同人音声の部屋

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タグ:安眠

   ● 東方入眠抄17 あうんちゃんに守護られて安らかに眠る音声催眠
   ● ひつじ、数えてあげるっ
   ● 眠れる捕虜生活 ~ほりょ☆みん~
   ● 雨の日の午後に~彼女と耳かき~
   ● 夜空の箱舟
   ● Dewi Ratih Men's(デウィ・ラティ メンズ)-秘密のメンズエステサロン-(後編)
   ● Dewi Ratih Men's(デウィ・ラティ メンズ)-秘密のメンズエステサロン-(前編)
   ● 猫好きによる猫好きのための猫召喚安眠誘導
   ● 甘え犬 お姉さんの犬になって甘やかされる音声催眠
   ● Reposer ~優子・瞳・香乃~


東方入眠抄17 あうんちゃんに守護られて安らかに眠る音声催眠

サークル「Re:Volte」さんの催眠音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、東方シリーズに登場するキャラ「高麗野あうん」が
催眠を交えた独自の方法で寝付きの悪い男性を安眠へ導きます。

催眠を始める前に彼を安心させる言葉をかけて信頼関係を構築したり
神社でお祓いする様子に暗示を込めて心を浄化するなど
彼女の性格や特性を反映させた穏やかで温かみのあるサービスが楽しめます。
安眠に最も効く薬は
高麗野あうんに安眠できる催眠をかけてもらうお話。

「ん? こんな時間にどうしたんだい?」
あうんはあどけない声の女の子。
ある日の夜、自分が守護してる神社を偶然訪れた主人公に声をかけると
素性を説明してから彼の悩みを聞いてあげます。

本作品はストレスや不安で寝付きの悪い人をぐっすり眠らせることを目的に
彼女が40分程度の時間に渡って心身をリラックスさせたり催眠状態を深めます。
シリーズ17作目ということで最大の特徴である「キャラを活かした催眠をかける」部分を継承し
それに多少の新要素を盛り込んで眠りやすい環境づくりに努めます。

「せっかくの眠りだもの 気持ちよく眠りたいよね」
あうんは一言で言えば人懐っこく面倒見のいい女の子。
初めて会ったばかりの主人公が不眠に悩んでるのを知って同情し、すぐさま自分の力を少し貸して心を軽くします。
さらに眠る時間になったら彼の部屋に出向いて安眠できてるかを確認します。

神社に祀られてる狛犬がモチーフになってるだけあって相手を守る気持ちを非常に強く持ってます。
多くのシーンで体を密着させながら語りかけてきますから
聴いてるうちに彼女の優しさや温もりが伝わってくるのを感じるでしょう。
催眠がメインなのは間違いありませんが、聴き手を安心させる要素も多く盛り込んで物語を組み立ててます。

催眠は3パート29分間。
2人が出会った日の深夜、主人公がうまく眠れてるか気になって部屋を訪れたあうんが
右手に添い寝したまま深呼吸や簡単なお祓いをしてまずは心を浄化します。
彼女は目を開けたまま聴いてねと言いますが、私は最初から閉じたほうがいいと思います。

「私の熱が 君にゆっくりと移っていく 私のいる右側から 徐々に君の体が温かくなっていくよ」
そして聴き手がより主人公と同じ視点でこの音声を楽しめるように
序盤から体がほんのり温かくなる暗示を入れて彼女の近さを感じさせます。
この後のシーンでも温感操作を適度にしてきますから、後になるほど変化を実感するでしょう。

「祓い給え 清め給え スーッと心が綺麗になっていく 感情が平坦になって 頭の中が空っぽになる」
お祓いは手を叩き祝詞を唱えつつ心が清らかになる暗示を丁寧に入れます。
彼女の来歴を踏まえて本作品は神社にまつわる行為やイメージを積極的に使用します。
日本人にとって神社は特別な場所ですから、その雰囲気によって癒そうとする意図が見られます。

心をある程度リラックスさせた後は彼女と別の世界に旅立ちます。
浮遊するイメージや溶けるイメージで今度は体を浄化し
無事移動できた後はそこにある神社で夕方から夜にかけてを過ごします。

「右へふわふわ 左へふわふわ 暖かくて 優しくて 気持ちがいい」
「徐々に 徐々に 感覚を失っていきます 足の先から ピリピリと 痺れるように 感覚がなくなっていく」

浮遊するイメージの時に声が左右に小まめに移動するのが面白いですね。
本作品はシリーズ初のバイノーラル録音なので、声の位置や距離を活かした演出も取り入れてます。
直後の体が溶けるイメージも全身を下から上へなぞる形でピリピリした感覚を少しずつ広げます。

催眠に入ると体がピリピリする人は割といるのではないでしょうか。
私の場合は膝から下の部分が特にそう感じました。
正座をしばらく続けた時に近い不思議で心地いい感覚です。

「君の心は満たされて ゆっくりと 眠りの底へと沈んでいく」
神社に移動した後はお願い事をしてから満天の星空の下で眠りにつきます。
カウントをゆっくり数えてその直後に眠気が増す暗示を入れるストレートなアプローチに加えて
落ち着いた音楽を流す、彼女が寝息をたてると催眠以外の要素も盛り込んだ雰囲気の良いシーンです。
さらに最後のほうで彼女が自分の正直な気持ちを漏らすなど、彼女の存在を身近に感じながら静かなひと時を送ります。
そのまま眠って終わる流れですから解除音声はありません。

このように、和風情緒漂う和やかな催眠が繰り広げられてます。
安心する作品
技術で直接眠らせるのではなく安心させて眠気を誘う作品です。

あうんは眠れなくて悩んでる主人公を少しでも楽にするために
最初から人懐っこい態度で彼の力になろうと頑張ります。
そして催眠開始後は自分にまつわるイメージを絡めた誘導で少しずつ心身を落ち着けます。

良い意味で神獣っぽくない彼女のキャラ、狛犬がいる神社のイメージを活用した催眠
彼女との近さや一体感を重視した演出。
彼女の人肌で体を、優しい言葉で心を温めて安らぐ環境を整えます。

「夢を見よう? とても幸せで 満たされた夢を」
特に3番目の要素は音声の最初から至近距離に寄り添い
その後も2人で一緒に移動したり眠りにつく流れで進めます。
安眠できない理由は色々ありますが、彼の場合は寂しさが最も大きな原因と考えたのでしょう。
だから彼女は常に「守護られて」る気分に浸れるように誘導します。

従来の東方入眠抄シリーズよりも純粋な癒しが強くなってる印象を受けました。
バイノーラル録音だから以前より距離が近く感じるのもあります。
今後も録音環境を活かした表現や演出が登場するのではないかと見てます。

唯一気になった点は目を閉じるタイミングです。
作中では最終パートの冒頭(音声開始からおよそ27分後)に閉じる指示が出ますが
催眠開始からそこに至るまでのシーンに目を開けてる状況を活用したアプローチが特にされてません。
これが例えば凝視法を使うのならわかるのですが、実際はほとんどがイメージを用いたものです。

目を開けてると視覚から色んな情報が入ってきてイメージ力が削がれてしまいます。
イメージ重視で進めるなら最初から閉じたほうが催眠に入りやすいのではないかなと。
純粋に目を閉じてたほうがリラックスできるのもあります。

キャラの性格や持ち味を反映させた安眠特化の作品です。
おまけは「【添い寝ボイス】ああ、うん。そう?」とBGM2種です。

CV:鷹澄真咲さん
総時間 59:39(本編…37:46 おまけ…21:53)

オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

追記
作品自体の点数は7点。
59分で400円とコスパがいいので+1してあります。

ひつじ、数えてあげるっ

サークル「Butterfly Dream」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、声も態度もあまあまな彼女が
羊をたっぷり数えて寝付きの悪い恋人を安らかな眠りに導きます。

総時間のおよそ7割を羊数えに割き、その合間に心温まる会話を挟む安眠特化の作りが魅力です。
寝ながらでも聴けるように囁き声でゆっくり数えてくれますから
ストレスや不安を抱えてる人ほど癒しや眠気を強く実感するでしょう。
不眠によく効く薬は愛情
彼女と一緒のベッドで寝ながら羊を数えてもらうお話。

「お…あれ? まだ起きてたの?」
彼女は素朴で優しい声のお姉さん。
ある日の夜、主人公が寝つけずにいるのに気づいて頭を軽く撫でると
今日のことを軽く振り返ってから英語で羊を数え始めます。

本作品はうまく眠れない時によく行う「羊数え」をテーマに
彼女が時々会話を挟みながらおよそ100分に渡ってゆっくりじっくり進めます。
羊数え70分、会話20分、寝息10分と非常に尖った作りになっており
どのシーンも20~50匹を一気に数えたら1分30秒程度会話するのを繰り返します。

耳かきやマッサージといった他のサービスは一切やりません。
文字通り安眠だけを見据えた実用性重視の作品です。
羊数えは囁き声で行いますから音声を聴きながら寝ても邪魔に感じることはないでしょう。

