【耳かき】くつろぎ屋 美鈴編【催眠】

サークル「LYTO」さんの同人音声作品(全年齢向け)。
昨年から効果音や環境音に特化した作品を作られているサークルさんです。

今回紹介する作品は、明るくて優しい声と態度の店員さんが
5種類のサービスでお客に癒しを提供します。

王道的なものから珍しいものまで比較的バリエーションに富んだサービスが行われており
彼女は堅苦しさを感じさせない程度にこちらを気遣いながら
リアルな音を多めに鳴らして自然な癒しが得られる環境を整えます。

作中に催眠を施すシーンも登場するのですが、催眠以外の成分の方がずっと強いと判断し
当サイトでは同人音声側で紹介をさせていただきます。
短時間で最大限の癒しを
くつろぎ屋の店員「美鈴」から癒しのサービスを受けるお話。

「お客様 こちらです どうぞ お入りくださいませ」
美鈴は明るくて可愛い声の女の子。
くつろぎ屋に初めてやって来たお客に丁寧な挨拶をすると
お店で行うサービスの内容を簡単に説明します。

くつろぎ屋は元々耳かき専門店だったらしいのですが
お客の要望や情勢の変化を受けて現在は全部で5つのサービスを行っています。
具体的には肩叩き、爪切り、耳かき、催眠、添い寝です。
今回は彼がそのすべてを順番に受けていく様子を聴いて楽しみます。

爪切りと催眠はこの手の作品だとかなり珍しいですね。
特に催眠は単体のサービスとしては最も長い14分もの時間を割き
軽い誘導をしてから心にプラスに働く暗示を入れ、その後に覚醒させます。

また耳かきは本編とおまけを合わせると20分近くも時間が取られており
リアルな効果音を実際の耳かきに近い動きで堅実に行っています。
催眠に注目しがちな内容ですが、私は耳かきこそが本作品最大の魅力だと思ってます。

「かしこまりました 精一杯 ご奉仕させていただきますね」
お相手を務める美鈴は店員らしい言葉使いをしつつ
サービスの合間合間に軽い雑談を振ってくるフレンドリーな女性。
お客に好意を抱くみたいな踏み込んだ描写はないものの
彼がリラックスしてこのひと時を過ごせるように親切丁寧に接してくれます。
雰囲気を重視した癒しのサービス
序盤に登場するサービスは肩叩きと爪切り。
前者は座った客の後ろで拳を使って優しく叩き
後者は右手→左手の順に切ってヤスリで形を整えます。

専門店よりは家でするのに近いサービスですね。
時間はどちらも3分程度とかなり短いです。

肩叩きは彼女が「とん とん」とセリフで叩く様子を表現し
その都度声の位置が左右に微妙に移動します。
効果音らしきものは特に聞こえませんでした。

爪切りは「パチン」と軽快な音を左右どちらもどちらも10回程度鳴らし
仕上げのヤスリも「すりすり」と言いながらほんの僅かな摩擦音が鳴ります。
単体のサービスとしてはどちらもボリュームが物足りませんが
くつろぎ屋にいる雰囲気を作る掴みとしての役割は十分に果たしていると思います。

メインのサービスはその次に登場する耳かき(約10分)。
膝枕の状態で右耳→左耳の順に綿棒を使ってお掃除します。
ちなみに使用器具は作中では明言されておらず、音を聴いた感じでの判断となります。

綿棒は「ずり しょり」とふわふわしていて若干ざらつきのある音が使われており
耳の壁をなぞるように前後にゆっくり動きます。
耳かき棒に比べて明らかに広がりのある音、動きに若干の引っ掛かりがある点など
綿棒として見る分にはかなり優れたものを持っています。
動かし方も微妙に変化していてリアリティがあり、耳にこそばゆい刺激を与えてくれます。

「ご自身で耳かきをする時は やはりお風呂あがりがよろしいかと思います」
最中の美鈴は効果音を楽しみやすいようにわざと無言になることが多く
合間に簡単な耳かき知識を披露するあたりに留めてあります。
実際のところ音が良いのでこの演出が正解だと思います。
催眠の世界でより大きな癒しを
本作品ならではのサービスと言えば4番手にあたる催眠コース(約14分)。
横になった状態で彼女に催眠をかけられます。

