サークル「ひげばこ」さんの同人音声作品(全年齢向け)。
声優の藍沢夏癒さんが最近立ち上げられた個人サークル「ひげばこ」さん。
その第一作目は女の子の姿をした枕が耳かきと添い寝で疲れを吹き飛ばしてくれます。
枕らしさを感じるふわふわとした声の柔らかい彼女が
不慣れながらも一生懸命サービスに努める姿はとても健気で温かく
様々な効果音も手伝って自然にホッとするような空間が形成されています。
勉強熱心な枕の女の子
「あっ おかえりなさいあるじー」
まくらさんはふわふわとした可愛い声の女の子。
仕事帰りでお疲れな主人公を癒すために
頭を撫でたりハーブティーを淹れたりします。
彼女は元々彼が家で使い続けてきた枕らしく
毎日ずっと使い続けてくれた甲斐あって、女の子の姿になる事ができました。
(枕モード、女の子モードどちらも自由に変身できるそうです。)
「ハーブティーを飲むと 気持ちが楽になって リラックスできるそうですよ 乾燥肌にも効果があるとかって 本も書いてありました」
そんな事情もあって彼女はやや世間知らずなところがあり
癒しの技術を磨くべく本やネットで日々情報収集や勉強に勤しんでいます。
元々持ってるほのぼのとした声や態度に加えて
こういう頑張り屋さんなところがあるのが彼女の個性です。
単なる擬人化に留まっていないところがいいですね。
もちろん絵本が大好きなど子供っぽい一面も持ち合わせています。
最初に行う耳かきは24分30秒間。
右→左耳の順にまずは乾いた綿棒、次いでローションで濡らした綿棒でお掃除し
梵天で細かい汚れを取り除いてから数回息を吹きかけるシンプルなものです。
彼女が耳かきをするのは今回初めてですから十分なサービスだと思います。
綿棒は乾いてる時は「じゅりりっ すーすー」と若干ざらつきのある乾いた音
湿らせた時は「じりっ ぱちぱち」という湿り気を帯びた音が使われており
耳の入り口では耳の穴の上部あたりを小さく円を描くように動き
奥ではそれに手前へかき出すような前後への動きが加わります。
効果音は別サークルさんの素材を使われているとのことでかなりリアルです。
しかし私が聴いた限りでは入り口と奥の音質の差があまり感じられませんでした。
奥を掃除する場合はもう少し重く力強い音にした方がいいと思います。
動きについては非常に耳かきらしさが出ています。
「どう? くすぐったくはない? …よかった」
「(梵天って)見た目より渋い名前ですよね…」
最中のまくらさんは「うんしょ よいしょ」と可愛い掛け声をあげることが多いのですが
きちんと癒せているかを確認したり、素朴な疑問を投げかけるなど
主人公を思いやりながら彼女らしいセリフを短めに発します。
最近の耳かき音声は耳かき中にほとんどしゃべらないのが主流なのですが
それだと折角の彼女のキャラが活きないだろうと思ってか
後半の左耳を掃除するシーンでは邪魔にならないレベルで話しかけてくれます。
この効果音とセリフのバランスが絶妙で
音だけを聴き続けているよりもずっと心が温かくなるのが感じられます。
他にも耳かきを始める前に2人が手を繋いで温め合うなど
まくらさんらしさを取り入れた温もりのある癒しのサービスを行ってくれます。
キャラとサービスの両方が立っている耳かきと言えるでしょう。
ちょっぴりイチャイチャしてから眠りの世界へ
その前にまくらさんが悪戯の耳舐めをしてくれます。
「人間は 不思議なことに癒されるんですね」
全年齢向け作品ですのでエロさは意識的に控えめにしているものの
序盤から割と速いペースでしゃぶりついたり、吸ったり、啜ったりと
舐め方を小まめに切り替えながら時間いっぱい徹底的にやってくれます。
約7分とボリュームは少なめですが密度は結構濃いです。
そして最後の最後で彼女に後ろから抱かれながら眠りに落ちます。
彼女が背中を叩く様子を表す「とん とん」という声だけが聞こえるひと時は
とても静かで落ち着いた雰囲気に満ちています。
終盤になると一気に眠そうになる彼女の声と寝息につられて
あくびが出たり眠たくなる人がきっといるでしょう。
可愛いキャラにほっこりする作品
まくらさんのほんわかとしたキャラで個性を打ち出している作品です。
前者は耳かき、耳舐め、添い寝と定番の癒しのサービスを取り揃え
それらを効果音やちゅぱ音を駆使しながら手堅く行っています。
中でも最も時間の長い耳かきは処女作とは思えないほどにレベルが高く
耳にもたらされる心地よい感覚が心と体を大いに癒してくれました。
「姿は違えど まくらさんは まくらなので いつものように ぎゅーぎゅー もふもふしててください」
しかしそれ以上にまくらさんのキャラが強烈な癒しのパワーを持っています。
彼女は枕ですから主人公に安らぎを与えることを第一に考え
そのために今の自分にできることを考えながら一生懸命行います。
声やセリフが可愛い、ほのぼのしているのももちろんあるのですが
サービスの最中に垣間見える小さな心遣いが最も印象的でした。
癒しのキャラと癒しのサービスが合わさってより大きな癒しを生み出しています。
2つの要素がうまい具合にバランスよく並び立っている作品です。
専門店形式よりも家庭的な癒しのサービスを求める人にお薦めします。
CV:藍沢夏癒さん
総時間 53:08
オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点
体験版はこちらにあります