同人音声の部屋

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タグ:シュミノサウンズ

   ● イヤートリートメントサロン・オレイユ ~藤咲編~
   ● 立体音響娘3-お姉ちゃんにヘアカットしてもらおう!-
   ● イヤートリートメントサロン・オレイユ ~早川編~
   ● イヤートリートメントサロン・オレイユ ~柏木編~
   ● 立体音響娘2-先輩と図書館に行こう!-
   ● 立体音響娘1-彼女に耳かきしてもらおう!-


イヤートリートメントサロン・オレイユ ~藤咲編~

サークル「シュミノサウンズ」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、穏やかで気配り上手な店員さんが
手や器具を使って頭部や耳を丁寧にお世話します。

セリフを必要最低限に留め、すべての動きを音で表現する作りやバックで流れ続ける雨音など
多彩かつリアルな音をたっぷり聞かせて癒しを与えます。
これらの音がもたらす微かな振動にも心地よさを感じるでしょう。
雨の日も通いたくなる魅惑のお店
イヤートリートメントサロン・オレイユの店員「藤咲」さんからサービスを受けるお話。

「いらっしゃいませ イヤートリートメントサロン・オレイユへようこそ」
藤咲は上品で落ち着いた声のお姉さん。
とある雨の日に来店したお客を気遣いながら挨拶すると
部屋にあるリクライニングソファに座らせ準備を始めます。

本作品は「イヤートリートメントサロン・オレイユ ~柏木編~」「~早川編~」に続くシリーズ第3弾。
中堅店員として安定した技術と会話スキルを持つ彼女が
90分近くの時間をかけて頭、耳、肩の疲れを取り除きます。

オレイユの新作は3年1ヶ月ぶりになるのでご存じない方もいらっしゃると思いますが
シュミノサウンズさんは古くから耳かきや音フェチ系の全年齢作品を製作されており
耳かき音声が数多く出てる現在においてもトップクラスの品質を維持してます。

耳かき、マッサージいずれも音質が非常に良く動きも変化に富んでます。
サービス以外にも例えば彼女が移動するたびに丸椅子の音が鳴ったり
細かな体の動きに合わせて布擦れの音がするなど臨場感を出すための細かな演出がされてます。

また雨の日の施術ということでエンディング以外はずっと雨音が流れ続けます。
天候がとても悪いのか雨足がかなり強く、雷が鳴るシーンではゴロゴロした音と一緒に振動も伝わってきます。
(雷が鳴らないバージョンも入ってます)
ザーザー降りですが音自体は柔らかく効果音の邪魔になるほどではありません。
むしろ現実世界のノイズを遮断してくれるおかげで音声に集中しやすいです。

「今日もいつものコースで大丈夫ですか?」
藤咲さんについてはセリフの量を必要最低限に抑える代わりに
会話の内容や口調を親しげにして仲の良さを出してます。
彼が常連なだけあって彼女も終始リラックスしてますし無言でも穏やかな雰囲気が漂ってます。
音や吐息だけが流れるひと時はとても静かで頭を空っぽにしやすいです。

リアルかつ多彩な効果音、強くても優しい雨音、藤咲さんの穏やかな佇まい。
あらゆる要素が癒しで統一されてる高品質な作品です。
音と刺激を楽しみながら
準備を終えた後に始まる最初のサービスはヘッドマッサージ(約15分)。
指の腹で頭部全体を撫でたり、指先で優しく摘んだり、小刻みに叩いたりと
様々な刺激を与えて蓄積した緊張や疲れを取り除きます。

腹で撫でる時は「じょりっ ずずっ」とざらつきのある摩擦音
摘む時は「しゅっ」という若干パワフルな音、叩く時は「とぅん」という軽い衝撃音など
サービスごとに違う音が登場し、それらが頭部全体を目まぐるしく移動しながらリズミカルに鳴ります。

それこそ数秒単位で位置や動きが切り替わるので聴いてて飽きません。
こめかみあたりをマッサージされると軽い振動が伝わってきて心地いいです。
音を通じて触覚を刺激できるサークルさんは数が少なく
これだけでもシュミノサウンズさんのレベルの高さが証明されてると言えます。

「忙しくなって 予約が詰まってしまうと 長い時間で(施術を)お受けできなくなったりしますから」
最中の藤咲さんは基本的にはしゃべらず吐息だけを漏らし
合間合間にサービスの説明や世間話を挟みます。
雨音が流れ続けるおかげで無言でも割と賑やかな印象を抱くでしょう。
話題が無いというよりはお疲れ気味な彼が安らげるよう敢えてこうしてる風に映りました。

