同人音声の部屋

同人音声および催眠音声について、平均3000文字程度のオリジナルレビューを掲載しているサイトです

タグ:安眠

   ● 脱力なでなで催眠
   ● ぐっすり眠れる耳かきボイスβ-2
   ● 夢の中へ~癒しの耳かき~
   ● 双子の少女にイタズラされてダメな大人にされちゃう音声
   ● 催眠音声-砂時計-
   ● ぐっすり眠れる耳かきボイスθ
   ● 東方入眠抄3 ~ひな☆みん~
   ● 安眠音声C92
   ● 東方入眠抄15 ココロマヨイ
   ● あなたを褒めて心を元気にするための催眠音声


脱力なでなで催眠

サークル「Dose and Dreams」さんの無料の催眠音声(女性向け、全年齢向け)。

今回紹介する作品は、恋人あたりの親しい関係にあるお兄さんが
日頃頑張ってる主人公に軽めの催眠をかけて安眠をサポートします。

仕事などで忙しい人でも気軽に聴けるコンパクトな作りが魅力で
解除音声も合わせて総時間を15分まで短縮し
その中で心身を段階的にリラックスさせて眠れる環境を整えます。
忙しい人も短時間でリフレッシュ
お兄さんに催眠をかけられ眠りにつくお話。

「や、今日もお疲れ様」
お兄さんはトーンの低い穏やかな声の男性。
仕事や勉強を頑張って疲れてる主人公をベッドに寝かせると
ぐっすり眠れる催眠を早速かけてあげます。

本作品は日常生活が忙しくてあまり時間が取れない人向けに
彼が15分程度をかけて催眠を施したり添い寝します。
全年齢向けということで総時間のほとんどを催眠誘導に割き
深呼吸や脱力といったリラックスできる要素を多めに交えて進めます。

時間が非常に短いため深い催眠に入る感覚はそれほど得られませんが
手足がぐったりする、温かいといった催眠の初期によくある変化は実感しやすいです。
台本と声を同じ人が担当してるので暗示が持つ意味を言葉で上手に伝えてくれます。

催眠はほぼ全編にあたる12分間。
仰向けに横になって目を瞑り、まずは深呼吸や体の脱力で心身をリセットします。

「足も 体も 初めよりもおもーく ここちよーく」
忙しい生活を送ってる人ほど自分が無意識で焦ってることに気づかないものです。
だからお兄さんは深呼吸をゆっくりやるようにアドバイスし
脱力する際もセリフの間を長めに取りながらやや伸ばして語りかけます。

暗示の入れ方が上手なのでそれによるリラックスも十分得られますが
作品全体に漂う雰囲気によっても癒しを感じるでしょう。
短時間だからといって慌ただしさを出さず、ある程度内容を簡略化して効果的に誘導します。

お次はより眠りやすい環境づくりを目的に
体が温まる暗示を入れたり労りの言葉をかけて内と外からぽかぽかにします。

「力が抜けた心地よさ 体の重さ 温かさ もーっと心地よくなっていくよ」
温かさ、心地よさ、重さなど心にプラスに働く言葉をいくつか組み合わせ
多くの人が安らぎを感じられるよう先ほど以上にゆっくり語りかけます。
私の場合は肩や脇腹が温かくなりましたが、他の部位がそうなる可能性も十分にあります。
その後に始まる深化も体全体が軽く落ちる感覚がしました。

「疲れちゃったら ちゃんと休まないとね あなたは あなただけなんだから」
安眠の決め手になるのはやはり最後の会話と添い寝でしょう。
疲れてる人は体だけでなく心にも栄養が必要です。
だから普通に会話するスタイルで心に染み入ることを言ってくれます。
視聴後の余韻や起きた後のことも考えて物語を組み立ててるところが印象的でした。

このように、限られた時間内にできるだけ多くの癒しを与える洗練された催眠が繰り広げられてます。
コンパクトな安眠作品
寝る前にサクッと聴ける使い勝手の良い作品です。

お兄さんは主人公が少しでもいい状態で眠りにつけるように
リラックス重視の短い催眠を通じて心と体の疲れと緊張をほぐします。
そして最後に温かい言葉や添い寝で純粋に癒します。

現在世に出てる催眠音声の中でも極めて短い時間
そして無駄な部分をできるだけ省き目標に向かって一直線に進む効果的な誘導。
短いからといって妥協せずきちんと眠れるようにお話を進めます。

催眠音声は同人音声よりもやらなければいけないことが多いので
ここまで短い時間にまとめるには十分以上の技術力が求められます。
Dose and Dreamsさんは音声だけでなく対面の経験もある方ですから
この作品には何が必要で何が要らないかの取捨選択をちゃんとされていて品質が高いです。
少なくとも実時間以上のリラックスは得られるでしょう。

一年で最も忙しい今の時期にこそ聴いてほしい作品です。

CV:望さん
総時間 17:04(本編…14:55 フリートーク…2:09)

まどろみと夢の間
http://yam-kaw.hatenablog.com/entry/2017/11/22/225433

ぐっすり眠れる耳かきボイスβ-2

サークル「チームランドセル」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、三途の川の橋渡しをしてるクールな死神が
自分の領域に迷い込んできた女性と耳かきしながら色んなことを話します。

サークルさん最大の武器とも言えるアンビエントBGMはもちろん
彼女のキャラ、耳かき音、環境音など作品を構成する色んな要素が高い水準を誇ります。
物語の前半と後半で彼女の属性やお話の内容が大きく変わるのも魅力です。
音と言葉が紡ぐ癒しの物語
死神のユリに耳かきしたりされるお話。

「気がついた? 私の名前はユリ この小舟で橋渡しをしている」
ユリは淡々と話す優しい声の女の子。
どういうわけか霧に覆われた不気味な世界に迷い込んだ主人公に声をかけると
記憶を失ってる彼女にここがどこか教えてあげます。

本作品は今年8月に発売されたサークルさんの代表作「ぐっすり眠れる耳かきボイスβ」の続編。
何らかの事情で生きたまま三途の川に舞い降りた主人公を現世へ送り返そうと
彼女がおよそ80分に渡って2種類の耳かきをします。
シリーズものですが総時間のほとんどが耳かきですし、前作とは主人公が違うので今作からでも問題ありません。
ちなみに主人公はSなお嬢様キャラ、つまり女性に設定されてます。

チームランドセルさんと言えばアンビエントBGMを取り入れた耳かきで有名なサークルさんです。
本作品もその例に漏れず、音声開始1秒の時点から色んなタイプのBGMが流れます。
場所が生と死の狭間ということで全体的にダウナーな曲調ですが
ホラー作品によくある背筋が凍るものではなく、ミステリー作品で流れる不穏なものが中心です。

また不穏なだけでは安眠できないだろうということで
二人の会話や心理状態に合わせて癒しを感じる曲も適度に流れます。
簡単に言うと若干おどろおどろしい雰囲気の癒し系BGMです。
3分程度の間隔で曲が変わっていきますから最後まで飽きずに聴けるでしょう。

それ以外の要素もアンビエントBGMに引けを取らない品質を誇ります。
メインのサービスにあたる耳かきは音質と動きの両方がリアルで変化に富んでますし
作品の大部分で川の流れる音、水面が揺れる音、焚き火の音といった環境音も流れます。
音量や割合のバランスも取れており作品世界が音だけで見事に表現されてます。

「私は見る人によって性格が変わるの あなたが見て 好ましい性格に」
もちろん耳かきや会話をするユリの存在も忘れてはいけません。
彼女には相手に合わせて自分の性格を変化させる能力があるらしく
耳かきの前半と後半で態度やセリフが大きく変わります。

具体的には前半がドM、後半はSに振る舞います。
といっても全年齢向けですからそこまで行き過ぎた描写はありません。
彼女の魅力を引き立てるための演出あたりに留まってます。

シーンによって小まめに変化するアンビエントBGM、効果音、環境音
ユリの特性を盛り込んだ落差のあるセリフ。
音声作品を構成する色んな要素に個性があり、尚且つどれもハイレベルな総合力の高い作品です。
両方の立場を楽しめる落ち着いた耳かき
6分程度のドラマパートの後に始まる「ドM耳かき」はユリが耳かきされてる様子を楽しむパート(約38分)。
彼女の媚びた言葉にS心をくすぐられた主人公が押し倒し
最初はうつ伏せに、しばらくすると仰向けにさせたまま特殊な器具で耳をお世話します。

「言っておくけど いくら私でも刺さったら 間違いなく死…あっ あ…入ってく」
本作品の耳かきで使う器具は一般的な耳かき棒ではなく、ユリが持つ「地獄蜂の毒針」と呼ばれる武器の一種。
彼女によるとそれに刺されたら死神ですらあっさり死ぬほどの威力があるそうです。
三途の川で耳かき棒や綿棒を取り出したら逆に不自然だからこうしたのでしょう。
効果音自体は至って普通の耳かき音です。

