同人音声の部屋

同人音声および催眠音声について、平均3000文字程度のオリジナルレビューを掲載しているサイトです

タグ:安眠

   ● 温熱アイマスク催眠
   ● 幻影図書館 ~催眠で女の子になって女性向け音声を楽しむ+なでなで安眠~
   ● レイニングスリープ.ヒプノシナスタジア 共感覚催眠音声
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   ● おふとんでぎゅってして
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   ● 【催眠音声】ムゲントランス


空木霧江さんが公開されてる無料の催眠音声作品(全年齢向け、男女両用)。

今回紹介する作品は、声も態度も穏やかなお姉さんが
アイマスクを使った癒しの催眠をかけて安眠へ導きます。

寝る前でも無理なく聴けるコンパクトで洗練された催眠が行われており
最初のパートはアイマスクによる熱と脱力感を全身に広げて眠りやすい環境を作り
次のパートはカウントを使ったシンプルな深化で意識をさらにぼんやりさせます。

視聴する前にアイマスクを用意しておくとより楽しめます(無しでも可)。
ふたつの温かさに包まれて
お姉さんに安眠できる催眠をかけてもらうお話。

「お疲れ様。あ、それって、目を温めてくれるアイマスクだよね?」
お姉さんはややトーンが低く穏やかな声の女性。
主人公がアイマスクを着けてるのを見て自分も使ってると言うと
彼がよりリラックスできるよう癒しの催眠をかけてあげます。

本作品はいつもより充実した眠りを提供することを目的に
彼女が20分程度をかけてそれに沿った催眠を施します。
タイトルを見ていただければわかるようにアイマスクを装着して聴くのを想定しており
最初のパートでそれを活かしたアプローチも登場します。
アイマスクがない場合はタオルを目にかけておくと雰囲気が出ると思います。

台本を制作されたゆいさん、お姉さん役を務める空木さんいずれも私は初めてだったのですが
テーマ性を持たせつつゆっくり丁寧にリードしていて品質が高いです。
寝る前にサクッと聴けるお手軽さも相まって洗練された作品に仕上がってます。

催眠はほぼ全編にあたる19分間。
横になって目を瞑り、まずはアイマスクの温かさを意識しながらゆっくり深呼吸します。

「最初よりも、アイマスクが温かくなってきている。目が温められてきていると、段々と目や目の周りが柔らかくなっていくみたい」
目元に布を装着してればそうでない時よりも温かいのは当然ですから
それを言葉で膨らませてより実感しやすくしています。
実際のところ目の周りを温めると筋肉が弛緩してすごく気持ちいいです。
本作品らしい効果的なリラックス法と言えるでしょう。

お次は目に生まれた温かさをその奥や頭に広げ
さらに左右の手足と背中を順に脱力して全身をふにゃふにゃにします。

「目から伝わってきた温かさで、頭の中もぽかぽか温かい感覚が広がってきている。そう、頭の中に温かさ広がってきているから、なんとなく意識もぼんやりしてくるね」
「すっかり腕も足も重くなっているし、その重さに引っ張られるみたいに、背中もすっかり重くなってきているね」

どちらも特定の感覚を徐々に伝播させてるのが良いですね。
このほうが個別に脱力するよりも感覚を掴みやすくなります。
こういう細かな配慮のおかげで私が聴いた時もかなり意識がぼんやりしました。

次の「落として起こして」は深化に注力したパート。
事前にしっかり説明してからカウントを数えて催眠状態と半覚醒状態を行き来します。

「心地よさに包まれて、あなたの意識はずーんと深いところへと沈んできた」
「数が大きくなって、あなたの意識がふわっと上に浮かんできた。意識が浮かんできているけれど、なんだかぼーっとしているね」

催眠音声でよく使われる「揺さぶり」という技法なのですが
半覚醒状態に戻す時も「なんだかぼーっとしてる」と言って催眠に戻しやすくしてます。
実際に聴いてみると少しずつ深いところに沈んでいく感覚がするでしょう。
一気にストンと落とさないところに彼女の優しさを感じました。

このように、技術を駆使して徐々に眠らせる癒しに満ちた催眠が繰り広げられてます。
コンパクトな安眠作品
安眠はもちろん、空き時間にリラックス目当てで聴くのにも役立つ作品です。

お姉さんは日々頑張ってる主人公が明日も元気に生活できるように
アイマスクを装着してる状況を活かしてまずは目の周辺に温かさを与えます。
そしてその後は癒しの感覚を全身に広げ、さらに催眠状態を深めて眠りやすくします。

お姉さんに寄り添われながら癒しの催眠を受ける穏やかなシチュ
頭部に温かさを、首より下には脱力感を与えるタイトルに沿った導入
カウントを数えながら正反対の感覚を短時間で与えて意識を揺さぶる深化。
古典催眠の技術を若干アレンジした質の高い催眠を行います。

20分程度の作品となるとなかなか個性を出しにくいものなのですが
アイマスクをきちんと癒しに繋げてあって大変癒やされました。
深化もカウントをいきなり数えるのではなく、前後最中の暗示を厚めにして落としやすくしています。
基本に忠実で安定感のある催眠でした。

女性向けもありますので興味を持った方は是非お試しください。

CV:空木 霧江さん
総時間 19:35

ダウンロードはこちらから
https://twitter.com/Nebel_Leere/status/1125425414044708865

女性向け(CV:望さん)はこちらです
http://yam-kaw.hatenablog.com/entry/2019/05/06/131343

幻影図書館 ~催眠で女の子になって女性向け音声を楽しむ+なでなで安眠~

サークル「お嬢さん堂」さんの催眠音声作品(全年齢向け 男女両用)。

今回紹介する作品は、夢の中にある不思議な図書館を舞台に
そこを管理してる女性が変わった癒しの催眠を施します。

全年齢向けの女体化誘導をするのが最大の特徴で
そのまま女性向けの音声を聴く場合、彼女と一緒に過ごす場合の2パターンを用意し
いずれも女性になりきって楽しめるよう短く丁寧に誘導します。

今回は「男性がなでなでを楽しむ場合」を聴いてのレビューをお送りします。
数多の思いが込められて図書館で
ストーリーテラーに女体化催眠をかけられリフレッシュするお話。

「ここは 夢とうつつの狭間 ゆっくりと戸惑うように動く あなたの靴音が 石畳に響いています」
ストーリーテラーは清楚で穏やかな声の女性。
主人公が現在いる不思議な図書館の様子を主観視点で語ると
そこに現れ自己紹介してからどの本を読みたいか尋ねます。

本作品は女性になりきって女性向けの音声作品を楽しんでもらうことを目的に
彼女が20~30分程度の健全な催眠を施します。
今回紹介する「男性がなでなでを楽しむ場合」以外にも
「男性が女性向け音声を楽しむ場合」という別パターンがありまして
そちらは催眠導入を聴いた後にお好みのシチュエーションボイスを挟み、最後に解除を聴く流れになります。

サンプルとなる女性向け音声は同梱されてませんから
男性はたぶん単体で完結する「男性がなでなでを楽しむ場合」を選ぶことが多いと思います。
選んだ作品によって印象が随分変わるでしょうし、本レビューではこちらに的を絞って紹介します。

またそれ以外に女性が上記の2パターンを楽しめる音声も用意されてます。
声優さんは共通で男性向けよりも導入が4分程度短くなってる感じです。
全年齢向けなので女性の声でも大丈夫なら普通に聴けると思います。

「ここにある本は すべて甘い甘い夢物語」
最大の売りは全年齢向けでありながら女体化誘導をすること。
短めの催眠で幻影図書館にいる気分に浸らせてから
指先、顔つき、胸、腰、股間など性差が出やすい部分をピックアップして変化させます。

18禁に含まれる描写は出てきませんが
肌の張りや胸の重さといった感覚の違いにも触れられていて割と丁寧です。
そして音声を聴き終えた頃には気持ちが軽くなってることに気づくでしょう。
一時的に普段の自分とは別の存在になってリフレッシュすることも狙って作られてます。