メインのサービスはその次に登場する耳のケア(約65分)。
右耳→左耳の順に指と手のひらのマッサージで血行を良くし、ウェットティッシュで外の汚れを取り
耳かきと綿棒で手前と奥の耳垢を取り、最後に弱めの風圧で1回ずつ息を吹きかけます。

耳マッサージは「くしゅっ」と若干引っかかりのある滑らかな摩擦音
ウェットティッシュは指よりも軽くてちょっぴりざらつきもある音
耳かき棒は「ずずっ しゅりっ」と硬さのある平べったい音
綿棒は「ずしゅっ」と柔らかさのあるやや粗い音といったように、手段や器具によって音の質感が大きく変わります。

特に耳かきは手前を耳かき棒→綿棒、奥を耳かき棒→綿棒と四段構えになっており
奥を手前よりも低く鈍い音にして位置の違いを出してます。
他にも手前はやや速く、奥はデリケートなのでゆっくり目に動かすなど細かい部分にまで気を遣って進めます。
まさにプロならではの流れるような耳かきです。

それほどパワフルな耳かきでもないのに耳がこそばゆくなるのが実に良いです。
また膝枕ではなくソファに寝た彼の周りを彼女が動くことを活用し
少しお掃除したら丸椅子を動かし取れた耳垢を処理する音が入ります。
横になって聴いたらそのまま寝てしまいたくなるほど癒されました。

このように、最大の武器である音を存分に活用した統一感のあるサービスが繰り広げられてます。
臨場感の高い作品
シンプルなサービスをとことん磨き上げてる作品です。

藤咲さんは雨が強く降る日にわざわざ来店してくれたお客をリフレッシュさせようと
他愛も無い会話を挟みながら頭部や耳をゆっくりじっくりケアします。

サービスに直接関係ない音まで違和感無く鳴らす音に特化した作り
器具や手段の違いはもちろん、同じ器具でも状況に応じて音質を変えるきめ細かな演出。
音に関する様々な部分にこだわり抜いてプロにお世話されてる雰囲気をリアルに表現してます。

最近の癒し系音声は炭酸水や泡洗浄など特徴のある音を積極的に取り入れる傾向が見られます。
それに対し本作品は昔ながらのどっしりした耳かきやマッサージを貫きます。
そしてその中に雨の音や丸椅子の動く音など個性が出る要素を盛り込んでます。

音に絶対の自信があるサークルさんだからこそできるサービスです。
前作から結構時が経ってるのに色褪せてる、遅れてる感じがまったくしません。
サービス自体はシンプルでもその構造は非常に複雑で繊細です。
音フェチ系の耳かきが好きな人ならきっと満足していただけるはずです。

「あ…雷鳴りました? 本当に凄いですね 今日の雨」
藤咲さんについては音に比べたら完全な脇役です。
時間に対するセリフの量がかなり少ないですし内容もほぼ世間話です。
そのため浅見ゆいさんの声や演技だけを目当てに聴くのはあまりおすすめしません。

古き良き耳かきを今風にアレンジした作品です。
87分で700円ならコスパも申し分ありません。
以上を踏まえて本作品をサークルさんでは3本目の満点とさせていただきました。

CV:浅見ゆいさん
総時間 1:27:26

オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点


体験版はこちらにあります

立体音響娘3-お姉ちゃんにヘアカットしてもらおう!-

サークル「シュミノサウンズ」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、凛々しいお姉ちゃんと優しいお姉ちゃんが
愛する弟のために個別でヘアカットとシャンプーのサービスをします。

サークルさんの最大の持ち味とも言えるリアルで立体的な音を多数用意し
それを上手に繋ぎ合わせることで臨場感のある世界観を構築しています。
いわゆる音フェチ向けの要素が非常に強いですから
声より音を楽しみたい人にはもってこいの一品と言えます。
お姉ちゃんからのちょっと変わったプレゼント
2人のお姉ちゃんから癒しのサービスを受けるお話。

「おっ 来たわね 待ってたんだから」
しゃきしゃきお姉ちゃんはやや砕けた口調で話す落ち着いた声のお姉さん。
「帰る準備? うん してあるけど 今日はその前に やることがあるんだよ」
ふわふわお姉ちゃんはのんびりと話す穏やかな声のお姉さん。
仕事帰りに自分を迎えに来てくれた弟へのお礼として
その場でヘアカットとシャンプーのサービスをしてあげます。

