同人音声の部屋

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タグ:卯月杏奈

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まどろみ世界

サークル「エロトランス」さんの催眠音声作品(男女両用)。

開設初期に紹介した作品を現在の視点から改めてレビューする再レビュー企画。
その第25回目は穏やかなお姉さんが変わった催眠とエッチで気持ちいいひと時を提供します。

ヘミシンクという特殊な音をほぼ全編で鳴らすのが特徴で
合計7種類の音をシーンによって切り替えながら
体が溶ける感覚、浮かび上がる感覚、疼く感覚、性的に絶頂する感覚を言葉で上手に伝えます。
不思議な音に包まれて
お姉さんに音を使ったエッチな催眠をかけてもらうお話。

「早速ですが 今から音を流します」
お姉さんは穏やかで落ち着いた声の女性。
音声を聴く際の環境や注意事項を手短に説明すると
作品のキーとなるヘミシンク音を鳴らし始めます。

本作品は普段と違う新しい催眠のかかり方を体験してもらうことを目的に
彼女がおよそ1時間に渡って催眠をかけたり性的絶頂へと導きます。
キャラやストーリーといった背景部分は完全に省略し、音声開始から1分30秒後に早速催眠を始めます。

エロトランスさんは複数の女の子に同時責めされる作品や日常会話形式の作品など
色んなテーマや手法を使った催眠音声を製作されてるサークルさんです。
本作品はその中でも一際珍しい音による誘導と責めが楽しめます。

ヘミシンク音は「ブゥゥゥゥン」という小刻みな振動音で脳波を一時的に変化させる効果があるそうです。
最初のうちは多少耳障りに感じるかもしれませんが、10分20分と聴き続けるうちにだんだんと心地よくなります。
頭の中を軽く揺さぶられる感じと言えばいいのでしょうか、とても不思議な音です。
作中では全部で7つの音が存在し、お話が進むに連れて一段階ずつ変化していきます。

「今流れている音は あなたを まどろみの世界へ 連れて行ってくれます」
彼女の声や言葉のことも忘れてはいけません。
言葉を多めに区切りつつゆっくりのんびり語りかけて催眠状態へと誘導します。
音を多用する作品ですが主役はあくまでこちらです。
音と言葉を上手に組み合わせて気持ちいい感覚をたっぷり味わわせてくれます。

催眠はおよそ35分間。
一段階目のヘミシンクを鳴らしながら軽いお話をしてまずは音に馴染んでもらい
それから第二段階へと進み深呼吸や脱力で深い催眠に入りやすい環境を整えます。

「今度は 左肩に意識を向けて ゆっくりと 力を抜いていきます」
「額に意識を向けると 何だかじーんとした違和感のようなものを感じるかもしれません」

冒頭よりも若干ペースが緩くなったヘミシンクの中で
天井の一点をぼーっと見つめたり、体の各部位をパーツごとに脱力するなど
聴き手が無理なくリラックスできるように考えながら誘導します。
脱力時に「重い」よりも「ゆっくり」を多めに言ってるのが印象的でした。
「~かもしれない」とややぼかした表現をよく使ってますし、普段よりも遠まわしなアプローチを心がけてます。

暗示中心で催眠をかけたら普通の作品と同じになってしまいますから
ヘミシンクの持ち味が出るようにサークルさんがわざと比重を下げてるように思えます。
それでも意識のぼやけや頭がクラクラする感覚を強めに感じました。

お次は先ほど生まれた心地よさをさらに強化して催眠状態を深めます。
脱力と同じ要領で今度は全身が溶ける感覚を伝え
それから意識だけが宙に浮かび上がったり落ちる感覚を交互に味わわせます。

「右肩が 溶けていく そのまま 右腕全体も 溶けていく すごく 気持ちがいい」
第三段階、第四段階とヘミシンクのレベルをさらに上げる一方で
これらの感覚を言葉でスムーズに膨らませていく洗練された深化です。
体が溶けるシーンは手足を中心に感覚がなくなったような気分がしました。

浮かんだり落ちるシーンも大衆的なイメージを交えて情景をわかりやすく教えます。
このあたりまで来るとイメージ力も随分高まってるでしょうから
彼女が言ったイメージをリアルに思い描くことができると思います。

最大の特徴であるヘミシンクと技術を組み合わせて少しずつ誘導する個性的で高度な催眠です。
聴き手をまどろみの世界へ案内し、お姉さんの言いなりにすることを目的に
合計4つのヘミシンクをバックで流しながら前半は深呼吸や脱力といったリラックス系のアプローチ
後半はそれの強化やイメージを使った揺さぶりと後になるほど催眠状態が深まるように進めます。

開始から終了までずっとヘミシンクが流れ続けるおかげでリラックスしやすく
現実世界の物音が遮断され別の世界にいるような気分も味わえます。
暗示も前半は薄め、後半は厚めにして音を楽しませつつ入りやすくなるようにしています。
催眠の感覚はもちろん、イメージ力の向上も強く実感できてすごく楽しめました。
少しずつせり上がってくる快感
エッチシーンは21分間。
プレイは擬似乳首責め、擬似おちんちん責め、音と言葉による絶頂です。

エッチな効果音はありません。
セルフは一応ありです。

「来るっ 来る 来る! 快感が溢れ出す」
催眠を使って主人公を気持ちいい世界に招待したお姉さんは
そのまま音と言葉を組み合わせて彼を少しずつ絶頂に導きます。

エッチは彼女との絡みや一般的なプレイをほとんどせずに気持ちよくなります。
前半の11分間は感度の強化に力を入れたプレイ。
第五段階にパワーアップしたヘミシンク音と共に乳首や股間が気持ちよくなる暗示を入れ
第六段階では聴き手が気持ちいいと感じるシチュを列挙してそれをさらに強化します。

「先っぽ 根元部分 前立腺まで そうやって意識を向けたところが 快感の発信源 そこから波打ち 全身を快感が伝う」
本作品のエッチは催眠の技術でイかせることを強く意識してる関係で
淫語やちゅぱ音といったストレートなエロ要素はほとんどありません。
乳首がぎりぎり淫語と呼べる程度で性器は「股間」「あそこ」とぼかしてあります。

そんなわけで雰囲気は全然エロくないのですが
聴いてるとなぜか乳首がピリピリしたり股間がムズムズしてきます。
これが本作品の面白いところですね。
催眠に比べてヘミシンクのペースが上がり力強くなってるのが影響してるのだと思います。

