会陰快楽催眠

サークル「ナシミカン」さんの催眠音声作品。

今回紹介する作品は、穏やかでぽかぽかした声と態度のお姉さんが
男性の隠れた性感帯をテーマにしたエッチな催眠を施します。

会陰で得る快感にターゲットを絞った独特なエッチが魅力で
初体験の人でもついていけるようにいじり方をレクチャーしたり
温感操作の暗示や女性がおまんこをいじってるイメージを使って会陰の気持ちよさを教えます。
男性の隠れた性感帯を催眠で開発
お姉さんに催眠をかけられ会陰オナニーするお話。

「はーいっ! いらっしゃいませ~。催眠が楽しめるホテルに、ようこそ~」
お姉さんは甘く柔らかい声の女性。
催眠が楽しめる特殊なホテルへやって来た主人公に注意事項を説明すると
タイトルにもなっている会陰をテーマにしたサービスをします。

本作品は乳首や前立腺と同じく男性の隠れた性感帯にあたる会陰で気持ちよくなることを目的に
彼女が比較的短い催眠と30分近くに渡るエッチを提供します。

催眠音声では女体化やペット化など様々なシチュを扱った作品が現在存在し
最近ですと乳首オナニーや乳首開発をテーマにしたものもちらほら見かけます。
しかし会陰オナニーがメインの作品は極めてレアです。
場所が場所なので難易度は高めですが、うまくいけばおちんちんとは違うタイプの快感を得られます。
途中で乳首をいじる許可が出るものの作中で行うプレイは基本的に会陰オナニーのみです。

知らない方もいるでしょうからまずは会陰について説明します。
会陰は金玉と肛門の間にある柔らかい部分のことで蟻の門渡りとも呼ばれています。
おちんちんのようにいじったらすぐ気持ちよくなるわけではなく
しばらく揉んだり圧力を加えてるとシュワシュワ、パチパチした快感が徐々に湧いてきます。
私も以前ちょっとだけやったことがあるのですがエナジーオーガズムっぽい不思議な感覚でした。

実際にいじってもうまく刺激できてるかわかりにくい部位なので、彼女が催眠の技術を使ってサポートするわけです。
未経験の人が一回目でものすごく気持ちよくなることはおそらくないと思います。
何回か聴いて、そのたびにいじり続けることでだんだんと実感できるようになります。
トレーニング要素の強い作品と思ってください。
落とすことだけを考えたシンプルな催眠
催眠は6パート17分30秒ほど。
仰向けに横になり、目を瞑った状態でまずはゆっくり腹式呼吸します。

「肩の力が抜けて…だらんと、してきます…。心地よい状態に…なれるのです」
7分近くかけてじっくりやるのでこれだけでも意識が多少ぼやけてくるのを感じます。
お姉さんも序盤はコツを説明し、一緒に呼吸しながら後になるほどリラックスする暗示を増やします。
この後も含めて催眠中は会陰に一切触れず深化させることだけを考えて進めます。

お次は催眠音声でお馴染みのカウントを何度も数えながら
力が抜けたり意識の力がさらに弱まる暗示をタイミングよく入れます。

「ほ~らっ。…数を、かぞえるとー…頭の中が、ぼんやり、してきます…。意識が、落ちていきます。…少しずつ、落ちていきます…」
「私が、喋っても、眠らない。…嬉しくなって、ぼんわりして…意識が、なくなる、だけ」

ここも最初はカウントを数えた後に手を叩いて半覚醒させる揺さぶりを意識した誘導
しばらく経つと半覚醒をさせずにカウントと暗示を繰り返す、といったように
パートによってスタイルを切り替えながら丁寧に繰り返します。

流れはいいのですがカウントを数える、あるいは暗示を入れるスピードや語気にさほど変化がなく
特に終盤のシーンで落ちる感覚を味わいにくいのが残念です。

彼女が途中で「0になると効果が一気に強くなります」と言うあたりから
10から5まではゆっくりと、そこから0までは一気に数えてすかさず畳み掛けるように暗示を入れていれば
私も含めて多くの人が催眠に入りやすく感じたと思います。
「落ちる」と暗示を入れるからにはその感覚を言葉や雰囲気で伝えるのが望ましいです。

リラックスして深化させる極めてシンプルな催眠です。
聴き手をお姉さんが言う「催眠の世界」へ案内することを目的に
前半は深呼吸を中心としたリラックス重視の導入、後半は定番のカウントと暗示を絡めた深化と
テーマ性は特に考えずそれぞれを堅実に行います。

暗示の入れ方や内容に色々と問題があった前作「乳首快楽催眠」に比べると明らかにレベルアップしてます。
ただ先ほど書いたように演技にもっとメリハリがあったほうが深化させやすいと見ています。
私も多少の眠気は感じたものの、他の作品で味わった「落ちる」感覚は特にしませんでした。

