食べさせてあげます。

本作品は恋人に看病される気分をリアルに体験させることを目的に
彼女がおよそ50分に渡っていくつかの家庭的なサービスをします。
合鍵を渡してるほどの仲ということで最初の段階から砕けた口調で語りかけ
お世話も恋人らしいやり取りを交わしながらゆっくりのんびり進めます。

そして物語の大部分を多種多様な音を使って表現します。
例えば一番最初の彼女がやって来るシーンではインターホンを鳴らし
ドアの鍵を開けて中に入り、料理の材料が入ってるビニール袋を手に下げて歩き
近くにあるテーブルの上に鍵を置くまでセリフを一切挟まずに行います。

病人相手なので恋人同士でも騒ぐことはほとんどなく
セリフの分量を少なめにし、さらに間を長く取って安らげる空間を作り上げてます。
音自体の品質が非常に高く位置取りや距離感もバッチリですからその場の様子をイメージしやすいです。
音声の開始から終了まで時計の音が流れ続けるのも相まってとても静かに感じるでしょう。

これらの音についてはもうひとつ特徴があります。
サークルさんが販売ページの説明文で「自分の中から聞こえる効果音を意識した」とおっしゃられてる通り
彼女が体や器具を動かすことで生まれる音に加えて
主人公が物を食べたり飲んだりする音を積極的に盛り込んでます。

看病されてる雰囲気をよりリアルにするには聴き手に没入感を与えるのが一番です。
その効果的な手段として主人公視点の音をある程度入れてるのだと思います。
といっても彼は基本寝てますからそこまで色々鳴るわけではありません。
音の位置が非常に近く、一部のシーンでは微かな振動も伝わってきます。

「えっ? あーんは恥ずかしいよ もう 今日だからね」
看病する彼女は声も態度も終始優しい女性。
高熱を出して動けずにいる彼を気遣ってリクエストを受けた時はできるだけそれに応えてあげます。
重い怪我や病気とは違うので過度に心配することはせず安心感を与える方向でお世話を続けます。
逢坂成美さんの声と演技も彼女のイメージに合ってて実に良いです。

効果音がしっかりしてるおかげで説明的なセリフを言う必要がなくなり
何気ない会話に専念できてるのも大きいです。
音重視の作品でありながら彼女の存在感も十分に出せてます。
音と言葉が生み出す癒しのひと時
一番最初の「大丈夫?」パートでするのは体温の確認とリンゴの差し入れ。
前者は「ピッ」という電子音、後者は皮を剥いてから切って食べまでの音で癒しを与えます。

「そのままと すりおろしリンゴと どっちがいい?」
皮を剥く時は若干引っかかりのある音だったのが
それを終えると小気味よい音をやや間を開けて鳴らすようになり
食べる時も「かしゅっ」というみずみずしい音でリンゴの質感を伝えます。
直後に2種類の薬を水で流し込むシーンもあったりと本作品の持ち味が早速発揮されてます。

最も長いサービスはその次に登場する耳かき(約19分)。
彼の体に負担をかけないようベッドに寝かせたまま左耳→右耳の順に
綿棒と梵天でお掃除してから2回ほど仕上げの息吹きをします。

綿棒は「ぷしゅっ」という若干パチパチした滑らかな音、梵天は綿棒よりも広くふわふわした音が使われており
前者は耳の壁全体をゆっくりなぞるように、後者はややペースを上げて軽快に掻き出します。
無料動画を数多く投稿されてるだけあって音、動きいずれもレベルが高く
耳の中全体に適度な刺激とこそばゆい感覚が味わえます。

前のパート以上に音重視の作りになってますから
疲れた時や寝る前に聴くとそのまま寝てしまいそうになるくらい癒されるでしょう。
器具を交換する細かな動作にも専用の音を入れるなどリアリティをとことん追求してます。

その後のパートは音のバリエーションが魅力。
「食欲でてきた?」はおかゆを作って食べさせる、「背中とんとん」は背中のマッサージ
「歯ブラシ」は歯磨きをいずれも4分程度の時間をかけてテンポよくこなします。
そして最後は彼女に見守られながら眠りにつきます。

「いいのいいの 私がやりたいの 私のわがままも聞いてよ」
お世話する場所や方向性がまるで違うのでそれぞれに別の良さがあります。
私個人は歯磨きが最も印象的でした。
歯ブラシの若干ザラザラした質感や左右にスライドさせる動き、ストロークの長さ、リズムが絶妙で
奥歯を手入れする時は音が若干こもり動きが小刻みになるなど本当に細かい部分まで気を遣ってます。
彼女との温かい会話も乾いた心を潤してくれるでしょう。