本作品はしゃきしゃきお姉ちゃん編とふわふわお姉ちゃん編に分かれており
それぞれでお姉ちゃんが1対1で散髪と洗髪を行います。
2人が掛け合ったりすることは一切なく、2つのバージョンは完全に独立しています。

といっても最中に行われるサービス構成や効果音がまったく同じことや
声:音=1:9くらいの著しく効果音を重視した構成になっていることから両者の違いはほとんどありません。
そのため今回のレビューはしゃきしゃきお姉ちゃん編をメインに解説し
その後でふわふわお姉ちゃん編との違いに軽く触れます。

シュミノサウンズさんは処女作を出された2011年から「音」に非常にこだわっているサークルさんです。
本作品もその例に漏れず、最中は様々な効果音がリズミカルに鳴って耳を楽しませてくれます。
音そのもののリアルさやクリアさはもちろん、位置や距離までめまぐるしく変化するため
彼女たちに実際にサービスを受けている気分が味わいやすいです。

それ以外の部分、例えば音を鳴らすタイミングや重ね方にもかなり気を使いながら作られていますし
サークルさんの持ち味が今作でも遺憾なく発揮されていると言えます。
まさに音フェチのために作られたかのような作品です。
小まめに音を動かすリズミカルなサービス
最初に行うヘアカットはおよそ19分間。
椅子に座った弟にカットクロスをかけ、霧吹きで髪を濡らしてから
2種類のハサミを使って髪を切ったり整えたりします。

霧吹きはプシューと一回拭きつけてから数回ブラシでとかす
カットは序盤~中盤はハサミで「シャク シャク ススッ」と髪を切りながらブラシでとかしていく
終盤は先ほどよりも高く滑らかな音がするすきバサミで小刻みに切る、といったように
数種類の効果音を複合的に鳴らす凝った演出がされています。

そして何より特徴的なのが音を鳴らす位置と距離。
お姉ちゃんは頭の全体をカバーするように1回ごとに微妙に立つ位置をスライドさせながら髪を切っていきます。
しかも移動に合わせて彼女の足音もきちんと鳴るから余計リアルに感じます。

音の質感・位置や距離・鳴らすタイミングや組み合わせがいずれも的確なおかげで
彼女がどのようにヘアカットを行っているかが音だけでもしっかりとわかります。
かなりレベルの高いサービスですね。

「この髪型も結構長いよねー」
最中のお姉ちゃんはといいますと、内容が切り替わるタイミングで何をするかを告げるくらいで
姉弟らしいやり取りをすることはほとんどありません。
時折吐息を漏らしたり軽く唸りながら集中してサービスに取り組んでいます。
効果音が良い反面キャラが弱くなってますのでその点はご注意ください。

もう一つのシャンプーは13分ほど。
カットクロスからシャンプークロスに付け替え、シャンプーをかける→洗い流すの動作を2度行ってから
肩や頭を指と手のひらでマッサージし、最後にドライヤーで髪を乾かします。

シャンプーは「ポリポリ クシュクシュ」と若干ざらつきのある水音が使われており
両手で大きく円を描いたり、こめかみのあたりを小刻みに擦ったりと変化に富んだ動きをします。

音の動かし方は問題ないのですが、効果音にぐにゅぐにゅとした質感が混じっており
何やらビニール越しに頭を擦っているような印象を受けます。
もう少しざらつきがあるほうが実際の髪を擦っている感じが出るかなと。
ヘアカットに比べてクオリティはイマイチというのが率直な感想です。

「よーし 切っちゃうぞ ハサミ…あれ? あったあった」
「しゃっかしゃっかー あわあわー」

ふわふわお姉ちゃん編はしゃきしゃきお姉ちゃん編に比べて若干セリフのボリュームが多く
サービスを行いながら彼女がちょっぴり天然なところを見せたり鼻歌を歌ったりします。
声やキャラのおかげで雰囲気も穏やかですし、こちらのほうが癒しを感じるでしょうね。

このように、効果音を上手に使った癒しのサービスが繰り広げられています。
音フェチ要素の強い作品
サービスのほぼすべてを音だけで表現している突き抜けた作品です。

2人のお姉ちゃんの自己紹介や性格、人間関係といったドラマ性のある要素を完全に切り捨て
ヘアカットとシャンプーの様子をとことんリアルに演出しています。
音声作品における効果音の役割は声の補助あたりに留まっているケースが多いのですが
本作品では効果音を主役に押し上げ、それで補えない部分を僅かなセリフでカバーしています。

