同人音声の部屋

同人音声および催眠音声について、平均3000文字程度のオリジナルレビューを掲載しているサイトです

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   ● 海中ホテルで過ごすおっとりメイドさんとの癒しの時間【耳かき・シャンプー・マッサージ・安眠】
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   ● ー癒しのひなコースーヒーリングサロンシエル
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   ● 出張癒し専門店ターコイズ3本目ー姉襲来ー
   ● お屋敷づとめ。Vol.7―西園寺灯里 癒しのヘアサロン―
   ● ひなちゃんのすっきりコースーヒーリングサロンシエルー
   ● 【立体音響】Cure Sounds-音葉【特典音声あり】
   ● 出張癒し専門店ターコイズ




サークル「桃色CODE」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、優しくてしっかり者の店員さんが
遠路はるばるやって来たお客を健全なサービスでじっくり癒します。

季節感を出しながら彼女が得意とする散髪を長めにやるのが特徴で
花火、風鈴、セミなど夏にちなんだ効果音や環境音をいくつも盛り込み
さらに炭酸を使うシーンを複数用意して没入感と清涼感を与えます。
暑い夏を音で涼しく
道草屋の店員すずなが散髪、ヘッドスパ、耳かきをするお話。

「旦那様 こんばんは お久しぶりです」
すずなは明るくて素朴な声の女の子。
ある日の夜、バスに乗って道草屋の近くまでやって来た主人公を迎えると
腕や首筋に虫よけスプレーをかけてから案内します。

本作品は道草屋メンバーの中でも一際真面目な性格をしてる彼女が
何度もお世話してる彼をおよそ140分に渡ってじっくりもてなします。
夜の小道、barberすずな・夏の和室編、barberすずな・炭酸スパすーぱーと3つのシーンに分かれており
それぞれでやることを変えながら効果音や環境音を組み合わせてリアルに表現します。

今作は夏のお話ということでこの時期に合った音を中心に据えてます。
祭りでやる大きなものじゃなく、お店で買えるタイプの打ち上げ花火を眺めたり
セミの声や風鈴の音を鳴らしながら涼しさを感じるサービスをします。
暑い印象の音ばかりだと落ち着けないので、風情や静けさといった別方向の音をよく使います。

タイトル通り炭酸を使ったサービスが充実してるのも大きな特徴です。
主に最後のシーンでヘッドスパ、髭剃り、マッサージ、トリートメントが立て続けに出てきます。
同じ炭酸でも個体、液体、泡と質感を変えてそれぞれに合った爽やかな音を鳴らしてました。
アイスを食べるシーンもあったりと、聴いててスッキリするように上手く調整されてます。

総時間が長めなのでセリフも結構入ってますが
サービス中は無言なことのほうが多いですからASMR系の作品だと思います。
彼女たちの何気ない会話も場を和ませる重要な役割を果たします。
暑さでバテてるのか普段よりもだらっとしてる印象を受けました。
散髪&ヘッドスパ重視の爽やかなサービス
最初の「1-夜の小道(約35分)」は主人公が道草屋に到着する前のお話。
普段よりも遅い時間に最寄りのバス停へ到着し、歩いてたところをすずなが迎えに来て合流します。
そして途中でたまたまやってた花火を眺めたり炭酸飲料を飲んで涼みます。

芹「ほんとに誰もいないですからねー どっちを見ても暗がりばっかりで もう人よりお化けのほうが多そうですよ」
すずな「そういうのはいないです この時代には絶滅しました」
ここは道草屋の店主である芹が同行してるので2人の掛け合いを楽しむことができます。
冗談を言ったり子供っぽく振る舞う芹にすずなが突っ込みを入れることが多く
暗くて静かな夜とは違う明るい空気が漂ってます。
環境音は虫やカエルの鳴き声が中心になってて割と控えめです。

花火のシーンは「ぱぁん」というクリアな破裂音が散発的に鳴ります。
大きな打ち上げ花火よりも音が軽い代わりに位置が近いです。
線香花火や手で持つ棒状の花火とも違ってて音選びが巧みに感じました。
道草屋は花火が出てくる過去作がいくつかあるので、それらと被らないように気を配ってます。

続く「2-barberすずな・夏の和室編(約41分)」は翌朝のお話。
すずなが最も得意としてる散髪で彼の髪と心をスッキリさせます。
ちなみに本作品は頭のケアにおよそ70分もかけてます。

「朝からセミは元気ですね セミも暑いから 木から離れないんでしょうか」
夏に関する雑談や気配りする言葉をかけながら
霧吹きで髪を湿らせる、2種類のハサミを使い分けて整える
軽く部屋を掃除してからシャンプーをかけるなどプロらしい流れるような手つきで進めます。

すずなは過去作で何度も散髪をやってますからハサミさばきも軽快です。
通常のハサミはシャクシャク、すきバサミはサクサクとやや質感の違う金属音を
頭全体へゆっくりスライドさせる感じに動かしてました。
散髪中に歌を披露するところにも心の余裕が窺えます。
カランコロンという竹風鈴の音も時折鳴っててこの空間を音と会話で見事に表現してます。

そして最後の「3-barberすずな・炭酸スパすーぱー(約65分)」では
本作品の持ち味となる炭酸を使ったサービスが続々登場します。

洗面台に水を浸してから炭酸タブレットを投入し
そこに頭を浸して音を楽しみながら髪と頭皮を綺麗にします。
他にも泡をその場で作ってからする髭剃り、剃り跡を炭酸水で綺麗にするマッサージ
ムース状のトリートメントを髪全体に多めにつけるサービスなど泡尽くしの内容です。

炭酸はしばらく経つと抜けてしまうので
タブレットを途中で追加したりトリートメントを再度吹きかける動作を挟んでありました。
炭酸水はシュワシュワ、炭酸入りトリートメントはパチパチと違った音が鳴っててどちらも爽やかです。

いのこ「いいですなーそれ」
すずな「涼しいですよ」
またここからは後輩店員にあたるいのこが加わりすずなと雑談します。
彼女は一緒に何かをするのではなく、近くで寛ぎながら時折会話する友達っぽい位置づけです。
いのこのほうが年上だからなのでしょうけど、すずなが丁寧語で相手するのが印象的でした。
何気ない会話を通じて彼女の真面目さや礼儀正しさを表現してます。

このシーンがやはり本作品における一番の聴きどころだと思います。
時間が最も長い、炭酸を使ったサービスが充実してる、雑談による雰囲気作りもバッチリと
個性をしっかり持たせたうえで癒されるように作られてます。
耳かきは左右合わせて20分程度ですから、散髪やヘッドスパのほうがずっと存在感は大きいです。

このように、多種多様かつリアルな音とゆるーい会話を組み合わせた夏らしい物語が繰り広げられてます。
自然と引き込まれる作品
道草屋の世界に入り込んだような気分が味わえる優れたASMR系作品です。

すずなは暑い日にわざわざ道草屋まで来てくれた主人公を満足させようと
最寄りのバス停まで出かけて案内しながら雑談したり花火を見て楽しみます。
そして翌日は比較的涼しい時間に散髪、ヘッドスパ、耳かきをじっくりやって癒します。

気配り上手で散髪の腕もある店員さんが夏の日に様々なサービスをするノーマル向けのシチュ
シーンごとにやることを変えながら季節感のある音を鳴らして没入させる作り
水や炭酸にまつわるサービスを中心に据えて涼しさを与える演出。
キャラ、音、世界観のすべてがしっかりしてる総合力の高い作品に仕上がってます。

中でも3番目は耳かきの割合を普段よりも落とす代わりに散髪やヘッドスパを強化し
さらに炭酸というテーマも設けて幅広く表現する非凡なところを見せてくれます。
同じ炭酸を使うサービスでもパートによって音を使い分けてるのが素晴らしいです。
シュワシュワ、パチパチした音も耳に心地よく夏の暑さを軽減してくれます。

すずな「屋台が欲しくなりますね」
芹「イカ焼きとかねー あとあのー…炭酸?」
あとは芹やいのこといった砕けたキャラを登場させることで、すずなとの対比を鮮明にしようとしてます。
彼女が格別お堅い性格をしてるのではなくそれが自然体なのだと思います。
一対一の時も普通に話しますから変化をつけるための工夫と見るのが妥当です。

以上を踏まえてサークルさんでは28本目の満点とさせていただきました。

CV:すずな…藤堂れんげさん 芹…雁庵うずめさん いのこ…箱河ノアさん
総時間 2:22:27

オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点


体験版はこちらにあります



サークル「いつきんぐだむ」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

今回紹介するサークルさんの処女作は、小さな島のリゾートホテルで働いてる女の子が
仕事でやって来たお客に様々な癒しのサービスをします。

リアルな効果音と環境音を組み合わせたASMR色の強い構成が魅力で
水が揺れたり泡が弾ける音をバックで鳴らして海中ホテルらしさを演出しながら
昼は比較的コンパクトに、夜は時間をかけてゆっくり耳かきやマッサージをして心地いい眠りに導きます。
音の質感や動きにとてもこだわってますから、ASMR作品をよく聴いてる人でも満足するでしょう。
海中ホテルでたっぷりリフレッシュ
夏村しずくが耳かき、シャンプー、マッサージをするお話。

「い、いらっしゃいませ ホテル夏村へようこそ」
しずくは丁寧語で話す可愛い声の女の子。
宿泊の予約を取った主人公を明るい態度で迎えると
自己紹介してから海中フロアへ案内します。

本作品は両親が経営してるホテルで働いてる彼女が
旅行関係の仕事をしてる彼をおよそ140分に渡ってもてなします。
タイトル通りここには海中に沈んでるフロアがあり
部屋に着いた直後からブクブクという水の音がバックで流れ続けます。(流れないバージョンもあります)

耳かき作品で環境音を取り入れてるものはよく見かけますが
川や波の音ではなく水中の音を使ってるケースは非常に珍しいです。
今のような暑い季節との相性も良く、清涼感を味わいながら聴くことができます。