毒針耳かきは「かりかり くしゅっ」と細く硬さのある音が使われており
ゆっくり掻き出したり耳の壁を擦るなどを短い間隔で切り替えながら動きます。
作中には「~を掃除しますね」などの耳かきに関するセリフは一切なく、すべてを音だけで表現してます。
力がかなり抑えられてますから長時間聴いても耳や頭が痛くなることはないでしょう。

「あなたみたいな美少女に そんな汚いものを見る目で見られるなんて…いい」
最中のユリは主人公の性的嗜好をくすぐる言葉を囁き声で適度に投げかけます。
死神の力を使って常に耳元から話しかけるので普段の耳かきとまったく同じスタイルです。
パートの前半はあまり話さず吐息をメインに、後半は会話量を多めにすることで
アンビエントBGM、効果音、環境音といったセリフ以外の部分もバランス良く楽しめるようになってます。

続く「ドS耳かき」は攻守が逆転しユリが主人公を責めるパート(約35分)。
前のパートの最後で主人公が根っからのドSではないと見抜いた彼女が
ドMからSへ属性を一気にシフトさせてスリリングな耳かきをします。

「やっぱり こっちのほうがゾクゾクする 命を握る感覚」
前項で説明したように彼女は相手の心に同調して自分の性格を変化させます。
だからSの心が弱まった主人公を死神らしいセリフを織り交ぜて積極的にお世話します。
耳かき自体は普通にやってセリフでSっ気を出す感じです。
前作を聴いてる人はこっちのほうがユリらしいと思うのではないでしょうか。

「もしかしたらとても辛いことかもしれない 楽しいことかもしれない けれど それをまっすぐ受け入れて 自ら望んで火を灯し続ける限り 必ず あなたの熱を求めて 人は集まってくる」
しかし彼女は死神ですからまだ死ぬ予定のない人間を無理矢理死後の世界へ送る気はありません。
人の命を火や薪に例え、人生をより良く生きるためのアドバイスもします。
このシーンでは環境音が川の音からパチパチと火が燃える音へと変化し別の癒しを与えてくれます。
最初はSらしく振る舞い、中盤以降は優しく接することで前のパートとは違う彼女の魅力を引き出してます。

このパートは会話量が結構多いので「安眠できるか?」と言われれば少し首を捻りますが
癒しのパワーは強くキャラも立っていて音声としての面白さを十分過ぎるほど持ってます。
同じ耳かきでも前半と後半で随分違う印象を抱くでしょう。

このように、各要素のバランスや方向性に変化をつけた珍しい耳かきが繰り広げられてます。
不穏だけど落ち着ける作品
安眠、癒し、勇気といった心にプラスに働く成分を送り込んでくれる作品です。

ユリは生きたまま生死の狭間に飛ばされてきた主人公を無事現世へ送り返そうと
相手が望むサービスや性格でもてなしながら色んなことを話します。
そして耳かきの様子はもちろん、周りの状況や二人の心理状態をBGMや音でリアルに表現します。

サークルさんの専売特許とも言える多彩かつ高品質なアンビエントBGM
それに効果音と環境音を違和感なく盛り込んだ完成度の高い作り
ユリの特性を色濃く反映させた構成とセリフの方向性。
耳かき音声だからといってそれだけを突き詰めるのではなく、作品全体のバランスを大事にしながら物語を進めます。

「もし あなたが自信をなくしたら また 来るといいわ」
中でもユリは死神らしさを出しつつ主人公を元気づける重要な役割を果たします。
このところの耳かき音声はセリフよりも効果音に力を入れたASMRが多くなってますが
本作品は耳かきよりもキャラやBGMといった他の要素の存在感を大きくしてます。

アンビエントBGMは総時間が前作の2倍以上になったのを受けて曲の種類が増えてます。
癒し→不穏→癒し、みたいにどちらかへ傾かないよう流す順番を考えてますし
二人の気持ちに曲調を合わせるなど、垂れ流すのとは明らかに違う使い方がされてます。
環境音も同時に流れるおかげで現実世界のノイズが遮断され、異世界に降り立った気分が味わいやすいです。

耳かきは特製の毒針だけを使う至ってシンプルなものです。
音や動きは多彩ですが色んなタイプの音を聴きたい人には物足りなく感じるかもしれません。
アンビエントBGMや環境音も一緒に楽しんでほしいから敢えてこうしたのだと思います。

前作の正統進化と呼ぶのが相応しい個性溢れる作品です。

CV:七瀬真結さん
総時間 1:20:12

オススメ度
■■■■■■■■■□ 9点


体験版はこちらにあります

追記
2017年12月31日まで20%OFFの560円で販売されてます。
その場合の点数は10点です。

夢の中へ~癒しの耳かき~

サークル「甘耳-kanmi-」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

今回紹介するサークルさんの処女作は、夢の中に住んでるほっこりした女の子が
うまく寝つけない主人公にコンパクトなサービスをして安眠できる環境を整えます。

耳かきはセリフをほとんど交えず器具ごとに異なる音をゆっくり鳴らし
その後の添い寝は冷えた心を温める言葉をたくさん投げかける、といったように
サービスによって主役を大きく切り替えて別方向から癒します。
夢の中で安らかな眠りを
女の子にあれこれ癒してもらうお話。

「こんばんは 聞こえますか?」
女の子は素朴で穏やかな声の女の子。
主人公の夢の中にある癒しの空間に現れて彼に声をかけると
ここがどこかや自分が何者かを話してから安眠のお手伝いをします。

本作品は仕事や勉強などからくる不安やストレスで眠りが浅くなってる人向けに
彼女がおよそ30分(おまけも合わせると50分)に渡ってそれに適したサービスをします。
耳かき、添い寝しながらのお話、羊を数える、寝息など家庭寄りのものが多く
彼女のぽかぽかした声や口調も相まって落ち着ける雰囲気が終始漂ってます。

作品全体を通じて言える大きな特徴はメリハリをつけてお世話すること。
耳かきは使用する器具やお世話のやり方を言う以外はほぼ話さずに音だけを鳴らし
それが終わった後に行う添い寝は逆に色んなことを話して彼女と一緒にいる気分を出します。

聴いた限りでは声、効果音いずれもバイノーラル録音ではないので
臨場感の面では大手サークルさんに届かないものの
器具の動かし方や力加減はしっかりしており安心して聴くことができます。
まだ始まったばかりのサークルさんですし今後より活躍しそうな可能性を十分に秘めてます。

軽いやり取りの後から始まるメインのサービスは耳かき(約18分)。
膝枕の状態で左耳→右耳の順に耳マッサージ、綿棒での耳かき、手ぬぐいを使った耳拭きと続きます。
耳に息を吹きかけるシーンはありません。

耳マッサージは「さすさす」と滑らかな摩擦音、綿棒は「じりっ ぷしゅっ」と柔らかく若干パチパチした音
耳拭きは綿棒よりも面積が広く湿り気を帯びた音、と内容に応じて効果音の質感や動きが大きく変化します。

「だんだんだんだん 上に 上に ゆっくりとマッサージしていきますね」
綿棒と耳拭きは耳の中と外の両方を綺麗にするのですが
その際に同じ器具でも音の聞こえ方がきちんと変わるので違いを楽しみやすいです。
女の子も必要最低限のことだけ話してあとは黙々と手を動かします。
実際に聴いてみるとすごく静かなひと時に感じるでしょう。

本編で登場するもうひとつのサービスは添い寝(約9分)。
耳かきで耳と心の汚れを落とした彼を用意した布団に寝かせ
彼女は左手に寄り添って心温まる言葉を投げかけます。

「不思議ですね あなたといると とても心地が良い あとどこか懐かしさも感じます」
「よしよし よしよし よしよし」

「素敵」「愛してる」といった好意を伝える言葉に加えて、彼女自身も彼といることに安心感した表情を見せます。
パート中盤に入ると赤ちゃんをあやすように「よしよし」を多く言うようになりますし
ここで寝かせるというよりはこの後ぐっすり眠れるようにお世話します。

このように、頭を空っぽにしながら聴ける落ち着いたサービスが繰り広げられてます。
シンプルで温かい作品
実家で寛いでるような雰囲気が漂ってる作品です。

主人公の夢の中で彼のことをずっと見守ってきた女の子が
何らかの事情で眠れずにいるのを改善しようと体を密着させながらあれこれお世話します。

無駄な演出をせず彼女と二人きりで過ごす様子をありのまま音声化した素朴な作り
耳かきは音フェチ、添い寝は会話と癒しのポイントを大きく切り替える流れ。
有料作品だからといって飾ることなくすべてをストレートに表現します。

本編だけだと癒しと安眠が半々くらいなのですが、おまけも合わせると後者の色がずっと濃くなります。
通しで聴かなくてもそれほど問題ない作りになってますし
寝る前に好きなパートをちょろっと聴くだけでも眠りやすくなると思います。
非エロ、エロいずれも長時間化の傾向にある今の状況を考えれば手軽さは大きな武器と言えます。