音重視の癒し系音声が数多く出ている現在でもここまで偏っている作品はかなり珍しいです。
それはつまりサークルさんが自分の音に相当な自身を持っていることを表します。
音のレベルが高いのは事実ですし、それだけで作品を成立させていることも実に見事です。

しかし本作品は2人のお姉ちゃんが個別にサービスをしているわけですから
2人の間にある程度の違いがあるのが望ましいです。
具体的には専用のサービスがあること、最中のやり取りに個性が出ていることなどです。
私が聴いた限り、残念ながら両者の違いはほとんど見られませんでした。

最近は施術者によって同じサービスでも違った音を鳴らす作品なんかも出てきていますし
今後の作品で音による「お姉ちゃんらしさ」が出てくれることを期待しています。

サービスはヘアカットが相当に優れています。
立ち位置をずらしながら切っていく演出が斬新でいいですね。
ハサミで切ってからブラシで数回撫でる音のコンビネーションも秀逸です。

音に包まれる心地よさが味わえる作品です。
効果音を集中的に楽しみたい方、耳かき以外の癒し系作品も聴いてみたい方にお薦めします。

CV:しゃきしゃきお姉ちゃん…夏深さん ふわふわお姉ちゃん…柚月さん
総時間 しゃきしゃきお姉ちゃん編…34:30 ふわふわお姉ちゃん編…35:57 合計…1:10:27

オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

追記
2つのバージョンで使われている効果音は同じですが
鳴らす順序やタイミングはまったく違います。

イヤートリートメントサロン・オレイユ ~早川編~

サークル「シュミノサウンズ」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

前作「イヤートリートメントサロン・オレイユ ~柏木編~」から10か月ぶりの新作となるこちらは
専門店にしてはえらく軽いノリの女の子が頭部・耳・肩をケアします。
前作に比べて大幅にパワーアップした高品質でクリアな効果音と
彼女の気さくで丁寧なサービスが心と体を大いにリラックスさせてくれます。



新人店員はおしゃべりが大好き
イヤートリートメントサロン・オレイユで店員の早川さんにサービスを受けるお話。

「いらっしゃいませ イヤートリートメントサロン・オレイユへようこそ」
早川さんは挿し絵のイメージよりもやや大人びた、可愛い声の女の子。
お客を施術室へ案内した後、今回行うサービスの簡単な説明をします。

シュミノサウンズさんは効果音を扱った作品の老舗的な存在で
まだ効果音があまり注目されていなかった時期から
様々な音を使って私を含めた多くの聴き手に驚きと感動を与えてきたサークルさんです。

今作でもメインとなるマッサージや耳かきの効果音はもちろん
移動する際の足音や服の擦れる音といった細かい音までもがきちんと入っており
それらが作品の雰囲気を大いに感じさせてくれます。
序盤のリクライニングソファーに腰を下ろす時の音だけでも
そのリアルさに「おおっ」と軽く驚く方がきっといるでしょう。

「お客様は 本日が初めてのご来店…ではないと そうですか… でも 一応簡単な説明をさせていただきますね というか 練習がてら聞いちゃってください」
また今回登場する早川さんは店員としてはまだ新人で
おしゃべりな性格も手伝ってお客に対しても割と砕けた感じで接してきます。

専門店系の作品では「道草屋」シリーズのように一定の距離を保つものが多く
それだけにこういうざっくばらんな態度は逆に新鮮味を感じます。
18禁の作品だと色々と展開的にまずくなる場合がありますけど
この作品は全年齢ですから純粋に彼女に親しみを感じながら聴けるでしょう。

サービスの最初はヘッドマッサージ。
「ジジリ ジュリー」と乾いたざらつきのある音を鳴らしながら指の腹を使って全体を押し
しばらくすると先ほどよりもやや高い、尖った音でつまむように刺激し
さらに指の腹ででとんとんと叩いてくれたりと適度に変化しながら行われます。

音の質については実際に体験版を聴いていただくとして
音の位置が小まめに移動して頭全体に程よい心地よさを与えてくれます。
耳に近いこめかみあたりをマッサージされる時に特にそれが実感できるでしょう。
最近ヘッドスパ系の作品がちらほら登場していますが
その中でもトップクラスに位置するクオリティを持っていると言えます。



