サークル「国屋敷」さんの催眠音声作品。
開設初期に紹介した作品を現在の視点から改めてレビューする再レビュー企画。
その第77回目は声も態度も穏やかなお姉さんが
催眠を交えたエッチな調教でマゾの快感をたっぷり味わわせます。
無理矢理従わせるのではなく聴き手が自分からそうなりたくなるように誘導するのが特徴で
リラックスしながら声に対する興味や集中力を高めたり
深化後は幸福感と気持ちよさで包み込んで彼女に従う喜びを与えるなど
こちらが望むものをガンガン与えて手懐ける穏やかな調教を施します。
奴隷になって幸せなひと時を
「あら 目が覚めたのね 私の声 聞こえているかしら?」
お姉さんはトーンが低く穏やかな声の女性。
主人公を捕まえて部屋に連れ込み体を固定すると
事情がわからない彼にそのことを話し、これから調教すると告げます。
本作品は大人の女性に従う快感を味わいながら射精することを目的に
彼女がおよそ60分に渡って催眠をかけたりM向けのプレイをします。
彼を拉致して体を拘束するところまでは割と強引ですけど
催眠開始後は手荒なことを一切せず、彼の心を解きほぐす方針で進めます。
「勃起したおちんちん見られるの 好きなんでしょ? 男の子の一番恥ずかしいところ 女の子に見てもらえるのが 嬉しいんでしょ?」
催眠パートは彼女の声や言葉に良い印象を持たせて受け入れやすい環境を作り
エッチはおちんちんを露出して彼女に見せつける、恥ずかしいセリフを復唱する
2つのやり方で射精してみせるなど羞恥心を煽ることに力を入れてます。
彼が特に嫌がってないところを見ると元からそういう性癖があるのでしょう。
彼女が好き放題弄んでるように見えて、実際は彼が喜ぶことをガンガンやります。
飴を与えて手懐けるスタイルですから無理矢理感はほとんどありません。
見下したり突き放す言葉責めも一切なく、愛玩動物に接するような優しい態度を取ります。
国屋敷さんは穏やかな雰囲気でアブノーマルなプレイをする作品が多いですから
どぎつい描写が苦手な人でも安心して聴けるしイけます。
ちなみにエッチはセルフありとなしの2種類ありまして、その両方で射精します。
落としてから躾ける催眠
仰向けに横になって目を瞑り、まずは深呼吸と脱力で心身をリラックスさせます。
「息を吸うと 安らかな空気が あなたの体に入ってくる 私の声が あなたの体の中に入っていく」
この時点の主人公は突然調教を受けることになり多少怒ってますから
彼女も自分の声や言葉を受け入れやすくなるように働きかけます。
深呼吸する時は息と共に彼女の声が体に染み込む暗示を入れ
脱力も「力が抜ける」と厚めに言って緊張をほぐします。
大山チロルさんの低音ボイスも相まって聴けば聴くほど気持ちが穏やかになります。
脱力の後はカウントを交えて半覚醒状態と催眠状態を往復するなど
定番の技術を組み合わせてストレートかつスムーズに催眠の世界へ案内します。
「ハートがあなたの体に入る 気持ちいい 幸せ 気持ちいい」
2番目の「4-深化」は主従関係をさらに強化し、彼女の命令に従う喜びを教えます。
ピンク色のハートを彼女からもらう様子をイメージするというもので
それに合わせて気持ちいい、幸せといったポジティブな感覚を伝えます。
彼女に従うことに幸せを感じさせれば何もせずとも自然に主従関係を維持できます。
言うことを聞いてくれた時は彼の頭を撫でて褒めるなど、適度に甘やかして依存心を膨らませます。
サクッと落としてからメインの暗示を入れる無駄のない催眠です。
聴き手をお姉さんの従順な奴隷に変えることを目的に
深呼吸から入って弛緩法、カウントを交えた揺さぶりでまずは催眠状態を深め
その後はハートのイメージを使った暗示、復唱形式による主従の契約と繋ぎます。
催眠誘導は要所を押さえてコンパクトにまとめてますし
2番目のパートも誰にでもわかるイメージを使って幸福感を与えます。
実際に聴いてみるとあまり隷属してる感覚はしないでしょう。
