同人音声の部屋

同人音声および催眠音声について、平均3000文字程度のオリジナルレビューを掲載しているサイトです

タグ:招き★ネコ

   ● OFFICE SWEET PAIN~上司から受ける癒やし術~(再レビュー)
   ● Healing Story 後編「イチャイチャしよ 〜活力注入〜」
   ● Healing Story 前編「ココロに休息を 〜不安制御〜」
   ● OFFICE SWEET PAIN~上司から受ける癒やし術~
   ● vampire lovers


OFFICE SWEET PAIN~上司から受ける癒やし術~

サークル「招き★ネコ」さんの催眠音声作品。

開設初期に紹介した作品を現在の視点から改めてレビューする再レビュー企画。
その第27回目は優しくて面倒見のいい職場の上司が
催眠を交えたエッチなサービスで頑張ってる部下をねぎらいます。

タイトルにもなってる甘い痛みを通じて快感や幸福感を与えるアプローチが魅力で
「痛みを感じると幸せになる」などプラスの感覚と必ずセットにして受け入れやすい環境を整え
それに彼女の言葉に従う喜びを組み合わせて心と体を操られる面白さや気持ちよさを教えます。
エッチは焦らし系のセルフですからややM~Mの人が最も楽しめると思います。
優しい上司の変わった贈り物
上司の神谷みちるに癒してもらうお話。

「どう? 終わりそう? あら、今終わったところなのね? ご苦労様」
神谷さんは知的で色っぽい声の女性。
仕事を頑張ってる主人公に声をかけて状況を確認すると
帰る前に応接室のソファで少し休むように言います。

本作品は日頃仕事を頑張ってくれてる部下へのご褒美に
彼女が80分近くの時間を使って催眠をかけたりエッチなサービスをします。
元々の目的が癒しにあるため催眠はリラックスを大変重視しており
エッチも序盤から中盤にかけては乳首、終盤はおちんちんを焦らし気味に刺激して無理なく絶頂させます。

招き★ネコさんはここ4年ほど新作を出されてないので、催眠音声を最近聴き始めた方には馴染みが薄いでしょうけど
本家双子シリーズ生みの親である四九発苦さんがシナリオを担当されており
品質は現在活躍されてる大手のサークルさんにまったく引けを取りません。
それどころか「痛み」という他の作品にはない大きな特徴を持ってます。

「あなたが辛かったところが、ズキズキと痛むわ…ズキズキと痛むのを感じる 再生には痛みを伴う、痛いという事は回復している証拠、あなたの体が元気になっていく証拠」
催眠の中盤あたりから神谷さんは「体が痛む」などややネガティブな言葉を交えて語りかけます。
催眠は基本的に被験者を幸せにするために行うものですから
痛みや苦しみといったマイナスの感覚を与える暗示を積極的に入れることはそうそうありません。
多くの人が無意識的に避けたがる要素ですし、やりすぎると防衛本能が活性化して催眠が解けてしまうからです。

だから彼女は快感や従う喜びといったプラスの感覚とセットにすることでそのハンデを補ってます。
詳しい内容はこの後説明しますが、痛みメインになってませんから嫌な感覚を抱く人は少ないと思います。
技術力が高くチャレンジ精神旺盛な作者さんだからこそ形にできたとても珍しい作品です。
痛みとは再生の証
催眠はおよそ38分間。
仰向けに横になって目を瞑り、まずはお馴染みの深呼吸や脱力で心身をリラックスさせます。

「力が抜けるのと一緒に疲れも抜けていくようで、とても安らぐ感じがするの。ほら、そうしてる間にも左腕から力と疲れがすーっと抜けていくわ」
まだ始まったばかりということで暗示を入れる量を控えめにし
深呼吸では「ゆっくり」を多めに言う、脱力では会話調で順番に脱力させるなど
落ち着いて聴ける雰囲気作りを大事にしながら進めます。
彼女の大人びた声やセリフごとの間をやや長く取った口調もそれを後押ししてます。

お次は全身を細かいパーツに分けて自己暗示形式でさらに脱力し
直後に今度は同じ要領で体が温まる暗示を入れてより寛げる状態へと導きます。

「自分でも呟くともっと効果的よ、心の中だけでもいいから、ね? ほら、私の後に続いて繰り返して、左腕が重くなる、重くなる、重くなる」
やってることは先ほどと同じ脱力なのですが、こちらは「重い」などの暗示が非常に多く
自分で暗示を入れる=他人にされるよりも入りやすいのも相まって脱力感が一気に強くなります。

