同人音声の部屋

同人音声および催眠音声について、平均3000文字程度のオリジナルレビューを掲載しているサイトです

タグ:添い寝

   ● 【思い出す音】道草屋-稲3 どろたんぼ。他【静かめ耳かき】
   ● 猫と彼女と一週間
   ● 【耳かき・催眠音声】同棲彼女との耳かき生活
   ● 東方入眠抄17 あうんちゃんに守護られて安らかに眠る音声催眠
   ● お姉ちゃんに添い寝されながら甘やかされる音声
   ● ひつじ、数えてあげるっ
   ● 雨の日の耳かき店 雫庵2
   ● 鈴の音と歩く(後編)
   ● 鈴の音と歩く(前編)
   ● 癒し旅館せせらぎ~こよみママの母乳風呂で安らぎのひととき~


【思い出す音】道草屋-稲3 どろたんぼ。他【静かめ耳かき】

サークル「桃色CODE」さんの同人音声作品(R-15指定)。

今回紹介する作品は、態度はのほほんとしてるけどやることはしっかりやる店員が
お店の中や近くの神社で初夏の1日をお客と一緒に過ごします。

前半は他の店員との掛け合いでのどかさや賑やかさを出し
後半はセリフをあまり挟まず一対一でまったりお世話する、といったように
シーンごとにスタイルを変えながらリアルな音をたっぷり鳴らして癒しと没入感を与えます。
緩やかな時の流れを感じながら
道草屋の店員「稲」と「すずな」があれこれお世話するお話。

「旦那様 神社にお散歩ですか?」
すずなは素朴で可愛い声の女の子。
ある日の昼頃、散歩へ出かけたお客と神社で偶然出会い声をかけると
お参りの後で近くの池にいる鯉の餌やりに誘います。

本作品は道草屋の店員の中で一際マイペースな彼女が
夏を間近に控えた時期のお昼から夜にかけておよそ2時間に渡る癒しのサービスをします。
昼間は神社での餌やり、夕方は田んぼでの草笛、夜は自室での甘噛み&耳かきと
時間の流れに合わせてやることを大きく切り替える雰囲気重視の作りです。

「旦那さん? これはだらしないところを…」
今回の主役を張る稲はとことんのんびりしてる女の子。
彼が来てものほほんとした声と態度で迎え、ふと思いついたことをいきなり始める風変わりな性格をしてます。
ある意味店員らしくないキャラなのですが道草屋の舞台となる田舎にマッチしており
聴いてる最中は普段よりも時間が緩やかに流れていく気分がします。

最中に流れる効果音と環境音もそれに大きく貢献してます。
水の流れる音、参拝時に鈴を鳴らす音、ラムネを開けたり飲んだりする音、鯉に餌をやる音など
自然や季節にまつわるものをタイミングよく鳴らしてリアルな空間を作り上げてます。


今回は総時間の約半分が野外での活動ということで、道草屋の中で過ごす時よりも音の種類が豊富です。
中でも生物はウグイス、カエル、鯉、カラス、ネズミと幅広く取り揃えており
それらを組み合わせることで彼らがいる場所や時の移りゆく様子を表現します。
もちろんサービスに関する音も定番のものから他では聴けないものまで多種多様です。
前半は賑やかに、後半はしめやかに
一番最初の「つちとお昼寝」は神社でのお話(約39分)。
すずなと2人でここに来ていた稲がお客と出会い、鯉に餌をやりながらまったり寛ぎます。

稲「枕が欲しい」
すずな「ダメです」
店員が2人、しかもお店の外ということで他愛もないやり取りをするシーンが多く
ずぼらな稲としっかり者なすずなの性格の差がよく出てます。
それでいてお客に対して自分から積極的にお世話するプロらしいところも見せてくれます。

お話の流れは参拝から入って稲に膝枕されながらラムネを飲む
寝転びながら彼女がスコップで土いじりする音を聴く、と個性的なものを取り揃えてます。
すべての行為に専用の効果音が用意されてますからそれらだけでも相当に癒されるでしょう。

すずな「ラムネは思い切って乗るくらい押さえるのがコツです」
稲「ドヤ顔」
全編を通じてセリフごとの間を長めに取ってあるのがいいですね。
無理に聴こうとしなくても効果音を楽しみやすく、まったり感の強化にも繋がってます。
それでいてキャラの存在感が薄くなってないのは個々の会話が自然で面白いからです。
道草屋シリーズの売りである総合力の高さが最初のシーンで早速発揮されてます。

続く「どろたんぼ」は道草屋へ帰る途中の出来事(約26分)。
昼寝を終え先に戻ろうとしてたお客に2人が後から合流し
稲の家が所有する目の前の田んぼに踏み入れたり、その場で作った草笛を吹いて遊びます。

すずな「田んぼの泥って 乾くとすごいさらさらですよね」
稲「毎年混ぜてるから」
稲は実家の農業を手伝ってるだけあって田んぼの知識に詳しく
珍しい体験にはしゃぐすずなに色んなことを教えます。
環境音も田んぼに住んでるカエルの声が二重三重に鳴り響いてかなり賑やかです。

お客と一緒に泥遊びするだけなのでお店のサービスとはやや違うのですが
初夏の1日を田舎で過ごす雰囲気がリアルに表現されていてとても和みました。
すずなの歌に合わせて稲が「ぴぷー」という高い草笛の音を鳴らすなど
道草屋にしかできない素朴な手段で彼を上手にもてなします。

最後の「ぐだぐだ耳かき」は夕飯を終え寝る直前にするサービス(約59分)。
これまでと違い1人で部屋を訪れた稲が添い寝しながら耳拭き、甘噛み、耳かきをします。
耳に息を吹きかけるシーンはありません。

「すぐ耳かきもなんですしねぇ このねぇ 寝る前のごろごろ 幸せですよねー」
お店に戻った後も彼女の態度は引き続きのんびり。
今日を楽しく過ごせたことに満足しつつ慣れた手つきでお世話します。
かなり眠そう声と口調で話しかけてきますから、それに釣られて眠気を催す人が結構いるでしょうね。
添い寝スタイルでの耳かきも彼女の性格に合ってます。

この耳かきを聴いて眠く感じるもうひとつの理由はセリフよりも音のほうがずっと優勢だから。
耳拭きは「くしゅっ ぞすぞす」というやや湿り気を帯びた音
甘噛みは18禁との違いを出すために水分とペースをかなり落とした癒し系の音
耳かき棒は「じじっ」という細めで乾燥した音、綿棒は「ぽしゅっ」という広くてぱちぱちした音をたっぷり鳴らします。
そしてこれらが後になるほど緩やかなペースに変わります。

眠そうな状態できびきび耳かきしたら不自然ですし、彼女の心情が音や動きにしっかり反映されてます。
バックで流れ続けるカエルの声も田んぼの時よりずっと控えめで耳に心地いいです。
すべての要素をまったり、のんびりしたものに揃えることで安眠できる環境を整えます。

このように、都会での慌ただしい生活とほぼ正反対の穏やかなサービスが繰り広げられてます。
すべてがゆるーい作品
聴けば聴くほど心が安らいでいく癒し効果の高い作品です。

稲は遠路はるばる道草屋へやって来たお客に楽しいひと時を送ってもらおうと
普段通りののんびりした態度で接しながら田舎ならではの遊びをすずなと一緒に提供します。
そして店に戻ってからは王道の耳かきをまったり続けてぐっすり眠らせます。

気が抜けてるようでしっかりしてる彼女のキャラ
すずなとの掛け合いによって魅力を引き出すお昼から夕方にかけてのシーン
多くを語らず音と雰囲気でさらに癒す夜の耳かき。
彼女たちが1日を楽しく過ごす様子を彼の視点で何気なく、そしてリアルに描きます。

「昼間ねぇ 餌やったじゃないですか? ふやけたパンって 美味しいんですかねぇ」
この作品を一言で言うなら「すべての要素が緩い」です。
まずは稲が終始のほほんとしてますし、作中でやることも専門性の低いものが主体です。
色んな環境音が鳴るのも作品全体に柔らかさを与えてます。

稲は過去作でも安眠を意識した作風でしたし
そこに季節感を持たせたり、たびらこ以外の店員を絡めることでさらなる個性を生み出してます。
最近の道草屋は今までなかった店員の組み合わせに挑戦していて新鮮さを感じます。

サービスについては昼から夕方にかけてのシーンに面白い音が登場します。
何をしてるか説明されなくても簡単にイメージできるものばかりで高い没入感が得られました。
耳かきも音フェチ成分が強くてよく話す普段の道草屋との違いが出てます。

忙しい日々を送っていて心に余裕のない人ほどよく効く作品です。

CV:稲…真宮ひいろさん すずな…藤堂れんげさん
総時間 2:06:06(お昼…39:44 夕方…26:29 夜…59:53)

