同人音声の部屋

同人音声および催眠音声(トランス/暗示ボイス)について、平均3000文字程度のオリジナルレビューを掲載しているサイトです

タグ:隗

   ● お花見ひぷの-Under the Cherry Blossom-
   ● DreamShop-別館- 白鳥の湖


Under the Cherry Blossom

サークル「Tuberose kiss」さんの催眠音声作品(女性向け)。

今回紹介する作品は、おそらく恋人にあたる優しくて気配り上手なお兄さんが
お花見しながら催眠をかけたり若干アブノーマルなエッチをします。

桜餅の味や風に舞い落ちる花びらのイメージを通じて徐々に深める催眠
ちゅぱ音やくちゅ音を積極的に鳴らしながら青姦特有の手段で性感を高めるエッチなど
作品が持つ固有の要素を上手に使って主人公と同じ感覚を味わわせます。
2人きりでのんびりお花見
お兄さんとお花見やエッチをするお話。

「なぁ…桜、見にいかないか?」
お兄さんはトーンが低く穏やかな声の男性。
主人公を先日見つけた秘密のお花見スポットへ誘うと
彼女の手を引いて少し荒れた山道を一緒に登っていきます。

本作品は春の風物詩「お花見」をテーマに
彼がおよそ45分に渡ってそれに合ったエッチな催眠を施します。
作中で2人の関係が明言されてないので彼の名前をお兄さんと書いてますが
彼女のことを「お前」と呼んだり大胆なエッチをしてるところを見るとおそらく恋人同士なのでしょう。

「この辺の花見のスポットは多分どこもいっぱいだと思うから あそこに咲いてる桜はきっと穴場だと思うんだよね そこでお前と二人だけで見たいんだ」
エッチで若干意地悪するシーンがあるものの、基本的にはあまあまな態度で接します。
最中にかけられる言葉も思いやりを感じるものが多く
催眠の効果も相まって心身がスッキリするのではないでしょうか。
お花見から連想される明るくて楽しい雰囲気を大事にしながらちょっぴり大胆に愛し合います。

催眠はおよそ18分間。
山の中腹にある小高い丘に立つ桜の木に到着した後
まずは山登りで上がった息を整えたり彼が用意した桜餅を食べて心身をリラックスさせます。

「一口… いい香りが口の中にふんわり広がって、幸せ… もう一口… 程よい甘さが口の中いっぱいに広がって、幸せ…」
桜餅が持ついい香りや軽い塩気を含んだ独特な甘さを聴き手視点で実況しながら
それによって生まれる幸福感を伝えて作品の世界に引き込みます。
味と匂いの両方を刺激するのがいいですね。
このシーンを聴いてると自然に唾液が出てくる人がいると思います。

食欲を満たした次にするのはお昼寝。
タイトル通り桜の木の下で彼と一緒に横になり
降り注ぐ暖かい日差しや風に揺れて舞い散る花びらをのんびり楽しみます。

「体全部に暖かさが広がって、意識はとろーんと とろけて どんどん力が抜けて、ふわふわした心地よさに包まれて とても気持ちが良い」
「また一枚、花びらが水面を漂う ゆらゆらと漂って すぅーっと沈み込む どんどん沈んでいく 深い底まで沈んでいく」

下半身から始まって両腕と胴体に暖かさを少しずつ伝播させ
すぐ近くにある小さな湖に花びらが落ちて沈む様子を「落ちる」「沈む」を多めに交えて実況するなど
聴いてるだけで自然と催眠の世界に入れるようさり気なくアプローチします。

本作品の催眠はシチュ重視なのでセリフの表現やイメージの扱い方にとても気を遣ってます。
自然物に関するイメージばかりですから日本人なら難なく思い浮かぶでしょう。
最後の花びらが舞い落ちるシーンは深化にあたるので長めの時間を割いて丁寧に暗示を入れます。

お花見の流れに沿って技術を行使する優れた催眠です。
聴き手を作品世界に引き込み、お兄さんとお花見してる気分に浸らせることを目的に
山を登り桜の木に向かうシーンで軽い予備暗示を入れ
到着後は深呼吸、味覚や嗅覚の操作、温感操作、イメージを使った深化と
作品固有の要素を違和感なく組み合わせて少しずつ確実に意識の力を弱めます。

花びら(視覚)、桜餅(味覚&嗅覚)、ひなたぼっこ(触覚)と五感全部に働きかけてくるのが印象的でした。
音声作品ですから当然聴覚も刺激を受けます。
そしてこれは聴き手が自分で作品の世界を構築するのに大変役立ってます。
お兄さん役を務める隗さんの演技も声の強弱や間の取り方がバッチリで催眠にすごく入りやすいです。
羞恥を快感に変えながら
エッチシーンは16分間。
プレイはキス、耳舐め、乳揉み、乳首舐め、手マン、クリ舐め、SEXです。