処女作として見る分には十分な癒しのパワーを持ってる作品です。
おまけは「羊を数えます」「背中をとんとん、寝息」です。

CV:青葉ゆめさん
総時間 51:03(本編…30:05 おまけ…20:58)

オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

追記
作品自体の点数は7点。
51分で300円とコスパが良いので+1してあります。

双子の少女にイタズラされてダメな大人にされちゃう音声

サークル「Little Oasis」さんの同人音声作品。

今回紹介するサークルさんの処女作は、ちょっぴり意地悪だけど根は優しい双子の女の子が
館の主にあたる男性に密着しながら耳を優しく責め続けます。

耳舐めではなく耳キスや息吹きをたっぷりするのが最大の特徴で
パートごとに左右の立ち位置を入れ替えながら交互に、あるいは同時にソフトな刺激を与え
おちんちんのほうはオナホコキやオナニーの指示を出して射精に導きます。
好きな人を喜ばせたくて
双子の姉妹「亜子(あこ)」と「麻子(まこ)」に悪戯されるお話。

「だーんーなーさーま」
「こんばんは だんなさま」
亜子と麻子は若干声質の違うどちらも可愛い声の女の子。
ある日の夜、就寝中のだんなさまの部屋に押しかけると
先日部屋を掃除してる時に見つけたエッチな道具について質問します。

本作品は血の繋がりはないけど彼に家族以上の愛情を抱いてる二人が
左右に寄り添って語りかけながらおよそ90分に渡る癒しとエッチなご奉仕をします。
総時間をほぼ3等分しパートごとに左右の位置を入れ替え
ほぼずっと耳だけを責め続けるかなり尖った作りをしています。

「耳を責める」と聞くと多くの人が耳舐めをイメージすると思います。
しかし彼女たちは舌をほとんど使わず唇でちゅぱちゅぱ吸ったり息を吹きかけることに終止します。
音声作品だと脇役に位置する耳キスや息吹きに焦点を当ててるわけです。

具体的には1秒程度の短いリップ音をやや間を取りながら交互に、あるいは同時に鳴らし続けます。
セリフや言葉責めも適度に入るので完全なぶっ通しというわけではないものの
その時以外はプレイ開始から終了までほぼずっとこれらを続けてるのも事実です。

女性が二人いるおかげで音の途切れる時間が少なく寂しい印象は特にありません。
むしろ声の近さや耳に伝わる微かな風圧と感触に臨場感の高さを感じます。
バイノーラル録音の長所を活かした密着感のある比較的ソフトなプレイが楽しめます。

亜子「亜子気になるなぁ 麻子ちゃんも気になるよね?」
麻子「うん だんなさまの持ち物なら 尚更」
これらを行う双子のキャラもポイント。
幼い頃に自分たちを拾い今日まで育ててくれた彼に喜んでもらおうと
二人で掛け合いながら責め方を決めたり彼の痴態を興味深そうに観察します。

プロフィールを見ていただければわかるように、二人ともかなり若くエッチにそれほど詳しいわけではありません。
だから自分たちはおちんちんに一切手を触れず彼にしごかせてその反応を見守ります。
M向けの要素はパートの終盤に軽い焦らしや「変態」と何回か言う程度でかなり薄いです。
日頃お世話になってる彼に感謝する姿勢でプレイを続けます。

耳キスと息吹きに力を入れた独特な耳責めと二人のあどけないキャラ。
可愛い女の子たちに見守られながら気持ちよくなるノーマル~ソフトM向けの作品です。
見られる快感を適度にくすぐるこそばゆいエッチ
エッチシーンは2パート52分間。
プレイは耳息吹き、耳キス、オナホオナニー、オナニーです。
オナホオナニー、オナニーの際に効果音が鳴ります。

麻子「嬉しい じゃあだんなさま 一緒にお遊びしましょうね」
だんなさまが部屋に隠し持っていたオナホを使う様子を見たいと言い、彼の同意を取りつけた双子は
ひとまず二人同時に耳を責めておちんちんを勃起させます。

エッチは彼女たちがリードする形で進みます。
前半の「亜子麻子姉妹とおもちゃ遊び」でするのは耳責め+オナホコキ(約24分)。
亜子は右、麻子は左に陣取って色々話しながら耳キスや息吹きをたっぷり浴びせかけます。

亜子「ねぇねぇ こうやっておちんちんが大きくなるの 勃起って言うんだよね? 麻子ちゃん」
麻子「そうそう エッチな事を考えたりされたりすると 自然と大きくなっちゃうの」
二人ともエッチな事に興味津々な年頃ということで
服の上からも明らかにわかる盛り上がりや、直接目にする独特な形に新鮮な反応を示します。
彼女たちは自分の立場をよくわかってるので主従を逆転させる気はありません。
だからこういうことをしてる彼を見下すことは一切なく、むしろ応援する姿勢を取ります。
完全女性上位でありながらご奉仕色の強いプレイです。

耳舐めや息吹きについてはとにかく音を絶やさないことを意識して続けます。
例えば一言二言話してキスするのを繰り返したり、片方がしゃべってる時にもう片方が責めるといった具合です。
耳舐めみたいにべったりした音ではないので純粋なエロさは控えめなものの
彼女たちに寄り添わされてる雰囲気がよく出ており適度な羞恥が味わえます。

亜子「わぁ すっご 先っぽ飲まれちゃった すごーい」
オナホコキが始まるのはエッチ開始からおよそ6分後。
「くしゅっ」という音量控えめな水音が2秒1コキくらいのペースで鳴り
おちんちんが飲み込まれていく様子や出し入れされる様子を彼女たちが見守ってくれます。

射精シーンまでに2分程度の休憩が入る以外はほぼずっと続けて
心身にできるだけ負担をかけないよう少しずつ絶頂へと導きます。
カウントで射精のタイミングを取ったり、直後にぴゅっぴゅのセリフで応援するなど
双子の彼に対する思いやりの強さを感じる描写が多くて気持ちよく射精できます。

後半の「夢を見せる亜子麻子姉妹」は変わったシチュでの耳責め+オナニー(約28分)。
別の日、熟睡してるだんなさまの部屋に再度やって来た双子は
彼がまったく起きないのを確認してから耳を口でマッサージして癒しを与えます。

亜子「そしてだんなさまは こう命令されちゃうの 穿いてるものを脱ぎなさいって」
麻子「大丈夫ですよだんなさま 今までも これからも ぜーんぶ夢ですから」
このパートの彼は最初から最後まで起きません。
だから双子は彼が夢の中で見てるものを予想しながらプレイを進めます。
彼女たちに耳を責められ自分はおちんちんをしごくので前のパートと似てますが
彼を起こさないようセリフをやや抑え、その代わり耳キスを多めにやって違いを出してます。

販売ページの作品説明文によるとこのパートのプレイは「手コキ」だそうです。
しかし彼が自分で握ってると双子が何度か言ってることから当サイトではオナニーとさせていただきました。
途中に休憩を挟みつつ14分くらいやらせてくれますので時間内に射精できると思います。
フィニッシュは同じくカウント+ぴゅっぴゅのセリフを言ってくれます。

このように、最大の武器である耳責めを中心に据えた近く甘いエッチが繰り広げられてます。
一風変わった耳責め作品
ほぼ全編で流れる耳キスと息吹きが魅力の作品です。

何らかの事情で親に捨てられ、代わりにだんなさまに拾われた双子が
日頃の恩を返しつつ自分たちの欲求も満たそうと密着感のあるご奉仕をします。

メジャーなプレイである耳舐めを完全に排除し、耳キスと息吹きをたっぷり行う大胆な作り
登場人物同士の関係や性格を強く反映させた甘さの強いエッチ。
まだ幼さの残る彼女たちのキャラを崩さないよう気をつけながら物語を組み立ててます。

麻子「変態さん いやだんなさま とっても可愛いです」
亜子「ほーんと情けなーい でも そんなダメダメなだんなさまも好き」
彼女たちは彼のカッコイイ姿はもちろん、情けない姿も受け止められる包容力のある女性です。
プレイ中に寸止めを挟んだり変態呼ばわりするのも結局は彼に喜んで欲しいからです。
意地悪な行為の裏に悪意がまったくないので終始穏やかな空気が漂ってます。
それでいて自分たちの欲求を抑えきれないあたりに年齢相応の可愛さを感じました。

エッチはとにかく耳キスが充実してます。
現在の音声作品だと耳舐めの序盤にほんの少しやる程度のマイナーなプレイを
ここまで広く深く掘り下げてるところに最も感銘を受けました。
息吹きも頻度は高めですがやり過ぎと感じないレベルに留めてあります。

一人でやると無音の時間が増えて寂しくなるから双子にしたのでしょう。
最後の「亜子麻子姉妹に寝かしつけてもらう」パートはセリフを挟まず30分間ほぼずっと耳キスだけを続けます。
だんなさまを寝かしつけるサービスということで前の2パートよりも間を長く取ってました。

