同人音声の部屋

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タグ:シャンプー

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サークル「桃色CODE」さんの同人音声作品。

今回紹介する作品は、道草屋がある村の役場で働いてる気さくな女の子が
遠路はるばるやって来た男性客を3つのサービスでもてなします。

シーンごとに違うことをやりながら音と会話で癒す総合力の高さが魅力で
店員じゃないのに色々世話を焼こうとする彼女のキャラと
多種多様かつリアルな効果音を組み合わせて道草屋の世界に引き込みます。
エッチシーンもありますけど時間が短いので癒し目当てで聴いたほうが満足できます。
寒い季節を2人で暖かく
道草屋で橘なつなが癒しとエッチなご奉仕をするお話。

「お久しぶりです たぬさん お互い元気でよかったですよ」
なつなは丁寧語で話す可愛い声の女の子。
主人公が泊まってる部屋に来てすずなを紹介すると
バーバーすずなのことを話してから体験会を開催します。

本作品は道草屋の店員じゃないけど密接な関わりを持つ彼女が
宿泊客の男性をおよそ140分に渡ってあれこれもてなします。
2人が会うのは3回目なので友達のような関係が出来上がっており
序盤から親しげに話しながら一緒の時間を楽しそうに過ごします。

道草屋は他の作品も含めて毎回お話が独立してるので過去作未視聴でも問題ありません。
ただし、タイトルにもついてる「たぬさん」だけは理解しておいたほうがいいでしょう。
これは2人がバスの中で初めて会った時に、彼の頭にたまたま葉っぱが乗ってたことから
狸のようだと彼女が思ってこういう名前がつきました。

なつな「たぬさん シャンプーの才能ありますよ」
彼女の立場は彼と同じ宿泊客なので
道草屋の店員たちがする通常のサービスとは内容が随分違います。

具体的には彼が彼女をお世話するシーンがあったり、酒に酔った勢いでエッチな悪戯をします。
心の距離も店員より明らかに近いですし、友達と一緒に泊まってるような気分が味わえます。

また今作では道草屋のメンバーからすずなが登場します。
シャンプーのやり方を教える、食器を片付けるといった脇役に近い位置づけです。
なつなとの掛け合いもあって2人きりの時よりも賑やかな印象を受けます。

最初の「1-●バーバーすずな体験ツアー●(50分)」はシャンプーと髭剃りをするシーン。
すずなに教わる形で彼が彼女に→彼女が彼にの順でシャンプーをします。
そしてその後は彼女に髭剃りしてもらったりドライヤーでお互いの髪を乾かします。

すずな「まずはタオルからです さっきと同じですよ」
なつな「かけますよー で、シャワーですね」
そしてここでは色んな音と2人の掛け合いが癒しを与えてくれます。
すずなは教官ですけど年齢はなつなより下なので丁寧語で話し
かなり細かいところまでやり方を教えてプロの技を伝授します。
実況が多ければそれだけイメージしやすくなるから聴き手にもありがたい演出です。

音についても過去作同様レベルが高いです。
季節が冬だから環境音を流さない代わりに振り子時計の音と音量控えめな音楽で雰囲気を作り
なつなにシャンプーをする時はやや遠く、逆にされるときは至近距離から鳴らして違いを明確にします。

シャワーをかけられる時に耳の中へ水が少し入るシーンがあるのですが
そこでは実際にそうなったと勘違いするほどリアルな閉塞感が味わえます。
キャラを立てながら自然な音を鳴らす道草屋の持ち味が早速発揮されてて実に良いです。
なっちゃん先生のエッチな授業
エッチシーンは3パート24分間。
プレイは耳舐め、乳首責め、手コキ、キスです。
手コキの際に効果音が鳴ります(鳴らないバージョンは入ってません)。

なつな「お・み・み アンダースタン? オーケーオーケー じゃ したげますよ」
夕食の時にお酒を飲んですっかり酔っぱらったなつなは
耳かきに集中できないから代わりに耳舐めを始めます。

エッチは終始彼女が責め続けます。
最初の2パート13分間は教師になりきって軽く意地悪するシーン。
「3-旅行者おむね調査(約7分)」は左耳舐めと乳首責め
「4-なっちゃん先生(約6分)」は耳舐めしながらこたつの中に手を入れておちんちんをしごきます。

なつな「ねぇたぬさん しゅりしゅりーって撫でるのと くっとつままれるのって なんか違う?」
なつな「あ、なんだペンですか でもちょっと大きいペンですね 掴んでみましょっか」

彼女は普段から彼にソフトなスキンシップをしてますけど
ここではそれよりもずっと踏み込んだことをやって男性を弄ぶ快感を味わいます。
彼が抵抗したり襲ってこないことを理解したうえで耳と乳首をゆっくり責め
手コキの時は生徒に持ち物検査をするイメージプレイに近いやり方でさり気なく責めます。

道草屋は過去作も含めてストレートな淫語を言ったことが一度もありません。
だから今作もおちんちんをペンに見立てていじるスタイルを取ってます。
我慢汁が出てきたら「インクが漏れてる」と言いますし、何をしてるかすぐわかります。

最後の「5-ぬるぬるたぬぺん(約11分)」は射精に向けて本格的に追い込みます。
前半は耳舐めと手コキを同時にやる前のパートと同じ責め方だったのが
途中からキスに切り替えリズミカルにしごいて気持ちよく出させます。

ここも教師になりきってエッチな質問をしますけどそんなに難しいものではありません。
彼が無事答えられたらちゃんとご褒美をあげますし、前の2パートよりも優しい態度で接します。
彼女が登場する作品でキスをするのはこれが初めてのはずですから
2人の関係が以前よりも多少前進したように感じます。

エッチを終えた後に始まる「3-●イヤーキャンドルと耳掃除。●(約47分)」は再び非エロのサービス。
換気を取ったり彼女はお風呂に入って気持ちを切り替えてから
先ほどできなかった耳かきとイヤーキャンドルで彼を癒します。

なつな「たぬさん もう年末ですよ もう今年終わり 早いですね」
普通なら気まずい雰囲気になりそうなのに、彼女はいつも通りの気さくな態度で接します。
酔った勢いで悪戯したことを反省してるようですけど、彼とエッチしたこと自体は別に後悔してません。
「ずずっ」という乾いててざらつきのある耳かき音をゆっくりペースで鳴らしながら
季節のこと、この村のこと、自分のことなどをのんびり話します。
一番最後に彼をハグしながら眠りにつくところにも彼女の心情が窺えます。

イヤーキャンドルを使う時間はおよそ24分と長めです。
ロウソクのような長い棒を耳に刺してから火をつけるサービスで
「じじじじ」という優しい燃焼音が耳元で鳴り続けます。

これを取り入れてる作品は他だと「癒し上手なノノさん」だけなので結構珍しいです。
耳かきは右耳だけ行い、イヤーキャンドルは右耳→左耳の順でお世話します。

このように、なつなの魅力を引き出しながら癒しと興奮を与える和やかな物語が繰り広げられてます。
キャラも音も楽しめる作品
道草屋の売りである「総合力の高さ」が遺憾なく発揮されてるノーマル向けの作品です。

なつなは道草屋を再び訪れた主人公と楽しい時間を過ごそうと
友達のような近い距離感でシャンプーや髭剃りをします。
そしてその後は酔った勢いでエッチしたり、耳かきやイヤーキャンドルを使いながらのんびり雑談します。

村の役場で働いてる気さくな女の子が冬の日に癒したり気持ちよくするシチュ
ほぼ対等な立場で接しながらそれに合ったサービスをする展開
彼女がすぐそばにいる気分が味わえる多種多様かつリアルな音の数々。
従来の店員たちとは違う要素を持たせて道草屋の世界をさらに広げます。

中でも2番目は店員とお客の関係だとできないことをやってて面白いです。
彼女は彼と同じ宿泊客だからわざわざお世話する必要はありません。
それでもするところに人柄の好さや彼に対する特別な感情が込められてます。
自分の意思でキスやハグをしてるのだから一定以上の好意は持ってるはずです。

エッチは過去作と同じで時間、内容いずれも控えめになってます。
でもイメージプレイっぽくしてるところはそそるなぁと。
癒しがものすごく充実してるから物足りなさはまったくないです。

射精シーンは1回。
くちゅ音とちゅぱ音そこそこ、淫語と喘ぎ声はありません。

以上を踏まえてサークルさんでは31本目の満点とさせていただきました。

CV:なつな…丹羽うさぎさん すずな…藤堂れんげさん
総時間 2:17:11

オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点


体験版はこちらにあります



サークル「あおぎり高校」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、学校に通いながら小さな旅館で働いてる女の子が
そこを訪れた男性客に癒しと安眠を提供します。

セリフよりも音を重視したASMR系の作りが魅力で
シャンプー、マッサージ、耳かきとパートごとにやることを変えながら
リアルな音を丁寧に鳴らして彼女にお世話されてる雰囲気を作ります。
湖に浮かぶ旅館で
たまこさんがシャンプー、マッサージ、耳かき、添い寝をするお話。

たまこさんは明るくて穏やかな声の女の子。
主人公の部屋にやって来て丁寧な挨拶をすると
行燈を灯してから温泉にもう入ったか尋ねます。

本作品は湖畔にある小さな旅館で中居をしてる彼女が
そこを初めて利用したお客をおよそ70分に渡って健全にお世話します。
全編を大きく4つのシーンに分けて違うサービスを行い
その大部分を多種多様かつリアルな音で表現して臨場感を出します。

会話も多少はしますけど、全体を見ればやはり音のほうが存在感は大きいです。
ASMR作品を数多く制作されてるバイノーラル6音さんが携わってるだけあって
効果音や環境音の質感と動きが高い水準でまとまってます。
また湖がすぐ近くにある雰囲気を出すために控えめな音量で水面が揺れる音を流します。