全編を通じてオルゴールっぽい癒し系のBGMが流れるのもポイント。
これらを聴いてるだけでも心が落ち着き、彼女の言葉を受け入れやすくなります。
流れないバージョンも入ってますけど流れたほうが癒し効果は強いです。
女性になりきり心身をリフレッシュ
「男性がなでなでを楽しむ場合」はほぼ全編にあたる4パート32分間。
最初の「物語の世界へようこそ」は幻影図書館を訪れた主人公がストーリーテラーと出会い
そこにある本を選んで読み始めるまでの様子に技術を絡めて進めます。

「息を繰り返すと 不思議と全身が重くなってきます」
「ゆらり ゆらり 椅子が前後に揺れるたびに あなたの意識は 深いところへと入っていきます」

呼吸に意識を向けさせながら体が重くなる暗示をさり気なく入れたり
図書館内にある安楽椅子に座ってるイメージを通じて催眠状態を深めるなど
現役のヒプノセラピストさんが製作に携わってるだけあって洗練されたリードをします。
「ゆらり」を入れてセリフにリズムと柔らかさを持たせてあるのも良いです。
癒しのBGMも相まって音声開始から5分後にはそれなりに眠くなってました。

本題の女体化はおよそ4分間。
彼女と2人きりで爽やかな草原にいる自分をイメージし
膝枕されながら体の主要な部分をひとつずつ変えていきます。

「まるで マシュマロに触れているような感じ きめ細やかで 柔らかな肌 目元のまつげは長くて 指先で確認できるほど」
事前に安楽椅子や草原のイメージを組み込んであるおかげか
彼女の話してる女性像が自然と頭に浮かんできて面白かったです。
その後に再び深呼吸しながら深化を促すアプローチもするなど
1人でも多くの聴き手が心地よい感覚に包まれるよう上手にケアします。

続く2パート12分間は心身のリフレッシュを目的としたサービス。
「今宵は私が」は引き続き膝枕したまま優しい言葉をかけて心をほぐし
「なでなで」は彼女に頭を撫でられてる感覚に浸って頭を空っぽにします。

「あなたの柔らかい女の子の指先に 私の指先を絡めてあげましょう」
これらをやるにあたって聴き手が女の子になったのを前提とした会話をするのがいいですね。
癒しつつ女体化の安定化も図っていて本作品の趣旨にとてもマッチしてます。
「今宵は私が」はイメージ&暗示主体、「なでなで」は布を撫でるような摩擦音&BGM主体と
パートごとに癒しの方向性を変えてあってそれぞれに違った良さがあります。
女体化自体はそこまで強く関係してませんから、上手くいかなかったとしても普通に聴けるし癒やされるでしょう。

このように、別世界で寛ぐ様子に女体化を絡めた珍しい癒しの催眠が繰り広げられてます。
心を洗い流してくれる作品
短時間でのリフレッシュにとても向いてる作品です。

ストーリーテラーは幻影図書館を訪れた主人公を晴れやかな気分で現実世界へ送り出そうと
ここにある数多くの本から好きなものを選んでもらい、自分は膝枕でそれを読む様子を見守ります。
そして全年齢向けらしく癒しをメインに据え、そこに女体化を絡めて個性を出します。

穏やかな女性と図書館でまったり過ごすシチュ
女性向け音声作品を女性と同じ視点で楽しめるよう女体化誘導する変わったコンセプト
それにあたって短い時間で効果的なアプローチをする質の高い催眠。
サークルさんが元々持ってる技術力の高さを活かした聴きやすい作品に仕上がってます。

「幸せ 幸せ たくさんの幸せと 穏やかな気持ちが あなたの心と体を満たしていく」
特に催眠は暗示の入れ方、分量、表現方法など
ひとつひとつがしっかりしていてセリフが心にスッと入ってきます。
女性になりきることで心をリフレッシュさせる視点も効果的です。
女体化有りで30分は短いほうですから、女体化催眠を練習するのにも役立つでしょう。

CV:杠葉えりかさん
総時間 1:10:41(1視聴あたりの時間は20~32分)

オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

レイニングスリープ.ヒプノシナスタジア 共感覚催眠音声

サークル「ぺありふこうぼう」さんの催眠音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、雨の日に偶然出会った不思議な女の子が
雨音を使った癒しの催眠をかけて眠りに導きます。

雨音に耳を傾けながら様々な色をイメージさせたり
後になるほど彼女と感覚を共有してる気分に浸らせるなど
作品が持つ特徴を組み合わせてゆっくりじっくり眠れる環境を整えます。
2人きりで雨音を聞きながら
女の子に安眠できる催眠をかけられるお話。

「こんばんわー とは言ってみたものの 雨雲で昼か夜かも分かりませんね?」
女の子は明るくて清らかな声の女の子。
とある雨の日、屋根のあるベンチで雨宿りしてる主人公に声をかけると
雨音を聞きながら自分の話に付き合って欲しいと言います。

本作品は自然にまつわる要素を使って安眠を提供するのをコンセプトに
彼女が60分程度の時間を使ってそれにちなんだ催眠をかけます。
全年齢向けということで催眠誘導に多くの時間を費やし
セリフの間を長めに取りながらゆっくり語りかけて落ち着ける雰囲気を作ります。

「綺麗な色… しとしと降り注いで 清々しい雨。一つ一つが繊細で 心を洗い流してくれる そんな雨」
最大の特徴はバックで流れ続ける雨音。
ある時はしとしと、またある時はざーざーと勢いを変えて自然な癒しを提供します。
彼女のセリフと雨音を連動させながら物語を進めるので
2人がいる場所の情景がイメージしやすく作品の世界へスムーズに入り込めます。

また彼女はお話の中で様々な色を持ち出し、その印象を通じて感覚を変化させようとします。
青系統の色を見たら涼しいとか寒い、逆に赤やオレンジだと暖かく感じるといった誰にでも根付いてる要素です。
サークルさんが「色を聞く安眠音声」と銘打ってるように雨音と同じくらいの存在感を持ってます。

これらを行う彼女についてはほぼ謎に包まれてます。
ただし催眠を行う中で主人公と自分の感覚を繋げようとするシーンが多いです。
静かで落ち着いた催眠
催眠は3パート55分間。
座る/寝るどちらでもいいのでリラックスできる姿勢を取り
まずは目の前で降り続けてる雨を眺めるイメージをします。

「雨の色。雨は水だから 水色でしょうか 嵐なら、濃く見えて赤かも。落ち着いてるなら緑かな?」
「今はただ 自分の感覚で感じ取れる 雨の色彩を 感じて頂ければ楽しいし、私も嬉しいです」

そして彼女は早速雨と色を繋ぎ合わせ聴き手の自由にイメージさせます。
雨がどんな色を持ってるか今まで考えたことのある人はあまりいないと思います。
だから彼女も具体例を挙げてサポートしつつ押し付けないよう語りかけます。
そして彼女も主人公と一緒の時間を共有してることを静かに喜びます。

一般的な催眠音声とは随分違う作りです。
深呼吸して、脱力するみたいに明確な区切りを設けずドラマ仕立ての誘導をします。
雨音を流し続けるから無理にリラックスさせる必要がないというのもあるでしょうね。
タイトルにもなってる「共感覚性」を出す意味でもこういうアプローチは有効だと思います。

2番目の「共感覚のリラックス」は名前の通りさらにリラックスするシーン。
彼女と手を繋いで一体感を高め、とある色に包まれるイメージをしながら心身を脱力させます。

「繋がる 溢れる 受け取っては 渡しあって… 優しい 想いが 二人を 満たしていく」
女性に添い寝されながら安眠する音声作品が数多くあることからもわかるように
信頼できる人物が近くにいる状況は無意識的な安らぎを与えます。
彼女と文字通り繋がることで共感覚が増し、その言葉をさらに受け入れやすくなります。
ここで登場する色も多くの人が癒しを感じるものですし、最終目的の安眠を見据えてリードしてるのがわかります。

私が聴いた時もこのパートの序盤あたりから眠気を感じ始めました。
前のパートに比べて雨音の鳴る時間が減り、寒気をあまり感じなくなったからかもしれません。
終盤には雨とは別の自然物を使ってさらに落とすなど、色んな方向から眠りたい気分にさせてくれます。