「リラックスした気持ちよさを感じたり 頭の中が ただただ気持ちのいい状態になったり 胸や股間から 性的な気持ちよさが発せられたり」
お姉さんが聴き手の無意識を遠まわしに刺激してエッチな気分を盛り上げるのも大きいです。
例えば「フェラ」と言われたら女性におちんちんを舐められてる状況を反射的にイメージするのではないでしょうか。
そんな風にエッチな感覚を活性化させる言葉を投げかけるシーンがしばしばあります。

続く後半は絶頂に向けてより踏み込んだ責めをします。
自分の好きな女性が乳首やおちんちんをいじってる様子をイメージし
さらに短いカウントを何度も刻み、その都度絶頂したくなる暗示を小まめに入れて少しずつ確実に追い込みます。
ヘミシンクのほうもとうとう最後の七段階目に突入します。

「まるで 誰かにいじくりまわされてるような あるいは 誰かあなたの好きな人や アイドル 街で見た可愛い子 そんな子たちが あなたの乳首に吸い付いてるかのように感じる」
「ねっとりした感触が あなたのあそこにまとわりつく」

ここで登場する擬似乳首責めやおちんちん責めも
直前に説明した通り大まかな状況だけを説明して聴き手のイメージを応援します。
催眠パートの終盤でイメージ力を向上させてましたからそれを活用したプレイですね。
セルフについてもやる/やらないを聴き手の判断に委ねてます。

私が聴いた時は主に股間にオナニーしてる時のような快感が断続的に襲ってきました。
今までよりトーンが一気に上がり、リズムも小刻みになったヘミシンクも適度な刺激を与えてくれます。
ドライ寄りのプレイですがオナニーしても十分気持ちよくなれると思います。

このように、音とイメージで性感を高めるテーマ性の強いプレイが繰り広げられてます。
風変わりだがとっつきやすい作品
独自性の強い内容ですが誰にでも聴けるように作られてる作品です。

お姉さんは主人公をまどろみ世界に案内するために
冒頭の注意事項と最後の解除以外はほぼ全編で特殊な音を鳴らし
それに合わせて催眠が深まったりエッチな感覚が強まる暗示を入れます。

7つのヘミシンク音をシーンごとに変化させて感覚をコントロールする変わった誘導
イメージや遠まわしな暗示で聴き手の無意識に眠る情報を効果的に引き出すアプローチ。
サークルさんがこれより少し前に製作された「ヒプノタイマー」よりも緩い方法で気持ちよくします。

ヘミシンクは現在でも使用してる作品が非常に少なく
本作品のように複数種類の音が登場するものとなるとごく僅かです。
しかも催眠の技術との親和性もしっかり考えられていてすんなり催眠に入れます。
エッチは多少人を選ぶところもありますがやってることは理に適ってます。
一般的なエッチとは随分違うやり方でイかせるところに催眠音声らしさを感じました。

催眠は技術とヘミシンクとのバランスにとても気を遣ってます。
暗示をガンガン入れていったらヘミシンクの存在感が薄れますし
逆にヘミシンクに頼りっぱなしだと催眠に入れる人が限られてしまいます。
音のレベルを上げるタイミングも練られていてすごく完成度が高いです。

エッチは直接的な表現をできるだけ避けイメージを喚起してます。
明確なシチュがないのでイメージが苦手な人にはやりにくく感じるかもしれません。
ですが股間を中心にエネルギーの高まりを感じやすいプレイなのも事実です。

絶頂シーンは1回。
淫語ごく僅か、ちゅぱ音と喘ぎ声はありません。

CV:男性向け…卯月杏奈さん 女性向け…輝さん
総時間 男性向け…1:02:02 女性向け…40:50

オススメ度
■■■■■■■■■□ 9点


体験版はこちらにあります

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ヒプノパートナー

サークル「エロトランス」さんの催眠音声作品。

こちらは日頃行っているオナニーに新鮮味とより大きな快感を得てもらうために
お姉さんが催眠を使って少しずつ意識を塗り替えていきます。
長い間行っている人ほど性欲処理の事務的な活動になりがちなオナニーですが
本当はとっても身近で簡単に幸福を得られる素晴らしい行為です。
彼女の暗示を受けた後にオナニーを行うことで
いつもとは違った気持ちよさを感じることになるでしょう。



おちんちんへの意識改革
お姉さんの催眠で気持ちのいいオナニーをするお話。

「こんばんは 今回は新しい気づきを得てもらおうと思います」
お姉さんは誠実さを感じる端正な声の女性。
主人公にオナニーの気持ちよさをより感じてほしいと願っている彼女は
その感覚をより深く味わってもらうために催眠を始めます。

催眠部分はおよそ21分。
まずはしっかりとリラックスするために深呼吸や目の開閉による脱力を行います。

深呼吸は前半は暗示を交えながら、後半はお姉さんの吸う/吐く息に合わせて行うのですが
後半では呼吸のペースを頻繁に変えて若干ついていくのを難しくしています。
結果的に聴き手が自分から彼女の呼吸に合わせるような形となるため
自然に声に従う心構えが身につく、そんな効果を狙っているように思われます。
文字通り「呼吸を合わせる」ってやつですね。

「あなたは今 催眠音声を聴きながら オナニーをしようとしていることを 思い出します」
お次は作品のテーマであるおちんちんへの意識改革です。
男性ならおちんちんがついていて、オナニーすると気持ちよくなるのは当たり前。
でもそれは実は奇跡でとっても幸運なことである。
オナニーに対する思い出なども引き起こさせながら
おちんちんが単なる体の一部ではなく相棒であると思わせるように導きます。

私もどうでもいい場面で勃起して困ったことはありますし
自分の意志ではどうにもならない別の生き物と認識している方はいると思います。
だから聴いている限りそこまで彼女の話に抵抗を感じることはないかなと。

普段とはちょっと違ったオナニーを味わってもらうために
おちんちんという男性なら持っていて当たり前の存在を再認識させ
いつもと違った印象を持たせようとしている催眠です。

一般的な催眠音声とはアプローチの方法やもたらされる結果がやや異なるため
これを催眠とは思わない方もいるかもしれません。
しかしお姉さんはしっかりと無意識に働きかけ、聴き手を彼女の思う方向へと導いています。
だからこれは立派な催眠です。

元々お姉さんがそのように仕向けていないため
脳みそがドロドロになったような感覚はそこまで受けないでしょうが
この後のオナニーでいつもとは違った感覚が味わえるでしょう。



おちんちんへの感謝の気持ちを抱きながら
エッチシーンは16分30秒ほど。
プレイはオナニーのみです。

エッチな効果音はありません。
セルフはありになります。

「やっと会えた あなたは嬉しくて 嬉しくて 仕方がなくなっている」
お姉さんの許可でようやくパンツを下ろしおちんちんとの対面を果たした主人公は
それに愛おしさを感じながら手を使って快感を貪ります。

