ソープランド~ヒプノ~

サークル「フラワー症候群」さんの催眠音声作品。

こちらは作品名の通りソープ嬢のお姉さんにエッチな催眠をかけられます。
ソープなのに型どおりに催眠を行うのはおかしいとサークルさんが考えられたかのように
誘導の段階からおっぱいを押し付けたりおちんちんをいじるエッチなプレイを交えながら
それらに付随する感覚を使って催眠を深めていく珍しいアプローチが特徴です。

エッチは時間に対する射精回数を少な目に設定し、やや焦らすような形で行います。
プレイの描写が全体的に細かくイメージがしやすいため
聴いているうちに股間を中心に自然と熱さが湧いてくるでしょう。



ぬるぬるのローションで催眠の世界へ
ソープ嬢のお姉さんに催眠をかけられてからエッチするお話。

「はーい お客さん 待たせちゃってごめんね」
お姉さんは挿し絵のイメージよりずっと大人びた素朴で優しい声の女性。
初めてソープランドへやってきた主人公がサービスを満喫できるように
早速催眠を使って彼の緊張を解きほぐします。

催眠はおよそ19分間。
少しの間普通に深呼吸を行った後、彼女の合図に合わせて首を上げ下げします。
同時に首を上げる時に息を吐き、下げる時には吸うようにとの指示が出ます。

「息を吐くと首が下がる どんどん下がる 吐けば吐くほど下がっていく 一度下がるともう下がるのを止められない」
最初に数回行ってから最後だけやや変則的なタイプに切り替わり
同時に入る暗示で枕に首がすーっと吸い寄せられるのを感じるかもしれません。
首の上だけですが軽く運動をすることで自然なリラックスができるでしょう。

「柔らかなおっぱいが押し付けられて 全身の力が抜ける」
お次は多めのカウントをこちらが数え、それと同時に彼女が脱力する暗示を入れてきます。
舞台がソープランドであることを踏まえて、おっぱいを押し当ててその柔らかさで脱力させるなど
ソフトなプレイを行うような形で催眠を進めているのがいいですね。
テーマに沿った催眠を施して作品の世界に引きずり込もうともしています。

同時にカウントを数える理由は聴き手の意識をそちらに向けて
彼女の声に対しては無防備な状態を作り出すのが目的と思われます。
人間の脳は2つのまったく違うことを同時に処理するのが苦手ですから
軽く混乱して頭がクラクラしてくる人もいるでしょう。

「ローションが塗られていく 塗られるとぬるぬると気持ちいい」
そして最後はローションを体に塗られたりおちんちんを軽くいじられながら
合間に深呼吸をしてさらに催眠を深めます。
おちんちんをいじる際に強めに握って最初に痛みを感じさせ
直後にたまたまを優しく揉んでくすぐったさを感じさせているなど
正反対の感覚を味わわせて心を揺さぶろうとしているのがよくわかります。

一応古典系の技法を使っていますが、内容や進め方が変則的な珍しいタイプの催眠です。
ソープランドで催眠を行うことへの違和感を抱かせないことを第一に考え
それぞれの工程を前戯をするような表現にアレンジして進めています。
本番への助走的な役割も果たしており感度上昇も並行して行っていました。

「私に身を任せたまま 言葉を聞いて そして 繰り返し繰り返し考えなさい」
「くすぐられて膝が笑っても我慢 舐められても頑張って耐えましょう」

オリジナリティは大いに感じるのですが、例えば最初の首を上下させる際に
最後の1回だけは首を上げる時に息を吸う、下げる時に吐くと行動が真逆になっていたり
一部で命令や心に棘を感じるセリフを使っていたりと若干気になるところもあります。
ある程度の経験を積んでから聴いたほうがおそらく楽しめるでしょう。



巧みなテクでとことん焦らしながら
エッチシーンは38分ほど。
プレイはキス、玉揉み、亀頭責め、お姉さんへの乳揉み、手コキ、フェラ、性器の擦りあわせ、SEX(騎乗位)です。

