サークル「キャンドルマン」さんの催眠音声作品。
開設初期に紹介した作品を現在の視点から改めてレビューする再レビュー企画。
その第70回目は声も態度も穏やかなお姉さんが
催眠を使って仮想世界へ案内し不思議でエッチな体験を味わわせます。
催眠は草原や森のイメージを絡めてリラックスと没入感を与える
エッチは妖精たちのセリフを挟みながら独特なプレイで何度もイかせる、といった具合に
聴き手を現実世界から一時的に切り離し
気持ちよくしながらリフレッシュさせることを目指したM向けのサービスを行います。
不思議な森でする気持ちいい体験
「これからあなたを とっても気持ちの良い 妖精の森へとご案内します」
お姉さんは清らかで優しい声の女性。
音声を聴く際の環境や注意事項を簡単に説明すると
主人公が催眠に入りやすくなるおまじないをかけてから始めます。
本作品は幻想の世界にある森で気持ちいい体験をさせることを目的に
彼女たちがおよそ80分に渡って催眠をかけたり独特なエッチをします。
お姉さんは案内役や催眠者といった天の声を担当し、物語の途中から出てくる3人の妖精が責める役を務めます。
両者のセリフの方向性を明確に変えて立場の違いをはっきりさせてました。
「だんだんと 森に近づくにつれて 森の少し湿った空気や 薄暗い影 差し込む光などを 感じるようになっていきます」
全編を通じて言える大きな特徴はイメージをさせながらリードすること。
彼がいる森がどんな場所かわかりやすく実況したり
妖精たちのセリフを適度に挟んでエッチに臨場感を与えます。
催眠の段階からイメージ力を膨らませるアプローチをかけるので
イメージがよほど苦手な人でもない限り自然と頭に浮かんでくるでしょう。
緑の草原、ピンク色の光が差す森など自然物に色を加えてわかりやすくしてます。
エッチについてはM向けを得意とされてるサークルさんなだけあってその手のプレイが多いです。
前半は乳首を自分の指でいじったり妖精たちに舐められて感度を上げ
後半は現実世界だとまずできないプレイを投入して連続絶頂させます。
イメージ力が重要になるプレイだからでしょうけど
言葉責めはあまりやらず実況や暗示に力を入れてました。
催眠音声では珍しくエッチな音が結構鳴るので、それに釣られて体が熱くなる人がいると思います。
森を進みながら催眠の世界へ
ベッドや布団へ仰向けに横になり、まずは自分のペースで1分くらい深呼吸を続けます。
そして幻想世界の入り口にあたる爽やかな草原をイメージします。
「暖かい日差しと 爽やかな風が吹く草原へと あなたの意識は飛んでいきます」
暖かい日差し、爽やかな風、そして透き通るような青い空。
多くの人が清涼感を覚えるイメージを使って心身両面をスッキリさせます。
本作品の催眠は現実世界から一時的に切り離して気持ち良くする方針を取ってるので
視聴後に心が軽くなったような感覚がする人がそれなりにいると思います。
短いカウントを数えながら現実世界と幻想世界を行き来させるのもポイント。
両者の感覚の違いを聴き手が実感しやすくすることで催眠に入りつつあることを教えます。
古典催眠で使われてる「揺さぶり」とイメージを組み合わせた本作品らしいアプローチです。
タイトルにもなってる森が登場するのは催眠開始からおよそ9分後。
薄暗い空間の先にあるピンク色の光(=妖精)を目指して少しずつ前進します。
「ぼんやりと光を放つ 小さなピンク色 夜空にぼんやりと輝く星のような 小さな光」
質問形式で妖精に会いたい気持ちを膨らませたり
セリフの中に「ぼんやり」を多めに入れて意識の力を弱めるなど
森の中を移動してる様子を描きながら催眠状態も深まるように進めます。
実際に聴いてみるとたぶん通常の催眠音声よりも催眠っぽさをあまり感じないはずです。
そうしたほうが幻想世界にいる気分に浸りやすくなるからでしょう。
キャンドルマンさんはエッチが個性的なサークルさんですけど、催眠の技術もかなり高い水準に達してます。
次の「2.hypnoforest 2(約15分)」は深化しながらエッチの準備も整えるパート。
前パートの最後で会った妖精たちに導かれて巣穴へ移動します。
「今のあなたの心と体は ふわふわ とろとろの状態 言葉の振動を受けて 気持ちよく震えます」
「吸い込むたびに さっきよりもさらに濃厚な香りが あなたの肺を満たしてきます」
前半は「ふわふわ」「ぼーっと」など深化を意識した暗示を状況に合ったやり方で入れ
後半は妖精が放つ甘い香りを吸い込んでエッチな熱を高めます。
たぶん感度の上昇はエッチに入った後から実感するでしょうね。
意識のぼやけは強めに味わえてすごく心地よかったです。
主人公が幻想世界にある森へ行く様子に技術を盛り込んだテーマ性の強い催眠です。
聴き手を妖精たちの巣へ案内しながら催眠状態や体の感度を上げることを目的に
最初のパートは深呼吸、イメージを絡めた揺さぶりで暗示を受け入れやすい状況を作り
次のパートはそれを強化しながらエッチで気持ち良くなれる環境を整えます。
通常の催眠とやり方が随分違いますけど技術的におかしいと感じるところはありません。
イメージと暗示の組み合わせ方が秀逸で後になるほど意識のぼやけが強くなります。
