お姉さんの甘々催眠~早漏、遅漏、どっちがいいの?~

サークル「ラビットラバー」さんの催眠音声作品。

今回紹介する同サークルさんの処女作は、甘いけどちょっぴり意地悪でもあるお姉さんが
催眠をかけてから2種類のプレイで気持いい射精へと導きます。

催眠に関する諸々の感覚がやや得にくくなっている反面
エッチシーンを選択式にし、さらには丁寧なリードをするなど
一般的な催眠音声に比べてオナサポボイスとしての色が強いのが特徴です。



お姉さんの操り人形なって気持よくなろう
お姉さんに催眠をかけられてからオナニーするお話。

「あ いらっしゃーい うふふっ お姉さんに可愛がられに来てくれたんだ」
お姉さんは明るくて優しい声の女性。
気持よくなりたい願望を抱いてやってきた主人公を優しく迎えると
催眠を始める前にちょっとした小話をします。

催眠は2パート14分30秒ほど。
事前に音声を聴く際の環境などの確認をしてから
まずは催眠に入るための準備として深呼吸を行います。

「力が 抜けてくる 体が ぽかぽかしてくるよね」
最初は普通に、しばらくしたら力の入っている部分に意識を向けながら
6分近くに渡って繰り返し行うおかげで
後になるほど軽くまどろむような心地よい気分が沸いてくるでしょう。
お姉さんもそれを手伝うように短めの暗示を入れてくれます。

「君には お姉さんだけ お姉さんだけが 君の世界のすべてなの」
「体があったかい ぽかぽかして気持ちいい 頭がぼーっとしてる それは全部 お姉さんのおかげ」

またお姉さんは聴き手に深呼吸をさせながら
その気持よさは自分の声を聞いているから得られるとも言ってきます。
この後の深化やエッチで声により従いやすい環境を整えるわけです。

2番目の深化パートはいくつかの指示を与えながら
その都度暗示を入れたりご褒美をあげることで幸せな気分にさせてくれます。

「お姉さんの声を聞くたびに 体がピリピリ気持いい痺れに包まれる お姉さんの命令をきくたびに 体が熱くなってしまう」
ここでも先ほどと同様に浮遊感や心地よさを声に結び付けているのがいいですね。
彼女の声自体が優しくゆったりとしたいい印象のするものですし
それを上手に使って従うことへの喜びを教えてくれます。

奴隷とご主人様ではなく操り人形になるあたりに留まっていますし
M性の強い人じゃなくてもそんなに嫌な感じはしないでしょう。
最後に射精のトリガーとなるキーワードを用意しているところも面白いです。

軽くリラックスさせながら暗示を入れていくとてもシンプルな催眠です。
催眠の目的を聴き手の人形化に設定し
まずは深呼吸を長めに行いながら心身を適度にほぐし
その後容易な指示を与え実行させることで自然な関係を築いていきます。
全体的な流れも理に適っていて催眠音声らしさを感じます。

「お姉さんを受け入れて お姉さんに支配されると もっと気持よくなれる」
ですが催眠の割と序盤から「支配」「操る」など棘のある言葉を使っていたり
お姉さん本位のセリフが目立つことから催眠に入れる人はほとんどいないと思います。
私も頭が軽くぼんやりした程度で体の硬直は特になかったですし
催眠に入ったときのような感覚も得られませんでした。

催眠はイメージ的に術者が上位に思われがちですが実際はまったくの逆です。
聴き手が嫌な気持ちを抱かないよう言葉や声のかけ方に細心の注意を払いながら
的確な技術を用いることで初めて催眠状態に誘導することができます。
その大前提とも言える信頼関係の構築方法に対し大いに疑問があります。

技術面についてもまず全体的に暗示のボリュームが不足していること
深呼吸の時間が長いのに吐くタイミングに合わせて暗示を入れるシーンが少ないこと
深化パートでこれといった技術を用いていないこと
テーマが人形化なのに脱力をほとんど行わず、運動支配の暗示も入れてこないこと、など
催眠としての不完全な部分が数多く見られます。

