男の娘になった僕

サークル「KUKURI」さんの催眠音声作品。

今回紹介する作品は、可愛い容姿と女装趣味を持つ男の子が
とある男性とのプレイを通じて男の娘としての自分を開花させていきます。

主人公の心情の変化を聴き手に感じさせながらエッチを行うドラマ性のある催眠が行われており
最初に催眠をしっかりかけて暗示を受け入れやすい環境を整えてから
2人のやり取りを聴き手視点で描く形で少しずつ作品の世界に没入させてくれます。

本作品を聴く前に以下のアイテムをできればご用意ください。
いずれも必須ではなく任意です。

女性の服(下はスカート)、抱き枕or布団を丸めたもの、バイブやディルド
女装少年から本物の男の娘へ
お姉さんに催眠をかけられてから親友の兄アキラとエッチするお話。

「それでは 何か自分で 目印となる場所を天井の中から作ってください」
お姉さんは明るくて整った声の女性。
音声を聴く際の環境や準備物に関する説明を一通りすると
仰向けに横になり、どこでもいいので天井の一点を見つめるように言います。

本作品は案内役を務める彼女の指示やイメージに耳を傾けながら
主人公の「美沙」になりきり、アキラにちょっぴり脅迫されながらエッチをします。
美沙は初期の段階だと男の娘よりも女装少年に近いキャラ。
女性の服を着たり化粧をした姿をネットにアップし、他人の反応を楽しんでいたのが
たまたま画像をアキラに見られ、秘密を守る交換条件として今回のプレイを持ちかけられます。

そんなわけで女体化作品で有名なKUKURIさんでは珍しく
お姉さんを除き作中では女性が一人も登場しません。
少年の心を持っていた美沙が徐々に女の子として責められることに喜びを覚える姿を
彼の視点にできるだけ近い表現で体験させる
ことを目的としています。
ジャンルとしてはおにショタと呼ぶのが最も妥当でしょう。

催眠は21分30秒ほど。
しばらく天井を見つめ続け、彼女の声に合わせて目を閉じると
まずは深呼吸をしながら話を聴いて心身をリラックスさせます。

「そうです あなたを縛っている 記憶や感情が吐き出されていきます」
美沙になりきりエッチを楽しむためにはまず男としての自分を捨て去ることが大事。
そのことを考え、お姉さんは深呼吸の合間にまっさらな心になるよう呼びかけます。
この先もそうなのですが心の清浄化、リフレッシュに力を入れた催眠がされています。

深呼吸の後に現在のリラックス具合を軽く確認してからは
本格的な催眠に入るために彼女の言う言葉を復唱したり
海にいるイメージをしながら体に温かさや浮遊感を感じます。

「すべてに身を委ね ゆったりとした状態へ 口から声を出すたびに 次第にリラックスしていく 穏やかな気持ちになっていく」
復唱する内容も自分の心と体が安らぎを感じさせるものばかり。
自己暗示をかけるスタイルなので彼女に言われるよりも効果が得やすく
このあたりから頭の中がぽわぽわしてくるのを感じるのではないでしょうか。
押し付けるのではなく聴き手が自発的に催眠に入れるようなアプローチを心がけています。

「あなたは 好きなデザインのブラジャーとショーツを選びます」
「そこには 女装したあなたが映ってる それはとても可愛くて 本当の女の子みたい」

そして最後にはおよそ6分ほどをかけて今着ている男性の服を脱ぎ
自分が着てみたいと思う好きな女性の服へと着替えるイメージをします。
具体的な服を言わないのは自由にイメージしてほしいからでしょうね。

本作品のテーマは「男の子から男の娘へ」ですから
この時点ではあくまで見た目だけの変化、つまり女装に留まっています。
ここからどういう形で男の娘になりきらせてくれるかが大きなポイントと言えます。
催眠パートだけでなく作品全体をかけて男の娘化を進めてくれています。

古典系の技術を中心に催眠を深め、最後に女装のイメージを交えているシンプルな催眠です。
男性としての自分を一時的に忘れ、抵抗無く女装を受け入れられる心になることを目的に
いくつかの技術を使って適度にリラックスを促してから
実際に女装するイメージをし、そのことに喜びを感じる暗示を入れています。
簡単に言えば「女装したい気分にさせてくれる催眠」ですね。

催眠自体の流れや目的の設定はしっかりしていて良いと思うのですが
お姉さんの口調が終始はきはきしていて催眠にはやや不適に思えること
復唱させるシーンでセリフの間が短く実際にするのが難しいこと
「今からしばらく沈黙が訪れます」と言ったのに無音になるのが3秒しかないことなど
聴いていて首を捻る部分が細かいレベルでいくつかありました。
これらに気を配ってくれていれば催眠にもっと入りやすくなっていたでしょう。
戸惑いから快感へ
エッチシーンは3パート46分。
プレイは乳首責め、おちんちんの愛撫、シックスナイン、アナル責め、アナルSEX(バック、正常位、騎乗位)、キス(すべて受け)です。

エッチな効果音はありません。
セルフは有りになります。

「ホッとした次の瞬間です アキラは あなたをベッドに押し倒す」
「正体をばらされたくなければ会ってほしい」そんなメールを受け取ってから数日後
指定された場所でアキラと出会った美沙は
彼に連れられて入ったブティックホテルで体を求められます。

エッチは終始アキラに責められる形で行います。
物語の背景から彼に脅されながらプレイをするように思われがちですが
美沙がまだ若く世間知らずなこと、自分が絶対的に有利な立場にあることから
怒鳴ったり殴ったりは一切せず、本物の女性に接するような優しい態度で責めています。
男性同士なのを除けば至って普通のあまあまな雰囲気です。