サービスについては王道のもので固めてます。
耳かきは耳かき棒、綿棒、梵天、息吹きを組み合わせてますし
シャンプーやマッサージも頭部、肩、耳をケアします。
悪い言い方になりますけど「無難過ぎるかなぁ」というのが私の感想です。
音が織りなす癒しの空間
挨拶の後から始まる2パート27分間はシャンプーとマッサージ。
前者はお風呂場で両手を使ってわしゃわしゃした泡音を鳴らし
後者は部屋に戻って乳液を垂らした手で肩→耳の順にお世話します。

そして本作品の売りである音が早速威力を発揮します。
音質が良いだけじゃなく、動きが目まぐるしく変わるのでされてる気分を味わいやすいです。
特に耳のマッサージは手のひらで塞いだり離すのを繰り返すシーンがあって
その際に軽い圧迫感や閉塞感が得られます。

シャンプーの時はバックでお湯がちょろちょろ流れる音も鳴りますし
全体的に音作りが丁寧な印象を受けました。
それに対してセリフは簡単な解説をした後は吐息だけを漏らす淡白なものです。
VTuberが出演してる作品ならもう少ししゃべりを強化したほうが良いと思います。

単体で最も時間が長いのは耳かき(約30分)。
膝枕の状態で右耳→左耳の順に耳かき棒、綿棒、梵天、軽い息吹きを行います。

耳かき棒は「ずぞっ」というトーンが低くややざらつきのある音
綿棒は耳かき棒よりも面積が広くてしょりしょりした音
梵天はそれよりもふんわりしててさらさらした音と器具の違いを音でしっかり表現してます。
動きにも違いが見られますし、ASMR作品として十分な品質を持ってると言えます。

実際に聴いた感想ですが、バイノーラル6音さんが企画・制作・編集をされてることを知ってましたから
音に関しては大丈夫だろうと思ってて実際その通りでした。
湖の音は音量が小さくて正直よく聞き取れませんでしたが
耳かきやマッサージといった重要な音はリアルで優しいものばかりです。

ただ音に寄せてる関係で音霊魂子さんがあまりしゃべらない点と
サービスの内容に個性が乏しい点は気になりました。

前者は声優さんじゃなくてVTuberさんがやられてるとなると
サービスに関する小話や軽い雑談程度では彼女の魅力を引き出せてないと思います。

これが例えば周防パトラさんみたいに音作りも担当してるのなら別にいいですけど
実際は他のサークルさんが全部やってます。
せめて1パートくらいはサービスをせず彼女が色々しゃべる場面が欲しかったです。
冒頭の挨拶パートは3分しかないのでそう言うには弱いと見てます。

後者については現在の耳かき音声は王道のサービスをきっちり押さえたうえで
珍しい音を鳴らしたり、独自要素を盛り込んでることが多いです。
そういう状況を考えるとこの内容では物足りないというのが率直な感想です。
音は良いのだが
リアルな音を駆使して癒したり眠らせるスタンダードな作品です。

たまこさんは旅館を利用した主人公を満足させようと
つきっきりでシャンプー、マッサージ、耳かきをします。
そして最後は体を密着させたまま寝息を立てて安眠へと導きます。

湖辺にある旅館で女の子が癒しのサービスをするシチュ。
会話は必要最低限に留めてそれらの様子を音で表現する作り。
ASMR作品の特徴を押さえた作品になってます。
前項で厳しいことも書きましたけど、個性をそんなに求めない人なら十分満足できると思います。

以上を踏まえて今回はこちらの点数とさせていただきました。

CV:音霊魂子さん
総時間 1:12:29

オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


体験版はこちらにあります

追記
2022年9月16日まで25%OFFの990円で販売されてます。



サークル「ディーブルスト」さんの同人音声作品。

今回紹介する作品は、小さい頃から仲良くしてる美容室のお姉さんが
散髪、シャンプー、エッチなサービスで心と体をスッキリさせます。

非エロとエロ、声と音をバランスよく組み合わせたおねショタ展開が魅力で
物語の前半はしゃべる時とそうでない時をはっきり分けた癒しのサービスで雰囲気を作り
後半はフェラ、耳舐め手コキ、素股をしながら彼女の心情を漏らす甘いエッチをします。
お姉ちゃんがする気持ちいい散髪
美容師の陽菜乃が髪を切ったりエッチするお話。

「あっ、いらっしゃいませ~ 少々お待ちくださーい」
陽菜乃は明るくてお淑やかな声のお姉さん。
久し振りに来店した主人公を嬉しそうに迎えると
お互いの近況を話しながら彼を軽くからかいます。

本作品は両親の跡を継いで美容室を1人で経営してる彼女が
小さい頃から通ってる彼におよそ90分間の癒しとエッチなサービスをします。
非エロ39分、エロ41分と両者の時間をほぼ同じにしたうえで
セリフと音のバランスにも気を配りお姉ちゃんに甘やかされてる雰囲気を作ります。

「う~ん、誰もがイケメン好きとは限らないけど… 私は最近はもっと可愛い子がタイプかな?」
彼女は彼を弟のように可愛がってる一方で異性としても意識しており
冒頭の雑談中に思わせぶりなことを言って彼の反応を見ます。
彼が超奥手な性格のため、彼女のほうから親密になるきっかけを作る流れで進めます。

サービスの前後は会話重視、最中は音重視とメリハリをつけてるおかげで
セリフと音の両方を無理なく楽しめます。
ASMR作品を数多く作ってるサークルさんなだけあって音の質も軒並み高いです。

最初の2パート33分間は普段通り散髪やシャンプーをするシーン。
霧吹きで髪を湿らせてからハサミで丁寧に切っていき、最後にバリカンで形を整えます。

シャクシャクという小気味よい金属音を頭部全体で小まめに移動させる凝ったものです。
鳴らすリズムも実際の散髪にとても近く、音だけが流れる状況も相まってとても癒されます。
仕上げのバリカンも小刻みな電動音をゆっくりスライドさせててリアルです。

「背中にさっき君が見てた柔らかいのがあたってるのは気のせーだよ…? ふふっ、可愛いから、お姉さんからのちょっとしたサービス♪」
最中の会話は何をするかの説明を軽くしたり
彼女がおっぱいを押し付けて誘惑する以外はほとんど無言です。
プロなのに手を抜くのはおかしいですから、やることをやったうえで軽く悪戯する程度に留めてます。
ストレートに「好き」と言うことはないものの、十分な好意を持ってることが伝わってきます。

2番目のシャンプーは場所を移してから顔にタオルを置き
シャワーで湿らせた後にワシャワシャという泡音をリズミカルに鳴らします。
動きや力加減にも気を配ってあってすごく丁寧に作られてました。
ここでもおっぱいをさり気なく押し付けて興奮させるなど、エッチに向けた雰囲気づくりも行います。
おねショタらしい甘めのエッチ
エッチシーンは2パート41分間。
プレイは目隠し、おちんちんの愛撫、フェラ、手コキ、耳舐め、キス、素股です。
おちんちんの愛撫、手コキ、素股の際に効果音が鳴ります(無しも選択可)。

「あっ、ビクンビクンしてる そうだよ、君が好きな憧れのお姉さんの指が、君の大事な部分に触れてるの」
お世話してる最中に主人公のおちんちんが勃起してることに気づいた陽菜乃は
お店を閉じてからズボン越しに優しく撫で始めます。

エッチは年上の彼女が終始リードします。
前半の「Track3.何でムラムラしちゃってるのかな…?(約21分)」は比較的ソフトなプレイ。
おちんちんの愛撫から始まりフェラ→耳舐め手コキ→フェラと繋いで気分よく射精させます。
ちなみにどちらのパートもタオルで目隠ししたまま行います。

「私も君のことね、昔から可愛いなとか結構タイプだなって思ってたんだよ? だから、今日はその気持ちへのお返し、してあげるね」
2人は物語の開始時点から相思相愛の関係なので
彼女も自分の気持ちを伝えながらおちんちんを優しく刺激します。
フェラは裏筋やカリといった弱点をひとつずつ責めてからピストンへ移りますし
その後の耳舐め手コキもコリコリしたちゅぱ音を鳴らしながら丁寧にしごきます。
最後は精液を口で受け止め飲み干すなど、尽くす姿勢を見せて愛情を注ぎます。

サークルさんが作品に深みを出したかったのか、ストレートに好意を伝えることはありません。
好きなことを匂わせるセリフを言う程度にぼかしてあります。
その代わり態度や行動といった別の部分から伝わるように組み立ててます。
風俗でもない限り好きでもない男の精液を直飲みする人なんていませんからね。
セリフと音を分けてた非エロパートとは違い、エッチは両者を混在させるスタイルになってます。

続く「Track4.お姉さんと素股エッチしよっか…♪(約20分)」はより大胆なプレイ。
彼女が服を脱いでから彼の上に跨り、お互いの性器を擦り合わせてもっと気持ちよくします。

「んっ、ふふっ、いっぱいエッチなこと言われちゃったぁ…♪ いいんだよ、お姉さんにたくさん、キミの性欲ぶつけちゃっていいんだからね」
お姉ちゃんらしく彼のすべてを受け止める姿勢を見せながら
熱っぽい吐息や艶やかな喘ぎ声を漏らすなかなかエロい内容です。
裸を見たり挿入できないところは残念ですが
その場の勢いでSEXまでするのは良くないと思ったのかもしれません。
精液はそのまま体で受け止めますし、最後の一線を越えない範囲で手厚いご奉仕をします。

こちらのほうがシチュや喘ぎ声がエロいぶん抜きやすく感じました。
彼の視界を覆うことで実況が多めでも違和感が出ない状況を作ってます。
聴き手が主人公と同じ気分で聴けるようにするための工夫なのでしょう。

