サークル「サイクロンミント」さんの催眠音声作品。
今回紹介する作品は、優しいお姉さんがちょっぴり意地悪をしながら
心身をリフレッシュするお手伝いをしてくれます。
挿し絵のような彼女との距離の近さや温もりを感じさせる演出にこだわっており
適度に移動させながら聞こえてくる彼女の穏やかな声や言葉を聴いていると
自然に体の緊張が解けて心地よい気分が湧きあがってくるでしょう。
エッチは癒しを重視しているからかあまりハードなプレイは行わずに
ちゅぱ音を中心としたソフトな責めで少しずつ感度を高めてくれます。
お姉さんはあなたの憧れの女性
「こんばんは 今日 私と楽しい事するのは あなた?」
お姉さんは落ち着いて話す色っぽい声の女性。
突然現れて戸惑う主人公に「好きな名前で呼んでいい」と告げてから
気持ちよくなるための催眠をかけ始めます。
催眠はおよそ18分30秒間。
最初は軽く深呼吸をしてから顔だけを脱力します。
「私が頭なでなでしてあげるから にっこりしてね」
タイトルの「小悪魔」からお姉さんを意地悪なキャラと思う人もいるでしょうが
彼女は優しい声をかけながら頭を優しくなでなでしてくれる慈愛に満ちた女性です。
全体的にセリフの間が長く取られているおかげでのんびりとした雰囲気も生まれており
それらが合わさって開始から10分も経った頃には
音声を聴く前よりも自分の心がずっと落ち着いているのを実感するでしょう。
頭の中がゆらゆらと揺れているような心地よい感覚が広がっていくかもしれません。
「今 右手はとても重くなっているはず 鉛のよう 動かない すごく重い」
「ふともも ふくらはぎ つま先まで 固まったように動かない 重さがかかっているかかとが 柔らかいお布団に沈んでいる」
頭を適度にリラックスさせた後は体の脱力。
主に手足に意識を向けながら彼女の言葉に耳を傾けます。
右腕を脱力するときは右、左腕は左に声の位置が移動するのがいいですね。
どこに意識を向けて欲しいかをお姉さんは無意識的にも教えてくれています。
「動きたくないから 身体が求めてないから 表面を覆う温もりが なんだか気持ちいいから」
また彼女は決して自分の意思を聴き手に押し付けようとはせず
こちらの状況を適度に確認しながら、自分からそうなりたくなるように導いてくれます。
ここまでで作り上げてきた穏やかな雰囲気に適したアプローチが
催眠により入りやすい環境を見事に作り上げています。
元々そんなに嫌な感じのする声でもありませんし
ここでは膝から下の感覚がなくなったような不思議な脱力感が味わえるでしょう。
そして最後にしっかりとカウントを数えて催眠を深めてから
しばらくわざと無音にしてその感覚を楽しむ時間を与えてくれます。
古典系の技術(分割弛緩法と沈黙法)を軸にしたシンプルな催眠です。
最初にお姉さんを聴き手が好意を寄せている人物に設定することで
催眠を受け入れやすい下地を作ってから
信頼関係を崩さないよう気をつけながらのんびりと催眠を進めてくれます。
やることがそんなにないおかげで聴き手も余裕を持って取り組めますし
現時点で生まれている感覚を適度に反芻させる機会を設けていたりと
聴き手のことをしっかり考えてくれているところが非常に印象的でした。
声を小まめに移動させて脳を軽く混乱させようとする意図も見られますし
作りはシンプルでも面白味のある入りやすい催眠だと思います。
私の場合は足が強烈に重くなるのを感じました。
心満たされるあまあまなエッチ
プレイはおちんちんの愛撫、キス、手コキ、玉揉み、耳舐め、指舐めです。
エッチな効果音はありません。
セルフもありません。
「これから どんどん気持ちよくなるよ 私の声を聞くごとに 感度が増していく」
催眠を使って主人公を十分にリラックスさせたお姉さんは
彼にもっと幸せになってもらうためのエッチな責めを開始します。
エッチは事前に暗示を使って体の感度を上げたりおちんちんを勃起させてから
最初は手で主におちんちんを、しばらくすると口で唇や耳を刺激します。
プレイの一覧を見ればわかるように全体的にソフトなプレイが多く
