同人音声の部屋

同人音声および催眠音声について、平均3000文字程度のオリジナルレビューを掲載しているサイトです

タグ:冬岸るい

   ● 座敷童女と見る夢 ―初恋―
   ● 甘え犬 お姉さんの犬になって甘やかされる音声催眠
   ● 東方入眠抄11 わかさぎ姫に堕ちていく水中催眠


座敷童女と見る夢 ―初恋―

サークル「Re:Volte」さんの催眠音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、里に住み着いて子供たちをずっと見守ってきた座敷童女が
すっかり成長した男性と再会し安眠のお手伝いをします。

キャラやストーリーに力を入れたドラマ仕立ての誘導が行われており
催眠暗示は深化や入眠時に固めて入れる程度に留め
その代わり彼女のお話、BGM、囲炉裏の音といった別の要素で癒しと眠気を与えます。
座敷童女が選んだ道
座敷童女に催眠をかけられ眠りにつくお話。

「おや 起こしてしまったかの?」
座敷童女は上品で可愛い声の女の子。
都会の喧騒に疲れて故郷へ帰ってきた主人公が目覚めたのに気づくと
自分の姿が見えることに驚き昔話を始めます。

本作品はサークルさんのオリジナル作品第3弾。
子供時代の彼を始め多くの人々を陰ながら見守ってきた彼女が
昔語りをしながらおよそ35分に渡る癒しの催眠を施します。

東方入眠抄シリーズを数多く制作されてきたサークルさんなだけあって
ストレートに催眠を施すのではなく、キャラやストーリーを大事にしたドラマ性のある誘導を行います。
暗示をガンガン入れるタイプじゃないので催眠に入ってる感覚はそこまでしないでしょうが
音声を聴くうちに癒されたり眠気を感じる人は多いと思います。

「小さい頃は よく遊んだんじゃぞ まあ 忘れてても仕方のないことじゃ」
それに最も貢献してるのが彼女の存在。
「~じゃ」という古風な言葉遣いで序盤から親しげに語りかけます。
彼女は彼のことをよく知ってますが、彼はとある事情で昔の記憶を失ってるそうです。
その理由も含めて2人の関係を少しずつ紐解いていきます。
しっかりしたストーリーがあるので聴いてて純粋に面白いです。

所々にBGMや環境音を取り入れてるのもポイント。
音楽も手がけられてるサークルさんらしいやり方で作品世界に引き込みます。
催眠と直接関係のある要素ではありませんが、臨場感やイメージ力の向上に役立ってるのも事実です。
そしてこれは作品の特徴であるドラマ仕立ての誘導と相性が良いです。
昔の思い出を辿りながら
催眠は2パート36分間。
横になって目を瞑り、まずは深呼吸や鬼ごっこで心身をリラックスさせます。
ちなみに催眠開始後は彼女の声にたびたびエフェクトがかかります。

「わしはこっちじゃぞ お姉さんを捕まえてごらん?」
「お主の手が わしに触れる 温かな感触に 心が安らぐ」

世間では立派な大人でも座敷童女から見れば主人公は可愛い子供です。
だから昔やった遊びに再び取り組む形で意識の力を上手に弱めます。
彼女の手が鳴った方向へ意識を向けるというもので、繰り返すと軽い疲れやぼんやりした感覚がします。
彼女を無事捕まえた時にその温かさを伝えて安心感を与えるのも良いです。

ある程度落ち着いた後は安眠の舞台となる忘れられた場所へと旅立ちます。
カウントを数える合間に「落ちる」「浮かぶ」などの暗示を厚めに入れて催眠状態を一気に深めます。
私が聴いた時も数が進むたびに全身がズーンと重くなりました。
ストーリー重視ですが要所はしっかり技術を行使していて安定感があります。

2番目の「忘れられた場所」パートは彼女が生まれ育った場所へと移動し
そこにあるあばら家で寛ぎながら昔話の続きを聴きます。

「ぱちぱち燃える炎が お主の体を温めてくれる 体の芯から ぽかぽかしてくるね」
ここでは到着後に彼女がつけた囲炉裏の音が癒しを与えてくれます。
昔話についても作品の全貌がわかるものになっており、最後まで聴くとしんみりするのではないでしょうか。
私はパートの中盤あたりでホロリと涙が出ました。

