サークル「Si-A」さんの催眠音声作品。
今回紹介する作品は、私立図書館で司書とストーリーテラーをしてる女性が
そこを訪れた男性に催眠を交えた気持ちいい物語をします。
タイトル通り物語を読み聞かせながら催眠をかけるのが特徴で
本の物語、彼女の物語、2人の物語と3つのお話を用意し
それぞれに違う目的を定めてゆっくりじっくり進めます。
エッチな読み聞かせで幸せなひと時を
「あら? お客様ですか? あ、ごめんなさい 普段は見慣れた方しか来られないので ちょっと驚いてしまって」
エリは甘く清楚な声のお姉さん。
図書館にやって来た主人公を意外そうな表情で迎えると
ここのことを教えてから催眠術の本を取り出します。
本作品は本の貸し出しができない代わりに読み聞かせサービスをしてる図書館で
彼女が彼をおよそ70分に渡ってエッチにもてなします。
2人が初対面なのでフェラやSEXといったドスケベなことはしませんが
最初はドライ、次は射精と2種類の絶頂を順にやる割と踏み込んだ内容になってます。
「今いるこの場所だけ 時間の流れがゆっくりなのではないかと感じるほど のどかで 心地のいい陽気」
そして彼女は彼に直接語り掛けるのではなく
物語を読みながら催眠の感覚を遠回しに伝える形でサービスを進めます。
催眠は自然に関する素材を多めに盛り込んで癒しや落ちる感覚を膨らませ
エッチはあるキーワードと暗示を組み合わせておちんちんを中心に気持ちいい感覚を与えます。
勘違いしないで欲しいから先に言っておきますと
本作品の物語は催眠ボイスドラマのような込み入った設定はありません。
ストーリーを楽しむよりも、あちらの世界に入り込んだ気分にさせることを重視してます。
かなり大衆性の高い内容になっててイメージしやすいです。
現実世界から物語の世界へ
楽な姿勢で目を瞑り、まずはエリの読み聞かせに耳を傾けます。
物語の主人公は緑豊かな場所に住む少年で
見慣れた山へ山菜を採りに行く途中に草原で横になります。
目の前に広がる緑の大地、そこから漂ってくる甘い花の匂い、そして心地いい日差し。
自然に関するイメージをいくつも組み合わせてひとつの世界を作ります。
「大きく 息を吸って 何の花の匂いか 嗅いでみる 少し息を止めて 花の匂いを思い出す」
そしてこれらの一部始終を聴き手目線で語って没入感を与えます。
詳細は伏せますがそうなるようにセリフの言い回しに気を配ってました。
深呼吸の合図を出したり脱力の暗示を入れるシーンもあって
物語を聞いてるだけで自然と緊張がほぐれていきます。
ある程度リラックスできた後は別の場所へ移動します。
ここでは浮遊感や頭が真っ白になる感覚、そして落ちる感覚を順に与えて
今よりも深い催眠状態へ導きます。
「ふわふわ 雲に飲み込まれて 自然と真っ白な雲が 体の中に取り込まれていく」
「ふわふわ」「ぽかぽか」といった擬声語を多めに挟んでセリフに柔らかさを持たせ
先ほど生まれた心地よさがより強くなるようじっくり丁寧に働きかけます。
浮遊感と落下感はほぼ正反対の感覚ですから違いを実感しやすいです。
彼女の声に引っ張られる形で移動するシーンもあったりと
イメージと言葉を組み合わせて物語の世界を移動する様子を主観的に表現します。
物語の流れに沿って技術を施すタイトル通りの催眠です。
聴き手を彼女が作り出した世界へ案内することを目的に
最初のパートは元からある本を読み聞かせながら深呼吸、分割弛緩法、浮遊感を与える暗示、軽い沈黙法
次は本来存在しないこの物語の続きを彼女が作る形で深化させます。
物語の内容がシンプルだからぼーっとしながら聴けますし
出てくる素材も草原、花、雲など誰でも知ってるものばかりで簡単にイメージできます。
ストーリーを複雑にするよりも、暗示の量を増やしたり催眠との親和性を上げるほうに力を入れてます。
私が聴いた時は浮遊感を伝えるあたりで意識のぼやけがそれなりにあって
次のパートで全身がゆっくり落ちていく感覚が味わえました。
