サークル「【夢魔空間】」さんの同人音声作品。
今回紹介する作品は、大人の色気漂うエロエロなサキュバスが
女の武器と特殊能力を駆使して少年のすべてを搾り取ります。
「キス」を作品の最大のテーマとして掲げており
彼女はエッチシーンの開始から終了までのほとんどの時間で
彼の顔にキスの嵐を見舞ったり、唇を密着させながらお互いの空気を交換したりと
様々なタイプのキスを交えながらプレイを進めていきます。
キスが大好きなサキュバスが繰り出す誘惑の数々
「うふふふ こんばんわ あら ちょっと驚かせちゃったかしら」
サキュバスは甘く色っぽい声のお姉さん。
夜遅くまで起きている少年に優しく声をかけると
これから行うエッチの手始めとしてその可愛い唇にキスをします。
今作の物語は最初ただのお姉さんとして彼に近づいた彼女が
主にキスをしながら少しずつ誘惑をかけ
十分に準備が整ったところで正体を明かし、仕上げに吸精のためのSEXをします。
サキュバスが少年を食いものにする割と王道的な展開なのですが
彼女に「キスが大好き」というちょっと変わった性的嗜好があるのを踏まえて
プレイ中は何をするにもキスを交えるほどまでにキスシーンが数多く登場します。
具体的には全編でおよそ60分にも渡って断続的にキスをしています。
もちろん彼女は延々と同じようにちゅぱちゅぱするわけではありません。
一緒に行うプレイの内容や少年の心の堕ちっぷりに合わせて
スタンプキッス、パフュームキス、吸精ディープキス、呼吸連動キッスという
4種類のキスを順番に行っていきます。
詳しくは後で説明しますが、どれもサキュバスらしいパワフルな舐め音になっています。
「ねぇ坊や お姉さんの体 触ってみたくない? 坊やが満足するまで 好きなだけ撫でまわしていいのよ?」
今回お相手を務めるサキュバスは相手を思いやる優しさも持ち合わせており
なかなか心を開いてくれない少年を無理矢理屈服させようとはせず
女の武器である魅力的な肉体を堪能させながら少しずつ絡め取っていきます。
彼女の声がとても穏やかなおかげで雰囲気は意外に甘く
少なくとも前半は聴いていてそこまでヤバさを感じることはないでしょう。
しかし後半になるとそのイメージを覆す極めてハードなプレイが待ち構えています。
この雰囲気とプレイの大きなギャップも本作品の大きな魅力と言えます。
キスをしながら何度も射精する快感
プレイはキス、ハグ、乳首舐め、耳舐め、SEX(対面座位)です。
SEXの際にややリアルさに欠ける効果音が流れます。
「余計な力を入れられなくなるまで チュウしてあげるわ お姉さんとエッチするのに 力なんていらないからね」
ほぼ下着姿な自分の体を見せつけたり、甘い吐息を吹きかけてながら
少しずつ少年の抵抗心を解きほぐしていったサキュバスは
頃合を見て彼に抱きつき、その手の甲に熱いキスをし始めます。
エッチは彼女が彼を終始責め続ける形で進みます。
最初の「吐息とくちづけの誘惑」パート(約31分)は
彼女が自分の一番の持ち味であるキスを駆使して誘惑します。
ぶっちゃけるとここで行うプレイはほとんどキスのみです。
「このまま 顔中にエッチなキスマークをつけて あ・げ・る お姉さんの甘くてエローいスタンプキッスよ」
その一番最初に登場するのがスタンプキッス。
顔中にしているのがわかるように音を適度にスライドさせながら
「ききゅー」っと軽く吸い付くようなちゅぱ音を短い間隔で何度も浴びせます。
音声作品におけるキス音は軽く唇を触れ合わせる極めてソフトなものから
お互いの舌を絡めるディープなものまで様々なタイプがありますが
本作品では主に「吸い」を重視した、トーンの高いきつめの音が使われています。
舐めとかしゃぶりに比べてこの手の音は登場頻度が意外と低く
やや人を選ぶところもあるのですが、彼女のエッチに対する貪欲さが強く現れています。
文字通り少年のすべてを吸い尽くすかのような力強い音です。
「とろけるような甘くて濃厚なくちづけ たっぷり楽しみなさい」
「それじゃ もっとエローい大人のキッス しよっか 上下の唇を順番にむちゅぅぅぅって吸ってあ・げ・る」
その後に続くパフュームキス、吸精ディープキスもその例に漏れず
前者は「ちゅぴ きゅぷ」と何度もついばむような音