射精シーンは2回。
ちゅぱ音多め、淫語とくちゅ音そこそこ、喘ぎ声はありません。

耳責めの新境地を開拓せんとするチャレンジ精神溢れる作品です。

CV:御崎ひよりさん
総時間 1:28:35

オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

追記
作品自体の点数は7点。
88分で700円とコスパが良いので+1してあります。

催眠音声-砂時計-

サークル「Tuberose kiss」さんの催眠音声作品(女性向け)。

今回紹介する作品は、声も態度もあまあまな彼氏が
緊張や不安を感じてる恋人の心と体をエッチな催眠で鎮めます。

タイトルにもなってる砂時計を活用した癒し特化の催眠
体の熱と感度を上げながら少しずつハードなプレイに持っていくエッチなど
テーマと恋人らしさの両方を大事にした丁寧なサービスを行います。

今回はキミverでのレビューをお送りします。
涼やかな砂の音を聴きながら
彼氏にエッチな催眠をかけられてスッキリするお話。

「ん? 眠れない? 明日会議があるんだ?」
彼氏は甘く穏やかな声のお兄さん。
大事な会議を明日に控えて気持ちが高ぶってる主人公を落ち着けようと
砂時計を使った眠れるおまじないをかけます。

本作品は精神的になかなか落ち着けない人をぐっすり眠らせることを目的に
彼が総時間をほぼ半々に分けて催眠を施したり変わったエッチを提供します。
二人が恋人同士ということで堅苦しい前置きなどは一切挟まず
最初から最後まで若干砕けた調子で親しげに語りかけます。

ちなみに製品版にはお前verとキミverの2パターンが入ってます。
両者の違いは一人称や語尾の表現で基本的な流れは一緒です。
声優さんも別の方ですから同じ物語でもそれぞれで印象が変わるでしょうね。

「さらさらと小さな砂が落ちる音が聞こえるでしょ? この音を聞いているとだんだん心が落ち着いてくるよ」
全体を通じて言える大きな特徴は砂時計を活用すること。
催眠パートでは開始直後からバックでさらさらした効果音が流れ始め
終盤に差し掛かるとそれから連想されるイメージを通じて催眠状態を段階的に深めます。
そしてエッチでは主に序盤で性的興奮や感度を高めるのに使用します。

音自体は控えめなので音モノと言うほどの存在感を持ってるわけではありませんが
風の音や波の音といった環境音と似た癒しの役割を果たしてるのも事実です。
イメージも催眠に入りやすくなるよう上手に使ってます。

催眠はおよそ36分間。
仰向けに横になって目を瞑り、まずは深呼吸で心身を軽くリラックスさせます。

「無理にリラックスしようとか、力抜かなきゃーなんて 思わなくていいんだよ 俺が話しているのを、なんとなぁ~く聞いてくれれば、それでいいから」
呼吸のタイミングを取りながら短めの暗示を入れて応援したり
終了後は催眠に入りやすくなるコツを教えるなど、彼氏は早速恋人らしい優しさを随所で見せます。
催眠初心者を意識してるのか全編を通じてリードが丁寧でとても聴きやすいです。

お次は全身に軽く力を入れてから脱力して筋肉をほぐし
さらに18分近くの時間をかけて全身を細かいパーツごとにじっくり脱力します。

「左のふくらはぎから力が抜ける しゅぅ~っと空気が抜けるように力が抜ける」
「お腹から空気が抜けると共に力も抜けていく どんどん力が抜けてリラックスしていく 腰もお腹もどんどん脱力していく 脱力すると気持ちが良い」

右のつま先から始まり足の裏、脹脛、太もも、脚全体と下から上にかけて行い
そのひとつひとつに簡単な比喩を交えながら脱力の暗示を入れる非常に凝ったものです。
また両脚を終えたあたりから脱力感を他の部位へ伝播させるアプローチが加わります。
暗示の入れ方や演技もしっかりしていて後になるほど体の重さを強く実感しました。

仕事などで疲れを感じてる人が聴いたらそのまま眠ってしまうかもしれませんね。
彼女の心理状況や体調を考えてまずはとことん癒す方向で進めます。

体を十分にリラックスさせた次は心のリラックス。
主人公の意識を砂時計の砂に例え、上下を何度も入れ替えながら催眠がさらに深まる暗示を入れます。

「さらさらと落ちる すぅーっと沈み込んでいくように落ちる 小さな砂の一粒一粒に君の意識が溶け込んでいく」
「砂時計がひっくり返ると 砂に溶け込んだ君の意識もふわっと浮かび上がって目が覚める 時計の中の砂が元の場所に戻ると 君の意識も元の場所に戻るんだよ」

「砂が」をわざと省略して聴き手自身に当てはめやすくしたり
反転させる際に軽く半覚醒させて意識を効果的に揺さぶるなど
催眠の技術と砂時計の特徴を上手に絡めて少しずつ確実に催眠の感覚を強化します。

すっかり脱力した状態で聴くことになりますから彼の暗示を受け入れやすく
私が聴いた時も頭の中にもやがかかり、それがどんどん濃くなっていく感覚がしました。
やることの種類を必要最低限に絞り込み、それぞれをゆっくりのんびり行うスタイルも癒しにプラスに働いてます。

しっかりリラックスさせてから落とすシンプルで安定感のある催眠です。
聴き手の心と体を落ち着け、エッチに没頭できる環境を整えることを目的に
深呼吸、分割弛緩法、揺さぶり、沈黙法と主に古典催眠の技術を使って手堅く進めます。

シーンのほぼ全部で流れ続ける砂の音が心地よく
癒しに特化した展開も相まって多くの人が安らぎを感じるでしょう。
彼氏の声や態度も大事な人だけに見せる温かさが漂ってます。
最初は優しく、その後は激しく
エッチシーンは4パート32分間。
プレイは砂を舐める、キス、体に砂を塗る、全身舐め、手マン、クリ舐め、オナニー、乳首責め、耳舐め、SEX(正常位)、ディルド責めです。

手マン、オナニー、SEX、ディルド責めの際に効果音が鳴ります(無しも選択可)。
セルフは有りです。

「そうだ 砂時計でちょっといいことしよっか」
催眠をかけて主人公を気持ちいい感覚で包み込んだ彼氏は
彼女がスッキリした気分で眠れるようにエッチなご奉仕を始めます。

エッチは終始彼がリードする形で進みます。
一番最初の「キス・指」パートは準備に近いプレイ(約20分)。
砂時計が持つ別の効果を使って彼女の感度を上げてから全身をくまなく舐めます。

「君の口の中に甘い香りが広がると 喉の奥までかぁっと熱くなる まるで少し強いお酒のようなかんじ」
「太ももに流れた愛液を舌ですぅっと舐めとって… ざらついた生暖かい舌の感触を感じてゾクゾクする じらすように周りだけを舌が這う」

そして砂を体の内外に塗られた時はエッチな熱を、舐められた時は純粋な快感を暗示を交えて伝えます。
実況が結構細かいのでイメージしやすいですし、全身舐めの際はちゅぱ音もそれなりに鳴ります、
言葉責めにあたるセリフも一切なく催眠パートと同じ穏やかな空気が漂ってます。

続く3パートはより気持ちいい絶頂を目指すプレイ(約12分)。
セルフパートは彼の大まかな指示に従って自分の気持ちいい部分をいじり
挿入パートは正常位で繋がり二人同時の絶頂を迎えます。
そしてループパートはもうちょっと楽しみたい人向けに追加のサービスをします。

「君の感じる場所をいじる手がどんどん激しくなって 激しくなればなるほど、もうとめられない 理性も羞恥心も飛んでしまう 頭の中も体の中も快感でいっぱいに満たされる」
最初のパートよりも踏み込んだプレイを用意し
気持ちよくなる暗示とエッチな音を組み合わせて快感を高める催眠音声らしいものです。
またセルフパートは最中に催眠が解けないようにする保険もかけてくれます。
SEXの後に連続絶頂できるシーンをさらに用意するなど刺激が強めに設定されてます。

このように、多少焦らしてから強めにイかせるメリハリのあるエッチが繰り広げられてます。
癒されながら気持ちよくなれる作品
癒しとエロのバランスが取れてる作品です。

彼氏は大事な仕事を明日に控えてる主人公をぐっすり寝かせようと
まずは催眠をかけて心の中にあるネガティブな感情の力を弱めます。
そしてエッチは打って変わって快感だけを追い求められるようにリードします。

技術とテーマの親和性が高く癒しのパワーも非常に強い催眠。
ほぼノーマルなシチュで性感帯を中心に全身を甘く責めるエッチ。
恋人らしさを出しつつ心身両面にプラスに働く成分をたくさん注入します。