このように、おねショタらしさを出しつつゆっくり責めるイチャラブ系のエッチが繰り広げられてます。
声も音も楽しめる作品
声と音をバランスよく組み合わせてるノーマル向けの作品です。

陽菜乃は美容室の常連で密かに好意を抱いてる主人公と楽しい時間を過ごそうと
まずは普段通りの態度で散髪やシャンプーしながら軽く誘惑して興奮させます。
そしてエッチはパートごとに違うプレイを用意して甘やかしながら射精へ追い込みます。

お姉ちゃんのように親しい女性が散髪、シャンプー、エッチをするシチュ
しゃべる時とそうでない時をはっきり分けて2方向から癒す非エロパート
彼女の心情や反応を厚めに描きながらゆっくり愛し合う甘いエッチ。
癒しもエッチも同じくらい大事にする作品になってます。

中でも音は非エロ、エロともにレベルが高くて没入感が味わえます。
散髪時のハサミさばきは自然で手際も良いですし
シャンプーも気のせいかもしれませんが、時間が経つほど泡立ちが弱くなってるように聞こえます。
エッチもおちんちんをズボン越しに撫でる音や、素股で椅子がきしむ音まで入っててこだわりがあります。

セリフをもうちょっと自然にしたほうが完成度が上がると思いますけど
(例えば彼女が「憧れのお姉さん」と何度も言うところ。普通自分からは言わない)
全体を見れば良くできてるので多くの人が満足できると思います。
今作でSEXしなかったところを見ると次回作の予定があるのかもしれませんね。

射精シーンは2回。
くちゅ音それなり、淫語とちゅぱ音そこそこ、喘ぎ声ごく僅かです。

CV:天知遥さん
総時間 1:25:24

オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

追記
2022年2月7日まで25%OFFの907円で販売されてます。



サークル「桃色CODE」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、優しくてしっかり者の店員さんが
遠路はるばるやって来たお客を健全なサービスでじっくり癒します。

季節感を出しながら彼女が得意とする散髪を長めにやるのが特徴で
花火、風鈴、セミなど夏にちなんだ効果音や環境音をいくつも盛り込み
さらに炭酸を使うシーンを複数用意して没入感と清涼感を与えます。
暑い夏を音で涼しく
道草屋の店員すずなが散髪、ヘッドスパ、耳かきをするお話。

「旦那様 こんばんは お久しぶりです」
すずなは明るくて素朴な声の女の子。
ある日の夜、バスに乗って道草屋の近くまでやって来た主人公を迎えると
腕や首筋に虫よけスプレーをかけてから案内します。

本作品は道草屋メンバーの中でも一際真面目な性格をしてる彼女が
何度もお世話してる彼をおよそ140分に渡ってじっくりもてなします。
夜の小道、barberすずな・夏の和室編、barberすずな・炭酸スパすーぱーと3つのシーンに分かれており
それぞれでやることを変えながら効果音や環境音を組み合わせてリアルに表現します。

今作は夏のお話ということでこの時期に合った音を中心に据えてます。
祭りでやる大きなものじゃなく、お店で買えるタイプの打ち上げ花火を眺めたり
セミの声や風鈴の音を鳴らしながら涼しさを感じるサービスをします。
暑い印象の音ばかりだと落ち着けないので、風情や静けさといった別方向の音をよく使います。

タイトル通り炭酸を使ったサービスが充実してるのも大きな特徴です。
主に最後のシーンでヘッドスパ、髭剃り、マッサージ、トリートメントが立て続けに出てきます。
同じ炭酸でも個体、液体、泡と質感を変えてそれぞれに合った爽やかな音を鳴らしてました。
アイスを食べるシーンもあったりと、聴いててスッキリするように上手く調整されてます。

総時間が長めなのでセリフも結構入ってますが
サービス中は無言なことのほうが多いですからASMR系の作品だと思います。
彼女たちの何気ない会話も場を和ませる重要な役割を果たします。
暑さでバテてるのか普段よりもだらっとしてる印象を受けました。
散髪&ヘッドスパ重視の爽やかなサービス
最初の「1-夜の小道(約35分)」は主人公が道草屋に到着する前のお話。
普段よりも遅い時間に最寄りのバス停へ到着し、歩いてたところをすずなが迎えに来て合流します。
そして途中でたまたまやってた花火を眺めたり炭酸飲料を飲んで涼みます。

芹「ほんとに誰もいないですからねー どっちを見ても暗がりばっかりで もう人よりお化けのほうが多そうですよ」
すずな「そういうのはいないです この時代には絶滅しました」
ここは道草屋の店主である芹が同行してるので2人の掛け合いを楽しむことができます。
冗談を言ったり子供っぽく振る舞う芹にすずなが突っ込みを入れることが多く
暗くて静かな夜とは違う明るい空気が漂ってます。
環境音は虫やカエルの鳴き声が中心になってて割と控えめです。

花火のシーンは「ぱぁん」というクリアな破裂音が散発的に鳴ります。
大きな打ち上げ花火よりも音が軽い代わりに位置が近いです。
線香花火や手で持つ棒状の花火とも違ってて音選びが巧みに感じました。
道草屋は花火が出てくる過去作がいくつかあるので、それらと被らないように気を配ってます。

続く「2-barberすずな・夏の和室編(約41分)」は翌朝のお話。
すずなが最も得意としてる散髪で彼の髪と心をスッキリさせます。
ちなみに本作品は頭のケアにおよそ70分もかけてます。

「朝からセミは元気ですね セミも暑いから 木から離れないんでしょうか」
夏に関する雑談や気配りする言葉をかけながら
霧吹きで髪を湿らせる、2種類のハサミを使い分けて整える
軽く部屋を掃除してからシャンプーをかけるなどプロらしい流れるような手つきで進めます。

すずなは過去作で何度も散髪をやってますからハサミさばきも軽快です。
通常のハサミはシャクシャク、すきバサミはサクサクとやや質感の違う金属音を
頭全体へゆっくりスライドさせる感じに動かしてました。
散髪中に歌を披露するところにも心の余裕が窺えます。
カランコロンという竹風鈴の音も時折鳴っててこの空間を音と会話で見事に表現してます。

そして最後の「3-barberすずな・炭酸スパすーぱー(約65分)」では
本作品の持ち味となる炭酸を使ったサービスが続々登場します。

洗面台に水を浸してから炭酸タブレットを投入し
そこに頭を浸して音を楽しみながら髪と頭皮を綺麗にします。
他にも泡をその場で作ってからする髭剃り、剃り跡を炭酸水で綺麗にするマッサージ
ムース状のトリートメントを髪全体に多めにつけるサービスなど泡尽くしの内容です。

炭酸はしばらく経つと抜けてしまうので
タブレットを途中で追加したりトリートメントを再度吹きかける動作を挟んでありました。
炭酸水はシュワシュワ、炭酸入りトリートメントはパチパチと違った音が鳴っててどちらも爽やかです。

いのこ「いいですなーそれ」
すずな「涼しいですよ」
またここからは後輩店員にあたるいのこが加わりすずなと雑談します。
彼女は一緒に何かをするのではなく、近くで寛ぎながら時折会話する友達っぽい位置づけです。
いのこのほうが年上だからなのでしょうけど、すずなが丁寧語で相手するのが印象的でした。
何気ない会話を通じて彼女の真面目さや礼儀正しさを表現してます。

このシーンがやはり本作品における一番の聴きどころだと思います。
時間が最も長い、炭酸を使ったサービスが充実してる、雑談による雰囲気作りもバッチリと
個性をしっかり持たせたうえで癒されるように作られてます。
耳かきは左右合わせて20分程度ですから、散髪やヘッドスパのほうがずっと存在感は大きいです。

このように、多種多様かつリアルな音とゆるーい会話を組み合わせた夏らしい物語が繰り広げられてます。
自然と引き込まれる作品
道草屋の世界に入り込んだような気分が味わえる優れたASMR系作品です。

すずなは暑い日にわざわざ道草屋まで来てくれた主人公を満足させようと
最寄りのバス停まで出かけて案内しながら雑談したり花火を見て楽しみます。
そして翌日は比較的涼しい時間に散髪、ヘッドスパ、耳かきをじっくりやって癒します。

気配り上手で散髪の腕もある店員さんが夏の日に様々なサービスをするノーマル向けのシチュ
シーンごとにやることを変えながら季節感のある音を鳴らして没入させる作り
水や炭酸にまつわるサービスを中心に据えて涼しさを与える演出。
キャラ、音、世界観のすべてがしっかりしてる総合力の高い作品に仕上がってます。

中でも3番目は耳かきの割合を普段よりも落とす代わりに散髪やヘッドスパを強化し
さらに炭酸というテーマも設けて幅広く表現する非凡なところを見せてくれます。
同じ炭酸を使うサービスでもパートによって音を使い分けてるのが素晴らしいです。
シュワシュワ、パチパチした音も耳に心地よく夏の暑さを軽減してくれます。

すずな「屋台が欲しくなりますね」
芹「イカ焼きとかねー あとあのー…炭酸?」
あとは芹やいのこといった砕けたキャラを登場させることで、すずなとの対比を鮮明にしようとしてます。
彼女が格別お堅い性格をしてるのではなくそれが自然体なのだと思います。
一対一の時も普通に話しますから変化をつけるための工夫と見るのが妥当です。