エッチは催眠の効果を確かめるような形でのオナニー1本に絞られています。
お姉さんとの接触は一切なく、彼女の言った通りの感覚を得ていく
いかにも催眠音声らしい作りです。

「ありがとうと 心に呟きながら オナニーをしてみます」
実際のプレイはオナニーの開始と終了を定められるだけで
スピードや強さなどは完全に聴き手に委ねられています。
おちんちんという相棒の存在に感謝し、幸せを感じながら慰めてあげましょう。

彼女がここまで殊更に言ってきたこともあるのですが
まずおちんちんを握った際にものすごく温かいことに気が付きました。
他にも太さや硬さなど、普段何気なく触っていては気づかない点を
本作品を聴いている間だけは強く感じると思います。

「今日のあたなはS おちんちんはMな関係です」
後半になるとお姉さんはおちんちんを激しく責め上げるように指示してきます。
1回しごくたびに湧きあがる快感が若干強く感じるかもしれません。
そしてもたらされる快感に酔いしれ、幸せを感じることでしょう。
最後は暗示でそれらの感覚をより膨らませながらカウントに合わせて射精します。

コンセプトとしては心を操られる形でのオナサポでしょうか。
やってることは同じオナニーであっても
精神的に充実しているか否かで受ける感覚は随分違うと思います。
だから心をできるだけ満たして気持ちのいいオナニーをさせてあげよう。
お姉さんはそのように暗示で語り掛けてくれているように感じました。



マンネリ気味なオナニーライフに喝を入れてくれる作品
おちんちんをパートナーに見立てて一緒に気持ちよくなっていく
心身のより良い一体感を伴ったオナニーを味わわせてくれる作品です。

がちがちに縛るタイプの催眠ではないため、操られている感覚はそこまでないと思います。
でも彼女が「幸せを感じる」と言うのに合わせて
心の奥底から温かい感覚が湧きあがってくるのを感じる方がいるはずです。
それはお姉さんの催眠によって無意識が操られたことを意味します。

プレイの内容を読んでいただければわかるように
エロいイメージなどで抜かせるタイプの作品ではありません。
深呼吸のように普段何気なく行っていることを意識して行わせることで
いつもより新鮮な、そして強烈な感覚を得てもらうことを目的としています。
すごく催眠音声らしい作品だと思うのですが、だからこそやや人を選ぶのかもしれません。

催眠は深呼吸と脱力を行ってからお姉さんの話を聴いていきます。
ちょっとためになる話なんかも交えることで徐々に興味を引き
なんとなくそんな風に思えるように導いている様子が印象的でした。
万人向けとは思いますが、私はあまり初心者にはお薦めしません。
催眠的な感覚をやや味わいにくいかな?と思いまして…

エッチは暗示で心を操られながらオナニーに耽ります。
お姉さんは主人公が目の前で恥ずかしくオナニーをしていてもちっとも気にせず
むしろ励ますような声で後押ししてくれます。
だから集中してオナニーを楽しむことができるでしょう。

射精時の快感についてもそうなのですが、射精後の賢者タイムの際に
いつもよりは心満たされた状態を保てると思います。
淫語そこそこ、ちゅぱ音と喘ぎ声はありません。

私個人はすごく気に入っているのですが
内容が今のエッチな催眠音声の主流から外れているため、やや低くさせていただきました。

CV:卯月杏奈さん
総時間 44:13


オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


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えっちで真面目な先生のぽかぽか催眠

サークル「ヒプノズッキーニ」さんの催眠音声作品。
今回が処女作となる新規のサークルさんです。

本作品は挿し絵のイメージにぴったりな癒し系ボイスの先生が
聴き手に催眠で勇気とエッチな気分を味わわせてくれます。
1つの物語の中で2回催眠を行うかなり珍しい作りが特徴で
催眠に慣れていない人ほど1回目と2回目で大きな感覚の違いが味わえるでしょう。

エッチは先生がちょっぴり意地悪になって焦らしながら責めてくれます。
ちゅぱ音・くちゅ音・喘ぎ声といったエッチな音声もバッチリ入ってますから
催眠的な感覚とエッチな気分が両方同時に楽しめます。



成績を上げるにはまず気持ちから
先生に2種類の催眠をかけてもらうお話。

「失礼しまーす こんにちは どうも 初めまして」
先生は癒しを感じる甘く柔らかい声の女性。
学校の成績が悪い主人公の家庭教師を務めることになった彼女は
催眠を使って彼にやる気を出してもらおうとします。

冒頭でも書いた通り本作品では催眠を2回行います。
1回目は勉強をやる気にするための暗示で非エロ
2回目は先生と簡単な主従関係を結んでからのエッチで
いずれも古典系催眠の色が強いですが細かい進め方は大きく違います。
内容的にも独立していますし時間が厳しければ分けて聴くのもいいでしょう。
もちろんどちらにも解除音声が用意されています。

1回目の催眠は27分ほど。
最初は15分ほどの長い時間を取って深呼吸と脱力を行います。

「右腕が 温かい それと同時に 腕が だんだんと 重くなっていく」
タイトルに「ぽかぽか催眠」とあるように、先生は適度に体に温かさを感じさせてきます。
お風呂に浸かっている時をイメージしながら取り組むと実感しやすいかもしれません。
作品全体を通して先生が非常にゆっくりと話しかけてくれますから
単に声を聴いているだけでもある程度のリラックス効果が見込めます。

「あなたは 頑張れる 頑張れる 頑張れる」
お次は自分の内面をイメージし、そこにまず泣いている自分を置き
彼女の励ますような暗示を聴きながら次第に笑っている自分を浮かび上がらせ
泣いている自分を遠くに追いやることで心に活力を注ぎ込みます。

リラックス部分では割と穏やかだった彼女の声が
ここでは一気に語気を強めて音でも元気を与えてくれているのが印象的でした。
「~しなければならない」と決めつけるようなセリフがやや多い点が気になりましたが
ダメな自分を消し去るのではなく遠ざけている表現はとても良いと思います。

入念にリラックスしてから暗示を入れる至ってシンプルな催眠です。
エッチな要素も一切なく終始落ち着いた気持ちで聴けますし
途中で寝落ちしてしまう方がいるかもしれません。
彼女のキャラと声に合った心身が癒されるひと時を過ごせます。

「そうだ 吸う時間の2倍かけて 息を吐きだすんだった」
今回は先生がまだ催眠にそれほど慣れていない設定がされていて
彼女が進めていく中で何度かミスをします。
これらに加えて催眠における深化の役割を担う部分が無いことから
リラックスはできても深い催眠状態に入れる人はそこまで多くないと私は考えています。