おしゃべりしながらしっかり耳かき
メインとなる耳かきは左右合わせて35分30秒ほど。
最初に耳マッサージをしてから浅い部分をティッシュで拭いて耳かき棒と綿棒でお掃除
続いて奥の方を同じ要領で掃除してから最後に梵天をかける丁寧なものです。

耳マッサージは「スイー ジー」と滑らかな音
耳拭きは「ジョジッ シュッ」と布っぽい音
耳かき棒は「ジョッ ジョッ ジョッ ズズッ」と軽くてやや尖った音
綿棒は耳かき棒をやや籠らせて平たくしたような音といったように
それぞれに専用に用意されたリアルな音が耳を大いに楽しませてくれます。

耳かき棒と綿棒は耳の手前と奥できちんと音質が変化するのがいいですね。
特に綿棒の音がとってもリアルで、耳かきをされている感じが非常に味わいやすいです。

もちろん音だけでなく音の鳴らし方もとてつもなくハイレベル。
耳マッサージは耳の形を考慮して縦方向に往復させていたり
耳かき棒はある程度小刻みに動かした後に
やや力を入れてゆっくり動かすことで耳垢をかき出す動作を演出していたり
対する綿棒ではそこまで大きく動かさずに汚れを絡ませるような動きをするなど
それぞれの器具に最適な動かし方を考えて、より実際の耳かきらしさを演出しています。

耳の奥を掃除する際は明らかに手前よりゆっくり、短く動かしていたりと
それぞれの部位に合わせた動きを音として出せているところが素晴らしいです。

そしてこのシーンにおけるもう一つの柱は早川さんのトークです。
耳かき音声では効果音を聴いてもらうために施術者が黙ることが多いのですが
この作品では敢えて多めに話しかけることで和気藹々とした雰囲気を醸し出しています。

「お耳には 色んなツボが集まってるらしいですよ 食欲を抑えて ダイエットできちゃうツボなんかも あるとか」
彼女は最初の段階では割とためになるお話をしてくれていたのですが…
「(黒い綿棒でお掃除すると)取った汚れが見やすくて 「やったったー」って感じがあるらしいんですけど お店のは 白いやつなんですよね」
エンジンがかかってきたのか、だんだんとテーマが脱線していき
「ウェットティッシュって だんだん乾いていきますよね? どの段階で ウェットティッシュではなくなるのか とか 考えたことありません?」
最後はとりとめのないお話へと落ち着きます。

早川さんは割と思ったことをそのまま口に出すような軽いキャラで
そういった天然っぽさが聴き手を和ませてくれます。
専門店での会話と言うとお客へのサービスとして行う要素が強いのですが
彼女の場合は話し好きの性格から自然とそうなっています。
「専門店なんだけど専門店っぽくない」ところも本作品の大きな魅力の一つです。

彼女のサービス自体は本当にしっかりしていますし
聴いていていい加減さを感じることはまずないでしょう。

このように、ハイレベルな耳かきとちょっと変わった部分を兼ね備えたサービスが楽しめます。



心も体もほぐれる作品
耳かき音声としてもボイスドラマとしても一流のものを持っている傑作です。

サークルさんの持ち味であるハイレベルで多彩な効果音が常に耳に驚きを与えてくれます。
去年から様々な耳かき音声が登場して、それらを頻繁に聴いてきたような玄人さんでも
この作品を聴けばきっと何らかの感銘を受けるだろう、と言えるくらいに素晴らしいです。

個々の音に関して言えばこれよりリアルなものを出せるサークルさんはいるかもしれません。
でも音の鳴らし方、動かし方といった演出面については
シュミノサウンズさんがやはり今でもナンバーワンだと思います。

特に耳かきシーンでの器具の動かし方がとてつもなく優れています。
早川さんの会話があるおかげでわかりにくくなっているのですが
ここまできめ細かい動きがされている作品はそうそうありません。

あとは耳かき中に小まめに椅子を移動させて、取った耳垢を捨てに行っていたりと
現在の耳かき音声において不自然に感じる要素をきちんと払拭しています。
総合力の高い耳かきと言えるでしょう。
今回は変則的ながら耳に息を吹きかけるシーンも登場します。

「耳かきはしすぎても良くない なんて言いますけど 世の中の大抵のことは そうですよねー ほどほどが一番ですよ やっぱり」
早川さんのトークについては会話量が多めな分
人によっては受け付けにくい部分もあるのですが
私個人はこれでよかったのだと考えています。