「初めて入ったブティックホテル それが 異性とではなくて同姓と しかも女装した状態なのに なんともいえない気持ちになります」
「アキラが手を伸ばして ブラジャーをずらす その時 なぜか恥ずかしいと思ってしまう自分にびっくりします」

ですが美沙のほうはまだ自分が男であることを捨て切れていません。
何もかもが初めての体験に戸惑ったり、アキラの求めに抵抗を見せたりします。
その感覚を聴き手に伝わりやすいように暗示として語りかけてくれています。
男の娘に変わり行く過程も含めて楽しんでもらおうということです。

「では 利き手で乳首に触れてください それをアキラの手として 乳首を擦るのです」
本作品のエッチにおけるもう一つの特徴はセルフであること。
2人のプレイの様子を描きながら、お姉さんがところどころで自分の体をいじる指示を出します。
冒頭に書いたアイテムを用意していた場合、女性の服は当然身につけ
抱き枕はアキラに例えて色々刺激を与えるのに使います。

ただ彼女がイメージでもいいと言ってくれるのでやる/やらないは皆さん次第です。
割と体を動かすことになりますから無理に全部をやろうとはせず
乳首やおちんちんをいじるあたりだけ取り組むくらいが丁度いいでしょう。

プレイの流れはアキラに押し倒されてから乳首を責められ
体が温まったところでおちんちんへの愛撫→シックスナインでのフェラ
最後に3種の体位によるアナルSEXへと進みます。
射精回数は最後の最後に1回と少な目です。

「アキラの手があなたの 肩 お腹 腰に触れる それだけなのに 全身がゾクゾクとしてたまらない」
「指先がぐぬりと動く すると 全身がゾクゾクする 思わず口から声が漏れてしまう そんな 自分の反応にあなたは驚く」

そして最中はお姉さんがシーンごとに気持ちよくなる暗示を入れたり
カウントを数えて特定の部位の感度を高めてくれます。
プレイの様子がイメージしやすい=美沙自身になりきって興奮を高めやすいのに加え
感度の上昇を結構何度もやってくれることもあり
後になるほど特に股間のあたりに熱の高まりを感じることになるでしょう。

「おちんちんはビンビンに大きくなり 亀頭がヒクヒクとしている さらにアナルが熱くなり お尻全体が快感に包まれる」
「すごいすごいと 何度も何度も叫ぶ アキラを抱きしめて 犯される喜びを感じる」

最も盛り上がるのはもちろんアナルSEXのシーン。
およそ16分と比較的長い時間の中、美沙がアキラのおちんちんを生まれて初めて受け入れ
その感触や犯されているシチュに快感を得ている様子が生々しく描かれています。

美沙も自分を女性として扱ってくれたことに喜びを感じていたのかもしれません。
今まで責められっぱなしだったのとは逆にアキラの唇を奪ったり
彼に跨って自ら腰を下ろし、感じる積極的な姿を見せてくれます。
そして聴き手はその様子を楽しみながらオナニーでフィニッシュします。

ちょっとした好奇心で女装趣味に走った男の子が女の子の気持ちに目覚める。
そんな一風変わった、それでいて難しいテーマを
催眠の技術を絡めながら実に見事に描いています。
不思議な気分を味わわせてくれる作品
テーマの奇抜さもさることながら、エッチにおける美沙の心情・快感の伝え方にも優れたものを感じる作品です。

お姉さんは聴き手に美沙自身になりきってこのプレイを楽しんでもらうために
比較的堅実な技術を使って催眠状態に誘導し
それから聴き手と美沙を同一視できる言い回しを心がけながらエッチを進めます。

女装で男性同士のエッチと人を選ぶ要素の強い内容なのですが
言葉使いや表現方法がどれもマイルドでホモっぽさはあまり感じられません。
むしろアキラの美沙に対する繊細な扱いに優しさすら感じます。
美沙のことが本当に好きだから犯しているのだなと。

また一部のプレイで実際に自分の体をいじる指示を与えていること
同時に体を動かしたくない人のためにイメージで済ます選択肢を設けていることなど
聴き手にこのプレイを自分の好きなスタイルで楽しんでもらうための配慮も見られます。

最近のKUKURIさんは作風が柔らかくなったと言いますか
ある程度聴き手の自由に委ねるゆとりのある催眠やプレイをよくされています。
これも作品に和やかな雰囲気を与えるのに一役買っています。

催眠はエッチの素晴らしさに比べると残念な部分が目立ちました。
先に挙げた以外にもカウントの数え方がどのシーンも同じだったりと
もうちょっと煮詰めて欲しいなと思うところがどうしてもあります。

エッチは「よくここまで面白いシナリオを書けるなぁ」と関心しながら聴いていました。
プレイと並行して美沙の男の娘になりつつある様子を描写しているのが大きいです。
抵抗を感じていたキャラが一転して自ら激しく求めるようになる展開も股間に響きます。
アナルに指やディルドを直接ぶち込む指示は特に出されません。
淫語そこそこ、ちゅぱ音と喘ぎ声はありません。

他のサークルさんではなかなか見られないテーマを扱っている個性的な作品です。
女装や男の娘に興味を持っている人には特におすすめします。

CV:西浦のどかさん
総時間 1:28:08

オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点

男の娘になった僕
こちらからダウンロードできます


追記
ページがうまく表示されない場合は以下のコメントご覧ください。
http://doonroom.blog.jp/archives/36419653.html#comments

あとDLsiteではまだ販売されていません。
KUKURIさんは最近いくつかの作品をDMMのみに出されていますし
この作品もそうなる可能性がそれなりにあると考えています。

2015年12月13日追記
DLsiteでも販売が始まりました。
男の娘になった僕