
サークル「MayThird」さんの催眠音声作品。
今回紹介する作品は、男性の体を開発するのが好きな幼馴染が
「甘出し(ルーインドオーガズム)」をテーマにした独特なエッチで2種類の絶頂を味わわせます。
乳首オナニーをたっぷりしながら前立腺も刺激するのが特徴で
前者は催眠パートの時点から登場させて色んないじり方を指示し
エッチシーンに入ると後者も加えて通常とは違うドライオーガズムに導きます。

精液を全部出せばドライできるじゃない
「ただいまー あれ? 弟くん?」
ソマリは明るくて優しい声の女の子。
主人公の家を訪問しても彼が出てこないので声をかけると
仕入れてきた心理学の情報に関する実験に付き合って欲しいと言います。
本作品は1歳上で彼と半同棲状態の生活を送ってる彼女が
催眠を交えたおよそ90分間の独特なエッチをします。
彼はドライオーガズムを体験したがってるようですが、今のところ一度も達成できてません。
そこで彼女が事前に得た知識を元にそれを叶えてあげます。
「これから弟くんには 男の甘出しに挑戦してもらいます」
そのための決め手となる要素が甘出し。
ぴゅっぴゅと勢いよく精液を出す通常の射精とは違い
ちょろちょろとお漏らしするのを繰り返して体内の精液を全部吐き出します。
そしてその直後にもう一度絶頂を迎えてドライも味わわせます。
要は「イっても精液を出してないからドライになるよね?」という考え方です。
催眠音声におけるドライは精液があっても迎えられるものなんですけど
それがなかなかできない人が相手だからこういうプレイをするのでしょう。
実際に甘出しすると射精したのに賢者タイムが来ない不思議な体験ができます。
ちなみに甘出しは昨年に同人音声側で割と流行ったジャンルでして
それが催眠音声側にも影響を及ぼした結果この作品が生まれたのだと思います。
ノーハンドで普通に射精させる作品は過去にいくつかありましたが
わざわざ甘出しに持っていくのはたぶんこれが初のはずです。
そのため催眠、エッチいずれも普段のサークルさんよりゆっくり丁寧にリードします。
エッチはサークルさんの過去作と同じく乳首オナニーに力を入れてます。
乳輪を撫でる、乳首を優しく擦る、指でつまんで押しつぶす、爪で弱めに引っかくなど
シーンによって異なるいじり方を指示しながらほぼ時間いっぱいオナニーします。
そして途中からPC筋トレーニング(前立腺マッサージ)を加えて快感を強化します。
本作品は射精しますけどおちんちんに直接触れることは一切ありません。
乳首と前立腺の快感を繋ぎ合わせ、さらに暗示を駆使してドライと射精に導きます。
乳首オナニーは早い段階から刺激の強いプレイが登場するため
乳首未開発者よりも既にいじり慣れてる人のほうが気持ちよくなれると思います。

ひとつの暗示を強化する催眠
最初の催眠パート(約28分)はベッドへ仰向けに横になり
両手をお腹の上に置いたまま自分の好きなペースで深呼吸を続けるところから始めます。
そしてある程度リラックスできたら本作品の鍵となる暗示を入れます。
「こうして気持ちを穏やかにしてると だんだんと眠くなってきちゃうかもしれない」
彼らは幼馴染なので堅苦しい要素はまったくありません。
ゆっくりペースで語りかけながら彼の心をほぐすセリフを投げかけます。
彼のことを「弟くん」と呼ぶところにも親しみを感じました。
2人の関係や彼女のキャラを使って信頼関係をスムーズに構築します。
「弟くんがやることは 数字が増えると感度が上がって 気持ちよくなるイメージをすること」
深呼吸の後に彼女が入れる暗示は「カウントが増えるほど感度が上がる」というもの。
最初はイメージやフリといった彼に協力してもらう形でカウントを数え
それを何度も繰り返すことで「カウント=気持ちいい」を無意識に刻み付けます。
これ以降のシーンは基本的にこの暗示を強化する方針で進めます。
目標をものすごくシンプルにして、それに向けて色んな手段で働きかける感じです。
最初はピンと来なくても聴き進めていくうちに体が自然と反応する人がいると思います。
催眠開始からおよそ11分後にもう乳首オナニーを始めるのも面白いですね。
ただカウントを数えるだけでは味気ないので体も一緒に気持ちよくします。
「今はまだ演技でも だんだんと本当の快感に変わっていくから」
撫でる時は「くーるくる」、爪で引っかく時は「かりっ」と違う掛け声を出しながら
気持ちよくなったフリをするように指示して暗示の効果を徐々に強めます。
カウントは普通に数えるだけで直後に追い込み暗示を入れることはほとんどありません。
何をするかの指示と掛け声がわかりやすく、オナサポとしての側面も持ってます。
続く深化パート(約8分)は爪で引っかくプレイを中心に据えていじらせながら
快感がさらに強くなる暗示を入れたりカウントを数えます。
「かりっ かりって乳首を刺激し続けられて 弟くんの頭は だんだんと快感でとろとろになっていっちゃう」
前のパートは指示と暗示のバランス型でしたが
こちらは暗示の量を増やしてあってより催眠音声らしい内容です。
一番最後に甘出しした時のイメージをするなど、エッチに向けて心身両面の準備を整えます。
リラックスさせてから体の感度を上げていくテーマ性の強い催眠です。
カウントに合わせて敏感になる心と体にすることを目的に
深呼吸から入って乳首オナニーしながら感度上昇の暗示を入れる
暗示の量を増やしたうえで乳首に強めの刺激を与える、といった具合に
通常の催眠誘導とは随分違う流れで進めます。
本作品の催眠はやることをほぼひとつに絞り込んであるので
そこまで手の込んだことをする必要はありません。
彼女もそれを理解してるからこういう実践形式の誘導をしたのだと思います。
「変わってるけど別に間違ったことはやってない」というのが私の考えです。
意識のぼやけとかはあまりしませんから、エッチの気持ちよさで暗示が入ってることを実感するでしょう。