上で触れた決めつけるようなセリフなども含めておそらくすべて演出なのでしょう。
催眠音声でわざと失敗することの是非については敢えて明言を避けさせていただきます。



先生の特訓の成果はいかに?
2回目の催眠は28分30秒ほど。
楽な服装に着替えたり布団に潜り込んでリラックスできる環境を整えてから
前回と同様に深呼吸と脱力を始めます。

「あれ? なんだろう? 頭の中に 小さな光の玉が 浮かんできた」
今回は先生が色々と練習をしてきたうえでの催眠ということで
最初の心遣いに始まって、深呼吸では並行して催眠に効果的なイメージを交えたり
脱力では一旦力を入れてから抜くのを何度も繰り返すなど
全体的に進め方が丁寧になってパワーアップしています。

特にリラックスしている最中に流れ続けるメトロノームの音がいいですね。
「カツ カツ」とゆっくり刻まれる規則正しい音を聴いていると
なんだかとっても心が安らいでくるのを感じます。

「ここは どこだろう あたり一面に 暗闇が広がっている」
そして心身を十分にリラックスさせた後は
暗い空間にうっすらと見える階段を下りていきます。
カウントを刻みながら下りる催眠音声ではお馴染みの方法で
同時に入る「深い」などの暗示で一気に心を沈めてくれます。

大まかな流れは1回目とさほど変わらないのですが
細かい部分に気を配ってくれていたり、進め方がやや変則的だったりと
催眠の威力と面白さの両方が進化していると感じました。
イメージも漠然と「体が温かくなる」ではなく「額が冷たい」「お腹が温かくなる」など
聴き手を催眠へと持っていこうとする明らかな意思が窺えます。

1回目でしっくりこなかった人もこちらは満足していただけるのではないでしょうか。
個人的には暗示の言い回しのバリエーションをもっと多彩にした方が良いと思うのですが
進め方については特に問題を感じません。



とことん焦らして感度を高める
エッチシーンは58分と長め。
プレイは愛撫、耳吹き、耳舐め、乳首責め、亀頭責め、キス、フェラ、SEX(騎乗位)です。

SEXで膣で締め上げる時とピストン時にリアルなくちゅ音が鳴ります。
セルフはありません。

「じっくり じっくり追い詰めて 私じゃなきゃ ダメな体にしてあげる」
階段を下りた後とある部屋へとやってきた主人公は
そこで先生らしきお姉さんに体を拘束されて快楽漬けにされます。

エッチは身動きが取れない状態にされたまま彼女から一方的に責められます。
先生のキャラなら甘やかされながら抜いてくれるのだろうと思っていただけに意外です。
でも声質はいつもとさほど変わりませんし雰囲気は割と甘い方ですね。

「ゾクゾクとした刺激が 耳から 全身へ広がる」
進め方は催眠らしく客観的な描写に暗示を絡めながら
実際に彼女の相手をしているかのように聴き手に感覚を刷り込んでいきます。
ただそこまで暗示でガチガチに縛るようなスタイルではなくて
ちゅぱ音や喘ぎ声といったエッチな音声も鳴らす雰囲気重視の作りです。

「そうだ いい提案があるの 私以外を 頭からなくすの」
暗示は健忘に挑戦しているのが珍しいですね。
主人公が他の女性に移り気しないように情報そのものを抹消するわけです。
記憶支配と呼ばれる難度の高い催眠で、被暗示性の非常に高い人なら
もしかしたら一時的にリアルの彼女さんの名前を忘れたりすることがあるかもしれません。

エッチは最初に指が触れるか触れないかの弱い刺激の愛撫をするところから
乳首やおちんちんををわざとスルーしたりと徹底的に焦らすプレイが繰り広げられます。
女性にじわじわと体を犯されていくワクワクする感覚が味わえるでしょう。
もちろん射精は彼女が許可するまでできません。
(といってもドライ系なので射精の表現がされないという意味です)

「うふふっ 食べちゃった」
中でも挿入後にピストンせずにおちんちんを刺激するプレイが強力で
先生は腰を落とした状態で「にちゃ ぬちゅ」といやらしい音を立てながら締め上げます。
効果音がエロくてそれだけで興奮できますし、軽い暗示も入れてくれますので
非現実的にも思えるのですがプレイの雰囲気はわかりやすいです。
清楚系キャラの彼女がそんな淫乱な責めを見せてくれる点もすごく燃えるものがあります。

絶頂は中盤の亀頭責めと最後の連続絶頂でいずれもドライです。
特に最後のは事前のプレイのエロさでパワーが十分に集まっているのと
艶めかしい喘ぎ声や何度も刻まれるカウントのおかげでイきやすく
脳や股間に熱さや気持ちよさを感じやすいと思います。

このように、ちょっぴり意地悪な女性に弄ばれる若干M向けなエッチが楽しめます。



のんびりとした空気に包まれた作品
先生が終始意識して間を長く取りながら語り掛けてくれて
聴いている最中はとても時間が緩やかに流れているように感じられました。

催眠に入る前に10分ほどの時間を割いて聴き手との信頼関係を築こうとしたり
2回とも深呼吸と脱力の時間を長めに取ったりとリラックスに力が入れられていて
比較的経験の浅い方に対しても彼女の暗示を受け入れやすい環境を作り上げています。
その後についてはこのタイプの催眠だとある程度被暗示性に左右されてしまうのですが
少なくともより多くの人に催眠を楽しんでもらいたいと願う意思は感じられます。

処女作でありながらそういった雰囲気を作り上げるのに成功している
サークルさんの気配りに私は素直に拍手を送りたいです。
それと同時に今後の作品に大きな期待も持てました。

しかし催眠音声として見た場合、全体的に暗示が薄いとも感じました。
時間がとんでもなく長いため終始暗示を入れ続けるのが難しいのはわかるのですが
イメージや客観的な描写を頑張るあまり肝心の暗示がその分疎かになって
状況を聴いて聴き手が勝手に反応することを要求される場合がしばしばあります。
特にエッチシーンの後半でその傾向が強く見られました。
また長時間であることを考えて適度に催眠をかけ直してくれなかったのも残念です。

催眠は敢えて大きな冒険はせずに
基本的には手堅く効果的な方法を使って確実に催眠状態へと導いてくれます。
1回目よりも2回目の方が確実に深く入れるでしょう。

エッチは先生が主人公を虜にしたいこともあってわざと焦らしながら
こちらが彼女により大きな快感をおねだりしたくなるように誘導します。
催眠音声の中ではちゅぱ音をまき散らしたり喘ぐシーンが多めのため
純粋にエッチな気分を維持しやすいと言えます。
淫語・くちゅ音・ちゅぱ音・喘ぎ声いずれもそれなりです。

一部で手厳しいことも言わせていただきましたが
処女作として考えた場合とてつもなくレベルの高い作品です。
おそらく今後経験を積むにしたがって上で述べた諸々の問題は解決されていくでしょう。
これからの活躍が大いに期待できるサークルさんだと思います。

おまけは卯月杏奈さんのフリートークです。

CV:卯月杏奈さん
総時間 本編…2:31:37 おまけ…2:23


オススメ度
■■■■■■□□□□ 6点


体験版はこちらにあります

追記
作品自体の評価は5点。
コスパを考えて+1してあります。
1回目の催眠が無ければもう1点プラスしてました。
あと声は癒し系ですがプレイはそうじゃない点もご注意ください。

女体化系催眠ボイスドラマ 私の彼氏は女装っ娘!!

