同人音声の部屋

同人音声および催眠音声(トランス/暗示ボイス)について、平均3000文字程度のオリジナルレビューを掲載しているサイトです

タグ:誰得催眠製作所

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   ● 魔女さんと一緒 ~witch's treat~
   ● ハロウィン2011
   ● 幽霊さんといっしょ 第一部 関西弁版(再レビュー)
   ● 【甘やかし・飴舐め】眠りの精の甘癒し【CV:藤咲ウサ】
   ● わらび餅化催眠
   ● CONTRACT~未知との契約~
   ● 桜守




サークル「誰得催眠製作所」さんの催眠音声作品。

開設初期に紹介した作品を現在の視点から改めてレビューする再レビュー企画。
その第108回目は声も態度も穏やかなアルラウネが
疲れを感じてる男性に催眠を交えた独特なマッサージをします。

花から分泌する蜜を使って全身を揉みほぐしたり
おちんちんに花を被せてしごきながらツタをアナルに挿入して同時責めするなど
人間の女性にはできないことを色々やって快感と心地よさを与えます。
M度は低いので興味があるならノーマルな人でも普通に楽しめます。
アルラウネがする気持ちいいマッサージ
アルラウネに催眠をかけられ2種類のエッチをするお話。

「ねぇ… ねぇ。ねぇってば… キミよ、キミ」
アルラウネは甘くて穏やかな声のお姉さん。
寝ている主人公に声をかけて自己紹介すると
害は与えないことを告げてから精液をおねだりします。

本作品は人間と植物の特徴を合わせ持つ彼女が
良質な精液を持つ彼におよそ60分間のエッチなサービスをします。
彼女は人間の精液を主に食べてるらしく、それをもらう代わりに彼の疲れやストレスを取り除きます。

「あぁ、怖がらなくていいわよ? 私、別に肉食じゃないし。それに…ヒトみたいな雑食の生き物、美味しいわけ無いじゃない」
緑色の肌で大小様々な花とツタを生やしてるところは独特ですが
性格は非常に温和で最初から友好的に接します。
彼にもちゃんとメリットを提示したうえで取引するから無理矢理感はありません。
アルラウネだからこそできるエッチをするなど、人外娘の特徴を活かしたサービスをします。

エッチについてはサークルさんの他作品と同じく
穏やかな雰囲気でアブノーマルなプレイをすることを強く意識してます。
具体的にはおちんちんとアナルの同時責めと同化を行います。
同化は後で詳細を説明しますがそんなにグロいものではありません。
体の中にある悪いものを取り除き、新しい自分に生まれ変わるようなアプローチをかけます。

作中に射精する描写がありますけどオナニーの指示は一切ありません。
純粋なエロさも控えめですし、射精よりもドライのほうが迎えやすい内容だと思います。
心身をじっくりほぐす催眠
催眠は2パート31分間。
横になって目を瞑り、まずは深呼吸やお風呂のイメージでリラックスします。

「足…太腿…腰…おなか…胸…肩。ゆっくりと、お湯に、浸かっていく… イメージするだけでも…なんだか、ぽかぽか、あたたかい。あたたかい感覚が、全身に、蘇ってくる…」
深呼吸は暗示を挟まずに呼吸音だけ漏らしてたのが
お風呂のイメージに移ると温かさや心地よさを伝えるセリフが一気に増えます。
「ゆっくり」を強調しながら多めに言うなど、技術を駆使して入浴の感覚をリアルに伝えます。
最初のパートはアルラウネらしさはあまり考えずスムーズに癒す方針で進めます。

次の「2.全身マッサージ(約20分)」は癒しながらエッチの準備も整えるパート。
彼女の花から分泌する蜜を全身へ塗りながら丁寧にマッサージします。

「筋肉がほぐれて、なんだか、力が抜ける… ふぅ…っと力が抜けて、とっても、温かい感覚に包まれる。そして、また… ゾクゾクした、快感に包まれていく…」
この蜜には媚薬成分が含まれてるらしく、マッサージの様子を実況するのと同時に
体が火照ったりゾクゾクする感覚を小まめに与えます。
上半身→下半身の順でパーツごとに細かくやっててなかなか濃厚です。
乳首はいじるけどおちんちんは避けるからエッチの下準備と見るのが妥当です。

心身のリラックスを重視しながら彼女らしさも表現する癒し系の催眠です。
彼女にマッサージされてる感覚や蜜を塗り込まれてる感覚をリアルに体験させることを目的に
深呼吸から入ってお風呂のイメージによる最初の脱力
全身をマッサージしながらさらなる脱力と感度強化をする流れで進めます。

時間に対してやることが少なめだからひとつひとつが丁寧だし
暗示も厚めに入れてて後になるほど心地よさや温かさが強くなります。
「落ちる」「沈む」といった深化の暗示は特に入れませんが
リラックスを入念に行うから中程度くらいの深さまで普通に入れます。
疲れてる人が聴いたら寝落ちしそうになるほど癒しのパワーが強いです。
心身をとろとろにするエッチ
エッチシーンは2パート18分間。
プレイは花コキ、アナル責め、カウントによる絶頂、お掃除フェラ、キス、同化です。