以上を踏まえてサークルさんでは28本目の満点とさせていただきました。

CV:すずな…藤堂れんげさん 芹…雁庵うずめさん いのこ…箱河ノアさん
総時間 2:22:27

オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点


体験版はこちらにあります



サークル「いつきんぐだむ」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

今回紹介するサークルさんの処女作は、小さな島のリゾートホテルで働いてる女の子が
仕事でやって来たお客に様々な癒しのサービスをします。

リアルな効果音と環境音を組み合わせたASMR色の強い構成が魅力で
水が揺れたり泡が弾ける音をバックで鳴らして海中ホテルらしさを演出しながら
昼は比較的コンパクトに、夜は時間をかけてゆっくり耳かきやマッサージをして心地いい眠りに導きます。
音の質感や動きにとてもこだわってますから、ASMR作品をよく聴いてる人でも満足するでしょう。
海中ホテルでたっぷりリフレッシュ
夏村しずくが耳かき、シャンプー、マッサージをするお話。

「い、いらっしゃいませ ホテル夏村へようこそ」
しずくは丁寧語で話す可愛い声の女の子。
宿泊の予約を取った主人公を明るい態度で迎えると
自己紹介してから海中フロアへ案内します。

本作品は両親が経営してるホテルで働いてる彼女が
旅行関係の仕事をしてる彼をおよそ140分に渡ってもてなします。
タイトル通りここには海中に沈んでるフロアがあり
部屋に着いた直後からブクブクという水の音がバックで流れ続けます。(流れないバージョンもあります)

耳かき作品で環境音を取り入れてるものはよく見かけますが
川や波の音ではなく水中の音を使ってるケースは非常に珍しいです。
今のような暑い季節との相性も良く、清涼感を味わいながら聴くことができます。

効果音についても処女作とは思えないほどレベルが高いです。
耳かきは耳かき棒、2種類の綿棒、梵天の違いをほぼ音だけで表現しますし
それ以外のサービスも細かなところにまで気を配ってて臨場感があります。
ちょっとした物音もきちんと鳴るので実際にお世話されてる気分が味わいやすいです。

個人的には動きの多彩さ、きめ細かさが一際印象に残りました。
同じマッサージでも数秒単位で位置、速度、リズム、手の動かし方が変わりますし
肩の時は滑らかな摩擦音、こめかみのあたりはジョリジョリした音と部位に応じて音を使い分けてます。
同じ音を垂れ流すようなものとは違うのでずっと聴いてても飽きが来ません。
一部のシーンでは耳や頭に軽い振動が伝わってきて心地いいです。

もうひとつ、物語を大きく昼と夜のふたつに分けてあり
昼はちょっと暇な時にも聴けるくらいコンパクトにこなします。
そして夜は寝ながら聴くことも想定してひとつずつじっくり丁寧に進めます。

昼は43分、夜は92分ですから2倍以上の時間差があります。
サービスの内容にも違いがありますし、ライト層からヘビー層まで幅広く楽しめるように作られてます。
音重視の優しいサービス
チェックインを済ませた後に始まる2パート43分間は昼の部。
「02マッサージでリフレッシュ(約23分)」は肩、頭皮、耳のマッサージ
「03耳かきでちょこっと休憩(約20分)」は3種類の器具を使い分ける耳かきをします。

「では次に 手を軽く握って 肩を叩いていきますね」
そして本作品の売りである高品質な音が早速威力を発揮します。
しずくは何をするかの説明や軽い雑談をする程度に留め
それ以外はほとんど音だけで表現して耳と心を癒します。
耳に優しい音ばかりですから途中で眠くなる人が結構いるでしょう。

マッサージは「さすさす」という滑らかな摩擦音を鳴らして肩を擦るところから始まり
首筋のあたりを小刻みに擦る、拳を作って肩を左右交互にとんとん叩く
手を組んでから甲を肩にぺしぺし打ちつけるなど多種多様なお世話をします。
同じサービス内でも音や動きが頻繁に変わっててプロらしい流れるような手つきを披露します。

また02パートは物語の序盤にあたるため、2人がどんな人物かにも触れてます。
このへんは聴いてのお楽しみとさせていただきますが
主人公にも職業や来歴を設定してるのはなかなか珍しいなと。
音重視の作品だからこそ、必要最低限の会話でキャラに魅力を与えようとします。

03パートはASMRの王様とも言える耳かき。
膝枕の状態で右耳→左耳の順に竹の耳かき棒、綿棒、梵天を使って綺麗にしてから
最後に弱めの風圧で3回くらい息を吹きかけます。

「ごそ ごそ 奥のほうまでしっかり 綺麗にしますね」
耳かき棒は「ずぞぞっ」という乾いてて若干尖ってる音
綿棒は柔らかく丸みを帯びてて時折パチパチする音
梵天は滑らかでふわふわした音と器具の特徴を捉えた音を鳴らしして良いです。
動きについてもそれなりの違いが見られますし、耳かき音声を研究されてるのが窺えます。

時間に対するサービスの種類が多い影響でひとつひとつの音を鳴らす時間は短くなってますが
これについては次の04パートでたっぷり聴けるようにしてバランスを取ってます。
耳かき棒は若干響く音、綿棒と梵天は広さと柔らかさのある音で聴けば聴くほど心が穏やかになります。
バックで流れ続ける海中の音も相まって癒しの空間が形成されてます。

続く2パート92分間は音をじっくり楽しみたい人や安眠のお供に使いたい人向けのサービス。
「04耳かきでぐっすり安眠(約50分)」は色んな手段で耳の外側を綺麗にしてから耳かきへ移り
「05ヘッドスパですっきり快眠(約42分)」はジェルボールとシャンプーで主に髪をケアします。

「このオイル いい匂いですよね ラベンダーの香りなんですよ」
04パートは最初の20分間を耳マッサージ、残り30分間を耳かきに費やします。
泡マッサージ→オイルマッサージと繋いで音の違いを楽しみやすくしたり
それらを拭き取ってから広めのブラシで撫でるシーンもあってきめ細かいです。
耳かきで鳴らす音は03パートとほぼ一緒ですが綿棒だけは若干違うものにしてました。
本作品で最も時間が長いですから寝ながら聴くのに向いてます。

「いかがですか? マッサージと言えばオイルですが ジェルボールも気持ちいいですよね」
最後の05パートは清涼感のある音が充実してます。
冒頭のジェルマッサージは耳の内側全体で弾力のある水音をゆっくり擦る感じに動かし
その後は通常のシャンプーと炭酸シャンプーを使い分けてリフレッシュを後押しします。
シャンプーは動きにとてもこだわっててサークルさんの意気込みを感じました。
頭部全体を小刻みに擦ったり優しく撫でる音が目まぐるしく動きまわります。

炭酸シャンプーは使い始めた直後だけシュワシュワした音が鳴るもので
髪につけて擦る時は普通のシャンプーに近い音になってました。
途中で継ぎ足すシーンを挟むため音の違いは出てるんじゃないかなと。
終盤のドライヤーは耳に風が当たるたびに「ぼぼぼぼ」という音が鳴り、軽い圧迫感もあります。

このように、水中の音を楽しませながら多種多様な音をお届けする癒し一色のサービスが繰り広げられてます。
音で涼む作品
音を通じて癒し、眠気、涼しさを感じられる良作です。

しずくは遠路はるばるやって来た主人公の心身をスッキリさせようと
昼の部は比較的短い時間で肩から上のマッサージや耳かきをします。
そして夜はどっしり腰を据えて長時間の耳かきとヘッドスパをします。

海中部屋を持つリゾートホテルで働いてる女の子が旅行客をもてなすノーマル向けのシチュ
サービスする時はどのパートも音の量をセリフよりも遥かに多くし
多種多様かつリアルな音を上手に動かして臨場感を出すASMR系の作り
全編を昼と夜に大きく分け、それぞれに違った特徴を持たせる聴き手に寄り添った演出。
このところ競争が激化してる全年齢向けでも余裕でやっていける作品に仕上がってます。

中でも音は厳しめに見ても「特に問題なし」と言えるくらい完成度が高いです。
録音環境が良くなったおかげで音の質感は新規のサークルさんでもそれなりの水準に達するのですが
動きについては経験や技術の有無で相当に大きな差が出ます。
YoutubeでASMR動画を掲載されてる方ですから、そのへんの理解も深いのだと思います。

あとは場所を海中ホテルに設定してそれに合った音を流すのも良いです。
耳かき音声は無料、有料ともに現時点でかなりの数が出てるので
独自の要素を取り入れてそれらとの差別化をきちんと図ってます。
暑い季節に涼を与える意味合いが生まれてますし、耳かきやマッサージとは別方向の癒し効果があります。
表現力、発想力、分析力のすべてが揃ってるから素晴らしいと言うのです。

以上を踏まえてサークルさんでは初の満点とさせていただきました。
1作目でここまでのものが作れるのなら今後のご活躍も大いに期待できそうです。

CV:棗いつきさん
総時間 2:21:09

オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点


体験版はこちらにあります

追記
2021年8月7日まで20%OFFの1056円で販売されてます。



サークル「チームランドセル」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、名前も年齢も不明な家出少女が
偶然会った男性と同棲を始めて色んなお世話をします。

キャラと音の両方に力を入れてるバランスの取れた作りが魅力で
前者は様々な会話を通じて彼女の背景や心情が少しずつわかるようになり
後者は効果音、環境音、ピアノBGMを組み合わせて静かで落ち着ける空間を作ります。
女の子と過ごす静かで満たされた日々
少女が耳かき、シャンプー、添い寝をするお話。

「あれ? お兄さんは… 学校の先生 ですか」
少女は明るくて穏やかな声の女の子。
とある冬の日、公園のベンチで寝てたところを主人公に見つかると
追い返そうとする途中に気を失ってしまいます。

本作品は理由があって家出したものの路頭に迷ってた彼女が
彼に拾われ自宅で引きこもり生活を送る様子をおよそ130分に渡って描きます。
出会った直後、2年後、3年後、4年後とパートによって時期が大きく変わり
その中で色んな会話をしながら彼女自身も成長していきます。

