サークル「エロトランス」さんの催眠音声作品。
開設初期に紹介した作品を現在の視点から改めてレビューする再レビュー企画。
その第110回目は現在大学生の素朴で優しい女の子が
自宅で恋人と雑談したりエッチな催眠をかけて楽しいひと時を過ごします。
会話調の催眠と王道の催眠を組み合わせた癒し系のサービスをするのが特徴で
最初の25分間は他愛もない会話や催眠の感覚を彼女視点で話して心身をほぐし
それから古典の技法を使った催眠、ドライと射精両方をするエッチと進みます。
彼女とまったり過ごしながら催眠へ
「ちょーっと待っててね 今レポート終わらせてるから」
彼女は砕けた口調で話す明るい声の女の子。
自宅でレポートを作成してる時に主人公が来たので
とりあえず待つように言ってから今日は自分の番か尋ねます。
本作品は彼女とまったり過ごす気分をリアルに味わわせながら気持ちよくすることを目的に
およそ70分に渡って催眠をかけたり若干アブノーマルなエッチをします。
2人は以前からお互いに催眠をかけ合う関係になっており
この日は彼女がかける番だったので彼が出向いてサービスしてもらいます。
「ほら 緑茶とかほうじ茶とか そういうのもさ お茶っ葉ふかしてる間はくるくる混ぜちゃダメって言うじゃん?」
最大の特徴はリアリティを追及してること。
序盤に長めの雑談をしてしっかり雰囲気を作ってから催眠に移ります。
レポートのこと、お茶のこと、体に良い食べ物のことなど
何気ない話題を選び会話調のセリフでのんびり語ります。
効果音もキーボードやマウスの音、キッチンタイマーの音
カップに入ったお茶をかき混ぜる音を盛り込んで自然な空間を作ります。
そらまめ。さんの素朴な演技も相まって多くの人が癒しを感じるでしょう。
彼女視点で催眠に入った時の感覚を話すシーンもありますし
本格的な催眠を始める前の仕込みを丁寧にやって入りやすい状況を作ります。
古典催眠と現代催眠を組み合わせたような構造になってて個性が強いです。
エッチも催眠重視で進めますから催眠特有の心地よさや快感を味わいやすくなってます。
ふたつの手段で癒す催眠
主人公が彼女の自宅を訪れ、紅茶を飲みながら色んなことを話します。
「リンゴには ポリフェノール?とか なんか食物繊維が多いとかで 皮ごと食べると すごい良いんだって」
レポート作成で忙しそうにしてましたが彼を放置することはなく
状況を話してからお茶を淹れたり健康に関する雑談をして楽しそうに過ごします。
催眠とまったく関係ない話題ばかりので「本当に催眠音声なの?」と思うかもしれません。
でも催眠にとって重要なリラックスと集中を高める役割を果たします。
「あのさ 落ちる瞬間ってあるじゃん? わかるかなぁ 二度寝三度寝すると気づきやすいけど あ、今夢を見始めてるっていう瞬間 あれが気持ちいいんだよねー」
開始から15分ほど経つと催眠の話題に切り替わります。
落ちる感覚、体の力が抜ける感覚、催眠の入り方などを彼女の体験談を交えて話します。
ここは聴き手の中に眠る催眠の記憶を喚起するように進めますから
催眠音声の視聴経験が多い人ほど意識のぼやけや脱力を感じるでしょう。
私が聴いた時も意識が結構ぼんやりして心地よかったです。
次の「3.催眠誘導2(約9分)」は王道の催眠。
深呼吸から入って体の脱力、カウントによる深化と定番の技法を使います。
「まずは 瞼に意識を向けて? 瞼の力が すーっと抜けていく 抜けている力が さらに抜けていく」
ここは催眠をかけてることが聴き手にちゃんと伝わるように
「力が抜ける」「落ちる」といったストレートな暗示を入れてました。
彼女が大学で催眠の勉強をしてる描写はないので、技術力はそこまで高くないのだと思います。
だから捻りは加えず基本的なテクニックで固めて堅実に落とします。
柔らかい誘導と指示的な誘導を組み合わせたハイレベルな催眠です。
彼女が近くにいる気分に浸らせながら心身を心地よくすることを目的に
25分程度の雑談から入って深呼吸、分割弛緩法、カウントによる深化と進めます。
催眠の経験が豊富だったり被暗示性の高い人はたぶん最初の雑談だけでも入れるでしょう。
そうなるための材料は十分にあるし、彼女も遠回しに催眠をかけることを意識してます。
そして2番目のパートはそうじゃない人向けに手堅くやって上手くカバーします。
変わったことをやりつつきちんと保険もかけてるところが大手さんらしいです。
催眠初心者から上級者まで誰でも楽しめる内容だと思います。