「ちゃーんと1日頑張ったんだもんね えらいえらい」
これらを行う彼女は世話好きで純情な女性。
彼のことを素直に心配し前半は近めの位置から、後半は添い寝しながら羊を数え続けます。
耳に息を吹きかける、頭を撫でる、手を繋ぐ、寝息を立てるなど距離の近さを感じる描写が多く
バイノーラル録音のリアルな質感も相まって実際に添い寝されてる気分が味わいやすいです。

またこれらの最中に鳴る効果音もリアリティの向上に役立ってます。
体を動かした時に鳴る布団の音までしっかり入ってますから
セリフが少なめでも彼女が何をしてるか簡単にイメージできます。
内容がシンプルだからこそ、細かな部分にまでこだわって作られてます。
ゆっくり流れていく時の中で
羊数えはほぼ全編にあたる90分間。
英語で数え始めたものの途中で間違えてしまい、改めて日本語で1から数え直します。

「羊が、1匹 羊が、2匹 羊が、3匹 羊が、4匹」
「羊が○匹」というお馴染みのフレーズをひとつずつ積み重ねていくわけですが
数が増えていくにつれて1匹あたりの時間が長くなり、時の流れも自然と緩やかになります。
羊を数えてるパートは他のセリフが一切入らないので本当に静かで穏やかです。
最初の時点では彼女の声が左手やや上方から聞こえてきます。

「たまには甘えていいんだよ? あんまりにも甘えてもらえないと 私のほうが寂しくなっちゃうよ」
羊数えの合間に入る会話は恋人らしさを感じるものばかり。
なかなか甘えてくれない彼に自分の気持ちを素直に伝えて心をほぐしたり
エッチに感じない程度のスキンシップを取って少しずつ愛情を注ぎます。

「好き」などを言うシーンもありますが、それよりも態度や行為で安心させることのほうが多いです。
彼女役をやられてる浅見ゆいさんの声も抜群に癒されます。
音声開始からおよそ30分後、羊を150匹数え終えた頃には私もかなり眠くなってました。

また200匹を数えた直後に眠くなった彼女が添い寝へ切り替えてきます。
何かを話す際に息を吸う音まではっきり聞こえるほど距離が近づき
これまでよりも若干眠そうな声で羊をのんびり数えるより安眠を意識したサービスです。
彼女自身の様子を通じて眠気を伝えることを狙ったのだと思います。

「私も だいぶ眠くなってきたけど もう少し頑張って数えるね」
1パートあたりに数える羊が30から50に増え
我慢できなくなった彼女がしばらく寝てしまう微笑ましいハプニングもあります。
羊を数え続けるのはもちろん大事ですが、こういう彼女の安らいだ表情も安眠によく効くと思います。
これだけセリフを切り詰めてるのに存在感をしっかり出せてるのが素晴らしいです。

このように、羊数えをメインに据えつつキャラでも癒すテーマ性の強いお話が繰り広げられてます。
癒されながら眠れる作品
安眠のお供に大変役立つ作品です。

彼女は何らかの理由で寝付きが悪くなってる恋人を助けようと
自ら率先して羊を数えたり心安らぐコミュニケーションをとります。
そしてある程度眠くなってきた後は自分も一緒に寝て静かに過ごします。

全編を通じてゆっくりじっくり羊数えをするタイトル通りの内容
シーンごとに羊の数や数え方を微妙に変える演出、彼のことを一途に愛しお世話する彼女の純朴なキャラ。
恋人同士が夜をまったり過ごす様子を安眠重視で表現してます。

羊数えは全年齢向け作品だとそれなりに見かけるサービスですが
その多くが物語の最後に1パート割いてやる程度で、本作品のようにこれだけをやるものはほとんどありません。
やることがシンプルで音も使わない=個性を出すのが難しいからなのでしょうけど
それを思い切って実行してるところが最も印象的でした。

有料で出すには割と勇気が要ります。

肝心の安眠効果はかなりのものと言えます。
夜に聴いたらわかりにくいだろうと思って敢えて昼間に試してみたら
レビューを書く予定がなかったらさっさと寝てしまいたくなるほどの眠気が襲ってきました。
寝付きの悪い人はもちろん、普通の人がよりぐっすり眠るのにも役立つはずです。

以上のことからサークルさんでは2本目の満点とさせていただきました。

CV:浅見ゆいさん
総時間 1:44:40

オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点


体験版はこちらにあります

追記
作品自体の点数は9点。
105分で400円とコスパがいいので+1してあります。

眠れる捕虜生活 ~ほりょ☆みん~

サークル「Re:Volte」さんの催眠音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、数十年も戦争を続けてる敵国に所属する女兵士が
捕虜になった男性に心が休まる催眠をかけて眠りに導きます。

技術自体は至ってシンプルにし、その中に作品固有のイメージを盛り込んだり
環境音や音楽を流して癒しを与えるサークルさんらしい催眠が楽しめます。
敵地での温かいおもてなし
ファーベル王国軍のエルザ伍長に催眠をかけてもらうお話。

「気がついた? ようこそ 我が王国へ」
エルザはちょっぴり気が強そうな声と態度の女性。
戦闘の結果捕虜になった主人公に事情を説明すると
危害を加えないことを保証してから自己紹介します。

本作品は敵国の牢獄でひとり不安な日々を送ってる彼を少しでも落ち着けようと
彼女が25分程度の短い時間を使って安眠できる催眠を施します。
敵に催眠をかけられると聞くと尋問っぽく思う人もいるでしょうが
彼は士官ではなく二等兵なので後日収容所に移送され、戦争が終わったら解放されることが決まってます。
そういう事情を説明しながら技術を使って少しずつ心と体の緊張をほぐします。

Re:Volteさんは東方入眠抄という全年齢向けシリーズを数多く制作されており
そこでは登場人物の特徴に合ったイメージを駆使して癒しを与え
リアルな効果音、環境音、音楽を流して作品の世界に引き込む演出をされてます。

本作品でも自然物のイメージや水滴の音、風の音、フクロウっぽい鳥の鳴き声を取り入れて個性を出してます。

催眠は3パート26分30秒ほど。
目を瞑って力を抜き、まずはしばらく深呼吸して心身を軽くリラックスさせます。

「新鮮な空気が 君の体に入ってくる 体の力が 抜けていく 体の疲れが 抜けていく」
彼女は監視役としての義務感に加えて一個人としても彼に多少の親近感を抱いており
催眠開始後は実の姉のような穏やかな声と態度で接します。
深呼吸も最初は「吸って」「吐いて」の合図を出してリズムを取り
しばらく経つとそれを止めて「力が抜ける」「楽になる」と暗示を入れることに専念します。

「落ちる 落ちる 意識が落ちていく 暗闇に落ちていく すーっと意識が斜め後ろにずれていく」
そして準備が整った後はカウント数えながら深化できるように働きかけます。
まだ始まったばかりということで作品固有の要素は特に入れず
古典系の技術を使って堅実に落とすことを心がけてます。

本作品らしさが出てくるのはその次から。
軽く催眠に入ったところで今度はのどかな小麦畑をイメージし
夜になった後は彼女と一緒にそのまま眠りにつきます。

「温かな日差しが 君の体に降り注ぐ 燦々と降り注ぐ だんだんと気持ちよくなっていく」
人間なら誰でも癒しを感じる自然物をいくつも盛り込み
さらにバックで風が爽やかに吹き抜ける音を流してその効果を後押しします。
先ほどよりも眠そうな彼女の声もこの場の雰囲気に合ってます。

一番最後の夜のシーンは長めのカウントを非常にゆっくりしたペースで数え
その後はセリフの間を長く取って無音の時間を設ける安眠に適した作りです。
ここだけは環境音が流れないのでこれまでより静かな印象を抱くでしょう。
最中に投げかけられる彼女の言葉も温かくて安らぎを感じました。

このように、戦争から一時的に遠ざけて癒すテーマを意識した催眠が繰り広げられてます。
シンプルな作品
癒しに不向きなシチュをサークルさんなりのやり方で料理した面白い作品です。

エルザは敵国の捕虜として穏やかでない日々を送ってる主人公を少しでも安心させようと
年上の女性らしい優しさを見せながら目的に合った催眠を施します。
そして序盤は定番の技法でストレートに責め、それ以降はイメージや音を使って別方向から癒します。

敵にあたる女性にお世話される変わったシチュ
サークルさんが得意とする要素を違和感なく取り入れた堅実な作り。
2人の心の距離が徐々に近づいてくのが感じられるように物語を進めます。

「君にとってはそうではないかもしれないけど 君と出会えてよかったよ」
エルザは職務に忠実で情け深い女性に描かれてます。
だから彼を痛めつけたり逃さず今の状況でできる限りのことをします。
催眠を始める前に信頼関係を構築する会話も挟んで受け入れやすくしてるのも良いです。
最初は堅いと感じた人も最後まで聴けば随分印象が変わるのではないでしょうか。