効果音についても処女作とは思えないほどレベルが高いです。
耳かきは耳かき棒、2種類の綿棒、梵天の違いをほぼ音だけで表現しますし
それ以外のサービスも細かなところにまで気を配ってて臨場感があります。
ちょっとした物音もきちんと鳴るので実際にお世話されてる気分が味わいやすいです。

個人的には動きの多彩さ、きめ細かさが一際印象に残りました。
同じマッサージでも数秒単位で位置、速度、リズム、手の動かし方が変わりますし
肩の時は滑らかな摩擦音、こめかみのあたりはジョリジョリした音と部位に応じて音を使い分けてます。
同じ音を垂れ流すようなものとは違うのでずっと聴いてても飽きが来ません。
一部のシーンでは耳や頭に軽い振動が伝わってきて心地いいです。

もうひとつ、物語を大きく昼と夜のふたつに分けてあり
昼はちょっと暇な時にも聴けるくらいコンパクトにこなします。
そして夜は寝ながら聴くことも想定してひとつずつじっくり丁寧に進めます。

昼は43分、夜は92分ですから2倍以上の時間差があります。
サービスの内容にも違いがありますし、ライト層からヘビー層まで幅広く楽しめるように作られてます。
音重視の優しいサービス
チェックインを済ませた後に始まる2パート43分間は昼の部。
「02マッサージでリフレッシュ(約23分)」は肩、頭皮、耳のマッサージ
「03耳かきでちょこっと休憩(約20分)」は3種類の器具を使い分ける耳かきをします。

「では次に 手を軽く握って 肩を叩いていきますね」
そして本作品の売りである高品質な音が早速威力を発揮します。
しずくは何をするかの説明や軽い雑談をする程度に留め
それ以外はほとんど音だけで表現して耳と心を癒します。
耳に優しい音ばかりですから途中で眠くなる人が結構いるでしょう。

マッサージは「さすさす」という滑らかな摩擦音を鳴らして肩を擦るところから始まり
首筋のあたりを小刻みに擦る、拳を作って肩を左右交互にとんとん叩く
手を組んでから甲を肩にぺしぺし打ちつけるなど多種多様なお世話をします。
同じサービス内でも音や動きが頻繁に変わっててプロらしい流れるような手つきを披露します。

また02パートは物語の序盤にあたるため、2人がどんな人物かにも触れてます。
このへんは聴いてのお楽しみとさせていただきますが
主人公にも職業や来歴を設定してるのはなかなか珍しいなと。
音重視の作品だからこそ、必要最低限の会話でキャラに魅力を与えようとします。

03パートはASMRの王様とも言える耳かき。
膝枕の状態で右耳→左耳の順に竹の耳かき棒、綿棒、梵天を使って綺麗にしてから
最後に弱めの風圧で3回くらい息を吹きかけます。

「ごそ ごそ 奥のほうまでしっかり 綺麗にしますね」
耳かき棒は「ずぞぞっ」という乾いてて若干尖ってる音
綿棒は柔らかく丸みを帯びてて時折パチパチする音
梵天は滑らかでふわふわした音と器具の特徴を捉えた音を鳴らしして良いです。
動きについてもそれなりの違いが見られますし、耳かき音声を研究されてるのが窺えます。

時間に対するサービスの種類が多い影響でひとつひとつの音を鳴らす時間は短くなってますが
これについては次の04パートでたっぷり聴けるようにしてバランスを取ってます。
耳かき棒は若干響く音、綿棒と梵天は広さと柔らかさのある音で聴けば聴くほど心が穏やかになります。
バックで流れ続ける海中の音も相まって癒しの空間が形成されてます。

続く2パート92分間は音をじっくり楽しみたい人や安眠のお供に使いたい人向けのサービス。
「04耳かきでぐっすり安眠(約50分)」は色んな手段で耳の外側を綺麗にしてから耳かきへ移り
「05ヘッドスパですっきり快眠(約42分)」はジェルボールとシャンプーで主に髪をケアします。

「このオイル いい匂いですよね ラベンダーの香りなんですよ」
04パートは最初の20分間を耳マッサージ、残り30分間を耳かきに費やします。
泡マッサージ→オイルマッサージと繋いで音の違いを楽しみやすくしたり
それらを拭き取ってから広めのブラシで撫でるシーンもあってきめ細かいです。
耳かきで鳴らす音は03パートとほぼ一緒ですが綿棒だけは若干違うものにしてました。
本作品で最も時間が長いですから寝ながら聴くのに向いてます。

「いかがですか? マッサージと言えばオイルですが ジェルボールも気持ちいいですよね」
最後の05パートは清涼感のある音が充実してます。
冒頭のジェルマッサージは耳の内側全体で弾力のある水音をゆっくり擦る感じに動かし
その後は通常のシャンプーと炭酸シャンプーを使い分けてリフレッシュを後押しします。
シャンプーは動きにとてもこだわっててサークルさんの意気込みを感じました。
頭部全体を小刻みに擦ったり優しく撫でる音が目まぐるしく動きまわります。

炭酸シャンプーは使い始めた直後だけシュワシュワした音が鳴るもので
髪につけて擦る時は普通のシャンプーに近い音になってました。
途中で継ぎ足すシーンを挟むため音の違いは出てるんじゃないかなと。
終盤のドライヤーは耳に風が当たるたびに「ぼぼぼぼ」という音が鳴り、軽い圧迫感もあります。

このように、水中の音を楽しませながら多種多様な音をお届けする癒し一色のサービスが繰り広げられてます。
音で涼む作品
音を通じて癒し、眠気、涼しさを感じられる良作です。

しずくは遠路はるばるやって来た主人公の心身をスッキリさせようと
昼の部は比較的短い時間で肩から上のマッサージや耳かきをします。
そして夜はどっしり腰を据えて長時間の耳かきとヘッドスパをします。

海中部屋を持つリゾートホテルで働いてる女の子が旅行客をもてなすノーマル向けのシチュ
サービスする時はどのパートも音の量をセリフよりも遥かに多くし
多種多様かつリアルな音を上手に動かして臨場感を出すASMR系の作り
全編を昼と夜に大きく分け、それぞれに違った特徴を持たせる聴き手に寄り添った演出。
このところ競争が激化してる全年齢向けでも余裕でやっていける作品に仕上がってます。

中でも音は厳しめに見ても「特に問題なし」と言えるくらい完成度が高いです。
録音環境が良くなったおかげで音の質感は新規のサークルさんでもそれなりの水準に達するのですが
動きについては経験や技術の有無で相当に大きな差が出ます。
YoutubeでASMR動画を掲載されてる方ですから、そのへんの理解も深いのだと思います。

あとは場所を海中ホテルに設定してそれに合った音を流すのも良いです。
耳かき音声は無料、有料ともに現時点でかなりの数が出てるので
独自の要素を取り入れてそれらとの差別化をきちんと図ってます。
暑い季節に涼を与える意味合いが生まれてますし、耳かきやマッサージとは別方向の癒し効果があります。
表現力、発想力、分析力のすべてが揃ってるから素晴らしいと言うのです。

以上を踏まえてサークルさんでは初の満点とさせていただきました。
1作目でここまでのものが作れるのなら今後のご活躍も大いに期待できそうです。

CV:棗いつきさん
総時間 2:21:09

オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点


体験版はこちらにあります

追記
2021年8月7日まで20%OFFの1056円で販売されてます。



サークル「チームランドセル」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、名前も年齢も不明な家出少女が
偶然会った男性と同棲を始めて色んなお世話をします。

キャラと音の両方に力を入れてるバランスの取れた作りが魅力で
前者は様々な会話を通じて彼女の背景や心情が少しずつわかるようになり
後者は効果音、環境音、ピアノBGMを組み合わせて静かで落ち着ける空間を作ります。
女の子と過ごす静かで満たされた日々
少女が耳かき、シャンプー、添い寝をするお話。

「あれ? お兄さんは… 学校の先生 ですか」
少女は明るくて穏やかな声の女の子。
とある冬の日、公園のベンチで寝てたところを主人公に見つかると
追い返そうとする途中に気を失ってしまいます。

本作品は理由があって家出したものの路頭に迷ってた彼女が
彼に拾われ自宅で引きこもり生活を送る様子をおよそ130分に渡って描きます。
出会った直後、2年後、3年後、4年後とパートによって時期が大きく変わり
その中で色んな会話をしながら彼女自身も成長していきます。

「正直 昔のことは 思い出したくないんです」
物語が始まった直後の彼女は年齢や素性がまったくわからない謎の人物。
同棲させてくれた彼に感謝する一方で、自分のことになると口を閉ざす態度を取ります。
しかし長い年月を一緒に過ごすにつれて心境に変化が表れ
終盤に差し掛かると自分が何者か、どうしてこのような生活を続けてるのかをぽつりぽつりと語ります。

物語が進むにつれて背景が少しずつわかるようになってますから
最初は引っ掛かるところがあったとしても、最後まで聴けばスッキリした気分になるでしょう。
ASMR系の作品ですがしゃべる時とそうでない時をはっきり分けてるおかげで
音と会話の両方をバランスよく楽しむことができます。

チームランドセルさんと言えば最中に鳴る音も大きな魅力です。
各サービスでは優しくてリアルな効果音が至るところで鳴りますし、季節や天候によって環境音も変わります。
また一部のシーンでは雰囲気に合ったピアノBGMを流して別方向から彼女の内面を表現します。
(BGMは流れないバージョンも入ってます)

「ぐっすり眠れる」のタイトル通り、眠りを妨げない音ばかりで耳に心地いいです。
音だけが鳴る時間も長めに用意されてて静けさを感じました。
環境音は雨の音、セミの鳴き声、風が木々の葉を揺らす音などが流れます。
同じ雨でもパートによって鳴り方が変わっててこだわりが見られます。

謎の少女にお世話されながら徐々に仲良くなるシチュと
効果音、環境音、音楽を組み合わせた安眠重視の作り。
キャラと音の両方に個性を持たせた静かでほのぼのしてる作品です。
ドラマ性を持たせた癒しのサービス
2分程度のドラマパートの後から始まる2パート65分間は耳に特化したサービス。
「2年後 真夜の目覚め(耳ふー・添い寝)(約17分)」は会話と息吹き
「3.雑談耳かき(約48分)」は右耳→左耳の順におそらく綿棒を使って耳かきします。