手マン、SEXの際に効果音が鳴ります(無しも選択可)。
セルフはありません。

「悪い、俺…ちょっと勃ってきた… 寝起きなのと…お前の寝顔があんまり色っぽいからさ…」
2人きりの花見を満喫し昼寝から目覚めたお兄さんは
自分の気持ちをはっきり伝えてから主人公にすかさずキスします。

エッチは彼が終始リードします。
最初の7分間は心と体の熱を高めることを意識したプレイ。
キスから始まり耳舐め、シャツとブラを脱がせてからの乳揉み&乳首舐めと
上半身に的を絞り主に口を使ってご奉仕します。

「俺だって嫌がるお前を無理やりどうこうしようって気はないさ」
「どんどん固くなってきてる 熱い唇を離すとつぅっと唾液が糸引いて… ちょっと肌寒い風がお前の乳首をなでて鳥肌が立つ」

エッチを持ちかけたのは確かに彼ですが彼女を無理矢理犯す気はまったくありません。
野外でのエッチに躊躇する彼女を言葉で解き放ちながらやや激しいちゅぱ音を鳴らします。
催眠音声では珍しくちゅぱ音やくちゅ音を積極的に鳴らしつつ
プレイの様子や得られる快感を聴き手視点で語って盛り上げてくれます。

残りの9分間は打って変わって下半身を責めるプレイ。
下の衣服を脱がせてからクリトリスと膣を同時に責め、十分に準備が整ったところでひとつになります。

「指で中のざらついた部分を刺激されて じんわりと快感が広がっていく きゅんっと奥が切なくなって 愛液が更に溢れ出す」
大事な部分を指、口、男性器で責められる快感、そしてこれらを野外でする快感。
恋人同士がするあまあまなエッチにアブノーマルな要素を盛り込んで絶頂を後押しします。
M向け作品ではないので露出プレイと呼ぶほどハードな描写は出てきませんが
お花見しながらのエッチらしさを出すために若干のスパイスを含んでます。

このように、2人の仲の良さを出しつつちょっぴり意地悪に振る舞うエッチが繰り広げられてます。
季節感のある作品
珍しい場所で男女が愛し合う様子を柔らかいタッチで描いた作品です。

お兄さんは大好きな主人公に2人だけのお花見を楽しんでもらおうと
それができる場所を事前に見つけ、案内してから色んなサービスでもてなします。
そして最後は普段よりも刺激的なエッチをして性欲も発散させます。

お花見する流れに技術を違和感なく盛り込んだ高度な催眠
ちゅぱ音やくちゅ音を多めに鳴らしつつ若干の青姦要素を組み込んだエッチ。
作品のテーマを強く反映させた甘さの強い物語に仕上げてます。

私個人はこの作品の魅力はアプローチの幅広さだと思います。
催眠部分でも書いたように五感を満遍なく刺激してイメージ力と催眠の感覚を膨らませるのに加えて
食欲→睡眠欲→性欲と人間の三大欲求も同時に満たす流れでお話を進めます。

お花見の場でいきなりエッチする展開に戸惑う人がいるかもしれません。
でもこれに当てはめて考えれば割と受け入れやすく感じるのではないでしょうか。
お花見をテーマにした催眠ももちろん特徴的ですが、その裏にあるもののほうが印象に残りました。

絶頂シーンは1回。
くちゅ音とちゅぱ音そこそこ、淫語ごく僅か、喘ぎ声はありません。

今の季節にぴったりなイチャラブ系作品です。

CV:隗さん、三橋渡さん
総時間 50:19


体験版はこちらにあります

2023年4月20日追記
三橋渡さんのバージョンが追加されてるとのご連絡をいただいたので追記しました。
また作品タイトルも「Under the Cherry Blossom」
「お花見ひぷの-Under the Cherry Blossom-」に変更されてたので修正しました。

DreamShop-別館- 白鳥の湖

サークル「Tuberose kiss」さんの催眠音声作品(女性向け)。

今回紹介する作品は、上品で落ち着いた声のストーリーテラーに導かれて
とある物語の登場人物になりきりながら催眠とエッチを楽しみます。

クラシックバレエ「白鳥の湖」をテーマに
物語の前半部分に様々な技術や暗示を絡めて十分に催眠を深めた後
別の方向性を持った2種類の濃厚なエッチが繰り広げられます。

今回は時間が最も長いルートBでのレビューをお送りします。
(ストーリーテラーは隗さんを選択)
「白鳥の湖」の世界に浸りながら
ストーリーテラーに催眠をかけられてから彼やジークフリートとエッチするお話。

