サークル「ドライオーガズム研究会」さんの催眠音声作品。
今回紹介する作品は、声も態度も穏やかなナビゲーターが
催眠を交えた独特なエッチでドライオーガズムに導きます。
全編で効果音と音楽を流しながら進めるのが特徴で
催眠は深呼吸や脱力といった基本的な動作を手短に行い
エッチは性器だけ女性になったイメージをさせてから特定の音に合わせて絶頂するように追い込みます。
玄人向けの内容なので催眠音声を数多く聴いてる人におすすめします。
不思議な音に包まれて
「こんばんは 今は1人? プライバシーは確保できていますか?」
MAYAは明るくて穏やかな声のお姉さん。
主人公に挨拶し作品の概要を説明すると
視聴時の環境を確認してから心の緊張をほぐします。
本作品は2023年7月に発売された「バイノーラルビートとドライオーガズムナビゲション」の続編。
女の子になりきってドライオーガズムを迎えることを目的に
彼女がおよそ50分に渡って軽い催眠をかけたり音を使ったエッチをします。
音声開始直後から音楽が流れ始め、催眠が始まるとそこに振動音やパルス音が加わります。
コンセプトが一緒なだけで内容は独立してますから前作未視聴でも大丈夫です。
開始から終了まで何らかの音がずっと流れ続けますから
視聴中は別世界にいるような不思議な感覚がするでしょう。
音や音楽の品質も高く、現実世界の雑音やしがらみを遮断するのに役立ってます。
「きゅっと力を入れると 膣の奥から じんわりとした快感が広がってくる」
前作との大きな違いは女体化要素を取り入れてること。
エッチの序盤で性器だけおまんこに変えるアプローチをかけ
その後はバックで喘ぎ声を散発的に流してMAYAに指で責められてる感覚を与えます。
通常の女体化音声のように全身や心を変える描写はありません。
途中から乳首をいじる指示も出ますし熟練者向けの女体化だと思います。
ものすごく簡略化されてますから女体化に期待するのは避けたほうがいいでしょう。
ちなみにエッチは序盤に暗示を入れ、中盤以降は効果音・音楽・喘ぎ声だけが流れ続けます。
絶頂の合図となる音を鳴らすのでタイミングはわかりやすいですけど
言葉で追い込む通常の催眠音声とは作りが根本的に違うため、玄人向けのプレイだと思います。
リラックスに専念する簡素な催眠
楽な姿勢で目を瞑り、深呼吸と脱力で心身をリラックスします。
「息と一緒に 力が抜けていきますね もう一度 吸ってー 吐いてー」
「息を吐くと 右肩から力が抜け すっと重くなります」
深呼吸は吸う、吐く合図を出してから吐いた直後に暗示を入れる
脱力は左右の腕、脚、腰とお腹、頭の順に深呼吸と絡めて「力が抜ける」と言います。
本作品の催眠はほぼずっと深呼吸を続けます。
バックで流れる音楽や音も相まって癒しのパワーが強めです。
心身の脱力だけに専念する非常にシンプルな催眠です。
この後行うエッチでイキやすい環境を作ることを目的に
最初は深呼吸、次は深呼吸+分割弛緩法と古典催眠の技術を忠実に行います。
暗示を入れるタイミングは的確ですし、その表現方法もなかなか良いです。
しかし時間が非常に短いこと、深化をしないこと、効果音や音楽と技術を連動させないことなど
催眠誘導として見た場合、技術的に首を捻る点がいくつかあります。
催眠におけるリラックスは深化やメインの暗示を入れやすくするためにやるので
リラックスしかやらないのは本末転倒と言わざるを得ません。
催眠状態も浅くなりますし、もっと深めてからエッチに進んだほうが良いと思います。
あとは前作でも指摘したのですが、高品質な音楽や音をバックで流してるのに
それと技術を絡めないのは非常にもったいないです。
例えば「この音を聞けば聞くほどリラックスして深い催眠に入れます」とか
音と技術を連動させるスタイルで進めてれば同じ6分でも今より深く誘導できたでしょう。
個々の要素は割といいのにそれらの親和性が低い催眠と私は見てます。
エッチも含めてMAYAのしゃべる速度が妙に速いのも気になります。
同人音声のように普通に話してるだけで催眠誘導を見据えた演技になってません。
大手さんの作品を聴けばわかりますけど、演技の良し悪しによって催眠のかかり具合は大きく変わります。
