サークル「みやぢ屋」さんの同人音声作品(R-15指定)。
今回紹介する作品は、3か月前に転校してきた吸血鬼の女の子が
良質な血を持つ男子と恋人になりちょっぴりエッチにイチャイチャします。
ドラマ性を強めに持たせたうえで吸血やキスのちゅぱ音を多く鳴らすのが特徴で
最初は彼の血液目当てで付き合う契約っぽい関係だったのが
一緒の時間を過ごすうちに心の距離が近づき、それに合わせて彼女のセリフや態度も甘くなります。
恋人の正体は吸血鬼
「え…うそ 私のことを?」
依舞は清楚で優しい声の女の子。
主人公に告白されてビックリし、自分も同じ気持ちだと告げると
嬉しそうな表情で今日から恋人になることを決めます。
本作品は人間社会に溶け込んで男たちの血を吸ってる彼女が
自分に好意を寄せてる彼とおよそ120分に渡ってイチャイチャします。
彼は「極上体質」と呼ばれる貴重な存在で、1000万人に1人の優れた血を持ってます。
だから彼女は彼の学校へ転入し、優等生のフリをしながら血をいただく機会を窺ってました。
「あぁあなたの血液が 私の喉を通っていく 体内に…あっつい快感が 一気に駆け巡るの」
付き合い始めた直後に彼の家へ行って2人きりの状況を作ったり
体を麻痺させてから嬉しそうな表情で首筋にむしゃぶりつくなど
序盤は恋人よりも血をいただくための道具みたいな姿勢で彼に接します。
しかし同じ時間を過ごすうちにどんどん依存するようになり、終盤は本物の恋人になります。
途中で関係がこじれることもありますし、ボイスドラマ性が高い内容になってます。
みやぢ屋さんは耳舐めをたっぷりやる作品や18禁を今まで制作されてたので
微エロで耳舐めをしない今作は異色だと思います。
サービスについては彼女が吸血鬼なことを考慮し血を吸うシーンが多いです。
首筋や鎖骨といった上半身を中心に吸いや啜り多めのちゅぱ音をよく鳴らします。
そして後半ではキスシーンも増やして2人の仲の良さを表現します。
R-15だからでしょうけどそんなにエロい音ではありません。
かといって痛々しい感じもしなくて聴きやすいです。
彼女が彼を気遣う様子を音で表現してるのが良いなと。
少しずつ変わる2人の関係
両親がいない時を見計らって主人公の家に泊まった依舞が
抵抗できない状況にしてから極上の血をゆっくりいただきます。
そしてその後は学校内で吸血やキスしながら色んなことを話します。
「あなた以外からはもう 吸血できなくてもいいって思えるくらいには 居心地も悪くなかったし 顔もそんなに嫌いじゃなかったし それに…あり得ないくらい 体からいい匂いしてたし」
彼女は序盤から彼に惚れ込んでおりそのことを言葉と行為で表します。
しかしこの時点では良い血を持つ人間として好きなだけで
異性として好意を持ってるのとは意味合いが違います。
1回目の吸血は彼の同意なしでやってますし、自覚があるかは別としてモノ扱いしてるように思えます。
しかしそれを終えた後は彼女の態度が徐々に変わります。
無理矢理吸血したことに罪悪感を抱いてる、でも血を吸わなければ生きていけないことを告げ
ちゃんとお願いしてから首筋にむしゃぶりついて嬉しそうな声を漏らします。
低姿勢で接しますからM性はほとんどありません。
彼の血を実際に味わった結果病みつきになってることが伝わってきます。
続く3パート55分間は2人が本物の恋人になるシーン。
途中でぎくしゃくするイベントがあってから関係を修復したり
彼女が彼のために尽くす描写をいくつか挟んで甘い雰囲気を作ります。
「まあその いつももらってばかりだったから 私も何かあげたいなと思って」
彼の好意を利用して血をいただいたことを反省してるのでしょう。
吸血鬼らしからぬことを色々やってその気持ちを伝えようとします。
彼も一部で機嫌を悪くしますけど怒ることはないですし、彼女に対する好意が変わる様子はありません。
むしろ全身を甘噛みして欲しいとおねだりして彼女を喜ばせます。
言葉足らずな部分があるのでややわかりにくいところもありますが
少なくとも彼の血だけを求めていた最初の彼女とは様子が随分違います。
クラスの他の女子に嫉妬するのが良い例です。
彼と一緒に過ごすうちに恋愛とは何かを学んでるように感じました。
実際に聴いた感想ですが、サークルさんの過去作とは作風が違うところが最も耳を惹きました。
みやぢ屋さんと言えば良くも悪くも耳舐めという印象が強いので
その武器を敢えて使わずシナリオで勝負する試みはなかなか大胆と言えます。
吸血やキスをよくしますからちゅぱ音の量は結構多いです。
この点を見ればやっぱりみやぢ屋さんの作品だなぁと思います。
でも耳舐めとは位置や距離が違うので聴いた時の感触も変わってます。
気になったのは同じパート内でシーンを変えることが何度もある点。
音声がフェードアウトしてから少しの間無言になり、いきなり別のことを話し始めます。
1回2回なら別にいいのですがそれよりも多く使っており物語が細切れになってます。
ボイスドラマは流れも大事ですから、それを意図的に何度も切るのは避けたほうがいいと思います。
一風変わったボイスドラマ
依舞は極上の血を持つ主人公と仲良くなるために
同じクラスで優等生を演じて無事告白をもぎ取ります。
そして付き合い始めた後は前半が契約者、後半は恋人と関係変えてイチャイチャします。
男の血が大好きな吸血鬼が高い適性を持つ男子に吸血するシチュ
最初は彼をやんわりモノ扱いしてたのが、徐々に態度を変えて本物の恋人になる展開
吸血やキスシーンを多く盛り込みちゅぱ音を鳴らす作り。
今までのみやぢ屋さんとは違う切り口で作品を組み立ててます。
「最初の頃と違って 私たち今 お互いに求め合ってるんだって思うと もう ぐちゃぐちゃにしたくて 堪んなくなる」
中でも2番目は吸血鬼の欲望と、女性としての気持ちを混在させて深みを与えます。
彼女は彼の匂いを嗅いだだけで惚れたようですから
最初の吸血以外は彼の気持ちを引き寄せようと色々頑張ります。
彼も彼女へ歩み寄る姿勢を見せますし、お互いが相手を思いやるいいカップルになってます。
ボイスドラマとして気になるところが多少あったので
今後の作品でそれが改善されていくことを期待してます。
CV:みやぢさん
総時間 2:05:58
オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点
体験版はこちらにあります
追記
2022年10月20日まで15%OFFの935円で販売されてます。