サークル「Rの消失」さんの催眠音声作品。
今回紹介する作品は、礼儀正しく面倒見もいいメイドが
頑張り屋なご主人様をエッチな催眠で癒したり気持ちよくします。
カウントを多めに数えながら技術を手堅く行使する催眠重視の作りが魅力で
催眠パートは彼の心を開放したり脱力重視の誘導をして疲れをしっかり取り除き
エッチは純粋なエロ要素をほぼ使わずカウント、暗示、イメージを組み合わせて徐々に盛り上げます。
催眠がしっかりしてるので脱力感や落ちる感覚を強めに味わえるでしょう。
心身へ負担をかけずに気持ちいいひと時を
「ご主人様 今日も1日お疲れ様です」
はるかは丁寧語で話す優しい声の女の子。
音声を聴く際の注意事項や環境を簡単に説明すると
主人公に呼び出されメイドパワーで癒してほしいとお願いされます。
本作品は仕事の疲れを取り除きながら気持ちよくすることを目的に
彼女がおよそ50分に渡って催眠をかけたりドライ系のエッチをします。
物語の開始時点で彼が目に見えて疲れてることを考慮し
催眠は深呼吸や脱力といったリラックスできる技法を中心に据えてゆっくりじっくり進めます。
「今度は数字が小さくなると 気持ちよくなって さらに深く深く落ちます」
そして彼女はこれらをするにあたってカウントを積極的に使います。
催眠パートで深化させる、エッチで感度を上げたり絶頂させるなど要所で使うことが多いです。
無暗に乱発するのとは明らかに違うのでメリハリがあります。
これを使った面白いギミックも用意するなど、本作品を語るうえで欠かせない要素と言えます。
「もっともスタンダードかつ王道を行くカウントダウン式催眠」とサークルさんがおっしゃられてるように
催眠をしっかりかけて、イかせる堅実なリードを心がけてます。
詳しい内容や理由は後で説明しますが、処女作として見る分にはレベルの高い催眠になってます。
エッチも催眠色の強いプレイをしますから催眠特有の感覚を味わいやすいです。
十分に癒してから落とす催眠
暗い部屋で仰向けに横になり、はるかの話を少し聞いてから深呼吸や脱力をします。
目は途中で閉じる指示が出ますけど、この内容なら最初から閉じてていいと思います。
「ドライオーガズムは よく波に例えられるのですが 何回も何回も小さな波が来たり 時には大きな波が来たり その快楽の波に乗るってイメージなのです」
冒頭のお話は何か技術を使うのではなく心の準備をするシーン。
仕事を頑張りすぎて疲れてる彼に優しい言葉をかけて心をほぐしたり
本作品の最終目的となるドライオーガズムの感覚をわかりやすく説明します。
他の作品でも波に例えることがありますから彼女の言ってることは妥当です。
エッチの終盤でも波のイメージを使って快感を上げ下げしたり追い込んでくれます。
雑談してるように見えてちゃんと先を見据えてるのが良いなと。
「吸ってー まずは右足を意識して 吐いてー すっと力が抜ける」
深呼吸と脱力ははじめに深呼吸だけを2分ほど行い
それから右足、左足、お尻、腰と全身を下から上へ流す感じに脱力する暗示を入れます。
深呼吸1セットあたり1パーツのペースでやりますから、ここの脱力具合は軽めです。
まだ始まったばかりなので一歩ずつ丁寧に進めて催眠の世界にどっぷり浸りやすくします。
最大の売りであるカウントが登場するのはその次から。
10数え下ろすのに合わせて一旦目を開け、直後に数え上げて再び閉じ催眠状態を深めます。
そして先ほどとは違うやり方で再度脱力してリラックスを強化します。
「まずは右足 右足を意識すると どんどんつま先から力が逃げるように逃げていく 右足の感覚が曖昧になってきて もう右足がどこにあるのかわからない」
1回目の脱力が軽めなのは二段構えになってるからです。
その証拠にパーツごとの暗示が先ほどよりも明らかに厚くなってます。
やる順番は右足、左足、お尻、腰と一緒ですからぼーっとしながら聴けるでしょう。
疲れてる主人公を癒すことにも繋がるのでテーマに合った誘導と言えます。
体が十分に脱力できた後は心の脱力。
ここもカウントを数えるのですが、全身が一気に落下したり浮かび上がる感覚が襲ってきます。
なぜそうなるのかはすいませんが伏せさせていただきます。
実際に聴いてみると、ここである名作を思い出す方がきっといるはずです。
リラックスをじっくりやってから落とす手堅い催眠です。
聴き手の心身を癒しながら心地いい世界へ連れて行くことを目的に
簡単なお話から入って深呼吸、1回目の分割弛緩法、軽い揺さぶり、2回目の分割弛緩法
そしてカウントを交えた深化と古典催眠の技術をベースにゆっくり進めます。
Rの消失さんが催眠音声を出すのは初めてなので聴く前は期待半分、不安半分だったのですが
