同人音声の部屋

同人音声および催眠音声(トランス/暗示ボイス)について、平均3000文字程度のオリジナルレビューを掲載しているサイトです

タグ:小粋

   ● 小悪魔お姉さんの催眠ルーム
   ● ささやき庵 牡丹
   ● 幽霊さんの露出調教催眠


小悪魔お姉さんの催眠ルーム

サークル「サイクロンミント」さんの催眠音声作品。

今回紹介する作品は、優しいお姉さんがちょっぴり意地悪をしながら
心身をリフレッシュするお手伝いをしてくれます。
挿し絵のような彼女との距離の近さや温もりを感じさせる演出にこだわっており
適度に移動させながら聞こえてくる彼女の穏やかな声や言葉を聴いていると
自然に体の緊張が解けて心地よい気分が湧きあがってくるでしょう。

エッチは癒しを重視しているからかあまりハードなプレイは行わずに
ちゅぱ音を中心としたソフトな責めで少しずつ感度を高めてくれます。



お姉さんはあなたの憧れの女性
謎のお姉さんに心身を癒してもらうお話。

「こんばんは 今日 私と楽しい事するのは あなた?」
お姉さんは落ち着いて話す色っぽい声の女性。
突然現れて戸惑う主人公に「好きな名前で呼んでいい」と告げてから
気持ちよくなるための催眠をかけ始めます。

催眠はおよそ18分30秒間。
最初は軽く深呼吸をしてから顔だけを脱力します。

「私が頭なでなでしてあげるから にっこりしてね」
タイトルの「小悪魔」からお姉さんを意地悪なキャラと思う人もいるでしょうが
彼女は優しい声をかけながら頭を優しくなでなでしてくれる慈愛に満ちた女性です。

全体的にセリフの間が長く取られているおかげでのんびりとした雰囲気も生まれており
それらが合わさって開始から10分も経った頃には
音声を聴く前よりも自分の心がずっと落ち着いているのを実感するでしょう。
頭の中がゆらゆらと揺れているような心地よい感覚が広がっていくかもしれません。

「今 右手はとても重くなっているはず 鉛のよう 動かない すごく重い」
「ふともも ふくらはぎ つま先まで 固まったように動かない 重さがかかっているかかとが 柔らかいお布団に沈んでいる」

頭を適度にリラックスさせた後は体の脱力。
主に手足に意識を向けながら彼女の言葉に耳を傾けます。
右腕を脱力するときは右、左腕は左に声の位置が移動するのがいいですね。
どこに意識を向けて欲しいかをお姉さんは無意識的にも教えてくれています。

「動きたくないから 身体が求めてないから 表面を覆う温もりが なんだか気持ちいいから」
また彼女は決して自分の意思を聴き手に押し付けようとはせず
こちらの状況を適度に確認しながら、自分からそうなりたくなるように導いてくれます。
ここまでで作り上げてきた穏やかな雰囲気に適したアプローチが
催眠により入りやすい環境を見事に作り上げています。

元々そんなに嫌な感じのする声でもありませんし
ここでは膝から下の感覚がなくなったような不思議な脱力感が味わえるでしょう。
そして最後にしっかりとカウントを数えて催眠を深めてから
しばらくわざと無音にしてその感覚を楽しむ時間を与えてくれます。

古典系の技術(分割弛緩法と沈黙法)を軸にしたシンプルな催眠です。
最初にお姉さんを聴き手が好意を寄せている人物に設定することで
催眠を受け入れやすい下地を作ってから
信頼関係を崩さないよう気をつけながらのんびりと催眠を進めてくれます。

やることがそんなにないおかげで聴き手も余裕を持って取り組めますし
現時点で生まれている感覚を適度に反芻させる機会を設けていたりと
聴き手のことをしっかり考えてくれているところが非常に印象的でした。

声を小まめに移動させて脳を軽く混乱させようとする意図も見られますし
作りはシンプルでも面白味のある入りやすい催眠だと思います。
私の場合は足が強烈に重くなるのを感じました。