というのも、実は前作の柏木編を私が満点にしなかった一番の理由が
柏木さんがあまりに事務的すぎて心のケアに不足を感じたからなんです。
それが今回ちょっと変わった形ではありますが補完されたことで
心の癒しについてもまったく隙の無いパーフェクトな作品になりました。

しゃべりが苦手な人でも無理なく聴けるように
声のボリュームを下げたバージョンも用意されています。
だから少なくとも彼女のトークが弱点になるとは考えていません。
いい感じに作品に明るいイメージを与えてくれていると思います。

今まで私が聴いてきた耳かき音声の中で5本の指に入るレベルの名作です。
価格的にも時間に対して若干安いくらいで、クオリティを考えればとってもリーズナブル。
本作品を同人音声部門では3か月ぶりとなる満点とさせていただきました。

CV:沢野ぽぷらさん
総時間 52:55


オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点


体験版はこちらにあります

イヤートリートメントサロン・オレイユ ~柏木編~

サークル「シュミノサウンズ」さんの同人音声作品。
前作からおおそ1年ぶりと久々に発売された、全年齢向けの最新作になります。

以前紹介した「立体音響娘1-彼女に耳かきしてもらおう!-」や
それとは別に耳かき音の素材集も販売するなど
耳かき音にこだわりを持っているシュミノサウンズさんですが
今回、そのすべての効果音を作り直したそうです。

本作品は耳かき店でサービスを受けるお話ということで
一般的な耳かき音声とは段違いの
まさにプロにふさわしい様々な種類のなケアを聴くことができます。

そして、そのすべての行程で違う効果音が使われています。
本当に色々な音が登場しますから
耳かき音が好きな方にはたまらない作品と言えるでしょう。



大人のお姉さんによるきめ細かいケア
「イヤートリートメントサロン・オレイユ」で柏木さんにお耳のケアをしてもらうお話。

「いらっしゃいませ イヤートリートメントサロン・オレイユへようこそ」
柏木さんはいかにも大人の女性といった感じの、色っぽい声の女性。
今回が初の来店となる主人公のために
まずはお店の説明や、具体的にどういったことをするのかを教えてくれます。

彼女は挿し絵のイメージ通りとても落ち着いた女性なのですが
「これとこれと おっけいっと よしっと」
準備中に小さく掛け声を上げるなど、ちょっと可愛い一面も持ち合わせています。

本作品はお店でお金を払ってサービスを受けるわけですから
当然、普通に耳をお掃除するだけで終わるわけではありません。

耳以外にも頭、肩と合計3つの部位を扱い
頭が4行程、耳が片方につき10行程、肩が3行程
それぞれにいくつものメニューが用意されています。

特に耳は本当に細かく手順を踏んでお掃除してくれますから
色々な効果音に触れることができるでしょう。

もちろん、耳掃除をしている「場」を形成するための効果音にも力が入れられており
足音、ドアを開ける音、服の擦れる音、椅子を動かす音など
音の発生するありとあらゆる場面に、立体的でリアルな効果音が用意されています。

このサークルさんの作品を初めて聴く方は
その音の質の高さにきっと驚くでしょう。
本当に効果音についてはずば抜けて優れていますから。



それぞれの音の違いを楽しもう
メインとなる耳かきは右→左の順で行われ
時間はどちらも18分程とかなり長めです。

「では 右の方に移動しますね よいしょ」
いつもの膝枕ではなく、主人公はリクライニングソファーに座り
柏木さんが車つきの椅子で動きながらお掃除をしてくれます。

冒頭でも述べたように、耳かきシーンで登場する効果音は
すべての行程で違う音が使われています。


お掃除は外側から始まって奥に進んでいくわけですが
外側を掃除している時は、ウェットティッシュだと「サッ サッ」
耳かきだと「シャリ ショリ」、綿棒は「ジョリ ジョリ」と
比較的軽めの乾いた音が使われているのに対して
奥の場合は耳かきは「グググッ」、綿棒は「ザザリ ザリザリ」と
外側に比べて力強い音が使われているのがよくわかります。

耳かき棒も専門店らしく、お客によってサイズや素材を変えているそうなので
外と奥で耳かき棒の音にも違った感覚を受けるかもしれません。
もちろん、耳をかくペースや強さも非常に多彩ですから
聴いていて飽きることはまずないでしょう。