右腕、左腕、右足、左足、腰、お尻、背中、首、顔とひとつずつ丁寧にやってくれますから
催眠にあまり慣れてない人でも手足を中心に同様の感覚が湧いてくると思います。

「その熱さ、暖かさは右腕にも飛び火するの、右腕も暖かさを感じる、暖かくなっていく、暖かい、どんどん暖かくなる」
続く体を温めるシーンも意識させる部位を脱力と同じものに揃え
上のセリフのように「熱い」「温かい」といった言葉を集中的にぶつけて感覚を操作します。
ちなみにこれらは自律訓練法という自己催眠の手法を用いてます。

本作品最大の特徴である痛みが登場するのは催眠開始からおよそ24分後。
主人公の体に眠る疲労を根本から取り除こうと、神谷さんがより大胆なアプローチをかけます。

「あなたの痛みは幸せの証、私に与えられる痛みは快感の痛み。だからあなたは痛みを感じると、どんどん幸せに浸っていく、心が身体が回復していく」
彼女によると痛みとは再生の過程で起こるもので、それを通り抜けた先には幸せが待ってるそうです。
運動や筋トレをした後に感じる筋肉痛に例えればわかりやすいのではないでしょうか。
ストレートに痛みを与えても嫌がられるだけなので、痛みの先にいいことがあると強調して語りかけます。

私がそれほど疲れる仕事をしてないのもあるのでしょうけど痛みはあまり感じられませんでした。
ですが彼女の言葉を聴き続けてると一種の陶酔感が味わえたので暗示は入ってたのだと思います。
痛みの具合は人によって結構変わるのではないかなと。
言い回しにかなり気を遣ってますから激痛が走ることはさすがにないと見てます。

「ご主人様とあなたが口にしたり、心に浮かべるだけで、あなたの忠誠心は甘い痛みに喜び、震える事ができるわ。さあ、答えなさい…私は誰?」
そう言えるのは彼女がこのシーンで自分に対する忠誠心を膨らませる暗示も入れるからです。
一時的に痛い思いをしてもそれがご主人様を喜ばせるなら奴隷にとっては快感に変わります。
そしてこの主従関係は催眠終了後に始まるエッチでも重要な役割を果たします。

癒やしてからメインの暗示を入れるストーリーに沿った催眠です。
聴き手の疲れを取り除きつつ神谷さんの言いなりにすることを目的に
前半から中盤にかけては深呼吸、二段階の分割弛緩法、同じ流れでの温感操作と癒しに注力し
それから痛みと快感、幸福感、服従心を組み合わせた暗示を丁寧に入れます。

全体の流れから細部の演技に至るまでよく作られてるだけあって癒しのパワーが非常に強く
脱力感、重さ、体の火照りも実感しやすいです。
彼女が心の中で暗示を呟く指示を出すシーンがあるので実際にやってみてください。

痛みについては難しい部分だから扱いに細心の注意を払ってます。
どちらかというとそれよりも彼女の声に従う快感を強く感じるのではないでしょうか。
カウントを数えたりせず暗示を組み合わせて少しずつ確実に催眠状態を深めてくれます。
催眠パート終了時にはピンと来なかったとしてもエッチでその効果を思い知ることになるでしょう。
服従心をくすぐる焦らし系のエッチ
エッチシーンは2パート25分間。
プレイは乳首オナニー、おちんちんオナニーです。

エッチな効果音はありません。
セルフはありです。
おちんちんオナニーの時だけ開始時に服を脱ぐ指示が出ます。

「うふふ…じゃあまず乳首から虐めてあげようかしら?」
催眠を使って主人公を自分の声の虜にした神谷さんは
奴隷へのご褒美にまずは乳首を気持ちよくしてあげます。

エッチは直接絡まず彼女の命令通りに手を動かします。
最初の乳首オナニーパートは乳首のみをターゲットにしたプレイ(約19分)。
言葉で感度を軽く上げてから両腕の脱力を解除して乳首に乗せ
そのままゆっくり擦って絶頂できないもどかしさをギリギリまで楽しみます。