この内容なら催眠音声初心者でも普通に楽しめると思います。
幸せに浸りながら気持ちいい絶頂へ
プレイは感度上昇、カウントによる絶頂、オナニーです。
エッチな効果音はありません。
セルフはありです。
途中で服を脱ぐ指示が出ることはありません。
「あなたが 気持ちよく幸福を感じられる方法 そう おちんちん 気持ちよくなりたいって思いませんか?」
催眠を使った読み聞かせで主人公を自分の世界へ案内したエリは
彼と協力してちょっぴりエッチな物語を作ります。
エッチは彼女と直接触れ合わず言葉と暗示で気持ちよくします。
前半の12分間はドライオーガズムを目指すシーン。
おちんちんを中心に感度が上がる暗示を入れ、それからカウントを数えてイかせます。
「ジーンとした快感が 体中に広がる ピリピリ ピリピリと 痺れるような快感が じんわりとした快感が おちんちんの気持ちよさを際立たせる」
引き続き読み聞かせ形式を採用してますが、セリフの内容は一般的な催眠音声に近いです。
上のように割とストレートな言い回しで感度を上げますし
カウントもひとつ数えるたびに追加の暗示を入れる堅実な内容です。
純粋なエロ要素は「おちんちん」をそこそこ言うだけですから催眠重視のプレイと言えます。
感度を上げる際におちんちんへ集中するアプローチをかけるため
股間が熱くなったりムズムズする人が結構いると思います。
追い込みは丁寧ですけど時間が短いのでドライの感覚は軽めでした。
後半の11分間はセルフによる射精。
指示は開始や射精の合図といった必要最低限に留め
腕が勝手に動く暗示や気持ちよくなる暗示を入れながら少し意地悪します。
「ほら また手が速くなっちゃう 気持ちいいのがどんどん溜まっていく」
先ほどやった感度上昇の内容を考えればこちらのほうがメインになるでしょう。
前半でおあずけされた後にしごくから余計気持ちよくなれます。
意地悪すると言っても彼女の清楚なキャラが崩れるほどではありません。
ドライはすんなり追い込んだからここは多少捻りを加えてるだけです。
このように、純粋なエロさよりも技術を駆使して2種類の絶頂へ追い込むノーマル~ややM向けのエッチが繰り広げられてます。
癒し重視の穏やかな作品
エリは自分の読み聞かせを初めて利用する主人公に満足してもらおうと
最初は本に書かれてる物語、次はその続きとして自分が作ったオリジナルの物語を順に聞かせ
それらの中に癒しを感じるイメージや暗示を多く入れて没入感と心地よさを与えます。
そしてエッチは前半がドライ、後半はウェットと目標を変えて引き続き催眠重視でリードします。
声も態度も穏やかなお姉さんが読み聞かせをテーマにしたエッチな催眠をかけるシチュ
物語を追う形で自然物のイメージをさせたり癒しの暗示を入れる流れを持たせた催眠
エロさよりも催眠の技術を駆使して2種類の絶頂へ追い込む安定感のあるエッチ。
物語の世界へ入り込んでる感覚を味わわせながら気持ちよくする形で作品を組み立ててます。
中でも催眠は本作品の肝となる要素なので作りがしっかりしてます。
音声を聴く前は現代催眠の技術を駆使して誘導すると予想してたのですが
実際は使う技法や暗示の表現方法が古典催眠寄りで構成されてます。
読み聞かせ形式でかける時点で十分個性を出せてるから、あとは無理せず手堅くやってます。
エッチはもうちょっと物語性を出せてたら良かったかなぁとも思いますが
2人が直接絡む展開は唐突過ぎるし、このへんが落としどころなのかもしれません。
前項でも書いたようにドライよりも射精重視の責め方をしてます。
絶頂シーンはドライ1回、射精1回。
淫語そこそこ、ちゅぱ音と喘ぎ声はありません。
CV:秋野かえでさん
総時間 1:06:24
オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点
体験版はこちらにあります
追記
2022年2月28日まで30%OFFの924円で販売されてます。