「正直 昔のことは 思い出したくないんです」
物語が始まった直後の彼女は年齢や素性がまったくわからない謎の人物。
同棲させてくれた彼に感謝する一方で、自分のことになると口を閉ざす態度を取ります。
しかし長い年月を一緒に過ごすにつれて心境に変化が表れ
終盤に差し掛かると自分が何者か、どうしてこのような生活を続けてるのかをぽつりぽつりと語ります。

物語が進むにつれて背景が少しずつわかるようになってますから
最初は引っ掛かるところがあったとしても、最後まで聴けばスッキリした気分になるでしょう。
ASMR系の作品ですがしゃべる時とそうでない時をはっきり分けてるおかげで
音と会話の両方をバランスよく楽しむことができます。

チームランドセルさんと言えば最中に鳴る音も大きな魅力です。
各サービスでは優しくてリアルな効果音が至るところで鳴りますし、季節や天候によって環境音も変わります。
また一部のシーンでは雰囲気に合ったピアノBGMを流して別方向から彼女の内面を表現します。
(BGMは流れないバージョンも入ってます)

「ぐっすり眠れる」のタイトル通り、眠りを妨げない音ばかりで耳に心地いいです。
音だけが鳴る時間も長めに用意されてて静けさを感じました。
環境音は雨の音、セミの鳴き声、風が木々の葉を揺らす音などが流れます。
同じ雨でもパートによって鳴り方が変わっててこだわりが見られます。

謎の少女にお世話されながら徐々に仲良くなるシチュと
効果音、環境音、音楽を組み合わせた安眠重視の作り。
キャラと音の両方に個性を持たせた静かでほのぼのしてる作品です。
ドラマ性を持たせた癒しのサービス
2分程度のドラマパートの後から始まる2パート65分間は耳に特化したサービス。
「2年後 真夜の目覚め(耳ふー・添い寝)(約17分)」は会話と息吹き
「3.雑談耳かき(約48分)」は右耳→左耳の順におそらく綿棒を使って耳かきします。

「ふふっ (耳が)ほんとに弱すぎ 絶対学校でいじられてるでしょ?」
主人公と初めて会った時は家に行くのを嫌がってましたが
その後2年も居ついてるところを見ると気に入ったのでしょう。
自分から積極的に体を密着させて耳に優しい風を送ります。
また近頃ある活動をしてるらしく、それに関するお話も少しだけ出てきます。

やることは至ってシンプルですから雰囲気作りと見るのが妥当でしょう。
年上の彼を弟扱いするシーンもあったりして世話好きなキャラに描かれてます。

続く耳かきパートは最も長い時間を割いてるだけあって癒しと安眠効果が高いです。
「くしゅっ」という面積広めで柔らかく乾燥した音を
奥から手前へ掻き出したり耳の壁をなぞるようにゆっくり動かします。
始める直前にプラスチック製の容器の物音が鳴ってることや
耳かき音自体の質感を見て耳かき棒ではなく綿棒だろうと予測してます。

時間をほぼ半々に分けて丁寧にやってくれますから
横になって聴いたら寝落ちする人がそれなりにいると思います。
音楽がない代わりに優しい雨音が流れて静かな空間を作り上げてます。
あとは彼女の吐息も結構入ってて近さを感じました。

「でも 私のおすすめは 冷凍餃子です 最近気づいたんですが やつめっちゃ万能です」
最中に交わす何気ない会話の数々も癒しに大きく役立ってます。
彼が学校で働いてる間に食べてる冷凍食品の話をしたり
彼の性癖に関する質問をするなど、多少踏み込んだことも入れて仲の良さを表現します。
数分無言で耳かきを続けてから少し話すのを繰り返します。

「4.シュワシュワにしてやんよ(炭酸シャンプー)(約28分)」は音の個性が強いパート。
さらに1年後、今度は夏の日に炭酸シャンプーで頭と心をスッキリさせます。

最初は水かお湯で髪を湿らせてるだけなので割と乾燥した摩擦音だったのが
炭酸シャンプーが登場するとパチパチした独特な音の割合が一気に増えます。
炭酸水との違いが音にはっきり出ていて清涼感がありました。
パート終盤にはシャワー、タオル、ドライヤーといった別の音も加えてリアリティを出します。

「いい匂いでしょ お揃いですよ 私と同じ匂い」
そしてこのへんまで来ると彼女もすっかり懐いてます。
恋人よりも妹に近い距離感で楽しそうにお世話してました。
彼女が以前からやってる活動に関するお話が再び出てくるなど
ボイスドラマとしても楽しめるように物語が少しずつ進行します。
どちらかと言えば音重視のパートですけど、何気ない会話に彼女の愛がにじみ出てます。

そして終盤の2パートは彼女のことや物語の背景がわかります。
「5.さらに2年後の夜(添い寝 心音)(約16分)」は2人が出会ってから5年後
「6.公園で添い寝(約19分)」はさらに後の出来事です。

内容を紹介するとネタバレになるので完全に伏せますが
謎だった部分が明らかになったことによる爽快感と
純粋に「あぁ 良かったなぁ」という満足感が得られました。
このシーンは音よりも会話のほうが存在感は大きいです。
キャラも音も楽しめる作品
耳かきやシャンプーといったASMRでは定番のサービスと
他人同士だった男女が同棲を通じて仲良くなる物語を組み合わせた総合力の高い作品です。

少女は衰弱してた自分を介抱し、同居までさせてくれた主人公に少しでも恩返ししようと
耳への息吹き、耳かき、シャンプー、添い寝といった健全なご奉仕をします。
そしてこれらの様子を色んな音で表現しながら何気ない会話も挟んで彼女の魅力を引き出します。

家出少女と年単位の同棲をして仲良くなるノーマル向けのシチュ
効果音、環境音、音楽を組み合わせて癒しと眠気を与える高品質なサービス
パートごとに1年進む流れにして彼女の成長や変化を描く演出。
ASMRの要所を押さえたうえで独自の要素を盛り込み癒しのパワーを上げてます。

「ちょっと行き詰った時に お話を聞いてくれる人がいるのは ありがたいですね」
中でも3番目は彼女なりに考えたり悩んでるのが伝わってきて人間味があります。
彼の家に引きこもってる状況だけを見れば単なる怠け者ですけど
それに甘えっぱなしにならず頑張る様子も描かれてます。
「女の子が耳かきしておしまい」じゃないからキャラが立ってるわけです。

音の良さが活きるように会話とのバランスや配置にも気を遣ってますし
かれこれ4年以上癒し系作品を制作されてるサークルさんの底力を感じました。
キャラが好きな人、音が好きな人どちらでも楽しめる作品に仕上がってます。

おまけは作中音楽3曲と安眠トラック4本です。

CV:浅見ゆいさん
総時間 6:46:28(本編…2:11:18 おまけ…4:35:10)

オススメ度
■■■■■■■■■□ 9点


体験版はこちらにあります

追記
2021年8月14日まで30%OFFの924円で販売されてます。
その場合の点数は10点です。



サークル「Crescendo」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、お菓子作りを趣味にしてる可愛い店員さんが
顔馴染みの客に自分の名前がついた特別コースを提供します。

多くのシーンで泡の音を鳴らしながら動きを小まめに変える音重視の作りが魅力で
顔のマッサージ、髭剃り、頭皮マッサージ、シャンプー、アロマボールなど
パートごとに異なるサービスを用意し、それらすべてに泡を絡めてたっぷり癒します。
柔らかさを感じる音が多いですから眠くなる人が続出するでしょう。
色んな泡で癒しをお届け
ヒーリングサロンシエルの店員「黒瀬ひな」からサービスを受けるお話。

「いらっしゃいませ ヒーリングサロンシエルへようこそ」
ひなは甘く可愛い声の女の子。
来店した主人公を嬉しそうに迎えると
書類に必要事項を書いてもらってから施術室へ案内します。

本作品は2018年から続いてるサークルさんの人気シリーズ第6弾。
癒しのサービスはもちろん、お菓子作りや裁縫も得意としてる彼女が
以前からお店を何度も利用してる彼をおよそ150分に渡って癒します。
今回は「癒しのひなコース」という名前なだけあって独自要素が色々盛り込まれてます。
ストーリー性はほとんどないので過去作未視聴でもまったく問題ありません。

「普段はオイルマッサージがメインですが 私のコースでは メレンゲのような特製の泡を使ってマッサージします」
その最もわかりやすい例が泡を使うシーンが多いこと。
シェービングクリームによる髭剃り、泡を使った頭皮マッサージ
シャンプー、アロマボールなどパートごとに違うサービスをしながら泡音をたっぷり鳴らします。
それぞれで使ってる素材が違うので音の質感が多少違いますし
動きについても肩から上の全体を目まぐるしく動いて丁寧にケアします。

序盤から中盤にかけては泡づくしにして終盤は乾燥系の音に切り替えてました。
施術パートはどれも20分以上あるおかげで癒しの音を存分に楽しめます。
耳かき棒などの硬い音はほとんど出てきませんから、実際に聴くとまろやかに感じるでしょう。

シリーズの特徴もしっかり受け継がれてます。
サービス開始後はその様子を実況する以外のセリフをほとんど取り除き
効果音だけが流れる時間を長く取って静かな空間を作ります。