心満たされるあまあまなエッチ
エッチシーンは35分ほど。
プレイはおちんちんの愛撫、キス、手コキ、玉揉み、耳舐め、指舐めです。

エッチな効果音はありません。
セルフもありません。

「これから どんどん気持ちよくなるよ 私の声を聞くごとに 感度が増していく」
催眠を使って主人公を十分にリラックスさせたお姉さんは
彼にもっと幸せになってもらうためのエッチな責めを開始します。

エッチは事前に暗示を使って体の感度を上げたりおちんちんを勃起させてから
最初は手で主におちんちんを、しばらくすると口で唇や耳を刺激します。
プレイの一覧を見ればわかるように全体的にソフトなプレイが多く
さらにおちんちんへの責めはすべてパンツを穿かせたまま行っています。
催眠と同様に少しずつ気持ちよくなっていくタイプのエッチと思ってください。

「可愛い可愛いおちんちん もっと 気持ちよくなってね」
感度上昇後に行う最初のプレイはおちんちんへの愛撫。
指1本だけを使ってつつーと竿を撫でてから
「しこしこ さわさわ」と擬音語を言ってゆっくりとおちんちんを揉みほぐします。
先の暗示によって敏感になった感覚を確認するための準備運動的な位置づけです。

「はい ひざまくら してあげる ふふふ 頭 ふわふわでしょ」
それが終わるとわざと責めを停止するちょっぴり意地悪なシーンもあるのですが
彼女が優しい声で膝枕をしながら頭を撫でてくれる様子を聴いていると
もどかしさよりも安らぎを強く感じるのではないでしょうか。
そんな感じで彼女は聴き手に充足感を与えながらプレイを進めています。

メインのプレイは後半の口による責め。
キスと耳舐めを小まめに切り替えながら大量のちゅぱ音を鳴らして興奮を高めてくれます。
暗示もそこそこ登場しますが、がんじがらめにするのではなくて
彼女に責められている雰囲気を漂わせながら絶頂しやすい環境を整えてくれる
エッチな要素をやや重視したプレイが繰り広げられています。

「お口まんこ いいでしょ? おちんちんが じゅぼじゅぼってされているみたいでしょ?」
それを象徴するのが一番最後に登場する指舐め。
事前にこちらの指をおちんちん、彼女の口をおまんこになぞらえてから
激しくエロい唾音を鳴らして絶頂へと追い込みます。
指舐めと明言されているのでそこまで強烈には感じないかもしれませんが
思わず股間が熱くなったりピクピク反応する人もきっといるでしょう。

最後のカウントと同時に訪れる絶頂のタイミングでは
股間に震えるような心地よい衝撃を感じることができました。
他で味わったドライオーガズムよりは明らかに弱い快感なのですが
そのぶん精神的な幸福感が実感しやすいと思います。

このように、お姉さんの温もりが感じられるあまあまなエッチが繰り広げられます。



お姉さんとの一体感が得られる作品
催眠っぽさをややぼかしたタイプの癒し系作品です。

催眠の目的を心身のリフレッシュに定め、上から押し付けるようなセリフを極力避けながら
ストレートな暗示とほのめかすような暗示を組み合わせて催眠とエッチを行っています。
エッチの内容などを見ればわかるように甘やかすタイプの作品ですから
肉体面はやや物足りない反面、精神的な癒しは大いに得られます。
お姉さんの真心のこもったセリフの数々が心を温めてくれました。

「私の口 温かいでしょ? おまんこと 同じかもね」
中でもエッチの後半で登場する上のセリフのような暗示が見事です。
作品のテーマやお姉さんのキャラを考えると
「~するようになる」みたいな暗示は雰囲気を損なう恐れがあります。
だからわざと表現を曖昧にして聴き手自身に感じ取ってもらうように働きかけています。

サイクロンミントさんと言うと基本的な催眠のかけ方はしっかりしているのですが
作品のテーマに適した催眠を施す技術に関して見ると
大手のサークルさんにやや遅れを取るサークルさんと私は認識していました。
それが本作品を通じて少し改められたことが一番の収穫です。