オススメ度
■■■■■■■■■□ 9点


体験版はこちらにあります

猫と彼女と一週間

サークル「クラリムステラ」さんの同人音声作品(全年齢向け)。
声優として活躍されてる藍月なくるさんの個人サークルです。

今回紹介する作品は、ある日突然家にやってきたミステリアスな女の子が
そこに住む男性と色んなことをしながら幸せなひと時を過ごします。

音声を聴き進めていくうちに彼女の素性やここへ来た理由が明らかになったり
終盤に聴き手が2つのルートから1つを選択するなど
女性から一方的に癒され続けるのではなく
彼女にもそれを分け与えてお互いを幸せにするキャラ重視の物語が楽しめます。
家に迷い込んできたのは女の子
ありすと1週間の同棲生活を送るお話。

「んっ ちょっ…やめてください」
ありすは素朴で可愛い声の女の子。
ある休日の朝、主人公の家で飼ってる猫に悪戯されてくすぐったがると
自分がいるのを不思議がる彼に昨日のことを話します。

本作品はとある事情で彼の家に迷い込んできた彼女が
およそ90分に渡って様々な癒しのサービスをします。
タイトルからもわかるように全編が丁度1週間になっており
髪を乾かす、一緒のベッドで寝る、膝枕で耳かきするなどパートごとに異なる手段でお世話します。

「恋人はいるのでしょうか? …やっぱりいいです」
彼女は一言で言えば謎の多い女性。
なぜここに来たのか、なぜ一緒に暮らしたがるかをあまり語ろうとせず
道端の猫をたくさん拾ってるお人好しな彼にしばらく置いて欲しいと頼みます。
そして交渉成立後は時々彼の女性事情を探ろうとするセリフを投げかけます。

友達以上恋人未満と呼ぶのがピッタリな関係です。
でも彼女には彼にそうする確かな理由があります。
最後まで聴けば明らかになりますから、そこで胸のあたりがじんわりするのを感じるでしょう。

「女の子を貴方の手で幸せにしていく」をサークルコンセプトにされてることもあり
専門店のようにひたすら尽くすのではなく物語を通じて彼女も幸せにする方向で進めます。
終盤の土曜日に2つのパートを用意し、聴き手にどちらの結末を迎えるか選んでもらうのがいい例です。

具体的にどんな内容かは伏せますが、たぶん多くの人が同じ選択をするのではないでしょうか。
そうしたいと感じるほど彼女は魅力的に描かれてます。

サービスについてはセリフよりも音の量を多くした音フェチ系の作りになってます。
特に耳かきは会話を一切挟まずに効果音だけがしばらく鳴るシーンを用意し
2人の間で時間がゆっくり流れていく様子を表現してます。
またバイノーラル録音の長所を活かして耳にこそばゆい刺激を適度に送ってくれます。

話す時とそうでない時のメリハリをつけてるので両方をバランスよく楽しめるでしょう。
全年齢向けで人気のある声優さんなだけあって処女作の時点で高品質な作品を制作されてます。
くっつきそうでくっつかない微妙な距離感
2人の同棲が決まった後、最初にするサービスは髪のお手入れ(約12分)。
ドライヤーが壊れても新しいものを買わず濡れたままにしてる主人公の髪を乾かそうと
ありすがタオルを使って丹念にごしごしします。

「どうですか? 彼シャツです な、じょ 冗談です 何変な反応してるんですか」
「痒いところはありませんか? 気になるところがあれば遠慮せずに言ってくださいね」

ほぼ身一つで居候を始めたため彼のシャツをパジャマ代わりにし
それを見せつけて恋人っぽく振る舞う可愛い姿を見せてくれます。
そしてサービス開始後は左右の側頭部を中心に若干ざらつきのある摩擦音をリズミカルに鳴らします。
耳のやや上あたりに振動が伝わってくるおかげで実際にされてる気分が味わいやすいです。

彼を十分に信頼してるけどあと一歩をなかなか踏み出せないところに初々しさを感じました。
この後も2人の微妙な関係を意識させる描写がいくつも登場します。

本作品で最も大胆なサービスは水曜日の添い寝(約14分)。
床に寝ると言う彼女とそれを許さない彼が一通りの会話を交わしてから
結局一緒のベッドで眠ることになります。

「私が床で寝るなら お兄さんもそうするって 子供みたいなこと言わないでください」
突然やって来たとはいえ女の子に辛い思いをさせたくないのでしょう。
彼女が床に寝ると言い張ったら自分もそうすると言って苦労を分かち合おうとします。
彼が言ったことを彼女がオウム返しするスタイルも彼の存在感を大きくするのに役立ってます。
最終目的の「彼女を幸せにする」を意識した効果的な演出です。

添い寝についてはパートの前半はそうなるまでの会話に割き
後半はセリフが一気に減って彼女の安らかな寝息が流れ続けます。
前項で説明した話す/話さないのメリハリがはっきりしていて後半はとても静かに感じました。

単体で最も長いサービスは木曜日の耳かき(約34分)。
膝枕の状態で右耳→左耳の順に耳かき棒と梵天でお手入れします。
そして左耳の梵天シーンでのみ時折息を吹きかけます。

耳かき棒は「ずずっ くしゅっ」という乾いた硬めの音
梵天は「ぽすぽす しゅるっ」という面積が広く柔らかい音が使われており
前者は弱めの力で奥から手前に掻き出す、後者は耳の中で軽く回転させてから掻き出す感じに動きます。
藍月さんが耳かき音声に多数出演されてるだけあって音質、動きともにレベルが高いです。

「大丈夫でしょうか? 心配しますよ 耳は大切な受容器ですからね」
最中のありすは彼の大事な部分を痛くしないよう会話を挟まず黙々と取り組みます。
特に後半の左耳はパート開始から8分間ほとんどしゃべらない音フェチ成分の強いものです。
耳かきの心地よさで眠った彼に息吹きをする点だけはちょっと首を捻りますが
それ以外は静かで癒される空間が見事に形成されてます。

そうやって十分に親睦を深めた後、「金曜日の真相」でようやく彼女のすべてが明らかになります。
ちょっぴり切ないお話が楽しめますから興味のある方は是非ご自分の耳で確かめてみてください。

このように、2人の距離を縮めつつ音で癒す流れのあるサービスが繰り広げられてます。
心温まる作品
ありすの癒す姿と癒される姿で心が二度潤う作品です。

何らかの事情で主人公の家に潜り込んできた女の子が
彼の家の一員として家事をこなし、彼自身にも様々なサービスを提供します。
そしてその中に彼女も幸せになっていく要素を盛り込んで聴き手を別方向から癒します。

最初の時点で彼女の情報をほぼ全部伏せ、物語を進めることで明らかにしていく展開
セリフと音の分量をほぼ均等にし、それらが活躍する場を別々に設けたバランスの良い作り
癒される側だけでなく癒す側も幸せにするストーリー。
専門店形式よりも登場人物に光を当てた風変わりな音フェチ作品に仕上がってます。

「温かくなって眠くなっちゃいましたか? 猫じゃないんだから」
特に彼女は表面上はごく普通の可愛い女の子なのに
そこからはまったく予想できない一面も隠されていてミステリアスです。
終盤にようやくすべてが明らかになるから最後までダレずに聴けます。

もうひとつの柱にあたるサービスは家庭的なもので揃え、それぞれをコツコツ丁寧に行います。
私個人は髪をタオルやドライヤーで乾かすパートが好きですね。
音を通じて触覚を刺激する演出は録音環境の向上がもたらした新しいアプローチ法です。

キャラやストーリーがしっかりしてる音フェチ作品が好きな人には特におすすめします。

CV:藍月なくるさん
総時間 1:37:36

オススメ度
■■■■■■■■■□ 9点


体験版はこちらにあります

【耳かき・催眠音声】同棲彼女との耳かき生活

サークル「彼岸花と無口少女。」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、主人公のことが好きで好きでたまらない彼女が
休日を一緒に過ごしながら色んなサービスをして心と体を癒します。

自分から体を積極的に密着させて耳に何度も息を吹きかけたり
「好き」などの愛の言葉を非常に多く投げかけるなど
2人の関係を強く反映させたあまあまラブラブなやり取りが最大の魅力です。
催眠音声と呼べるほどではないものの、耳かき中に催眠っぽいことを一応してきます。
休日は2人きりでイチャイチャ
恋人のさっちゃんと自宅でまったり過ごすお話。

「おーい 朝だぞー 起きて? 起きて起きて」
さっちゃんは明るくてホッとする声のお姉さん。
とある休日の朝、まだ寝てる主人公に声をかけて今日の予定を話すと
体を横に向けてから右耳を綺麗にし始めます。