雑談もほとんどしませんからかなりASMR色の強い内容と言えます。
質感も非常にリアルで疲れてる人が聴いたらそのまま眠ってしまうほど癒しのパワーが強いです。

「頭皮の汚れた落ちたら 今度は ぐっ ぐっ ぐっと 力を入れて マッサージ 血行がよくなりますよ」
また実況のセリフは擬声語を多めに盛り込んで柔らかさを出してます。
本作品は泡を使ったサービスが売りですから
サークルさんもセリフの表現をそれに合うように工夫されたのだと思います。
彼女の甘い声との親和性が高く、音とは別の方向から癒しを与えてくれます。
質量共に優れたサービス
受付や着替えといった準備を終えた後から始まる2パート46分間は泡を使ったマッサージ。
「02マッサージ・シェービング(約22分)」は顔を一通り揉みほぐしてから髭を剃り
「03泡で頭皮マッサージ・叩く(約24分)」は頭部全体を撫でたり擦ったりして血行を良くします。

「頬を撫でるように 優しく すっ すっと」
そして開始後はリアルな音と実況のセリフを組み合わせて臨場感を出します。
音だけで十分伝わるシーンはできるだけ話さないようにし
わかりにくいところややることを切り替える時は話しかけてスムーズに進めます。
自分の名前がついたコースをやるので彼女もきっと張り切ってるのでしょう。
専門店ですが事務的感はまったくなく楽しそうな表情でお世話します。

音については元々レベルの高いサークルさんなだけあって非常に優れてます。
例えば02パートは手にクリームを噴射してから若干ざらつきのある水音を頬のあたりで鳴らし
蒸しタオルを顔に乗せて髭を柔らかくします。
それから「ぶぅぅぅん」というトーンが低く小刻みな振動音を鳴らしながら電動シェーバーを動かします。
左右の頬、眉、鼻の下、耳と小まめに移動してました。
シェーバーは振動が伝わってきて軽くマッサージされてる感覚がします。

撫でたり揉むといったそれほど派手じゃない動きが中心だからこそ
その位置、動かし方、リズムといった細かい部分にこだわって作られてます。

20分かけて髭剃りする音声作品もなかなかお目にかかれません。
最初のパートだけでも本作品の良さがしっかり出てると思います。

03パートは音の位置が先ほどよりも上のほうに移り
ムースのような泡音を色んなところで鳴らします。
頭皮マッサージと言えば「ジョリジョリ」とざらつきのある音を使うことが多いので
こういう滑らかな音で表現するのは割と珍しいです。
途中で一度泡を足すシーンもあったりしてリアルに感じました。

中盤の2パート57分間は王道と変わり種を組み合わせてるシーン。
「04シャンプー・トリートメント・ふわふわタオル(約33分)」はシャンプーやトリートメントで汚れを落とし
「05あわあわアロマボール(約25分)」は珍しいアイテムで首から肩にかけて優しく押します。

「なんだか お菓子のクリーム塗ってるみたいで 好きなんですよ これ」
シャンプーは泡との相性がとても良いサービスなのでスタンダードに進めます。
シャワーで頭皮マッサージの泡を洗い流してからシャンプーでごしごし擦り
すすいだ後にトリートメントへ切り替えて髪に潤いを与えます。
彼女もお菓子作りに例えて楽しそうにお世話してました。
時間に対する会話量は少なめですけど、彼女の性格がサービスにきちんと込められてます。

05パートは名前だけだとわかりにくいと思うので説明すると
アロマ石鹸を布でくるんだものを離したり押し付ける感じで進めます。
これまでとは違い布越しに泡がにじみ出るようになってるため
泡と布が混じったような「ぽすっ」という音を鳴らしてました。
ちゃんと解説してくれますから音声を聴いてればどんなものかわかると思います。

本作品で唯一泡を使わないのが最後の「06耳マッサージと耳掃除など(約35分)」。
右耳→左耳の順に軽くマッサージしてから綿棒と梵天を使い分けてお掃除し
最後に弱い風圧で6回くらい息を吹きかけます。

綿棒は「すりゅっ」という滑らかで乾燥した音、梵天は綿棒よりも軽くて柔らかい音が使われており
奥から手前へ掻き出したり耳の壁をなぞるように、小刻みに掻き出したり擦るようにと
器具ごとに違う音と動きで表現します。
事前のマッサージも左右でやり方が微妙に違っててこだわりを感じました。

「綿棒と梵天って珍しい組み合わせだな」と思ったのですが
音に柔らかさを出すためにこうしたんじゃないかと私は考えてます。
これまでの4パートが泡メインで来たのに、ここで耳かき棒のガリガリした音を鳴らすのは
作品の雰囲気にそぐわないと言いますか、統一感が落ちるように思えるのです。

もちろんシャンプーで耳の中に入った水分を取る意味合いもあるのでしょうけど
それなら別に綿棒だけでいいんじゃない?って話になるわけで。
これまでとまったく違うことをやってるように見えて、サービスの締めくくりに相応しい内容に調整されてます。
あくまで私の勝手な予測ですから「そういう解釈もあるんだな」程度に捉えてください。

このように、多種多様な音を上手に組み合わせた完成度の高いサービスが繰り広げられてます。
柔らかさのあるASMR作品
キャラ、音、サービスのすべてを柔らかいもので揃えてる作品です。

ひなは自分専用のコースを受けに来てくれた主人公をたっぷり癒そうと
序盤から中盤にかけては泡を使うサービスを色々やって肩から上を綺麗にします。
そして最後は定番の耳かきを同じく柔らかい器具を使ってゆっくり行います。

明るくて腕もいい店員さんが顔馴染みの客を長時間に渡って癒すノーマル向けのシチュ
泡に関するリアルな音を至るところで鳴らすASMR系の作り。
シリーズの長所を受け継いだうえでテーマ性もある作品に仕上がってます。

中でも音は色んなタイプの泡音が登場するので割と個性が強いです。
動きについてもハイレベルですし、目を瞑って聴けば実際にされてるのに近い感覚が味わえます。
擬声語を交えた実況を適度に挟むところもそれに貢献してます。

そして泡づくしだからこそ最後の耳かきが余計目立ってました。
器具の構成をあまり見かけないものにしたり、お掃除とマッサージ両方の意味を持つ動きにするなど
他のパートに負けない良さを持ったサービスを行います。
最初から最後まで泡まみれだとダレる可能性がありますから
終盤は乾燥系の音を中心に据えてメリハリを持たせてます。

このボリュームと品質で価格がたったの440円とコスパも抜群。
以上を踏まえてサークルさんでは11本目の満点とさせていただきました。

CV:小山ハルさん
総時間 2:33:48

オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点


体験版はこちらにあります



サークル「Crescendo」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、夢の中でのみ走ってる不思議な列車内で
明るくてゆるーい雰囲気の客室乗務員が様々な癒しのサービスをします。

リアルで優しい音を駆使して一部始終を表現するASMR系の作りが魅力で
彼女のセリフは軽い雑談や実況程度に留め
サービスはもちろん、合間の小さな物音にも専用の音を鳴らして癒しの空間を作ります。
多くのシーンで列車の走る音が控えめな音量で流れ続けるのもポイントです。
癒しと安眠を運ぶ列車の中で
癒しの夢列車くつろぎの客室乗務員「つむぎ」が色んなサービスをするお話。

「失礼しまーす わぁ 本日のお客様ですね」
つむぎはのんびり話す明るくて穏やかな声のお姉さん。
夢列車くつろぎに乗車した主人公に挨拶すると
彼が良い夢を見られるように癒しのサービスをします。

本作品は現実世界とは違う場所を走ってる列車の中で
彼女が乗客にあたる彼をおよそ120分に渡ってたっぷり癒します。
整髪、シャンプー、マッサージ、耳かきと定番のサービスをほぼ網羅しており
それぞれの時間を長めに取ってゆっくりのんびり進めます。

Crescendoさんと言えば音に強いサークルさんとして有名です。
今作もその例に漏れず、どのパートも多種多様かつリアルな音が登場します。
耳かきやマッサージの音だけでなく、器具を準備する音や体を動かす際の小さな物音まで入っており
そのすべてを耳に優しいもので統一して癒しと没入感を与えます。
同じマッサージでもやり方によって違う音が使われてて芸が細かいです。

もうひとつ、列車内でお世話してることをわかりやすく表現するために
物語のほぼ全編で列車の走行音や稼働音が流れます。
長時間聴いてもうるさく感じないように音量を声や効果音より小さく設定し
「カタンコトン」という独特な音をリズミカルに鳴らして別の癒しを与えます。

人間の脳はこういう単調な音にすごく弱いので
たぶんこの音を聴き続けてるだけでも眠くなると思います。
貸し切りのためドアの開け閉めはありませんが加速、減速、停止するシーンを入れて単調さを薄めてます。
現実世界の雑音を遮断する効果もありますし、本作品にとって必要不可欠な要素と言えます。

「しゅわしゅわって 自然に泡が潰れていく音が いいんですよねー」
つむぎについては近所のお姉さんのようなゆるーいキャラをしてます。
通常よりもスローペースで話しかけ、さらに語尾を若干伸ばして柔らかい雰囲気を作ります。
音主体の作品なのでそこまでしゃべるわけではありませんが
音だけだとわからない行為は適度に実況して上手にサポートします。

仕事でやってることなのにとても嬉しそうな表情を見せるのがすごく良いなと。
相手を純粋に癒したいという気持ちを込めて接するおかげで甘さがさらに引き立ってます。

効果音と環境音を組み合わせた臨場感の高いサービスと彼女の緩いキャラ。
作品を構成する要素すべてを癒しで統一したASMR成分の強い作品です。
素朴で耳に心地いいサービス
3分程度の前置きを挟んだ後から始まる最初の2パート40分間は髪のお手入れ。
「2.整髪」は2種類のハサミで髪を切り揃え、「3.洗髪」はシャンプーとトリートメントで綺麗にします。

そして早速本作品の売りである様々な音が耳を楽しませてくれます。
整髪はタオルを首に巻いてからケープをかけ、霧吹きで濡らす準備部分も音で忠実に表現し
ハサミを使う時は左右を小まめに切り替えるだけでなく、切るスピードやリズムも変えてリアリティを出します。