後者は「ききゅぅぅぅ」とスタンプキッス以上の吸引力で長く吸う音を上げます。
キス中心、かつ射精シーンが特に無いのでここで抜くのは難しいでしょうが
この後に控えるSEXを盛り上げる前戯の役目は十分に果たしています。
そして後半の「キスしながら対面座位でセックス」パートでは
プレイ時間のほぼすべてをSEXに費やしながら
少年がサキュバスに15回連続で中出しする様子が描かれています。
合間に休憩を挟んではいますが、おちんちんを引き抜くことはありません。
「お姉さんが吐いたエッチな息を坊やが吸って 坊やが吐いた息をお姉さんが吸うの」
もちろんここでもキスシーンがばんばん登場します。
ここだけで登場する呼吸連動キッスはお互いの空気を交換しながら行うキス。
「きゅいぃぃぃぃ ちゅぴぴぴっ」と今まで以上に長く激しいちゅぱ音と
サキュバスの苦しそうな声が流れます。
前のパートのようにずっとキスをするわけではないのですが
射精シーンの多くがキスを基点として行われていたりと
SEXに入っても引き続きキスを重要視しながらプレイを進めています。
「お姉さんのこと以外の記憶を このおまんこで吸い出してあげるわ」
彼女のサキュバスらしさが一気に表面化するのがプレイの後半部分。
ここまで5回連続で射精をしてすっかり疲労困憊になった少年に魔法をかけ
精液に彼の体力・気力・記憶・生命を移しながらプレイを進めていきます。
サキュバスモノでは極度の疲労によって命を落とす場合が多いのですが
本作では1回ごとに彼の大事なものを少しずつ奪っていきます。
特にグロい描写はされていないものの
絶望感を味わわせながらじわじわと死に至らしめる展開から
人によっては受け付けない部分が強く出るものと思われます。
このように、若干ブラックな要素を絡めたキス中心のエッチが繰り広げられます。
コンセプトは面白いのだが
少年から抵抗する気力を奪い、最終的には命を吸い取るところまで
サキュバスは何をするにしても必ずキスをしながらそれらを行います。
そして必然的にエッチなちゅぱ音を鳴らす時間や頻度が多くなり
それが聴き手に彼女の温もりや吸い取られている感覚を伝えています。
エッチの際によく行われるのになかなか影の薄いこのプレイを
ここまで前面に押し出し、かつ作品として完成させているのは素晴らしいです。
後半のSEXシーンでもキスをトリガーに射精を何度も促すなど
扱いの難しいところを上手にまとめながらプレイを進めています。
…ですが、この肝心のキスが生み出すちゅぱ音が
どのシーンもそれほど大きな違いがないという結構致命的な弱点も持っています。
聴いた限りですとペースや力強さを後になるほどハードにしているものの
ちゅぱ音の質自体はほぼ「吸い」のみで統一されています。
聴き始めた段階では「おぉ これはすごい吸いつきだ」と思っても
それを60分間続けた場合、聴き手としてはどうしても飽きてしまいます。
せめて舐めやしゃぶりといった他の要素も絡めながら行っていれば
もう少し違った印象になっていたのかもしれません。
先に挙げた4種類のキスにもっと明確な違いを持たせて欲しかったです。
もう一つ、後半のSEXシーンで射精音が無いのも残念です。
本作はサキュバスの膣内に15回連続で射精をするわけですから
少年が果てる瞬間をリアルに演出することが非常に重要となります。
例えば序盤は勢いよくどばどばと出ていたのが
中盤になると次第に量が減り、終盤は雫レベルでしか出なくなるといった
少年の命の残量を音で表現する演出なんかも可能です。
精液の量は時間の長さを調節するだけでも十分伝わります。
でもここが無音というのはさすがにもったいないです。
最近の作品では既に解消されているのかもしれませんが
ピストン音も含めて効果音回りのクオリティアップに期待したいです。
ちゅぱ音大量、くちゅ音それなり、淫語と喘ぎ声そこそこです。
珍しいコンセプトを持っているサキュバス系作品です。
バッドエンドになることから、そういう内容に耐性のあるMな方にのみお薦めします。
CV:長瀬ゆずはさん
総時間 1:20:01
オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点
体験版はこちらにあります
追記
作品自体の点数は6点。
コスパで+1してあります。