神楽坂瞳の催眠の部屋 ~癒しボイスで射精管理

サークル「シャーベットソフト」さんの催眠音声作品。
主にAVGを作られている商業系のサークルさんです。

今回紹介する作品は、同サークルさんの別ゲームに登場するお淑やかなお姉さんが
癒しをテーマとした催眠とエッチで聴き手の心と体を満たします。
40分弱と比較的短い作品の中ですべての要素を癒しで統一し
比較的オーソドックスな催眠誘導で程よいリラックスを与えてくれます。

タイトルに「射精管理」とありますが手厳しいプレイはほとんどありません。
彼女の優しさ、柔らかさに包まれながら幸せな気持ちで射精を迎えることができます。



彼女の声の近さやお尻の柔らかさを感じながら
神楽坂瞳(かぐらざか ひとみ)に催眠をかけられ癒されるエッチをするお話。

「こんばんは お客様 お待ちしておりました 神楽坂瞳です」
瞳はお淑やかで可愛い声の女の子。
催眠の部屋へとやってきた主人公を和やかに出迎えると
彼をベッドに座らせながら今回行う催眠に関する説明を始めます。

本作品は今からおよそ9か月前に発売されたAVG
麗華の館 ~催眠遊戯への招待状」に登場する
彼女の抱き枕カバーの特典CDを商品化したという珍しい経緯を持っており
彼女が安眠誘導を目的とした催眠を施してくれます。
ちなみに私はこのゲームを一切プレイしたことがありません。

「私たちの使う催眠は 決して怖いものでも 人を操るようなものでもありません」
瞳はゲームの説明によるとおっとり清楚系ビッチキャラらしいのですが
作中では悪女っぽい部分はまったく見せず、事前に催眠に対する心得を教えてくれたり
一夜限りの恋人として添い寝をしてくれたりと、親身になって催眠を行ってくれます。

催眠そのものだけでなく、この彼女の姿にも多くの人が癒しを感じるでしょう。
こちらのことを常に気遣いながら天使のような声で語り掛けてくれます。

催眠誘導は3パート16分間。
まずは彼女の声に合わせて深呼吸をしながら全身を脱力します。

「重さが 体にのしかかってるのをイメージして 例えば 私のお尻」
脱力は体の上から下へ流すように行うよくあるタイプなのですが
彼女がこちらにのしかかるイメージを使って効果的な脱力を促してきます。
そのお尻が乗せられる下腹部のあたりにほんのり圧迫感があるかもしれません。
女性と直に触れ合っているイメージも心をほぐしてくれるでしょう。

「全身の力が抜けたところが ぽかぽかと もう温かい」
お次は事前に彼女におちんちんを軽く握る指示を受けてから
力が抜けた部分に温かさを感じます。
催眠誘導の段階でエッチなプレイが登場するのはちょっと珍しいですね。
先ほどの彼女の温もりと自分の手の温かさが合わさって
特に股間にぽかぽか、じんじんとした温かさが湧いてくると思います。
きちんと何かに関連付けながら感覚を呼び起こすアプローチが見事です。

「底の闇で あなたのおちんちんと お尻を繋ぐ前立腺が 私の声で響いている」
そして最後は彼女と手を取り合いながら深い心の底へと向かいます。
その場所は暗くて深いけど温かくて気持ちいい最高のリラクゼーションスポット。
彼女の温かい声が生み出すイメージがさらに心を安らげてくれます。
カウントを数えたりしないので一気に落ちる感覚は味わいにくい代わりに
ゆっくりと下りていくようなおぼろげな落下感が得られるでしょう。

適度にリラックスさせてからイメージで落としてくる至ってシンプルな催眠です。
最初にある6分ほどのドラマパートで今回の催眠の目的やコンセプト
さらに彼女自身の人間性を伝えてある程度信頼できる環境を作り上げてから
パートごとにやることを絞り、それらをイメージさせながら進めています。
催眠系のゲームを作られているだけあって催眠の基本もきっちり押さえられています。

ですが元々の時間が非常に短いこと、それに付随してそれぞれが簡略化されていること
全体的に暗示が少なく内容も散発的であることから
この催眠を受けて深い催眠状態へと到達できる人はそこまでいないと思います。
私のようにやや浅いあたりで留まる人が多いのではないかなと。