催眠は砂時計の扱い方が秀逸です。
上から下に少しずつ落ちる音とそれに関するイメージを有効活用してます。
女性向け作品ですが男性声に抵抗がなければ男性でも問題なく催眠に入れるし癒されます。
体験版で安眠バージョンがまるまる聴けますから興味の湧いた方は是非お試しください。

エッチは連続絶頂に挑戦してることやそれに関するカスタマイズ性も大きな特徴です。
絶頂シーンは最低でも4回(うち2回は連続絶頂)。
くちゅ音とちゅぱ音それなり、淫語そこそこ、喘ぎ声ごく僅かです。

CV:お前ver…skyさん キミver…栄人さん
総時間 お前ver…1:25:21 キミver…1:19:20


体験版はこちらにあります

ぐっすり眠れる耳かきボイスθ

サークル「チームランドセル」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、1歳違いで友人よりもずっと深い関係にある二人の女の子が
散髪や耳かきをしたり一緒のベッドで寝て幸せなひと時を過ごします。

アンビエントBGMと効果音を組み合わせた独特なサービスが行われており
シーンによって曲調を切り替えながらリアルな音を鳴らして臨場感と癒しを与えます。
最中に交わされる百合成分強めの会話も大きな魅力です。
癒しの音楽に包まれて
水那(みな)と心陽(こはる)がイチャイチャするお話。

「あ、はるちゃん 起きちゃった?」
水那は素朴で甘い声のお姉さん。
親しい間柄にある心陽を起こさないようにお店で髪を切ってると
目覚めた彼女に百合っぽいことを言って軽くからかいます。

本作品は大きく2つのパートに分かれており
水那Partは親が美容師で自分もそれを目指し専門学校に通ってる水那が
間もなく大学受験を迎える1歳下の心陽に散髪と耳かきをします。
もうひとつの心陽Partはそのまま水那の家にお泊りし、一緒のベッドで会話してから眠りにつきます。
パートごとに話し手が切り替わる作りになってるので二人が掛け合うことはありません。

「ぐっすり眠れる耳かきボイス」の名の通り安眠効果が強く
特に多くのシーンで流れ続けるアンビエントBGMが大きく貢献しています。
前作「ぐっすり眠れる耳かきボイスβ」では舞台が三途の川ということでおどろおどろしさを感じるものだったのですが
今作では物語に合わせてゆったりした温かみを感じるものに揃えてます。
音声作品でこの要素を使ってるサークルさんはほとんどいませんし、間違いなく最大の個性と言えます。

本作品の良さはもちろんそれだけではありません。
散髪シーンでは「ざしゅっ」という小気味いいハサミの音が位置や距離を小まめに変えながら鳴り
耳かきも使用する器具の質感に合った音と動きをします。

アンビエントBGMと効果音のバランスに気を遣った親和性の高いサービスをしていてレベルが高いです。
二人がしゃべらず音だけが流れる時間もそれなりに取られてますから
音フェチ(ASMR)系の作品が好きな人も十分に楽しめます。

水那「私の前で寝てるはるちゃんを見てるとね 可愛いから ちょっと悪戯したくなっちゃう」
心陽「嬉しかったなぁ 好きな人に髪を切ってもらうのって こんなに幸せなんだって思ったよ」
もうひとつ、最中に交わされる百合会話も大きな魅力です。
全年齢向けなのでそこまで踏み込んだことは言わないものの
お互いのことを「好き」と言ったり、体を密着させた際に恥ずかしがるなど
相手を友達よりも恋愛対象と認識してるふうに見える描写がいくつも登場します。

しばらく話し、しばらく黙るのを繰り返す流れなのでASMRと共存できてますし
何よりセリフの内容がどれも甘くて聴いてるこっちがムズムズしてきます。
明らかに相思相愛なんだけど最後の一線を踏み出せずにいる感じですね。
付き合いはそれほど長くないそうですが、セリフの端々から絆の強さが自然と伝わってきていい雰囲気ができてます。

シーンに合わせて変化するアンビエントBGM、音と動きの両方にこだわった効果音、そしてイチャラブ成分の強いセリフ。
色んな方向から癒しを注入してくれる総合力の高い作品です。
思いやりに満ちたサービス
前半にあたる水那Partはおよそ34分間。
挨拶などの前置きは省略して髪を切ってるシーンから始まり
一通り終わった後は椅子に座ったまま耳かきに移ります。
水那視点のお話なのでセリフを言うのは彼女だけです。

美容師の卵なだけあってハサミ捌きに不安や緊張は特に見られず
もみあげのあたりをお世話する際は耳に軽い刺激も伝わってきてかなりリアルです。
切るスピードや大きさも目まぐるしく変化しますし、効果音だけでも十分な癒しが得られます。

「うん 可愛い子だった なんか 前から学校とかで見かけたことがあったらしくて ずっと好きだったんだって」
「私も今こんな風に はるちゃんを独り占めできてて 嬉しいな」

そして水那のセリフが散髪に彩りを与えます。
友人に頼まれてその妹と会い交際を迫られたことを話したり、焼きもちを焼く心陽に自分の気持ちを素直に漏らすなど
特別な感情を抱くもの同士だからこそできる踏み込んだ会話が多いです。

前項で書いた通りASMRの側面も持ってるので時間に対するセリフの量は少なめですが
ひとつひとつの濃度が高く、お互いがお互いを思いやってるのがわかります。
傍から見て恥ずかしいと思うセリフを公然と言えるところに仲の良さを感じました。

続く耳かきは綿棒だけを使って右耳→左耳の順にお掃除します。
「ずりっ ぷすっ」という乾いた引っ掛かりのある音が軸を中心にゆっくり回転したり手前と奥を往復します。
両耳合わせて12分程度しかない関係で多少物足りなくも感じますが品質は高めです。

後半の心陽Partは42分間。
水那に誘われて彼女の家に泊まることになった心陽が
一緒のベッドで体を密着させながら羊を数えたり安らかな寝息を立てます。
前のパートの終盤から雨が降り始めたのを受けてほぼずっと雨音がバックで流れ続けます。

「今みたいに抱き合ってる姿想像したりすると なんだか心が温かくなってね でも私だけが水那ちゃんに癒されてばっかりじゃ申し訳ないから 私も何かしてあげたい」
心陽は優しくて純粋な女の子。
色んなことをしてくれた水那に対する感謝の気持ちを自分なりのやり方で伝えます。
水那に求められてちょっぴり戸惑いつつ正面から抱き合う姿や
眠そうな声で羊を1匹ずつゆっくり数えていく姿に水那への思いやりがよく現れてます。

そして一人でも多くの聴き手がそのまま安眠できるように無言の時間が長めに取られてます。
アンビエントBGM、雨音、心陽の吐息や寝息だけが流れる時間はとても静かで落ち着いており
心の通じ合った女の子同士が体を寄せ合って寝るシチュにも癒されます。

終盤には目覚めた心陽が心温まる独り言を漏らしますし
何かひとつの要素ではなく全体で癒そうとする姿勢が見られます。
このように、音楽やセリフで個性を持たせたシンプルなサービスが繰り広げられてます。
百合百合したASMR作品
特別な関係にある女性たちがイチャイチャする様子をリアルに描いた作品です。

水那は以前家庭教師として自分の勉強を教えてくれた心陽の受験勉強を応援しようと
現在腕を磨いてる散髪と簡単な耳かきで頭と耳をスッキリさせます。
そして心陽はその気持ちに報いようと体の温もりと羊数えで水那を安眠に導きます。

シーンによって曲調が変化するアンビエントBGM、サービス中に鳴るリアルな効果音
そして女性同士の恋愛を感じさせるセリフの数々。
音楽や音を大事にしつつ二人の関係も活かしたサービスが味わえます。

アンビエントBGMは言葉で説明しにくい部分があるのであまり細かく書きませんでしたが
最初から最後まで垂れ流すのではなく、二人の会話に合わせて中断や再開を繰り返す凝った演出がされてます。
ピアノやギターを基調にした穏やかなもの、神秘的なもの、多少おどろおどろしいものなどを
効果音とセリフの邪魔にならない音量に抑えて流します。

個人的に最も面白いと感じたのは聴き手の立ち位置です。
百合っぽさをほぼ出してなかった前作とは違って今作はどちらのパートも主人公を女性に設定し
「可愛い」「好き」といった好意を感じる言葉を適度な分量でお互いに投げかけます。
そして聴き手は二人が仲良くする様子を見守る役にまわります。

男性の場合主人公=聴き手にならないので作中のキャラになりきる楽しさは薄くなってますが
彼女たちのやり取りをニヤニヤしながら鑑賞する別の楽しさがあります。
音による癒しも十分得られますし、音声作品としての完成度は高いです。