サークル「フラワー症候群」さんの催眠音声作品。

本作品はちょっぴり男性に恐怖を抱いている先輩に女の子の姿に変えられて
その後男女両方の快感を味わうことになります。
メインテーマが女体化なのにおちんちんをしごくシーンがあるのは珍しいですね。
もちろん女体化にかなりシフトした作りですからそっちの快感を大いに楽しめます。

催眠はドラマっぽく若干のストーリー性を持っていて
それに即した違和感のないイメージ中心の催眠法が使われています。



先輩と付き合うための条件とは
先輩の催眠でメスペットになるお話。

「えっと この書類がこっちで これが… ああそうそう ここだったわね」
先輩は明るく利発そうな声の女の子。
生徒会役員を務めている彼女が遅くまで雑務をこなしているところへ
主人公がやってきて彼女に告白するシーンから物語は始まります。

「私の彼氏にふさわしいかどうか 軽くテストしてみましょうか」
本作品には催眠の技法が多数登場しますが「催眠」という単語は一度も出てきません。
彼女が主人公と普通にコミュニケーションをとりながら
少しずつ彼の心と体を作り変えていきます。
やってることは一般的な催眠音声にかなり近いですから
聴いていてどこから催眠が始まるかがわからない、なんてことはおそらくないでしょう。

催眠は2パート55分ほど。
告白をしてちょっぴり興奮した主人公をなだめるために
まずは深呼吸をしたり濡らしたハンカチを額に乗せて心を落ち着かせます。
ちなみに今回は座った状態で催眠を受けています。

「それじゃ 額の上に冷たいのが乗るから 驚かないでね」
催眠は序盤からイメージを中心に進められており
濡れたハンカチで額をひんやり心地よくしたり、コーヒーの匂いを嗅いでリラックスさせたりと
舞台である生徒会室の雰囲気に適した内容で少しずつ催眠状態へと導いてくれます。
物語との整合性を重視したうえで催眠が進められていますから
聴いていて違和感なくその世界に入り込むことができるでしょう。

「私の体温が 君の額に伝わる 温かくなる」
お次は額にハンカチの代わりに彼女の手を乗せることで
先ほどとはまったく逆の感覚をイメージします。
ハンカチは額と一緒に目も覆っていたので冷たくて暗いもの
一方先輩の手は温かくて明るい
そんな対比を通じて催眠を進化させようとしているところが印象的でした。

催眠音声での深化と言うとカウントを刻むのが非常に多いのですが
今回は極力催眠っぽさを出さないようにそれらも控えられています。

「体の筋張ったところが ゆっくりと柔らかくなって 力が入らなくなる」
続く女体化は事前に軽く女体化への抵抗心を削いでから
胸、お腹、手足と体をいくつかに分けながら時間をかけて行います。
女性らしく非力になる暗示を同時に入れられるおかげで
急に体が重くなったように感じるかもしれません。

また途中で女の子からメスペットと呼称を変化させてきたりと
少しずつ彼女の言いなりになるように心の方も作り変えてくれます。
言いなりになることで大好きな先輩とお付き合いできるようになる。
そんなやや遠回りするアプローチで隷属しやすくしているのも見事です。

ただ単に催眠状態にして体を作り変えるのではなく
女体化に取り組みやすくするため女性的な心にも目を向けているきめ細かい催眠です。
最終的なテーマは隷属化にあるようですが、彼女が男性を苦手としていることを考慮して
女体化と上手に絡めながら進められています。

ただ物語との整合性を追い求めるあまり
最も肝心な催眠の威力が弱くなっているように感じました。
特に深化の部分で「額に置かれた私の手のひらは明るい だから頭も真っ白」
みたいなことを言われるのですが、さすがにこの表現は強引過ぎると私は思います。
女体化については変化させる部分がとても丁寧でやりやすいです。



女性としての快感、奴隷としての快感
エッチシーンは2パート17分間。
プレイは女性の服を着ながらのドライ絶頂とオナニーです。

エッチな効果音はありません。
セルフはありになります。

「今までは体が変わっただけだったけど ここからは服装も変わる」
先輩の催眠で股間を除いて完全に女の子の姿になった主人公は
女物のパンツやエッチな衣装を着ながら更に感度を高めていきます。

エッチは前半が女性になりきっての絶頂(メスイキ)
後半は男性に戻っておちんちんをしごいて射精するかなり変則的なスタイルです。

「淫らな私を見てほしいって誘っている そんなメスペット」
最初のメスイキは全裸の状態から服を着るわけですが
先輩がかなり意識的に観察していることを伝えてきます。
女体化の部分で軽く肌の感度が上がる暗示も入れられているおかげで
肌がピリピリしたり股間がきゅっと締め付けられるような感覚があるかもしれません。

シチュで興奮させるようなプレイですから想像力がカギになるでしょう。
最後の最後でおちんちんをおまんこに作り変えて
そこから感覚を操る暗示を入れて絶頂へと追い込まれる点も変則的で珍しいです。

「好きな人が目の前にいて したいことがそれなんだね 最低だね」
後のおちんちんオナニーは奴隷としての悦びを叩きこむために
一旦男の体に戻して彼女の罵声を受けながら自分を慰めます。
男の体に戻る前に割と入念な暗示を入れられることから
痴態を見られたり罵声を浴びることに気持ちよさを感じるようになっているかもしれません。
特に女装した状態でオナニーするとも言っていないし至って普通のオナニーと思われます。

このように、男女両方の快感が味わえる独特なエッチが繰り広げられます。



ストーリーと催眠の親和性が高い作品
とても催眠音声に近い作りの催眠風ボイスドラマです。

軽く世間話をするようなスタンスを取りながら合間に暗示を入れることで
少しずつ彼女の声に従うメスペットへと変貌を遂げていきます。
時間が十分にあるおかげでゆっくり、じっくりと進めてくれますし
女体化についても精神的な違和感を取り除きながら行う慎重さが光っています。