正直なところこの作品を聴く前は色々と不安でした。
というのもオリジナル作品の第一弾にあたる
甘え犬 お姉さんの犬になって甘やかされる音声催眠」が色々とアレな内容だったからです。
でも実際は大幅に持ち直して十分安眠できる品質に仕上がってます。

ただし、総時間が短いことを加味しても個性がまだ弱いかなぁとも見ています。
最近の作品はテーマと技術を高度なレベルで融合させたものが結構出てますし
深呼吸やカウントを数える際に作品独自のイメージを盛り込むなどもうひと工夫が欲しいです。

あと牢獄に入れられてる状況で息を吸う時に「新鮮な空気が入ってくる」と言われても違和感があるので
吐く時に悪いものを吐き出すほうを強調する形で進めたほうがいいと思います。
ファンタジー世界で二等兵に衛生環境のいい牢獄を提供することはないでしょうから。

以上を踏まえて今回はこちらの点数とさせていただきました。
一部でネガティブなことも書きましたが安眠効果は高いです。

CV:鷹澄真咲さん
総時間 31:50

オススメ度
■■■■■■□□□□ 6点


体験版はこちらにあります

追記
最後に眠る流れなので解除音声はありません。

雨の日の午後に~彼女と耳かき~

サークル「バイノーラル6音」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

今回紹介するサークルさんの処女作は、落ち着きがあって世話好きな彼女が
大好きな人と雨の日の午後をまったり過ごします。

声の質感、位置、距離、動き、力加減すべてがハイレベルな効果音と
現実世界でする会話にとても近い表現でする他愛もない会話など
音とセリフのバランスをほぼ同じに取り両方から癒す安眠しやすい作りになってます。
バックで流れ続ける雨音も作品全体に静けさを与えてます。
雨の日を2人でのんびりと
彼女が耳かきや羊数えをするお話。

「あーあ 雨やまないか 今日はどこも行けないね」
彼女はややトーンの低いホッとする声のお姉さん。
とある雨の日、恋人にあたる主人公と家で暇そうにしてると
コーヒーを淹れたり耳かきしながら色んなことを話します。

本作品は雨のせいで外に出かけられず暇を持て余してる2人が
午後から夜にかけて過ごす様子を彼の視点で楽しみます。
前半はコーヒー淹れ&耳かき、後半は添い寝しながらの羊数えと家庭的なサービスで統一し
それぞれの様子をとことんリアルに描いて癒しや眠気を膨らませます。

本作品を語る上で絶対に外せないのが「音」。
「~してるよ」などの説明的なセリフを挟まず動作の一部始終をほぼ音だけで表現します。
例えば冒頭の彼女がコーヒーを淹れるシーンでは、ケトルに入れた水がこぽこぽと音を立てて徐々に沸騰する音
インスタントコーヒーの粉末をカップに入れる音、2人分のお湯を注ぐ音を上手に組み合わせてます。
彼女がベッドに寝たり体を起こす音までしっかり入ってますし、音に対するこだわりを持って作られてるのがわかります。

バイノーラル6音さんは有料だとほぼ無名ですが、YouTubeのほうで無料作品を数多く投稿されてます。
私は初めて聴きましたがレベルが非常に高くてびっくりしました。
音の品質や扱い方については処女作の時点で大手のサークルさんに並ぶものを持ってます。

バックで流れ続ける雨音もポイント。
ぱらぱらと優しい水音が使われており、声や効果音の邪魔にならない音量に抑えられてます。
羊を数えるパートではそれと雨音だけが流れる時間を長く取ってありますから
文字通り頭を空っぽにしたまま心安らぐひと時を送れるでしょう。

音と並ぶもうひとつの魅力は彼女のセリフ。
挨拶や自己紹介といった前置きは完全に省略し、音声開始直後から他愛もない会話を続けます。

「ん? おっ ふーん いいねされた ふふっ このツイート ほら」
明日のデートの予定や彼がスマホで見てる動画の内容など
仲の良い者同士だからできるあまり中身のない話題が中心です。
しかもそれらを「うーん」や「おっ」といった意味を持たない言葉を挟んでするからとても緩く感じます。

恋人と2人きりなら当然お互いリラックスしてるでしょうから
その心情をセリフに反映させた自然な会話表現にしてます。
時間に対する会話量は意外と多いのですが、全編を通じて彼女が意識してのんびり話し
さらにセリフごとの間をやや長く取ってるおかげで効果音や雨音と共存できてます。

すべての要素が高品質な音の数々と彼女のだらっとした会話。
音とキャラのバランスを大事にして両方から癒す雰囲気の良い作品です。
音と彼女の優しさに包まれて
彼女にコーヒーを淹れてもらった後に始まるのは耳かき(約11分30秒)。
主人公が観ていたYouTubeの動画を見て興味を持った彼女が実際に耳かきしてあげます。

膝枕ではなく添い寝の状態で右耳→左耳の順に綿棒だけを使うシンプルなもので
「ぽりぽり ぷすっ」という柔らかくて乾いた音を中の汚れを絡め取るように隅々までゆっくり動かします。
息を吹きかけることはありません。

「耳 普段掃除してないでしょ? わかるよ 綺麗にしてあげないと」
綿棒にしては音が粗い気もするのですが、耳かきの開始前に彼の耳が汚れてると遠まわしに言ってましたし
それを反映させてわざとこういう音にしたのかもしれません。
動きと力加減については現時点で文句なしと言えるくらい優れてます。
10秒程度鳴らした後に無音の時間をほんの少し挟んでるのもリアルで良いです。

「うーん そうねぇ (コントローラーの)色は…白かな あ、でも汚れとか目立っちゃうかな」
最中の会話は先日彼が買ったPS4につける彼女のコントローラーの色選びや
冬から春に移りつつある季節のことなど耳かきとまったく関係ないものばかり。
最後のほうに彼女があまあまなことを言って彼が赤面するシーンを入れるなど
恋人たちがだらだら過ごす様子を緩い調子で描いてます。

もうひとつのサービスにあたる羊数えは13分ほど。
すっかり眠そうな彼の右側に彼女が抱きつきリクエスト通り羊をゆっくり数えます。

「羊が1匹 羊が2匹 羊が3匹 羊が4匹」
彼を安眠させるのが目的なので羊数え以外の会話は一切挟まず
雨音と組み合わせて静かで落ち着いた空間を作り上げてます。
前のパートで2人の仲がとても良いのが自然と伝わってきますから
通しで聴けばその優しい声と心に多くの人が安らぎを感じるでしょう。

このように、音声を構成する色んな要素に余裕を持たせた大変癒されるサービスが繰り広げられてます。
ゆるーい作品
音フェチ系でありながらキャラも立ってる総合力の高い作品です。

2人で一緒にいるのが当たり前なほど仲のいい男女が
雨音を聴きながらだべったり耳かきしてのんびりしたひと時を送ります。
そしてその様子をリアルな音と砕けた会話でゆるーく描きます。

音質はもちろん、位置や距離まで緻密に練られたハイレベルな効果音
それを後ろから引き立てる雨音、恋人らしさを感じるセリフの数々。
専門店のように目的を持ってお世話するのではなく、2人が時間を潰す感じを出しながら物語を進めます。

「ん? 寝ちゃうの 眠たい? じゃあ私も寝よっかなー」
音声を実際に聴いてみるとわかりますが展開は割と行き当たりばったりです。
主人公の動画を見て興味を持ったから思いつきで耳かきする、彼が眠そうだから添い寝をすると
彼の心情に彼女が追従する形であれこれお世話します。
この何気なさも本作品をゆるーくするのに貢献してます。

音も十分すごいのだけど、私個人は会話のほうにより強い魅力を感じました。
余計な部分を敢えて盛り込んでるのが作品の雰囲気にすごく合ってるなと。

音フェチ系ボイスドラマと呼ぶのが妥当な良作です。

CV:hana10(はなと)さん
総時間 34:53

オススメ度
■■■■■■■■■□ 9点


体験版はこちらにあります

追記
通常だと35分で700円はやや割高な部類なのですが
品質が非常に良いので今回は点数を引いてません。

2018年4月14日まで50%OFFの350円で販売されてます。
その場合の点数は10点です。

夜空の箱舟

サークル「シロクマの嫁」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、夢と現実の狭間にある不思議なお店を舞台に
そこの店員さんが上半身を隅々までケアして安眠へと導きます。

効果音の質と種類にこだわったサービスをするのが特徴で
時間に対するセリフの量を極端に減らし、行為の一部始終を主に音だけで表現します。
さらに特定の音を鳴らし続けるのではなく数分ごとに切り替えて臨場感を出してます。
音で紡ぐ子守唄
夜空の箱舟の店員「みやこ」からサービスを受けるお話。

「初めまして ようこそお越しくださいました」
みやこは明るくて澄んだ声の女性。
夜空の箱舟を訪れた寝付きの悪い主人公をぐっすり眠らせようと
長時間に渡る癒しのフルコースを提供します。