最後の「雨の安眠」は眠るパート。
カウントに合わせてさらなる暗示を入れ、その後は寝息だけを漏らして静かなひと時を提供します。

「ねむい ねむくて 意識がふらっと どこかにいってしまう ぼんやり ぼんやり 意識が遠のく」
このへんまで来ると彼女もかなり眠そうな仕草を見せるのが良いですね。
他人があくびをするとつい自分もしてしまうことがあるように
ここでも押し付けがましさを感じないやり方で「眠る時間だよ」と教えます。
寝息だけが流れる時間が10分くらい用意されてる安眠特化のパートです。

このように雨音、色、共感覚を組み合わせて寝かしつける変わった催眠が繰り広げられてます。
詩的な作品
舞台設定、登場人物、セリフの言い回しがいずれも美しい作品です。

女の子は傘を忘れたせいで雨宿りをしてる主人公を癒そうと
最初から親しげに接しながら雨音と色を使って少しずつリラックスさせます。
そしてそれと同時に2人の感覚がリンクしてることも伝えて安心感を与えます。

バックで流れ続ける雨音を使った珍しい催眠、そこに様々な色を組み込んで癒やす演出
彼女の存在や温もりを伝えて寝かしつけるアプローチ。
一般的な催眠音声よりもドラマ性を強くした癒しの物語が楽しめます。

「どこにでも いつだって 耳を傾ければ 目を向ければ そこには必ず 色が存在する。私が発する言葉にも 色彩で溢れてる」
この作品を聴く前は雨音を徹底活用する音モノだと思ってました。
しかし実際は色やキャラの存在感も大きく、この3つの柱でバランスを取ってます。
セリフの表現も雨が降る場所らしいしっとり感があって独特です。

催眠はイメージ重視でところどころに古典系の技術を盛り込んでます。
要所でカウントを数えて追い込み暗示を入れてくれますから
やり方が特殊でも催眠には割とあっさりかかれると思います。
雨音を始めとするリラックス要素が充実してるのが大きいです。

環境音を扱ってる作品が好きな人には特におすすめします。
おまけは30個の音声です。

CV:紅月ことねさん
総時間 2:46:22(本編…1:05:19 おまけ…1:41:03)

オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


体験版はこちらにあります

追記
2019年4月19日まで10%OFFの972円で販売されてます。

My sweet darlin'―特別な貴方―

サークル「hypnos」さんの催眠音声作品(女性向け)。

今回紹介するサークルさんの処女作は、セラピストをしてる落ち着いた彼氏が
休日前の夜に催眠を交えたエッチで愛する人を癒します。

体を優しく撫でながら温もりや安心感が湧く暗示を入れたり
キスを何度もしてその都度絶頂させるなど
2人の関係を色濃く反映させた甘いサービスをするのが特徴です。
癒しが欲しい癒し手
恋人の進藤明人(しんどう あきと)とイチャイチャするお話。

「あぁ ただいま 待たせてしまってごめんね」
明人は知的で穏やかな声のお兄さん。
仕事を終えて帰宅し主人公と今日のことを話すと
彼女を抱きしめ安心した表情を見せます。

本作品は1年半ほど前から付き合い始め、今は同棲してるほど仲の良い男女が
休日前の夜を利用し30分程度に渡るエッチなひと時を過ごします。
2人が出会ったきっかけやその時の様子は付属のテキストに綴られてますから
そちらを事前に読んでから視聴したほうがスムーズに入り込めると思います。

「上手くいかなくて僕の心が折れそうになった時に こうして君に触れていると 僕はここにいていいんだって安心するんだ」
彼は臨床心理士として日々色んな人達の悩みを解決しており
彼女に対しても常に思いやりを持って穏やかに語りかけます。
しかし仕事上ストレスを抱えやすいのも事実なので、今回のやり取りを通じて自分も癒されようとします。

催眠音声は聴き手に一方通行で働きかけることが多いのですが
本作品では彼の心情にもある程度触れて2人が同時に癒やされるようにお話を進めます。
愛の言葉を小まめに投げかけたり、ハグなどのスキンシップを積極的に取るので雰囲気がとても温かいです。
催眠をがっつり施すことよりも恋人らしさを重視して制作されてるように映りました。

ちなみに製品版は催眠をかけてからエッチする快楽ルートと
催眠後そのまま眠りにつく安眠ルートが存在します。
舞台設定が寝る前ということでユーザーも同じタイミングに無理なく聴ける作りになってます。

催眠はおよそ5分間。
ベッドに横になり目を瞑ったまま深呼吸を繰り返します。

「僕の手が 1回 2回 3回と君の頭を撫でる 体温が伝わるかい? こうやって撫でられると君は安心する」
「愛しているよ 僕は君のことを 誰よりも愛してる」

既に結婚を本気で考えてるほど2人が親密なことを踏まえて
彼は彼女が嫌がらないレベルで体に触れながら催眠を施します。
頭を撫でたりぎゅっと抱きしめる様子を通じて温かさと安心感を伝え
さらに恋人らしいストレートなセリフを言って心も同じくらいぽかぽかにします。

時間が非常に短いためそこまで深い催眠状態には入れないでしょうけど
聴く前よりリラックスする、ホッとするといったプラスの感覚は味わえると思います。
彼の仕事をそのまま再現するとどうしても堅苦しくなってしまいますし
かなり簡略化して2人が寛いでる感じを出そうとしてます。

エッチや安眠の雰囲気作りに注力した極めてシンプルな催眠です。
明人と一緒にいる気分に浸らせることを目的に、深呼吸の際に軽い暗示を入れて緊張をほぐし
それから頭や顔を撫でたり愛の言葉を投げかけて一体感を強めます。

催眠の世界にどっぷり浸かりたい人には物足りないでしょうけど
時間に対する暗示の量を多めにしてあるのでそれなりの癒しは得られると思います。
処女作として見る分には比較的質の高い催眠ではないかなと。
最初は優しく、次は激しく
エッチシーンは2パート10分間。
プレイはキス、体の愛撫、クリ責め、SEX(正常位?)です。

エッチな効果音はありません。
セルフもありません。

「こうして 愛している人と体を重ねるってことは 本当に幸せだね」
コンパクトな催眠で主人公を幸せにした明人は
もう少し踏み込んだスキンシップをして今度は快感をプレゼントします。

エッチはどちらも彼がリードします。
前半の「アダルトパート_愛撫」は絶頂に向けて準備するシーン(約5分)。
引き続きベッドに寝たまま額や首筋にキスしたり胸や性器をソフトに刺激します。

「ゆっくり 優しく こうして そう下から上に擦って 痛くないように きちんと蜜を指に取りながらしようね」
エッチに入っても彼の優しさは留まるところを知りません。
「好き」「愛してる」といったセリフを適度に言いながらプレイの様子をわかりやすく実況します。
催眠音声でよくやる暗示を使ってコントロールするものとは違い
彼の気持ちをそれなりに交えて一体感を出す方向で進めます。
服を脱がせる時にはきちんと了承を取るなど、彼女を思いやる気持ちが言葉と行為の両方に滲み出てます。

対する「アダルトパート_絶頂」は連続絶頂を意識したSEX(約5分)。
短いカウントを数えるのを繰り返して2人同時の絶頂を目指します。

「こんなに幸せにしてくれて ありがとう」
前半とは違いプレイの様子は息遣いの変化で伝える程度に抑え
その代わり彼の満たされた表情を重点的に描いて恋人らしさを出してます。
好きな人に愛される、必要とされる感覚を通じて幸せイキさせるようなアプローチです。

カウントと同時に追い込み暗示を少しは入れたほうが効果的だと思うのですが
hypnosさんは今回が処女作ですし、まだエッチの組み立て方を模索されてる段階なのかもしれません。
キャラや雰囲気といった技術以外の部分を重視した内容になってます。

このように、あらゆる要素を甘いもので統一したエッチが繰り広げられてます。
愛情溢れる作品
優しい男性がとことん大事にしてくれる作品です。

明人はとある出来事をきっかけに知り合い、今は恋人になってる主人公と幸せな時間を過ごそうと
普段通りの優しい態度で手短に催眠を施してから正統派のエッチをします。
そしてこれらの際に彼女への想いをストレートにぶつけて心のほうも温めます。

セラピストをしてる恋人が頑張り屋な女性に癒しの催眠を施す穏やかなシチュ
リラックスに専念した簡素な催眠、前半と後半でスタイルを大きく変えるエッチ
「好き」「愛してる」などの言葉をふんだんに盛り込んだ作り。
彼とプライベートに過ごす様子を柔らかいタッチで描いてます。