「これは 筋弛緩法と言って 催眠の準備としては科学的に効果があるんですよ」
内容は手、腹、太もも、脚、顔に順番に力を入れて直後に抜く筋弛緩法の後に少し深呼吸を挟み
30カウントを数えて深化させ、メインとなるリフレッシュの暗示を入れます。
誘導が約8分、暗示が4分とかなりコンパクトな作りです。
催眠を知らない人のために上のセリフのような軽い説明もしてくれます。

しかし、この音声を聴いて実際に催眠に入れる人は皆無でしょう。
その理由は大きく2つ。
ひとつは誘導時に暗示をほとんど入れてこないこと
もうひとつは技術の行使において色々と残念な部分が見られることです。

前者は筋弛緩法の際は力を入れる合図と抜く合図を言うだけ
深化にあたるカウントも基本的には数を数えるだけです。
そしてこれらを行った後に彼女は彼が催眠に入ったと判断し、ようやく暗示を入れ始めます。

8分という極めて短い時間で聴き手を催眠状態に誘導する場合
筋弛緩法では力を抜いた直後に「力が抜けて気持ちいい」と暗示を入れたり
カウントの時は数カウントごとに深化を促す暗示を挟み、0の後にも暗示を入れたほうがずっと効果的です。
具体的には「意識がずーんと沈む」「頭の中が真っ白になる」などです。

筋弛緩法を施すのもカウントを数えるのも、結局は暗示を入れやすくするために行うのです。
それなのに暗示を入れてこないのでは本末転倒です。
「彼女が言葉で誘導してくれないから催眠には入れない」というのが私の考えです。
実際に聴いた結果、催眠特有の感覚が一切しなかったのもあります。

後者は筋弛緩法ではパーツごとの時間が短く、力を入れきる前に脱力させていること
深呼吸の時間を吸う時、吐く時共に3秒に定めていること
カウントの数えるペースやトーンが常に一定なことなど
催眠として聴いた際におかしいと思う部分がいくつかあります。

「そんな細かいこと気にするなよ」と思われる方がきっといるでしょう。
でも催眠はそういう部分の積み重ねで成り立っているのです。
催眠音声のサークルさんは上の3点をすべて気にしながら製作されています。
本作品は特に時間が短いからこそ技術の行使により高い完成度が求められます。

以上のことから催眠コースは品質的に大変厳しいと私は考えています。
耳かき好きなら
メインのサービスにあたる耳かきが魅力的な作品です。

明るくて人懐っこい店員さんが初めて来たお客がリラックスできるようにと
親しげに語りかけながら様々な癒しのサービスを提供します。
中でも耳かきは彼女が自信を持ってるだけあって
音と動きの両方が自然で聴いてると心地よくなってきます。

おまけにあたる2つの音声でも同様のやり方で耳かきをしてますし
耳かきの効果音を楽しみたい人には十分におすすめできる内容になっています。

それ以外のサービスについては専門店にしてはボリューム不足だったり
催眠のクオリティが残念だったりと色々気になる部分が見られます。
ですが本作品は価格が200円と非常に安く、内容に納得した上で聴くならまず損はしません。
この手軽さもひとつの魅力ではないかなと。

催眠は私は聴く前の時点でエロトランスさんの「リアルヒプノ」のように
直前の3つのサービスを通じて催眠とまったく関係ない方向から癒しを提供し
暗示を受け入れやすい環境を作り上げたところで軽い深化をして本題の暗示を入れる、みたいな
複合的な展開を期待していました。

それができる状況だったのに古典系のごく普通の催眠に流れたのが残念でなりません。
私がこの作品を同人音声側で紹介したのにはそういった事情があります。

従来の専門店にちょっぴり個性的な要素を交えた作品です。
耳かきに興味を持った方にのみおすすめします。

おまけは「耳かきコース(アンコール)」と「耳かき系女子番外編#01」です。

CV:瀬戸陽子さん
総時間 本編…42:01 おまけ…11:02

オススメ度
■■■■■■□□□□ 6点


体験版はこちらにあります

追記
作品自体の点数は5点。
53分で200円とコスパがいいので+1しています。
催眠コースがなければもう2点プラスしてました。