音楽はもちろん、それ以外の部分にも光るものを持ってる作品です。

CV:水那…七瀬真結さん 心陽…笹原ぽたこさん
総時間 1:16:56

オススメ度
■■■■■■■■■□ 9点


体験版はこちらにあります

追記
2017年10月15日まで3割引の490円で販売されてます。
その場合の点数は10点です。

東方入眠抄3 ~ひな☆みん~

サークル「Re:Volte」さんの催眠音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、東方シリーズに登場するキャラの一人「鍵山雛」が
自分の領域に迷いこんできた人間を能力で癒したり安眠に導きます。

彼女の特徴に様々な音を織り交ぜた安眠特化の作りが魅力で
環境音、音楽、呼吸音などセリフ以外の部分が自然な癒しを
彼女とひとつになり厄を取り除くイメージが安らぎを与えてくれます。
妖怪たちの住む森で安眠を
鍵山雛が安眠できる催眠をかけるお話。

「…ん? 来てしまったのね」
雛は澄み通った穏やかな声のお姉さん。
妖怪たちのいる樹海へ森林浴しにやって来た主人公に声をかけると
睡眠不足で悩んでる彼のために癒しの催眠を施します。

本作品は現在まで14本も出てるサークルさんの看板シリーズ第三作。
厄神様として人々から厄を日々集めてる彼女が
危険な領域に迷いこんできた彼を匿い、朝まで寄り添いながら安眠へ導きます。

東方入眠抄シリーズは東方キャラの特徴を活かした催眠をかけてくれるのが最大の魅力です。
本作品もその例に漏れず、厄を取り除くイメージで心を軽くしたり
原作にあるくるくる回る動作に暗示を絡めて意識をぼやけさせるといったアプローチが登場します。
元ネタを知ってる人のほうがもちろん楽しめるでしょうけど、知らなくても十分な安眠効果が見込めると思います。

「本当にここは危険なのよ? 昼夜を問わず 恐ろしい妖怪がうろうろしてるんだから」
そう言える一番の理由は彼女のキャラ。
ただの人間に過ぎない彼と対等に接するばかりか細かな気遣いを見せ
さらに多くのシーンで体を密着させたり頭を撫でて安らぎを与えます。

安眠系の催眠音声は技術や暗示で癒す、眠らせる印象があるかもしれません。
ですが本作品の場合は雰囲気やイメージで心を落ち着かせることが多いです。
総時間に対する暗示の量が少な目な代わりに色んな方向から癒される材料を提供してくれます。
催眠状態そのものを楽しむよりも純粋な安眠目的で聴いたほうが満足できるでしょう。

他の部分で特徴的なのは様々な音を上手に使って癒すこと。
音声開始直後からやや強い風の音と鳥の声が流れ始め
時間が進むにつれてスズムシっぽい静かな音へと変わります。
また中盤はゆったりした旋律のピアノBGM、終盤は彼女の呼吸音が流れ続けるシーンもあります。

音に暗示を込める音モノとしての成分は低めで
耳かきなどの癒し系作品で見られる演出を取り入れてる感じです。
誰でも癒しを感じるものばかりですから催眠関係なしに心が落ち着くでしょう。
そしてこれらは彼女に癒してもらってる雰囲気作りにも役立ってます。

厄神様ならではの催眠と周りを彩る癒しの音たち。
シリーズの長所をしっかり押さえた安眠しやすい作品です。
音と温もりに包まれながら
催眠はほぼ全編にあたる10パート49分30秒ほど。
最初の4パートは彼女と精神的に融合することを目的に
簡単なストレッチや深呼吸で心身をほぐしたり、彼女に体を撫でられてるイメージをします。

「服装は真紅のドレス ひらひらがついていて 可愛いでしょ?」
「ひふみ よいむなや こともちろらね しきる ゆいつわぬ そうたはくめか」

催眠に入るための準備にあたるシーンですが、早速彼女らしい描写がいくつも登場します。
挿絵にある独特な容姿を色をベースに話してイメージ力を膨らませ
体を撫でる時は下のセリフにある独特な呪文を何度も唱えます。

一般的な催眠音声に見られるストレートな誘導とは違い
彼女がすぐ近くにいる気分を高めるところから始めるわけです。
バックで流れる環境音も相まって時間が経つほど胸のあたりがスッキリするのを感じます。
この時点では暗示と呼べるセリフはほとんど言いません。

お次は主人公の体内にある厄を洗い流すサービス。
夕暮れ時の森で森林浴してる現在の状況を通じて全身を少しずつ温め
その後は二人だけの世界に移動し彼女の様々な言葉に耳を傾けます。

「赤い夕焼けが あなたを暖かく照らしているよ ぽかぽか ぽかぽか 気持ちいいね」
「意識がどんどん はっきりしなくなってきて 体から離れてしまいそう」

そしてここからは催眠暗示を使って感覚を操作することが多くなります。
二人きりの場所に移動してからは環境音がなくなるので静かな印象を受けるでしょう。
今まで以上に声量を弱め、ゆったりと話しかける彼女の態度も慈愛に満ちててとても良いです。
自然に関する音と彼女のキャラを使い分けて眠りやすい環境を整えてくれます。

そして最後はカウントを何度か数えながらその都度安らぐ暗示を入れたり
一転して何もしゃべらず呼吸音だけが流れ続ける時間を多めに用意します。
眠そうな相手に色々話しかけても迷惑なだけですから、これも彼女の優しさと言えます。
呼吸音と虫の声だけが流れるひと時は本当に落ち着きます。

このように、テーマに沿った形で技術を用いる統一感のある催眠が繰り広げられてます。
色んな方向から癒してくれる作品
催眠、キャラ、シチュなどあらゆるものを組み合わせて安眠に持っていく作品です。

厄神様として人々の不幸を日々吸い取ってる健気な女性が
偶然出会った人間を守りながら安らかな眠りを提供します。
神様とは思えないほど人懐っこく世話上手な彼女のキャラ、そして二人を取り巻く様々な音。
催眠をかけながら聴き手を物語の世界に引きこんで癒します。

「朝が来れば また離れ離れ だからそれまではずーっと 一緒よ」
そしてお話を進める中で二人の関係や彼がここに来た理由も明らかになります。
彼女は厄を集める能力を持つ一方で、近くにいる人々にそれを振りまいてしまう呪いも持ってます。
そんな寂しい宿命を背負っていながら彼にお世話するところも彼女の魅力と言えます。

催眠についてはシリーズ初期のものだからか最近の作品に比べて暗示が少なめです。
「催眠に入った感覚はあまりしないけど眠い」という人が多いのではないでしょうか。
深呼吸、全身をいくつかのパーツに分けての温感操作、カウントと暗示を組み合わせた深化など
催眠音声における基本的な技術で構成されてます。

催眠の感覚を楽しむよりも雰囲気に浸って癒される感じの内容と思ってください。
技術の使い方自体は問題なく、作品全体に対する分量が少なめになってるだけです。
その代わりリアルな環境音を効果的に流したり、おまじないを唱えるシーンを設けて別方向から癒してくれます。

キャラや世界観がしっかりしている安眠効果の高い作品です。

CV:萱沼千穂さん
総時間 1:16:59(本編…54:32 おまけBGM…22:27)

オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


体験版はサークルさんのサイトにあります

追記
体験版はこちらにあります。
http://re-volte.net/touhou/%e6%9d%b1%e6%96%b9%e5%85%a5%e7%9c%a0%e6%8a%843-%e3%80%9c%e3%81%b2%e3%81%aa%e2%98%86%e3%81%bf%e3%82%93%e3%80%9c/


2017年9月22日まで半額の200円で販売されてます。

サークル「すくりぷてっどこねくしょん」さんの無料の催眠音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、声も態度も穏やかな二人のお姉さんが
一対一で添い寝しながら別の方法で安眠できる催眠をかけます。

添い寝されてる気分が出るよう声をできるだけ近づけ囁き声で語りかけたり
深呼吸、体の脱力、安らぐイメージなどリラックス重視のアプローチを心がけるなど
雰囲気と技術の両方から眠りやすい環境を整えます。
二人の女性が個別に誘導
藤咲みなとさんと小石川うにさんに催眠をかけてもらうお話。

「おかえりなさい ほらほら もう寝る時間だよ?」
みなとさんは穏やかな声の女性。
「んふふっ いらっしゃい」
うにさんは柔らかくてお淑やかな声の女性。
挨拶や状況説明といった前置きはすべて省略し
帰宅した主人公を特別な部屋に案内してから添い寝します。

本作品は先日開催されたコミックマーケット92にサークルさんが無料配布されたもので
みなとさんは20分、うにさんは30分近くの時間をかけて催眠の世界に案内し眠らせます。
コンセプトや誘導の流れは似通った部分を持ってますが、それぞれのお話にはある程度の違いがあります。
どちらも最後に寝る流れなので解除音声はありません。

ちなみに藤咲みなとさんは「レイプ・サウンド・ガール♪」などを演じられた紗藤ましろさんと同一人物です。
最近改名されたとのことで当サイトも今後は変更後の名前で紹介していきます。