「大丈夫 安心して 誰より深く 愛してるよ」
中でも最後の要素は催眠、エッチどちらにも十分過ぎる量が込められてます。
催眠音声でここまでガンガン言う作品は珍しいなと。
催眠の技術よりも愛する気持ちで聴き手の心を動かそうとしてるように見えました。

絶頂シーンは9回。
淫語・ちゅぱ音・喘ぎ声いずれもごく僅かです。

CV:一条ひらめさん
総時間 36:54(本編…32:12 フリートーク…4:42)


体験版はこちらにあります

催眠音声愛の器

サークル「暗中模索」さんの催眠音声作品(男女両用)。

開設初期に紹介した作品を現在の視点から改めてレビューする再レビュー企画。
その第39回目は優しくて甘えん坊な恋人が
いつも自分を愛してくれる大事な人に愛情いっぱいの催眠をかけます。

穴の空いた浮き輪や海底のイメージを通じて心を浄化したり
愛の言葉を適度に投げかけながら比較的ソフトなエッチをするなど
異性に愛されてる事を強く実感させながらイかせる癒し重視のサービスが楽しめます。
空になった恋人の心に愛を
彼女に催眠をかけられイチャイチャするお話。

「おかえり やっと帰ってきたね 今日も遅くまでお疲れ様」
彼女は明るくて澄んだ声の女の子。
帰宅した主人公を温かく迎えると
普段甘えさせてくれるお礼に催眠をかけて甘やかします。

本作品は同棲するほど親密な関係になってる彼女が
日頃自分を大切にしてくれる彼への恩返しに70分程度の癒やされる催眠を施します。
「大好き」「愛してる」といった心が潤う言葉を適度に投げかけたり
キスやSEXで2人一緒に気持ちよくなるなど一体感や温かさを感じる描写が非常に多いです。

「ビクビクしちゃって可愛いね 好きだよ 大好きだよ 愛してるよ もう離さないよ ずっとずっと一緒だよ 愛してるよ」
18禁作品なのでもちろんエッチも頑張るのですが
それ以上に疲れやストレスといった心の中にある悪いものを取り除くことを重視してます。
異性に大事にされたり尽くされる感覚が強く味わえるので、視聴中はぬるま湯に浸かってるような心地よさが
視聴後は晴れた青空のようなスッキリした気分がするでしょう。

催眠はおよそ35分間。
楽な姿勢になって目を瞑り、まずは深呼吸と手足の脱力をして心身をリラックスさせます。

「ゆっくりと呼吸をしていると 心臓の鼓動も少しずつゆっくりになって 体のリズムもゆっくりになるから 心のリズムもゆっくりになって ゆっくりと催眠の世界に入っていく」
「右足から力が抜ける すーっと抜けていく だらんとして緩んでいく 太股から爪先まで力が抜ける 柔らかく緩んで解れていく」

深呼吸は「ゆっくり」、脱力は「力が抜ける」を意識して多く盛り込み
どちらもタイミングを取りながら単調さが出ないように投げかけて感覚を少しずつ伝えます。
また上のセリフは「ゆっくり」を繰り返すほど話すペースを遅くする凝った演出がされてます。
言葉と雰囲気の両方からリラックスを促すおかげで比較的早い段階から体がだらんとしてきました。

お次は自分が穴の空いた浮き輪になったのをイメージし
中に入ってる空気を抜き、海の中に沈んでいき、その後浮き上がり波間に漂う様子を楽しみます。

「まずは右手。ぷしゅー。力が抜ける 左手。ぷしゅー。どんどん抜ける」
空気を抜くシーンでは全身を細かいパーツに分け、それぞれに「ぷしゅー」と言うのが面白いです。
直前に行ったストレートな脱力とは違いイメージを絡めて直感的に脱力させます。
体の重さよりもうまく力が入らない感覚がする人が多いでしょうね。
技術をただ行使するのではなく、ひとつの物語になるよう催眠を組み立てててます。

そして次の海底に沈むシーンや波間に漂うシーンでは
「意識が消えていく」「空っぽの心になる」といった深化を意図した言葉が一気に増えます。
各シーンでキーとなる暗示を定め、表現を変えながら小まめに入れる高度なアプローチです。
ゆっくりのんびり語りかけてくる彼女の声も相まって心地よい感覚が自然と湧いてきました。

「あなたが笑う顔が好き ちょっと怒った顔も好き 優しく包んでくれる両腕が好き 私を撫でてくれる手が好き」
そうやって身も心も空っぽになったところで彼女が溢れんばかりの愛を注ぎます。
「好き」「愛してる」といったセリフに加えて彼のことを全肯定したり
嫌う人がいたとしてもそれ以上に愛してあげると言って温かく包み込みます。

直前にちょっぴり寂しい気持ちにしてから実行するのがいいですね。
そうしたほうが愛情を受け取った時の温かさや満足感をより強く実感できます。
普通に催眠をかけておしまいでは恋人らしさが薄れてしまいますし
こういう親しみを感じる描写もあるほうが作品の趣旨に合ってると思います。

十分にリラックスさせてから彼女の愛を注入する癒し要素満載な催眠です。
聴き手の全身を彼女の愛で包み込むのを目的に
深呼吸と限定的な分割弛緩法から入り、穴の空いた浮き輪が海に沈んだり浮かび上がるイメージ
少しの沈黙を挟んでから浜辺に打ち寄せられたそれに愛を注入するシーンと
特別な人をもてなす気持ちを込めながらリードします。

「体がゆっくり沈んでいく 深い海の底に向かって沈んでいく 水面の波が太陽の光を反射して キラキラと煌めく」
この後のエッチシーンも含めて言葉の美しさを強く感じました。
女性向けも制作されてるサークルさんだからなのでしょうけど
表現方法や言い回しが練られていて心の中にすんなり入ってきます。
受け入れやすい暗示のほうが当然催眠に深く入れますから結構大事な要素です。
充足感も味わえるエッチ
エッチシーンは27分間。
プレイは愛の言葉を使った性感向上、キス、乳首責め、SEX(騎乗位)です。

SEXの際に効果音が鳴ります(無しも選択可)。
セルフはありません。

「私に愛されることは気持ちがいいよね だからもっと愛してあげる」
心のこもった催眠で主人公をぽかぽかにした彼女は
その熱をエッチな火照りに変換して別の心地よさを与えます。

エッチは終始彼女が責め続けます。
前半の14分間は本番に向けた準備をするシーン。
引き続き愛の言葉を投げかけて今度は性的快感を増幅させ
さらにキスと乳首責めで最初の絶頂へと導きます。

「ビクビクしちゃって可愛いね 好きだよ 大好きだよ 愛してるよ もう離さないよ ずっとずっと一緒だよ 愛してるよ」
エッチに入っても彼女の甘さと優しさはまったく衰えません。
「大好き」「愛してる」と小まめに言いながらそれを聴くほど体が疼く暗示を入れます。
やってることは催眠の終盤にとても近いのですが、暗示の効果で股間の奥がほんのり疼くのを感じました。

それに対しキスと乳首舐めはストレートに快感を与えます。
前者はちゅぱ音、後者は「なでなで」の掛け声を小まめに挟みながら
先ほど生まれた熱と快感がさらに膨らみ弾けるようアプローチします。

おちんちんには一切触れないのでここで絶頂できるかどうかは微妙なところですけど
次の本番に向けて気持ちを高める役割は十分に果たしてます。
イチャラブ感を維持できるよう責めっぷりは割とソフトにしてあります。

続く13分間はいよいよ彼女と体のほうもひとつになります。
乳首を摘む責めで少し気分を盛り上げてから騎乗位SEXを楽しみます。

「アソコにビラビラが絡み付いて ぎゅって締め付けながら飲み込まれていく」
「愛が満たされて 心が満たされていく 腰が快感でとろけていく 脳が快感でとろけていく」

聴き手視点で挿入やピストンの様子を実況しつつ
彼女の体と心でとろとろになっていく感覚を伝えるバランス重視のプレイです。
このへんまで来ると幸福感や充足感もそれなりに実感できるでしょうから
その状態で無事絶頂を迎えられればかなりの快感が得られます。
絶頂後の余韻が普段よりも長めに続いたのが特に印象的でした。