しかし催眠中に暗示ではなく解説するような言い回しがそれなりに登場することから
被暗示性の高い人だとやや回りくどい印象を受けると思います。
要は物語としての違和感をなくすためのセリフが多いということです。
それが催眠風ボイスドラマらしいとも言えるのですが…

催眠はできるだけ催眠音声っぽさを抱かせないように表現が工夫されています。
良くも悪くもストレートではないので被暗示性の高低によって評価は分かれるでしょう。
私は高いのでさくっと誘導してほしいと思いました。
低い人にはこれくらいが丁度いいのかもしれません。

エッチは前半は良かったのですが後半がなんとも。
30分もの時間をかけて女体化したのにそれを解除するのは非常にもったいなく感じます。
プレイも罵倒されながらのオナニー、しかもほぼ暗示無しの単なるエロボイスですし
このパートだけはちょっと作品のテーマに合っていないのではないかなと。
女体化したままでのオナニーなら十分有りだったのですが…
淫語そこそこ、ちゅぱ音と喘ぎ声はありません。

総合的に見てエッチの内容や展開に一部疑問を感じるものの
催眠については十分に満足できる作品と言えます。

CV:卯月杏奈さん
総時間 1:26:49


オススメ度
■■■■■■□□□□ 6点


体験版はこちらにあります

サークル「ディーブルスト」さんの無料の同人音声作品。(全年齢向け)

本作品は可愛い声の妹が添い寝をしながらひたすら甘えてきます。
寝る直前にリラックス目的で聴くのを主な用途としているため
10分前後と非常に短い時間でまとめられているのが特徴です。

今回はサークルさんが応募形式をとったおかげで
総勢10数名の声優さんがそれぞれ声をあてられています。
催眠音声だとそこそこあるのですが同人ではかなり珍しいですね。
それぞれを聴き比べてお気に入りの声優さんを探してみてください。

今回はpete*さんのバージョンを聴いてのレビューとなります。



久しぶりに一緒のお布団で
妹の麻唯(まい)と一緒に寝るお話。

「ねぇ ねぇ お兄ちゃん 起きてる?」
麻唯はやや幼さを感じる可愛い声の女の子。
冷え性な体質のおかげでうまく寝付けない彼女は、その問題を解決するため
体温の高い兄の部屋にやってきて一緒に寝たいとお願いします。

メインとなる添い寝シーンは10分ほど。
妹が左側に陣取って寝ながら簡単なやり取りをします。
内容は2人にしかわからないような何気ないものばかり。
聴いていると兄妹の仲の良さ伝わってきて心を温めてくれました。

「じゃあ 思い出せるように お兄ちゃんにくっついてあげる」
麻唯は声やしぐさを聴けばわかりますがとっても甘えん坊で
大人になっても兄に遠慮なく寄り添ってきます。
こういう年下の女の子が甘えてくるシチュは良いですね。

表現方法によっては色々とエッチな方向にも持っていけるのですが
今回は全年齢向けということで純粋に癒してくれます。
あくまで人恋しさからきた表現と思ってください。

「お兄ちゃんに なでなでされながら 寝たいなって」
程よく眠くなってきたところで最後は兄に頭を撫でられながら眠りにつきます。
彼女の安心しきった様子と可愛い寝息にとても癒されるものを感じました。



温めるつもりが温めてもらえる作品
麻唯の肉親だけにしか見せないような表情を聴いて癒しを感じ取る作品です。

その場の雰囲気を出すために麻唯がやや囁くような声で語り掛けてくれるおかげで
こちらも終始心穏やかに聴くことができます。
麻唯の言動にも一切棘が無く兄を心から信頼している様子が見て取れました。
寒いから一緒に寝るというのは方便で、結局は寂しかったのだと私は思っています。

最近仕事で嫌なことがあって寝つきが悪いとか、人恋しいとか
心に穴が空いているような方には聴いてみてほしい作品です。

冒頭でも触れたように、本作品には別の声優さんのバージョンも存在します。
声優さんごとに色々なタイプの麻唯を演じられていますから
そういった違いを楽しめるのも一つの魅力と言えるでしょう。
一部の声優さんにはフリートークもあります。

卯月杏奈さん…12:19
錯良紗玖さん…10:32
鶴瀬椎さん …10:02
花見るんさん…8:29
姫綺るいなさん…11:13 フリートーク…1:17
pete*さん  …11:37 フリートーク…0:56

ディーブルスト
http://b.dlsite.net/RG04303/archives/1654601.html
↓2014年3月4日に8人の声優さんのバージョンが追加されました
http://b.dlsite.net/RG04303/archives/1657996.html

ステレオボイスエロティック

サークル「ワイルドストロベリー」さんの同人音声作品。

先日の「ツンデレ女王様の強気な催眠隠語」では
かなり残念な記事を書いてしまったため
今度は非催眠で人気のある作品を選んでみました。

本作品は催眠音声の「双子」シリーズのように
左右から別々のキャラが思い思いに語り掛けてくるのが特徴です。

2人の性格は正反対ですし、演じている声優さんもそれぞれ別の方ですから
まったく違ったタイプの声を同時に楽しめるのは面白いですね。

また2つあるパートのうち、前半と後半でちゅぱ音の使い方が違うため
声と同じく音も違った楽しみ方ができるのもポイントと言えるでしょう。



とても仲の良いライバル
双子の姉妹ユリとエリに色々な所を舐められるお話。

「こんな所に呼び出して ごめんね」
ユリは元気で明るい声の女の子。
「ちょっと 伝えたいこと ある」
エリは大人しくやや低い声の女の子。

2人は主人公のことが大好きで、恋人としてどちらを選ぶかを
ユリは胸を押し当てながら、エリは手を握りながら
やや迫るような感じで同時に聞いてきます。

本作品はユリが左、エリが右に位置を固定し
2人に交互、あるいは同時に話しかけられながら進みます。


積極的なユリが先に責め、負けず嫌いなエリがそれを追う。
その様子を2人が掛け合うような形で進めていくことで
お話にはっきりとした流れが生まれています。
聴いているだけで引き込まれるようなものを感じることでしょう。



ちゅぱ音の聴かせ方を意識したエッチ
エッチシーンは2パートあり、合計でおよそ16分30秒。
プレイはキス、耳舐め、フェラ、玉揉み、玉舐めと「舐め」に特化した構成です。
エッチな効果音はありません。