催眠は沈黙法の使い方が適切で効果的に感じます。
沈黙法と言うと大そうに聞こえるでしょうが、要は何もしゃべらないだけです。
でも「この気持ちよさに浸っていてね」と言われてから無音になると
心地よい感覚が何やら一気に広がっていくのがわかります。

エッチは物理的な責めを極力浅くした、最近ではあまり見かけないタイプです。
焦らし系なので最中はそれなりに疼くでしょうが
絶頂の時間を長めに取ることで十分に発散させようとする工夫が見られます。
ちゅぱ音そこそこ、淫語ごく僅か、喘ぎ声はありません。

年上の女性との幸せなひと時を過ごせる作品です。
癒されたい、甘やかされたいなど精神的に飢えているノーマルな方にお薦めします。

CV:小粋さん
総時間 1:03:23


オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


体験版はこちらにあります

ささやき庵 牡丹

サークル「VOICE LOVER」さんの同人音声作品。

本作品は過去に紹介した「ささやき庵 雅」と同様に夢を見せないサービスを体験します。
お相手を務めるのは大人の色気たっぷりなベテランの小町さん。
今まで培ってきた様々なおもてなしのテクニックを駆使して
聴き手の心と体の両方を少しずつ幸せとエッチな気分で満たしていきます。



勤続8年の夢女
ささやき小町の牡丹からエッチなサービスを受けるお話。

「はーい どうぞ さ どうぞ お入りくださいな」
牡丹は大人の魅力漂う色っぽい声の女性。
部屋に入ってきた主人公を煙管を吸いながら余裕たっぷりの表情で迎えます。

ささやき庵と言えば小町が出迎えて一緒に部屋へ移動し
浴衣に着替えさせてもらってからサービス開始といったセオリーがあるのですが
今回登場する牡丹は特に出迎えもせず「浴衣に着替える必要は無い」と言うなど
あらゆる面で既存の小町とはまったく違った態度を見せてくれます。
といってもサービスがいい加減なわけではありませんのでそのへんはご心配なく。

「ささやき庵の小町が みーんな夢を見せると思ったら 大間違い あたしゃ この体と この声だけで勝負してますからね」
そして彼女はささやき庵に在籍していながら夢を見せることができません。
おかげで随分と長く勤めていながらランクは一番下の夢女(ゆめ)のままです。

シリーズ未経験者向けに「夢を見せる」というのが何かを説明すると
ささやき庵では最初の段階で小町に合ったイメージを見せて眠りについた後
その夢の中でお話やエッチをするスタイルがとられています。
例えば「ささやき庵 添い寝屋本舗 流撫」では名前にちなんだ月に関するお話。
最近発売された「ささやき庵 琥珀 弐」は4月にちなんで夜桜を楽しむといった具合です。

これらが無いということはつまり彼女はキャラとテクニックだけで頑張っているわけです。
でも彼女は夢を見せる以外は何でもできる器用さを持っていて
癒しとエッチの両方で優れたサービスを提供してくれます。

「よーし それじゃ お耳 こちょこちょしてあげますよ」
最初に行う非エロのサービスは耳かき(約18分30秒)。
両耳を手で揉みほぐしてからウェットティッシュで表面の汚れを落とし
耳かき棒のみを使って左→右の順で中をお掃除します。
仕上げの息吹きはありません。

耳マッサージは「サッ スッ」と若干ざらついた音
耳かき棒は「スリッ ズズッ」とやや滑らかな音、など個々に専用の効果音が用意されており
4パターン程度のバリエーションの音を小まめに切り替えながら繰り広げられます。
今の耳かき音声と比べるとさすがに厳しいのですが
1年半前にリリースされた作品であることを考えればクオリティは高いと言えます。