本作品は高校時代から付き合い始めて現在同棲するほど仲の良い彼女が
彼に色んなことをしながら幸せな1日を過ごします。
耳かき、昼寝しながらの梵天&耳キス、肩と頭のマッサージ、お風呂、添い寝と
パートごとに内容を変えながら音を鳴らしたり心温まる会話を続けます。

効果音の品質が以前よりも格段に上がったのを受けて
最近の全年齢向けは会話よりも音を重視した音フェチ(ASMR)作品が流行ってます。
しかし本作品は2016年の発売ということで音よりも彼女のキャラに力を入れて物語を進めます。

「なんで俺のこと見てるんだって? そりゃもちろん 君のことが好きだからだよ」
「シュークリームも美味しいけどさ 君のそういう顔は 私にとっては一番のデザートだなー」

彼女は付き合い始めてから年月が経った今でも当時と同じくらい彼を愛しており
どのシーンでも「好き」「可愛い」といった愛情を感じる言葉をガンガン投げかけます。
年齢はおそらく同じだと思うのですが、彼が疲れてることを踏まえてお姉さんっぽく振る舞います。

スキンシップも添い寝、ハグ、頭を撫でる、耳に息を吹きかけるなど恋人同士だからできるものばかり。
言葉と行為の両方から彼女の気持ちが強く伝わってくるので聴けば聴くほど心がぽかぽかしてきます。
声の担当が全年齢向けで絶大な人気を誇る浅見ゆいさんなのも大きいです。

サービスについては効果音が他サークルさんの素材なことや
マッサージやお風呂パートに必要な音が入ってないおかげでキャラに比べると存在感は薄いです。
彼女がほぼずっと話しかけてきますし、やはりイチャラブっぷりを楽しむ作品だと思います。
恋人の愛と温もりに包まれて
一番最初の「耳かきと耳吹き」でするのは耳かき(約21分)。
膝枕ではなく添い寝で右耳→左耳の順に外と中をお掃除し、最後に多めの息吹きをします。
使用してる器具は音の感じから綿棒と思われます。

綿棒は「ずしゅっ ぷすぷす」と柔らかく広がりのある音が使われており
ほぼノンストップで耳の壁をなぞるように動かします。
音の質感は良いのですが、効果音に途切れがほとんどなく動きの面でややリアリティに欠けます。
耳かきをする時はお掃除する位置を変えたり取れた耳垢を処理する時間が適度に入るのが自然です。

「耳にはツボがあってね そこをぐりぐり押すだけでも 気持ちいいんだって」
「すーっと ぷしゅーっと 嫌な記憶が抜け出して 君のそばには私と 私の囁きだけが残るの」

最中の会話は右耳が耳かきの様子やそれに関する豆知識
左耳は草原で彼女に後ろから抱きしめられてるイメージと大きく変わります。
後者の際に催眠暗示っぽいことを若干言ってたので
おそらくこれがタイトルに「催眠音声」を入れてる理由だと思います。

聴き手を催眠状態に誘導するのを意図してる一般的な催眠音声とは違い
リラックス効果を促進する触媒の意味合いが強いです。
解除音声が入ってないことからもサークルさん自身がそれを目指してないのがわかります。
変わった要素を盛り込んでる耳かきと表現するのが妥当です。

続く「お昼寝と左右キス責め」は耳かきの続きとお昼寝(約20分)。
食事を済ませて眠くなった彼女が前のパートでやり忘れてた梵天を行い
その後は付き合い始めたばかりのことを話しながら一緒に眠りにつきます。

「耳に息吹きかけられてそんなに反応する人 そんなにいないと思うよ? 君は選ばれし人だね」
「愛してる 愛してる 大好き 大好き」

彼の耳が敏感なことすら美点と受け止めて褒め称え
イケメンとはっきり言いながらストレートな好意の言葉を何度も言う非常に甘さの強いシーンです。
梵天は6分程度で終わりますからその後の会話が一番の癒しポイントになるでしょう。
終盤には彼女が2人に分身して左右同時に息吹きとキスをする珍しいサービスも登場します。

残りの3パートは軽めのサービス。
手を使ったマッサージ 、お風呂での洗浄と入浴、その後の添い寝と
夕方から夜にかけての時間を今まで通り仲良く過ごします。

「君に抱きついたまま ぷゅしゅーってねむっちゃいたい」
この中で最も特徴的なのはお風呂のシーン。
彼の背中にシャワーをかけて洗い、お返しに彼にも洗ってもらったあと一緒に湯船へ浸かります。
裸同士になっても一切恥ずかしがらずむしろ自分から彼に抱きつく姿や
彼に体を洗ってもらう際にくすぐったそうな表情をするあたりに仲の良さを感じました。
全年齢向けですからエッチな描写は一切ありません。

体を洗うシーンは彼にする時だけシャワーの音が鳴ります。
シャンプーや石鹸で洗う音が入っていればよりリアルになったでしょう。

このように、2人の絆が感じられる素朴で温かいサービスが繰り広げられてます。
キャラで癒す作品
サービスよりも彼女の存在により強い癒しを感じる作品です。

さっちゃんは毎日を頑張ってる主人公が明日以降も元気でいられるように
最初から親しみを込めた態度で接しつつ色んなお世話をします。
そしてその最中に恋人だから言える言葉を嫌というほど投げかけます。

声・性格・言葉・態度すべてが甘い彼女のキャラ、時間に余裕を持たせた家庭的なサービス。
専門店とは違い2人が休日を家で寛ぐ雰囲気を持たせてお話を進めます。

「今日は色々なことをしたね 普通に休日を過ごしてただけなのに 君と一緒だと なんだか癒されるよね」
最大の癒し要素はやはり彼女自身です。
自分からすすんであれこれお世話する中でとても幸せそうな表情を見せます。
彼が疲れてるから癒すというのももちろんあるでしょうが
それよりも彼と一緒に過ごしたい気持ちが勝ってるように映りました。
一方的に癒しを与え続けるのではなく、2人がお互いに与え合う構図ができてます。

表裏がまったくない正統派のイチャラブ作品です。
会話重視の作品が好きな人におすすめします。

CV:浅見ゆいさん
総時間 1:21:13

オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

追記
作品自体の点数は7点。
81分で500円とコスパがいいので+1してあります。

2018年5月19日まで30%OFFの350円で販売されてます。

東方入眠抄17 あうんちゃんに守護られて安らかに眠る音声催眠

サークル「Re:Volte」さんの催眠音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、東方シリーズに登場するキャラ「高麗野あうん」が
催眠を交えた独自の方法で寝付きの悪い男性を安眠へ導きます。

催眠を始める前に彼を安心させる言葉をかけて信頼関係を構築したり
神社でお祓いする様子に暗示を込めて心を浄化するなど
彼女の性格や特性を反映させた穏やかで温かみのあるサービスが楽しめます。
安眠に最も効く薬は
高麗野あうんに安眠できる催眠をかけてもらうお話。

「ん? こんな時間にどうしたんだい?」
あうんはあどけない声の女の子。
ある日の夜、自分が守護してる神社を偶然訪れた主人公に声をかけると
素性を説明してから彼の悩みを聞いてあげます。

本作品はストレスや不安で寝付きの悪い人をぐっすり眠らせることを目的に
彼女が40分程度の時間に渡って心身をリラックスさせたり催眠状態を深めます。
シリーズ17作目ということで最大の特徴である「キャラを活かした催眠をかける」部分を継承し
それに多少の新要素を盛り込んで眠りやすい環境づくりに努めます。

「せっかくの眠りだもの 気持ちよく眠りたいよね」
あうんは一言で言えば人懐っこく面倒見のいい女の子。
初めて会ったばかりの主人公が不眠に悩んでるのを知って同情し、すぐさま自分の力を少し貸して心を軽くします。
さらに眠る時間になったら彼の部屋に出向いて安眠できてるかを確認します。

神社に祀られてる狛犬がモチーフになってるだけあって相手を守る気持ちを非常に強く持ってます。
多くのシーンで体を密着させながら語りかけてきますから
聴いてるうちに彼女の優しさや温もりが伝わってくるのを感じるでしょう。
催眠がメインなのは間違いありませんが、聴き手を安心させる要素も多く盛り込んで物語を組み立ててます。

催眠は3パート29分間。
2人が出会った日の深夜、主人公がうまく眠れてるか気になって部屋を訪れたあうんが
右手に添い寝したまま深呼吸や簡単なお祓いをしてまずは心を浄化します。
彼女は目を開けたまま聴いてねと言いますが、私は最初から閉じたほうがいいと思います。