このように、音とセリフを巧みに組み合わせた臨場感の高いサービスが繰り広げられてます。
高品質なASMR作品
恋人に看病してもらってる様子をそのまま切り取ったような作品です。

彼女は風邪を引いて高熱を出してる主人公を少しでも苦しみから開放しようと
優しい言葉をかけつつ彼が望むことを受け入れる姿勢であれこれお世話します。
そしてその多くを言葉ではなく効果音を駆使して表現します。

音の質・量・位置・距離感・タイミングにとことんこだわった作り
主人公とできるだけ同じ視点で聴けるように配慮した演出、そして彼女の心に染み入る言葉と気遣いの数々。
タイトルから連想されるシチュをできるだけリアルに、そして癒される形で提供します。

「手 あったかい 子供の頃 具合が悪いといっつもお母さんが 私の手をこうやって 握ってくれてたっけな」
音が最大の魅力と言える作品ですがセリフとのバランスやメリハリも考えられてます。
「今は~してるからね」みたいなやり取りをできるだけ削ぎ落とし
病気の時に言われたら嬉しいと感じるものをサービスの妨げにならないタイミングで投げかけます。
看病は自分ひとりじゃ成り立たない行為ですからセリフもやはり重要です。

サービスは家でできてテーマに沿ったものをなるたけ多く揃えてます。
専門店に比べると派手さはないものの、品質面は非の打ち所がないほど優れてます。
奇抜さで勝負する作品が多い有料の中でこういうストレートなものを出すのは
サークルさんがそれだけ自分の音に自信を持たれてるからだと思います。

以上を踏まえて条件付きではありますがサークルさん初の満点とさせていただきました。

CV:逢坂成美さん
総時間 50:10

オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点


体験版はこちらにあります

追記
作品自体の点数は9点。
50分で500円なら割安なので+1してあります。

【音フェチボイス】ちょい耳袋-お留守番-【オトラレ15】

サークル「AaronPoint」さんの無料の同人音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、花澤香菜さん似の可愛い声の女の子が
短時間ながらもちょっぴりスリリングな怪談をします。

お話の進行に合わせてリアルな音を鳴らす凝った演出がされており
音質はもちろん、位置や距離にも気を配って主人公が感じている恐怖をリアルに伝えます。
リアルな音で怪談の雰囲気を
女の子が怪談をするお話。

「あなたは信じますか? 今 私が歩いてきた道を」
女の子は明るくて可愛い声の女の子。
自己紹介など前置きにあたる部分はすべて省略し、主人公にちょっぴり恐いお話をします。

本作品は音声作品ではあまり見かけないジャンル「怪談」を
彼女がおよそ10分間に渡って手短に行います。

怪談と言えばお話の恐さもそうですが、話を聞いてる最中に感じるひんやりした空気も魅力です。
その感覚を聴き手にできるだけリアルに味わってもらえるように
全編を通じてシーンの内容に合った効果音がタイミングよく鳴ります。

「あなた 後ろを見てください」
例えば冒頭に彼女がこんなことを言うシーンがありまして
それと同時に後方至近距離から生き物っぽいものが通り過ぎる音がします。
他にも登場人物が歩く音、扉を叩く音など色んな音が登場し雰囲気を盛り上げます。
耳かきやマッサージとは違うタイプのASMR(音フェチ)作品ですね。

怪談はおよそ9分間。
事前にちょっぴり恐い前置きを挟んでから、とある少女に関するお話を始めます。

「雨の降る日 女の子は一人でお留守番していたの」
内容は一人で留守番していた彼女の家に誰かがやって来て色々する、といったもの。
彼女は人見知りのため最初は居留守を決め込むのですが
相手は諦めるどころか後になるほど大胆な行動に出ます。

そしてお話が始まるとバックで雨音が流れ始め
訪問者の行動に合わせて様々な音が絶妙の位置と距離から鳴ります。
特にドアを叩く音は音質もさることながら軽い振動が伝わってきて
現実世界で誰かが実際に叩いてるんじゃないかと思えるほどにリアルです。


訪問者が実際に何をするか、最後にどうなるかは話すとつまらないでしょうから伏せておきます。
お話の恐さは控えめにして、その代わり臨場感でスリルを与える感じですから
怪談がよほど苦手な人でもなければ夢に出てくるほどにはならないと思います。
音を活用した怪談作品
女の子の怪談を目の前で聴いてる感覚が味わいやすい珍しいタイプの作品です。