パートごとに声のトーンを段階的に落とす工夫をしてくれてますし
話すスピードや間の取り方をシーンによって適切に変化させたり
暗示の内容に合ったしゃべり方をしていればより良くなったと思います。
球体心像法を取り入れて会陰にエネルギーが集まるイメージをさせておくとエッチがやりやすくなるかもしれませんね。
時間をかけてじっくり開発
エッチシーンは4パート31分間。
プレイは会陰オナニー、乳首オナニーです。

エッチな効果音はありません。
セルフは有りですが射精表現はありません。

「にゅふふー。…会陰で、いやらしいこと、しちゃいましょ~!」
催眠によってお姉さんの声を素直に受け入れられるようになった主人公は
金玉を包み込むように手のひらを置き、中指と薬指で彼女に言われた通り会陰をいじり始めます。

エッチは終始彼女にリードされる形で行います。
前半の2パート15分間は会陰オナニーに慣れることを目的としたプレイ。
指を使って会陰を押したり揉んだりしながら彼女の声に耳を傾けます。

「少しずつ、場所を変えて…おたま(金玉)の下の、様々なところを、優しく、さわってみましょう」
オナサポボイスでも滅多にいじる機会がない部位なことを踏まえて
序盤は手の置き方や刺激の仕方をわかりやすく教えてくれます。
そして会陰オナニー開始から少し経つと反対の手で乳首をいじることを許可します。

開始直後はあまり気持ちよくないでしょうから乳首オナニーと同時にやるのをおすすめします。
会陰は無闇に擦るよりも痛みを感じないレベルで圧力をかけ続けたほうが快感を得やすいです。
後になるほどじんわりした気持ちよさが湧いてきます。

「お股の下が、温かい。…お股の下が、温かいっ。指で、触っているところが、ほかほかして、気持ちいいっ!」
「悶えちゃいますよね。…勃起した、いやらしい、おちんちんを、体内に挿入されたら…お股の中が、熱い、快感に、包まれて…悶えちゃいますよ、ね」

また彼が催眠状態にある状況を利用して体が温かくなる暗示を入念に入れます。
最初は股間のあたり、しばらくすると下半身全体がぽかぽかするかもしれません。
さらに女性になりきってオナニーしたりおちんちんを挿入されるイメージを膨らませます。
会陰は女性のおまんことほぼ同じ位置にあたります。

暗示で直接操作するのではなく、会陰でより気持ちよくなれる環境作りに催眠を使用します。
会陰をおまんこに重ねるイメージはわかりやすくていいですね。
女体化誘導はありませんが、女体化音声を聴いてる人の方がやりやすいと思います。

「気持ちよさが、強くなって、強くなりすぎてっっ!! 頭の中が、しびれてっ! しびれてっ! とても強力な、快楽の電撃が、上から、全身に落ちるっっ!!」
続く後半も会陰をリズミカルに押させながら強めの暗示を何度も入れます。
催眠のかかりが悪かったせいで私はそれほど快感の変化を感じることができませんでした。
進め方は割と丁寧ですからうまく入れていれば気持ちよくなれる可能性は普通にあります。
ただ最後の絶頂シーンは言葉ではなくカウントでタイミングを指定したほうがよかったかなと。

このように、時間の許す限り会陰をいじり続けるテーマに沿ったエッチが繰り広げられています。
新しいタイプのセルフ系作品
会陰オナニーをとことんやらせてくれるところが魅力の作品です。

お姉さんは主人公が会陰での快感をできるだけ強く得られるように
催眠は手短に済ませ、その分オナニーする時間をできるだけ長く取ります。
そして実際に刺激を与えながらより気持ちよくなる暗示を入れたりイメージを提供します。

会陰オナニーをメインで行う作品自体がこれ以外にほぼ存在しませんし
やや鈍感な部位なので得られる快感は人によって大きな差が出ます。
ただサークルさんなりに工夫しながらリードしてるのは事実です。

催眠は深化部分のクオリティアップに加えて目的を見据えた誘導をして欲しかったです。
例えば催眠パートの最後で会陰に意識が集中する、あるいは敏感になる暗示をある程度入れて
準備を整えた後にいじらせる流れにしておけばまた違ったかもしれません。

私も大して開発してませんからあまり強くは言えないのですが
会陰で得られる気持ちよさはおちんちんや乳首とはタイプが随分異なります。
だからこそ催眠でそのへんを効果的にサポートできればプレイが充実したのではないでしょうか。
おちんちんと違って気持ちよくなりにくい部位ですし、普段のオナニー以上に保険をかけておいても損はありません。

絶頂シーンは最後に1回。
淫語ごく僅か、ちゅぱ音と喘ぎ声はありません。

乳首オナニーやドライオーガズムとは違った快感を目指した意欲作です。
真新しいプレイに挑戦してみたい人におすすめします。

CV:御崎ひよりさん
総時間 59:38

オススメ度
■■■■■■□□□□ 6点


体験版はこちらにあります