「ふふっ (耳が)ほんとに弱すぎ 絶対学校でいじられてるでしょ?」
主人公と初めて会った時は家に行くのを嫌がってましたが
その後2年も居ついてるところを見ると気に入ったのでしょう。
自分から積極的に体を密着させて耳に優しい風を送ります。
また近頃ある活動をしてるらしく、それに関するお話も少しだけ出てきます。

やることは至ってシンプルですから雰囲気作りと見るのが妥当でしょう。
年上の彼を弟扱いするシーンもあったりして世話好きなキャラに描かれてます。

続く耳かきパートは最も長い時間を割いてるだけあって癒しと安眠効果が高いです。
「くしゅっ」という面積広めで柔らかく乾燥した音を
奥から手前へ掻き出したり耳の壁をなぞるようにゆっくり動かします。
始める直前にプラスチック製の容器の物音が鳴ってることや
耳かき音自体の質感を見て耳かき棒ではなく綿棒だろうと予測してます。

時間をほぼ半々に分けて丁寧にやってくれますから
横になって聴いたら寝落ちする人がそれなりにいると思います。
音楽がない代わりに優しい雨音が流れて静かな空間を作り上げてます。
あとは彼女の吐息も結構入ってて近さを感じました。

「でも 私のおすすめは 冷凍餃子です 最近気づいたんですが やつめっちゃ万能です」
最中に交わす何気ない会話の数々も癒しに大きく役立ってます。
彼が学校で働いてる間に食べてる冷凍食品の話をしたり
彼の性癖に関する質問をするなど、多少踏み込んだことも入れて仲の良さを表現します。
数分無言で耳かきを続けてから少し話すのを繰り返します。

「4.シュワシュワにしてやんよ(炭酸シャンプー)(約28分)」は音の個性が強いパート。
さらに1年後、今度は夏の日に炭酸シャンプーで頭と心をスッキリさせます。

最初は水かお湯で髪を湿らせてるだけなので割と乾燥した摩擦音だったのが
炭酸シャンプーが登場するとパチパチした独特な音の割合が一気に増えます。
炭酸水との違いが音にはっきり出ていて清涼感がありました。
パート終盤にはシャワー、タオル、ドライヤーといった別の音も加えてリアリティを出します。

「いい匂いでしょ お揃いですよ 私と同じ匂い」
そしてこのへんまで来ると彼女もすっかり懐いてます。
恋人よりも妹に近い距離感で楽しそうにお世話してました。
彼女が以前からやってる活動に関するお話が再び出てくるなど
ボイスドラマとしても楽しめるように物語が少しずつ進行します。
どちらかと言えば音重視のパートですけど、何気ない会話に彼女の愛がにじみ出てます。

そして終盤の2パートは彼女のことや物語の背景がわかります。
「5.さらに2年後の夜(添い寝 心音)(約16分)」は2人が出会ってから5年後
「6.公園で添い寝(約19分)」はさらに後の出来事です。

内容を紹介するとネタバレになるので完全に伏せますが
謎だった部分が明らかになったことによる爽快感と
純粋に「あぁ 良かったなぁ」という満足感が得られました。
このシーンは音よりも会話のほうが存在感は大きいです。
キャラも音も楽しめる作品
耳かきやシャンプーといったASMRでは定番のサービスと
他人同士だった男女が同棲を通じて仲良くなる物語を組み合わせた総合力の高い作品です。

少女は衰弱してた自分を介抱し、同居までさせてくれた主人公に少しでも恩返ししようと
耳への息吹き、耳かき、シャンプー、添い寝といった健全なご奉仕をします。
そしてこれらの様子を色んな音で表現しながら何気ない会話も挟んで彼女の魅力を引き出します。

家出少女と年単位の同棲をして仲良くなるノーマル向けのシチュ
効果音、環境音、音楽を組み合わせて癒しと眠気を与える高品質なサービス
パートごとに1年進む流れにして彼女の成長や変化を描く演出。
ASMRの要所を押さえたうえで独自の要素を盛り込み癒しのパワーを上げてます。

「ちょっと行き詰った時に お話を聞いてくれる人がいるのは ありがたいですね」
中でも3番目は彼女なりに考えたり悩んでるのが伝わってきて人間味があります。
彼の家に引きこもってる状況だけを見れば単なる怠け者ですけど
それに甘えっぱなしにならず頑張る様子も描かれてます。
「女の子が耳かきしておしまい」じゃないからキャラが立ってるわけです。

音の良さが活きるように会話とのバランスや配置にも気を遣ってますし
かれこれ4年以上癒し系作品を制作されてるサークルさんの底力を感じました。
キャラが好きな人、音が好きな人どちらでも楽しめる作品に仕上がってます。

おまけは作中音楽3曲と安眠トラック4本です。

CV:浅見ゆいさん
総時間 6:46:28(本編…2:11:18 おまけ…4:35:10)

オススメ度
■■■■■■■■■□ 9点


体験版はこちらにあります

追記
2021年8月14日まで30%OFFの924円で販売されてます。
その場合の点数は10点です。



サークル「Crescendo」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、お菓子作りを趣味にしてる可愛い店員さんが
顔馴染みの客に自分の名前がついた特別コースを提供します。

多くのシーンで泡の音を鳴らしながら動きを小まめに変える音重視の作りが魅力で
顔のマッサージ、髭剃り、頭皮マッサージ、シャンプー、アロマボールなど
パートごとに異なるサービスを用意し、それらすべてに泡を絡めてたっぷり癒します。
柔らかさを感じる音が多いですから眠くなる人が続出するでしょう。
色んな泡で癒しをお届け
ヒーリングサロンシエルの店員「黒瀬ひな」からサービスを受けるお話。

「いらっしゃいませ ヒーリングサロンシエルへようこそ」
ひなは甘く可愛い声の女の子。
来店した主人公を嬉しそうに迎えると
書類に必要事項を書いてもらってから施術室へ案内します。

本作品は2018年から続いてるサークルさんの人気シリーズ第6弾。
癒しのサービスはもちろん、お菓子作りや裁縫も得意としてる彼女が
以前からお店を何度も利用してる彼をおよそ150分に渡って癒します。
今回は「癒しのひなコース」という名前なだけあって独自要素が色々盛り込まれてます。
ストーリー性はほとんどないので過去作未視聴でもまったく問題ありません。

「普段はオイルマッサージがメインですが 私のコースでは メレンゲのような特製の泡を使ってマッサージします」
その最もわかりやすい例が泡を使うシーンが多いこと。
シェービングクリームによる髭剃り、泡を使った頭皮マッサージ
シャンプー、アロマボールなどパートごとに違うサービスをしながら泡音をたっぷり鳴らします。
それぞれで使ってる素材が違うので音の質感が多少違いますし
動きについても肩から上の全体を目まぐるしく動いて丁寧にケアします。

序盤から中盤にかけては泡づくしにして終盤は乾燥系の音に切り替えてました。
施術パートはどれも20分以上あるおかげで癒しの音を存分に楽しめます。
耳かき棒などの硬い音はほとんど出てきませんから、実際に聴くとまろやかに感じるでしょう。

シリーズの特徴もしっかり受け継がれてます。
サービス開始後はその様子を実況する以外のセリフをほとんど取り除き
効果音だけが流れる時間を長く取って静かな空間を作ります。

雑談もほとんどしませんからかなりASMR色の強い内容と言えます。
質感も非常にリアルで疲れてる人が聴いたらそのまま眠ってしまうほど癒しのパワーが強いです。

「頭皮の汚れた落ちたら 今度は ぐっ ぐっ ぐっと 力を入れて マッサージ 血行がよくなりますよ」
また実況のセリフは擬声語を多めに盛り込んで柔らかさを出してます。
本作品は泡を使ったサービスが売りですから
サークルさんもセリフの表現をそれに合うように工夫されたのだと思います。
彼女の甘い声との親和性が高く、音とは別の方向から癒しを与えてくれます。
質量共に優れたサービス
受付や着替えといった準備を終えた後から始まる2パート46分間は泡を使ったマッサージ。
「02マッサージ・シェービング(約22分)」は顔を一通り揉みほぐしてから髭を剃り
「03泡で頭皮マッサージ・叩く(約24分)」は頭部全体を撫でたり擦ったりして血行を良くします。

「頬を撫でるように 優しく すっ すっと」
そして開始後はリアルな音と実況のセリフを組み合わせて臨場感を出します。
音だけで十分伝わるシーンはできるだけ話さないようにし
わかりにくいところややることを切り替える時は話しかけてスムーズに進めます。
自分の名前がついたコースをやるので彼女もきっと張り切ってるのでしょう。
専門店ですが事務的感はまったくなく楽しそうな表情でお世話します。

音については元々レベルの高いサークルさんなだけあって非常に優れてます。
例えば02パートは手にクリームを噴射してから若干ざらつきのある水音を頬のあたりで鳴らし
蒸しタオルを顔に乗せて髭を柔らかくします。
それから「ぶぅぅぅん」というトーンが低く小刻みな振動音を鳴らしながら電動シェーバーを動かします。
左右の頬、眉、鼻の下、耳と小まめに移動してました。
シェーバーは振動が伝わってきて軽くマッサージされてる感覚がします。

撫でたり揉むといったそれほど派手じゃない動きが中心だからこそ
その位置、動かし方、リズムといった細かい部分にこだわって作られてます。

20分かけて髭剃りする音声作品もなかなかお目にかかれません。
最初のパートだけでも本作品の良さがしっかり出てると思います。

03パートは音の位置が先ほどよりも上のほうに移り
ムースのような泡音を色んなところで鳴らします。
頭皮マッサージと言えば「ジョリジョリ」とざらつきのある音を使うことが多いので
こういう滑らかな音で表現するのは割と珍しいです。
途中で一度泡を足すシーンもあったりしてリアルに感じました。