本作品はストレスや不安で安眠できずにいる人々の悩みを解消することを目的に
彼女がおよそ2時間に渡って合計6種類のサービスをします。
イヤーエステ、ヘッドスパ、フェイスケア、肩や腕のマッサージ、お茶淹れ、ハンドケアとパートごとに内容を切り替え
それぞれに十分な時間を用意してゆっくりのんびり行います。

シロクマの嫁さんはおねショタやハーレムなど特定のシチュを好む傾向があるサークルさんです。
しかし今回はおよそ2年半ぶりの全年齢向け新作ということで
キャラやストーリーといった背景部分はほぼ切り捨て音にとことんこだわった作りになってます。
サークルさんによると制作のために東北までロケに行ったそうです。

最大の武器であるバイノーラル録音を駆使したリアルな音質に加え
ひとつのサービスをする中に数多くの音を用意し、それらを使い分けてさらなるリアリティを与えてます。
時間が長いのでセリフもそれなりにありますが、ほとんどは何をするかや状況説明で
それらを終えると「んっ」などの軽い掛け声を漏らしながら静かに手を動かします。
事務的と感じることはないでしょうが主役の音が引き立つよう控えめに振る舞ってます。

バックで終始流れ続ける波の音も落ち着いた雰囲気作りに貢献してます。
声や効果音を聴きやすくするために音量をやや抑えてあるものの
規則的に打ち寄せる音が耳に心地よく、現実世界の雑音も遮断してくれます。
効果音と環境音を組み合わせて癒す王道の音フェチ作品です。
ひとつひとつを丁寧に
1分30秒程度の挨拶を終えた直後に行う最初のサービスは耳のお手入れ(約41分)。
リクライニング式の椅子に座り耳の洗浄から中の掃除までをゆっくり丁寧に行います。

両耳同時に泡タイプの石鹸で洗浄するところから始まって
濡らしたタオルで拭く、乾いたタオルで水気を取る、手や指でマッサージするなど
細かなサービスを豊富に用意して音の違いを楽しませます。
このパートだけでも9種類ありますから、単純計算すると4分30秒ごとに効果音が切り替わります。

肝心の耳かきも耳かき棒、綿棒、馬の毛耳かき、梵天&息吹き、耳垢水とやることが多く
その全てで異なる効果音をリアルな質感と動きで鳴らす大変高度なものです。
位置がとても近いおかげで音が鳴るたびに微かな振動まで伝わってきます。
それでいて頭が痛くならないのは力加減に気を遣ってるからでしょう。
音と微弱な刺激によって耳かきされてる気分に浸らせるシロクマさんならではの耳かきです。

片方を一通り終えたらもう片方に移る通常の耳かきとは違い
本作品は耳かき棒は左→右、綿棒は右→左といった具合に毎回左右をお世話してから次の器具へ移ります。
膝枕とは違い彼女が動く流れなのでテンポは良いです。

「慣れてきたら馬の毛が 耳かきでは届かない細かいところに届いて すごく気持ちがいいのですよね」
この中で最も個性的なのは馬の毛耳かき(約4分30秒)。
「ぞしゅっ」という粗さのある乾いた音を左耳→右耳の順にゆっくり鳴らします。
実際に聴いてみると毛の一本一本が綿棒よりも太く感じるでしょうね。
本作品以外だと「添い寝カフェ『しろくまのしっぽ』」にしか出てこない相当にレアなサービスです。

耳をスッキリさせた次にするのは頭のケア(約26分)。
動物の毛を使ったブラシで髪をとかし、専用のオイルを揉み込んで頭皮をほぐしてから
シャンプーやトリートメントで綺麗にします。

「髪が絡まないように 柔らかな泡で包みながら」
中でもシャンプーは最も長い8分程度の時間を割き
ポリポリした泡混じりの音を頭全体にゆっくりスライドさせたり
そのまま指で優しく叩きシャワーで洗い流す様子をほぼ音だけで見事に表現してます。
ソフトな質感のシャンプーを使ってるのか、普段聴くものより音が滑らかに感じました。
タオルで拭くなどの細かな動作にまできちんと音が入ってるので、セリフなしでもサービスの様子が簡単にイメージできます。

個人的にもっともこだわりを感じたのが「05_マッサージ」パート(約19分)。
椅子を起こした後に肩や腕を手と指だけを使って揉みほぐします。

「ツボを押す時は 指の腹で優しく 指の先で押すと 痛く感じてしまうことがありますからね」
特別な器具を使うことはないので耳かきやヘッドスパに比べると音自体は地味です。
しかし肩を揉む時は音の位置が耳の下あたり、腕はそれぞれに対応した位置へと移動させ
拳を握って小刻みに叩く、手を開いてチョップするように叩く、手を組んで甲で叩くなど
同じマッサージでも色んなやり方を用意して音や動きに細かな違いを出してます。

変わった器具を使って面白い音を出せるのはある意味当たり前ですから
このパートのように特殊なことをできない状況のほうがサークルさんの実力がはっきり出ます。
叩く音を約11分も入れたのはバックで流れる波の音にかき消されないようにするためでしょう。
弾力のある振動が首のあたりに伝わってきて心地よかったです。

このように、胸から上を隅々まで癒す重厚なサービスが繰り広げられてます。
幅広い音フェチ作品
音の種類がとにかく豊富な安眠しやすい作品です。

みやこは何らかの事情でよく眠れない主人公の症状を少しでも改善しようと
疲れや汚れの溜まりやすい部位を中心に器具や手を使ってたっぷりお世話します。
そしてひとつのサービスを延々続けるのではなく、数分単位で切り替えて色んな音をお届けします。

「音の鳴らない時がない」と言えるほど音に寄った作り
それらの質感、位置、距離、動き、タイミングすべてにこだわったリアルな演出
頭を空っぽにできるよう世間話を控えて静かに進める彼女の態度。
最終目的である安眠を見据えたとても癒される作品に仕上がってます。

中でも効果音は家でやるサービスとの違いが出るようバリエーションに力を入れてます。
癒し系の音フェチ作品は単一の音を多彩な動きで表現することが多いので本作品の作風は割と珍しいです。
それでいて慌ただしさを感じないのは総時間が長くどれもゆったり進めるからでしょう。
特定の音をたっぷり聴きたい人にはやや不向きですが、音の違いを楽しみたい人にはとても向いてると言えます。

あと前項では説明できませんでしたが最後のハンドケアでヤスリがけの音を長めに用意してます。
18分ほどかけて爪切りとヤスリがけをするシンプルな内容で後者の時間はおよそ14分です。
「ずりずり」と粗さのある金属っぽい摩擦音が心地よく、途中から若干パワーを上げて違いを持たせてます。
音声作品だとかなりマイナーな音なので珍しいものが好きな人は楽しめるのではないかなと。

作りはシンプルだけど構造は奥深い作品です。
おまけは「制作の裏側お喋り耳かき」です。

CV:伊ヶ崎綾香さん
総時間 3:04:54(本編…2:26:01 おまけ…38:53)

オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点


体験版はこちらにあります

追記
作品自体の点数は9点。
184分で400円とコスパがいいので+1してあります。

2018年3月31日に2000DL突破を記念して「08_雪解け道」パートが追加されました(18分30秒)。
私はこれが出る前にレビューを書き終えてたため聴いてのお楽しみとさせていただきます。
総時間には加えてあります。

2018年4月26日まで25%OFFの300円で販売されてます。

Dewi Ratih Men's(デウィ・ラティ メンズ)-秘密のメンズエステサロン-

Dewi Ratih Men's(デウィ・ラティ メンズ)-秘密のメンズエステサロン-(前編)」に引き続いての後編です。
今回は「<3>クリーニングエステEX」以降の様子を中心に紹介します。
癒しの音に導かれて
クリーニングエステEXはこれまでとは別の日のお話(約50分)。
栞からもらったメールに興味を持った主人公が耳のチェックとは異なる特別サービスを受けます。
ちなみにこのシーンは催眠抜きで楽しめるバージョンも用意されてます(約32分)。

最初の催眠はおよそ16分間。
下半身だけ裸になってから仰向けに横になり、彼女が灯したアロマキャンドルの匂いを楽しみながら
まずは深呼吸したりガムランボールと呼ばれる不思議なアイテムの音色を楽しみます。
もしお持ちならアロマを実際に焚いておくとより雰囲気に浸れるでしょう。

「深く呼吸を続けていくと 新しく澄んだ空気が取り込まれることで 頭の中までスッキリとクリアになっていくんです 額のあたりがスーッと涼しい感じがするかもしれませんね」
「耳を傾けていると、心はゆったりと軽やかに 半面、体は重く、動きたくない、と感じるかもしれません」

そして彼女はこれまでと同じく何をしてるか丁寧に説明しながら呼吸の合間にリラックスを促進する暗示を入れます。
ガムランボールを鳴らす時も音を起点に心と体が脱力するように導きます。
特に後者は「シャリーン」という涼やかな音がゆっくり鳴って心地いいです。

「これから催眠を始めます」とか言いませんしセリフもできるだけ普通の会話に近い表現を心がけてます。
リラクゼーションサロンでするサービスの中に技術を違和感なく盛り込んだ柔らかい催眠です。