音重視の独特なエッチ
プレイはPC筋トレーニング、股間を撫でられる、手マン、喘ぎ声を漏らす、乳首オナニー、音による絶頂です。
手マンの際に効果音が鳴ります(鳴らないバージョンは入ってません)。
セルフはありです。
「息を吸いながら ペニスの奥をきゅっと締めてー ゆっくりと息を吐き出しながら緩めてー」
軽い催眠で主人公の心身をリラックスさせたMAYAは
おちんちんの根元や股間の奥に意識を向けさせてから再び深呼吸の合図を出します。
エッチは終始彼女がリードします。
最初の14分間は本作品で行うドライオーガズムを練習するシーン。
深呼吸に合わせてPC筋(おしっこを止める特に使う筋肉)を収縮させ
さらに性器だけが女性に変わるイメージをしてから彼女に指を挿入されます。
「腹筋や肩が びくっと痙攣することがあります 全身が熱くなり 顔が紅潮したり 鳥肌が立つような感覚が訪れます」
股間を中心に快感が高まる暗示を適度に入れてくるので
上手く催眠に入れていれば体がゾクゾクしたり痙攣することもあるでしょう。
バックで音量控えめな喘ぎ声を流して女の子になった気分を膨らませるなど
聴き手が女性になりきれるように多少はサポートする姿勢で進めます。
ちなみに絶頂シーンは「ぶぅぅぅぅん」と伸縮するような効果音が繰り返し鳴り始め
さらに波が打ち寄せるような音が鳴った後に喘ぎ声が激しくなります。
カウント数えることはないので音モノ色の強い追い込み方ですね。
この後のシーンでも毎回同じやり方でドライの合図を出します。
乳首オナニーはこのシーンの終盤に少しやる程度で完全におまけです。
続く28分間は本作品ならではのプレイ。
セリフを一切挟まずここまで出てきた音、音楽、喘ぎ声だけを使ってドライへ持っていきます。
絶頂シーンは4回あるので玄人なら1回くらいはイケるかもしれません。
解除の動作をせずにそのまま終わりますし、かなり独特な構造になってます。
このように、音や喘ぎ声の存在感を大きくしたうえで軽く女体化するノーマル~ややM向けのエッチが繰り広げられてます。
個性はあるのだが…
MAYAは主人公に射精とは違う女性の快感を味わわせようと
まずはリラックス重視のコンパクトな催眠をかけてその準備をします。
そしてエッチは引き続き効果音と音楽を流しながら股間だけを女性に変え
さらに特定の音を起点にドライさせるのを何度も繰り返します。
穏やかなお姉さんが女体化とドライをテーマにしたエッチな催眠をかけるシチュ
全編でリアルな効果音や音楽を流す個性の強い作り
序盤はイメージや暗示と絡めて、中盤以降は音と喘ぎ声だけで追い込むエッチ。
サークルさんの強みができるだけ活きるように作品を組み立ててます。
中でも効果音や音楽を流す作りはF・A・Sさんと似た特徴を持ってますし
同じ音を垂れ流すのではなく、シーンによって構成を変える凝った演出がされてます。
エッチの途中から一切しゃべらなくなるのもこれらに自信があるからでしょう。
自分が得意なこと、やりたいことを貫く心意気は大いに買ってます。
しかし私は催眠音声をレビューするにあたって技術を最も重視します。
その点で見ると残念ながらあまり良いとは言えません。
本作品を一言で表すなら「中途半端」です。
催眠誘導は深化をしない、女体化は性器しか変えない、音と技術に関連性がほとんどないなど
技術面で中途半端になってるところがいくつもあります。
最後に催眠を解除しないのも正直理解できません。
音と音楽以外は全体的に作りが粗いので、まずは丁寧に組み立てることを意識するといいでしょう。
暗示の入れ方や表現は上手いと思います。
絶頂シーンは6回。
喘ぎ声それなり、くちゅ音そこそこ、淫語とちゅぱ音ごく僅かです。
以上を踏まえて今回はこちらの点数とさせていただきました。
CV:梓乃さん
総時間 52:08
オススメ度
■■■■■□□□□□ 5点
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追記
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