「知ってますか? 本来耳は 自浄作用があるので 耳かきの必要はないんです」
また耳かき中は牡丹が結構小まめに話しかけてきます。
内容は健康知識や耳かきの精神面への効用などためになるものが中心で
それをまるで母親のように素朴な雰囲気を漂わせながら優しい口調で教えてくれます。
お話そのものよりもこの彼女の佇まいが母性に溢れていてとっても癒されました。
一時童心に帰って女性に甘えることで心洗われる気分が味わえるでしょう。



男を惑わす震えるような喘ぎ声
エッチシーンは2パート58分ほど。
プレイは乳揉み、乳舐め、耳舐め、亀頭責め、手マン、手コキ、フェラです。
エッチな効果音はありません。

「ここからが牡丹の本領発揮ですよ こっちのサービスの方が 得意ですから」
耳かきで眠りについた主人公が目覚めたのを確認した牡丹は
早速メインのエッチなサービスを開始します。
シリーズの売りである囁きは最初のパートでのみ登場します。

エッチは最初のパートが添い寝されながらの相互愛撫
後はシリーズお馴染みのお土産フェラです。
お土産フェラは家に帰っても楽しめるようにちゅぱ音を録音するサービスで
プレイ自体は普通のフェラとほぼ違いありません。

「おっぱいに吸い付く姿なんて 赤ちゃんそのものね」
エッチでも引き続き牡丹はお姉さんよりもお母さんっぽい態度を取るシーンが多く
軽く甘やかすような態度を取りながら個々のプレイを時間をかけて行うことで
心と体を少しずつ幸せな方向へと導いてくれます。

こういうキャラだとがっつくような激しいプレイを想像する方もいるでしょうが
シリーズ全体のコンセプトが癒しにあるため今回もその方向で進めている感じでした。
キャラは特殊でも作風は従来通りといったところです。

「ね? どこ? お客さんの口から ちゃんと聞かせて?」
また途中で牡丹がちょっぴり意地悪になってこちらに淫語を言わせるシーンも登場します。
明らかに理解しているのに訊くのはこちらにもっと興奮してほしいから。
実際に口に出して彼女のペースに乗ってみると作品の世界により浸れるようになるでしょう。
こういう相手を意識したサービスを提供するところはさすがベテランといったところでしょうか。

「そうっ そこがいい いいの もっと来て」
もちろん彼女自身がおかずになることも忘れてはいません。
パンツの上からクリトリスを撫でると一気に吐息が熱くなり
声を震わせながら感じていることをアピールしてきます。

囁き声なこともあってやや声量が抑えられており、余計に吐息が艶めかしく感じられました。
主人公の責めに「イク」を連呼しながら果てる姿にも
大いに興奮を掻き立てられるものがあります。

「夢を見せられないけど これだけは 他の小町に 負けてませんよ?」
続くお土産フェラは本当にフェラのみのパート。
前のパートのラストで射精を迎えて萎えたおちんちんを復活させるところから始まって
竿だけでなくたまたまも愛おしそうにしゃぶってくれます。

ちゅぱ音は全体的におとなしくペースもゆっくりとしており
ここでも貪るよりも慈しむような彼女の優しさが伝わってきます。
射精したばかりだから負担をかけたくない気遣いもあるのでしょう。
後半に「ちるちる ききゅー っぱ」と鳴るバキュームフェラがなかなかにエロいです。

このように、妖艶なキャラのイメージとは若干違う慈愛に満ちたエッチが繰り広げられます。



心身をゆっくりと熱くしてくれる作品
エロよりは癒しの方に重点を置いている作品です。

癒し系定番の耳かきはもちろん、エッチにおいても牡丹は意識してゆっくりと語り掛けることで
聴き手が落ち着いて作品を聴けるように心をほぐしてくれます。
そして刹那的なものではなく充足した快感を得てもらうために
あまり一気に熱を加えず温めていくような感じで体の方を刺激していきます。
しかし聴いていて焦らされるような印象はそれほどありません。
このへんのさじ加減がベテランらしく絶妙なバランスがとられています。