心身の緊張がある程度ほぐれた後は催眠状態をさらに深めます。
腕、脚、胴体、頭など全身をいくつかのパーツに分けて軽く脱力し
先ほど登場したキャンドルの揺らめく炎を頭の中でイメージしながら彼女のカウントに耳を傾けます。

「見つめていると、炎の周りの空気があたためられて ぼんやりにじんで見えてきたり 温もりのあるオレンジ色の炎で じわーっと まぶたの裏も、あたたかく感じられたりするかもしれません」
催眠の最後を飾るシーンということでこれまでよりも暗示の量をやや増やし
「炎に意識が吸い込まれていく」などイメージと暗示を連動させてスムーズに落とします。
私が聴いた時はガムランボールのシーンを聴き終えた時点でそれなりの脱力感がありましたし
このシーンでは後になるほど頭がずーんと重くなる心地いい感覚がしました。

作品のテーマを大事にしながら手堅く落とすシンプルな催眠です。
聴き手の心身を十分にリラックスさせることを目的に
深呼吸から入ってガムランボール、簡単な分割弛緩法、カウントとイメージを組み合わせた深化など
古典催眠の技術と作品固有の要素を組み合わせて少しずつ癒しの感覚を広げます。

サークルさんは過去に「クリーニングエステ for Men」という無料作品を公開されてまして
この催眠はそれに多少の追加要素を盛り込んだものとなってます。
あちらで催眠に入れた人はこちらでもすんなり入れるのではないでしょうか。
大事な部分を優しく丁寧に
後編のエッチシーンは2パート28分間。
プレイはおちんちんの洗浄、フェラです。

おちんちんの洗浄の際に効果音が鳴ります。
セルフはありません。

「まず、シャワーでお流しいたしますね」
コンパクトな催眠で主人公を心地いい世界に招待した栞は
おちんちんにシャワーをかけてから特製のオイルを塗り込んで汚れを浮かせます。

エッチは専門店のサービスということで終始彼女がお世話します。
前半の「お掃除」は性感や興奮を盛り上げることを意識したプレイ(約14分)。
竿、金玉、カリの溝、裏筋、尿道口など全体にオイルを満遍なく塗り込み
3種類の綿棒を使って汚れを絡め取るように撫でていきます。

「ぶらりと下がった袋にも、ちゃぷちゃぷとシャワーを当てて 心地よい温かさと、緩やかな刺激に、あなたはますます力が抜けていきます」
「ぱんぱんに大きくなったペニスが、快感に揺れる 前後に揺れるほどに、尿道への刺激が強まる ムズムズとしたくすぐったさが、もどかしい」

シーン名の「クリーニングエステ」をそのままするパートなので露骨にエロいことはしません。
しかしその様子を実況する中に感覚支配の暗示を入れて臨場感を出してます。
全部に専用の効果音が入ってるのも相まって実際に聴いてみると妙に生々しく感じるでしょう。
実況もイメージしやすいですし、うまく催眠に入れていれば股間のあたりがムズムズしてきます。

「あぁ、素敵です 濃いピンク色で、つやつやとして滑らかそうな…… おつゆもだいぶ垂れて……うふふ」
サービスの合間に彼女がうっとりした声を漏らすのがいいですね。
手で触れられて少しずつ勃起し、包皮を剥いて露わになった亀頭を惚れ惚れした表情で見つめます。
女性に大事な部分を預け、丁寧にお世話してもらうシチュにも満たされるものを感じるでしょう。
前編に引き続きこちらを見下す要素が一切ない癒し一色のサービスです。

対する後半の「仕上げ」は性欲の発散を目的にしたプレイ(約14分)。
すっかり綺麗になったおちんちんの先っぽだけを彼女が舐めて気持ちいい射精へ導きます。

「ここ、つるつるとなめらかで…… とても、おいしいです ……ずっと舐めていたいくらいに」
「意識が亀頭に集まって、膨らんで、はちきれそう あなたは今、いくことしか、考えてませんよね 快楽が高まって、限界に近づいていくのを感じている」

上品で色気のあるちゅぱ音を積極的に鳴らしながら男心をくすぐる言葉を投げかけ
さらに快感が高まり弾ける暗示を入れるバランスの取れたリードをします。
亀頭と尿道口を責めてる感じが出るようにちゅぱ音は吸いを多めにしてました。

そこまで強烈に追い込んではこないので全身が痙攣するほど強烈な絶頂感ではなかったものの
最後のカウントに合わせておちんちんにエネルギーが収縮し軽く弾ける快感が味わえました。
作品のコンセプトが癒しにあるので、心身にできるだけ負担をかけずにイかせたかったのだと思います。

このように音、暗示、イメージをバランスよく組み合わせて気持ちよくする雰囲気の良いエッチが繰り広げられてます。
しっとりした作品
終始落ち着いた雰囲気で癒したり興奮させる大人びた作品です。

栞は日頃お世話になってる主人公を満足させようと
プロらしい流れるような手つきで施術しながら親しみを込めた声で語りかけます。
そして通常のサービス→特別サービス→催眠を使ったサービスと後になるほど高度なものへ発展させます。

サービスの一部始終をきめ細かな説明と変化に富んだ音で説明する丁寧な作り
前半は耳、後半はデリケートゾーンとお世話する部位やその内容を大きく切り替える流れ
適度な距離を保ちつつ積極的にお世話する彼女のキャラ。
舞台のリラクゼーションサロンを崩さない形で癒しとエッチな気分を膨らませます。

「綿棒は、(尿道口から)抜いてしまいますね はい……あ、スゴイです いっぱい、蜜があふれて……もったいない」
中でも彼女は男性向けでよく見るストレートなエロスではなく
行為や言葉の端々からエロさをほんのり漂わせる上品な女性に描かれてます。
作者さんが女性だからこういうタッチで描かれたのでしょう。
プレイよりも雰囲気にエロさを持たせてゆっくりじっくり絶頂へと追い込みます。

そして何より同人音声と催眠音声がひとつになってるのが面白いです。
同人と催眠は同じ音声でも構造が随分違うのでこういうタイプのものを作るのは難しいです。
Lotophagosさんは過去に「bar“HYPNOSE” homme -催眠音声-」というしっかりした催眠音声を制作されてますから
催眠については特に不安を感じてなかったのですが同人パートも作りが本当に丁寧です。
同じオイルマッサージでも手の動かし方やケアする部位で音がきちんと変わります。

後編の絶頂シーンは1回。
ちゅぱ音それなり、淫語とくちゅ音そこそこ、喘ぎ声はありません。

2種類の音声作品をひとつにまとめ上げた癒し重視の作品です。
bonus trackは効果音のみのパート3種です。

CV:小粋さん
総時間 2:04:03(本編…1:44:56 bonus track…19:07)

オススメ度
■■■■■■■■■□ 9点


体験版はこちらにあります

追記
作品自体の点数は8点。
124分で700円とコスパがいいので+1してあります。

Dewi Ratih Men's(デウィ・ラティ メンズ)-秘密のメンズエステサロン-

サークル「Lotophagos」さんの音声作品。

今回紹介する作品は、男性専用のリラクゼーションサロンで働く店員さんが
耳とおちんちんを中心にした本格的なサービスで疲れたお客の心と体を癒します。

施術の様子やその解説を丁寧にしながら専用の効果音を鳴らしたり
男の感じるツボを的確に突いた責めで射精を後押しするなど
専門店らしさを全面に押し出した上品で大人っぽいサービスを行います。

同人音声と催眠音声がセットになってるため前編(同人)、後編(催眠)の2回に分けてお送りします。
プロならではの洗練されたサービス
Dewi Ratih Men'sの店員「月ヶ瀬 栞(つきがせ しおり)」からサービスを受けるお話。

「本日はイヤーエステですね? イヤーエステには お耳のオイルマッサージと耳かきがセットになっております」
栞はやや鼻にかかった穏やかな声の女性。
挨拶や自己紹介といった前置きは省略しコースの内容を簡単に説明すると
お客に上半身だけ着替えてもらってから耳のオイルマッサージを始めます。

本作品は様々な技術を駆使してお客をケアする専門店を舞台に
彼女が1時間45分程度をかけてエッチな事も含んだサービスをします。
前編で紹介する同人音声部分は耳のマッサージ、耳かき、耳舐めなど耳を中心に
後編は催眠の技術を交えて主にデリケートゾーンをお世話します。
時間はどちらも約50分ですから2回に分けて聴くのがいいでしょう。

「このオイルは ゲル化してあって 耳の中に垂れることはありませんのでご心配いりません」
全編を通じて言える大きな特徴は「専門店らしさ」
主人公の症状に合ったアロマオイルを調合したり、疲れに効くツボを指で押してリフレッシュを促すなど
家でやるものより色んな部分がきめ細かで洗練されてます。
最中の会話もプロならではのものが多く、彼女が自信を持って施術してるのが伝わってきます。