中盤の2パート57分間は王道と変わり種を組み合わせてるシーン。
「04シャンプー・トリートメント・ふわふわタオル(約33分)」はシャンプーやトリートメントで汚れを落とし
「05あわあわアロマボール(約25分)」は珍しいアイテムで首から肩にかけて優しく押します。

「なんだか お菓子のクリーム塗ってるみたいで 好きなんですよ これ」
シャンプーは泡との相性がとても良いサービスなのでスタンダードに進めます。
シャワーで頭皮マッサージの泡を洗い流してからシャンプーでごしごし擦り
すすいだ後にトリートメントへ切り替えて髪に潤いを与えます。
彼女もお菓子作りに例えて楽しそうにお世話してました。
時間に対する会話量は少なめですけど、彼女の性格がサービスにきちんと込められてます。

05パートは名前だけだとわかりにくいと思うので説明すると
アロマ石鹸を布でくるんだものを離したり押し付ける感じで進めます。
これまでとは違い布越しに泡がにじみ出るようになってるため
泡と布が混じったような「ぽすっ」という音を鳴らしてました。
ちゃんと解説してくれますから音声を聴いてればどんなものかわかると思います。

本作品で唯一泡を使わないのが最後の「06耳マッサージと耳掃除など(約35分)」。
右耳→左耳の順に軽くマッサージしてから綿棒と梵天を使い分けてお掃除し
最後に弱い風圧で6回くらい息を吹きかけます。

綿棒は「すりゅっ」という滑らかで乾燥した音、梵天は綿棒よりも軽くて柔らかい音が使われており
奥から手前へ掻き出したり耳の壁をなぞるように、小刻みに掻き出したり擦るようにと
器具ごとに違う音と動きで表現します。
事前のマッサージも左右でやり方が微妙に違っててこだわりを感じました。

「綿棒と梵天って珍しい組み合わせだな」と思ったのですが
音に柔らかさを出すためにこうしたんじゃないかと私は考えてます。
これまでの4パートが泡メインで来たのに、ここで耳かき棒のガリガリした音を鳴らすのは
作品の雰囲気にそぐわないと言いますか、統一感が落ちるように思えるのです。

もちろんシャンプーで耳の中に入った水分を取る意味合いもあるのでしょうけど
それなら別に綿棒だけでいいんじゃない?って話になるわけで。
これまでとまったく違うことをやってるように見えて、サービスの締めくくりに相応しい内容に調整されてます。
あくまで私の勝手な予測ですから「そういう解釈もあるんだな」程度に捉えてください。

このように、多種多様な音を上手に組み合わせた完成度の高いサービスが繰り広げられてます。
柔らかさのあるASMR作品
キャラ、音、サービスのすべてを柔らかいもので揃えてる作品です。

ひなは自分専用のコースを受けに来てくれた主人公をたっぷり癒そうと
序盤から中盤にかけては泡を使うサービスを色々やって肩から上を綺麗にします。
そして最後は定番の耳かきを同じく柔らかい器具を使ってゆっくり行います。

明るくて腕もいい店員さんが顔馴染みの客を長時間に渡って癒すノーマル向けのシチュ
泡に関するリアルな音を至るところで鳴らすASMR系の作り。
シリーズの長所を受け継いだうえでテーマ性もある作品に仕上がってます。

中でも音は色んなタイプの泡音が登場するので割と個性が強いです。
動きについてもハイレベルですし、目を瞑って聴けば実際にされてるのに近い感覚が味わえます。
擬声語を交えた実況を適度に挟むところもそれに貢献してます。

そして泡づくしだからこそ最後の耳かきが余計目立ってました。
器具の構成をあまり見かけないものにしたり、お掃除とマッサージ両方の意味を持つ動きにするなど
他のパートに負けない良さを持ったサービスを行います。
最初から最後まで泡まみれだとダレる可能性がありますから
終盤は乾燥系の音を中心に据えてメリハリを持たせてます。

このボリュームと品質で価格がたったの440円とコスパも抜群。
以上を踏まえてサークルさんでは11本目の満点とさせていただきました。

CV:小山ハルさん
総時間 2:33:48

オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点


体験版はこちらにあります



サークル「Crescendo」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、夢の中でのみ走ってる不思議な列車内で
明るくてゆるーい雰囲気の客室乗務員が様々な癒しのサービスをします。

リアルで優しい音を駆使して一部始終を表現するASMR系の作りが魅力で
彼女のセリフは軽い雑談や実況程度に留め
サービスはもちろん、合間の小さな物音にも専用の音を鳴らして癒しの空間を作ります。
多くのシーンで列車の走る音が控えめな音量で流れ続けるのもポイントです。
癒しと安眠を運ぶ列車の中で
癒しの夢列車くつろぎの客室乗務員「つむぎ」が色んなサービスをするお話。

「失礼しまーす わぁ 本日のお客様ですね」
つむぎはのんびり話す明るくて穏やかな声のお姉さん。
夢列車くつろぎに乗車した主人公に挨拶すると
彼が良い夢を見られるように癒しのサービスをします。

本作品は現実世界とは違う場所を走ってる列車の中で
彼女が乗客にあたる彼をおよそ120分に渡ってたっぷり癒します。
整髪、シャンプー、マッサージ、耳かきと定番のサービスをほぼ網羅しており
それぞれの時間を長めに取ってゆっくりのんびり進めます。

Crescendoさんと言えば音に強いサークルさんとして有名です。
今作もその例に漏れず、どのパートも多種多様かつリアルな音が登場します。
耳かきやマッサージの音だけでなく、器具を準備する音や体を動かす際の小さな物音まで入っており
そのすべてを耳に優しいもので統一して癒しと没入感を与えます。
同じマッサージでもやり方によって違う音が使われてて芸が細かいです。

もうひとつ、列車内でお世話してることをわかりやすく表現するために
物語のほぼ全編で列車の走行音や稼働音が流れます。
長時間聴いてもうるさく感じないように音量を声や効果音より小さく設定し
「カタンコトン」という独特な音をリズミカルに鳴らして別の癒しを与えます。

人間の脳はこういう単調な音にすごく弱いので
たぶんこの音を聴き続けてるだけでも眠くなると思います。
貸し切りのためドアの開け閉めはありませんが加速、減速、停止するシーンを入れて単調さを薄めてます。
現実世界の雑音を遮断する効果もありますし、本作品にとって必要不可欠な要素と言えます。

「しゅわしゅわって 自然に泡が潰れていく音が いいんですよねー」
つむぎについては近所のお姉さんのようなゆるーいキャラをしてます。
通常よりもスローペースで話しかけ、さらに語尾を若干伸ばして柔らかい雰囲気を作ります。
音主体の作品なのでそこまでしゃべるわけではありませんが
音だけだとわからない行為は適度に実況して上手にサポートします。

仕事でやってることなのにとても嬉しそうな表情を見せるのがすごく良いなと。
相手を純粋に癒したいという気持ちを込めて接するおかげで甘さがさらに引き立ってます。

効果音と環境音を組み合わせた臨場感の高いサービスと彼女の緩いキャラ。
作品を構成する要素すべてを癒しで統一したASMR成分の強い作品です。
素朴で耳に心地いいサービス
3分程度の前置きを挟んだ後から始まる最初の2パート40分間は髪のお手入れ。
「2.整髪」は2種類のハサミで髪を切り揃え、「3.洗髪」はシャンプーとトリートメントで綺麗にします。

そして早速本作品の売りである様々な音が耳を楽しませてくれます。
整髪はタオルを首に巻いてからケープをかけ、霧吹きで濡らす準備部分も音で忠実に表現し
ハサミを使う時は左右を小まめに切り替えるだけでなく、切るスピードやリズムも変えてリアリティを出します。

同じ音を垂れ流すシーンが一切ないのでどのサービスも活き活きしてます。
通常のハサミは「しゃきっ」という小気味よい音、すきバサミは「じゃくっ」みたいなやや粗い音と
同じハサミでも使うものによって音の質感がしっかり変わります。
これだけに17分かけてるのは「余裕を持って楽しんで欲しい」というサークルさんの気配りなのでしょう。
現実世界さながらのサービスをして作品の世界へ引き込みます。

次の洗髪は同じ部屋にある洗面台に場所を移し
シャワーで一旦髪を洗い流してからシャンプーをかけ、再び洗ってトリートメントに移ります。
しゃくしゃくという泡音が耳に心地よく、手の動きも目まぐるしく変わって本当にリアルです。
音だけで何をしてるかだいたいわかりますけど、実況もある程度挟んでイメージしやすくしています。

「待っている間に 何か お話しようかなって思ったんですけど ふふっ やっぱり止めておきます」
これらの最中に敢えて何もしない時間を挟んでるのが印象的でした。
音を聴くだけでも十分癒されますが、ぼーっとするのもそれはそれでいいリフレッシュになります。
よく音の鳴る作品だからこそ、鳴らない時間は余計静かに感じるでしょうね。
列車の音は流れ続けますから完全な無音になるわけではありません。

中盤の2パート24分間はマッサージ。
「4.頭皮マッサージ」は頭、「5.フェイスマッサージ」は顔や耳とターゲットを変えて揉みほぐします。

「こうやって 泡に触れるとパチパチして ちょっとくすぐったい」
普通に指でやるだけだと音が出にくいことを踏まえて
前者はスプレーをかけて泡立てる、後者はオイルを塗ると潤滑剤を使用してます。
音はもちろん、位置や距離も違って整髪やシャンプーとは異なる良さを持ってます。
またフェイスマッサージではとあるアイテムを使って音に変化をつけてます。

単体で最も時間が長いのは「7.耳かき」(約36分)。
膝枕の状態で右耳→左耳の順に複数の器具を使い分けて丁寧にお世話します。

「ぞすっ」という若干ざらつきのある柔らかい綿棒の音を鳴らしてたかと思えば
少し経つと細く尖った耳かき棒に変化する音の種類にこだわったサービスです。
器具ごとに動きもちゃんと変わっててサークルさんのこだわりを感じました。
また他のサービスとの違いが出るちょっとした演出もされてます