「眠気がお主を包み込む 暗くて暗くて 温かな漆黒の眠り」
そしてすべてが終わった後に眠りの世界へ導きます。
再会できたことが余程嬉しかったのか、母親のような安らいだ声でゆっくり数を数えます。
和風情緒漂うBGMが流れたり、セリフの間隔を意識して長くするなど
聴き手がすんなり眠れるよう気遣いながら物語を締めくくります。

ちなみに本作品にはおまけの後日談がありまして
本編視聴後はそちらも合わせて聴くことをおすすめします。
解除音声がついてないので本編の最後に眠らなかった場合は他作品の解除音声を聴いてから
そのまま寝入った場合はおまけを直接聴く形になります。

このように、彼女との思い出を振り返りながら眠りにつく流れのある催眠が繰り広げられてます。
ちょっぴり切ない作品
東方入眠抄シリーズと同じく登場人物の個性と魅力を引き立たせた作品です。

座敷童女は久しぶりに再会した主人公と新しい思い出を作ろうと
催眠を使ってまずは彼の疲れた心をほぐしつつ自分の生家へ案内します。
そして移動後は囲炉裏に当たりながら膝枕をして安眠へと導きます。

見た目は若々しいけど母親のような優しさと包容力がある彼女のキャラ
昔の出来事を振り返る中で技術を行使するストーリー重視の催眠
BGMや環境音で雰囲気を盛り上げる演出。
作品独自の要素を活かしたちょっぴり切ない物語が楽しめます。

Re:Volteさんは東方入眠抄シリーズで完成された作風を持つ一方で
オリジナルは自分の持ち味を活かせてなかったり個性が薄いなど首を捻る部分がありました。
それが今作でほぼ解消されたと私は見ています。
あちらの良かったところを上手く落とし込んでるなと。

催眠の技術自体は古典系の基本的なもので揃え
その間に昔語りや彼女の心情描写を違和感なく組み込んでます。
最近の催眠音声は物語の中に暗示を散りばめる現代催眠型も結構ありますけど
本作品の場合は技術とドラマ部分をある程度分離したうえで共存させてます。

2人の関係やストーリーこそが一番の聴きどころですね。
最初はわからなかった部分が少しずつ明らかになっていきます。
本編だけだとしこりが残るかもしれませんけど、後日談まで聴けばスッキリできます。

ストーリー性のある作品が好きな人には特におすすめします。

CV:冬岸るいさん
総時間 49:37(本編…44:30 おまけの後日談…5:07)

オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

追記
作品自体の点数は7点。
50分で400円とコスパが良いので+1してあります。

甘え犬 お姉さんの犬になって甘やかされる音声催眠

サークル「Re:Volte」さんの催眠音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、OLのペットとしてマンションで飼われてる子犬が
彼女に甘やかされたり一緒に寝る様子を催眠を使って疑似体験させます。

サークルさんの看板シリーズ「東方入眠抄」から脱却したオリジナルのお話になっており
催眠パートは深呼吸や温感操作を中心としたリラックス重視の誘導で犬化を進め
その後は彼女に抱っこされたり体を撫でられるあまあまなひと時を過ごします。
犬になりきって甘やかされよう
OLが飼ってる犬になって甘やかされるお話。

「ねぇ あなたは犬派? それとも猫派?」
案内人はのんびりと話す穏やかな声の女性。
音声を聴く際の注意事項を説明し、犬と猫どちらが好きか尋ねてから
彼女が飼ってる犬になる催眠をかけ始めます。

本作品は人間とは違う存在に生まれ変わって癒しと安眠を得ることを目的に
彼女が20分程度の催眠をかけてからOLにバトンタッチしマンションの自室で夜を過ごします。
東方入眠抄シリーズで有名なサークルさんの初オリジナル作品ということで
東方キャラはもちろん、効果音や音楽も一切入れずに勝負してます。

音声作品の場合「犬」と言われると女性の奴隷になるシチュを思い浮かべる人もいるでしょうけど
今回は生物としての犬ですから至ってノーマルな内容です。
OLも最初から抱きしめて頭を撫でたり一緒に寝るなどスキンシップを積極的に取ってきます。