このように書くと事務的な作品と思う人がいるかもしれません。
しかし実際は彼女の声や口調をとても柔らかくしてリラックスできる雰囲気を作り上げてます。
彼が過去にお店を何度も利用してる背景があるため
余計なやり取りは必要最低限まで削り、その分サービスを充実させてます。
一部で秘密のエッチなサービスをするのも2人の関係を考慮してのことです。

準備が整った後に始まる最初のサービスは耳のマッサージ(約8分30秒)。
蒸しタオルで外側の汚れを軽く拭ってから専用のオイルで揉みほぐしたりツボを刺激します。

マッサージは「ずしゅっ さすさす」と若干粗さのある柔らかな摩擦音が使われており
耳の内側を指でなぞる、軟骨をコリコリする、手前に倒して裏側をストレッチするなど
状況に応じて音の質感や動きを小まめに変化させながら進めます。
バイノーラル録音ではないのか、音を通じて振動が伝わってくることは特にありませんでしたが
それ以外の部分は大手の癒し系サークルさんに迫るものを持ってます。

「本日は 耳マッサージ用のオイルに サンダルウッドと フランキンセンスをブレンドしました」
「神門と同じように 親指と人差指で挟んで 頭の後ろの方へ向けて 引っ張っていきます」

そして最中は彼女が何をしてるのか、どんなものを使ってるのか、どこをケアしてるかなど
聴き手がイメージするのに役立つ事柄を親しげに語って雰囲気を出します。
個人的にはもうちょっとセリフの間を長く取るかのんびり話したほうが落ち着いて聴ける気もしますが
これらを10分以内に収めるとなれば仕方ないのかもしれません。
製品版にはここで刺激する部位の画像も入ってますし、少なくとも何をしてるかわからないことはないです。

耳の外をスッキリさせた次にするのは中のお掃除(約10分)。
ベッドに寝たまま左耳→右耳の順に耳かき棒と綿棒で汚れを取り除きます。
また右耳だけ最初にピンセットを使用します。
息を吹きかけるシーンはありません。

耳かき棒は「ずずっ ぽりぽり」という乾いてて硬さのある音が使われており
奥から手前へ掻き出す感じで丁寧に動かします。
時間のほとんどで耳かき棒を使用し、最後に30秒~1分間だけ綿棒で仕上げる流れです。
器具の特徴を忠実に反映させた比較的レベルの高い音と言えます。

「スーッとする? そうなんです 綿棒にミントウォーターを薄めたものを含ませてみました」
「ここが気持ちいいんですか? さらに少し奥の 上のところですね?」

そしてここでも栞が細かな気遣いを見せます。
主人公が最近自分で耳かきしたばかりなのでお掃除自体は軽めに行い
耳の中で気持ちよくなる場所を器具で刺激して楽しませます。
耳マッサージよりも2人の仲の良さを感じるセリフが多くて和みました。
相手の状況や気持ちに合ったお世話をするところにプロらしさが出ています。
密着感を大事にした大人のエッチ
前編のエッチシーンは23分間。
プレイは耳へのキス、耳舐め、オナニー、乳首責めです。
オナニーの際に効果音が鳴ります(無しも選択可)。

「お客様 もしよろしければ 耳周りのリンパを少し流しておきましょうか?」
通常のサービスを終えた後、主人公にまだ時間があるか確認すると
栞は体を起こした彼の後ろに回り耳の感度をチェックします。

エッチは終始彼女がリードします。
前半の10分間は心と体を盛り上げることを目指したプレイ。
体を密着させたまま耳にキスをし、さらに「耳珠」と呼ばれる部位を舌で責めて彼の反応を確かめます。
ちなみにこのパートだけはバイノーラル録音だそうです。

「背中におっぱいが当たる? ふふっ 当ててるんです」
Dewi Ratih Men'sは風俗店じゃありませんから彼女の側から露骨にエッチな事はできません。
それを踏まえて着衣のままおっぱいを押し付けたり、耳を女性器に見立てて敏感な部位をねっとり刺激します。
プレイ自体は割とソフトですけど声の位置がものすごく近いことや
男心のくすぐり方が上手いおかげで雰囲気は結構エロいです。
大人のエッチとでも言いましょうか、がっつかずにゆっくりじっくり興奮と性感を高めてくれます。

対する後半は体への責めが一気にパワーアップします。
彼女の目の前でおちんちんを取り出し好きなペースでオナニーを続け
それを彼女が乳首責めや耳舐めでサポートします。

「想像しちゃいます? お客様のおちんちんが 私の中に入ってるところを」
彼女が耳舐めをフェラやSEXとリンクさせて責めるのがいいですね。
直接体を重ねることができないハンデをイメージで補おうとします。
ちゅぱ音やオナニーの効果音も前半よりずっと激しくなりますし、M性をまったく出さない形で抜ける環境を整えます。
見られる快感を煽ったり見下されることはありませんから完全にノーマル向けです。

このように、エッチな音とイメージを組み合わせた上品なプレイが繰り広げられてます。
前編の射精シーンは1回。
淫語・くちゅ音・ちゅぱ音そこそこ、喘ぎ声はありません。

bonus trackは効果音のみのパート3種です。

後編へ続く…。
Dewi Ratih Men's(デウィ・ラティ メンズ)-秘密のメンズエステサロン-(後編)

CV:小粋さん
総時間 2:04:03(本編…1:44:56 bonus track…19:07)


体験版はこちらにあります

きのこの里 ~たけのこは衰退しました~さんで配布されてる無料の催眠音声作品(全年齢向け 男女両用)。

今回紹介する作品は、女性と男性の中間あたりに位置する声質のお姉さんが
猫大好きな主人公にそれを使った安眠できる催眠を施します。

魔法のまたたびを使って脱力感や温かさを伝えたり
猫の重さ、柔らかさ、仕草を通じて安心感や眠気を膨らませるなど
猫好きだけど飼えない人が喜ぶ素材を盛り込んだ個性的な誘導をしてくれます。
猫が持つ色んな魅力で安眠を
お姉さんに催眠をかけられ眠りにつくお話。

「こんばんは! 猫好きさん」
お姉さんはトーンが低い中性的な声の女性。
遅くまで子猫動画をニヤニヤしながら眺めてる主人公に猫の魅力を語ると
催眠をかけて猫を抱っこしてる感覚を擬似的に味わわせます。

本作品は猫を抱きながら一緒に寝る感覚を疑似体験させることを目的に
彼女が猫に関する様々なイメージを交えた35分程度の催眠をかけます。
声優さんは女性向けを意識して演技されたとのことですが、そう感じる部分は一人称を「僕」と呼んでるくらいですから
男性でも他の全年齢向け作品とほぼ同じ感覚で聴けます。

「ぴこぴこした耳、まるい頭、ちんまりした手足、ぷにぷにの肉球、指がめり込むしっとりした毛の感触も かわいくって愛しくって、たまらない」
最大の魅力はタイトルにもなってる猫。
愛らしい容姿と仕草、ふわふわした体、重さや温かさなど
色んな方向から働きかけてその存在を鮮明にしていきます。


猫の具体的なイメージは特に言いませんので自宅で飼ってる人はそのままでいいですし
そうでない人はネットの画像や猫カフェでお気に入りの子を思い浮かべるといいでしょう。
ただし、お腹に乗せて寝るため体の大きい品種は避けたほうがいいかもしれません。

催眠はほぼ全編にあたる33分間。
仰向けに横になりまずは深呼吸で心身をひとまず落ち着けます。

「呼吸をするたびに全身の力が抜けていく 気持ちがすーっと落ち着いてくる」
「気分がゆったりして、気持ちがいいですよね? 体に感じるお布団の重さも、あったかさも、シーツのさわり心地も、着ている服の感触も、気持ちいい・・・」

まだ始まったばかりということで猫を絡めてくることはないものの
呼吸のリズムを取りながら吐くのに合わせてリラックスを促進する暗示を入れたり
深呼吸終了後に今の状況を確認して安らいでることを自覚させるなど
最終目的にあたる安眠を見据えた癒し特化のリードをします。

彼女が冒頭よりずっと緩やかに語りかけてくるのもいいですね。
暗示によって口調が適度に変わるきめ細かな演技も癒しに役立ってます。

お次はこれから迎える猫の具体的な容姿を思い浮かべてから
猫の大好きなまたたびを体内に取り込むイメージで催眠状態をさらに深めます。

「じわじわ溶ける。頭の中が青白い光で満たされる。それはまるで、秋の草原を吹きぬける風のように ヒンヤリとした、さわやかな感覚」
「今、胸いっぱいに広がりました。肺があたためられて、呼吸が前より楽になりましたね。胸がじんわりしたあたたかさでいっぱい。気持ちいいですね」

額に乗せた青白い魔法のまたたびが少しずつ下へと移動し
喉を通過した後は太陽の色に変化して全身を隅々まで温めます。
脱力する暗示も並行して入れますが、イメージの内容から温かさのほうをより強く実感すると思います。
催眠音声では割とよく使われる球体心像法を作品なりにアレンジしたシーンです。