軽くやり取りをした後、ユリが先制攻撃として主人公にキスをし
負けじとエリもキスをするところからプレイは始まります。

本作品のエッチはちゅぱ音にもこだわっており
前半と後半では違った形でちゅぱ音を聴かせてくれるのが特徴です。

具体的に言うと、前半では2人は意識して交互にちゅぱ音を鳴らします。
こうすることで2人の音の違いを無理なく両方楽しめるのと同時に
無音の時間がなくなることで、お話の密度が上がるわけです。

一方後半はと言うと、あくまで部分的ではありますが
フェラシーンで2人が左右同時にちゅぱ音を鳴らします。

2人の中の人が違うことに加えて
左はユリが「ぶぶぶっ」と唾音をまき散らしながら、下品におちんちんをしゃぶる音
右はエリが「きききゅ」と吸い付くようにたまたまを舐める音、と
まったく違ったタイプのちゅぱ音が同時に襲い掛かることで
複合的な音の重なりを楽しむことができるでしょう。

「おちんちん おちんぽ おちんこ ちんこ ちんちん」
他にも意図的に淫語を連発してくるシーンがあります。
興奮させるのを狙っているかのように、わざと色っぽく言うユリもいいですが
モジモジしながら恥ずかしそうに言うエリもたまりません。

このように、短時間ながらも面白い要素が詰まったエッチとなっています。



ちゅぱ音好きならかなり楽しめる作品
非催眠で双子形式が採られているやや珍しい作品です。

プレイがリップ音や唾液音を生み出すものに集中しているおかげで
それらを短時間で集中的に聴ける抜き重視の作品でもあります。

2人は主人公を取り合う間柄ではあっても、双子なだけにとっても仲良し。
たぶん普通に取り合っていたら圧倒的にユリが有利なのでしょうけど
半ばリードするような形でエリにも機会を与えることで、公平な勝負を行っています。

甲乙つけがたい状況を作ることで
この状態を長く楽しみたいと思っているのかもしれません。
雰囲気はとってもあまあまですから万人向けです。

ちゅぱ音は前半が控えめな音、後半はやや激しく下品な音が流れますが
全体的なペースはゆっくりとしています。
挿し絵を見る限りではかなり若いようですし
年齢相応の丁度いいペースなのではないでしょうか。

値段も17分で300円ならまず妥当なラインだと思います。

CV:ユリ…霜月優さん、エリ…卯月杏奈さん
総時間 16:52


オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


体験版はこちらにあります

まどろみ世界

サークル「エロトランス」さんの催眠音声作品。
「ヘミシンク音」という特殊な音を使用している、とても珍しい作品です。

過去当サイトでも
【音責め】あまラブ堕天使のH昇天トランス!【催眠】
第3弾
の2作品で登場していますが、改めて簡単に説明すると

イヤホンの左右から別々の周波数の音を流すことで、頭の中に音のうねりを発生させ
その周波数の差に当たる分のα波を脳に強制的に生み出させる。
それにより脳の状態をコントロールする、といったものらしいです。

つまりヘミシンク音を聴いていると、自然と気持ちがよくなってきます。
本作品ではその状態になった聴き手に色々と意識をさせることで
ドライオーガズム-精神的な絶頂を誘発するように進められています。

今回は男性向けバージョンでのレビューとなります。



まずはヘミシンク音に体を慣らしていこう
ヘミシンク音を聴きながら、お姉さんに言葉でイかされるお話。

「早速ですが 今から音を流します」
お姉さんはとても落ち着いた声の女性。
簡単な注意事項を話した後、早速ヘミシンク音を流しながら
どういった姿勢でこの音に向き合えばいいか、などの心得を説明してくれます。

本作品の主役であるヘミシンク音は
「ブオーン」と小刻みに震えるような音をしており
聴いていると全身が軽く揺さぶられるような感覚を受けるかもしれません。

ただ、長時間聴いていても頭が痛くなるほどの揺れではないので
途中で投げ出す方はそこまでいないのではないでしょうか。
「聴き慣れない音だけど、嫌ではない」そんな感じです。

基本的には作品のほとんどの時間で流れ続けますから
自分でも聴き続けられるかについては
実際に体験版を聴いて確認してみてください。

ちなみに、作中では全部で7つの音が用意されており
催眠の深度が進むにつれて段階を上げていくことになります。

催眠は時間にして39分ほど。
最初は深呼吸や脱力を行いながら、少しずつヘミシンク音を体になじませていきます。

「あなたの脳は ゆっくりと そして確実に溶かされていく」
ヘミシンク音を実際に聴いてみると、まず頭がぼんやりしてくるのがわかるでしょう。
それにお姉さんのセリフを区切った、ゆったりとした声が加わることで
自然と眠くなってしまうかもしれません。

「考える力も 脳味噌も 脳味噌のしわが無くなっていき 溶けて 液体となっていく」
お姉さんはヘミシンク音の段階を少しずつ上げながら
主人公の心をとろとろに溶かしていきます。
意識が混濁した状態の中で、なんだか体がふわふわと浮いているような
そんな不思議な感覚を私は味わうことができました。



体の敏感な部分を意識することで、より感じるようになる
エッチシーンはおよそ9分間とかなり短め。
プレイは言葉による絶頂が表現としては一番わかりやすいでしょう。

エッチな効果音はありません。
セルフもありません。

「7の音は あなたを性的な快楽へ導くために 特化した音」
ヘミシンク音を徐々に変化させることで
まどろみの世界へと引きずり込まれた主人公は
お姉さんの言葉により、快感を意識してしまうことになります。

「あなたの乳首を吸う いやらしい音が リアルに聞こえてくる」
よくある言葉責めのような「変態」などの罵声を浴びせかけるタイプではなく
本作品ではお姉さんがシチュなどを口に出すことで主人公に意識をさせて
それによって快感を誘発する
、そんなかなり珍しいプレイが繰り広げられます。

乳首、股間と意識を向けさせた後はカウントダウン。
短いスパンで何度も何度も繰り返すことで、感度を上昇させていき
とどめはビシッと叩き付けるような声で、絶頂へと導いてくれます。

私の場合は下半身が痙攣するような感覚でしたが
この瞬間にどういった感覚が生まれるかは
本当に人それぞれなのではないでしょうか。

以上のように精神を責めるような形で進められていながらも
お姉さんが言葉で痛めつけるようなタイプではなく
聴き手にイメージを浮かび上がらせ、自発的に気持ちよくなる手助けをするような
ちょっと変わった切り口のプレイとなっています。



「脳がとろとろになる」感覚を味わいやすい作品
催眠特有の「脳が気持ちよくなる」状態を比較的簡単に体験できる作品です。
流れ続けるヘミシンク音を聴いていれば自然に意識がぼやけ
心地よい気分に浸ることができるでしょう。