催眠はおよそ20分間。
仰向けに横になって目を瞑り、まずは深呼吸やお腹のあたりが温まるイメージで心身をリラックスさせます。
ちなみにこのパートだけは案内人の声に多少のエフェクトがかかります。

「吸ってー 吸うたびに体が満たされる 吐いてー 出る 出る 全部出ていく」
「薄い朱色 温かい 温かい もっと温かくなっていく」

深呼吸はゆったりしたリズムで吸う時と吐く時の両方に軽い暗示を入れ
温感操作をする際も暖色のイメージを織り交ぜながら感覚を伝えるなど
東方入眠抄シリーズで培ってきた経験を活かして催眠を進めます。

深呼吸するシーンが多いのでそれだけでも気持ちがスッキリするでしょう。
温感は丹田を中心に全身へと広げていく流れになってまして、お腹のあたりが最も熱の変化を感じやすいです。
体を温めるのはリラックスに加えて毛皮を纏った犬の体温に近づける意味もあるのだと思います。

本題の犬化が始まるのは催眠開始からおよそ11分後。
右手、左手、右足、左足、頭、体と全身を大まかに分け
それぞれで短いカウントを数えながら体が縮んでいく暗示を入れます。
そして赤ちゃんくらいのサイズになったところで再度深呼吸しながら今度は犬の気分を膨らませます。

「頭が小さくなっていく だんだんと小さくなる 意識して 意識して」
「犬になる 君の体が 犬になる」

OLが飼ってる子犬に合わせて体を小さくする流れは良いのですが
表現がストレートすぎて私には受け入れにくく感じました。
肝心の犬化も「犬になる」と数回言うだけですし、もう少し準備と工夫をしてから持っていってほしかったです。

体を縮めるにしても直接「小さくなる」と言うよりは
例えば目の前にある木がだんだん大きく見えるようになるとか
別の方向から変化を実感させたほうがしっくり来ると思います。

「落ちていく 落ちていく 意識の底まで 落ちていく」
もうひとつ気になったのが体の縮小や犬化を終わらせた後に深化の暗示を入れてることです。
催眠音声で深化させるのは催眠者の暗示をより受け入れやすくするためなので
メインの暗示にあたる犬化をその前にやってもあまり効果がありません。
犬化のアプローチをこのまま変えないにしても深化シーンとの順番は逆にするべきです。

以上のことから確かに癒やされるのだけど犬になりきるのは難しい催眠と私は見ています。
お姉さんとひたすらイチャイチャ
催眠終了後に始まるドラマパートは3パート12分間。
帰宅後、OLがシャワーを浴びてる最中、就寝時とパートごとに時間帯を移動させ
彼女とスキンシップを取ったりお話する様子を犬の立場で楽しみます。
そしてここからはメインの語り手が案内人からOLに代わります。

「よーしよしよしいい子だねー いい子いい子 ポチは一人でお留守番できたんでしゅねー えらいでしゅねー」
彼女は犬(ポチ)を相当に溺愛してるのでしょう。
一人ぼっちで留守番してて寂しそうな彼を見るとすぐさま抱きつき体を撫で撫でします。
最中のセリフも赤ちゃんに対するような柔らかい言葉で甘やかすものばかり。
そんな彼女の幸せそうな表情にとても癒やされます。

シャワー待機パートはOLがシャワーを浴びながら鼻歌を歌う様子をドア越しに聴くといったもの。
これといったセリフはないですけど彼女を見守ってる雰囲気が出てます。
最後のおやすみパートは体を密着させて軽いお話や子守唄を歌ってから眠りにつきます。

これら3パートは完全なボイスドラマになっており
彼女に可愛がられてる様子を起点にイメージや幸福感を膨らませるとか
撫でられてる感覚を暗示で伝えるといったことは特にしてきません。
セリフの表現は犬視点で統一されてるものの、残念ながら内容が催眠から離れてしまってます。
風変わりな癒し系作品
催眠音声よりも催眠つきのボイスドラマと呼んだほうがしっくりくる作品です。

愛するペットのために日々仕事を頑張ってるOLが
帰宅後に犬とイチャイチャして明日への活力を補給します。
そしてその様子を犬視点で楽しめるように催眠をかけたりそちら寄りのセリフを投げかけます。