「指先が乳首に触れているだけで、指先が乳首にくっついてるだけで、どんどん気持ちよさが膨らんでくる。乳首に指先が触れた衝撃が、ずーんと頭まで響いて、ずーんと股間まで響いて、増幅されて帰ってくる!」
「ゆっくり指が動き出す。優しく乳首の上を這い回る。まるで自分の指が自分のじゃないみたいな不思議な感覚」

そしてここではご主人様になった彼女が様々な暗示を駆使して彼の心と体をきめ細かくコントロールします。
うまく催眠に入っていれば彼女に命令されるほど心地良い感覚が頭の中を満たすでしょう。
でも体のほうは刺激がとても弱いのでなんとももどかしい。
体よりも心を強めに責めてドライオーガズムを迎えやすい環境を整えます。

焦らし系のエッチですが感度の上げ方が上手いおかげで
初めて乳首に触れた瞬間にはピリッという鋭い快感が走り、その直後に乳首を中心に温かい感覚が広がりました。
乳首オナニーの時間も12分程度と多めに用意されてます。
激しくいじるシーンがほとんどないことから開発済みな人のほうがより気持ちよくなれるでしょう。

「まだまだ、我慢すればするほど気持ちよくなっていくわ。辛いのも苦しいのも快感のため、あなたのため。だからもっともっと我慢して、気持ちいいだけになりなさい」
終盤の絶頂も心身両面をバランス良く責めてくれます。
このへんまで来ると彼女の命令に従う快感を十分に味わえてると思います。
だから焦らしやもどかしさといった本来ならマイナスに働く感覚もそれほど苦になりません。
そして道中が苦しいからこそ最後に訪れる絶頂の快感がより大きくなります。

私が開発済みだからなのもあるのでしょうがものすごく気持ちよかったです。
単に痛めつけるのではなく、それに見合ったご褒美をきちんとくれる優しいご主人様です。
プレイの終了後に再度深化の暗示を入れてくれるところにも彼女の性格がよく表れてます。

続くオナニー誘導パートはおちんちんをしごくスタンダードなオナニー(約6分)。
おちんちんを取り出してから握る→しごくと射精に向けて乳首と同じく焦らし気味に進めます。

「早くしてはダメ、最初はあくまでもゆっくりよ。ゆっくり擦られるおちんちんから、全身にゾクゾクとした気持ちよさが広がって行くのを感じなさい」
「おちんちんを擦るのは気持ちがいい…でもそれはオナニーだからではなく、私に言われて行う行為だから気持ちいいの」

オナニーできる時間は4分程度と短いものの
これまで積み上げてきた「命令されるほど気持ちいい」を活かして優しい口調で命令を出し続けます。
女性に心身を操られる快感、射精の権利を握られる快感、そして命令された通りのタイミングで射精する快感。
普段のオナニーで味わう純粋な快感にシチュを織り交ぜてより気持ちいい射精へ導きます。

初心者向けにもう10分くらい長くしてくれればなぁと思うところもありますが
サークルさん的には乳首オナニーをメインに据えられてるのだと思います。
私が聴いた時も乳首のほうがずっと気持ちよかったです。

このように、命令に従う快感を強めに味わわせるM向けのエッチが繰り広げられてます。
変わった癒し系作品
癒しからかけ離れた要素を敢えて盛り込んで癒す風変わりな作品です。

神谷さんは自分の部下として日々仕事に励んでる主人公の疲労を少しでも軽くしようと
まずは予定通り癒しに寄った催眠を施し、その最後のほうでテーマの痛みや服従心を適度に膨らませます。
そしてエッチに入ると主従関係を匂わせつつ命令に従う喜びを存分に教えます。

自律訓練法を盛り込んだ大変癒される導入部分、痛みと喜びをセットにして感覚を伝える深化部分
そして体への刺激はそこそこに心の快感を強く与えてイかせるエッチ。
二人の関係やその場の状況を踏まえたリードでリフレッシュと性欲発散を促します。

「頑張って仕事して、また疲れが溜まったら、今日みたいな疲れを取る方法してあげるから…ね?」
上司が部下を奴隷扱いする状況だけを見るとパワハラっぽくも思えますが
彼女の声や態度は終始柔らかく、従わせ方も相手に対する気遣いが滲み出てます。
エッチでわざと焦らすのも結局は彼に過度な負担をかけたくなかったからでしょう。
仕事で疲れてる時に激しいエッチをしたら本来の目的から脱線してしまいますしね。