また、実際にケアをしている際には柏木さんのセリフが一気に減り
耳かきの音に集中しやすくなっているのもいいところ。
相手が色々と話してくれながらの耳かきは、それはそれでよいものですが
こういう静かに楽しめる耳かきもいいですね。

音の中でも綿棒の音は本当に素晴らしいです。
まずナンバーワンと言い切って間違いないほどにリアルでびっくりしました。



耳かき音だけを見れば高水準の作品
サークルさんの売りである音の質の高さが上手に生かされています。
音によっては耳のみならず、体全体に心地よい感覚を与えてくれるでしょう。
浅い部分をお掃除されると耳がこそばゆく感じるかもしれません。

耳かき以外の音も本当に細かく
床が板なのか、歩く際に軽くきしむ音などはよくできてるなぁと感心しました。

注意点が2つほど。

本作品では柏木さんが息を吹きかけてくれるシーンはありません。
お店だからでしょうか、耳のお掃除をするまでです。
ただ、お話を聞く限りではあくまで「本作品では」のようですが…

あと、耳かきやマッサージ中は確かに柏木さんのセリフは減るのですが
「んっ」「ふんっ」といった吐息がかなり頻繁に聞こえてきます。
ボリュームのバランス的に効果音より声の方が大きいため
人によってはそれが気になってしまうかもしれません。

体験版が11分とかなり長めになっていますから
そのあたりは実際に聴いて確認をしてみてください。

CV:伊東もえさん
総時間 47:12


オススメ度
■■■■■■■■■□ 9点


体験版はこちらにあります

立体音響娘2-先輩と図書館に行こう!-

サークル「シュミノサウンズ」さんの同人音声作品。
同サークルさんの作品は「立体音響娘1-彼女に耳かきしてもらおう!-
以来4か月ぶりと、かなり久々の登場となります。

全年齢向けである本作品は「効果音を聴かせること」をメインとしています。
そのため、効果音は非常に多種多様かつリアルで幾重にも重ねられており
舞台である図書館の雰囲気が十二分に演出されています。

また作中で登場する先輩のセリフには、あまり深い意味を持たせず
あくまで効果音で作られた図書館の引き立て役に留めるなど
一般的な音声作品とは、立場を完全に逆転させている点も魅力と言えるでしょう。



図書館の何気ない風景を音だけで表現
図書館で主人公が本を読み、その隣で恋人である先輩がレポートをこなすお話。

本作品は図書館の何気ない風景を、効果音だけで表現している
まさに効果音が主役の作品です。

最初の「ひとりで本を読む」パートはセリフが一切ありません。
ここではすべてが効果音のみで構成されており
その音を聴くことで、自然と作品の世界に引き込まれていきます。

効果音は非常に複雑で、まず一番後ろにガヤ音(環境音)があり
1段手前に近くを人が通る時に鳴る足音、バッグのジッパーを開ける音
鼻をすする音、図書館の近くを車が通る音などの動きにより発生する音
そして最前列には主人公が本のページをめくる音と
3重に重ねられた音が不規則に鳴ることで、自然な雰囲気を生み出しています。

音自体も非常にリアル、かつ音量もきちんと考えられており
近くを人が通り過ぎる際には
足音が遠→近→遠とリアルで聞こえる音にかなり近く作られています。

そして、これらの音を聴いているとなぜかえらく落ち着いてくる。
音が自然であることと、それ自体に意味がないおかげで
無心になってこの空間に浸ることができるからかもしれません。



先輩の声もあくまで「付け合わせ」
「おまたせー」
開始から5分程経過すると、恋人である先輩が登場し
ここからは今までの音に、彼女が生み出す音が追加され
より複合的な効果音を楽しむことができます。

「カツ カツ スー」
場所が場所な事もあって、挨拶もそこそこに先輩はレポートを書き始めるのですが
書く際の鉛筆がレポート用紙にぶつかり、その上を滑る音が実に心地よいです。

やや乾いた音が使われており、それが6~8パターンほど用意されています。
耳かき音のように直接耳に響くようなものではありませんが
その独特の軽さとスピード感には、新鮮な驚きを感じました。
気になった方は体験版で直接ご確認ください。

「ふー ほー んーん」
時折先輩が声を上げるシーンがあるものの
そのほとんどが吐息だったり、何気ない質問だったりと
セリフに重要な役目が与えられていない点も特徴的です。