同じ音を垂れ流すシーンが一切ないのでどのサービスも活き活きしてます。
通常のハサミは「しゃきっ」という小気味よい音、すきバサミは「じゃくっ」みたいなやや粗い音と
同じハサミでも使うものによって音の質感がしっかり変わります。
これだけに17分かけてるのは「余裕を持って楽しんで欲しい」というサークルさんの気配りなのでしょう。
現実世界さながらのサービスをして作品の世界へ引き込みます。

次の洗髪は同じ部屋にある洗面台に場所を移し
シャワーで一旦髪を洗い流してからシャンプーをかけ、再び洗ってトリートメントに移ります。
しゃくしゃくという泡音が耳に心地よく、手の動きも目まぐるしく変わって本当にリアルです。
音だけで何をしてるかだいたいわかりますけど、実況もある程度挟んでイメージしやすくしています。

「待っている間に 何か お話しようかなって思ったんですけど ふふっ やっぱり止めておきます」
これらの最中に敢えて何もしない時間を挟んでるのが印象的でした。
音を聴くだけでも十分癒されますが、ぼーっとするのもそれはそれでいいリフレッシュになります。
よく音の鳴る作品だからこそ、鳴らない時間は余計静かに感じるでしょうね。
列車の音は流れ続けますから完全な無音になるわけではありません。

中盤の2パート24分間はマッサージ。
「4.頭皮マッサージ」は頭、「5.フェイスマッサージ」は顔や耳とターゲットを変えて揉みほぐします。

「こうやって 泡に触れるとパチパチして ちょっとくすぐったい」
普通に指でやるだけだと音が出にくいことを踏まえて
前者はスプレーをかけて泡立てる、後者はオイルを塗ると潤滑剤を使用してます。
音はもちろん、位置や距離も違って整髪やシャンプーとは異なる良さを持ってます。
またフェイスマッサージではとあるアイテムを使って音に変化をつけてます。

単体で最も時間が長いのは「7.耳かき」(約36分)。
膝枕の状態で右耳→左耳の順に複数の器具を使い分けて丁寧にお世話します。

「ぞすっ」という若干ざらつきのある柔らかい綿棒の音を鳴らしてたかと思えば
少し経つと細く尖った耳かき棒に変化する音の種類にこだわったサービスです。
器具ごとに動きもちゃんと変わっててサークルさんのこだわりを感じました。
また他のサービスとの違いが出るちょっとした演出もされてます

両耳とも6種類くらいの工程を挟むのですが、それでいて慌ただしく感じないのは
どれも動きがゆっくりしてるからでしょう。
音を通じて微弱な刺激や風圧も感じられてこそばゆいです。
物語のほぼ最後を飾るに相応しい最も穏やかで充実したひと時が送れます。

このように、最大の武器である音を違和感なく組み合わせた癒し効果抜群のサービスが繰り広げられてます。
雰囲気のいいASMR作品
列車の中でお姉さんにお世話される様子をそのままお届けする作品です。

つむぎはくつろぎに乗車した主人公に幸せなひと時を提供しようと
乗務員よりも仲の良いお姉さんのような態度で接しながら首から上を色んな手段でケアします。
そしてその一部始終を多彩な効果音でリアルに表現します。

夢の中を走ってる不思議な列車内でお姉さんに癒してもらうノーマル向けのシチュ
セリフよりも音の割合を高くし、すべての行為で鳴らすASMR色の強い作り
実況や雰囲気作りなど音にはできない役割をしっかり果たす彼女のふわふわしたキャラ。
ぬるま湯に浸かってるような心地いい感覚を音と会話で上手に伝えます。

サービス自体は割と王道のものが多いので
これらを列車内でするシチュやそのやり方によって個性を出してます。
列車の音を環境音として使う作品はあまり見かけませんし
耳かきひとつを取ってもその内容は緻密で通常のものとは明らかに違います。

やることは割とシンプルにしたうえで、その作り込みに力を入れてる作品だなと。
有料でもう2年以上活動されてるだけあって熟練した技術が込められてます。
124分で440円とコスパが非常に良いのも魅力です。

以上を踏まえてサークルさんでは9本目の満点とさせていただきました。

CV:陽向葵ゅかさん
総時間 2:04:10

オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点


体験版はこちらにあります

お屋敷づとめ。Vol.7―西園寺灯里 癒しのヘアサロン―

サークル「とらいさうんど」さんの同人音声作品(R-15指定)。

今回紹介する作品は、以前美容院で働いてた人懐っこいメイドが
ご主人様の髪、頭部、耳を丁寧にケアして癒します。

セリフと音の量をほぼ半々にしたバランスの良いサービスが行われており
彼へ友達のように接しながら色んなことを話して心をほぐし
それと同時にリアルな効果音を絶妙な位置とタイミングで鳴らして体も綺麗にします。
散髪もできる多才なメイドと
お世話係の西園寺灯里が色んなご奉仕をするお話。

「うーん 今日も良い天気 けどなーんか退屈だな」
灯里はやや砕けた話し方をする元気な声の女の子。
ある日の朝、床屋へ行こうとする主人公を見かけて声をかけると
お店の代わりに自分が散髪したいと言います。

本作品はサークルさんの看板シリーズ第7弾。
元美容師で現在は主人公のいる「円ヶ丘館(まるがおかかん)」で働いてる彼女が
90分程度を使って散髪、マッサージ、耳かきをします。
シリーズ作品にあたりますがお話は完全に独立してますから今作から聴いても大丈夫です。

「この呪われし刃で お主がそれなりに長く付き添った髪の毛という名の仲間を 切る!」
彼女は若干中二病を患ってる気さくな女性。
ご主人様にあたる彼にまるで友達のような態度で接し
プロらしい慣れた手つきで頭部を中心に隅々までお世話します。
そしてこれらの最中に好意があることを適度にアピールして心のほうも癒します。

販売ページのジャンルに「ASMR」が入ってますけど
実際は会話と音をほぼ同じくらいのバランスに設定して進めます。
会話量が多いですから2人の仲の良さに和む人も結構いるでしょう。
メイドだからといって変にかしこまらず、等身大の自分をぶつけるところも個性的です。

もうひとつの柱にあたる音についてはバリエーションの多さが大きな魅力です。
産毛剃り、ヘアカット、シャンプー、ヘッドスパ、マッサージ、耳かきとパートごとにやることを切り替え
いずれも専用の効果音を位置を変えながら小まめに鳴らしてリアルに表現します。
他の作品では聴いたことのない音も登場しますしASMR成分も十分にあると言えます。

良い意味でメイドらしくない女性が色んな会話をしながらご主人様をケアする。
シリーズ過去作の特徴をそのまま受け継いだバランスの良い作品です。
声と音に包まれるひと時
円ヶ丘館にあるサロンへ移動した直後にするサービスは産毛剃り(約18分)。
最初はうつ伏せになって左右の脚と背中を、次は仰向けで顔を綺麗にします。

「ゆーっくり やさーしく どうすか? どうすか? 私かなり上手いでしょう?」
そして灯里は早速主人公を熱心にご奉仕します。
引き続き砕けた調子で話しかけながら霧吹きで体にオイルをまぶし
それから専用のカミソリで丁寧に毛を剃っていきます。

ひげ剃りとの違いを出したかったのか、効果音はほとんど聞こえませんでした。
顔に近づいてきたところで少し鳴ってたから音をまったく入れてないわけではなさそうです。
このシーンはどちらかと言えば会話を楽しむ作りかなと。

本題の散髪が始まるのはその次から。
ハサミとバリカンで頭髪を切りそろえ、シャンプーで髪を洗い流し
炭酸水で頭皮の汚れを取り、ドライヤーで乾かします。

「あ、もしかして また顔が近くなって ドキッとしちゃいました?」
そしてここからは効果音の存在感が一気に大きくなります。
シャクシャクという小気味良い金属音が頭部全体を小まめに移動し
バリカンももみあげのあたりにリアルな電動音が流れます。
最中に彼女が彼をからかうシーンもあったりと、作品の雰囲気を維持したまま音も使って癒します。

最初は同じような音とリズムが続いたので「ループかな?」とも思ったのですが
側頭部を切る時はちゃんと音が変化しており十分な品質と言えます。
続くシャンプーもシャワーとシャンプーの音を上手く組み合わせてました。

「炭酸水で しっかり完膚なきまでに 汚れを落として 綺麗さっぱりの髪にしましょうね」
個人的に最も印象深かったのが炭酸ヘッドスパ (約7分30秒)。
炭酸水が出る専用のノズルを彼の頭に当ててひたすら流します。
「じゅぼぼぼぼ」という独特な音が心地よく、彼女も会話をやや控えて聴きやすくしてました。

炭酸によくあるシュワシュワ、パチパチしたものとは明らかに違ってて面白いです。
こういう音は私も初めて聴きました。
体験版にも入ってますから興味が湧いた人は是非お試しください。

終盤に行う耳かきはおよそ16分間。
椅子からベッドに戻り、膝枕の体勢で左耳→右耳の順にお世話します。
器具は明言されてませんが音の感じからして耳かき棒と思われます。
耳へ息を吹きかけることはありません。

耳かき棒は「ずじっ」という硬さのある乾いた音が使われており
耳の壁をゆっくり撫でるように動かします。
奥から手前に大きく掻き出すのではなく、壁に張り付いた耳垢を優しくはがす感じです。
これまでのサービスを経て眠くなった彼を気遣ってこうしてるのかもしれませんね。