また一通り終えた直後にお腹だけもう一度温める動作が入ります。
これは寝る時に猫をお腹に乗せる=そこだけ他より熱が上がるからです。
カウントを数えてスムーズに深化させてもくれますし、ここまででも十分過ぎるレベルの癒しが得られます。

そうやって様々な準備を整えた後、ようやくお目当ての猫が登場します。
お腹に抱いて撫でながら一緒に寝るだけのシンプルなスキンシップですが
ここでもお姉さんは言葉を使って臨場感を上手に高めます。

「猫ちゃんも幸せそうに目を細めています。きゅっと丸まって、お腹と手のひらに頭をすりすり。かわいくて、愛しくて、心がふわふわしますね」
今まで感じてきた心地よさや温かさを維持しつつ、猫がお腹の上で安らいでる様子を実況するのが大きいです。
猫が自分といることに幸せを感じてる、だから自分も幸せ。
猫を一方的に弄ぶのではなく心の繋がりも感じさせて安眠へと導きます。
もふもふするだけで終わりじゃないところが非常に印象的でした。

このように、猫に関する様々なイメージを通じて眠らせるテーマ性の強い催眠が繰り広げられてます。
温かい作品
心に効く色んな薬を注入してくれる作品です。

お姉さんは何らかの事情で猫がすぐ近くにいない主人公を喜ばせようと
催眠をかけながら猫の容姿、感触、重さ、温かさなどを少しずつ膨らませます。
最初から最後まで癒し一色の作り、猫に関する様々な素材を用いた誘導。
猫好きな人を楽しませることだけを考えたイメージ重視のサービスが味わえます。

私も猫が大好きなのですが、その魅力を一言で語るのはなかなか難しいです。
見た目が可愛いと言う人もいれば自由奔放な仕草に癒しを感じる人もいます。
単独行動を好むのになぜか集会を開く変わった習性も持ってます。
そういった中で本作品は容姿や温もりに焦点を当ててお話を進めます。

猫と抱き合って寝るにはその存在を強く認識できることが重要です。
だから猫が登場するまでにどんな子がいいかを思い描いたり
お腹を中心に体を温めて猫が実際にいる雰囲気を作り上げます。

「人間にはわからないけれど、このまたたびの香りが あなたの体からも漂ってくるので 猫ちゃんがうっとりして 喜んでいっしょに眠ってくれますよ」
それらと並行して聴き手が猫に好かれるようにしてるのも面白いです。
またたびの匂いが漂っていればそうでない時より猫が興味を持つ可能性は上がります。
体が温かければ特に冬場は猫のほうから寄ってくるでしょう。
猫にとっても快適に感じる状態へと持っていくところに作者さんのこだわりを感じました。

タイトル通り猫尽くしの作品です。
無料ですから興味を持った方は男女を問わず是非お試しください。
おまけは安眠妨害音声です。

CV:あ、きのこさん
総時間 37:47(本編…37:25 おまけ…0:22)

きのこの里 ~たけのこは衰退しました~
http://kinokosaiminn.blog112.fc2.com/blog-entry-80.html

甘え犬 お姉さんの犬になって甘やかされる音声催眠

サークル「Re:Volte」さんの催眠音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、OLのペットとしてマンションで飼われてる子犬が
彼女に甘やかされたり一緒に寝る様子を催眠を使って疑似体験させます。

サークルさんの看板シリーズ「東方入眠抄」から脱却したオリジナルのお話になっており
催眠パートは深呼吸や温感操作を中心としたリラックス重視の誘導で犬化を進め
その後は彼女に抱っこされたり体を撫でられるあまあまなひと時を過ごします。
犬になりきって甘やかされよう
OLが飼ってる犬になって甘やかされるお話。

「ねぇ あなたは犬派? それとも猫派?」
案内人はのんびりと話す穏やかな声の女性。
音声を聴く際の注意事項を説明し、犬と猫どちらが好きか尋ねてから
彼女が飼ってる犬になる催眠をかけ始めます。

本作品は人間とは違う存在に生まれ変わって癒しと安眠を得ることを目的に
彼女が20分程度の催眠をかけてからOLにバトンタッチしマンションの自室で夜を過ごします。
東方入眠抄シリーズで有名なサークルさんの初オリジナル作品ということで
東方キャラはもちろん、効果音や音楽も一切入れずに勝負してます。

音声作品の場合「犬」と言われると女性の奴隷になるシチュを思い浮かべる人もいるでしょうけど
今回は生物としての犬ですから至ってノーマルな内容です。
OLも最初から抱きしめて頭を撫でたり一緒に寝るなどスキンシップを積極的に取ってきます。

催眠はおよそ20分間。
仰向けに横になって目を瞑り、まずは深呼吸やお腹のあたりが温まるイメージで心身をリラックスさせます。
ちなみにこのパートだけは案内人の声に多少のエフェクトがかかります。

「吸ってー 吸うたびに体が満たされる 吐いてー 出る 出る 全部出ていく」
「薄い朱色 温かい 温かい もっと温かくなっていく」

深呼吸はゆったりしたリズムで吸う時と吐く時の両方に軽い暗示を入れ
温感操作をする際も暖色のイメージを織り交ぜながら感覚を伝えるなど
東方入眠抄シリーズで培ってきた経験を活かして催眠を進めます。

深呼吸するシーンが多いのでそれだけでも気持ちがスッキリするでしょう。
温感は丹田を中心に全身へと広げていく流れになってまして、お腹のあたりが最も熱の変化を感じやすいです。
体を温めるのはリラックスに加えて毛皮を纏った犬の体温に近づける意味もあるのだと思います。

本題の犬化が始まるのは催眠開始からおよそ11分後。
右手、左手、右足、左足、頭、体と全身を大まかに分け
それぞれで短いカウントを数えながら体が縮んでいく暗示を入れます。
そして赤ちゃんくらいのサイズになったところで再度深呼吸しながら今度は犬の気分を膨らませます。

「頭が小さくなっていく だんだんと小さくなる 意識して 意識して」
「犬になる 君の体が 犬になる」

OLが飼ってる子犬に合わせて体を小さくする流れは良いのですが
表現がストレートすぎて私には受け入れにくく感じました。
肝心の犬化も「犬になる」と数回言うだけですし、もう少し準備と工夫をしてから持っていってほしかったです。

体を縮めるにしても直接「小さくなる」と言うよりは
例えば目の前にある木がだんだん大きく見えるようになるとか
別の方向から変化を実感させたほうがしっくり来ると思います。

「落ちていく 落ちていく 意識の底まで 落ちていく」
もうひとつ気になったのが体の縮小や犬化を終わらせた後に深化の暗示を入れてることです。
催眠音声で深化させるのは催眠者の暗示をより受け入れやすくするためなので
メインの暗示にあたる犬化をその前にやってもあまり効果がありません。
犬化のアプローチをこのまま変えないにしても深化シーンとの順番は逆にするべきです。

以上のことから確かに癒やされるのだけど犬になりきるのは難しい催眠と私は見ています。
お姉さんとひたすらイチャイチャ
催眠終了後に始まるドラマパートは3パート12分間。
帰宅後、OLがシャワーを浴びてる最中、就寝時とパートごとに時間帯を移動させ
彼女とスキンシップを取ったりお話する様子を犬の立場で楽しみます。
そしてここからはメインの語り手が案内人からOLに代わります。

「よーしよしよしいい子だねー いい子いい子 ポチは一人でお留守番できたんでしゅねー えらいでしゅねー」
彼女は犬(ポチ)を相当に溺愛してるのでしょう。
一人ぼっちで留守番してて寂しそうな彼を見るとすぐさま抱きつき体を撫で撫でします。
最中のセリフも赤ちゃんに対するような柔らかい言葉で甘やかすものばかり。
そんな彼女の幸せそうな表情にとても癒やされます。

シャワー待機パートはOLがシャワーを浴びながら鼻歌を歌う様子をドア越しに聴くといったもの。
これといったセリフはないですけど彼女を見守ってる雰囲気が出てます。
最後のおやすみパートは体を密着させて軽いお話や子守唄を歌ってから眠りにつきます。

これら3パートは完全なボイスドラマになっており
彼女に可愛がられてる様子を起点にイメージや幸福感を膨らませるとか
撫でられてる感覚を暗示で伝えるといったことは特にしてきません。
セリフの表現は犬視点で統一されてるものの、残念ながら内容が催眠から離れてしまってます。
風変わりな癒し系作品
催眠音声よりも催眠つきのボイスドラマと呼んだほうがしっくりくる作品です。

愛するペットのために日々仕事を頑張ってるOLが
帰宅後に犬とイチャイチャして明日への活力を補給します。
そしてその様子を犬視点で楽しめるように催眠をかけたりそちら寄りのセリフを投げかけます。