この先で行うエッチの内容的にそこまで深い催眠状態に持って行く必要も無いですし
サークルさんがわざとこのあたりに留めた可能性もあります。
何にせよ、深い催眠状態を楽しめる系統の作品ではないことだけご留意ください。



2人で真っ白な頂上へ
エッチシーンは9分ほど。
プレイは疑似手コキです。

エッチな効果音はありません。
セルフは有りになります。

「じゃあ 今度は逆に 光が差し込んでくる 上の方に 浮かんでいきましょう」
催眠を使って主人公を深く気持ちいい世界へと導いた瞳は
今度は元来た道を戻って浮き上がりながら彼のおちんちんを手で慰め始めます。

エッチは事前に自分でおちんちんを握っていた手を彼女のものとイメージし
かなり長いカウントをゆっくりと数えながら
数カウントごとにプレイの様子を教えたり気持ちよくなる暗示を入れてくれます。
最中のしごく強さやペースは特に指定されません。
最後の瞬間までじっくりと気持ちを高めながら射精を我慢し続けましょう。

「気持ちいい 根元が少しずつ 上下にゆらゆら 気持ちいいペースで 快感が広がっていく」
彼女は彼に最高の射精を迎えてもらうために
体が波間を漂うかのようなゆっくりとした様子でおちんちんに刺激を与えます。

プレイ自体はかなりソフトな部類に属するのですが
適度に体が火照っていること、気持ちよくなる暗示を入れてくれること
彼女の声そのものがやや色っぽくなることから
股間にエッチな熱が蓄積されていく感じは味わいやすいです。

「まだイっちゃダメ もう少し 我慢してくださいね」
我慢できずにイキそうになる主人公を瞳が制止するシーンも登場します。
ですが意地悪なプレイのはずなのにちっとも嫌な感じがしません。
彼女がこちらをもっと気持ちよくしたいと思っているのが伝わってくるからです。
その証拠に天使のような慈愛に満ちた声で彼女は上のセリフを言ってくれます。

射精は最後の最後に1回だけ行います。
9分あれば肉体的な興奮は十分に得られるでしょうし、何より心が満たされています。
この幸福感がいつもより少し上の射精感を与えてくれるでしょう。

このように、女性に癒され満たされる気分が味わいやすいエッチが繰り広げられます。



かなりのリラックス効果が見込める作品
癒しのテーマに即した催眠とエッチが心を温めてくれる作品です。

柔らかく温かいイメージを扱った催眠、ゆっくりと優しく射精させてくれるエッチ
そして終始穏やかで慈愛に満ちた瞳の声。
作品を構成するすべての要素が癒し一色に染まっています。

時間の関係で十分な催眠効果や性的快感は期待しにくいところもあるですが
作品を聴く前後で自分の心が驚くほど安らいでいるのは強く実感できます。
短時間でのリラクゼーションにかなり向いている作品と言えます。

「待って そのまま膝枕して 頭 かいてあげます」
瞳が醸し出す女性ならではの癒しのオーラが何より印象的でした。
彼女は催眠やエッチの最中だけでなく、精液を吐き出した後も
タオルで丁寧に拭いてから膝枕をして快感の余韻を楽しませてくれます。

そういったきめ細かな心遣いが聴いていて実に心地よいです。
作品全体の雰囲気づくりは商業系サークルさんらしいレベルの高さを感じます。

催眠は正攻法の催眠を施しながら声を適度に左右を振り分けて
こちらの意識を混乱させようともしてきます。
しかし催眠の要となる暗示が一般的な作品に比べるとどうしても物足りないです。

エッチはプレイを一つに絞り込んで心身両面の興奮を継続的に高めてくれます。
淫語を乱発するような露骨な興奮促進要素はありませんが
彼女の手厚いもてなしがもたらす心の充実感が射精しやすい環境を作り上げています。
淫語とちゅぱ音ごく僅か、喘ぎ声はありません。

処女作として見れば比較的レベルの高い作品です。
価格が1000円と割高なのが少々残念ですが
作品の世界観はしっかりしてますし、内容に納得がいくのでしたら普通に楽しめます。

CV:片倉ひなさん
総時間 38:41


オススメ度
■■■■■□□□□□ 5点


体験版はこちらにあります