「私の熱が 君にゆっくりと移っていく 私のいる右側から 徐々に君の体が温かくなっていくよ」
そして聴き手がより主人公と同じ視点でこの音声を楽しめるように
序盤から体がほんのり温かくなる暗示を入れて彼女の近さを感じさせます。
この後のシーンでも温感操作を適度にしてきますから、後になるほど変化を実感するでしょう。

「祓い給え 清め給え スーッと心が綺麗になっていく 感情が平坦になって 頭の中が空っぽになる」
お祓いは手を叩き祝詞を唱えつつ心が清らかになる暗示を丁寧に入れます。
彼女の来歴を踏まえて本作品は神社にまつわる行為やイメージを積極的に使用します。
日本人にとって神社は特別な場所ですから、その雰囲気によって癒そうとする意図が見られます。

心をある程度リラックスさせた後は彼女と別の世界に旅立ちます。
浮遊するイメージや溶けるイメージで今度は体を浄化し
無事移動できた後はそこにある神社で夕方から夜にかけてを過ごします。

「右へふわふわ 左へふわふわ 暖かくて 優しくて 気持ちがいい」
「徐々に 徐々に 感覚を失っていきます 足の先から ピリピリと 痺れるように 感覚がなくなっていく」

浮遊するイメージの時に声が左右に小まめに移動するのが面白いですね。
本作品はシリーズ初のバイノーラル録音なので、声の位置や距離を活かした演出も取り入れてます。
直後の体が溶けるイメージも全身を下から上へなぞる形でピリピリした感覚を少しずつ広げます。

催眠に入ると体がピリピリする人は割といるのではないでしょうか。
私の場合は膝から下の部分が特にそう感じました。
正座をしばらく続けた時に近い不思議で心地いい感覚です。

「君の心は満たされて ゆっくりと 眠りの底へと沈んでいく」
神社に移動した後はお願い事をしてから満天の星空の下で眠りにつきます。
カウントをゆっくり数えてその直後に眠気が増す暗示を入れるストレートなアプローチに加えて
落ち着いた音楽を流す、彼女が寝息をたてると催眠以外の要素も盛り込んだ雰囲気の良いシーンです。
さらに最後のほうで彼女が自分の正直な気持ちを漏らすなど、彼女の存在を身近に感じながら静かなひと時を送ります。
そのまま眠って終わる流れですから解除音声はありません。

このように、和風情緒漂う和やかな催眠が繰り広げられてます。
安心する作品
技術で直接眠らせるのではなく安心させて眠気を誘う作品です。

あうんは眠れなくて悩んでる主人公を少しでも楽にするために
最初から人懐っこい態度で彼の力になろうと頑張ります。
そして催眠開始後は自分にまつわるイメージを絡めた誘導で少しずつ心身を落ち着けます。

良い意味で神獣っぽくない彼女のキャラ、狛犬がいる神社のイメージを活用した催眠
彼女との近さや一体感を重視した演出。
彼女の人肌で体を、優しい言葉で心を温めて安らぐ環境を整えます。

「夢を見よう? とても幸せで 満たされた夢を」
特に3番目の要素は音声の最初から至近距離に寄り添い
その後も2人で一緒に移動したり眠りにつく流れで進めます。
安眠できない理由は色々ありますが、彼の場合は寂しさが最も大きな原因と考えたのでしょう。
だから彼女は常に「守護られて」る気分に浸れるように誘導します。

従来の東方入眠抄シリーズよりも純粋な癒しが強くなってる印象を受けました。
バイノーラル録音だから以前より距離が近く感じるのもあります。
今後も録音環境を活かした表現や演出が登場するのではないかと見てます。

唯一気になった点は目を閉じるタイミングです。
作中では最終パートの冒頭(音声開始からおよそ27分後)に閉じる指示が出ますが
催眠開始からそこに至るまでのシーンに目を開けてる状況を活用したアプローチが特にされてません。
これが例えば凝視法を使うのならわかるのですが、実際はほとんどがイメージを用いたものです。

目を開けてると視覚から色んな情報が入ってきてイメージ力が削がれてしまいます。
イメージ重視で進めるなら最初から閉じたほうが催眠に入りやすいのではないかなと。
純粋に目を閉じてたほうがリラックスできるのもあります。

キャラの性格や持ち味を反映させた安眠特化の作品です。
おまけは「【添い寝ボイス】ああ、うん。そう?」とBGM2種です。

CV:鷹澄真咲さん
総時間 59:39(本編…37:46 おまけ…21:53)

オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

追記
作品自体の点数は7点。
59分で400円とコスパがいいので+1してあります。

お姉ちゃんに添い寝されながら甘やかされる音声

サークル「KOTOKOTO」さんの同人音声作品。
声優をやられてる琴香さんの個人サークルです。

今回紹介する作品は、弟のことが好きで好きで堪らないブラコンお姉ちゃんが
一緒のベッドに入りながらお互いの体をいじり合って幸せなひと時を送ります。

彼のすべてを受け止め溺愛する彼女のあまあまなキャラを強調しながら
前半は彼、後半は彼女と責め手を切り替えほぼ対等な立場で愛し合います。
エッチ後半でほぼずっと行うリアルな耳舐めも魅力です。
お姉ちゃんとエッチにイチャイチャ
お姉ちゃんに添い寝されながらエッチするお話。

「入ってもいいかな? おじゃましまーす」
お姉ちゃんは明るくて艶のある声の女性。
ある日の夜、主人公の部屋にやって来て一緒に寝たいと言うと
電気を消して布団に入ってから彼のほっぺを触り始めます。

本作品は小さい頃から弟のことを心底愛してるブラコンな彼女が
最近素っ気ない彼とおよそ1時間に渡って会話したり体を触り合って昔の関係を取り戻そうとします。
血の繋がった姉弟ということでSEXなどの踏み込んだプレイは外し
彼は彼女のおっぱいを、彼女は彼のおちんちんや耳を交互に責め合います。

「今日は月がまんまるで いつもより明るいから カーテンは閉めないでおこ 君の可愛い顔が ちゃんと見えるようにね」
彼のことを可愛いと言ったり、自分から積極的にスキンシップを取るなど
彼女の愛情の強さを感じる描写が非常に多く、サービス自体の甘さも相まって雰囲気はとても穏やかです。
こういうシチュの場合、年上な彼女が一方的に責める作品が多いのですが
本作品では敢えて彼女が受けに回るシーンを用意して優しさを表現してます。

大好きな人だからこそすべてが欲しいし捧げたい。
彼の気持ちを汲み取りながら優しくリードする対等な立場でのエッチを行います。
ヤンデレと言うほどヤバイこともしませんから興味のある人なら誰でも聴けます。
相手のすべてを包み込む甘いエッチ
エッチシーンは5パート36分30秒間。
プレイはお姉ちゃんへの乳首責め/乳揉み/乳首舐め、耳舐め、手コキです。
手コキの際に効果音が鳴ります。

「はいっ どうぞ…いやんっ」
ほっぺをつついたお返しに自分も体を触りたいと主人公に言われたお姉ちゃんは
喜んで受け入れた直後に乳首を触られちょっぴり驚きます。

エッチはシーンによって責め手を切り替えながら進めます。
最初の2パート15分30秒間は彼が彼女を責めるプレイ。
乳首を指でつつくところから始まって服越し→地肌での乳揉み、乳首舐めと
後になるほどより大胆なものへ変化します。

「そこっ あっ ダメっ 声我慢できないから…んっ」
「あのね もっと激しく揉み揉みだってしていいし 乳首だってさっきよりもたくさん い、いじってくれていいし」

2人がエッチな事をするのはおそらく今回が初めてなのでしょう。
彼に敏感な部分を刺激されて戸惑いながらも艶めかしい喘ぎ声を漏らします。
そして彼が先に進むのを躊躇う表情を見せたらすぐさま言葉と態度の両方で応援します。
予想外の展開なのに彼のことを第一に考えてあげられるところがお姉ちゃんらしくて良いです。

また彼女が一方的に責められるシーンなので喘ぎ声の量が結構多いです。
乳揉みよりも乳首舐めのほうがやや激しく乱れてくれますし、彼女のエッチな反応を通じて興奮と勃起を促します。
色っぽいんだけど上品さが漂ってるキャラに合った声でした。

続く3パート21分間は打って変わって彼女が責める番。
1回絶頂させてもらったお返しに耳の甘噛み、耳舐め、手コキを組み合わせて行います。

「舌先で 耳の内側も舐め舐めしていくね」
耳舐め中はどこをどんな風に責めてるか以外ほとんどしゃべらず
右耳の時間をやや長く取って左右交互に舐め続けます。
同じ耳舐めでも耳の外側と内側では位置、距離、質感が異なるリアルなものです。
3パート合わせて16分ほどありますし、このシーンの主力プレイと言えるでしょう。