犬になりきって癒される催眠音声らしいテーマ選び、ドラマパートの徹底した甘やかしっぷり。
東方入眠抄との違いを出すために色んな部分を変えて作られてます。

「休みになったら ちゃーんと一緒に遊ぼうね ずーっとずーっと一緒だよ」
私個人は催眠よりもOLの満たされた表情に強い癒しを感じました。
言葉や行動から犬を必要としてくれてる気持ちが強く伝わってきます。
耳かきやマッサージといった既存のサービスとは違った癒しのスタイルがここにはあります。

しかし催眠音声として見た場合、これまで書いてきたことからもわかるように色々と首を捻る部分があります。
肝心の犬化が効果的でないこと、深化のタイミングが不適切なこと
催眠パートとドラマパートが完全に分離してることが主な要因です。
テーマを催眠にあまり活用できておらず、暗示の表現が全体的に単調なのも気になります。

東方入眠抄は技術が至ってシンプルな代わりに東方キャラのイメージを上手く用いてました。
それがオリジナルになったことで武器を使えなくなりこのような催眠が出来上がったのだと見ています。
もうひとつの持ち味である効果音や音楽を活用できてないのも大きいです。

以上のことから今回はこちらの点数とさせていただきました。

CV:冬岸るいさん
総時間 34:23

オススメ度
■■■■□□□□□□ 4点


体験版はこちらにあります

追記
最後に寝る流れですから解除音声は入ってません。

2018年2月15日まで50%OFFの200円で販売されてます。
その場合の点数は5点です。

Reposer ~優子・瞳・香乃~

サークル「Butterfly Dream」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、それぞれに違った個性を持つ3人の女性が
とある悩みを抱えてる男性に心のこもった癒しのサービスをします。

癒しパートはサービスごとに担当するスタッフを切り替えリアルな音を多めに鳴らし
ドラマパートは音の割合を一気に下げ彼女たちの会話や反応を楽しむ、といったように
音フェチとボイスドラマ要素をはっきり分けた作りになってます。
癒しの音で安眠をサポート
Reposerの店員「優子」「瞳」「香乃」からサービスを受けるお話。

「いらっしゃいませ リラクゼーションサロン Reposerへようこそお越しくださいました」
優子は上品で穏やかな声の女性。
予約を取って来店したお客を丁寧な挨拶で迎えると
履物を脱ぎソファに座ってもらってから温かい飲み物を差し出します。

本作品は現代人の多くが抱えてるストレスを軽減し安眠できる環境を整えることを目的に
彼女たちがおよそ1時間30分に渡って3種類の癒されるサービスを提供します。
耳のマッサージ、耳かき、会話しながらの安眠と癒し系作品では定番の行為を用意し
担当者を切り替えながらどれも一対一でゆっくりじっくりお世話します。
ちなみに店名のReposerはフランス語で「休息」を意味するそうです。

また今回はサークルさん初のシリーズ作品ということで
代表者の浅見ゆいさん以外に藤堂れんげさんと藍月なくるさんも登場します。
全年齢向けでは人気の高い方ばかりですから声による癒しも相当なものです。
大人の女性、子供っぽさの残る女性、その中間とそれぞれのキャラにも違いを持たせてます。

全体の特徴としてまず挙げられるのが音とセリフのバランス。
最初の癒しパートは施術風景を描きながら癒し系の音をたっぷり鳴らし
続くドラマパートは彼女たちの日常風景に焦点を当てて魅力が引き立つ会話をします。


音フェチ(ASMR)作品は落ち着いて聴ける反面、それらを行う女性たちの存在感が薄くなりがちです。
その部分を解消するためにドラマパートを別途用意されたのでしょう。
といっても時間は全部合わせて13分程度ですからメインはあくまで癒しパートです。

一番最初の「ご来店ありがとうございます_優子」パートはサービスを始める前のやり取り(約6分)。
店長にあたる優子がお店のコンセプトを説明してからお客の症状を確認し
これから何をすれば最も効果的に癒せるかを探ります。

「当サロンでは お客様のストレスを少しでも癒やして差し上げることを 目標としています」
Reposerには彼と同じくストレスを抱えてやって来る人が多いらしく
彼女がそのことに触れながらちょっとしたアドバイスをしてリラックスを応援します。
履いてる靴を脱ぐ、ソファに座る、飲み物を用意するなど小さな動作に専用の効果音が入っていてリアルです。
サービスを始める前に聴き手を作品の世界に引き込む役割を果たしてます。
音とセリフが織りなす癒しのひと時
カウンセリングで方針を決め、施術室に移動した後にするのは耳のマッサージ(約18分)。
お店で最年少のスタッフである香乃が初めての経験に緊張してるお客を軽くほぐし
それから膝枕の状態でオイルを馴染ませた手を使い丁寧に揉みます。

香乃「こうすると 耳全体がほぐれて 血行も良くなるので 体もぽかぽかしてくるはずです」
最初は「そりゅっ」という滑らかな摩擦音を鳴らしながら両方同時に
次は右耳→左耳の順に短いストロークでやや力強く、と同じマッサージでも音に明確な違いがあり
最中は両耳に微かな振動も伝わってきて心地いいです。
中でも終盤の両手で耳を覆ったり倒すサービスは軽い圧迫感や空気の振動まで伝わってきます。

音を通じて触覚を刺激してくる作品はまだ数が少ないですから
初めて聴く人は実際にそうされてる感覚がして驚くでしょうね。
サービスの前後は割としゃべり、最中はそれを控えて音に集中させるメリハリのある作りです。

続く「耳かき_瞳」は名前の通り瞳がする耳かき(約32分)。
前のパートと同じく膝枕で左耳→右耳の順にまずは濡れタオルで外側を拭き
それから耳かき棒、粘着綿棒、梵天を使い分けて中の汚れを落とします。
息吹きは最後に弱めの風圧で4回程度行います。

耳かき棒は「ずすっ」という乾いた平べったい音でゆっくり何度も掻き出す
粘着綿棒は「ぷちゅっ ぷすぷす」と粘性のある音で中の壁をなぞる
梵天は「しゅるー」というふわふわぱちぱちした音で軸を持って回転させる、と器具ごとにまったく異なる音や動きをします。
マッサージと同じくどれもリアルで聴けば聴くほど眠くなってきます。

瞳「粘着綿棒っていう綿棒なんですけど 使ったことあります?」
中でも粘着綿棒は耳かき音声でもあまり使われない道具なので音と動きが新鮮です。
従来の綿棒よりも湿気が高く動きも滑らかで違いがよく出てます。
効果音と彼女の吐息だけが流れ続けるひと時は静かでとても癒やされました。

最後の「おやすみなさい_優子」は最終目的にあたる安眠させるサービス(約29分)。
冒頭で相手を務めた優子が再び現れ、最初は同じく膝枕のまま色んな会話をし
彼が十分眠れる状態になったところでベッドに移り体をとんとんと優しく叩きます。

「お客様は 春 夏 秋 冬 どの季節がお好きですか?」
「なで なで なで なで いーっぱい甘えてくださって よろしいですよ」

最中の話題は季節のこと、寝る時にする習慣や部屋の明るさなど当たり障りのないものばかり。
普段以上にセリフごとの間を長く取ってのんびり話す彼女の姿には母性が漂っており
成人男性にとって不足しがちな甘えたい欲求を満たしてくれます。

ですが安眠目的ならパート全体で散発的に話すよりも
前半に固めてしゃべり、後半は吐息だけを漏らす構成のほうが良かったんじゃないかなぁと。
ぐっすり眠れそうになったところで体を起こしてベッドに移らせる流れも首を捻ります。

このように、多くの人が癒しを感じる音を中心に据えた堅実なサービスが繰り広げられてます。
雰囲気のいい作品
リアルな音を違和感なく組み合わせた比較的安眠しやすい作品です。

優子、瞳、香乃は仕事でストレスを抱えなかなか寝つけずにいるお客の悩みを解消しようと
まずは耳を中心に指や道具を使って凝りと疲れを取り除き
それからお話しながら彼がぐっすり寝るのを見守ります。

全編を通じて鳴るリアルで優しい効果音、パートごとに担当を切り替えゆっくり取り組む流れ。
彼の症状に合わせたプロらしい施術で眠気を膨らませます。

耳のマッサージと耳かきは耳をケアする点では一致してますが
その内容、方向性、音のタイプ、得られる刺激が随分違います。
前者は外側がメインなので圧迫感や振動、後者は内側に移ってこそばゆい感覚を与えます。
安眠させるのは最後のパートですけど、これらを聴いてる最中に寝落ちする人がそれなりにいるでしょうね。

ドラマパートについては時間が短いことやネタバレするとつまらなくなることから
どんな内容かを敢えて伏せさせていただきました。
明るくて砕けた彼女たちの様子が描かれていて癒しパートとの違いがよく出てます。

音フェチ要素を多めに持たせつつキャラにも焦点を当ててる作品です。

CV:優子…藤堂れんげさん 香乃…藍月なくるさん 瞳…浅見ゆいさん
総時間 1:39:26

オススメ度
■■■■■■■■■□ 9点


体験版はこちらにあります

追記
作品自体の点数は8点。
99分で800円とコスパが良いので+1してあります。

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