寝取られ催眠 彼女とっておきの告白は衝撃の内容?

サークル「風花雪月」さんの催眠音声作品。

今回紹介する作品は、清純そうな見た目とは正反対の腹黒い心を持つ女の子が
恋人として付き合ってきた主人公とテーマに即した独特なエッチをします。

タイトルにもなっているNTR要素を多分に含んだエッチが特徴で
彼女は自律訓練法をベースとした催眠をかけて両手の熱やイメージ力を膨らませた後
様々なプレイを通じて自分の心と体が他の男のものになっていることを徹底的に思い知らせます。
彼女と初エッチするはずだったのに
彼女に催眠をかけられてから屈辱的なエッチをするお話。

「あっ いらっしゃい ずっと待ってたんだ」
彼女は明るくて可愛い声の女の子。
自宅にやって来た主人公を制服のまま迎えると
自室に案内し、たくさん置いてあるぬいぐるみを自慢します。

本作品は念願の初エッチを期待し胸を膨らませていた彼が
彼女にとある告白をされた後、エッチで心をズタズタに引き裂かれる様子を彼の視点で楽しみます。

寝取られる側に立つわけですからドMなのが望ましいです。
やり方がえげつないと言いますか、かなり心を抉ってくる言葉や表現が含まれてるため
普通の人だと途中で聴くのを投げ出したくなる可能性がそれなりにあります。

「私があなたに催眠をかけてね そしたらね 私がへたっぴでも あなたに気持ちよくなってもらえると思うの」
そして聴き手が彼に自分を重ね合わせやすくするために催眠をかけます。
20世紀にドイツの精神科医シュルツが考案した自律訓練法という自己催眠法をベースに
催眠1→エッチ1→催眠2→エッチ2、といった具合にそれぞれを分割して行います。

催眠音声ではあまり見かけない構成ですね。
本レビューでは催眠1と2→エッチ1と2の順に説明していきます。

催眠は2パート28分30秒ほど。
「催眠1」パートではリラックスや手足の脱力を目的に
仰向けに横になり目を瞑った状態で最初に2分ほど深呼吸をしてから
自律訓練法の流れに則って催眠状態を深めます。

「気持ちが とてーも落ち着いている 気持ちが とてーも落ち着いている」
内容は背景暗示にあたる気持ちがとても落ち着いている暗示や
第1公式の両手が重くなる暗示、第2公式の両手が温かくなる暗示を
上のようなシンプルな表現で彼女が何度も言ってきます。
頭の中で暗示を復唱してみるとより効果的です。

本作品の催眠パートは全体的に彼女の話すペースが速く、セリフの間も短いため
実際に聴いてみると慌しく感じる人がいるかもしれません。
そしてそれは自律訓練法の目的であるリラックスとは正反対の効果をもたらします。
各暗示を言う際も語気やトーン、ペースにほとんど違いは見られず
言った通りの感覚を聴き手に伝えるには色々な部分が不足しています。

「おちんちんのあたりが あったかーい」
「女の子のおっぱいが やわらかそーう 女の子のおっぱいが やわらかそーう」

先ほどの部分を一通り終えた後はエッチの下準備。
おちんちんが温かくなる暗示を入れてから目の前に女の子がいるのをイメージし
その子のおっぱいの柔らかさや股から見えるピンクのおまんこを確認します。
こちらも自律訓練法と同じく特定の暗示を繰り返し投げかけます。

「おちんちんの先っぽが おまんこに包まれていて あたたかーい おちんちんの先っぽが おまんこに包まれていて あたたかーい」
「おちんちんは気持ちいーい だけど イくことはできなーい おちんちんは気持ちいーい だけど イくことはできなーい」

エッチの前半が終わってから始まる「催眠2」パートは14分。
最初に「1、2」の声に合わせて深呼吸してから
両手が温かい、おちんちんが温かい、女の子のおまんこがピクピクしている
女の子のおまんこが温かい、気持ちいいといった暗示を何度も繰り返します。

つまるところ催眠1と催眠2の内容はほぼ同じです。
私はてっきり催眠1で導入を、催眠2で深化を仕掛けてくると思ってたのですが
残念ながら本作品に深化と呼べるシーンはありません。

このため彼女の催眠を聴いた結果、深い催眠状態に入る人は皆無でしょう。
私の場合も手のひらがほんのり温かくなったくらいで
他の作品で体験したような独特な感覚は特にありませんでした。

彼女が第6公式まである自律訓練法の第2公式までしか実行しておらず
冒頭では砕けた口調で話していたのが催眠が始まると急に丁寧になるなど
聴いてて純粋におかしいと思う部分が他にも多々あります。
完成された催眠法をわざわざ崩し効果を弱めているのは大いに疑問です。

個人的には2つのパートを1つにまとめてまずはしっかりと催眠をかけ
それを維持させながらエッチしたほうがずっと良かったと思います。
今の構成だと催眠に入りにくく維持もしにくいです。
2つに分けるとしても個々に明確な目標を定め、それに向かって技術を考えて行使して欲しかったです。

以上のことから大変厳しい催眠と私は考えています。
とことんまで心を傷つけられながら
エッチシーンは2パート66分30秒間。
プレイはキス、エッチな動画観賞、彼女のオナニー、擬似フェラ、擬似SEX、オナニーの見せ合いです。

エッチな効果音はありません。
セルフは有りになります。

「これでもう あなたは私の言いなりだから 私の命令には全部従うし 従うことが気持ちいい」
催眠を使って主人公を自分の従順な奴隷に作り変えた彼女は
軽くキスをしてからスマホを取り出し、とある動画を見せてあげます。