両耳とも6種類くらいの工程を挟むのですが、それでいて慌ただしく感じないのは
どれも動きがゆっくりしてるからでしょう。
音を通じて微弱な刺激や風圧も感じられてこそばゆいです。
物語のほぼ最後を飾るに相応しい最も穏やかで充実したひと時が送れます。

このように、最大の武器である音を違和感なく組み合わせた癒し効果抜群のサービスが繰り広げられてます。
雰囲気のいいASMR作品
列車の中でお姉さんにお世話される様子をそのままお届けする作品です。

つむぎはくつろぎに乗車した主人公に幸せなひと時を提供しようと
乗務員よりも仲の良いお姉さんのような態度で接しながら首から上を色んな手段でケアします。
そしてその一部始終を多彩な効果音でリアルに表現します。

夢の中を走ってる不思議な列車内でお姉さんに癒してもらうノーマル向けのシチュ
セリフよりも音の割合を高くし、すべての行為で鳴らすASMR色の強い作り
実況や雰囲気作りなど音にはできない役割をしっかり果たす彼女のふわふわしたキャラ。
ぬるま湯に浸かってるような心地いい感覚を音と会話で上手に伝えます。

サービス自体は割と王道のものが多いので
これらを列車内でするシチュやそのやり方によって個性を出してます。
列車の音を環境音として使う作品はあまり見かけませんし
耳かきひとつを取ってもその内容は緻密で通常のものとは明らかに違います。

やることは割とシンプルにしたうえで、その作り込みに力を入れてる作品だなと。
有料でもう2年以上活動されてるだけあって熟練した技術が込められてます。
124分で440円とコスパが非常に良いのも魅力です。

以上を踏まえてサークルさんでは9本目の満点とさせていただきました。

CV:陽向葵ゅかさん
総時間 2:04:10

オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点


体験版はこちらにあります

出張癒し専門店ターコイズ3本目ー姉襲来ー

サークル「Crescendo」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、面倒見がよく甘えられるのに弱いスキュラのお姉ちゃんが
妹の代わりに常連客の家へ出張し色んな癒しのサービスをします。

彼女の持ち味である触手と手を織り交ぜて全身をくまなくマッサージしたり
それに合わせて効果音の範囲が広く、動きが複雑になるなど
過去2作の特徴を継承しつつお姉ちゃんらしさを持たせた和やかな物語が楽しめます。
スキュラのお姉ちゃん登場
ラーラの姉ラーネがマッサージや耳かきをするお話。

「こんにちはー えーと 出張癒し専門店 ターコイズから来ましたー ラーラです」
ラーネはのんびり話す可愛い声の女の子。
ラーラになりきって主人公の家を訪れすぐバレると
中に入ってから事情を説明しサービスを始めます。

本作品は「出張癒し専門店ターコイズ」「出張癒し専門店ターコイズ2本目」に続くシリーズ第3弾。
上半身は人間の女性、下半身は多数の触手を持つスキュラの彼女が
急用で訪問できなくなった妹の代わりに110分程度の健全なご奉仕をします。

サービス自体は歯磨き、体のマッサージ、耳かき、シャンプーとスタンダードなものが多いのですが
それを彼女ならではのやり方で表現し個性を出してます。
主人公がターコイズの常連客なことさえ知ってれば今作から聴いても大丈夫です。

「ほら 私の足が お客様の背中と触れ合いながら 行ったり…来たりして」
具体的には状況に応じて手と足を使い分けたり組み合わせてお世話します。
例えばマッサージは対象となる範囲が広いから触手のほうが向いてますし
耳かきは器具を使うので手のほうが細かな動きができて安定します。
これらを同時に使って異なる音を鳴らすなど、人間による癒しとの違いを明確にしてあります。

実際に聴いてみると効果音の範囲が広く感じるでしょうね。
彼の全身を触手で包み込むサービスもあったりして面白いです。
新しく聴く人はもちろん、過去作のファンも楽しませることを意識して制作されてます。

「では早速…の前に お洋服ってそのままでするんですか?」
これらを行うラーネのキャラも本作品の魅力のひとつです。
ラーラと同じくちょっぴり抜けた部分を持ってる一方で
終盤の耳マッサージや耳かきではお姉ちゃんらしいところも見せてくれます。

彼女は普段別の仕事をしてるらしく、ターコイズの店員として働くのは今回が初めてです。
それを踏まえてラーラから渡されたメモに目を通したり
予定してたサービスとは別のことをする素人っぽいところがあります。
しかし自分の仕事に近いことをやる場合は慣れた手つきで積極的にサービスします。

「専門店と家庭の要素を併せ持つ作品」とでも言えばいいのでしょうか。
定められたことをやり遂げるよりも彼を癒やすことを大事にしてます。
各サービスで鳴る効果音のレベルも高く、シリーズの最新作として順当な進化を遂げてます。
癒しの音が盛りだくさんのサービス
ラーネが主人公の誤解を解き、いつもどおり風呂場へ移動した後にする最初のサービスは歯磨き(約14分)。
オイルマッサージをしようとしたところで彼の喉が腫れてることに気づき
最初は歯ブラシ、次は触手で歯と口内を綺麗にします。

「大丈夫ですって 洗いましたし 炎症を抑える粘液を出してるので すぐ治っちゃいますよ」
そして彼女は早速スキュラの特性を活かした手段でお世話します。
歯ブラシは「ぽり じょり」という粗さのある摩擦音を小刻みに鳴らしてたのが
触手に変わると一気に弾力のある音へと変化します。
また彼が不安を抱かないよう適度に説明を挟んで心もケアします。

奥と手前で効果音の質感がちゃんと変わりますから
今どのへんを磨いてるかが音だけでなんとなくわかるでしょう。
現実世界では難しい要素を含んでるからこそ音の質や扱い方に大変力を入れてます。

続く3パート42分間はマッサージ。
全身をパーツごとに、全身を一気に、耳だけに的を絞ってとスタイルを切り替え
いずれも触手を積極的に使って癒しと彼女にお世話されてる感覚を与えます。

全身のマッサージは音の範囲がポイント。
手でやる時よりも広く複雑な音を鳴らして触手で撫でられてる様子を表現します。
この要素はターコイズシリーズ固有のものなので
初めて聴いた人は普段の癒し系作品とは違った印象を抱くでしょう。

「頭部からだんだんと 下へと包み込んでいく感じで」
特に「4.足で包んでマッサージ」は頭部全体を何かで覆われてるような不思議な感覚がします。
強いて例えるなら薄い皮でしょうか。
音が鳴り続けてる間は軽い圧迫感もあって非常にリアルです。
過去2作でも好評だったものをさらに発展させてひとつのサービスにしてます。

それに対して「5.足で耳のマッサージ」は深さや近さが魅力。
耳かきをする前の準備として耳の内外を片方ずつ→両方同時の順にマッサージし
最後のほうには鼓膜近くまで滑り込ませて微弱な刺激を送ります。

「ふふっ すごく愛らしい 足で吸い付きたくなっちゃう」
聴いた感じだと耳をローションつきの指で撫でられるのに近い音でした。
穴の奥へ進むほど低く鈍くなる繊細な音使いが光ります。
すっかりダメになってる彼を嬉しそうな表情を見守る姿も慈愛に満ちており
初対面の2人がサービスを通じてだんだん仲良くなってるのがわかります。

単体で最も長いのはその後から始まる耳かき(約25分)。
膝枕の状態で右耳→左耳の順に綿棒と梵天を使ってお掃除し
最後に弱めの風圧で2回ほど息を吹きかけます。

綿棒は「ぞすぞす」という柔らかくて滑らかな音で耳の壁を擦る
梵天は「さすさず」というふんわりした音で回転させたり素早く掻き出す、といったように
器具の特徴を活かした自然な音と動きで癒しを与えます。
これまでとは違い触手を使わないので静かに感じるでしょう。
ネタ系の作品にならないようここできっちりバランスを取ってます。

「もっとぉって顔されると うーん 終わらなくなっちゃいます (嬉しそうに)お姉ちゃんを困らせないでください」
またこのパートからは彼が甘え、彼女が甘やかす構図が鮮明になります。
彼女はお姉ちゃんですから頼られるのに弱いのでしょう。
妹の代わりとして始めたのになんだかんだでハマっていく展開が面白いです。
ラーラとは違う魅力を持たせてキャラを引き立ててます。

このように、リアルかつ多彩な音を駆使した和やかなサービスが繰り広げられてます。
安心して聴ける作品
お姉ちゃんが優しい言葉をかけながら全身をケアする癒しのパワーが強い作品です。

ラーネは主人公から指名されたのに行けなくなったラーラの代わりを務めようと
予め手渡されたメモに沿ってサービスを進め、その中に触手を織り交ぜ幅広くお世話します。
そしてある程度経つとその面白さに気づき彼をもっと甘やかそうとします。

多数の触手を持つスキュラの姉が人間の男性を癒やす変わったシチュ
手と足を個別に、あるいは同時に扱う変化に富んだサービス。
そのほぼすべてを効果音で忠実に表現するASMR色の強い作り。
シリーズの良い部分を残しつつ新しいものを盛り込みパワーアップさせてます。

「足で体を洗って 手で髪の毛をーって感じで役割分担すれば 一緒にできますから」
中でも2番目の要素は癒し系作品が数多く出てる現在でも他に見られないものです。
実際に聴いてて騒がしく感じないのは音の調和に気を遣ってるからなのでしょう。
位置や距離の設定もバッチリですし、音に強いサークルさんの持ち味が遺憾なく発揮されてます。

およそ112分で価格が324円とコスパも文句なし。
以上を踏まえてサークルさんでは5本目の満点とさせていただきました。

CV:みもりあいのさん
総時間 1:51:44

オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点


体験版はこちらにあります

お屋敷づとめ。Vol.7―西園寺灯里 癒しのヘアサロン―

サークル「とらいさうんど」さんの同人音声作品(R-15指定)。

今回紹介する作品は、以前美容院で働いてた人懐っこいメイドが
ご主人様の髪、頭部、耳を丁寧にケアして癒します。

セリフと音の量をほぼ半々にしたバランスの良いサービスが行われており
彼へ友達のように接しながら色んなことを話して心をほぐし
それと同時にリアルな効果音を絶妙な位置とタイミングで鳴らして体も綺麗にします。
散髪もできる多才なメイドと
お世話係の西園寺灯里が色んなご奉仕をするお話。