手コキが登場するのは一番最後の「6.もっと、気持ち良くしてあげるね♪」パート(約9分)。
大好きな弟のおちんちんを嬉しそうな表情でゆっくりしごき
しばらくすると片方ずつの耳舐めも加えてこれまで以上に激しく責め立てます。
販売ページの説明文には「両耳舐め」と書かれてますが両耳を同時に舐めるシーンはありません。

「君の熱いの お姉ちゃんのお腹とおっぱいに いっぱいかかってる ふふっ」
ここでは自分のことをオカズにオナニーしたことがあるかを確認したり
ちょっぴり恥ずかしいセリフを復唱させるなど、ブラコンを匂わせる描写がいくつも登場します。
最後に彼の精液を体で受け止める姿にも愛情の強さを感じました。
聴いてて重さを感じない程度に溺愛っぷりを表現してます。

このように、お姉ちゃんの優しさや温かさを前面に押し出したマイルドなエッチが繰り広げられてます。
正統派のお姉ちゃん作品
お姉ちゃんが弟へストレートに愛情を注ぐ清々しい作品です。

お姉ちゃんは小さい頃は素直だったのに最近距離を置かれてる主人公と再び仲良くしようと
自分から体を密着させたりおっぱいを自由に触らせてその気持ちが本当なことを教えます。
そして絶頂させてもらった後は恩返しに耳舐め手コキでご奉仕します。

彼のすべてを受け入れ、自分のすべてを捧げる彼女のキャラ
前半は彼女が責められて喘ぎ声を漏らし、後半は逆に責めてくちゅ音とちゅぱ音を鳴らすスタイル。
姉がリードしながらほぼ対等な立場で愛し合う様子をエッチに描いてます。

「またね 明日ね 好き おやすみなさい」
お姉ちゃんは自分の気持ちを彼にそのままぶつける裏表のない女性です。
だから彼を愛する一方で同じくらい愛されたいと思い行動します。
年上だからといってすべてを自分でやろうとせず、彼の自主性を大事にしてるところに思いやりを感じました。
エッチ終了直後に始まる「7.眠くなるまで…」パートでも心温まる会話が交わされます。

絶頂シーンは主人公、お姉ちゃん共に1回。
ちゅぱ音と喘ぎ声それなり、くちゅ音そこそこ、淫語ごく僅かです。

癒しながら気持ちよくするバランスの取れた作品です。

CV:琴香さん
総時間 1:02:16

オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

追記
作品自体の点数は7点。
62分で700円とコスパがいいので+1してあります。

2018年5月9日まで50%OFFの350円で販売されてます。

ひつじ、数えてあげるっ

サークル「Butterfly Dream」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、声も態度もあまあまな彼女が
羊をたっぷり数えて寝付きの悪い恋人を安らかな眠りに導きます。

総時間のおよそ7割を羊数えに割き、その合間に心温まる会話を挟む安眠特化の作りが魅力です。
寝ながらでも聴けるように囁き声でゆっくり数えてくれますから
ストレスや不安を抱えてる人ほど癒しや眠気を強く実感するでしょう。
不眠によく効く薬は愛情
彼女と一緒のベッドで寝ながら羊を数えてもらうお話。

「お…あれ? まだ起きてたの?」
彼女は素朴で優しい声のお姉さん。
ある日の夜、主人公が寝つけずにいるのに気づいて頭を軽く撫でると
今日のことを軽く振り返ってから英語で羊を数え始めます。

本作品はうまく眠れない時によく行う「羊数え」をテーマに
彼女が時々会話を挟みながらおよそ100分に渡ってゆっくりじっくり進めます。
羊数え70分、会話20分、寝息10分と非常に尖った作りになっており
どのシーンも20~50匹を一気に数えたら1分30秒程度会話するのを繰り返します。

耳かきやマッサージといった他のサービスは一切やりません。
文字通り安眠だけを見据えた実用性重視の作品です。
羊数えは囁き声で行いますから音声を聴きながら寝ても邪魔に感じることはないでしょう。

「ちゃーんと1日頑張ったんだもんね えらいえらい」
これらを行う彼女は世話好きで純情な女性。
彼のことを素直に心配し前半は近めの位置から、後半は添い寝しながら羊を数え続けます。
耳に息を吹きかける、頭を撫でる、手を繋ぐ、寝息を立てるなど距離の近さを感じる描写が多く
バイノーラル録音のリアルな質感も相まって実際に添い寝されてる気分が味わいやすいです。

またこれらの最中に鳴る効果音もリアリティの向上に役立ってます。
体を動かした時に鳴る布団の音までしっかり入ってますから
セリフが少なめでも彼女が何をしてるか簡単にイメージできます。
内容がシンプルだからこそ、細かな部分にまでこだわって作られてます。
ゆっくり流れていく時の中で
羊数えはほぼ全編にあたる90分間。
英語で数え始めたものの途中で間違えてしまい、改めて日本語で1から数え直します。

「羊が、1匹 羊が、2匹 羊が、3匹 羊が、4匹」
「羊が○匹」というお馴染みのフレーズをひとつずつ積み重ねていくわけですが
数が増えていくにつれて1匹あたりの時間が長くなり、時の流れも自然と緩やかになります。
羊を数えてるパートは他のセリフが一切入らないので本当に静かで穏やかです。
最初の時点では彼女の声が左手やや上方から聞こえてきます。

「たまには甘えていいんだよ? あんまりにも甘えてもらえないと 私のほうが寂しくなっちゃうよ」
羊数えの合間に入る会話は恋人らしさを感じるものばかり。
なかなか甘えてくれない彼に自分の気持ちを素直に伝えて心をほぐしたり
エッチに感じない程度のスキンシップを取って少しずつ愛情を注ぎます。

「好き」などを言うシーンもありますが、それよりも態度や行為で安心させることのほうが多いです。
彼女役をやられてる浅見ゆいさんの声も抜群に癒されます。
音声開始からおよそ30分後、羊を150匹数え終えた頃には私もかなり眠くなってました。

また200匹を数えた直後に眠くなった彼女が添い寝へ切り替えてきます。
何かを話す際に息を吸う音まではっきり聞こえるほど距離が近づき
これまでよりも若干眠そうな声で羊をのんびり数えるより安眠を意識したサービスです。
彼女自身の様子を通じて眠気を伝えることを狙ったのだと思います。

「私も だいぶ眠くなってきたけど もう少し頑張って数えるね」
1パートあたりに数える羊が30から50に増え
我慢できなくなった彼女がしばらく寝てしまう微笑ましいハプニングもあります。
羊を数え続けるのはもちろん大事ですが、こういう彼女の安らいだ表情も安眠によく効くと思います。
これだけセリフを切り詰めてるのに存在感をしっかり出せてるのが素晴らしいです。

このように、羊数えをメインに据えつつキャラでも癒すテーマ性の強いお話が繰り広げられてます。
癒されながら眠れる作品
安眠のお供に大変役立つ作品です。

彼女は何らかの理由で寝付きが悪くなってる恋人を助けようと
自ら率先して羊を数えたり心安らぐコミュニケーションをとります。
そしてある程度眠くなってきた後は自分も一緒に寝て静かに過ごします。

全編を通じてゆっくりじっくり羊数えをするタイトル通りの内容
シーンごとに羊の数や数え方を微妙に変える演出、彼のことを一途に愛しお世話する彼女の純朴なキャラ。
恋人同士が夜をまったり過ごす様子を安眠重視で表現してます。

羊数えは全年齢向け作品だとそれなりに見かけるサービスですが
その多くが物語の最後に1パート割いてやる程度で、本作品のようにこれだけをやるものはほとんどありません。
やることがシンプルで音も使わない=個性を出すのが難しいからなのでしょうけど
それを思い切って実行してるところが最も印象的でした。

有料で出すには割と勇気が要ります。

肝心の安眠効果はかなりのものと言えます。
夜に聴いたらわかりにくいだろうと思って敢えて昼間に試してみたら
レビューを書く予定がなかったらさっさと寝てしまいたくなるほどの眠気が襲ってきました。
寝付きの悪い人はもちろん、普通の人がよりぐっすり眠るのにも役立つはずです。

以上のことからサークルさんでは2本目の満点とさせていただきました。

CV:浅見ゆいさん
総時間 1:44:40

オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点


体験版はこちらにあります

追記
作品自体の点数は9点。
105分で400円とコスパがいいので+1してあります。

雨の日の耳かき店 雫庵2

サークル「ゆめみるぱじゃま」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、明るくてのほほんとした店員さんが
再会した男性に色んなお世話をしながら雨の日をまったり過ごします。

音とセリフのバランスをほぼ同じくらいに設定し両方から癒すのが特徴で
音声の最初から最後までずっと流れ続けるリアルな雨音やサービス中に鳴る様々な効果音
そして良い意味で店員らしくない彼女との会話を組み合わせて安らぎと没入感を与えます。
雨の日を2人でのんびりと
雫庵の店員「ゆめ子」からサービスを受けるお話。