「いらっしゃいませ ドリームショップ別館へようこそ」
ストーリーテラーは上品で落ち着いた声のお兄さん。
夢を見せるサービスを提供していたDreamShop本館とは違い
主人公に催眠を使ってお話の世界を体験させてあげます。

本作品はタイトルにもなっている「白鳥の湖」に登場するオデット姫になりきり
今回紹介するルートB、ルートH、ルートH-TtoSの3種類のエッチを楽しみます。

後の2つはプレイの内容はほぼ同じなのですが
メインの語り手がストーリーテラーとオデット姫の恋人にあたるジークフリートに分岐します。

それぞれのお話は独立してますから最低でも2回は楽しめるわけです。
催眠パートは共通にして、その分エッチを充実させた作りになっています。
またストーリーテラーも隗さんと鷺沢萩さんの2パターンが用意されています。

催眠はおよそ29分間。
ベッドに楽な姿勢で横になり、目を瞑った状態でまずは深呼吸や脱力を行います。

「それは遠い異国の使者からの贈り物 その日の体調によって香りの印象が変わるという とても不思議なお香」
ストーリーテラーはこの段階からとあるお姫様が部屋で横になり
召使いの焚いたお香を嗅ぎながら寛いでる様子をイメージさせます。

「右腕に残っている力が まるで煙のように ふっと消えていく…」
もしお持ちなら音声を聴く前に好きなアロマを焚いておくとより楽しめるでしょう。
いい匂いを嗅ぐことでリラックスが促進され催眠にも入りやすくなります。
彼もお香の特性を活かした暗示でそれを後押ししてくれます。

お次はいよいよ彼が白鳥の湖のストーリーを語り始めます。
内容を知らない人にもわかるように大まかなあらすじを教えてくれますから
事前に調べておかなくても大丈夫です。
またここではあの有名な音楽も一部流れます。

「横になった途端にすぅっと体の力が抜ける 湖の水面からすぅっと涼しい風が吹いて 貴女の頬を優しくなでる」
もちろんそれだけではありません。
オデット姫が悪魔ロットバルトにより白鳥の姿に変えられ
自宅から逃げ出し森を通って湖に行く様子の一部始終に深化の暗示を絡め
聴けば聴くほど催眠状態が深まるように誘導します。
物語の流れの中に催眠の技術を上手に組み込んでいるわけです。

「キスだけでも気持ちが良くて だんだんぼぉっとしてくる 情熱的なキスにうっとりして 頭の芯がクラクラする」
そして最後は湖で偶然出会ったジークフリートと軽く愛し合い
次の日の夜、晩餐会に出席するため彼の住むお城へと向かいます。

ここでも暗示を使って王子への気持ちを高めたり
とあるキーワードを使って催眠と半覚醒状態を往復させてさらに催眠を深めるなど
ストーリーと催眠の両方に配慮したきめ細かい誘導がされています。
深化に力が入れられてるおかげで意識のぼやけを強く感じるでしょう。

「白鳥の湖」の物語を追いながら催眠状態を深める独特な催眠です。
ヒロインのオデット姫になりきることを目的に
物語の前半部分に古典系の催眠技術をいくつか織り交ぜ
その世界に引き込みながら催眠にも入れるように誘導しています。

使われてる技術はシンプルなんだけど、アレンジが上手くされているから聴いてて純粋に面白いです。
催眠の流れもリラックスと集中力を徐々に高めていくハイレベルなものです。
シーンごとに声のトーン・圧力・ペースを小まめに切り替えるストーリーテラーの演技も実に見事です。

まとめると、テーマに即した個性的かつ合理的な催眠です。
最愛の人の前で犯される快感
ルートBのエッチシーンは50分ほど。
プレイはエッチ観賞、乳首舐め、全身舐め、口内愛撫、キス、クリ責め、素股、SEX(正常位、バック)、フェラです。

素股、SEXの際にリアルな効果音が鳴ります(無しも選択可)。
セルフはありません。

「そこに居るのは ベッドの上で愛し合っているのは 貴女の愛しい王子と貴女によく似た貴女の知らない女」
城内の長い廊下を通ってジークフリートの部屋に入ったオデットは
そこで自分に似た女性(オディール)と激しいエッチをしている彼と遭遇し
呆然とした状態でしばらくの間その様子を見守ります。

エッチは引き続きストーリーテラーがプレイの状況説明や感覚操作を担当し
前半はジークフリート&オディールとの3P、中盤以降は彼も混ざって4Pを楽しみます。
催眠音声で複数人プレイが登場するのは珍しいですね。
ストーリーテラーまでエッチに参加するのは不自然に感じるかもしれません。
ですがその理由は作中でちゃんと説明してくれます。