※2017年9月5日追記
再度元のお名前で活動されることになったそうです。

両方に共通して言える要素はリラックスを重視してること。
お馴染みの深呼吸から入ってストレッチ、脱力、心が休まるイメージなど
安眠にプラスに働くものを数多く用意して自然な癒しを与えます。

添い寝しながら催眠をかけるだけあってお二人とも声の位置が近く
藤咲みなとさんのバージョンでは後半シーンを全部囁き声にするなど眠りやすさに気を配ってます。
ぼーっとしながら声に耳を傾けてるだけで体の重さや意識のぼやけが自然と湧いてくるでしょう。
ストレートに「眠くなる」と暗示を入れることはほとんどせず眠れる環境作りを頑張ってます。
コンパクトで手堅い催眠
藤咲みなとさんのバージョンはおよそ19分間。
仰向けに横になって目を瞑り、まずは深呼吸や体の脱力で心身を適度にリラックスさせます。

「いつものように敷かれたお布団 いつものように置かれた枕 そして 見慣れた色々な家具やら何やら」
「そんなに難しく考えなくていいよ 考えようとすると そのぶん頭の中の力を使っちゃうからね」

深呼吸は合間に暗示を絡めずストレートに、脱力は言われた部位に意識を向けるシンプルなものですが
彼女はその合間にここがどんな場所かや、これらをやる際の心構えを簡単に教えます。

「あなたにとって最も眠りやすい場所はどこですか?」ときかれたら多くの人は自宅と答えるでしょう。
だから毎日見慣れた空間をイメージすれば当然眠りやすくなります。
心構えについても思考を働かせると安眠しにくくなるのでこういうフォローは効果的です。
まだ始まったばかりということで暗示よりも聴き手の心を落ち着けることに力を入れて進めます。

「なんだかさっきよりも頭がぼーっとしてる それはリラックスできてるってことだよ」
脱力は腕、足、頭と主要な部分に対象を絞り込み
「ぼーっと」「気持ちいい」などリラックスに適した言葉をセリフに織り交ぜて語りかけます。
数多くの催眠音声に出演されてる声優さんなだけあって演技も上手く、腕や足が早速だらんとしてきます。

続く後半は催眠状態をさらに深めて眠りやすい状態に持っていきます。
指を鳴らしてストレートに深化を促したり、わざと無言の時間を設けて意識を内面に向けさせたり
暗示で心地よさや幸福感を与えるなど色んな方向からアプローチしてくれます。

「すーっと 心の奥に消えていく どんどん深く 深くなる」
「真っ白になればなるほど 疲れが消えて 楽になっていく」

会話の中に暗示をさらりと混ぜていた前半に対し
後半は上のセリフのようにキーワードを多めに言ってより効果的に深化させます。
「深くなる」「真っ白」など深化と関連のある言葉が一気に増えるのもポイント。
聴き手の催眠深度に合わせて暗示の内容や割合を徐々にシフトさせるきめ細かな誘導が光ります。

前項でも書いたようにこのシーンはずっと囁き声で語りかけてくれますから
彼女の近さを実感しながら落ち着いた気持ちで聴くことができます。
私の場合は途中に入る無言の時間で催眠状態が一気に深まるのを感じました。
たった19分の作品とは思えないほど内容が充実していてかなりの癒しが得られます。
事前の準備に力を入れた緩い催眠
小石川うにさんのバージョンは29分ほど。
前半は深呼吸、簡単なストレッチ、上半身の脱力で心身の凝りをほぐします。

「(ストレッチを)繰り返していると 首の凝りがほぐれてきて なんだか楽になっていきます」
10分近く時間が長いことを踏まえて深化前の準備が手厚くなってます。
脱力中にも自分のペースで深呼吸するように言われますし
催眠音声を聴き始めたばかりの方や被暗示性の低い方はこちらのほうが入りやすいかもしれません。
暗示の量はほどほどにして、誰にでも通用するやり方でリラックスを促します。

「大事なのは私の声を聞く、ということ ですけど もっと大事なのは眠ること、ですよ?」
最中に彼女が時々声に意識を向けるよう呼びかけるのもポイント。
催眠状態は平たく言うとリラックス+集中の状態ですから
深呼吸や脱力と並行して進めることで自然とそうなるようにリードします。

対する後半は引き続き下半身や頭の脱力をしながら深化を進めます。
「ぼーっと」「気持ちいい」などの言葉で意識のぼやけを膨らませたり
雲に浮かんでるイメージで心と体に浮遊感を与えるなど
みなとさんの時と同じく安らぐ言葉をたっぷり投げかけて自分から眠りたくなる心境へと導きます。

「声が聞こえないときは どんどん深く 深く 沈んでいく」
そしてここでは前半に構築した声に対する集中力も有効活用します。
セリフの間を意識して長く取ってありますからとても静かに感じるでしょうね。
暗示の効果も手伝って後になるほど意識のぼやけや落ちる感覚が強くなります。

このように、多少の違いを持たせて眠りに導くテーマ通りの催眠が繰り広げられてます。
癒し一色の作品
声の演技と技術を上手に組み合わせて眠らせる完成度の高い作品です。

声質は違うけど性格はどちらも優しい二人の女性が
疲れやストレスを抱えてる男性に添い寝しながら柔らかい催眠をかけます。

深呼吸や脱力など誰にでも通用する方法でしっかりリラックスさせてから深化に持っていく流れ
そしてみなとさんはスピーディーに、うにさんはのんびりと眠らせるスタイル。
テーマや最終目的を揃えつつ細部にある程度の違いを持たせて進めます。

もう少し具体的に言うとみなとさんのバージョンは前半と後半で暗示の表現や方向性にメリハリがあり
うにさんのバージョンは声に対する集中力を活かしたアプローチをします。
どちらにも良い部分がありますから眠りやすさは人それぞれだと思います。
個人的には催眠慣れしてる人ならみなとさん、そうでない人はうにさんのほうが向いてるかなと。

寝る直前に聴くのに最適な作品です。
無料ですから興味を持った方は是非お試しください。

CV:藤咲みなとさん、小石川うにさん
総時間 藤咲みなとさんver…18:50 小石川うにさんver…28:49

すくりぷてっどこねくしょん
http://107baknyuata.blog110.fc2.com/blog-entry-207.html

東方入眠抄15 ココロマヨイ

サークル「Re:Volte」さんの催眠音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、東方シリーズに登場するキャラ「秦こころ」が
催眠を使って二人だけの世界に案内してから安らかな眠りを提供します。

彼女らしさを感じるイメージを通じてリラックスや深化を促す催眠や
聴き進めていく楽しみを持たせたドラマ性重視の展開など
様々な要素を通じて没入感や眠気を高める癒しに満ちた物語が楽しめます。
感情豊かなポーカーフェイス
夢の中で秦こころに寝かしつけてもらうお話。

「ぼわーん お面がひとつ あなたの心の中に浮かび上がってくる」
こころはやや無機質な口調で話す素朴な声の女の子。
音声を聴く際の注意事項を簡単に説明すると
挨拶などの前置きはすべて省略し主人公に早速横になるよう言います。

本作品は夢の中にある特別な場所で彼をずっと見守り続けてきた彼女が
催眠をかけてそこへ案内し、いくつかのやり取りを経て親密度を深める様子を彼の視点で楽しみます。
原作では感情が宿る数多くのお面を持ちながら、自身は一切表情を変えない変わったキャラとして描かれてるため
本作でもそれを反映して口調をクールにしたりお面にまつわるイメージを盛り込んで彼女らしさを出してます。

また冒頭に東方キャラが自己紹介や状況説明をしていた従来のシリーズ作品とは違い
今回は中盤に差し掛かるまで彼女が何者かをぼかしたまま物語を進めます。
催眠の流れ自体は過去作とそれほど変わらないので普通に安眠できますが
シリーズのファンならお話の流れにちょっぴり違った感覚を抱くでしょうね。
彼女と直接出合うシーン以降のセリフにも今までにはなかった要素が込められてます。

催眠は3パート33分30秒間。
現実世界にいる主人公にこころが何らかの手段で語りかけ
仰向けに寝かせてからまずは深呼吸や脱力で心身を軽くリラックスさせます。

「ひとーつ ふたーつ みーっつ あなたの足から 力が抜けていく」
まだ始まったばかりなのでそこまで入念にやるわけではありませんが
深呼吸は吸った時と吐いた時の両方で、脱力は指定した部位を意識させたあとに
「力が抜ける」などのセリフを適度に投げかけて後押しします。
暗示を言う際にエフェクトをかけることが多いので意識のぼやけが割と強く味わえます。

軽い催眠に入り夢の中へ到着した後はいよいよ本物の彼女と出会います。
「常桜の国」と呼ばれる美しい場所にある神社で舞を見せてもらったり
彼女と直接肌を触れ合って先ほど以上の安らぎや温もりを感じます。