このように、恋人とイチャイチャしながら心身をリフレッシュするテーマに沿ったエッチが繰り広げられてます。
満たされながらイける作品
体だけでなく心にも良いものを感じながらイける作品です。

彼女はいつも自分を甘やかしてくれる主人公に恩返ししようと
まずはイメージを絡めたリラックス特化の催眠を通じてまっさらな心に戻します。
そして比較的ソフトなエッチをしながら愛情を何度も注いで渇いた心を潤します。

優しい彼女がエッチな催眠をかけてイチャイチャする甘いシチュ
美しい言葉と的確な技術を組み合わせたレベルの高い催眠
彼女の気持ちを伝えながら2つの手段でイかせる温かいエッチ。
信頼や愛情といった目に見えないものを使って体の内側から癒します。

「優しさが心に詰まっていく 暖かいぬくもりが心に広がる 自信が心に詰まっていく 凛とした強さが心に広がる」
エッチが終了し催眠の世界から戻す際に
ポジティブな後催眠暗示を入れてくれるのも彼女らしくて良いです。
射精ほどではないですけど絶頂を迎えた後はドライでも多少は冷めたものを感じますし
それをこういう形でフォローして後味をスッキリさせてます。

心へのケアがものすごくしっかりしてますから
リアルで嫌なことがあったとか、疲れたと感じてる人ほど彼女の優しさが染み入るでしょう。
純粋なエロさよりも心の繋がりや一体感でイかせることを目指してます。
催眠も入りやすいですし、癒し系の作品が好きな人なら誰でも楽しめます。

絶頂シーンは2回。
淫語そこそこ、くちゅ音とちゅぱ音とごく僅か、喘ぎ声はありません。

以上を踏まえて前回より1点プラスさせていただきました。

CV:男性向け…生田薫さん 女性向け…和水創太さん
総時間 アダルト版男性向け…1:10:44 安眠版男性向け…26:12
アダルト版女性向け…58:13 安眠版女性向け…22:59

オススメ度
■■■■■■■■■□ 9点


体験版はこちらにあります

追記
作品自体の点数は8点。
70分で756円とコスパが良いので+1してあります。

東方入眠抄19 〜恋する小悪魔〜 la diablotine amoureuse

サークル「Re:Volte」さんの催眠音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、東方シリーズに登場するキャラ「小悪魔」が
召喚した人間に催眠をかけながらお互いに今欲しいものを与え合います。

彼女の背景を語りながら安眠させるドラマ性重視の催眠が行われており
前半部分は深呼吸やストレートな暗示でリラックスと信頼関係を強め
後半から彼女が彼を呼び出した理由や求めてるものに触れて心をさらに温めます。
悪魔だって愛が欲しいの
小悪魔が安眠できる催眠をかけるお話。

「どうもはじめまして そして これからよろしくお願いしますね」
小悪魔は丁寧な言葉づかいをする穏やかな声のお姉さん。
紅魔館に逆召喚された主人公に挨拶し事情を説明すると
契約を交わす見返りに彼が求めてる安眠へと導きます。

本作品は館の中にある大図書館で司書をしてる彼女が
契約の見返りとして40分程度に渡る癒しの催眠を施します。
原作では本名不明、しかも特別な能力も持たないキャラのため
能力にちなんだイメージを使う他のシリーズ作品とはやや違うやり方で物語を進めます。

「せっかく図書館にいるのですから 本を読んであげましょうね」
具体的には彼女が作中で「魔法の本」と呼んでるものを聞かせるスタイルを取ってます。
調べた限りだと彼女にこの本に描かれてるような設定はされてないようなので
もしかしたらサークルさんの創作なのかもしれません。
Re:Volteさんはこのところオリジナル作品も制作されてますから、そうだったとしても別段おかしくないと思います。

もちろん旧来の良いところもきっちり受け継いでます。
冒頭シーンで悪魔から連想される契約を持ちかけ、彼が望んだ安眠を提供します。
その代わり彼女も自分が今欲しいものを得て幸せな気分に浸ります。

彼女が何を求めてるのかは伏せさせていただきますが
基本的には癒やす方向で進めますから暗さやヤバさはありません。
タイトルの「恋する小悪魔」にピッタリな愛のあるサービスをしてくれます。
シリーズの特徴を受け継ぎつつ新しい要素も取り入れたドラマ性のある作品です。
小悪魔が持つもうひとつの顔
催眠は3パート33分間。
仰向けに横になって目を瞑り、1分程度深呼吸してから小悪魔のことが好きになる暗示を入れます。
ちなみに本編はほぼすべてのシーンで声にエフェクトがかかります。

「私のことを好きになって? そうしたら あなたの願いを叶えてあげられる」
「頭の中が 黒い色に染まっていく 闇の色 私たちの色」

普段通りの穏やかな表情で「好き」を何度も投げかけながら
彼女の容姿に関するイメージを軽く語って心と体の距離を近づけます。
そしてある程度進んだ後は短めのカウントを何度も数えて別の世界へ案内します。

事前にもう少し準備してから暗示を入れたほうがかかりやすい気もしますが
彼女に悪意がなく、彼に自分を好きになってもらおうと頑張ってる様子は伝わってきます。
いきなり物語を絡めずに信頼関係の構築や深化に力を入れてるのも良いです。
カウントを数えるシーンでは「闇へ落ちていく」など悪魔らしい暗示表現を心がけてました。

3番目の「思い出の牢獄」は本題にあたる物語(約19分)。
長い時を経て老朽化した廃墟に降り立った主人公が
その中にいるとある存在と体を触れ合い愛情を注ぎます。

「あなたの熱に反応するかのように ○○がピクリと動く」
詳しいことを書くと盛大なネタバレになってしまうので感想だけ言わせていただきますと
一抹の物悲しさ、切なさを感じるお話でした。
時折流れるBGMもそれに合った儚げな旋律を奏でます。
無言の時間を適度に挟んであるのもそれを引き立てるための演出なのかもしれません。

催眠の技術も一応使われてますけど、それよりはストーリーで心を揺さぶるシーンかなと。
催眠に入ってる感覚があまりしない一方で胸のあたりがジーンとするのを感じました。
安眠に関する誘導は中盤にカウントを数えながらその手の暗示を入れたり
終盤に軽い寝息を立てる程度と少なめになってます。

このように、前半と後半で内容を大きく切り替える変わった催眠が繰り広げられてます。
ドラマ仕立ての作品
従来の東方入眠抄シリーズよりもドラマ成分が強い作品です。

小悪魔は広大な図書館で本の管理をしてる寂しさを少しでも紛らそうと
自分の意志で主人公を異界から召喚し、安眠させる見返りとしてとあるものを求めます。
そして前半はリラックスと好きになる暗示、後半は物語と方向性を大きく変えて催眠を施します。

東方キャラが能力を使わずに安眠させる今までとは違ったシチュ
悪魔のイメージよりずっとおおらかな彼女のキャラ
その背景がだんだんとわかるようになるストーリー性のある催眠。
技術で癒したり眠らせることの多い全年齢向け催眠音声とは異なるタッチで仕上げてます。

「これは 物語 そういうお話」
今回は物語が肝になる関係で普段よりもかなりぼかして書きました。
このへんを語ってしまうとたぶんこの作品を聴く楽しみが大幅に削がれてしまいます。
物語の最初と最後で彼女の口調を聴き比べてみてください。

ただ東方入眠抄の他作品よりも催眠の割合がやや減ってるところだけは気になりました。
催眠音声は一言で言えば技術の集積体なので、その分量が減れば当然品質にも影響が出ます。
エフェクトの効果で意識のぼやけや眠気を感じる人はいるでしょうけど
それは催眠の技術とまた別ですし、少なくとも当サイトではあまり評価しないことにしてます。

癒しのパワーは十分にありますから、内容を理解したうえで聴くなら問題なく楽しめるでしょう。
おまけは「小悪魔さんと幸せ添い寝生活~深夜編~」とアレンジ曲2本です。

CV:柳愛子さん
総時間 1:03:06(本編…41:12 おまけ…21:54)

オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


体験版はこちらにあります

【骨伝導】つづらみち-みわのアメに召されて-【耳舐め】

サークル「もーたーわーくす」さんの同人音声作品。

今回紹介する作品は、和服が似合うおっとりした店員さんが
特殊なアメを使ったサービスで常連客を癒します。

セリフよりも音の量を多くした音フェチ系の作りが魅力で
前半はアメに関する音、後半は歯ブラシや心音と方向性を切り替え
それぞれに合った音をたっぷり鳴らして癒したり興奮させます。
様々な音が生み出す癒しのひと時
つづらみちの店員「みわ」からサービスを受けるお話。

「はい、センセ、今宵は珍しいアメを、ご覧に入れます、約束でしたね」
みわは明るくてお淑やかな声の女の子。
来店した主人公に丁寧な挨拶をし、「月下」と呼ばれる不思議なアメを紹介すると
早速膝枕をしてそれが生み出す音を聞かせてあげます。

本作品はつづらみちに何度も通ってる彼を独特な方法で癒そうと
彼女が70分程度に渡って5種類のサービスをします。
前半は作品特有の要素、後半はそれよりもスタンダードなものと方向性を切り替え
いずれもセリフより音の量を増やし、それをがっつり鳴らす方針で進めます。

1分程度鳴らしてから短いセリフを挟んだり、冒頭にしゃべった後は無言になるなど
構成に若干の違いは見られますが主役はどれも音です。
さらに耳かきやマッサージといった王道のサービスを敢えて避け
タイトルにもなってるアメにまつわる音を多めに盛り込み個性を出してます。

一応18禁扱いになってますがエッチな要素はほとんどありません。
淫語を一切入れずに6分程度耳を舐めるだけとかなり抑えられてます。
たぶん射精シーンがあるからここにカテゴライズされたのでしょうけど
表現方法だけを見ればR-15でも問題ないくらいソフトです。
アメを使った不思議な癒し
簡単な挨拶を終えた直後の2パート30分間はアメを使ったサービス。
「アメを「聴く」」は何度も傾けて中に入ってる砂を動かし
「アメを「舐める」」は主人公が実際に舐める要素を音だけで楽しみます。

「ようがす」
前者は「さーっ」という若干ざらつきのある摩擦音が1分程度鳴り続け
その後に一言程度のセリフが入るのを繰り返します。
事前にどういう形状をしてるかなどイメージの材料を提供したほうがいい気もしますが
音自体はこれまで聴いたことのないもので新鮮味を感じました。

「余計な言葉は、いりませんね。ぜひ、その舌先で、歯の裏側で、感じてください、味わって、くださいまし、センセ」
後者は冒頭に主人公の口へアメを入れる描写があった後は
「カツッ」という硬さのある音が中央やや下で鳴り続ける音フェチ要素の強いものです。
骨伝導マイクを使用してるとのことで、通常の録音環境よりも音が近くて微弱な振動も伝わってきます。

ただ両方とも本当に音を鳴らすだけになってるのは味気ないかなぁと。
2人がすっかり打ち解けてるからこうしたのでしょうけど、そのへんの状況は作中で特に語られてません。
シリーズの続編でもないようですし、もう少し背景を説明していったほうが作品の世界に入りやすいと思います。
こういうサービスをする事自体は別に良いのですが、それに向けた雰囲気作りが欲しいということです。
あとは環境音が入っていれば随分違ったでしょうね。

続く「歯を「磨く」」でするのはもちろん歯磨き(約7分)。
これまでと同じくセリフは必要最低限に抑え、ブラシが左右を往復する音を時間いっぱい鳴らします。
そして一通り終えた後は口をゆすいで汚れを吐き出します。

音の質感がそれなりに良く、シーンによってペースや力強さも変わる凝った演出がされてます。
しかし音の鳴る位置がほぼ中央で上下や奥歯前歯の違いがいまいちよくわかりませんでした。
歯磨きをする場合、普通は全体を満遍なく磨きますから音もそのように動いてほしかったです。
どこを磨いてるかの実況を軽く挟んでいればもう少しわかりやすくなってたかもしれません。
ちゅぱ音特化のエッチ
エッチシーンは6分間。
プレイは耳舐めです。
エッチな効果音はありません。

「砂糖の砂漠の、サソリの甘い毒にぃ、召されてしまいなさいな」
歯磨きをしてる最中、主人公の体が火照ってることに気づいたみわは
そのまま彼の耳を舐めて気持ちいい射精に導きます。

エッチは彼女が片方の耳を舐めるだけの極めてシンプルなものです。
非エロパートと同じくセリフの量はできるだけ減らし、舐めたり吸ったりする音をゆっくり鳴らします。
おちんちんをいじる描写は特にないので手コキやオナニーをしてるのか、それともノーハンドなのかは不明です。

ちゅぱ音も取り立ててエロくしてるわけではありませんから
少なくとも音声単体で射精まで持っていくのは難しいと私は見てます。
好きな画像とセットならなんとかってところでしょうか。
これなら無理に射精シーンを入れずR-15にしたほうが良かったかなと。
音の個性はあるのだが…
物語の前半で行うアメを使ったサービスが魅力の作品です。

みわはつづらみちを贔屓にしてくれてる主人公を変わった手段でもてなそうと
まずは特殊な効果を持つアメを使って2種類の音を鳴らして癒します。
そして歯ブラシで口を綺麗にし、耳舐めで性欲を発散し、羊数えで寝かしつけます。

月下と呼ばれるアメを使った珍しいサービス
セリフをできるだけ減らす代わりに音の質と量にこだわった作り。
最近流行りのASMRをストレートに追求した作品に仕上げてます。

中でもアメは音声作品でもあまり聴かないタイプの音で面白かったです。
耳かきを敢えて入れなかったことも含めて他の癒し系作品との差別化を図ってます。
このジャンルは今激戦区ですからこういう方針を取るのは有効だと思います。

ですがそれ以外の部分は残念ながら首を捻る部分がいくつも見られます。
彼が常連になった経緯が一切語られてないこと、セリフが極端に少ないせいでみわの存在感が薄いこと
音がどのパートも垂れ流し気味でサービスと呼ぶにはリアリティに欠けることなどが挙げられます。
エッチが中途半端な内容になってるのもマイナス要素です。

もうひとつ、最後の「おやすみの寝かしつけ」は全体的にしゃべるペースが速く
お客を眠らせるには雰囲気が慌ただしくなってるように感じました。
かなりの数の羊を数えてるので、これをいっそのこと半分まで減らし
その分一匹ずつゆっくり数え、かつ間をやや長く取ったほうが安眠に適してると思います。
このパートだけで3箇所ほど編集ミスがあったりと全体的に作りが粗いです。

射精シーンは1回。
ちゅぱ音そこそこ、淫語と喘ぎ声はありません。

以上のことから今回は厳しめの点数とさせていただきました。

CV:一之瀬りとさん
総時間 1:09:40

オススメ度
■■■■■□□□□□ 5点


体験版はこちらにあります

追記
2019年2月1日の24時まで30%OFFの490円で販売されてます。

おふとんでぎゅってして

サークル「mosquito cock」さんの同人音声作品(R-15指定)。

今回紹介する作品は、主人公のことを溺愛してる2人の女性が
会話しながら甘えたり甘やかして安らかな眠りに導きます。

彼らの関係を色濃く反映させたあまあまなサービスが魅力で
「好き」などのストレートなセリフを敢えて使わず
密着感や他愛もない会話を通じて仲の良さを表現します。
お休み前も彼女とイチャイチャ
ピンクちゃんやボブっこちゃんと抱き合って会話するお話。

「ん、なに? 寝るの? じゃあ一緒に寝ようよ」
ピンクちゃんは素朴で穏やかな声の女の子。
先に眠ると言う主人公に一緒に寝ようと誘うと、頭を優しく撫でながら何気ない会話をします。

本作品は同棲中の恋人と思しき関係にある男女が
一緒の布団でソフトなスキンシップを取りながら眠るまでの様子を描いた短編集。
ピンクちゃんは眠そうな彼を安眠させる、ボブっこちゃんはまだ眠くない彼をそうさせるとシチュを若干変え
どちらも一対一で15分程度に渡って色んな会話をします。
サークルさんの過去作に登場したキャラを使用してますが今作から聴いても特に問題ありません。