そしてここでも聴き手がオデット姫としてプレイを楽しめるように
主に心に対する様々な責めを彼が繰り出します。
原作では白鳥の呪いを二度と解けなくなった2人が絶望して心中するとありますが
本作品では好きな男性を寝取られる、あるいはその人の前で他の男性に犯される
背徳的なエッチを楽しむあたりに留まっています。

プレイの前半はストーリーテラーにドレスを脱がされ
そのリボンで目隠しや手足の拘束をされたオデットが
ジークフリートとオディールに乳首や耳、太ももをねっとり舐められます。
当然のようにシーンに応じて2人のエッチなちゅぱ音も流れます。

「乳首に 快感が集中する きゅぅっと乳首が固くなって ジンジン痺れるような感覚 どんどん敏感になっていく」
「耳の周りを舌先でなぞる 硬く尖らせた舌先で耳の穴の周りをくるくる…くるくる… 熱い吐息を感じてゾクゾクして… 気持ちが良い」

そしてストーリーテラーがプレイをより楽しめるように
得られる感覚を暗示の形でじっくり入れてくれます。
紳士的だった催眠パートに比べて彼がやや嗜虐的に振舞うので
優しくいじめられてるような気分を抱くかもしれません。

「ほら おねだりしてご覧なさい 下品に いやらしく 「おまんこに触れて欲しい」と」
またプレイの最中に股を大きく開かせたり
上のような恥ずかしいセリフを復唱させるシーンも登場します。
この2つの要素を使って性的興奮を十分に盛り上げ、ドライしやすい精神状態へ導こうとします。

エッチ開始から24分後、丁度半分あたりに差し掛かったところから
いよいよストーリーテラーとのエッチが始まります。
最初にクリトリスの愛撫で1回絶頂させてから少し休憩を挟み
その後は正常位でのSEX→バックでのSEX&ジークフリートへのフェラといった具合に
持ち味である複数人要素を絡めたややハードなプレイを行います。

「ゆっくり挿れられると自分の中が犯される感覚がはっきり分かるでしょう? ふふふ…ほら…じわじわ…犯される その動きを感じる度に…ゾクゾク…ゾクゾク… 気持ちが良い」
「抗えない快楽 突かれるたびに堕ちていく 快感に堕ちる 気持ちが良くて 逆らえない 逆らおうとも思わない」

特に山場となるSEXシーンはプレイの状況説明や快感の操作だけでなく
浅いところを数回ピストンしてから奥に突き刺す動作など
ストーリーテラーの責めっぷりも効果音でしっかり表現しています。
純粋なエロさにもこだわったプレイをしてるなと。
最後の最後には指を鳴らして連続絶頂を促すシーンなんかも登場します。

このように、シチュや技術を使って執拗に心を盛り上げるエッチが繰り広げられています。
ロマンチックな作品
「白鳥の湖」が持つ素材を最大限に活用している面白味に溢れた作品です。

オデットになりきりながらトランスを深めていく催眠
オディールにジークフリートを寝取らせてから始まるエッチなど
原作の登場人物や流れにできるだけ沿う形で催眠とエッチを進めています。
特に催眠はストーリーを追いながら要所要所で技術を行使する難度の高い作りです。

技術にテーマを当てはめるのではなく、その逆で進めているのが素晴らしいです。
「深い深い」森の奥、太陽が「どんどん沈んでいく」みたいに
シーンごとのイメージに催眠が深まる暗示を組み込む細かな誘導がされています。
知らず知らずのうちに催眠に入っていた、なんて体験をする人がいるんじゃないでしょうか。

そしてエッチは感覚支配の暗示を使ってプレイの気持ちよさを伝えるのと同時に
羞恥を感じさせるシチュによっても興奮を高めようとしています。
最高3人から同時に責められる展開もなかなかお目にかかれない要素です。
おそらくルートHのほうでも充実したプレイが楽しめるのでしょう。

絶頂シーンは2回+α(連続絶頂)。
くちゅ音とちゅぱ音それなり、淫語そこそこ、喘ぎ声ごく僅かです。

テーマだけでなく技術的にも優れた作品です。

CV ストーリーテラー:鷺沢 萩さん、隗さん ジークフリート:skyさん オディール:綾瀬桂吾さん
総時間 共通パート…37:35 ルートB…53:35 ルートH…19:55 ルートH-TtoS…26:20
(組み合わせや声優さんによって多少前後します)


体験版はこちらにあります

↑このページのトップヘ