「うーん 今日も良い天気 けどなーんか退屈だな」
灯里はやや砕けた話し方をする元気な声の女の子。
ある日の朝、床屋へ行こうとする主人公を見かけて声をかけると
お店の代わりに自分が散髪したいと言います。

本作品はサークルさんの看板シリーズ第7弾。
元美容師で現在は主人公のいる「円ヶ丘館(まるがおかかん)」で働いてる彼女が
90分程度を使って散髪、マッサージ、耳かきをします。
シリーズ作品にあたりますがお話は完全に独立してますから今作から聴いても大丈夫です。

「この呪われし刃で お主がそれなりに長く付き添った髪の毛という名の仲間を 切る!」
彼女は若干中二病を患ってる気さくな女性。
ご主人様にあたる彼にまるで友達のような態度で接し
プロらしい慣れた手つきで頭部を中心に隅々までお世話します。
そしてこれらの最中に好意があることを適度にアピールして心のほうも癒します。

販売ページのジャンルに「ASMR」が入ってますけど
実際は会話と音をほぼ同じくらいのバランスに設定して進めます。
会話量が多いですから2人の仲の良さに和む人も結構いるでしょう。
メイドだからといって変にかしこまらず、等身大の自分をぶつけるところも個性的です。

もうひとつの柱にあたる音についてはバリエーションの多さが大きな魅力です。
産毛剃り、ヘアカット、シャンプー、ヘッドスパ、マッサージ、耳かきとパートごとにやることを切り替え
いずれも専用の効果音を位置を変えながら小まめに鳴らしてリアルに表現します。
他の作品では聴いたことのない音も登場しますしASMR成分も十分にあると言えます。

良い意味でメイドらしくない女性が色んな会話をしながらご主人様をケアする。
シリーズ過去作の特徴をそのまま受け継いだバランスの良い作品です。
声と音に包まれるひと時
円ヶ丘館にあるサロンへ移動した直後にするサービスは産毛剃り(約18分)。
最初はうつ伏せになって左右の脚と背中を、次は仰向けで顔を綺麗にします。

「ゆーっくり やさーしく どうすか? どうすか? 私かなり上手いでしょう?」
そして灯里は早速主人公を熱心にご奉仕します。
引き続き砕けた調子で話しかけながら霧吹きで体にオイルをまぶし
それから専用のカミソリで丁寧に毛を剃っていきます。

ひげ剃りとの違いを出したかったのか、効果音はほとんど聞こえませんでした。
顔に近づいてきたところで少し鳴ってたから音をまったく入れてないわけではなさそうです。
このシーンはどちらかと言えば会話を楽しむ作りかなと。

本題の散髪が始まるのはその次から。
ハサミとバリカンで頭髪を切りそろえ、シャンプーで髪を洗い流し
炭酸水で頭皮の汚れを取り、ドライヤーで乾かします。

「あ、もしかして また顔が近くなって ドキッとしちゃいました?」
そしてここからは効果音の存在感が一気に大きくなります。
シャクシャクという小気味良い金属音が頭部全体を小まめに移動し
バリカンももみあげのあたりにリアルな電動音が流れます。
最中に彼女が彼をからかうシーンもあったりと、作品の雰囲気を維持したまま音も使って癒します。

最初は同じような音とリズムが続いたので「ループかな?」とも思ったのですが
側頭部を切る時はちゃんと音が変化しており十分な品質と言えます。
続くシャンプーもシャワーとシャンプーの音を上手く組み合わせてました。

「炭酸水で しっかり完膚なきまでに 汚れを落として 綺麗さっぱりの髪にしましょうね」
個人的に最も印象深かったのが炭酸ヘッドスパ (約7分30秒)。
炭酸水が出る専用のノズルを彼の頭に当ててひたすら流します。
「じゅぼぼぼぼ」という独特な音が心地よく、彼女も会話をやや控えて聴きやすくしてました。

炭酸によくあるシュワシュワ、パチパチしたものとは明らかに違ってて面白いです。
こういう音は私も初めて聴きました。
体験版にも入ってますから興味が湧いた人は是非お試しください。

終盤に行う耳かきはおよそ16分間。
椅子からベッドに戻り、膝枕の体勢で左耳→右耳の順にお世話します。
器具は明言されてませんが音の感じからして耳かき棒と思われます。
耳へ息を吹きかけることはありません。

耳かき棒は「ずじっ」という硬さのある乾いた音が使われており
耳の壁をゆっくり撫でるように動かします。
奥から手前に大きく掻き出すのではなく、壁に張り付いた耳垢を優しくはがす感じです。
これまでのサービスを経て眠くなった彼を気遣ってこうしてるのかもしれませんね。

「また耳かきしたいなーって思ったら いつでも言ってね わ・た・し・は いつでもウェルカムですから」
最中の彼女はメイドよりも恋人っぽい態度で積極的に話しかけます。
朝から彼にお世話できて嬉しい、今度の耳かきも自分に任せて欲しい
次回はもっとすごいご奉仕をするなど好意をストレートに伝える描写が多くて心温まります。
散髪に比べれば個性は薄いですけど、安眠に向けて心を落ち着ける重要な役割を果たしてます。
ほのぼのした作品
キャラが立ってて音も良い総合力の高い作品です。

灯里は主人公の髪を切りつつ2人きりの楽しいひと時を過ごそうと
序盤から積極的に話しかけて緊張をほぐし、それと同時に流れるような手つきで色んなサービスをします。
そしてセリフと音の分量や品質をほぼ同じに揃えて二方向から癒します。

表裏のない明るいメイドがご主人様に健全なご奉仕をする癒されるシチュ
最中に交わされる和やかな会話の数々、質感や位置にこだわった豊富な効果音。
サークルさんが掲げてる「ASMR×キャラクター」をそのまま形にしたような物語が楽しめます。

「そうだご主人 悪いんだけど お昼ご飯の準備 するの忘れてたから あとは頼んだ」
特に2番目の要素はメイドのイメージを打ち砕いてて面白いです。
堅苦しく接するのが苦手なのもあるのでしょうけど
そんな自分を彼が嫌な顔ひとつせず受け止めてくれる信頼の気持ちも込められてます。
お世話自体はしっかりやりますのでやや変わった主従関係あたりに留まってます。

サービスは散髪がメインなだけあってそのシーンが最も優れてます。
そして産毛剃りやマッサージは音よりも会話に光を当ててバランスを取ってます。
これまで6本シリーズを続けてきただけあって構成や流れが安定してました。
R-15に属する要素があるのはおまけ部分で本編はほぼ全年齢向けの内容です。

おまけは「12 灯里の耳なめ」と効果音詰め合わせです。

CV:ニャルぽむぽむさん
総時間 2:01:56(本編…1:31:46 おまけ…30:10)

オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

追記
2019年5月12日の24時まで20%OFFの777円で販売されてます。
その場合の点数は9点です。

ひなちゃんのすっきりコースーヒーリングサロンシエルー

サークル「Crescendo」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、のほほんとしてるけど腕は確かな店員さんが
常連客に4種類のサービスをして頭、手、耳を癒します。

リアルかつ多彩な音を鳴らしながら色んな会話をするバランスの良さが魅力で
サービスはもちろん、それ以外の細かな動作にも専用の音を用意し
店員と友達の中間あたりの距離感であれこれ話しかけて心の中もケアします。
常連客への温かいサービス
ヒーリングサロン シエルの店員「黒瀬ひな」からサービスを受けるお話。

「まぁまぁ店長 予約できない時もありますよ」
ひなは甘く可愛い声の女の子。
来店後にお気に入りの店員「朝霧代菜」が外出中なことを聞いた主人公に声をかけると
自分が代わりにサービスすると志願し、まずはコースを決めてもらいます。

本作品はサークルさんの人気シリーズ第四弾。
予約を取ってないせいで代菜を指名できなかった彼を癒やすために
彼女が2時間近くに渡って合計4種類のサービスをします。
ヘッドマッサージ、ハンドケア、シャンプー&トリートメント、耳かきとパートごとに異なるものを用意し
その多くを主に音で表現するASMR(音フェチ)系の作りになってます。

Crescendoさんは有料での活動は間もなく1年になる新しいサークルさんですが
効果音の質感や使い方に関しては大手に並ぶものを既に持ってます。
メインのサービスはもちろん、細かな動作に至るまで専用の音が入ってますから
音声を聴いてるだけでお店にいるような感覚が自然と湧いてきます。

本作品のタイトルを見て2018年6月に発売された
ヒーリングサロンシエルーすっきりコースー」を思い出す人もいるでしょう。
確かに両者は同じコース名で大筋の流れも一緒です。
しかし代菜からひなに担当者が変わったこと以外にも様々な違いが見られます。

「ん? 何の音だろう? プログラムは あ、温泉か」
まずコースを決めて部屋に移動した直後から流れ始める環境音が
波の音ではなく温泉の湧き出す音になってます。
ごぽごぽ、ぶくぶくという涼やかな音がコース名の「すっきり」にマッチしており
純粋な癒しに加えて現実世界の雑音をかき消す効果ももたらします。

サービスについてもシャンプーのついでにやってた手のケアを独立させたり
炭酸の使い方や耳かきで使用する器具を別のものにするなど
あちらを既に聴いてる人でも満足できるように様々な工夫がされてます。
ASMR作品が好きな人ならもうその時点で満足できると言い切れるくらいに優れてます。

「なんだか 生クリームをデコレーションしてるみたいで 名前も美味しそうです あ、食べたりはしませんので ご安心くださいね」
これらを行うひなのキャラも大きな魅力。
プロらしい流れるような手つきでお世話しながらのほほんとした声と口調で語りかけます。
主人公がお店の常連客ということで堅苦しいやり取りは排除し
何をするか、してるか説明しながら時折ちょっぴり間の抜けたことを話します。