犬になりきって癒される催眠音声らしいテーマ選び、ドラマパートの徹底した甘やかしっぷり。
東方入眠抄との違いを出すために色んな部分を変えて作られてます。

「休みになったら ちゃーんと一緒に遊ぼうね ずーっとずーっと一緒だよ」
私個人は催眠よりもOLの満たされた表情に強い癒しを感じました。
言葉や行動から犬を必要としてくれてる気持ちが強く伝わってきます。
耳かきやマッサージといった既存のサービスとは違った癒しのスタイルがここにはあります。

しかし催眠音声として見た場合、これまで書いてきたことからもわかるように色々と首を捻る部分があります。
肝心の犬化が効果的でないこと、深化のタイミングが不適切なこと
催眠パートとドラマパートが完全に分離してることが主な要因です。
テーマを催眠にあまり活用できておらず、暗示の表現が全体的に単調なのも気になります。

東方入眠抄は技術が至ってシンプルな代わりに東方キャラのイメージを上手く用いてました。
それがオリジナルになったことで武器を使えなくなりこのような催眠が出来上がったのだと見ています。
もうひとつの持ち味である効果音や音楽を活用できてないのも大きいです。

以上のことから今回はこちらの点数とさせていただきました。

CV:冬岸るいさん
総時間 34:23

オススメ度
■■■■□□□□□□ 4点


体験版はこちらにあります

追記
最後に寝る流れですから解除音声は入ってません。

2018年2月15日まで50%OFFの200円で販売されてます。
その場合の点数は5点です。

東方入眠抄11 わかさぎ姫に堕ちていく水中催眠

サークル「Re:Volte」さんの催眠音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、東方シリーズに登場するキャラ「わかさぎ姫」が
偶然出会った人間の男性を独特な手段で眠りに導きます。

湖畔にいる時は水の揺れる音や鳥の声、水中では水の弾ける音など
様々な環境音や音楽を組み合わせた清涼感のある催眠が魅力です。
寂しがり屋の人魚が安眠をお手伝い
わかさぎ姫に眠くなる催眠をかけてもらうお話。

「ねぇ そこのあなた こっちこっち 湖の中ですよ」
わかさぎ姫は素朴で穏やかな声のお姉さん。
自分が住む湖で見かけた主人公に声をかけ自己紹介すると
安眠できずにいる彼にひとまずお話しようと言います。

本作品は霧で迷子になり湖に迷いこんできた彼と彼女が出会い
前半は湖畔で、後半は湖の中で癒しと眠りを提供する様子を楽しみます。
そして聴き手が実際にその場にいる気分を味わえるように
音声開始直後から水に関するいくつかの環境音がバックで流れます。

今は夏なので昼夜を問わず過ごしにくく感じる人が多いと思います。
そんな時期だからこそ涼やかな音はリフレッシュに大いに役立ちます。
催眠の技術だけでなく雰囲気によっても癒しを与えてくれるのが東方入眠抄シリーズの特徴です。

「えっ? 冷たくて気持ちいい? そう言ってもらえるととても嬉しいです」
これからの時間を一緒に過ごすわかさぎ姫もかなりの癒しキャラ。
初対面の彼にちょっぴり恥ずかしがりながらあれこれ世話を焼きます。
彼女は人魚では珍しく淡水にしか棲むことができず、いつも一人で寂しい思いをしています。
その背景を考慮し作中では彼女が体を寄せたり優しい言葉をかけるシーンが数多く登場します。

原作でも普段は歌を歌ったり、石を拾ったりして暮している大人しい妖怪だそうです。
東方シリーズの魅力であるキャラも大事にした催眠を施してくれます。
癒しの声と音に包まれて
催眠は3パート27分ほど。
まずはお馴染みの深呼吸をしたり彼女のカウントを聞いてリラックスします。

「吸ってー 吐いてー 力が抜けていくのが心地いい」
「ぼーっとしてきて もう 何も考えられません 気持ちいいね」

深呼吸の時は吐くのに合わせて体の力が抜ける暗示を
カウントでは数え終えた直後に気持ちよくなる暗示を入れて意識の力を上手に弱めます。
まだ序盤ですからそこまで強烈に眠たくなることはないでしょうけど
バックで流れる水の音も相まって気持ちが落ち着いてくるのは十分に感じます。