プレイは一応股間を触っていいみたいなことを言われるため
セルフも有りと言えば有りなのですが
直接的なエロではなく、聴き手にイメージさせて興奮を促すタイプで
イかせ方自体は完全にドライを意識していますから
どちらかというとドライの方が目指しやすいと思います。

属性はSでもMでもいける万人向けでしょうか。
初心者には…私はあまりお薦めしません。
たぶん経験を積んでから聴いた方がずっと楽しめます。
だから初心者の段階で聴いてしまうのはちともったいないかなと。

ヘミシンク音も段階的に徐々にきつくしていく丁寧な運びですから
精神に過度な負担がかかる可能性は低いでしょう。

ただ、気持ちいいからといって必要以上に聴き続けるのは体に毒です。
複数回聴く場合は、連続で何回もループさせて聴くようなことはせずに
きちんとある程度の期間を開けながら聴いていってください。

CV:卯月杏奈さん(男性向け) 輝さん(女性向け)
総時間 1:02:03(男性向け) 40:51(女性向け)


オススメ度
■■■■■■■■■□ 9点


体験版はこちらにあります

2017年10月27日追記
再レビューを公開しました。
http://doonroom.blog.jp/archives/73140185.html

催眠巫女~憑依と浄霊~

サークル「エロトランス」さんの催眠音声作品。

巫女や幽霊といったオカルトな世界観に
女体化を絡めた一風変わった作品です。

一般的な女体化作品の場合
何らかの事情により、主人公自身が女性に変化していきますが
本作品では基本的に性別の変化はありません。
男性の体のままで、女性の感覚を味わう特殊なタイプです。

本作品には男性用・女性用・男女両用の3パターンが同梱されています。
今回は男性用でのレビューとなります。



「それは霊の仕業です」
除霊師のアンナに浄霊の儀式を行ってもらうお話。

「あなたがここにきて すぐにそれが霊の仕業だとわかりました」
アンナはとても整った声の女性。
四六時中性欲が収まらない悩みを抱えてやってきた主人公を助けるために
彼に憑りついた、とある女性の霊を成仏させてあげることにします。

催眠導入はおよそ20分間。
まずは軽くストレッチをしたり、体のツボを押したりすることで
催眠にかかるための準備を整えていきます。

「この霊は 一つの大きな願望が叶えられなくて成仏できず 現世に残っている」
催眠は彼女の話を聞く形で進められており
主人公に憑りついた霊の特徴や、そうなった経緯などを割と事細かに教えてくれます。

女体化した際のイメージの材料になる部分ですから
ここで知識として、どんな女性だったかを頭に入れておいた方がいいと思います。

「彼女が行いたくても 行えなかったこと あなたが叶えてあげましょう」
霊の情報をインプットした後、いよいよ主人公の体に憑依させることになります。

といっても、そこまで特別な事を行うわけではなくて
「もっと身を委ねて もっとリンクしてあげなさい」
霊の特性を自分に植え付けて、主人公との距離を縮めていく
イメージ誘導のような形が採られています。

一般的な催眠音声に比べると、ストーリーがしっかりしているため
彼女の話を聴いていると、自然と引き込まれていくものを感じます。

そして本作品においては、催眠音声を聴くときの基本である
「すべてを敢えて聞こうとはせず、流れに身を任せる」
これがかなり大事だと思いました。

アンナは本当に色々な事を話してきますので
そのすべてを拾い上げていると、催眠状態には入れないかもしれません。
だからある程度自分の判断で、情報の取捨選択をする必要もあるでしょう。

きちんと正確にではなく、ぼんやりと大まかにとらえた方が
催眠に入りやすいと私は思います。
そういうテクニックを要求されることを考えると、中上級者向けの内容かもしれません。



女性に心を支配されての連続絶頂
エッチシーンはおよそ15分間。
プレイはオナニー(性器と乳首)になります。
効果音はありません。
オナニーをするのですが、セルフはありません。

「さて…幽霊さん こんばんは 私はあなたの味方ですよ」
ここではアンナの口調が女友達に話しかけるような、甘く柔らかい感じに変わり
彼女の力を借りながら、憑依した性欲旺盛な女性の霊になりきってオナニーをします。

本作品は男性の体に女性の魂が宿る、というシチュですから
女体化作品でありながら、肉体が女体化する描写がありません。
こういうタイプの作品を私は他に知りません。

ただ、プレイの様子自体は女の子のオナニーそのもので
整合性をつけるために、性器を敢えて「あそこ」とぼかした表現にしていたり
絶頂を迎えた時は射精はせずに、短時間で何度もイくことになります。

オナニーは2回に分けられており、どちらもカウントに合わせて絶頂します。
ドライオーガズムを目指すことになりますから
女の子になりきった気分で、射精を伴わないタイプの絶頂に挑戦してみてください。

私は肉体も女体化させたイメージで聴いていました。
事前にどんな女性かを教えてくれるようになっていますし
そうした方が余計な事を考えずに済む分いいと思ったからです。

明確に触れずぼかしてあるのなら
聴き手の好きなように解釈すればいいのです。
大事なのは、最終的に気持ちよくなれるかなのですから。



女体化音声の一つの新しい形
女体化の過程を敢えて排除した、珍しいタイプの女体化作品です。

女体化のコンセプトに合わせて物語を設定した、というよりは
物語を考えた結果こうなったかのように流れが自然なため
聴いていて違和感を覚える方はほとんどいないと思います。

催眠は無心になって聴いているだけで問題なく入れるでしょう。
個人的には余計な情報がちょっと多いかな、と感じましたが
それらも含めてアンナの声だけに意識を向けていれば
かなり深いところまで入れると思います。

エッチは女体化に慣れていれば十分に楽しめる内容です。
心と体を開放して、好きなだけオナニーすることをアンナが許してくれますから
満たされた気持ちの中で、心地よい感覚に浸り続けることができます。

属性的には万人向けですね。
私は絶頂時に、股間の奥の方を軽く手で握られているような感覚が味わえました。

ただ催眠・エッチ共に、ある程度の経験があるのが望ましい内容です。
多分催眠音声の経験があればあるほど、より楽しめるのではないでしょうか。
私個人は凄く楽しめたけど、初心者もそうかと言われると疑問を感じます。

だから、初心者の方が現時点で本作品を聴いた場合は
もっと経験を積んだ時に、もう一度改めて聴いてみることを強くお薦めします。
きっと最初聴いた時とは違った、より深い感覚を得られるはずです。
その違いを楽しむのも面白いかもしれませんね。

総合的に見てかなりの良作と判断しました。

CV:卯月杏奈さん
総時間 45:26(男性用) 45:21(女性用) 45:00(男女両用)


オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

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