「ピンク色の長いストレートの髪と お人形さんのように端正な顔立ち 脈絡のない質問に あなたは素直に首を縦に振る」
「抜ける 抜ける 感情が抜けていく すーっと抜けていく」

ここでは彼女だけでなく主人公視点のセリフも入ってるのがいいですね。
彼が今何を感じてるのかを語りながら進めるのでその場の様子をイメージしやすいです。
また舞を見るシーンでは「たん たん たん すー」と言葉でリズムを取りながら
彼女のお面に感情を吸い取られる感覚を催眠における深化とほぼ同じ表現で伝えます。

二人のやり取りを単に実況するだけでは普通のボイスドラマになってしまいますから
聴き進めるほど癒しや催眠の感覚が強くなるようにきちんと組み立てられてます。

「なでなで なでなで 君を撫でる 私の手の感触 ほら 君の心が癒されていくよ」
最後の「こころ」パートも手、頭、胸を個別に手で触れながら
その部分が温かくなったり清められる感覚を暗示の形で上手に伝えます。
温感は催眠の中では割と実感しやすいですし、ぽかぽかするのが感じられると思います。
さらに聴き手が安心して眠れるようにと後になるほど話すペースを緩めてもくれます。
暗示はあくまでサポート程度の役割に留め、眠りやすい雰囲気作りを重視してるのが印象的でした。

このように、こころの特徴を交えて眠りに導くドラマ性のある催眠が繰り広げられてます。
静かで温かい作品
二人きりの世界で不思議な女性が親身になって癒してくれる安眠効果の高い作品です。

こころは夢の中から見守り続けてきた主人公にいつしか興味を抱き始め
催眠を通じてそこへの道案内をしてから自分なりのやり方で彼を癒そうとします。
狐火、お面、桜、舞など和風情緒に溢れる世界観、無機質そうに見えて実は感情豊かな彼女のキャラ。
東方キャラが安眠させるシリーズの長所を継承した落ち着く催眠が味わえます。

Re:Volteさんは音楽作品も制作されてるサークルさんなので
今までは効果音や環境音を多めに鳴らして癒す作品をよく見かけたのですが
今作はBGMを軽く鳴らす以外はほとんどセリフやイメージで物語を構築してます。

「ねぇ この気持ちは何ていう感情なのかな」
冒頭シーンで彼女をミステリアスなキャラに仕立て上げ
夢の中に移動した後は彼女の心情も適度に描くことで世界観に奥行きを持たせてます。
肝心の催眠も基本的な技術に独自のイメージを盛り込んでいて眠りやすいです。
最後の安眠させるシーンは彼女の声や演技にも気を遣ってます。

ちょっぴり切ない気持ちを抱きながら眠りにつける作品です。
おまけは「秦こころの こころチャンネル」とBGM5曲です。

CV:saoriさん
総時間 57:24(本編…35:23 おまけ…22:01)

オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


体験版はこちらにあります

あなたを褒めて心を元気にするための催眠音声

サークル「夢つづら」さんの催眠音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、日々の生活で疲れやストレスを感じてる人を対象に
お姉さんが癒しの催眠をかけて明日を生きる活力を与えます。

ほぼ全編でゆったりしたBGMを流したり、心にプラスに働く暗示をたっぷり入れるなど
心の中にある悪いものを取り除き、良いものを注入するタイトル通りの催眠が楽しめます。
癒しの言葉で心をリフレッシュ
お姉さんに催眠をかけられ励ましてもらうお話。

「まずは 私の声に耳を傾けながら リラックスしていきましょう」
お姉さんは柔らかく落ち着いた声の女性。
音声を聴く際の注意点や環境を簡単に説明すると
ストレッチや深呼吸をしてまずは心身をリラックスさせます。

本作品は生活や仕事が原因で気落ちしてる人に立ち直るきっかけを与えることを目的に
彼女がおよそ40分をかけて催眠状態へ誘導したり心にプラスに働く暗示を入れます。
夢つづらさんは昨年の秋頃から催眠音声を製作されてる比較的新しいサークルさんですが
催眠をかなり勉強されてるのか、誘導方法や暗示の表現に光るものを持っています。

催眠はほぼ全編にあたる41分30秒ほど。
一番最初の「誘導その1」パートは彼女の声に合わせて深呼吸やストレッチをします。

「伸びーっと伸ばしながら ぎゅーっと丸まりながら」
始まったばかりということで暗示は特に入れず、それぞれをゆっくり行い一旦心をリセットします。
また催眠開始後はヒーリングBGMが声の邪魔にならない控えめな音量で流れ続けます。

深呼吸の合図とBGMは解除パートを除きずっと続きますから
それらを聴いてるだけでも十分以上の癒しが得られるでしょう。
深呼吸は最初のうちだけ彼女の声に合わせ、気持ちが落ち着いたら自分のペースでやるのがいいです。

本格的な催眠が始まるのはその次から。
「誘導その2」パートではリラックスできる暗示をたっぷり入れて催眠状態をさらに深め
「本編その1」は清涼感のあるイメージをしながら幸せな世界へと移動します。

「(左)ゆらり ゆらり (右)心が落ち着いて (左)ふわりふわりと (右)揺られながら だんだん穏やかに」
「誘導その2」は彼女が分身し左右から交互に暗示を入れるのが面白いですね。
双子ほどスピーディーではないものの、意識を適度に揺さぶられるおかげでだんだん眠くなってきます。

他にも「ふわふわ」「ゆらゆら」などの擬声語を多めに入れてセリフに柔らかさを持たせたり
「温かくて 心地いい」みたいに複数の感覚を与える暗示を意識して多く用い
それをパイ生地のように薄く重ねていくことで感覚を徐々に伝えようとします。


最初の方はピンとこなかったとしても
聴き進めていくうちに体が温かいとか、ふにゃっとしてうまく力が入らない感覚が湧いてくるでしょう。
特に温感は暗示を多めに入れてくるのでかなり実感しやすいです。

「優しい明かりの中を 幸せの中を揺られていると だんだん意識も一緒に あちら こちらへと揺られ 揺れに合わせて あなたの意識も 深く 深くへと」
「真っ白な世界は とてもとても広くて どこまでも どこまでも続く 綺麗な世界」

それに対して「本編その1」は声が中央に戻り
「ぼーっと」「深い」「揺れる」といった深化を促す暗示の割合が増え
さらに「光」「白」「綺麗」と清涼感を与えるワードを組み合わせたイメージで心の汚れを洗い流します。
催眠状態をより深めつつ、本題である心を元気にすることにも取り掛かるわけです。

本作品にはネガティブな言葉が一切登場しません。
すべての要素が癒しや活力を与えるもので統一されてますから本当にスッキリします。

「あなたは優しい あなたは賢い あなたは強い あなたは凄い」
「あなたのそばには 幸せが集まって あなたのそばは 楽しさで満ちる」

そうやってリラックスと集中力をしっかり高めた後、いよいよ彼女の応援が始まります。
内容は上のセリフのように様々な言葉をかけて元気づけるシンプルなものです。
全年齢向けということで「美しい」「綺麗」など女性に向けたものもそこそこ入っており
BGMの効果も相まって深海に漂ってるような浮遊感を味わいながら心を軽くできます。

ちなみに終盤の「あなたを褒める」パートは時間の長さやBGMの有無など
聴き手がカスタマイズできるようにいくつかのバージョンが用意されてます。
安眠目的や軽くリフレッシュしたい時は短めのもの
嫌な事があってどうしようもない時は長めといったように使い分けるのが良いでしょう。

このように、様々な方向から働きかけて少しずつ浄化するテーマに沿った催眠が繰り広げられてます。
心を存分に温めてくれる作品
聴けば聴くほど胸のあたりがぽかぽか、スッキリする作品です。

お姉さんは何らかの事情で心が弱くなってる主人公を元気づけようと
BGMや深呼吸といった誰にでも通用するリラックス要素を交えた癒しの催眠を施します。
声、言葉、イメージなど作品を構成するあらゆる要素がテーマにマッチしており
技術的にも一般的な催眠音声とはやや違う部分を持ってます。

「(右)心地のいい 優しさが (左)ふわふわで 幸せで (右)お腹いっぱいに広がります」
個人的に最も印象に残ったのが暗示の表現と入れ方です。
「体が重い 重くなる」みたいに特定の暗示を繰り返し言うのではなく
癒される言葉をいくつか組み合わせて少しずつそうなるように導きます。
擬声語を積極的に使ってるのも暗示を別の表現で入れたかったからでしょう。

深化させる類の暗示をそこまで入れてはこないので、所謂「落ちる」感覚はそれほどありません。
でも手足やお腹に心地いい温もりを感じたり、心の重しが取れたような爽快感が味わえます。
リフレッシュ系の催眠音声ではレベルの高いほうと見ています。

心の渇きを効果的に潤してくれる作品です。
最近リアルで嫌なことがあった人、誰かに慰めて欲しい人には特におすすめします。

CV:浅木式さん
総時間 43:49

オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


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