またこれらを行った直後に彼女が膝枕をして彼の頭を撫で
同時に優しい旋律のピアノBGMがバックで流れ始めます。
音楽も製作されてるサークルさんなのでこちらのクオリティも高いです。
音や音楽を有効活用して安眠させるところが独特で面白いです。

2番目の「水中催眠」パートはいよいよ彼女と一緒に湖に潜りさらなる安らぎを得ます。
足から腰、そして胸と水に浸かっていく様子に暗示を絡めてさらに脱力を促し
入水後は「ごぼごぼ」という水の弾ける音を流しながら
カウントと「沈む」を意識して盛り込んだ暗示でさらに深い催眠状態へと導きます。

「沈む 沈む あなたの意識が 沈んでいきます」
水中に沈むイメージを使った深化は多くの催眠音声で登場する手法ですし
手足がピリピリするとか、ずーんと重くなる感覚がする人がきっといるでしょう。
本作品ではカウントを数えるシーンの多くで複数回数え、より多くの人に感覚が伝わるよう工夫しています。

「このままずっと 私が抱いていてあげるね 永遠の眠りに一緒に堕ちていきましょう」
そして最後の「泡沫と消える人魚の夢」パートは湖の底にたどり着いたわかさぎ姫が
主人公を抱きしめながら自分の気持ちをぽつりぽつりと語ります。

催眠の技術と呼べる要素はほとんどないのですが
これまでのパートでリラックスできていることや、先ほどとは違うピアノBGMが流れるおかげでとても癒されます。
無理矢理寝かせるのではなく、自然と眠くなる雰囲気作りに力を入れた安眠誘導です。

このように、2人が水中に潜るイメージに技術と音を絡めた催眠が繰り広げられています。
涼しい気分にしてくれる作品
様々な水の音によるリフレッシュと、わかさぎ姫の穏やかで儚いキャラによる温もりの両方が感じられる作品です。

彼女は人間が滅多に訪れることのな場所に迷いこんできた主人公を親しげに迎え
鱗のある下半身を触らせてあげたり膝枕をして害意のないことをはっきり伝えます。
その上で古典系の技術と舞台の湖を融合した催眠で少しずつ眠らせます。

さらに夏に多くの人が感じる寝苦しさを解消する手段として水の音を流します。
川や海よりも静かな湖畔の様子、海やプールに入った時とほぼ同じ音の鳴る水中といったように
同じ水でも変化をつけて自分が今いる場所を直感的にイメージさせてくれます。
単に癒すのではなく雰囲気作りにもちゃんと役立ててるところが実に良いです。

「暗くて深い 水の底 優しい暗闇が あなたの心を そっと包み込んでくれるよ」
もうひとつの魅力である彼女自身についてはちょっぴり陰のあるキャラに描かれています。
他の人魚のように海に行けないせいで不遇な思いをしてるらしく
それを遠まわしに伝えるかのように彼をとことん大事にします。
ヤンデレと言うほどではありませんが、普通の女性よりも多少重い愛を感じます。

催眠はサークルさんの過去作と同じく基本的な技術がほとんどです。
真新しさには欠けるものの、キャラや音といった他の部分で個性をきちんと打ち出しています。
ただし、作中で何度か登場するカウントの数え方がどれも同じだったのは残念です。

カウントは催眠音声でよく使われますが、目的に応じて声のトーンやペースを切り替えるのが望ましいです。
そうすることで前後の暗示がより効果的に聴き手の無意識に届きます。
例えば脱力させる際に数えるカウントは1セットごとにペースを少しずつ緩めトーンを落とすと
聴き手がそれにつられて呼吸が自然と緩やかになりリラックスしやすくなります。

涼を与えながら眠らせてくれる今の時期にぴったりな作品です。
環境音の流れる催眠音声が好きな人におすすめします。
おまけは「マーメイド喫茶 わかさぎ庵」とBGM2曲です。

CV:冬岸るいさん
総時間 59:11(本編…34:40 おまけ…24:31)

オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

追記
作品自体の点数は7点。
59分400円とコスパがいいので+1してあります。

↑このページのトップヘ