聴いてみたら予想以上に作りがしっかりしててかなり深いところまで入れました。
脱力のスタイルや深化など王道でありながら個性もある誘導に仕上がってます。
初心者から玄人まで誰でも楽しめると思います。
言葉とイメージでイかせるエッチ
プレイはカウントによる感度上昇/絶頂、手をかざす、体を撫でるです。
エッチな効果音はありません。
セルフはありません。
「私が数字を10から0まで数えると ご主人様はどんどん波を上っていく」
催眠を使って主人公の疲れを取り除いたはるかは
引き続きカウントを数えたりイメージを取り入れてエッチな熱を上げていきます。
エッチはフェラやSEXといった一般的なプレイをせず技術でイかせます。
最初の9分間はドライオーガズムに向けた準備。
カウントを数えて感度を上げてから彼女が手をかざしたり体に触れるイメージをします。
「今のご主人様と私は 心で繋がっているから 私が手をかざしただけで まるで触られてるかのように感じることができる」
2人は主従の関係ですから本人に自覚がなくても絆があるはずです。
そんな背景と催眠による信頼関係を組み合わせて彼女の温もりを上手に伝えます。
おでこ、頭、唇、首、肩、乳首と上から下へ流す感じに進め
その最中に温かくなる暗示を入れて彼女にお世話されてる感覚をリアルに与えます。
本作品のエッチは淫語、ちゅぱ音、喘ぎ声が一切出てきません。
催眠色がとても強い内容になってるので、ちゃんと入れれば感覚の変化を味わえます。
私がこのシーンを聴いた時は背中、脇腹、手のひら、頬が一際熱くなりました。
肌がピリピリする感覚もしたので感度が上がってたのだと思います。
残りの6分間はお待ちかねの絶頂シーン。
物語の冒頭に出てきた波のイメージとカウントを組み合わせ
さらに彼女の手もおちんちん(作中では「あそこ」と表現)に触れてやんわり後押しします。
「全身が快感の渦に飲み込まれる 気持ちいい 気持ちいい 快感にレイプされちゃってる」
ここまでまったり責めてたから絶頂シーンもそうなのかと思いきや
ほぼノンストップでカウントと追い込み暗示を叩きこむ連続絶頂形式になってます。
1セット毎に数えるカウントの総数を上げ下げして絶頂感を調整するのも面白いなと。
大きい快感をひとつずつ与えるアプローチと、小さい快感を連続して与えるアプローチを組み合わせてます。
私は1回目と最後で股間を中心にエネルギーが盛り上がってきたり
筋肉が勝手に収縮して快感が湧いてくるのを味わえました。
人によっては連続絶頂やマルチプルオーガズム(イキながらイク)になるかもしれません。
割と落差の大きいリードをしてて視聴後にスッキリできるよう調整されてます。
このように、催眠に入ってるからこそ味わえる快感を追求した特殊なエッチが繰り広げられてます。
カウント重視の穏やかな作品
はるかは顔に出るくらい疲れてる主人公を癒したり気持ちよくしようと
まずはリラックス重視の催眠をかけて疲労を取り除きながら深化させます。
そしてエッチはソフトな愛撫と波のイメージを組み合わせて連続絶頂に追い込みます。
優しくて世話好きなメイドがご主人様をリフレッシュさせるノーマル向けのシチュ
古典催眠の技法やカウントを駆使して少しずつ深める親切丁寧な催眠
直接的なエロ要素を敢えて使わず技術で感度を上げたりイかせる催眠色の強いエッチ。
安定感と実用性を合わせ持つ隙のない作品に仕上がってます。
中でも催眠は1作目とは思えないほど作り込みが素晴らしいです。
「催眠を使って心身の疲れを取り除く」という大きな流れがちゃんとできてますし
技術についても使い方を心得ていて何度も驚かされました。
堅実なんだけど面白味があるので催眠音声を数多く聴いてる人にも向いてます。
総時間が短めなのも繰り返し聴きやすくて良いなと。
終盤の連続絶頂をもう少し強く追い込んだほうがいいかなぁと感じる程度で
それ以外に取り立てておかしいと思うところはありません。
しゃべるペース、声のトーン、間の取り方といった演技面も割と細かくチェックしましたが
処女作でここまでできてるのなら上々だと思います。
絶頂シーンは10回くらい。
淫語、ちゅぱ音、喘ぎ声いずれもありません。
以上を踏まえて今回はこちらの点数とさせていただきました。
CV:口谷亜夜さん
総時間 48:05
オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点
体験版はこちらにあります
追記
作品自体の点数は8点。
48分で1320円だとやや割高なので-1してあります。
2021年9月14日まで25%OFFの990円で販売されてます。
その場合の点数は8点です。