作中で彼女自身も言ってるのですが、今回のサービスは単に体を綺麗にするだけでなく
心を温めたりリフレッシュさせることも見据えて行います。
そんな状況で堅苦しく接したらおかしいですから彼女もできるだけフレンドリーな態度を取ります。
サービスの種類が多彩なのでASMR作品にしては会話量が多めです。

リアルでバリエーション豊富な音と彼女の愛らしいキャラ。
音声作品を構成する「音」と「声」の両方から癒やす完成度の高い作品です。
専門店らしい心の行き届いたサービス
2人が施術室に移動した直後にする最初のサービスはヘッドマッサージ(約21分)。
専用の椅子に座った主人公の髪を前半は櫛でとかしてからオイルを塗り込み
後半は炭酸をムース状にして頭部全体にまぶし頭皮の汚れを落とします。

そして本作品の醍醐味であるリアルな音が早速活躍します。
オイルで揉む時は「しゅくっ」というややざらつきのある摩擦音が位置と動きを小まめに変え
後になるほど徐々に力を入れていき、それに合わせて音の粗さが若干変化します。

また炭酸を使う時はよくあるしゅわしゅわ、パチパチした音ではなく
シャンプーの泡を頭に乗せていくような柔らかい音が鳴ります。
炭酸をこういうふうに使ってる作品を私は初めて聴きました。
バックで流れ続ける温泉の音も相まってこのパートだけでもかなり癒やされます。

「どうでしょう? 私の手がこうして触れているところから ぽかぽか温かくなってきませんか?」
最中の会話はイメージ力を高める実況のセリフに
彼を気遣ったり彼女の趣味であるお菓子作りの話を交えて和やかさを出します。
あまり話しすぎると音の良さが活かせないだろうということで
セリフごとの間隔を長めに取って両方をバランスよく楽しめるようにしてました。

続く「ネイルケア・ハンドマッサージ」は手に的を絞ったサービス(約22分)。
左手→右手の順にお湯で浸して爪を柔らかくしてから爪切りで短くし
さらにエメリーボードと呼ばれるヤスリをかけて形を整えます。
そして後半はクレイを手に塗り込んで全体の汚れや疲れを取り除きます。

「私 一人でいるのが苦手で こうやって仕事で 人と触れ合えるのが すごく幸せなんです」
パチンパチンとリズミカルに鳴る爪切り、ぞりぞりと素早く往復させるエメリーボード
若干ざらざらした水音をゆっくり鳴らすクレイマッサージと
シーンごとにまったく違う音を用意し、それらを組み合わせてお世話の様子をわかりやすく表現します。
これらを楽しそうに行う彼女の表情にも多くの人が癒しを感じるでしょう。

最も長いパートは最後の耳かき(約29分)。
シャンプーやトリートメントで今度は髪を綺麗にした後
座ってる彼の周りを彼女が移動するスタイルで左耳→右耳の順にお掃除します。

「たびたび道具が違うのは お客様に合わせた耳かきをしているからなんです」
彼の耳の中がそこまで汚れてないことを考慮して
最初は粘着効果のある綿棒を使って耳垢を丁寧に取り除き
それから普通の綿棒に切り替えて穴の中全体をマッサージします。
そして最後は梵天と息吹きで細かい汚れを掻き出します。

同じ綿棒でも粘着と通常では音の質感に大きな違いがあって面白いです。
器具によって動きやリズムもちゃんと変わりますし、お客の目線に立った良質な耳かきと言えます。
彼がうとうとしてたからか、他のパートよりもセリフを少なめにしてあって静けさも感じました。

このように、作品が持つ良い部分をそのまま活用したきめ細かいサービスが繰り広げられてます。
すっきりする作品
心の内側から浄化してくれる大変優れた作品です。

ひなは代菜目当てで来店した主人公を満足させようと
店員と友達の中間くらいの距離感で接しながらコースに合った様々なサービスをします。
そしてその様子を効果音で表現しつつ、合間合間に彼女の会話を挟んで体の外と内から温めます。

専門店の店員がじっくり時間をかけて頭、手、耳を個別にケアする癒されるシチュ
最高クラスの音をふんだんに盛り込み的確なお世話をする音フェチ系のサービス
実況を交えながら時折ちょっぴり間の抜けたことを話す彼女ののほほんとしたキャラ。
ASMRでありながらキャラにも十分に光を当てた作品に仕上げてます。

中でも音は現在活動されてるサークルさんの中でも確実に上位に位置する品質を持ってます。
質感、位置、距離、リズム、タイミングなどあらゆる部分が練りに練られていてため息が出ました。
ここまで完璧に音を扱えてるサークルさんはなかなかいません。
定番のサービスに捻りを加えて個性を出すなど、さらに向上しようとする意気込みも見られます。

「あれ…なかなか開かない んっ んーー あっ、開いた開いた」
ひなについてはサービスに直接影響を与えない部分で茶目っ気を出してます。
腕は確かなんだけどちょっぴり気が抜けてるところもあるのが
良い意味で店員らしくなくて面白いです。
そんな彼女の表情や仕草も作品に温かい空気を送り込んでます。

154分ものボリュームで価格が324円とコスパも驚異的。
以上を踏まえてサークルさんでは4本目の満点とさせていただきました。
番外編は店長のサービスです。

CV:黒瀬ひな…小山ハルさん 店長…いたちゆーとさん
総時間 2:34:40(本編…1:56:10 番外編…38:30)

オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点


体験版はこちらにあります

【立体音響】Cure Sounds-音葉【特典音声あり】

サークル「ディーブルスト」さんの同人音声作品(R-15指定)。

今回紹介する作品は、穏やかで人懐っこい店員さんが
音をテーマにした癒しのサービスで安眠へと導きます。

リアルで多彩な音をふんだんに盛り込んだ音フェチ系の作りが魅力で
環境音、日常生活に根付いた音、人が生み出す音などいくつかのカテゴリを用意し
同じ音を違う手段で鳴らしながらゆっくりのんびり語りかけます。
好きな音だけを聴いてリフレッシュ
Cure Soundsで音葉から安眠できるサービスを受けるお話。

「お待たせしました~ Cure Soundsへようこそっ」
音葉は穏やかで透き通った声のお姉さん。
来店した主人公にサービスの概要を簡単に説明すると
チェックシートに自分が好きな音のタイプを書いてもらいます。

本作品は2016年10月に発売された「【立体音響】Cure Sounds-響花」と同じ世界を舞台に
彼女がおよそ110分に渡る独特なサービスをします。
海にまつわる音、はさみやキーボードを使った音、炭酸の音、リップ音とパートごとに異なるテーマを掲げ
いずれもセリフを減らす代わりに多種多様な癒しの音をたっぷり鳴らします。

最近流行りの音フェチ作品にあたるわけですが
耳かきやマッサージといった行為を通じて音を聴かせるものとは違い
彼女自身は隣の部屋でこれらを鳴らすことに専念します。


簡単に言うと主人公を我々聴き手とまったく同じ立ち位置にしてるわけです。
このおかげでサービスや器具を切り替える動作がなくなり、時間いっぱい音を楽しめるようになってます。
同系統の作品はこのシリーズ以外だと「音無奏の音フェチ研究室」くらいですね。
音に自信のあるサークルさんだからこそできる尖った作品と言えます。

優れてるのはもちろん音の量だけではありません。
どのパートも質感が非常に良く、同じタイプの音でもシーンによって動かし方や組み合わせを変えてきます。
位置や距離が目まぐるしく変わるので垂れ流してる感じはまったくありません。
疑似プレイをできるだけ現実に近づけるための工夫や演出が随所でされてます。

「このお店に来るお客様は皆、私と同じ音フェチさんなんだな~って思うと親近感が湧いてきちゃうんですよね」
これらを行う音葉はフレンドリーなキャラ。
自分と同じ嗜好を持つ主人公に最初から親しげな口調で語りかけます。
序盤は店員らしく丁寧語で話し、彼の許可をもらったあとは友達に近い態度で接します。
お店特有の堅苦しさや距離感が取り払われていて音とは別の癒しを感じるでしょう。
広く深い音の世界
受付を済ませた直後にする最初のサービスは波の音(約25分)。
前半は浜辺、後半は港と場所を変えてそれぞれに合った環境音を鳴らします。

「波打ち際だと海水の泡立ちも聴こえてくるよね 浜辺に浸み込むっていうのかな…しゅわわ~って感じの音が聴こえて心地いいよ♪」
やや遠くで聞こえてたのが足音を鳴らすにつれて徐々に近づき
波の打ち寄せる間隔も毎回微妙に違うなど細かな部分にまでこだわって作られてます。
波の音は同じリズムで寄せて引く場合がほとんどですから
本作品のように海面が揺れたり泡立つ音も入ってるとよりリアルに感じます。
質感もクリアかつ迫力があってこれを聴いてるだけでも相当に癒されるでしょう。

パート後半の港は一転して動きが緩やかになります。
湯船のお湯をかき回す音をより壮大にした感じの水音で
波の音を聴き続けた直後だからこそ余計に静けさが引き立ってます。
川の音や泉の音とも明らかに違いますし、こういう変わり種を選ぶところが個性的で面白いです。

続く2パートは日常生活にまつわる音が中心。
Track3ははさみとキーボード、Track4は炭酸水とシャンプーを使って耳に心地いい刺激を与えます。

「ふふ、なんだかシュレッダーにかけた紙みたいになっちゃった ほら、触ってる音でなんとなくわかるんじゃない?」
Track3ははさみを空切りするところから始まってボール紙を切る音
切った紙を手に取って触ったり上から降らせる音など、使用する器具全体を使って幅広い音をお届けします。
はさみも左右に細かくスライドさせるので目の前を通過してる感覚がするでしょう。

同じ切る行為でもボール紙と新聞紙では音にはっきりとした違いがあって音フェチには堪りません。
こういう何気ないものをひとつのサービスとして成立させてるのが実に素晴らしいです。
タイピングはメカニカルキーボードを使ってるおかげで音に軽快さがあります。