言葉と音で気持ちよくするエッチ
プレイは感度強化、ダイヤル/スプーンを回す、カウントによる絶頂、乳首オナニー、オナニーです。
ダイヤル/スプーンを回す際に効果音が鳴ります(鳴らないバージョンは入ってません)。
セルフはありです。
「すーっと 落ちていく そしてほら 私が3つ数えて手を叩くと あなたの全身に気持ちのいい痺れが襲うよ」
変則的な催眠で主人公を深いところまで落とした彼女は
別のカウントを数えてから今度は体が敏感になる暗示を入れます。
エッチは彼女が直接触れることはなく言葉と技術で気持ちよくします。
最初の「4.エロパート(約6分)」は絶頂に向けた準備。
さらに深化させてからカウントを交えて感度が上がるように働きかけます。
「さっきは体の外側だったのに 今度は内側 頭の中がじーんと痺れてくる」
彼女は次回彼に催眠をかけてもらうことを理解してるので
彼を見下したり意地悪なことをする気はありません。
引き続き穏やかな声と態度で話しながら淫語をできるだけ使わずに気持ちよくします。
後のパートも含めて純粋なエロ要素をできるだけ削ってますから
催眠状態ならではの快感を体験しやすいです。
ここでは肌がピリピリしたり少し火照る感覚がしました。
次の2パート21分間は異なる絶頂へ追い込むシーン。
「5.ドライパート(約10分)」は暗示とダイヤルの音でドライ
「6.セルフパート(約11分)」は乳首とおちんちんをいじって射精を目指します。
ちなみにこの2パートはどちらか片方を聴く形になってます。
でもプレイ時間が短めですし、ドライ→射精の順なので繋げて聴いてもいいと思います。
「ここにダイヤルがあるんだけど これは不思議な不思議なダイヤルなんだよね」
ドライパートは今までの流れをそのまま続ける催眠音声ならではのプレイ。
体の痺れをエッチな痺れに変換し、さらに途中からダイヤルをいじる音を鳴らして快感レベルを上げます。
体に触れることは一切ないですけど、快感を股間に集めるアプローチをかけるので
催眠に入ってれば後になるほど股間がムズムズしたり熱くなるでしょう。
責めっぷりや追い込み方が弱めだから絶頂感も通常より控えめでした。
「あーあ 女の子の前で 乳首でオナニーを始めちゃったよ けど 今日はそれが幸せ」
セルフパートは暗示を厚めに入れながら見られる快感を軽く煽ります。
彼女の指示に従ってるだけなので見下したりドン引きすることはありません。
オナニーの指示も開始と絶頂のタイミングを教えるだけで非常に緩いです。
乳首オナニーも完全にアドリブでいじり慣れてる人のほうが満足できます。
このように、感度を上げてからドライと射精に分岐する穏やかなエッチが繰り広げられてます。
ゆるーい作品
彼女は催眠をかけてもらいたがってる主人公の期待に応えようと
長めの雑談で心身をリラックスさせてから王道の催眠でサクッと落とします。
そしてエッチは準備を整えた後にドライパートとセルフパートを用意し
どちらも暗示を厚めに入れたり音を鳴らして絶頂に導きます。
気さくで優しいJD彼女とまったり雑談してから催眠をかけてもらう甘いシチュ
会話調の誘導と指示的な誘導を組み合わせたハイブリッドな催眠
淫語やちゅぱ音といったエロ要素をほとんど使わず
暗示、イメージ、音を組み合わせて徐々に盛り上げる催眠色の強いエッチ。
催眠の技術力が高くて発想力もあるサークルさんの持ち味を活かした作品に仕上がってます。
中でも催眠は他のサークルさんではまずお目にかかれないタイプなので個性が強く
深呼吸や脱力に近い役割を雑談に持たせてやんわりリラックスさせる凝った演出がされてます。
最初のパートはたぶん催眠っぽさを感じないでしょうけど
ある程度聴き進めてたら知らず知らずのうちに入ってる人が普通にいると思います。
「いかにも催眠」って感じの催眠が苦手な人には特に向いてます。
エッチはサークルさんの他作品と同じくかなりソフトです。
あまり興奮できないでしょうから、どちらかと言えばドライのほうが迎えやすいかなと。
セルフパートはもう少しエロくしても良かったと思います。
絶頂シーンはドライ1回、射精1回。
効果音そこそこ、淫語ごく僅か、ちゅぱ音と喘ぎ声はありません。
以上を踏まえて前回と同じ点数にさせていただきました。
CV:そらまめ。さん
総時間 1:12:22
オススメ度
■■■■■■■■■□ 9点
体験版はこちらにあります
FANZAの体験版はこちら
追記
DLsiteで2024年2月10日まで20%OFFの968円で販売されてます。