「また耳かきしたいなーって思ったら いつでも言ってね わ・た・し・は いつでもウェルカムですから」
最中の彼女はメイドよりも恋人っぽい態度で積極的に話しかけます。
朝から彼にお世話できて嬉しい、今度の耳かきも自分に任せて欲しい
次回はもっとすごいご奉仕をするなど好意をストレートに伝える描写が多くて心温まります。
散髪に比べれば個性は薄いですけど、安眠に向けて心を落ち着ける重要な役割を果たしてます。
ほのぼのした作品
キャラが立ってて音も良い総合力の高い作品です。

灯里は主人公の髪を切りつつ2人きりの楽しいひと時を過ごそうと
序盤から積極的に話しかけて緊張をほぐし、それと同時に流れるような手つきで色んなサービスをします。
そしてセリフと音の分量や品質をほぼ同じに揃えて二方向から癒します。

表裏のない明るいメイドがご主人様に健全なご奉仕をする癒されるシチュ
最中に交わされる和やかな会話の数々、質感や位置にこだわった豊富な効果音。
サークルさんが掲げてる「ASMR×キャラクター」をそのまま形にしたような物語が楽しめます。

「そうだご主人 悪いんだけど お昼ご飯の準備 するの忘れてたから あとは頼んだ」
特に2番目の要素はメイドのイメージを打ち砕いてて面白いです。
堅苦しく接するのが苦手なのもあるのでしょうけど
そんな自分を彼が嫌な顔ひとつせず受け止めてくれる信頼の気持ちも込められてます。
お世話自体はしっかりやりますのでやや変わった主従関係あたりに留まってます。

サービスは散髪がメインなだけあってそのシーンが最も優れてます。
そして産毛剃りやマッサージは音よりも会話に光を当ててバランスを取ってます。
これまで6本シリーズを続けてきただけあって構成や流れが安定してました。
R-15に属する要素があるのはおまけ部分で本編はほぼ全年齢向けの内容です。

おまけは「12 灯里の耳なめ」と効果音詰め合わせです。

CV:ニャルぽむぽむさん
総時間 2:01:56(本編…1:31:46 おまけ…30:10)

オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

追記
2019年5月12日の24時まで20%OFFの777円で販売されてます。
その場合の点数は9点です。

【立体音響】Cure Sounds-音葉【特典音声あり】

サークル「ディーブルスト」さんの同人音声作品(R-15指定)。

今回紹介する作品は、穏やかで人懐っこい店員さんが
音をテーマにした癒しのサービスで安眠へと導きます。

リアルで多彩な音をふんだんに盛り込んだ音フェチ系の作りが魅力で
環境音、日常生活に根付いた音、人が生み出す音などいくつかのカテゴリを用意し
同じ音を違う手段で鳴らしながらゆっくりのんびり語りかけます。
好きな音だけを聴いてリフレッシュ
Cure Soundsで音葉から安眠できるサービスを受けるお話。

「お待たせしました~ Cure Soundsへようこそっ」
音葉は穏やかで透き通った声のお姉さん。
来店した主人公にサービスの概要を簡単に説明すると
チェックシートに自分が好きな音のタイプを書いてもらいます。

本作品は2016年10月に発売された「【立体音響】Cure Sounds-響花」と同じ世界を舞台に
彼女がおよそ110分に渡る独特なサービスをします。
海にまつわる音、はさみやキーボードを使った音、炭酸の音、リップ音とパートごとに異なるテーマを掲げ
いずれもセリフを減らす代わりに多種多様な癒しの音をたっぷり鳴らします。

最近流行りの音フェチ作品にあたるわけですが
耳かきやマッサージといった行為を通じて音を聴かせるものとは違い
彼女自身は隣の部屋でこれらを鳴らすことに専念します。


簡単に言うと主人公を我々聴き手とまったく同じ立ち位置にしてるわけです。
このおかげでサービスや器具を切り替える動作がなくなり、時間いっぱい音を楽しめるようになってます。
同系統の作品はこのシリーズ以外だと「音無奏の音フェチ研究室」くらいですね。
音に自信のあるサークルさんだからこそできる尖った作品と言えます。

優れてるのはもちろん音の量だけではありません。
どのパートも質感が非常に良く、同じタイプの音でもシーンによって動かし方や組み合わせを変えてきます。
位置や距離が目まぐるしく変わるので垂れ流してる感じはまったくありません。
疑似プレイをできるだけ現実に近づけるための工夫や演出が随所でされてます。

「このお店に来るお客様は皆、私と同じ音フェチさんなんだな~って思うと親近感が湧いてきちゃうんですよね」
これらを行う音葉はフレンドリーなキャラ。
自分と同じ嗜好を持つ主人公に最初から親しげな口調で語りかけます。
序盤は店員らしく丁寧語で話し、彼の許可をもらったあとは友達に近い態度で接します。
お店特有の堅苦しさや距離感が取り払われていて音とは別の癒しを感じるでしょう。
広く深い音の世界
受付を済ませた直後にする最初のサービスは波の音(約25分)。
前半は浜辺、後半は港と場所を変えてそれぞれに合った環境音を鳴らします。

「波打ち際だと海水の泡立ちも聴こえてくるよね 浜辺に浸み込むっていうのかな…しゅわわ~って感じの音が聴こえて心地いいよ♪」
やや遠くで聞こえてたのが足音を鳴らすにつれて徐々に近づき
波の打ち寄せる間隔も毎回微妙に違うなど細かな部分にまでこだわって作られてます。
波の音は同じリズムで寄せて引く場合がほとんどですから
本作品のように海面が揺れたり泡立つ音も入ってるとよりリアルに感じます。
質感もクリアかつ迫力があってこれを聴いてるだけでも相当に癒されるでしょう。

パート後半の港は一転して動きが緩やかになります。
湯船のお湯をかき回す音をより壮大にした感じの水音で
波の音を聴き続けた直後だからこそ余計に静けさが引き立ってます。
川の音や泉の音とも明らかに違いますし、こういう変わり種を選ぶところが個性的で面白いです。

続く2パートは日常生活にまつわる音が中心。
Track3ははさみとキーボード、Track4は炭酸水とシャンプーを使って耳に心地いい刺激を与えます。

「ふふ、なんだかシュレッダーにかけた紙みたいになっちゃった ほら、触ってる音でなんとなくわかるんじゃない?」
Track3ははさみを空切りするところから始まってボール紙を切る音
切った紙を手に取って触ったり上から降らせる音など、使用する器具全体を使って幅広い音をお届けします。
はさみも左右に細かくスライドさせるので目の前を通過してる感覚がするでしょう。

同じ切る行為でもボール紙と新聞紙では音にはっきりとした違いがあって音フェチには堪りません。
こういう何気ないものをひとつのサービスとして成立させてるのが実に素晴らしいです。
タイピングはメカニカルキーボードを使ってるおかげで音に軽快さがあります。

「はーい、炭酸飲料を注ぐ音だよ 目の前だけじゃなくって、両耳にも聴こえるように注いじゃおうっと…」
Track4は清涼感が最大の魅力。
栓を開けて耳元至近距離に炭酸水をグラスへ注ぐ音が流れ
少し経つとそれが左右に増え、さらに棒でかき混ぜて氷のぶつかる音も楽しませます。
パート後半の炭酸シャンプーも現実さながらで聴くとスッキリするでしょう。

唯一毛色の違うサービスは最後のTrack5(約21分)。
前半は吐息やリップ音、後半は「さく さく」「かた かた」といったオノマトペを言い続けます。

「これだけ傍にいると唇が触れちゃいそうだよね こんな風に耳にキスしちゃったり…」
耳元至近距離から聞こえる吐息はほのかな熱が感じられるほどリアルでした。
キスの音はゆっくり目のペースで小まめについばむライトな責めに抑えてあります。
「いいこ いいこ」と言いながら頭を撫でるシーンもあったりと、最後は彼女の優しさや温もりで安眠へと導きます。

このように、高品質な音を幅広く鳴らすテーマに沿ったサービスが繰り広げられてます。
音に包まれる作品
キャラやセリフよりも音で癒すことを目指した作品です。

音葉は仕事や生活で疲れてる主人公の心身を少しでもリフレッシュさせようと
最初の時点で書いてもらった彼の好きな音を順番に鳴らして安らぎと眠気を与えます。
そしてその様子を質量共に充実した音によってリアルに表現します。

直接お世話するのではなく自然や生活に根付いた音を鳴らす作り
シーンによってタイプや動きを変えていく流れを持たせた展開
メジャーからマイナーまで幅広く取り揃えた音の数々。
主役である効果音や環境音にとことんこだわって作品を組み立ててます。

特に音の選択や鳴らし方はディーブルストさんらしい冴えが見られます。
波の音ひとつを取ってもマンネリ感を防ぐ工夫がされており、さらに後半は場所を港へ移します。
鳴らし方も同じ場所に留まることがほとんどなく音に躍動感があります。
シンプルな内容でここまで唸らされたことにとても驚きました。

「ふふ、私ももっと上手くできるように頑張らなきゃっ お客さんも何か新しい音とか見つけたら、教えてね?」
音葉については音に比べると存在感が薄くなってるものの
彼を幸せにしようと頑張る健気な姿を見せてくれます。
音の妨げにならないよう話すタイミングや内容にも気を遣ってて良いです。

抜群に優れてる音フェチ作品です。
以上を踏まえて本作品をサークルさんでは9本目の満点とさせていただきました。
おまけはPRボイス、フリートーク、響花と花奏のアフターケア音声です。

CV:音葉…浅見ゆいさん 響花…柚木朱莉さん 花奏…こやまはるさん(後ろの2人は特典音声のみの登場)
総時間 2:17:44(本編…1:50:41 おまけ…27:03)

オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点


体験版はこちらにあります

追記
2018年9月29日まで25%OFFの600円で販売されてます。

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