脱力についてはエッチの序盤でオナニーするから軽めにしてました。
イメージ重視なことさえ理解してれば初心者から玄人まで誰でも楽しめます。
おちんちんをメスのように責められて
プレイは乳首/おちんちんを見られる、乳首オナニー、オナニー、乳首舐め、チンポレイプ(尿道責め)、カウントによる絶頂です。
チンポレイプの際に効果音が鳴ります(鳴らないバージョンは入ってません)。
セルフはありです。
エッチの序盤~中盤で服を脱ぐ指示が出ます。
妖精「うふふっ もうチンポも 乳首も 触りたくって仕方ないんだよね」
妖精たちはトーンの高い可愛らしい声の女の子。
お姉さんの催眠を受けてすっかり犯される準備が整った主人公の左右中央に陣取ると
シャツをたくし上げさせてから乳首とおちんちんを優しくいじるよう指示します。
エッチは終始彼女たちに責められます。
前半の16分間は没入感をさらに高めながら絶頂に向けて体を温めるシーン。
乳首とおちんちんを同時にオナニーするところから始まり
さらに両乳首を舐められる→おちんちんを見せると繋いで心身をバランスよく盛り上げます。
「触れば触るほど もっと触りたくなる 少し刺激を与えるたびに 触れた場所を中心に 甘い感覚が染み渡る」
序盤のオナニーは5分くらいしかやりませんから前菜に近い位置づけです。
乳首は地肌、おちんちんはパンツ越しと快感を弱めに設定し
いじるペースや強さは好きにさせたうえでお姉さんが気持ちよくなる暗示を入れます。
そして妖精はその様子を観察して羞恥や見られる快感を煽ります。
お姉さんは催眠音声ならではの責め、妖精は同人音声寄りの責めと役割分担してました。
しっかり催眠に入れていれば弱めの刺激でも結構気持ちよくなれます。
乳首で絶頂するのもOKらしいので、どちらかと言えば開発済みな人のほうが有利です。
続く20分間はアブノーマルさが一気に上がります。
中央にいる妖精が自分の尻尾をおちんちんの形に変え
それを使って彼の尿道を責めて何度もイかせます。
「情けなさと 幸福感が入り混じった 奇妙な気分 徐々に痛みが 快感に塗りつぶされて もっと奥に欲しいと メスの欲求がせりあがって来る」
本来なら女性のおまんこに挿入するおちんちんを逆に犯される。
尻尾が尿道に入ってくる感覚を音と言葉でリアルに伝えながら
被虐心や幸福感といった心の快感も与えて全身を気持ちよくします。
快感重視で暗示を入れてきますから雰囲気は意外と穏やかです。
もちろんこのプレイには中出しも含まれてます。
開始からしばらく経つと妖精が尿道内に精液を吐き出し
それから主人公の精液とブレンドされた液体がおちんちんから放出されるイメージをします。
「圧倒的な快楽 自分のすべてが搾り出されたような すべてがはじけ飛んだような 破滅的な快楽に あなたは放心状態にされている」
作中では射精の描写がありますけど、妖精が「幻想の世界だから何度も射精できる」と言ってるのを見ると
必ずしも射精しなければならないわけではなさそうです。
体への刺激はおちんちんの根元を支えるだけで竿をしごくことはありません。
およそ3分間で3連続射精しますし、私はドライのほうがイキやすいと思います。
おちんちんを責める描写が多いおかげで股間がかなり熱くなりました。
そして絶頂を促すカウントを数えるシーンでは筋肉が勝手にビクビク痙攣したり
実際に射精してないのに射精したかのような快感がこみ上げてきて気持ち良かったです。
仮想的なプレイですからイメージ力によって満足感が多少上下すると思います。
このように、可愛い妖精たちにメス扱いされ弄ばれるM向けのエッチが繰り広げられてます。
引き込まれていく作品
お姉さんは幻想の森でのエッチをできるだけリアルに疑似体験させようと
催眠は深呼吸を終えたらすぐさまあちらの世界のイメージを投入し
その中を冒険しながら状況に合った暗示を入れて深化と感度上昇を後押しします。
そしてエッチは体への刺激を少なくする代わりにインパクトのあるプレイを用意して何度も絶頂させます。
穏やかなお姉さんが妖精と協力して変わったエッチを提供するシチュ
イメージの中に技術と暗示を込めてストーリー仕立てで誘導する催眠
乳首責めやチンポレイプなどM向けのプレイを中心に据えたエッチ。
発売から10年以上経った今でも新鮮な気持ちで楽しめる作品に仕上がってます。
中でもエッチは尿道を責められて絶頂する非常に面白い内容です。
お姉さんを実況役に専念させたり効果音を鳴らしてわかりやすくしています。
催眠も流れがあって入りやすく、この独特なエッチをより楽しませるのに貢献してます。
私も久しぶりに聴きましたがまったく色褪せてなくて大満足でした。
絶頂シーンは4回。
淫語それなり、くちゅ音とちゅぱ音そこそこ、喘ぎ声はありません。
以上を踏まえて前回と同じ点数にさせていただきました。
CV:お姉さん…紅月ことねさん 妖精…椎那天さん
総時間 1:22:13
オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点
体験版はこちらにあります
追記
2021年2月4日まで50%OFFの385円で販売されてます。