最初のやり取りの時点では鷹揚で癖のあるキャラに感じた牡丹のイメージも
聴き終える頃には素直に甘えたくなる穏やかで優しい女性へと考えが変わりました。
彼女は夢を見せられない分、多少ひねくれているところもあるのかもしれません。
でもそれを補って余りあるほどに小町としても女性としても魅力的です。

サービスについては耳かき、エッチの両方でおとなしい印象を受けました。
作品説明文に「大人のエロス漂う」と書いてありますし、挿し絵の容姿もあって
私がちょっと期待しすぎていたのかな?とも思うわけですが・・・
獣のように交わるタイプのエッチでないことだけご注意ください。

エッチは夢を見せない時点で本番は無いだろうと予想していて
その不足分をどのような形で補っていくかに期待していたわけですが
ここまでソフトだと人によっては最後に抜けきれないかもしれません。
プレイがソフトなのに加えてくちゅ音が鳴らないところが大きいです。
イメージや雰囲気で抜くタイプのエッチと言えばいいのでしょうか。
淫語、ちゅぱ音、喘ぎ声いずれもそこそこです。

精神的な幸福感や充足感がかなり得やすい作品です。
牡丹は年上好きにはきっとたまらないキャラに映るに違いありません。

CV:小粋さん
総時間 1:39:52


オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


体験版はこちらにあります

幽霊さんの露出調教催眠

サークル「ベスティオフォビアサウンド」さんの催眠音声作品。
同サークルさんの処女作になります。

こちらは女性の幽霊に誘われて露出プレイをする作品です。
露出を扱った作品は非常にレアで数えるほどしかありません。
(「催眠音声魔界ステージ」と「公開奴隷催眠~ガールズバーの裏の顔~」くらい?)
見られている状況をイメージさせる方向で進める分には
催眠と比較的相性の良いプレイだと思います。

催眠は露出プレイに浸れるように心を養っていきます。
露出することとはつまり見られること。
普段人には見せないような部分を見られているのを意識しながら
羞恥心と同時に湧きあがる快感を育てていきましょう。



露 出狂の幽霊
幽霊さんに導かれて露出プレイをするお話。

「こんにちはぁ それとも こんばんはぁ かしら?」
幽霊さんはややトーンの低い落ち着いた声の女性。
露出癖のある人間を見抜く特殊能力を持っている彼女は
主人公に素質を感じて露出の世界へと引きずり込もうとします。

「露出を知らないまま人生を終えるのは もったいないです!」
生前に露出に対する無念があったのか、幽霊さんは最初の9分ほどをかけて
熱心に露出の素晴らしさを説明してくれます。
催眠らしく心を誘導するというよりは説得する感じですから
ボイスドラマのようなやり取りを楽しめるでしょう。
そして半ば押し通されるような形で露出をやってみることになります。

催眠導入はおよそ15分30秒間。
まずは好きなペースで深呼吸をしながら彼女の話を聴きます。
内容は露出プレイの概念についてで、見せる快楽と見られる快楽があるとか
隠しているからこそ見せる気持ちよさがあるとかをやや熱く語ってくれます。
その間中ずっと深呼吸をすることになるおかげで
ある程度リラックスした状態になっていることでしょう。

「見られているっていう意識が無いと 露出は成り立ちません」
続いてお風呂に入っている時の自分をイメージします。
この時は当然裸ですから恥ずかしい部分を見られる可能性がある。
彼女はこの「見られる」感覚を強く意識させることで、露出への準備を進めます。
架空での露出プレイには視線への意識は欠かせません。
今後も適度にそれを行うことで常に視線に晒されていることをイメージさせてきます。

「今 あなたの左手は見られています 視線が 左手に集まっています」
そして意識することの延長として最後に露出の練習を行います。
ここでは服を脱いだりはせずに意識を感じ取ることを重視していますので
自分が実際に露出プレイをした時の状況などを思い浮かべながら
見られることによる感覚の変化を植え付けていきましょう。

完全に露出プレイの素養を養う事に特化した催眠です。
幽霊さんの話は本当に露出一色でこの手の趣味が無い私は楽しめました。
しかしこれを催眠と呼ぶには色々と問題があるような…