抵抗心を徹底的に削ぐアプローチがされててとても穏やかです。
羞恥を快感に変えるエッチ
プレイはおちんちんを見せつける、カウントによる絶頂、オナニーです。
エッチな効果音はありません。
セルフはありです。
エッチの序盤で服を脱ぐ指示が出ます。
「お姉さんに命令されると あなたのおちんちんが 熱くなってしまう」
催眠を使って主人公を従順な奴隷にしたお姉さんは
その場で服を脱がせておちんちんを勃起させる命令を出します。
エッチは彼女の指示や命令に従って絶頂を目指します。
一番最初の「4-深化(約9分)」パートは射精に向けて気持ちを盛り上げるプレイ。
おちんちんを勃起させる→萎えさせるのを順にやって彼女の言う通りにできるか確認します。
このパートは前半が催眠の最後、後半はエッチの序盤にあたります。
「催眠奴隷は ご主人様の命令で いつでもおちんちん勃起させられる いい子ね」
主従関係が確立された後も彼女の態度はまったく変わりません。
目の前でおちんちんを勃起させても見下すどころか褒めてやる気にさせます。
彼女が「おちんちん」を多めに言うのもさり気ない応援なのでしょう。
逆に萎えさせる時は深化の暗示を入れてリラックスを促します。
射精シーンが出てくるのはその次から。
「5-絶頂(セルフなし)(約10分)」はおちんちんの勃起を維持したままカウントで快感を制御し
「6-絶頂(セルフあり)(約10分)」は直接しごいて1回ずつ出します。
「数字が減って 0に近づくと おちんちんの根元に 熱い感覚が訪れる」
前者はカウントと暗示を組み合わせた催眠色の強いものですから
私はどちらかと言えば射精よりもドライのほうが迎えやすく感じます。
音声を聴いた時も射精しない代わりにおちんちんが何度もビクビクしました。
最後に気持ちよくイけるように多少焦らして性感を蓄積させてから追い込みます。
後者は基本スタイルはセルフなしとほぼ一緒でオナニーが加わります。
時間が10分と短いですから事前に1~2日溜めてからのほうが抜きやすいでしょう。
催眠に深く入れてたおかげで射精時の快感が通常よりも強かったです。
このように、見られる快感を煽りながらふたつの手段で射精させるややアブノーマルなエッチが繰り広げられてます。
穏やかな調教作品
お姉さんは主人公を自分の立派な奴隷にしようと
まずは催眠を通じて彼女に良いイメージを持たせたり、命令に従う喜びを教えます。
そしてエッチはおちんちんをじっくり観察する視姦っぽいプレイや
セルフあり、なし両方のケースで射精するプレイで羞恥心と快感を与えます。
トーンが低く穏やかな声のお姉さんが催眠を駆使して調教するM向けのシチュ
古典催眠の技術をベースに作品固有の要素を盛り込んだ堅実で入りやすい催眠
露出とオナニーに絞り込み、カウントと暗示で快感をコントロールする変態向けのエッチ。
どぎつい描写やプレイは入れず、女性に従う幸福感を与える方針で作品を組み立ててます。
中でも催眠はわざと主人公が抵抗する設定にしたうえで
それを徐々に解きほぐすチャレンジ精神のある内容になってます。
圧倒的に有利な状況なのに自分の考えを押し付けたりせず
むしろ彼が望むものを与えて屈服させる彼女のアプローチも良いです。
エッチのセルフなしがノーハンド射精を目指す形になってるので
ここだけは無理に狙わずドライにしたほうが迎えやすいと思います。
セルフは普通に出すだけですから本当に誰でもできます。
射精シーンは2回。
淫語それなり、ちゅぱ音と喘ぎ声はありません。
以上を踏まえて前回と同じ点数にさせていただきました。
CV:大山チロルさん
総時間 1:01:09
オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点
体験版はこちらにあります
追記
2021年9月13日まで50%OFFの660円で販売されてます。
その場合の点数は9点です。