確かに先輩はそれなりに話すのですが
それがたとえ無くなったとしても、作品として成立するほどに軽い位置づけです。
彼女のセリフは、図書館の様子をよりリアルに演出するためのパーツに過ぎず
メインである効果音を邪魔しない程度に挟まれているように感じられます。

このように、最後の最後まで音を楽しませてくれる作りになっています。



逆転の発想によって生み出された名作
「音声作品は声を楽しむもの」そんな考えを見事に打ち砕いてくれた作品です。
正直、度肝を抜かれました。

効果音の質については、今まで聴いてきた作品の中でも
間違いなくナンバーワンと言い切れるほどに、飛びぬけて優れています。

「実際に録って来たんだよね?」と思えるほどに、とにかくリアル。

その音をさらに重ねることで、まるで本当にその場にいるかのような
ごく自然な空間を見事に演出しています。

メインである先輩のパートも、2人がそこに「いる」ことを意識させる程度に留め
そこから生まれてくる効果音の方に焦点が当てられています。
登場人物がこのように扱われている作品は
なかなかお目にかかれるものではありません。

聴いている最中は本当に音だけに集中できたおかげで
時間があっという間に過ぎていく気がしました。
そして聴き終えた時、素直に感動していたことをよく覚えています。

私自身が日々色々な音声作品を聴いているだけに
こういう際立った違いを持つ作品に対して、余計そう感じただけなのかもしれません。
ただ、実際に聴いていただければその違いにきっと気が付くはずです。

一言で言えば満点の作品です。
こういうコンセプトの作品はもっともっと増えてほしいですね。

CV:花茎ラルナさん
総時間 23:50


オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点


体験版はこちらにあります

追記
なんなんだこの作品は…次元が違いすぎる。
『立体音響!電車で、電話で、お部屋で♪おねぇさんにイタズラされる音声』」以来
非催眠では久々に衝撃を受けた作品です。
ここまでくると、もう同人の域を超えたクオリティだなぁと。
個人的に次回作がとても楽しみなサークルさんです。



サークル「シュミノサウンズ」さんの同人音声作品。
こちらは全年齢向けの作品になります。

一時期耳かきモノにはまっていた時期があって
色々な作品を聴き比べてみたことがありました。
その中でも本作品は、比較的音がリアルな作品としてよく覚えています。



恋人に耳かきをしてもらおう
部屋に入ってきた彼女に耳かきをしてもらうお話です。
といっても演技の設定上彼女とされているだけで
作中にそのような表現はありません。
だから女性でも一応問題なく聴ける内容にはなっています。

彼女は明るくて元気な声の女の子。
主人公のお願いに「しょうがないなぁ」と言いつつも
とっても嬉しそうに耳掃除を引き受けてくれます。

本作品最大の特徴は音そのものです。
最初の1分間を聴いただけでもわかるほど、音が立体的。
彼女が主人公を眺めながら移動しているのか、声が右へ左へと移動します。

効果音の方もよくできていて
綿棒・耳かき・梵天(ふわふわの部分)の音の違いがよくわかり
立体音とも相まって耳に心地よい感覚を与えてくれます。

それ以外にも髪と肌がこすれ合う音や、髪をかき回す音など
作中の雰囲気を出すため色々な音に気を遣っていることがわかります。



ほのぼのとした耳かき
お話は耳マッサージをした後、左→右の順で耳かきという流れ。

「どうだいお兄さん 健康体になったかい?」
彼女はとってもフレンドリーで、主人公に対して冗談を言ったり
甘えてくるのを許してくれたりと、終始温かい雰囲気に満ちています。

耳かき中、綿棒や梵天でお掃除している時は雑談をしたり歌を歌う一方で
「痛くない?」
耳かきを使っている時は、相手を傷つけまいとほぼ無口になり真剣にお掃除。
主人公に対する思いやりをひしひしと感じます。

最後に改めて両耳をマッサージ。
そして穏やかな気持ちで眠りにつきます。



心温まる作品
恋人同士のとある平凡な日常を
そっくりそのままお送りしているような内容です。

「驚きの無い人生なんて つまんないぞ?」
作中で彼女はこんなことを言っていますが
むしろこんな日常の方がずっと大切に思えます。

時間も20分程度と非常に短いため
短時間でのリフレッシュに向いています。
丁度時期的に5月病患者が出ているでしょうから
心がくじけそうな人などには聴いてみてほしいですね。

CV:雛月ゆいさん
総時間 21:48


オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

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