エッチな効果音はありません。
セルフも無しですが射精表現はあります。

「それじゃあ 早速キスしちゃいましょ?」
催眠で主人公の体を適度に興奮させたお姉さんは
いよいよ本題のエッチなサービスを開始します。

エッチはソープらしく基本的にはお姉さんが奉仕します。
しかしそれだけだとリアリティに欠けると思ったのか、若干彼女にも刺激を与えるシーンを入れて
その感じている姿を描写しながら聴き手の興奮を上げようともしてきます。

「敏感なあなたの舌が 私の舌に触れるたびに とろりとした唾液と 柔らかい舌の感触が伝わってきます」
大まかな流れは事前に短いカウントを刻んでからプレイを開始し
客観的な描写をしながら暗示を入れて該当する部位に熱さや気持ちよさを感じさせてきます。
1つのプレイを延々と行い続けるのではなく、主人公に射精の兆候が現れると
咄嗟に刺激を弱めたり別の責めを開始して焦らす比較的リアルなプレイが楽しめます。
ある程度の深さの催眠に入っていれば体が勝手に反応するかもしれません。

「あなたが興奮して おちんちんを膨らませるたびに おまんこが いっぱい擦れて 私もなんだか すごくエッチな気持ちになっちゃう」
山場となるのはもちろん15分に及ぶ最後のSEXシーン。
主人公の上に跨ってまずは入れずにお互いの性器を擦りあわせて
2人の心と体の準備が整ってからゆっくりと挿入して一つになります。

プロらしくおまんこを使っておちんちんを絞り上げる一方で彼女自身も感じており
動く際に漏れる可愛くて切ない喘ぎ声が股間をさらに熱くしてくれるでしょう。
そして十分に興奮が高まったところでカウントを刻み、最後は彼女の膣内で果てます。

このように、プロらしいサービスにほんのり愛情も混じったエッチが繰り広げられます。



催眠音声として見るにはやや厳しい作品
サークルさん自身が言われているように催眠風ボイスドラマに近い作りの作品です。

ソープでのプレイを踏まえてできるだけエッチな雰囲気を作る努力がされており
催眠の段階からそこそこ淫語が登場して継続的な興奮を与えてくれます。
そして催眠の2倍近い時間のエッチでそれをさらに高めながらやや我慢させて溜めて
折りのいいところで放出するように導いてくれます。

絶頂シーンはフェラで1回、SEXで1回と無理のない回数で
タイミングもよく催眠に入ってさえいれば腰が一気に熱くなるかもしれません。
SEXの前までは暗示中心、SEXは彼女の乱れる様子を中心に描いて
聴き手にマンネリ感を与えないような工夫もされています。

催眠はリラックスさせる所までの進め方がユニークで楽しめます。
しかし深化が実質深呼吸の最中に暗示を入れるのみとやや威力が弱いため
中程度以上の催眠状態に入れる可能性はちょっと低いかなと。

もちろん聴き手が息を吐くのに合わせてうまく暗示を入れればいけるかもしれませんが
本作品では任意のペースで深呼吸をさせながら普通の語気で暗示を入れてきます。
もう1つくらい明確に落としてくるシーンが欲しいところです。

エッチはソープ特有のプレイを避けてイメージしやすいもので固めています。
カウントをプレイ開始の合図のような役割で使用している点だけが残念ですが
プレイの描写と同時に感覚系の暗示を丁寧に入れてくれています。
淫語そこそこ、ちゅぱ音と喘ぎ声ごく僅かです。

注意点としては本作品には解除音声が入っておりません。
フリーの作品でもいいですから必ず別途解除音声をご用意ください。

催眠部分の進め方がやや決め手に欠けることや
ボイスドラマのように催眠要素抜きで普通に会話をするシーンがそれなりにあることを考えて
当サイトではやや厳しい点数とさせていただきました。

CV:久佐ちあきさん
総時間 1:02:49


オススメ度
■■■■■□□□□□ 5点


体験版はこちらにあります

追記
作品自体の点数は6点。
解除音声が無いため1点マイナスしています。