「わたしも疲れたときよくやってるの、まあ私は家でだけどね」
催眠は自律訓練法を取り入れてるのが非常に印象的でした。
催眠を始める前に彼女が上のようなセリフを言うシーンがあります。
一人で催眠を施す=自己催眠に合わせて聴き手の自主性を重んじたアプローチを心がけてます。
痛みについてはプラスの感覚を強調したおかげで脇役っぽい位置づけになってるかなぁと。
ですが癒しや服従心を引き立てるスパイスの役割は果たしてると思います。

エッチは最初の乳首オナニーが魅力です。
有料でこのプレイを頑張ってる作品は少ないですし、催眠との噛み合わせもバッチリで大変満足できました。
ただ良くも悪くも開発具合に左右されそうにも思えます。

絶頂シーンはドライ1回、ウェット1回。
淫語そこそこ、ちゅぱ音と喘ぎ声はありません。

抵抗を感じにくいやり方で優しく縛りつけてくれる作品です。

CV:伊東もえさん
総時間 1:19:08

オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

Healing Story

Healing Story 前編「ココロに休息を 〜不安制御〜」」に引き続いての後編では
もう一つのお話「イチャイチャしよ 〜活力注入〜」をお送りします。



恋人らしいフランクな口調
恋人に催眠で元気をもらうお話。

「ん? んー? なんか疲れてない?」
恋人はややしっとりとした甘い声の女性。
疲れた様子の主人公を心配して元気の出るおまじないをかけてくれます。

催眠はおよそ13分間。
軽く深呼吸をして体全体に力を入れるところから始まります。

「ゆっくり 熱いものが染み込むように じわーっと背中の力が入っていく」
右手から腕、肩、そして背中を通って左腕と
少しずつ力の入れる範囲を広げていきます。

催眠音声では故意に強く力を入れて脱力を促す場合がありますが
これの場合は2分近くとやや長めに力を入れ続けるのが特徴です。
本当に真面目にやるとかなり疲れるでしょうから
そこまで力まずに程よく力を入れながら彼女の声を聴きましょう。

そしてとあるタイミングで力を抜き、それと同時に催眠状態へと落ちていきます。
脱力してホッとした拍子に入れられるスピーディーな暗示を聴くことで
なんだか体が一気に重たくなるのを感じることでしょう。
瞬間催眠ってほどでもないのですが、かなり一発勝負な落とし方をしてくるのが新鮮でした。

「心の腕を伸ばして 私の手を取って あなたの傍らに 引き寄せてほしいの」
恋人の声を受け入れる体勢が整った後は、彼女の存在を近くに感じていきます。
手を繋ぎ、膝枕をされ、背中からぐっと抱きしめられる。
そんな恋人だからこそ味わえるひと時をイメージしながら
さらに気持ちをリラックスさせていきましょう。

準備はそこそこに軽く驚かせることで一気に引きずり込んでいくような催眠です。
長く長く力ませてから落とす流れはまるでジェットコースターのようで
うまくはまればそれに似たような落ちる感覚が味わえると思います。

その後のイメージは彼女がとても砕けた、安らぎに満ちた声で語り掛けてくれるおかげで
心身が軽く温かくなるような感覚が味わえました。
今はバイノーラルの技術があるためそれほどでもないのですが
適度に声の位置を変えて距離の近さを意識させる演出もされています。



肌を伝ってエネルギーが流れてくる
エッチシーンは10分間。
プレイはキス、愛撫、抱擁です。

エッチな効果音はありません。
セルフもありません。

「んっとね ちょっと エッチな事やってもいいかな?」
大好きな人とくっつくことでちょっぴり興奮したのか
恋人は主人公のシャツの中に手を入れて体をまさぐり始めます。

エッチはこの後お互いに上半身裸になって抱き着いたり
合間に軽くキスをするといったとてもとてもソフトな作りです。
射精やドライといった絶頂シーンもないためそこまでエロくはないのですが
その一方で心の充足感はかなり得られると思います。

「体の奥でエネルギーが ぐるぐる渦を巻いて 全身に どんどん全身に満ちていく」
彼女は肌から伝わる柔らかさや温かさに加えて
元気になるエネルギーを伝えるような暗示をかけてきます。
同時に耳元に吹きかけられる彼女の吐息も感じることで
深い安らぎや体がぽかぽかとする感覚が得られるでしょう。