「プリン? 冷蔵庫のやつ? 昨日食べた 美味しかったよ」
「ふふっ ちょっと唇合わせて? ちょっとこのままがいい しあわせーって感じ」

最大の魅力は最中のセリフ。
食べ物のこと、猫のこと、料理のことなど何気ない話題を砕けた口調で投げかけます。
恋人同士と言えば「好き」「愛してる」といった言葉が定番ですが
本作品では自然さを重視して直接的な描写をできるだけ使わずに好意を伝えます。

彼女たちが体を積極的に密着させてくるのも大きなポイント。
耳元で囁いたり彼の上に乗ってキスをするあまあまなやり取りを随所で行います。
お互いに十分心が通じ合ってるからこそできるものばかりですから
音声を聴けば聴くほどホッとしたり胸のあたりがぽかぽかするのを感じるでしょう。
甘える喜びと甘えられる喜び
最初のピンクちゃんパートはおよそ18分間。
眠そうな主人公にまだ眠くない彼女があれこれ話してぐっすり眠れる環境を整えます。

「今日は 私の自由にさせてもらうから もうちょっとぎゅってして」
彼女は甘えん坊な性格らしく序盤から声の位置を近づけて会話を続けます。
もちろんそれだけじゃなく頭を撫でたりキスをして同じくらいの幸せを彼にも与えます。
安眠音声にしてはしゃべりすぎかなぁとも思ったのですが
終盤に寝息だけが流れる時間を5分程度設けてきっちりバランスを取ってます。

続くボブっこちゃんは15分ほど。
最初から眠そうな表情の彼女が彼の猫画像に興味を持ち
それに関する話題から明日の献立を経由してピンクちゃんよりも長めのキスをします。
そしてすべてが終わった後に3分程度寝息を立てます。

「私もさっきの猫みたいに 可愛かったら 甘えたら 寝かしつけたりしてくれるのかな?」
「胃袋も掴みたい 掴めるもん全部掴みたいもん ずっと一緒にいてもらいたいからね」

彼女もかなりの甘えん坊キャラですがそれと同じくらい尽くす気持ちが強く
うざくない程度に絡みながらぎゃっと抱きしめたり彼のために料理を頑張ると宣言します。
終盤のキスもエロさを抑えつつ積極的に唇を吸ってました。

このように、恋人同士の何気ない日常を描いた癒し特化の物語が繰り広げられてます。
会話で癒す作品
催眠音声側と同じくセリフの内容や表現が独特な作品です。

ピンクちゃんとボブっこちゃんは自分たちにとってかけがえのない人を安眠させようと
人肌の温もりで体を、会話で心を温めて安心感と眠気を与えます。
そして十分に準備が整った後は自分自身が寝て静かな時間を作ります。

ぎゅっと抱きしめたり顔を近づけて話す密着感のある演出
端々から好意が伝わってくるセリフ、彼女たちのあまあまなキャラ。
すべての要素を癒しで統一して疲れや緊張を吹き飛ばします。

優しくしてくれた分きっちりお返しする対等な関係も印象的でした。
彼女たちが彼に甘えて幸せそうな表情を見せる時間を用意することで別の癒しを与えます。
癒し系作品の場合、女性側が一方的にお世話する展開が多いので
それらとの違いを出しつつ恋人らしさを引き立たせる有効な手段だと思います。

短時間でのリフレッシュに役立つ作品です。
価格が100円と非常に安いですから興味を持った方は是非お試しください。

CV:ピンクちゃん…そらまめ。さん ボブっこちゃん…こやまはるさん
総時間 32:50

オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

作品自体の点数は7点。
33分で100円とコスパが良いので+1してあります。

2019年2月12日まで50%OFFの50円で販売されてます。

ぐっすり眠れる耳かきボイスω

サークル「チームランドセル」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、忘れ物がある人にそのことを教えてくれる不思議な駅を舞台に
駅員さんが菓子職人志望の女性と会話や耳かきを楽しみます。

ストーリーとサークルさんの特徴を上手く融合させたドラマ性のある耳かきが行われており
女性が抱えてる悩みに関する物語を通じてまずは心を温め
それからセリフをほとんど挟まず効果音と吐息だけを鳴らしてさらなる癒しを与えます。
人と思いの集まる場所で
夢の中で駅員と耳かきや添い寝をするお話。

駅員「今日も平和ですねー」
改札ペンギン「むきゅー」
駅員は素朴で可愛い声の女の子。
普段よりも利用者の少ない駅でお供のペンギンと一緒に行き交う人々を眺めてると
改札でうろうろしてる女性に話しかけ、何か忘れ物がないか確認します。

本作品は忘れ物や心残りがある人を見つける能力を持つ彼女が
菓子職人を目指してる女性と駅で出会い、悩みの解決と耳かきをします。
全年齢向け作品の場合、大抵は主人公を男性もしくは性別不明に設定するのですが
チームランドセルさんは百合好きなサークルさんなので敢えて女性にしてあります。

ストーリーを簡単に説明しますと、この女性の母親は街一番の菓子職人をしており
彼女も同じ道を歩み技術を学びたいと思ってました。
しかし数年前病気で他界したため現在は独学で少しでも近づこうと頑張ってます。
そして彼女が駅を訪れたこの日は丁度母親の命日にあたります。

駅員「時をここまで遡るのは珍しいです 私の見立てでは5年くらいでしょうか」
耳かきがメインの作品ですけどドラマ性もそれなりに備わってます。
駅員が持つ特殊能力を使って過去へ遡るシーンもあったりと設定が色々凝ってます。
菓子職人を目指す女性も普通に話すので主人公の心情が捉えやすいです。

もうひとつの大きな特徴は作中で流れる音。
シーンごとの雰囲気に合ったアンビエントBGMが流れ、さらに駅らしく汽車の音も適度に鳴ります。
音と音楽の両方で癒す作りになってますから音単体の時よりも落ち着く感じがするでしょう。
耳かき音や彼女たちの吐息を妨げないようやや音量を下げてあるのも良いです。

一番最初の「序章」は女性の悩みを解決するパート。
彼女と駅員が出会い、母親がまだいた頃に戻ってお菓子作りや耳かきの様子を眺めます。

駅員「お母さんの胸の中で 甘えるあなた とても幸せそうですね」
「ぷすぷす」というアップルパイが焼ける音、ボウルに入った生地をかき混ぜる音
「ぷす しゅくっ」という綿棒の柔らかい音など早速色んな音が登場して物語を盛り上げます。
そしてそれらを通じて女性が一体何を忘れていたのか思い出させます。

詳細は聴いてのお楽しみにさせていただくとして、心温まるお話でした。
耳かきの前に物語を挟むことで聴き手を作品世界へ引き込むことにも成功してます。
様々な癒しの音に包まれて
メインのサービスにあたる耳かきは2パート59分間。
忘れ物が無事見つかり安心した女性が元の世界へ戻る前に耳かきをリクエストします。
そして一通り終わった後は立場を逆転させ、今度は駅員の耳を綺麗にします。
どちらも膝枕の状態で左耳→右耳の順に綿棒でお掃除し、仕上げに数回息吹きします。

会話重視だった序章パートから一転してセリフが極端に減り
最中は耳かき音、2人の吐息、アンビエントBGM、汽車の音だけが流れ続けます。
タイトル通り安眠を強く意識した耳かきですね。
耳かき棒だとそれに合わないから優しい質感の綿棒を選んだのでしょう。

実況を特に挟まないので耳かきの様子はややわかりにくいですが
軸を持って回転させる、耳の壁を優しく撫でる、奥まで差し込んで短いストロークでお世話するなど
効果音の質、量、動きにこだわっていてとても癒やされます。
音同士の連携も取れていて2人がいる夢の世界がリアルに形作られてました。

駅員と女性の違いを強いて挙げるとするなら進め方です。
前者は4分程度の間隔で左右の耳を切り替えながらお世話し
後者はパートをほぼ半々に分けて片方ずつ固めてお掃除します。

そうやって心の芯からスッキリできた後、添い寝を挟んで元の世界へ戻ります。
お菓子の話をするついでに耳を軽く舐めるシーンがあるもののエッチに感じるほどではありません。
シーンの中盤以降は本作品の主題歌も流れて穏やかに締めくくります。