「はーい、炭酸飲料を注ぐ音だよ 目の前だけじゃなくって、両耳にも聴こえるように注いじゃおうっと…」
Track4は清涼感が最大の魅力。
栓を開けて耳元至近距離に炭酸水をグラスへ注ぐ音が流れ
少し経つとそれが左右に増え、さらに棒でかき混ぜて氷のぶつかる音も楽しませます。
パート後半の炭酸シャンプーも現実さながらで聴くとスッキリするでしょう。

唯一毛色の違うサービスは最後のTrack5(約21分)。
前半は吐息やリップ音、後半は「さく さく」「かた かた」といったオノマトペを言い続けます。

「これだけ傍にいると唇が触れちゃいそうだよね こんな風に耳にキスしちゃったり…」
耳元至近距離から聞こえる吐息はほのかな熱が感じられるほどリアルでした。
キスの音はゆっくり目のペースで小まめについばむライトな責めに抑えてあります。
「いいこ いいこ」と言いながら頭を撫でるシーンもあったりと、最後は彼女の優しさや温もりで安眠へと導きます。

このように、高品質な音を幅広く鳴らすテーマに沿ったサービスが繰り広げられてます。
音に包まれる作品
キャラやセリフよりも音で癒すことを目指した作品です。

音葉は仕事や生活で疲れてる主人公の心身を少しでもリフレッシュさせようと
最初の時点で書いてもらった彼の好きな音を順番に鳴らして安らぎと眠気を与えます。
そしてその様子を質量共に充実した音によってリアルに表現します。

直接お世話するのではなく自然や生活に根付いた音を鳴らす作り
シーンによってタイプや動きを変えていく流れを持たせた展開
メジャーからマイナーまで幅広く取り揃えた音の数々。
主役である効果音や環境音にとことんこだわって作品を組み立ててます。

特に音の選択や鳴らし方はディーブルストさんらしい冴えが見られます。
波の音ひとつを取ってもマンネリ感を防ぐ工夫がされており、さらに後半は場所を港へ移します。
鳴らし方も同じ場所に留まることがほとんどなく音に躍動感があります。
シンプルな内容でここまで唸らされたことにとても驚きました。

「ふふ、私ももっと上手くできるように頑張らなきゃっ お客さんも何か新しい音とか見つけたら、教えてね?」
音葉については音に比べると存在感が薄くなってるものの
彼を幸せにしようと頑張る健気な姿を見せてくれます。
音の妨げにならないよう話すタイミングや内容にも気を遣ってて良いです。

抜群に優れてる音フェチ作品です。
以上を踏まえて本作品をサークルさんでは9本目の満点とさせていただきました。
おまけはPRボイス、フリートーク、響花と花奏のアフターケア音声です。

CV:音葉…浅見ゆいさん 響花…柚木朱莉さん 花奏…こやまはるさん(後ろの2人は特典音声のみの登場)
総時間 2:17:44(本編…1:50:41 おまけ…27:03)

オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点


体験版はこちらにあります

追記
2018年9月29日まで25%OFFの600円で販売されてます。

出張癒し専門店ターコイズ

サークル「Crescendo」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、おっとりした声と態度のスキュラが
お客の家に出張し人間とは一味違う癒しのサービスをします。

彼女の特徴を最大限に活かしてお世話するのが魅力で
マッサージでは湿り気を帯びたコリコリする音を広範囲に渡って鳴らし
耳かきは通常の器具と触手を上手に使い分けて異なる刺激を与えます。
引っ張りだこな店員さんの正体は…
出張癒し専門店ターコイズの店員ラーラからサービスを受けるお話。

「こんにちはー 出張癒しサービスのターコイズから来ました ラーラと申します」
ラーラはのんびりと話す可愛い声のお姉さん。
出張サービスの依頼を受けて主人公の家にやって来ると
タコ足を見て扉を閉めようとする彼に自分のことを話します。

本作品はギリシャ神話に登場する怪物「スキュラ」の血を受け継いでる彼女が
頭、耳、肩など上半身を中心におよそ80分に渡ってあれこれお世話します。
人間の女性が担当する一般的な癒し系作品との違いを出すために
スキュラだからこそできる一風変わった手段で心身の疲れを取り除きます。

「足って言いましたけど 腕とか触腕とも言うんです その名前の通りに 手と同じように動かせるんです 便利でしょ?」
それを象徴するのが下半身に何本も生えてる触手。
ある時は手の代わりに使って体を揉み、またある時は先端を耳かき棒のように使って耳の内外をゆっくり掃除します。
また一部のシーンではこれらを組み合わせて複数箇所を同時にケアします。

実際に聴いてみると効果音の範囲が普段よりも広く感じると思います。
18禁音声で両耳舐め+フェラ+キスを同時にされた時に味わう
頭部全体を音で包まれてるような感覚に近いです。
普通にやったら違和感を覚えるサービスを彼女のキャラで上手く整合させてます。

もうひとつの特徴は音そのもの。
彼女の足音を粘着質な水音で表現し、触手を使用する音も手でする時とは明らかに違います。
体を動かしたり服を脱ぐ時の細かな音もきちんと入っており質感がどれもリアルです。
有料はまだ3作目ですがもう大手のサークルさんと並ぶレベルに達してます。

最初から最後まで触手だけを使うわけではありません。
例えば耳かきは綿棒や梵天と組み合わせてプロらしい丁寧なケアをしてくれます。
音を聴き分ける楽しさがあるので最後までマンネリ感を抱かずに聴けるでしょう。

スキュラの特徴を活かした広範囲に渡るお世話と音の幅広さ。
ふたつの「広さ」を兼ね備えた個性的で癒しのパワーも強い作品です。
質量共に優れたサービス
ラーラが主人公の家に到着した直後にするのはマッサージ(約22分)。
前半は肩、後半は背中・お腹・腕を手と触手で丹念に揉みほぐします。
ちなみに彼女のサービスはすべて風呂場で行います。

肩のマッサージは「しゅりっ」という滑らかな音、それ以外は粘性のあるコリコリした水音が使われており
ケアする部位によって位置や距離を変えながらひとつひとつ進めます。
揉む、押す、擦る、吸うといった動きを短い間隔で小まめに切り替える質の高いものです。
肩から首筋へ移るのに合わせて効果音が若干ジョリジョリしたものになるのも印象的でした。

「少し力を入れますねー 痛かったら右手を上げてください」
「大きな吸盤で甘噛みするみたいに 何度もぎゅっぎゅって吸って 血液を集めたり」

最中の彼女は人間の店員と同じく柔らかい物腰で優しく接します。
触手を使ったマッサージは通常のものよりイメージしにくいことを踏まえて
どこをどんな風にやってるか説明を挟みながらそれに対応した音を鳴らします。
元々の音質が良いので音だけでもなんとなくわかるのではないでしょうか。

「お背中をマッサージしながら お腹も一緒にマッサージしますね」
前項で説明した広範囲のマッサージが登場するのは「3.マッサージ(?)」パートから。
背中+お腹、右腕+左腕を自慢の触手で一気にお世話します。
彼女自身が「お客に好評」と言ってるだけあって、手でする時より音の面積が明らかに広く心地いいです。
音の質感や動き以外の部分でも個性を出してるのが素晴らしいですね。

最も長いサービスはその次にやる耳かき(約30分)。
彼女の太ももへ仰向けに寝転び右耳→左耳の順に触手・綿棒・梵天を使い分けて内外を綺麗にします。
そして最後に弱めの風圧で4回程度息を吹きかけます。

触手は「ちゅぷっ こりゅっ」という湿り気を帯びた音
綿棒は「くしゅくしゅ ぷすっ」という乾いててパチパチした音
梵天は綿棒よりも乾燥した広がりのある音が使われており
後のふたつは通常の耳かきと同じく掻き出したり穴の中を優しくなぞる動きをします。

「こうして くるくるって壁を撫でることもできますよ」
そして触手はそれよりもずっと多彩な動きを見せます。
耳の外側をゆっくり撫でてたかと思えば音の位置が一気に近づき
中を慎重に動きながら汚れを隅々まで落としてくれます。

全年齢向けですから脳姦とかのハードなことはやりません。
彼女らしさを出すために音の質感や動きを特徴的なものに変えてます。

このように、至るところへひねりを加えた面白味のあるサービスが繰り広げられてます。
チャレンジ精神溢れる作品
耳かきの要所を残しつつ別の方向へ発展させた良作です。

ラーラはスキュラな自分に抵抗を感じてる主人公を心から安心させようと
良い意味でモンスターらしくないフレンドリーな態度で接し
「上半身マッサージと耳かきで至福の癒しコース」の名前に沿った方法であれこれお世話します。
そしてその中に彼女特有の音や表現方法を組み込み個性を出してます。

手、触手、器具を使い分ける多彩で重厚なサービス
人間にはなかなかできない広範囲のケア、のほほんとしてる彼女のキャラ。
癒し系作品ではあまり登場しないキャラを使って新しいタイプの癒しを提供します。

「我ながらいい仕事をしました お客様も 満足したーってお顔してますね ふふっ」
本レビューはサービスや音を重視したためあまり触れられませんでしたが
これらを行う彼女も結構変わった性格をしてます。
モンスターによくある凶暴性や強引さが一切なく、むしろ彼に合わせようと色々気遣います。
ASMR作品にしては会話量が多めなのでこちらにも癒しを感じることでしょう。

Crescendoさんは前作「ヒーリングサロンシエルーすっきりコースー」の時点で作風がほぼ完成してましたから
今回は敢えてこういう変わり種に挑戦されたのかもしれません。
通常のサービスと触手を使ったサービスのバランスが取れていてきちんと成立してます。
効果音の範囲を広げる演出には癒し系作品の新しい可能性を感じました。

珍しいタイプの作品を探してる人には特におすすめします。
79分で300円ならコスパも申し分ありません。
以上のことから本作品をサークルさんでは2本目の満点とさせていただきました。

CV:綿雪さん
総時間 1:19:19

オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点


体験版はこちらにあります

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