「あら? 偶然ですね こんなところで会うなんて」
ゆめ子は明るくてほっこりした声の女の子。
とある雨の日、街中で再び出会った主人公にちょっぴり驚いた様子で挨拶すると
時間があるか確認してから相合傘で雫庵へ案内します。

本作品は2017年6月に発売された「雨の日の耳かき店 雫庵」の続編。
雨の日にだけ営業する変わったお店を舞台に、彼女が60分近くに渡って色んな癒しのサービスをします。

雨で濡れた体を拭く、耳かき、マッサージ、添い寝と素朴なもので統一し
その最中に会話を多めに盛り込んで彼女にお世話されてる雰囲気を作り上げてます。
ストーリーや独自の設定は特にないので今作から聴いても大丈夫です。

「それにしても… 雨 この前よりも降ってますね」
最大の特徴は雨音。
音声開始1秒の時点から流れ始め、彼らが別れるまでずっと続きます。
結構強めの音ですが建物の中にいるのでうるさく感じるほどではありません。
音質もリアルでこれを聴いてるだけでもかなりの癒しが得られます。

しかし本作品は雨音だけを聴き続ける所謂音フェチ作品ではありません。
冒頭の2人が出会うシーンはもちろん、サービスが始まった後も彼女が色んなことを話します。
初めから言ってしまいますと時間に対する会話量がものすごく多いです。

「これで 冷えちゃった体を温めましょうね よいしょ よいしょ」
彼が風邪を引かないよう細かな気配りを見せながら軽い掛け声を漏らしたり
自分の子供に見立てて可愛がるなど店員よりも友達に近い姿勢で接します。
今何をやってるかの実況にも力を入れてますし、彼女の人柄や魅力が自然と伝わってきます。

雨の日から連想される静けさやしっとりした雰囲気を
彼女の明るいキャラで吹き飛ばす感じにサービスを進めます。
効果音や環境音の量も多いのですが、それよりも会話のほうが目立ってる作品と私は見てます。
音と言葉で作る癒しの空間
雫庵に到着し、雨で濡れた主人公の体をタオルで拭いた後に始まるのは耳かき(約24分)。
膝枕の状態でまずは専用のオイルを使って両耳を同時にマッサージし
それから煤竹の耳かき棒→綿棒→3回程度の息吹きの順に行います。

耳マッサージは「すりゅー」という滑らかで水分控えめな摩擦音
耳かき棒は「ずりっ ぷすっ」という硬さのある平べったい音
綿棒は「さすさす こしゅっ」という面積広めの柔らかい音、といったように
サービスの内容や使用する器具によって音や動きを切り替えながら丁寧に行います。

全体的に動きがやや単調だったり音を鳴らす位置がほぼ固定なのが気になるものの
音質については大手のサークルさんに引けを取らないレベルと言えます。
特に力加減が丁度良くて耳のあたりに微弱な刺激が感じられます。
雨音と一緒に鳴らしても違和感が出ないように効果音は優しいもので統一されてます。

「右耳さーん 痒いところはありませんか?」
「子供になったみたいに 可愛い顔 してますよ よしよし いい子いい子」

最中のゆめ子はどんな器具を使ってどのようにお掃除するかを説明してから
「かき かき」と擬声語を漏らしたり可愛らしいことを言って場を和ませます。
彼女自身もこの時間を楽しんでる様子が伝わってきて癒されました。
良い意味で店員らしくない彼女の魅力を引き出す方向で会話を続けます。

続く17分間は体のマッサージ。
肩、首、背中、足と疲れの溜まりやすい部位に的を絞ってお世話します。

「私 機械よりも こうして人と触れ合う接客業のほうが 向いているかもしれませんね ふふっ」
普段よりも力んだ声を適度に漏らしながら各部位の症状を確認し
その合間に自分の気持ちをわかりやすく伝えて心身両面の凝りをほぐします。
効果音が特に鳴らないことからおそらく指圧してるのだと思います。
足のシーンでちょっとしたハプニングを用意するなど、事務的感をできるだけ薄めたサービスに仕上げてます。

そうやって疲れやストレスを取り除いた後はいよいよ眠りにつきます(約13分)。
彼女が左側に添い寝して色々話すオーソドックスなもので
途中から囁き声に切り替え、最後のほうには寝息を立てて眠りやすい環境を整えます。

このように、雨音よりも彼女との会話を重視した温かいサービスが繰り広げられてます。
音とキャラで癒す作品
音とセリフのバランスを大事にしてる変わった癒し系作品です。

ゆめ子は街中で偶然再会した主人公を雨宿りのついでにスッキリさせようと
最初から親しげな態度で接しつつ耳かきを初めとする癒しのサービスで心と体を温めます。
そして手を動かしながら色んな会話をして親睦をより深めます。

物語の全編で流れ続ける雨音、サービス中に鳴る質の高い効果音
そして店員らしさをあまり感じさせない彼女のキャラ。
臨場感を出しつつ雨の日でじめじめした心をカラッとさせることを目指してお話を進めます。

「今日も一緒に過ごせて嬉しかったです また是非いらしてくださいね」
タイトルや挿し絵を見た感じでは雨音を主役にした静かな作品と思うのではないでしょうか。
しかし実際は雨音にあまりスポットを当てず、彼女の人柄や会話が引き立つように作られてます。
前作よりも2人の関係が前進したと見て取れる描写もありますし
最近流行りの音をがっつり鳴らして癒す作風とは明らかに違う路線を歩んでます。

ですがこれは裏を返せば最大の武器を活かせてないとも見て取れます。
雨、風、波といった自然に根付いた音はそれだけで相当な癒しのパワーを秘めてます。
それを完全な脇役に置き、敢えて会話で癒そうとするのはもったいないと思います。

これが例えばしゃべる時とそうでない時をはっきり分けてるなら問題ありません。
耳かきや添い寝の最中は無言になって効果音と環境音を楽しんでもらい
他のシーンは彼女があれこれ話してほっこりさせるというのは大いに有りです。
しかし本作品の場合は無言の時間が極端に少なく、彼女がそれこそひっきりなしに話し続けます。

音のレベルが高い作品はしゃべらないほうが癒される場合もあります。
そのへんの匙加減に気をつければもっともっと良い作品になるのではないでしょうか。
癒しの要素が豊富なのに会話量が多いせいで慌ただしくなってるのが残念です。

以上のことからこちらの点数とさせていただきました。

CV:ゆめ子さん
総時間 1:08:26

オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

追記
作品自体の点数は7点。
68分で500円とコスパがいいので+1してあります。

鈴の音と歩く

鈴の音と歩く(前編)」に引き続いての後編です。
今回は「08 随分と早く来たな」以降の様子を中心に紹介します。
急速に縮まる2人の距離
3番目の「また別の日」は4パート68分間。
「別のある日」からそれほど経ってない日に再び神社を訪れた主人公が
テンと出会い休憩所で寛いだりこれまでと違った耳かきをしてもらいます。

「やはり茶請けは団子じゃな ほれ ぬしも あーんじゃ」
彼女にお団子を食べさせてもらい、お返しに彼女の口についたあんこを拭くなど
物語の最後を飾るシーンに相応しい今まで以上のイチャラブっぷりが楽しめます。
これまではテンの側から好意を伝えることが多かったのですが
ここでは彼の心情描写も加えて2人が相思相愛の関係であることを表現してます。

メインのサービスにあたる耳かきは32分間。
いつものように膝枕の状態で右耳→左耳の順に綿棒と梵天でお掃除し、最後に軽く息を吹きかけます。
今回は雨戸を開けてるので川の流れる音がバックで流れ続けます。

「今日はこれで耳かきをしてやろう 黒い色をした綿棒じゃ」
内容だけを見るとごく普通の耳かきに思えるでしょうけど
凹凸のあるスパイラル綿棒と彼女の尻尾を梵天代わりにして個性を出してます。
「ずすっ ぞりぞり」というざらつきのある摩擦音が刺激的で心地よく
奥と手前を前後に往復させる動きも一般的な綿棒とは明らかに違います。

尻尾梵天についても「ふすっ さっさっ」というふんわりした滑らかな音
面積の広さ、毛先の長さで尻尾らしさが表現されてて大変リアルです。
3つのシーンで効果音と環境音をまったく被せないところにサークルさんのこだわりを感じました。

「この縁側で 初めて綿棒をつこうたんじゃったな あの時から わしもすっかり好きになってしまった」
最中のテンはこれまでと同じく時間に対する会話量を減らし
これまでの出来事を振り返りながら感謝の気持ちを伝えます。
シリーズの序盤ではなかなか素直になれなかった彼女がこういう顔を見せるようになったのは
主人公に対して愛情や信頼といった特別な感情を抱いてるからです。
セリフをあまり多く入れられないからこそ、思いを込めてひとつひとつの言葉を紡ぎます。