以上のことから「非常に厳しい」というのが率直な感想です。



早漏、遅漏どちらも楽しめるエッチ
エッチシーンは2パート15分。
プレイはオナニーのみです。

エッチな効果音はありません。
セルフは有りになります。

「そろそろ コ・コ 可愛がってあげないとね」
催眠を使って主人公を自分の声の虜にしたお姉さんは
彼を気持よくするためオナニーの指示を与え始めます。

エッチは終始彼女の声に従いながらおちんちんをいじります。
「早漏ver」「遅漏ver」と2つのパートの内容が完全に独立しており
聴き手はそのどちらかを選んでプレイを行います。

プレイがオナニーのみ、さらには細かい指示を与えてくれることから
オナサポ系の作品が好きな人ほど楽しめる内容と言えます。

また連続して聴けるようにと合間にループ用の音声を挟むこともできます。
カスタマイズ性を持っているところも珍しいですね。

早漏verは名前の通り刺激にとっても弱いおちんちんを持つ人に適したパート。
7分のうち5分は指で裏筋やカリを声に合わせてなぞるソフトなプレイを行い
その後カウントに合わせておちんちんをしごき射精を目指します。
物理的な刺激が弱く合間に淫語などをほとんど言ってきませんから
最低でも3日は溜めておいたほうが楽しみやすいと思います。

「はーい よく我慢できたね えらいぞー」
「うん 上手上手 お射精我慢できてえらいねー」

最中のお姉さんは一部で早漏を軽く貶すシーンがあるものの
こちらが無事射精を耐えたらその都度優しい声で褒めてくれます。
「手が勝手に動く」とか「おちんちんがむずむずしてくる」などの暗示はほぼありませんが
年上の女性に甘やかされながら気持よくなる気分は味わえます。
このあたりも催眠音声よりはオナサポボイスに近い作りです。

「じゃあ お姉さんが シコシコって言ってあげるから それと一緒に手を動かすんだよ?」
対する遅漏verは多少の刺激ではビクともしないおちんちんなのを踏まえて
最初から握り「シコシコ」の声に合わせてリズミカルにしごきます。
ところどころ休憩を挟みながら約8分間刺激を与え続けることから
早漏verの直後に聴くとかなりハードなプレイに感じるでしょう。

ここでは中盤以降に「シコシコ」と催眠の最後に定めたキーワードを
左右から別々に言いながら射精を促す変わった演出が登場します。
彼女にオナニーの一部始終を見られているのを意識しながら
この後出される射精の許可とカウントに向けて気持ちを高めていってください。

このように、同人音声におけるオナサポボイスに非常に近いエッチが繰り広げられます。



オナサポボイスとしてなら
普段よりもほんの少し気持よく射精するのを目的とした催眠風ボイスドラマです。

すぐ暴発するレベルの人から我慢できる人まで射精を楽しめるよう
2つの音声を用意し、その中で極端な違いを持たせたプレイをしています。
最中の指示も一線級のオナサポ作品に続くレベルを持っており
それに従いながらおちんちんをしごいているとある程度の射精感が沸いてきます。
催眠という要素抜きでも抜きやすいサポートがされています。

その反面、本作品を催眠音声として見た場合
処女作なのを考えても改善の余地が多々あると言わざるを得ません。
技術的な不足は製作の経験的に仕方のないことだと思うのですが
「お姉さんが主人公を従わせる」というアプローチは催眠と根本的に相反するものです。
このあたりを次回作以降でどう巻き返していくかに期待したいです。

エッチはぶっちゃけるとほぼオナサポボイスです。
暗示を使って手の動きや感度を操作するタイプのプレイではないので
催眠に入っていてもいなくても快感の違いはそんなにないです。
ループは連続射精できる人ならなんとかってところでしょうか。
淫語ごく僅か、ちゅぱ音と喘ぎ声はありません。

以上のことから今回は非常に厳しい点数とさせていただきました。

CV:ワカコさん
総時間 共通パート…22:22 早漏ver…9:02 遅漏ver…9:48


オススメ度
■■■□□□□□□□ 3点


体験版はこちらにあります