女の子は聴き手ができるだけ怪談を身近に感じられるように
お話とその内容に適した音を組み合わせて進めます。
効果音を最大の武器としているサークルさんなだけあって音のレベルはどれも高く
聴いてる最中はすぐそばに誰かがいるような軽い寒気を感じます。

「気づいてるかな? ちょっとずつ あなたに近づいてるよ?」
中でも位置や距離といった空間に関する部分が音で見事に表現されてます。
そして音がしっかりしてるからこそ女の子がいちいち説明する必要がなくなり
怪談を盛り上げる「間」を生み出しています。
お話は割とコンパクトにまとめて演出面に力を入れてます。

雰囲気重視の音フェチ系怪談です。
無料ですから興味の湧いた方は是非一度お試しください。

CV:利香さん
総時間 11:20

【音フェチボイス】ちょい耳袋-お留守番-【オトラレ15】
http://www.nicovideo.jp/watch/sm30379967

ペットに癒して貰った件

サークル「AaronPoint」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、犬と猫を擬人化した二人の子が
愛するご主人のためにある時は一人ずつ、またある時は二人同時にお世話します。

リアルな音と二人のキャラを上手く融合させた和やかなサービスが行われており
位置・距離・質感などあらゆる部分にこだわった音と的確な動きが臨場感を
各動物の特徴を反映させた二人とのやり取りが純粋な癒しを与えてくれます。
二人のペットが優しくご奉仕
アーロンとエナに癒してもらうお話。

「ただいまー! え? おうちでは走っちゃダメ? ごめんなさーい」
アーロンは明るくて元気な声の男の子。
「ふぁぁ うるさいなぁ アーロン静かにしてよ」
エナはのんびりした口調で話す可愛い声の女の子。
主人公との散歩を終えて満足そうに帰宅したアーロンが
汗をかいた彼の顔を蒸しタオルで拭いてあげるところから物語は始まります。

本作品は擬人化した二人のペットが前半は一人ずつ、後半は二人で同時に
耳かき、頭皮マッサージ、髭剃りなどのサービスをおよそ1時間20分に渡って行います。

AaronPointさんは有料だとまだ二作目の新しいサークルさんですが
ニコニコ動画やyoutubeで無料のASMR(音フェチ)作品を数多く公開されてます。
今作でもメインのサービスはもちろん、二人の足音や器具を用意する音など
細かな動作にまで専用の効果音を使用する凝った演出がされてます。

音のクオリティに関しては大手のサークルさんにまったく引けを取りません。
特に器具によって変化する細かな動きは目を見張るものがあります。

本作品ならではの要素ももちろんあります。
それは音フェチ作品でありながら二人との会話にも力を入れてるところです。

「雨の間 お外をずっと見てたんだ 散歩に行きたいなー あるじと一緒にお外で遊びたいなーってね」
例えばアーロンは主人公に対して自分の思ったことをストレートに伝え
サービス中は彼と一緒にいること、お世話してること自体に幸せを感じてるような態度を見せます。

現実世界の犬もご主人様に対して忠実に振舞うことが多いですし
動物の特徴をできるだけ反映させたキャラ作りをしています。
生物学上はオスですが声質は女の子とほぼ一緒です。

「手持ち無沙汰なら 喉のあたりをゴロゴロさせてあげてもいいけど?」
それに対してエナはサービスをする代わりにご馳走をおねだりしたり
彼がアーロンと仲良くしてるのを見てやきもちを焼くなど
多少我がままと言いますか、マイペースな性格をしています。

二人とも彼のことが大好きなんだけどその表現方法が若干違います。
一部のパートで競争するシーンもありますし、彼女たちの存在は非常に大きいです。
またシーンごとに効果音とセリフの割合を大きく切り替えてそれぞれの良さを引き出しています。
想いの強さが感じられる温かなサービス
ここからは各サービスの詳細を説明します。

一番最初の「アーロンの耳かき」はアーロンが一人でお世話するパート。
膝枕の状態で顔や耳を拭いてから耳かき棒と綿棒でお手入れし、最後に軽く息吹きをします。

蒸しタオルは「ささっ すー」という滑らかな摩擦音、耳かき棒は「ざりざり じじっ」と軽くて乾燥した音
梵天は「すりすり しゅるっ」とふんわりした柔らかい音が使われており
どのシーンも実際のサービスさながらの流れるような動きをします。