人の温もりが感じられるお話
お話の内容もそうなのですが恋人の話し方がとても温かみに溢れていました。

催眠は雰囲気に浸りやすくする程度の役割に留めて
その後の抱擁で彼女の体温をしっかりと感じて安らげるように作られています。
活力注入ということで元気をもらうのがテーマとなってはいますが
それよりも癒し効果の方が強いのではないかなと。

こんな感じで随分長々と書かせていただきました。
ここまで読んでいただければわかるように、どちらも癒しを目的としたお話です。
エロ目的で聴くにはさすがに厳しい内容ではありますが
心満たされぬ日々を送っている方にとっては良薬になると言えます。

個人的には「ココロに休息を 〜不安制御〜」の方が作品として優れていると思いますので
こちらにピンと来た方はとりあえず体験版を聴いてみてください。

CV:誠樹ふぁんさん
総時間 29:30


オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


体験版はこちらにあります

Healing Story

サークル「招き★ネコ」さんの催眠音声作品。

本作品は催眠音声としては珍しく2つのお話が楽しめます。
それぞれに別々のテーマが定められていて声優さんも違いますから
1粒で2度おいしい思いができる作品と言えます。

…というわけで今回は当サイト初の2部構成とさせていただきました。
前編ではお話の1つである「ココロに休息を 〜不安制御〜」を
後編でもう片方の「イチャイチャしよ 〜活力注入〜」をレビューさせていただきます。



緊張とリラックスのバランスが大事
お姉さんに心の不安を軽減してもらうお話。

「こんばんは 随分疲れてるみたいね 無理もないかな」
お姉さんは穏やかな声の女性。
疲れの色が見える主人公を気遣って色々なお話を聞かせてくれます。

本作品はアダルト作品ですがこちらのお話は全年齢向けです。
エッチな表現は一切なく心の障害を取り除くことに特化した作りです。

催眠はほぼ全編にあたる27分30秒。
まずは目を瞑って彼女の話を聴きながら心身をリラックスさせていきます。

「落ち着いて深呼吸すると さっきより周りの音をよく聴くことができるでしょう?」
催眠音声では序盤に深呼吸を固めて行うことが多いのですが
「ココロに休息を」ではお話をある程度聴いてから
1回だけ深呼吸をしてまたお話を聴くパターンで進められています。

意味のある深呼吸、とでも言えばいいのでしょうか。
後になればなるほどたった1回の深呼吸にとても心が落ち着くものを感じました。

「気を張るのも大事だけど ずっと張りっぱなしだと疲れてしまうわ」
お話はまず不安からくる緊張状態について語られています。
ここでは敢えて緊張を否定せずにメリットとデメリットを説いているのがいいですね。
緊張することは大事だけど、リラックスするのも大事。
2つのバランスを意識させることで軽く聴き手の緊張を和らげてくれています。

また、上のお話をする前と後の2回に分けて脱力も行います。
どちらも全身にわたって行うとても丁寧なタイプなのですが
若干アプローチが異なるおかげで違った感覚が味わえるでしょう。
不安を軽減するにはまず心身を安定させることが大事です。
深呼吸や脱力に力を入れているのはきちんとした目的があるからなのです。



不安は取り除くものではなく制御するもの
十分にリラックスできたところでようやく本題である不安の制御に入ります。

「今あなたは 不安を感じていることがあるかもしれない だけど 不安を感じるのは人間として当たり前のこと」
お姉さんは先ほどの緊張と同じくここでも一旦不安を受け入れて
その上で不安とどう付き合っていくかを教えてくれます。
同時に不安を感じているのが自分だけではないと暗に告げているのもポイント。
他にも似たような境遇の人がいるのを教えることでストレスを軽減させています。

「不安のイメージが 遠ざかりながらも またきゅっと小さくなっていくのがわかる」
お次は一度不安を具体的な物に変えて、それが自分から遠ざかっていくのをイメージします。
不安が遠ざかると心がなんだかスッキリとしてくる。
カウントと一緒に入れられる彼女の暗示を聴いていると
なんだか心が浮き上がるような感覚を受けるかもしれません。