このように、セリフと音の配分を大きく切り替える温かな物語が繰り広げられてます。
ホッとする作品
胸のあたりにぽかぽかしたものを感じながら眠れる作品です。

駅員は母親と同じく菓子職人を志す女性の探しものを見つけようと
彼女を過去の世界へ案内し、母親との思い出を振り返りながらそれを思い出させます。
そして無事解決できた後は長めの耳かきを交互にやって純粋な癒しを楽しみます。

変わった駅員と女性の物語を交えて耳かきするドラマ性を含んだ作り
話す時とそうでない時をハッキリ分けて会話と音の両方を楽しんでもらう演出
百合、アンビエントBGM、交互に耳かきするスタイルなどサークルさん独自の要素。
元々持ってた良い部分を継承しつつ、新しいタイプの音フェチ系耳かき音声を作り上げてます。

駅員「皆の笑顔が見れて 私も幸せいっぱいです」
特に1番目の要素は耳かき音声だと不足しがちな部分なので個性を出すのに役立ってます。
駅員は変わった属性や特殊能力を持ってるものの性格は至って善良です。
駅という多くの人々が訪れ、旅立っていく場所を穏やかに見守り続けます。
彼女とコンビを組んでる改札ペンギンにもマスコット的な可愛さを感じました。

耳かきはリアリティよりも長く多く音を鳴らすことを重視してます。
本作品のコンセプトが安眠にあるからこういうふうにしたのでしょう。
垂れ流し気味ではありますがかなり癒やされるのも事実です。

風変わりな音フェチ系耳かき音声を探してる人には特におすすめします。
おまけは主題歌、改札ペンギンの耳かきボイスです。

CV:駅員…藍月なくるさん 改札ペンギン…秋野かえでさん
お菓子職人を目指す女性…七瀬真結さん ナレーター…美吹ゆうささん
総時間 2:04:19(本編…1:32:44 おまけ…31:35)

オススメ度
■■■■■■■■■□ 9点


体験版はこちらにあります

【催眠音声】ムゲントランス

サークル「.␣(Dot-Space)」さんの催眠音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、声も態度も穏やかなお姉さんが
独特な催眠をかけて不思議で心地良い感覚を味わわせます。

催眠状態をできるだけ深めることを目指したアプローチをするのが特徴で
最初は深呼吸や簡単なイメージでリラックスと集中力を高め
その後は2種類の方法でひたすら深化を促しそれらをさらに強めます。
催眠の心地よさは無限大
お姉さんに催眠をかけられ眠りにつくお話。

「本日は、私のトランス体験にご興味をお持ち頂き、誠にありがとうございます」
お姉さんは穏やかで柔らかい声の女性。
音声を聴く際の環境や注意事項を簡単に説明すると
主人公を深い深い催眠に導く準備を始めます。

本作品は催眠そのものの感覚を存分に味わってもらうことを目的に
彼女が45分程度を使って健全な催眠を施します。
催眠誘導の後に何らかの暗示を入れて癒したり気持ちよくする一般的な催眠音声とは違い
催眠深度をひたすら上げていく方針で進めます。

催眠状態を経験したことのある人はご存知でしょうが
催眠に入ったり漂い続ける感覚はなかなか気持ち良いものです。
空に浮かぶ、ぬるま湯に浸かる、全身がどろどろに溶けるなど
聴く作品やその時の状況によって得られる感覚が変わります。

総時間のほとんどが催眠に割かれており、道中のリードも丁寧ですから
催眠音声を聴き始めたばかりの方や入る感覚がいまいちわからない方にも向いてます。
催眠音声は催眠に入らないと始まりませんし、それを応援してくれる作品は非常にありがたいです。

また作中のところどころでBGMが流れます。
ゆったりとした神秘的な旋律に癒しを感じる人も多いでしょう。
音モノのようにそれを催眠に活用するというよりは没入できる雰囲気作りの意味合いが強いです。
少しずつ深めていく催眠
催眠は3パート37分30秒ほど。
仰向けに横になってまずは深呼吸を繰り返し
それから頭の中で光の玉が無限大(∞)の軌道に動くイメージをします。

「息を吸って、吐く というシンプルな行動に、感覚を集中する事で 意識そのものを、トランス状態に近付ける事ができるのですよ」
「さあ、意識は…どうなっていますか? 先程より、何だかくらくら、ぼーんやりと、してきましたね?」

そしてお姉さんは1人でも多くの聴き手が催眠にすんなり入れるよう
深呼吸をする意味を教えたり、何かした後に感覚の変化を確認します。
前者は集中力を高めつつ彼女の言葉を受け入れやすくする
後者は自分が癒やされてることを実感させる、といずれも催眠に欠かせない要素です。

「くーるくーる、くーるくーる そう、意識の光だけでなく、頭まで少し動いてしまうかも、しれませんね」
光の玉を移動させるイメージは「くーる くーる」と言いながら彼女の声も動くのが面白いですね。
頭の中を軽く揺さぶられる感覚がして心地良いです。
この直後にトランスとは何か説明するなど、常に初心者の目線に立ってリードします。

催眠状態を深めていくのはその次から。
初めは眠くなる暗示を聴くのとそれに抵抗する動作を交互に繰り返し
入る準備が十分整ったらとあるキーワードを起点に少しずつ深いところへ落ちてゆきます。

「ぽかぽか、ふわふわ、ゆらゆら 温かい、柔らかい、優しい 今までよりもっともっと強く、意識が吸い込まれてしまいそうになる」
「ほら、意識の中心に、キュッと感覚が集まっていく、はっきりとしていく」

前者はほぼ正反対の暗示を何度も入れる揺さぶりを意識したアプローチです。
落とそうとする時はゆっくり穏やかに、戻そうとする時は素早く力強くと口調が大きく異なり
繰り返せば繰り返すほど意識のぼやけや脳がとろける感覚が強くなります。

18禁と違って催眠誘導が主役だからでしょうけど
最中で使用する技術やイメージが作品独自にアレンジされてます。
例えばこのシーンですと普通の作品は短いカウントを交互に繰り返します。

「『○○』 すーーーっと落ちる この言葉だけで、わずかな意識がゆらゆらっと揺れる、頭からこぼれて、落ちる」
終盤の深く深く入っていくシーンもキーワードをひたすら連呼するのではなく
「落ちる」「混ざる」といった言葉を数多く盛り込んで心地良さと多幸感を伝えます。
ここだけで10分程度ありますから、深化の感覚が今までいまいち掴めなかった人でも
全身がずーんと沈むとか、頭の中のもやもやが強くなるといった不思議な感覚が味わいやすいと思います。

このように、催眠の感覚をひたすら追求した癒やされるサービスが繰り広げられてます。
深く入りやすい作品
催眠を手段ではなく目的にしてる風変わりな作品です。

お姉さんは主人公に催眠の心地よさを存分に味わってもらおうと
わかりやすい説明を挟みながらイメージやキーワードを使ってリラックスと集中力を高めます。
そして単に落とすのではなく相手が自分で催眠に入ったとわかるようにリードします。

最初から最後までほぼ催眠だけを行うテーマに沿った展開
聴き手を完全な受け身にせず、イメージや抵抗など主体的に参加できる要素を交えた作り
深化に十分な時間を割き二段構えで落とす手厚いアプローチ。
18禁に比べて時間に余裕がある状況を活かした取り組みやすい催眠に仕上げてます。

「ほら、ほら、ほら、堕ちる、堕ちる、堕ちる お姉さん達の中に優しく引き込まれる、吸い込まれる、飲み込まれる」
中でも3番目の要素はサークルさんが「ただひたすらに深い深いトランス状態に浸ってもらうことを目的とした」
とおっしゃられてるだけあって時間、内容いずれもこだわってます。
催眠慣れしてる人はどっぷり浸かれますし、そうでない人もそれに多少は近づけると思います。
適度に間を空けながら繰り返し聴くことで徐々に効果を発揮するでしょう。

催眠は技術力の高いサークルさんらしく目的意識を強く持ち
さらに色々聴いてる人も飽きさせないようオリジナリティを持たせて組み立ててます。
これらの合間に入る細かなセリフも信頼関係の構築に役立ってます。

催眠そのものの感覚を満喫したい人、より深い催眠に入りたい人には特におすすめします。

CV:井上果林さん
総時間 42:38

オススメ度
■■■■■■■■■□ 9点


体験版はこちらにあります

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