特に蒸しタオルは顔と耳で動く面積やストロークが大きく変化し、さらに耳の表と裏でも音や刺激に違いを感じます。
耳かき棒は乾燥度の高い音なので耳の中が湿ってる人には合わないでしょうが
動き自体はしっかりしてますし時折手を止めて耳垢の処理までします。
細かい部分へのこだわり具合が印象的な耳かきですね。

「離れたくないから このままでいいって? じゃあそうするね」
最中に交わされる会話もほのぼのしたものばかり。
先ほど行ってきた散歩の思い出などを楽しそうに語ります。
アーロンは主人公のことを相当に信頼してるのか、彼に言われたことは素直に受け入れます。
耳かきと言葉の両方から「好き」という気持ちが溢れてます。

次の「エナのスカルプマッサージ」はエナが活躍するパート。
アーロンがお風呂に入ってる間、今まで寝ていた彼女が今度は頭のケアをします。

「しゃりしゃり」という髪交じりの若干ざらついたマッサージ音や
中盤から登場する炭酸ローションのシュワシュワ、パチパチした刺激的な音が耳を楽しませてくれます。
耳かきが定番の音を中心にしているのに対し、こちらは個性的な音をできるだけ揃えてます。
音フェチ要素が最も強いパートと言えるでしょう。
前作「妹に癒やして貰った件」にもあった珍しいサービスも登場します。

「あたしの手がぷにぷに柔らかくて気持ちいい? そうかなー? あたしはよくわからないかなー」
最中のエナはここに初めて来た時のことや晩御飯の話
そしてお気に入りのお昼寝ポイントの話など自分に関することをよく話します。
セリフの語尾に「~な」をよくつけるのが可愛いですね。

「アロエナ綿棒」以降の3パートは二人が同時にお世話するスタイル。
ダブル綿棒・シェービングクリーム&髭剃り・添い寝を時には一緒に、時には役割分担しながら行います。

エナ「あたしのほうが気持ちいいって言わせてあげるな しゅっしゅー」
アーロン「きっとぼくのほうが気持ちいいって思ってもらえるよ」
中でも「アロエナ綿棒」は二人が同じサービスをすることもあり、お互いの腕を競うやり取りがちょくちょく入ります。
相手を蹴落とすのではなく、自分のほうが彼への想いが強いことを誇示する感じです。
個別でやってた前の2パートに比べて会話量が多くほのぼのした雰囲気が漂ってます。

しかし4番目の「アロエナ髭剃り」パートに入ると音とセリフのバランスが大きく逆転します。
刃物を扱うサービスということで二人とも真剣な態度に変わり
最中は効果音と息遣いだけが流れる静かなひと時が味わえます。
アーロンが髭剃り、エナが事後のタオルと役割分担するので競争要素もほぼなく安心して聴けます。

このように、特徴である音とキャラを巧みに使った明るいサービスが繰り広げられています。
音とキャラのバランスが取れた作品
愛らしいペットたちと仲良く過ごす様子をリアルに描いた癒される作品です。

人間と非常に馴染みの深い動物を擬人化した二人が
愛するご主人様を癒そうと思い思いのやり方で一生懸命尽くします。
耳かきやマッサージといった定番のものから炭酸や髭剃りなどややマイナーなものまで
時間内にできるだけ多くのサービスを用意し、そのことごとくを主に音で表現しています。

音声を聴いてみると二人が説明的なセリフをほとんど言わないことに気づくはずです。
開始や変更の際に何をするか言うくらいで最中はほとんど世間話をします。

エナ「やるやるー これでぬりぬりすればいいの?」
アーロン「ぬりぬりというか こうやって お肌の上でマッサージするように 泡立てるんだよ」
上のセリフのように会話調にしてるのもありますが、無理に説明しなくても音だけでわかるからです。
そしてセリフが自然だから堅苦しさがまったくなくのんびりした気分で聴けます。
音の良さを作品の雰囲気作りにまでちゃんと活かしてるのが素晴らしいです。

サービスは舞台が自宅ということで家庭的なもので揃え、それぞれを繊細に行います。
私は2番目の頭皮マッサージが一番好きですね。
どの音も個性があるし動きもきめ細かで心地いい刺激が伝わってきます。