そして最後は彼女の優しい声に包まれながら眠りにつきます。



現実的でわかりやすいお話
人間なら誰しも避けられない不安とどう付き合っていくか
それが催眠によって見事に表現されているお話です。

お姉さんの穏やかな声を聴いているだけでもある程度のリラックス効果が見込めますし
催眠自体も意識的にリラックスを促す方向で進められているおかげで
聴く前と後ではかなり精神の安定具合に違いがみられると思います。

暗示の入れ方は古典催眠の色が強いものばかりなのですが
お話の進め方やテーマへのアプローチが現代催眠っぽく感じられました。
おそらく普段よく聴くような催眠音声作品とは違った感覚を受けるでしょう。
でもきちんと聴き手の不安を軽減する方向で導かれているので
立派な催眠音声と言うことができます。

催眠はまず時間をかけて落ち着いて話を聴ける環境を作り上げて
それから不安を解消ではなく軽減する方向で進められています。
不安は取り除くのがベストですがなかなかそうもいきません。
だから普段から緊張や不安をコントロールする術を身に着けて
それらに押しつぶされなくなるように導いてくれています。

まさに今の時期に聴くのに相応しいお話と言えます。
特に今年から社会人になる方は精神的に色々と辛くなるでしょうから
私個人はかなりお薦めしたいです。

後編へ続く…
Healing Story 後編「イチャイチャしよ 〜活力注入〜」

CV:伊東もえさん
総時間 28:35



体験版はこちらにあります

追記
本当は一つにまとめたかったんですけどね…
シナリオ担当が双子シリーズを手掛けた四九八苦さんということで
色々な要素が詰まっていて私には無理でした。

後編のページは本日21時に更新されます。

OFFICE SWEET PAIN~上司から受ける癒やし術~

サークル「招き★ネコ」さんの催眠音声作品。
声優の伊東もえさんの個人サークルでおよそ2年ぶりの新作になります。

本作品は「双子」シリーズをフリーで公開されている
四九発苦さんが台本を担当されたとのことで、個人的にもかなり期待していました。
有料作品だと「双子のい・い・な・り~性感開発ボイス~」が代表作です。

内容の方は上司のお姉さんが部下をリフレッシュさせるために
暗示を上手に使いながらとても丁寧に進めてくれます。
今回は一般的な催眠音声とはやや違ったタイプの暗示が登場するのが特徴で
心地よい感覚と共に軽くズキッとする痛みを味わうことになるでしょう。

人間は自分にとってマイナスに働く暗示を基本的には受け付けません。
「痛い」という感覚をお姉さんがどうやって主人公に刷り込んでいくか
そのへんがこの作品の聴きどころとなります。



とてもとても入念な催眠導入
会社の上司である神谷みちるさんに催眠をかけてもらうお話。

「あら 今終わったところなのね ごくろうさま」
みちるさんは落ち着いた感じで話す色っぽい声の女性。
仕事をやり終えた主人公の顔色が悪いのを見て心配した彼女は
自分が家で行っているリラックス法を彼にもしてあげることにします。

催眠導入は37分30秒とかなりの長時間。
まずはお馴染みの深呼吸や脱力で体をリラックスさせていきます。

リラックスはここだけで24分もの長い時間が取られており
普通に深呼吸と脱力を行うだけではなく、その後に重さや温かさを感じさせるなど
数回にわたって全身をパーツごとに分けて心地よい感覚に浸していきます。
(パーツごとに脱力→パーツごとに重さを感じる→パーツごとに温かさを感じる、こんな感じ)
ここまで入念な作品は他だと「ヒプノリラクゼーション」くらいしか思いつきません。

「自分でもつぶやくと もっと効果的よ 心の中だけでもいいから ね?」
ここで面白いのが聴き手にも「重くなる」などの暗示を復唱させていること。
うまく催眠に入るためには聴き手の協力が不可欠ですから
口に出さなくてもいいのでみちるさんの言葉をなぞっていきましょう。
そうすることで、ただ言葉を聴いているよりもずっとすんなりと催眠状態に移れます。

「再生には痛みを伴う 痛いということは 回復している証拠 あなたの体が元気になっていく証拠」
準備が整った後は自分の体の疲れている部分に軽い痛みをイメージさせます。
この痛みは体を苦しめるためではなく、リフレッシュするためのもの。
だから痛みを感じるのは幸せで、それを与えてくれるみちるさんは幸せをもたらす人。
そんな風に暗示を使って主人公の心を少しずつ屈服させていきます。