また耳かき終了後の「変わったのはわしか」「気持ちは嬉しいが」パートでは
2人の心の距離が一気に縮まるイベントも用意されてます。
最終的にどうなるかは聴いてのお楽しみとさせてください。
サークルさんでは珍しい描写もありますし、あまりの甘さに聴いてるこっちが恥ずかしくなってきます。

このように、2人の絆が感じられるあまあまラブラブな耳かきが繰り広げられてます。
イチャブラ系音フェチ作品
音重視でありながらキャラやストーリーもしっかりしてる名作です。

これまで色んな耳かきをしながら一緒の時間を過ごしてきた男女が
同じ流れでそのことを振り返りさらに心を通わせます。
そしてその様子を高品質な効果音と環境音を組み合わせてリアルにお届けします。

セリフよりも音の比重を上げて癒す音フェチ系の作り
シーンごとに異なる音を使って違いを出す凝った耳かき、テンの初々しい仕草と表裏のない言葉。
シリーズが持つ長所をそのまま引き継ぎ、物語がきちんと締めくくられるように進めます。

本作品最大の魅力は何か?と訊かれたら私は即座に「耳かきです」と答えます。
それはこのシリーズがどの作品も耳かきに最も長い時間を割き、内容にも力を入れてるからです。
でも耳を綺麗にする事を目的にした一話完結型の作品や専門店でのサービスとは違い
本作品の耳かきは2人が親睦を深める手段のひとつに位置づけられてます。

単に耳を綺麗にするだけなら毎回同じ器具を使ったほうがずっと楽だし出来栄えも安定します。
でもテンは敢えてシーンごとに器具や場所を変えてお世話します。
それは結局のところ彼に楽しんでほしいから、また来てほしいからです。
耳かきという行為そのものに彼女の気持ちが込められてるから音重視でも聴いてて心が満たされるわけです。

サークルさんがこれまで積み上げてきたものを凝縮した珠玉の一作です。
これだけ高品質で3時間20分もあるのに価格がたったの300円なのも驚異的。
以上を踏まえてサークルさんでは14本目の満点とさせていただきました。

おまけは「結婚すればいいのに」です。

CV:テン…藤堂れんげさん ビャク…小日向さくらさん
総時間 3:23:44(本編…3:18:52 おまけ…4:52)

オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点


体験版はこちらにあります

鈴の音と歩く

サークル「とみみ庵」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、ひと気のない神社に長く住んでる狐巫女が
何度も参拝に来てる男性に色んなお世話をしながらまったり過ごします。

およそ4年間の活動を通じて磨き上げてきた珠玉の耳かきに加え
場所や季節によって変化する環境音や彼女との和やかなやり取りなど
音声作品を構成するすべての要素を使って癒しに満ちた空間を作り上げてます。

総時間が3時間以上あるため前編(01~07)、後編(08~11)の2回に分けてお送りします。
移りゆく季節を2人で一緒に
神社の狐巫女「テン」に耳かきや添い寝をしてもらうお話。

「うぅ 寒い 人の身にこの寒さはこたえるじゃろうな」
テンは古風な言葉遣いをする愛らしい声の女の子。
とある冬の日、神社の入り口まで主人公を迎えに行くと
彼がお参りするのを待ってから一緒に休憩所へ移動します。

本作品は「鈴の緒を引けば」「鈴の音を聞きに」「鈴の音と共に」「ビャクといっしょに」に続くシリーズ第5弾。
ひと気のない神社で弟子と一緒に暮らしてる彼女が、そこの参拝客にあたる彼と冬から春にかけてをのんびり過ごします。
「ある日」「別のある日」「また別の日」の3部構成になっており時間はどれも60分程度です。
通しで聴くのは大変ですし途中で寝落ちする可能性が高いのでシーンごとに分けて聴くのがいいでしょう。

お話の流れはどのシーンも神社で2人が出会い、休憩所や離れへ歩いて移動し
そこでじっくり耳かきしてから添い寝で眠る非常にシンプルなものです。
しかし最中の効果音、環境音、登場人物、セリフの量と内容など
音声を形作る色んな要素が大きく変化する
ため実際に聴いてみると随分違った印象を受けます。

中でも効果音と環境音は現在数多く存在する癒し系サークルさんの中でも群を抜いて優れてます。
質感、位置、距離、動き、力加減、間のとり方すべてが完璧で
目を瞑って聴くとテンがすぐそばにいるんじゃないかと思えるほどの臨場感があります。
耳かきをひたすら追求してきたサークルさんの経験と実力が今作でも遺憾なく発揮されてます。

「おっ 来た来た おそーい! 風邪を引いたらどうするつもりじゃ」
これらを行うテンも魅力的な女性です。
主人公と会いたい気持ちが押さえきれず寒い外に出てわざわざ迎えに行き
合流後は嬉しそうな表情で彼を耳かきする場所へと案内します。
過去作ではツンデレ系のキャラだったのですが、これまでのお話を通じてかなり素直になっており
口には出さないもののほぼ恋人同士と言っていい態度で接します。

また今回はシリーズ最終作ということで過去に行ったサービスが再登場するシーンもあります。
今作からでも普通に楽しめますが1作目から聴いてみるとより楽しめるでしょう。
お話が進むほど彼女の表情がどんどん柔らかくなっていくのがわかります。
癒しの音と言葉に包まれて
一番最初の「ある日」は3パート58分間。
いつも通りに参拝した彼を神社内の休憩所へ案内し、お茶を振る舞ってから30分程度の耳かきをします。

玉砂利を踏みしめる足音、鳥の鳴き声、拝殿にぶら下がってる鈴を鳴らす音、主人公から借りた上着を着る音など
音声の序盤から色んな音が登場してその場の雰囲気を作り上げます。
テンが体を動かすたびに鳴る鈴の音も涼やかで癒やされます。

彼らが休憩所に近づくにつれて付近を流れる川の音が大きくなるのもいいですね。
この後のシーンも含めて環境音をリアルタイムに変化させて移動する様子や位置の変化を表現します。
この演出を取り入れてるサークルさんは現在でも非常に少ないです。

耳かきは膝枕の状態で右耳→左耳の順に特製の耳かき棒で汚れを取り
それから梵天と息吹きで仕上げる家庭的なものです。
寒さ対策に雨戸を閉めてるので環境音は川の音ではなくストーブの稼働音が流れます。

耳かき棒は「ぞり すり」と乾いたやや平べったい音が使われており、ゆっくり掻き出したり耳の壁をなぞります。
音質、動き、力加減、ストロークの大きさが目まぐるしく変化する高度なもので
穴の奥のほうを掃除されてる時はこそばゆい刺激が耳のあたりに感じられます。

続く梵天は「さしゅっ ぷすぷす」という柔らかく広がりのある音で
素早く掻き出したり軸を持って左右に回転させる感じに動きます。
時間は両耳合わせて6分程度と短めですが、梵天特有のふわふわした質感が音で見事に表現されてます。
レビューするたびに言ってますけどとみみ庵さんの梵天は絶品です。

「このように 耳の中を匙の裏で撫でるのも良いぞ」
「梵天の良いところは その表情じゃな 安心しきった顔を見ておると わしも心が温かくなる」

最中のテンは吐息を漏らして黙々と手を動かす時間を長めに取り
その合間に彼のリクエストを受けて耳かきのやり方を軽くレクチャーします。
耳かきの心地よさにすっかり緩んだ彼の顔を見て穏やかな笑みを浮かべるなど
2人きりのひと時を彼女も楽しんでる様子が自然と伝わってきます。
耳かきパートと添い寝パートは彼女の態度を母親っぽく感じる人もいるでしょう。

続く「別のある日」は4パート72分間。
前回よりもずっと暖かくなったある日、再び神社を訪れた主人公を今度は離れへ案内します。

「ちょい ちょいちょい あ、あのな あれじゃ 手を取らんか」
この場所に入るには手を繋がなければならないしきたりがあるらしく
恥ずかしそうな表情で彼女の側から手を差し伸べてきます。
長い年月を生きて落ち着いた物腰をしてる女性が見せるこの初々しさがとても愛らしいです。
場所が前回と違うのを受けて環境音は湧き水の流れる音や鹿威しの音へと変化します。

テン「おぉ ビャクよ 腕を上げたな」
ビャク「いえいえ 茶葉を変えただけですよ」
またこのシーンはテンの弟子にあたるビャクも登場します。
耳かき前の爪切りを担当したり、用事を片付けながら2人の邪魔をしないように気を遣うなど
作品の雰囲気作りやテンの魅力を引き出す重要な役割を果たします。
また一部でサークルさんの別シリーズとの繋がりを匂わせるセリフも登場します。