またこれは気のせいかもしれませんが、通しで聴いた場合に飽きが来ないよう考えられてます。
例えば3番目のダブル綿棒はセリフを多くして賑やかに
続く髭剃りは音と息遣いをメインに据えてメリハリを持たせる、といった具合です。
「二人が一緒にお世話する」だけでは言い表せない良い部分をいくつも持ってます。

音もキャラも立ってる総合力の高い作品です。
おまけはプチNG集、アフタートーク、ネットで無料公開されてる作品2本です。

CV:小山ハルさん
総時間 1:42:34(本編…1:20:00 おまけ…22:34)

オススメ度
■■■■■■■■■□ 9点


体験版はこちらにあります

妹に癒やして貰った件

サークル「AaronPoint」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

サークルさんの有料処女作にあたるこちらは、お兄ちゃん思いのあまあまな妹が
日頃の感謝を込めて様々な癒しのサービスをします。

効果音の質・動き・個性にとこどんこだわった音フェチ要素の強い作りが魅力で
最中は塩オイル、耳ブラシなど一般的な耳かき音声ではあまり見かけない音が登場し
それぞれに方向性の異なる心地いい刺激を耳にもたらします。
お兄ちゃんへの温かなプレゼント
妹の「憩音 心(いこいね こころ)」に耳をたっぷり癒してもらうお話。

「お兄ちゃん お誕生日おめでとう」
心は明るくてぽわぽわした声の女の子。
誕生日を迎えたお兄ちゃんの部屋に入りお祝いすると
耳にターゲットを絞った癒しのサービスをプレゼントします。

本作品は大きく4つのパートに分かれており
塩オイルによる耳マッサージ、耳かき、ローション綿棒、耳ブラシと内容を変えながら
耳の外や穴の中をじっくり時間をかけて丁寧にケアします。
時間はどのパートも20分前後に揃えられてます。

AaronPointさんは有料ではまだ無名のサークルさんですが
ニコニコ動画やyoutubeにかれこれ1年以上無料の音声を投稿されてます。
中の人が「1年間勉強してきた成果を形にした」とおっしゃられてるだけあって
処女作の段階から非常にレベルの高いサービスが行われています。
実際に聴いた方の多くがクオリティの高さにビックリするでしょうね。

そう言える最も大きな理由は効果音。
各サービスに現実さながらの音を用意し、シーンごとに小まめに切り替えながらたっぷり鳴らします。
最近流行っている音フェチ(ASMR)というジャンルに属します。

効果音はバイノーラルやハイレゾの影響で以前に比べて品質が格段に良くなりました。
本作品はそれに加えて動きの面でも相当に凝った作りをしています。
具体的には器具や指の動きに合わせて音の位置・距離・質感がリアルタイムに変化します。
同じ音でもシーンによって随分違う聞こえ方がするので最後まで飽きずに聴くことができます。

他にも部屋に入るときに鳴るドアの音、こちらに歩いてくる音、耳かき道具を取る微かな物音など
登場人物たちが動くのに合わせて細かな音を鳴らし臨場感を出しています。

この作品のもうひとつの持ち味は効果音の個性。
一般的なサービスにちょっとした工夫を加えて音に独自性を持たせています。

もう少しわかりやすく言うと、例えば一番最初に行う塩オイルは
通常のオイルを使った耳マッサージに比べて効果音がジャリジャリしています。
また三番目のローション綿棒はサラサラした中に湿り気の混じった音が鳴ります。

私が聴いた限りではどの音もパワフルと言いますか、やや刺激が強く感じました。
ですが20分近く聴いても耳が痛くならないよう意識して力を抑えてあります。
おかげで耳に適度な刺激を感じながら特徴的な音を楽しむことができます。
変わった音を使いつつ聴き手がちゃんと癒しを感じるように調節してるわけです。

「なかなか 掃除のし甲斐のあるお耳ですね 言ってくれれば いつでもやってあげるからね」
心については効果音の割合が高い作りなので脇役に近い位置づけです。
しかし声の甘さや言葉の優しさからお兄ちゃんに対する大きな愛情が伝わってきます。
キャラ萌え要素は弱いけど存在感は十分にあります。
特徴的な音を駆使した癒しのサービス
ここからは各サービスに関する紹介をします。

心が最初に行うのは塩オイルでの耳マッサージ。
膝枕の状態で左右の耳を同時に指で丁寧に揉みほぐします。

「じょりじょり ずりっ」というざらつきのある水音が左右別々に鳴り始め
それがある時は小刻みに、またある時は大きめのストロークでといったように
1分程度の短い間隔で指の動きが目まぐるしく変化します。