このように導入は無難ながらも深化の流れがやや珍しい催眠です。
基本的に催眠音声で聴き手にネガティブなイメージをさせるのは良くないと思うのですが
敢えてそういった方向に挑戦している点に作り手の剛毅さを感じます。
暗示は痛みそのものよりも、その先にある幸せに注目させているのはいいですね。

他には復唱させたり同意を促すなど聴き手に主体性を持たせているのが特徴です。
これはエッチシーンでも継続しますから
導入の時点である程度慣れておいた方がいいでしょう。
ただ聴くだけの作品よりは疲れますが、その労力に見合った効果が十分にあると思います。



焦らしに焦らして快感を高めていく
エッチシーンは2パートあり合計で25分30秒ほど。
プレイは乳首オナニーとオナニーです。

エッチな効果音はありません。
セルフはありになります。
(乳首オナニーがドライなので正確にはドライとセルフの両方があります)

「じゃ まず乳首からいじめてあげようかしら」
痛みという快楽を提供してくれるみちるさんに忠誠を誓った主人公は
彼女の指示に従う形でまずは乳首を自分で慰め始めます。

プレイ時間の内訳は乳首オナニー19分30秒、オナニー6分ですので
「ラビットストラテジー」「朝倉催眠診療所 Vol.03」など
乳首特化の作品が好きな方だと比較的適性は高いと思います。
もちろん普通のオナニーもありますのでそうでなくても大丈夫。

「そのムズムズも もどかしさも 快感を増やすエッセンスよ」
乳首オナニーは最初触れるだけ、その後も軽くさする程度に留めたり
オナニーもゆっくりゆっくり擦って最後にスピードアップと
プレイはどちらも「焦らす」ことを徹底しています。
スッキリできなくてなんだかもどかしいと思う一方で
みちるさんの命令に従う心地よさを感じることでしょう。

「(指が乳首に)吸い寄せられる 吸い寄せられる ゆっくり吸い寄せられる」
みちるさんはエッチシーンでも数々の暗示を使って主人公の心を縛ってきます。
特に乳首オナニーシーンでは両手が勝手に動く感覚が味わえるかもしれません。
まさに彼女に操られている気分を存分に味わえる作りと言えます。

「上り詰めなさい 心も頭も全部射精と一緒に噴射して 空っぽになりなさい」
フィニッシュは乳首オナニーがカウントによるドライ
オナニーが声での合図とやや変則的です。

特にオナニーは射精を伴うおかげで
カウント無しだとやや合わせにくいところもありますが
射精の合図が出てから次に移るまでの時間がおよそ25秒と長めに取られていますので
事前にある程度快感を高めることができていれば十分可能だと思います。
射精中はみちるさんがやや語気を強めた声でしっかりと促してくれます。

このように、みちるさんの声に従い操られながら行う
実に催眠音声らしいエッチを楽しむことができます。



従う幸せを感じさせてくれる作品
聴く前から期待していた通り、シナリオが非常にしっかりとしている作品です。
催眠にはきっちりかかれるし、エッチも催眠状態だからこその感覚が味わえます。

暗示やエッチの内容はややM向けの色が強いものの
きつい言葉責めを与えたりはしませんし、射精後は穏やかな声で眠らせてくれるなど
主人公の心身をリフレッシュする方向でうまくまとめられています。
「一時的にいつもと違う自分になってスッキリしたい」
なんて思っている方には打ってつけの作品と言えるでしょう。

催眠はとにかく最初のリラックス部分が丁寧で
ここだけでも結構いい気分に浸ることができます。
ただ聴き終えた今になって考えると、あそこまで入念に行った理由は
その後に続く暗示が聴き手にやや抵抗感を与えるものだったからなのかなと。
たぶんよくある普通の導入から「体に痛みが走る」などと言われたら
今回ほどすんなりとは受け入れられなかったと思います。

エッチは暗示に従って行う、催眠状態を維持しやすい作りです。
みちるさんの指示に従う嬉しさがなんだかすごく湧きあがってきて
えらく前向きに取り組めたおかげで私は非常に楽しめました。
み「おちんちんいじりなさい!」私「はい!喜んで!」
こんな感覚が割と味わえると思います。
淫語そこそこ、ちゅぱ音と喘ぎ声はありません。