聴き手に露出への興味を植え付けることには成功しているものの
あくまでシステム面を語るに留まっているため
聴き手に露出プレイを主観的に意識させるまでには至っていません。
ある程度実際に露出プレイをした際の状況をイメージさせたりして
より抵抗心を削ぐ方向で進めたほうが良かったと私は考えています。

露出の練習シーンも視線を意識させるところまでで
実際に見られた際に湧きあがる感覚を刷り込むのを忘れています。
「見られて、その結果どう感じるのか?」真に意識させるべきはそこだと思うのです。



徹底的に露出にこだわったプレイ
エッチシーンは52分とやや長め。
プレイは露出とオナニーです。

エッチな効果音はありません。
セルフはありになります。

「はーい お待ちかねの 露出のお時間です」
露出プレイのための準備が完了したことを受けて
いよいよ本当に服を脱ぐ形での露出が始まります。

「あなたは 見られています 私に 頭のてっぺんから 足の先まで 見られてるんですよ」
幽霊さんは露出プレイの醍醐味である視線をたっぷりと意識させてきます。
今回は彼女以外にも観客がいるのをほのめかしてきますから
瞑った瞼の裏に大勢に見られている状況をイメージしたほうが興奮できるでしょう。

50分以上と十分な時間が取られているだけあって
幽霊さんは本当に少しずつ露出のレベルを上げていきます。
お腹→お腹+胸→下半身と細かい描写を交えながら進めてくれるおかげで
かなり取り組みやすく感じました。
一緒に露出してくれている彼女の様子も意識すればより身が入るかもしれません。

「露出を押さえるってことは その部分を見てもらえないってこと」
プレイはどれも露出へのこだわりを感じさせるものばかりです。
中でも裸になった状態で敢えて一度手で胸と股間を隠させるのがいいですね。
人は隠されているとよりそこを見たくなるもの。
観客の視線が手に集中していることを殊更に意識させることで
この後晒した際の解放感、快感を更に高めてくれています。

「いいんですよ オナニーして 気持ちよくなってるところ 見せてしまっても」
最後は彼女と見せ合うような形でオナニーをします。
見られると恥ずかしい 恥ずかしいけど気持ちいい
彼女の言葉を聞きながら、見られていることを意識しながら己を慰めましょう。
最後は10カウントに合わせて射精を迎えます。

このように、とことんまで露出に特化したエッチが楽しめます。



露出好きにはたまらない作品
タイトルにもなっている露出プレイが魅力の作品です。

入門レベルの露出プレイにおける主だった要素がほぼすべて押さえられているため
この手の作品に飢えていた方ならかなり満足できるはずです。
エロボイスとしてのシナリオのレベルは非常に高く
私は時間の経つのも忘れるほどに熱中して聴けました。

しかし、催眠音声として考えた場合に疑問を感じる部分があるのも確かです。
エッチシーンでは「体が熱くなる」とか「見られると気持ちよくなる」など
見られた際の感覚に若干目を向けていますが、暗示と表現するにはパワー不足かなと。
プレイの客観的な描写には素晴らしいものがあります。
でも催眠音声ではさらに聴き手にどうなってほしいかを表現する必要があります。
そこがやや不足している点が残念でなりません。

催眠は深呼吸と若干のイメージを行います。
催眠における深化の役割を担う部分が見当たらないことから
そこまで深い催眠状態にはならないと思います。

エッチは露出プレイへの愛に溢れています。
サークルさんの露出に対する並々ならぬ思いが感じられました。
聴き手がその感覚をダイレクトに味わうのは難しいかもしれませんが
描写は細かく臨場感があります。

今回はここまでに述べた諸々の理由から点数をやや厳しくさせていただきました。
しかしきっちり導けるような形を作ることができれば化ける可能性は大いにあります。
続編の予定もありそうですのでそちらに期待したいです。

CV:小粋さん
総時間 1:27:00


オススメ度
■■■■■□□□□□ 5点


体験版はこちらにあります

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