無理なく追い込むエッチ
プレイはPC筋トレーニング、乳首オナニー、自分の胸を揉む、カウントによる絶頂です。
エッチな効果音はありません。
セルフはありです。
途中で服を脱ぐ指示が出ることはありません。
「今から弟くんの前立腺を 開発していこっか」
催眠を使って主人公を普段よりも敏感にしたソマリは
ここからPC筋トレーニングを加えて両者の快感を繋げます。
エッチは終始彼女に言われた通りに動きます。
前半の24分間は乳首と前立腺の両方を同時に気持ち良くするプレイ。
深呼吸に合わせておしっこをする時に使う筋肉を収縮させ
そこに乳首オナニーも絡めて甘出しに向けた準備を整えます。
「動きに慣れてきたら 快感をイメージしていくからね」
あまりやらないプレイだからでしょうけど慎重に進めてました。
最初は何をするか教えながら合図を出すことに専念し
ある程度繰り返したら感度を上げる暗示を入れたりカウントを数えて応援します。
無理に合わせようとすると催眠状態が弱まる可能性がありますから
自分にとって無理のない、やりやすい方法で取り組むといいでしょう。
乳首は指でつまんで離すのを繰り返すため、軽い痛みを伴った快感がじんわり広がります。
乳首オナニーのやり方もどんどん変わります。
エッチ開始直後はPC筋トレーニングとの合わせやすさを優先してたのが
10分ほど経つと爪で引っかく、指で押しつぶす、軽く引っ張ると別のプレイが登場します。
本作品において甘出しやドライを迎える決め手となるのは乳首オナニーなので
快感に慣れにくくするための工夫をしてました。
乳首オナニーを好むサークルさんの作風とも合ってて良いです。
後半の19分間は甘出しやドライに向けた追い込みをかけます。
これまでとは別の暗示を入れてから自分の胸を手で揉んでソフトな刺激を与え
その後は今までよりも強い快感が得られる乳首オナニーとPC筋トレーニングを同時にやります。
「自然と体が震えだして 頭の中も快感で真っ白になっちゃう」
もちろんそれだけじゃなく気持ちよくなる暗示を入れたり
自分が絶頂してるところをイメージさせて心もバランスよく責めます。
終盤に2回連続でカウントするシーンがありまして
私が聴いた時はそれに合わせて股間がブルブル震えたり全身がゾワゾワしました。
甘出しせずドライになったのは私がドライをやり慣れてるからだと思います。
催眠には入れるけどドライはまだな人が聴いたら別の反応があるかもしれません。
十分気持ちよくなれたおかげで消化不良な感じは特にしませんでした。
このように、ひとつのプレイをひたすら掘り下げるややM向けのエッチが繰り広げられてます。

一粒で二度美味しい作品
ソマリは自分の知的欲求を満たすのと同時に主人公の願いも叶えようと
彼に入れる暗示をほぼひとつに絞り込み、まずは催眠をかけながら乳首オナニーさせます。
そしてエッチは前立腺の刺激をそこに加えて甘出し→ドライの順に追い込みます。
明るくてサービス精神旺盛な幼馴染が甘出しからのドライをさせるややM向けのシチュ
やることをシンプルにしたうえで乳首オナニーを盛り込んでる独特な催眠
乳首と前立腺の快感をリンクさせながら心も責めるバランスの取れたエッチ。
既存の催眠音声とは違うことに挑戦して個性を打ち出してます。
中でもエッチは甘出しを初めて取り入れてることや
従来とは違うドライを目的地に据えてることなど新鮮な要素がいくつもあります。
乳首作品を数多く制作されてるおかげで乳首オナニーのリードも安定してました。
催眠の段階から乳首をいじることも含めて、乳首好きなら結構ハマる作品だと思います。
甘出しについては「今後に期待かなぁ」というのが私の感想です。
同人音声側だとおちんちんを普通にいじって射精の直前に手を離すのですが
本作品では完全なノータッチにして別のところを気持ち良くする方針を取ります。
その結果通常のやり方よりも難度が上がってます。
ですがこれに対して「良くない」と言う気はありません。
それは催眠音声で甘出しを取り入れてる作品がまだ少なく、今は誘導法を模索してる段階だからです。
今後も試行錯誤することで徐々に確立されていくんじゃないかなと。
良し悪しを言うのはノウハウがもっと蓄積された後でも遅くないでしょう。
音モノも色んな作品が出て少しずつ進化した結果今の状況になってます。
絶頂シーンは最低でも2回。
淫語それなり、ちゅぱ音と喘ぎ声はありません。
CV:天音羽乃さん
総時間 1:28:47
オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点

体験版はこちらにあります
追記
2021年2月2日まで20%OFFの616円で販売されてます。
その場合の点数は9点です。