エッチはどちらのパートも彼女の命令に従いながら行います。
前半の「行為1」パート(約32分30秒)は本作品のテーマとなっているNTR要素が極めて強いプレイ。
彼女がとある男性と嬉しそうにエッチしている動画を見せ
今日まで恋人同士と勘違いしていた彼に厳しい現実を思い知らせます。
ちなみに彼は催眠の効果で体が動かせない設定がされています。

「えっ? 彼氏(のおちんちん)? 知りませんよー 見たこともないですもん」
「えへへっ お顔にいっぱい ドロドロしたのもらっちゃいました」

普段の口調や態度がエッチとはほぼ無縁に感じるからこそ
動画内で相手のおちんちんをおねだりする姿や
精液を顔にかけられ、それを美味しそうに飲み干す姿は相当に残酷です。

本作品のエッチは催眠音声よりも同人音声のそれにとても近く
最中に彼女が催眠の技術を使って聴き手の心と体を操作するシーンはほとんどありません。
どちらのパートも催眠とはあまり関係の無いエッチをしてますから
催眠に入っているかどうかで得られる快感に差が出る可能性は低いです。

「だって 彼氏とエッチするなんて もう絶対ありえないですもん」
主人公に対する直接的な仕打ちも容赦ありません。
作中で彼女が彼の体に触れるシーンは一切無く
触れようとすると拒絶するセリフを公然と言い放ちます。
そして今回のエッチも相手の男性の命令で仕方なくやってあげてると告げます。

寝取られた事実を動画でわざわざ見せつけてくるのも
彼をとことん惨めな気持ちに追い込もうとする彼女なりの考えです。
こんな感じで聴き手の心を痛めつけようとする描写がいくつも登場します。

後半の「行為2」パート(約34分)は擬似プレイがメイン。
先ほど観賞したフェラ動画やSEX動画を流しながら
主人公がその男性になりきれるように彼女がプレイの様子を実況します。
そして残り8分頃に差し掛かったところでオナニーを見せ合います。

「根元から裏筋を カリをなぞるように また竿を舐めあげるように 右の玉を 左の玉を 玉の裏をなぞって そのまま裏筋を上って カリの裏を小刻みに」
「奥…そんないきなりゴンゴンしたら あうっ ダメっ ダメですっ」

多くのセリフを聴き手視点で言ってくるのでイメージはかなりしやすいです。
フェラの時に鳴るちゅぱ音やSEXでの切ない喘ぎ声もエロさがあり
催眠はともかくオナニーのオカズとしての実用性はあります。
そしてエッチがあまあまだからこそ、寝取られてる現実が余計に心を黒く染め上げます。

オナニーは彼女が10カウントダウンを刻み0になったら射精します。
これまで数々の仕打ちを受けてきたことや、カウントを何度も中断し焦らしてくることから
ドMな人なら射精は普通に可能だと思います。

このように、恋人が他の男のモノになったことを思い知らせるエッチが繰り広げられています。
テーマは面白いのだが…
催眠音声よりも催眠を扱ったボイスドラマの色がずっと強い作品です。

とある男性にすっかり惚れてしまった女の子が
形式的に付き合ってる主人公にすべてのことを赤裸々に語ります。
寝取られてることを告げるだけでなくその一部始終を動画で見せてあげたり
体に一切触れさせずお情けで相手をするなどきつめの描写が多いです。

私もダークな内容の作品をそれなりに聴いてきましたが
それらと比べて彼女の悪女っぷりや後味の悪さは一際強く感じました。
ここまで容赦のない仕打ちをしてくる作品は少ないです。
ハードなNTRを聴いてみたい人なら割と楽しめる部分を持っています。

しかし本作品を催眠音声として見た場合、引っかかる部分が多々あるのも事実です。
催眠が技術的に不完全なこと、催眠とほぼ無関係なエッチをしていること
両手の脱力をさせたのに解除せず動かすシーンが何度かあることなどが挙げられます。
催眠を2パートに分けているのも効果的とは言えません。

「できるよね? だって催眠で私の言いなりになってるんだもんね」
「恥ずかしいことした記憶があるでしょ? その記憶も 催眠術で消すから大丈夫」

個人的に最も気になったのが上のセリフにあるように
彼女が催眠を魔法や超能力と勘違いしている節が見られることです。

催眠にかかってるからといって術者の完全な言いなりにはなりませんし
最中の記憶を完全に消すこともできません。
催眠ではまずあり得ない事を前提に彼女はエッチを行っています。

また全編を通じて彼女に聴き手と信頼関係を築き、維持しようとする気持ちが微塵もありません。
リリーフレンズ」のように快楽漬けにしてからやんわり伝えていればまた違ったのでしょうが…。
残念ながら本作品には催眠にとって必要な要素が根本的に欠けてます。

エッチはNTR系のドラマとして聴くなら結構面白いです。
ただしこれまで書いてきたように催眠にはまず入れませんから
他の催眠音声のように主人公になりきってエッチするのは難しいです。

射精シーンは最後に1回。
淫語それなり、ちゅぱ音そこそこ、喘ぎ声ごく僅かです。

以上のことから今回は大変厳しい点数とさせていただきました。

おまけは5種類の音声です。

CV:咲守翼さん
総時間 2:29:03(本編…1:55:27 おまけ…33:36)

オススメ度
■□□□□□□□□□ 1点


体験版はこちらにあります