まさに指で湿った塩を擦り合わせてるようなパンチのある音です。
ですがペース自体は全体的にゆっくりなので落ち着いた気分で聴けます。

「ふふっ ギョウザ ごーって言ってるでしょ? なんか 不思議と落ち着くんだよね」
このパートで最も面白いシーンは中盤頃から始まるギョウザ。
手のひらを使って彼の耳を穴の上に覆いかぶさるように重ね、しばらく維持します。
そしてこれに合わせて耳のあたりにちょっとした圧迫感が生まれゴワゴワした音が鳴ります。

要は耳を覆われてる感覚を音だけで表現してるわけです。
ヘッドホンよりはイヤホンで聴いた方が感覚の違いが実感しやすいでしょう。
同時に心臓の鼓動っぽい音が聴こえたのもリアリティを出すための演出なのだと思います。

次に登場するのは癒し系作品では定番の耳かき。
同じく膝枕で右耳→左耳の順に耳かき棒で大きな汚れを取り
その後で梵天や息吹きを使って綺麗にします。
耳舐めはありません。

耳かき棒は「ぞり ずり」という若干尖りのある乾いた音
梵天は「しゃわしゃわ しゅりっ」というふんわりした柔らかい音が使われており
前者は耳の壁をなぞったり奥から手前に掻き出すように
後者は耳の中で小さく擦ったり回転させるような動きをします。

個人的には音にもう少し湿り気があったほうがリアルに思えるのですが
乾燥系の耳質の方に合わせて音をセッティングしたのかもしれません。
音質・動きいずれもレベルが高く実際の耳かきに近いです。

欲を言うならもう少し音に途切れを持たせたほうが人がやってる感じが出たと思います。
耳かき棒を置く位置を変えたり、取り出した耳垢を処理する時の無音の時間です。

本作品固有のサービスが登場するのは最後の「耳ブラシ」パート。
耳の中をマッサージする専用のブラシを使ってたっぷりお世話します。

「耳垢取るのが目的じゃないから いつまででもやってられるね ふふっ」
「ジョリュッ パラパラ」という小気味良い独特な音が耳の中で適度に拡散し
その反響によって変化に富んだ微弱な刺激が感じられます。
耳かき棒や綿棒に比べて音のひとつひとつが細く、動きも不規則で面白いです。

人によっては癖になる音ですね。
パート後半に差しかかると心が別の特徴的な音を鳴らしたりもします。

このように、多種多様かつ個性的な音をたっぷり鳴らす癒しのサービスが繰り広げられています。
楽しい刺激を与えてくれる作品
最大の武器である高品質な音を活かした独創的な音フェチ作品です。

心は日々を頑張ってるお兄ちゃんの心と体をリフレッシュさせようと
「耳への癒し」をテーマにした多彩なご奉仕をします。

全体を通じて声より音の方がずっとボリュームが多い尖った作りや
パートごとにまったく違う刺激的な音が登場する展開など
サークルさんが音を主役に据えてサービスを組み立ててるのが窺えます。
実際のところどの音も品質はかなり高く、相当に強い癒しのパワーを感じます。

そして何より個々の音が聴いてて純粋に面白いです。
耳かき音声はこのところ氾濫と言っていいほどに新作のリリース数が多く
普通の耳かきをしていては注目を浴びないしダウンロード数も伸びにくい状況です。

だからこそ塩を含んだオイルや耳の中をマッサージするブラシを取り入れ
他の作品ではあまり聴けない音の数々をリアルな動きに合わせてたっぷり鳴らします。
個人的にはこの創意工夫が最も印象的でした。
一見するとよくありそうな作品なんだけど、その中にちゃんとサークルさんらしさが秘められています。

気になった点を強いて挙げるとするなら各パートでお世話する耳の順番です。
どのパートも右耳→左耳の順に行ってるのを耳かきは右→左、次のローション綿棒は左→右といったように
お兄ちゃんが寝返りを打った方向を維持する形で進めたほうが自然になります。

処女作とは思えないほど素晴らしい部分をいくつも持ってる作品です。
効果音を中心に聴ける作品が好きな人には強くおすすめします。
おまけはNG集、アフタートーク、過去に投稿されたフリー音声2種です。

CV:柚萌さん
総時間 1:49:58(本編…1:19:23 おまけ…30:35)

オススメ度
■■■■■■■■■□ 9点


体験版はこちらにあります

↑このページのトップヘ