さらにおちんちんへの責めはすべてパンツを穿かせたまま行っています。
催眠と同様に少しずつ気持ちよくなっていくタイプのエッチと思ってください。
「可愛い可愛いおちんちん もっと 気持ちよくなってね」
感度上昇後に行う最初のプレイはおちんちんへの愛撫。
指1本だけを使ってつつーと竿を撫でてから
「しこしこ さわさわ」と擬音語を言ってゆっくりとおちんちんを揉みほぐします。
先の暗示によって敏感になった感覚を確認するための準備運動的な位置づけです。
「はい ひざまくら してあげる ふふふ 頭 ふわふわでしょ」
それが終わるとわざと責めを停止するちょっぴり意地悪なシーンもあるのですが
彼女が優しい声で膝枕をしながら頭を撫でてくれる様子を聴いていると
もどかしさよりも安らぎを強く感じるのではないでしょうか。
そんな感じで彼女は聴き手に充足感を与えながらプレイを進めています。
メインのプレイは後半の口による責め。
キスと耳舐めを小まめに切り替えながら大量のちゅぱ音を鳴らして興奮を高めてくれます。
暗示もそこそこ登場しますが、がんじがらめにするのではなくて
彼女に責められている雰囲気を漂わせながら絶頂しやすい環境を整えてくれる
エッチな要素をやや重視したプレイが繰り広げられています。
「お口まんこ いいでしょ? おちんちんが じゅぼじゅぼってされているみたいでしょ?」
それを象徴するのが一番最後に登場する指舐め。
事前にこちらの指をおちんちん、彼女の口をおまんこになぞらえてから
激しくエロい唾音を鳴らして絶頂へと追い込みます。
指舐めと明言されているのでそこまで強烈には感じないかもしれませんが
思わず股間が熱くなったりピクピク反応する人もきっといるでしょう。
最後のカウントと同時に訪れる絶頂のタイミングでは
股間に震えるような心地よい衝撃を感じることができました。
他で味わったドライオーガズムよりは明らかに弱い快感なのですが
そのぶん精神的な幸福感が実感しやすいと思います。
このように、お姉さんの温もりが感じられるあまあまなエッチが繰り広げられます。
お姉さんとの一体感が得られる作品
催眠の目的を心身のリフレッシュに定め、上から押し付けるようなセリフを極力避けながら
ストレートな暗示とほのめかすような暗示を組み合わせて催眠とエッチを行っています。
エッチの内容などを見ればわかるように甘やかすタイプの作品ですから
肉体面はやや物足りない反面、精神的な癒しは大いに得られます。
お姉さんの真心のこもったセリフの数々が心を温めてくれました。
「私の口 温かいでしょ? おまんこと 同じかもね」
中でもエッチの後半で登場する上のセリフのような暗示が見事です。
作品のテーマやお姉さんのキャラを考えると
「~するようになる」みたいな暗示は雰囲気を損なう恐れがあります。
だからわざと表現を曖昧にして聴き手自身に感じ取ってもらうように働きかけています。
サイクロンミントさんと言うと基本的な催眠のかけ方はしっかりしているのですが
作品のテーマに適した催眠を施す技術に関して見ると
大手のサークルさんにやや遅れを取るサークルさんと私は認識していました。
それが本作品を通じて少し改められたことが一番の収穫です。
催眠は沈黙法の使い方が適切で効果的に感じます。
沈黙法と言うと大そうに聞こえるでしょうが、要は何もしゃべらないだけです。
でも「この気持ちよさに浸っていてね」と言われてから無音になると
心地よい感覚が何やら一気に広がっていくのがわかります。
エッチは物理的な責めを極力浅くした、最近ではあまり見かけないタイプです。
焦らし系なので最中はそれなりに疼くでしょうが
絶頂の時間を長めに取ることで十分に発散させようとする工夫が見られます。
ちゅぱ音そこそこ、淫語ごく僅か、喘ぎ声はありません。
年上の女性との幸せなひと時を過ごせる作品です。
癒されたい、甘やかされたいなど精神的に飢えているノーマルな方にお薦めします。
CV:小粋さん
総時間 1:03:23
オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点
体験版はこちらにあります