サービスのほうはビャクの爪切りから入ってテンが特殊な音叉を両耳元で鳴らし
さらに右耳→左耳の順に乾いた綿棒、梵天、息吹きと繋ぎます。

「ゆったりとした音の動きに ぬしの呼吸も 心も 安らかなものになってきておるのを 感じるわ」
中でも音叉は「ヴォォォォン」という透き通った振動音が高低2種類登場し
耳元へ近づけたり遠ざけたりして独特な振動を耳と脳へ送ります。
「鈴の音を聞きに」でもやったサービスですから視聴済みの方は懐かしく感じるでしょう。
爪切りも「ビャクといっしょに」からの再登場ですし、このシーンは過去作のリスペクトを意識して作られてます。

最中の会話は彼が途中で寝入ったのを受けて前のシーン以上に少なくなってます。
効果音、環境音、吐息だけが流れるひと時はとても静かで
彼女の安らいだ表情からもこの瞬間を心地よく思ってるのがわかります。
寝る前あるいは就寝中に聴くのに適したサービスです。

おまけは「結婚すればいいのに」です。

後編へ続く…。
鈴の音と歩く(後編)

CV:テン…藤堂れんげさん ビャク…小日向さくらさん
総時間 3:23:44(本編…3:18:52 おまけ…4:52)


体験版はこちらにあります

癒し旅館せせらぎ~こよみママの母乳風呂で安らぎのひととき~

サークル「ここどこ」さんの同人音声作品。

今回紹介する作品は、和服が似合う上品で母性の強い女将が
疲れを感じて訪れた男性を癒したり性欲発散のお手伝いをします。

2人がいる場所やサービスの様子を主に音を使って表現するのが特徴で
吹き抜ける風の音、打ち寄せる波の音、特殊な液体を使った耳かきの音など
彼女の個性を盛り込みつつ色んな音を鳴らして作品世界に引き込んでくれます。
癒しと温もりを求めて
癒し旅館せせらぎの女将「こよみ」がご奉仕するお話。

「ようこそ 癒し旅館せせらぎへ」
こよみは上品で穏やかな声の女性。
遠路はるばる訪れた主人公に挨拶し部屋へ案内すると
お茶を用意してから旅館とサービスの概要を説明します。

本作品は現実世界に疲れ癒しを求めてる人だけが訪れられる旅館を舞台に
彼女が70分近くをかけてエッチな事も含めた癒しのサービスをします。
非エロ54分、エロ14分と癒しにとても力を入れており
その一部始終をセリフよりも効果音や環境音によってリアルに表現します。

例えば一番最初の「1:お出迎え」パートは主人公の足音から始まり
バックに風が吹き抜ける音、鳥の鳴き声、波が打ち寄せるような水の音など
複数の環境音を組み合わせて流しその場の雰囲気を出してます。

効果音も耳かきやシャンプーといったサービス自体の音だけでなく
入浴中に湯船を手でかき回す音や添い寝の際に布団をもぞもぞさせる音も入ってます。
ここどこさんの作品は初めて聴きましたが音のレベルは全体的に高いです。

「私本日 お客様が来るのではないかって 感じていました」
そしてこの特徴を最大限に活かすために彼女のセリフを彼との会話や感情描写に寄せてます。
耳かき中に「穴の浅いところを掃除しますね」と状況説明をすることはほとんどありません。
そしてセリフが自然だからこそ主人公とほぼ同じ視点で楽しめるわけです。
効果音や環境音のほうが目立ちますけどセリフの表現も結構独特です。

今日泊まる部屋へ移動した直後の2パート29分間は非エロのサービス。
「2:母乳耳かき」は膝枕の状態で普通の綿棒と特殊な液体を塗った綿棒で耳の中を
「3:耳舐め」は体を起こして今度はお口で耳の外側を綺麗にします。
このシーンは波の打ち寄せる音が控えめな音量でずっと流れ続けます。

綿棒は「しゅりっ くしゅくしゅ」と柔らかくて乾いた音が使われており
耳の壁を優しく撫でたり奥から手前に掻き出すように動きます。
動きが変化に富んでますし、動かす際に微かな引っかかりもあって綿棒の特徴が音によく出てます。
こよみが吐息だけを漏らす時間が長めに取られてるのも相まって静かに感じるでしょう。

「この音 気になりますか? 私の 母乳です」
耳かきパートのポイントは各耳の後半に登場する母乳綿棒。
彼女がその場でおっぱいを搾って綿棒につけ、それを耳の中でゆっくりかき回します。
「くりゅっ」という通常時よりもやや湿った音へと変化しますから違いがすぐわかるはずです。
この後のパートでも彼女は母乳を効果的に使って彼の心身をスッキリさせます。

もうひとつの耳舐めについては左耳→右耳の順にゆっくりペースでお世話します。
吐息が割と熱っぽいのでエロく感じる人もいるでしょうが
そのままエッチに発展することはないですし、音自体も水分や粘性を抑えてあるので癒し寄りだと思います。
童心に戻って裸のお付き合い
エッチシーンは14分間。
プレイは授乳手コキ、フェラです。
手コキの際にリアルな効果音が鳴ります。

「私の母乳を 直に感じていただけませんか? ええ そうです お飲みになってくださいませ」
主人公と同じく全裸になって一緒のお風呂に入ったこよみは
表情や勃起したおちんちんから彼の気持ちを汲み取り授乳手コキを持ちかけます。

エッチは旅館でのサービスということで彼女がリードします。
最初の5分間でするのは授乳手コキ。
湯船に浸かったまま彼女のおっぱいを吸うところから始まり、少し経つと湯船の縁に座りおちんちんもお世話します。
ちなみにお風呂シーンはバックでお湯の音が流れ続けます。

「ママと 私のことを呼んでもいいのですよ?」
「ママのお口がいいの? いいですよ お口でたっぷりと おちんちんが満足できるようにしてあげますね」

彼女はこれまでのやり取りを通じて彼が甘えたがってることに気づいたのでしょう。
自分から彼のママになり、優しい言葉をかけながらいやらしい音を立てて責め続けます。
赤ちゃん言葉は言わないので幼児プレイ成分は低めですが、声や態度に強い母性を感じました。
「きゅぷっ」という軽く絞り上げる感じの手コキ音も大人の色気が漂ってます。

2回戦にあたるフェラは湯船から完全に上がり、横になった彼にねっとりご奉仕します。
口をすぼめて吸い上げたり舌を大きく這わせるなど、耳舐めよりもパワフルで手慣れたちゅぱ音を積極的に鳴らします。
露骨に下品な音を出さないのは彼女のキャラを崩さないための演出でしょう。
プレイ時間が短いので2回連続はさすがに厳しいですが通しで1回抜くのはいけると思います。

このように、子供心に返って甘えながら絶頂する温かくてやや激しいエッチが繰り広げられてます。
艶のある作品
和服美人から連想される落ち着きやほのかな色気を大事にしながら癒す音重視の作品です。

こよみは仕事や生活で疲れ切ってる主人公を心の芯から癒やそうと
最初から最後まで上品な佇まいで彼に接し、その中で癒しを強く意識した色んなサービスをします。
そしてある程度疲れが取れて今度は性欲を発散したくなったら体を張って手伝います。

効果音と環境音を違和感なく組み合わせて作り上げるリアルな世界観
それを壊さずに彼女の魅力を引き出す自然なセリフ
母乳や甘やかしといった母親らしさを盛り込んだ癒されるサービス。
成人男性がなかなか補充できない成分を多めに盛り込んだ心安らぐ物語が楽しめます。

「枕で少々迷ってしまいまして… お客様は低めがお好きですか? 高めがお好きですか?」
こよみは一言で言えば相手にとことん尽くす女性です。
彼が疲れてるなら自分ができる限りのことをして癒すし、射精したいなら躊躇うことなく自分の体を差し出します。
作中ではしませんでしたがSEXを望まれたらおそらく受け入れるのではないでしょうか。
声、言葉、態度に温かみや包容力があって自然と甘えたい気分にさせてくれます。

エッチは癒しのサービスと同じくセリフ以外の部分でエロさを出してます。
具体的には手コキ音、フェラ音、最中に漏れる吐息や喘ぎ声です。
これらをもう少しオーバーにしたほうがギャップが出て抜き性能は上がったとも思いますが
そもそもの目的が癒しにあることから敢えてこうしたのかもしれません。
品質自体は高いのでどう捉えるかは人それぞれでしょう。

射精シーンは2回。
くちゅ音とちゅぱ音そこそこ、淫語と喘ぎ声ごく僅かです。

CV:小石川うにさん
総時間 1:26:17

オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

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