「痛み」をどう捉えるかで評価がそれなりに分かれる作品と言えるでしょう。

CV:伊東もえさん
総時間 1:19:08


オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

追記
この記事を書いている12月29日現在、DLsiteに体験版はありません。
実は製品版には体験版が同梱されていまして(5分32秒のダイジェスト)
特に内容に問題もありませんし、おそらくかなり近い未来に公開されると思われます。 
価格が1200円と高めですから、とりあえずは体験版を待った方がいいでしょう。

2013年12月30日追記
体験版公開されました。


2017年12月29日追記
再レビューを公開しました。
http://doonroom.blog.jp/archives/74094361.html



サークル「招き★ネコ」さんの同人音声作品。
最近世間でも認知度が上がってきている人外モノです。

このジャンルの代表作品と言えば
やはりもんむす・くえすと!でしょう。
男の子(大体のケースで童貞)が
モンスターのお姉さんに犯されるという内容が多いですね。

同人音声の世界でも、結構古くから
こういったシチュエーションの作品が出されています。



家出少年に声をかけてきた娼婦 その正体は
登場人物は両親と喧嘩して家を飛び出した少年と
体でお金を稼いでいるお姉さん。
少年が気に入ったのか、お姉さんは彼をお部屋に招待します。

やり取りをしているうちに
少年は彼女がヴァンパイアであることに気づき
そして彼女からある選択を迫られます。

「人間として死ぬ」か、それとも「ヴァンパイアとして生まれ変わる」か。
結局少年は後者を選択。
ヴァンパイアへと生まれ変わるための儀式が始まります。



主導権を握っているのはあくまでヴァンパイア
ヴァンパイアは基本的には優しく
妖艶な声で少年に語り掛けてくれます。

しかし、それは少年が彼女の思い通りになっている範囲内での話。
そこから一歩でも出ようとすると
切り裂くような非常に厳しい口調へと豹変します。

少年は最初彼女に恐怖を覚えますが
その恐怖が次第に快感へと変わっていく様子が、作品を通して見て取れます。



プレイ内容は時間の割に多彩
プレイに入るまでのやり取りが15分ほどあるため
実際のプレイは35分ほど。
そこまではキスシーンが少しある程度です。

耳舐め→乳首舐め→唾液を絡めての手コキ→フェラ→パイズリ→おっぱいに射精
というのが前半戦のおおまかな内容(時間にしておよそ20分)。

全体的にプレイ自体に割かれている時間は短めで
シチュエーションの説明や、言葉責めに力が入れられています。
ただプレイのクオリティは高く
それだけにもうちょっとやって欲しかったなーと少々残念です。

特にフェラシーン後半のバキュームフェラはとても激しく
まさに「吸い上げられる」という感覚を味わえます。


またラストのパイズリも、ヴァンパイアから
「言いなさい。『お姉さんのおっぱい最高です』って」
といった服従の態度を示させる命令がいくつも飛んできます。
このへんはまさにM属性向けの内容と言えるでしょう。



文字通りお互いを貪り合う
後半戦はベッドに移動してのSEX。
ここので体位が騎乗位というのも
「ヴァンパイアが上」であることをを印象付けます。

さらにヴァンパイアは
腰をお互いの性器が触れ合う程度の位置に落とすだけで何もせず
「入れたいなら、自分で腰突き上げなさい」
「お姉さんに屈服して、童貞を捧げるのよ」

と心身共に服従することを要求します。

そして、既に快楽に堕ちてしまっている少年は
自分の意思で童貞を捧げます。
SEXシーンも3分30秒程度と短めながら
ヴァンパイアのイった時の声と息遣いが非常に艶めかしく
この部分だけでも十分抜けるでしょう。

その後お互いの血を吸い合い
少年がヴァンパイアに生まれ変わったところで終了します。



人外モノとしては非常に手堅い内容の作品
若干以上のM属性を持った方ならより楽しめると思います。

確かに終始主導権をヴァンパイアが握ってはいるのですが
彼女なりのやさしさなのか
ところどころ最終的な選択権を少年側に委ねています。
上記の要素から、比較的M度は低めに設定されているかもしれません。

また人外モノの割に非常にソフトな内容であるため
この手のジャンルが初めての方でも問題なく聴けます。
ハードなものだと、最後に食べられたり消化されちゃいますからねぇ…

CV:伊東もえさん
総時間 50:18


オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


体験版はこちらにあります

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