エッチな効果音はありません。
セルフはありません。

「蜜のニュルニュルと、花のこすれる感触… ゾクゾク、ゾクゾク… 快感が走る。にゅるにゅるが、気持ちいい。花がこすれて、気持ちいい」
マッサージを絡めた催眠で主人公の疲れを取り除いたアルラウネは
おちんちんに被せておいた花をオナホのようにしごきます。

エッチは終始彼女が責め続けます。
最初の「3.射精誘導(約11分)」は約束通り彼の精液をいただくパート。
前半はおちんちんだけ、後半はアナルと一緒に責めて気持ちよくします。

「おちんちんが、花びらにしごかれる。おしりの中で、ツタが、暴れる… 前立腺が、ぐりぐり、ぐりぐり、刺激されて… 快感が、どんどん大きくなる。快感が、どんどん強くなる」
そしてここも実況と暗示を組み合わせて快感と臨場感を与えます。
効果音が鳴らないので具体的にどう責めてるのかはわかりませんが
現実世界におけるオナホコキや指を使ったアナル責めに近い描写がされてます。
気持ちよくなる暗示をガンガン入れるおかげで股間がどんどん熱くなりました。

ちなみに絶頂は長めのカウントに合わせて行います。
純粋なエロさは控えめですから射精よりもドライ向けのリードだと思います。

次の「4.同化(約7分)」は他の催眠音声でもなかなか見かけないプレイ。
2人の体がすっぽり入る大きな花で包み込み、そこで一度消化してから新しい体を作り直します。

「私の蜜が… あなたを、構成していたものが… 混ざり合って、種に、注がれる。ゆっくり…ゆっくり… 種が、成長していく。おおきな、お花のゆりかごの中で… すくすく、すくすく、育っていく」
全身を下から上へなぞるように体が溶ける感覚を与え
一通り終わったら彼の魂を種に見立てて栄養を注ぎます。
彼女の体液が入るから確かに同化と呼べますが、実際は母親の胎内で生まれ直すような描写です。
痛みや苦しみを与える様子はまったくなく、深い催眠に入った時の心地よさを突き詰める形で進めます。
絶頂シーンはないのでプレイよりも後戯に近い内容です。

このように、アルラウネの持ち味を活かした手段でイかせる個性的なエッチが繰り広げられてます。
癒し重視の独特な作品
ハードでM向けなことが多い人外娘とは違うノーマル~ややM向けの甘い作品です。

アルラウネは主人公から良質な精液をもらうために
まずは催眠やマッサージで心身の疲れを取ってスッキリさせます。
そしてエッチは花、ツタ、蜜といった固有のアイテムを使って射精へ導きます。

温和な性格のアルラウネがエッチな催眠で精液を搾るシチュ
総時間の約半分を使ってリラックスやマッサージをする癒し系の催眠
人間がする一般的なプレイはまったくやらず、彼女ならではのやり方で気持ちよくするエッチ。
催眠の技術をしっかり行使しながらキャラも立つように作品を組み立ててます。

中でも催眠は時間が長く、マッサージを取り入れてるのが独特ですし
エッチでは暗示を小まめに入れて体の火照りと絶頂感を高める催眠重視のリードをします。
個人的には効果音を鳴らしたほうがプレイの様子がわかりやすいと思いますけど
実況を丁寧にするおかげで何をやってるかわからないことはありません。
ノーハンド射精はさすがに難しいでしょうが、ドライなら迎えられる内容になってます。

あとは射精させた後に同化して心身をリフレッシュするところに彼女の優しさを感じました。
栄養をもらったらおしまいではなく、今後も良好な関係を維持しようとします。

絶頂シーンは1回。
淫語そこそこ、ちゅぱ音ごく僅か、喘ぎ声はありません。

以上を踏まえて前回から1点だけプラスさせていただきました。

CV:誠樹ふぁんさん
総時間 1:01:20

オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

追記
2024年2月14日まで25%OFFの577円で販売されてます。
その場合の点数は9点です。

使い魔ちゃんといっしょ~familiar's trick~

サークル「誰得催眠製作所」さんの無料の催眠音声作品。

今回紹介する作品は、人間と猫の特徴を合わせ持つ使い魔が
館を訪れた男性に催眠を交えたエッチなご奉仕をします。

マッサージを多めにやってから口で責める癒し重視のプレイが特徴で
使い魔は通常のセリフやちゅぱ音、お姉さんは実況や暗示と役割分担しながら
脱力感、温かさ、性的快感をじっくり伝えて少しずつ絶頂へ追い込みます。
使い魔がする癒しのマッサージ
お姉さんに催眠をかけられ使い魔とエッチするお話。

「今回は、ハロウィン企画って事で… それにちなんだ音声になっています」
お姉さんは甘く可愛い声の女性。
音声を聴く際の注意事項を簡単に説明すると
本編へ入る前に催眠をかけます。

本作品は魔女の館に住んでる人懐っこい使い魔が
そこを訪れた彼におよそ60分間の癒しとエッチなサービスをします。
お姉さんは催眠をかけたり実況する天の声を担当し
彼女はエッチで直接マッサージや口を使ったプレイをします。


ハロウィンがテーマになってますけど、ソフトな悪戯をする程度でM度はかなり低いです。
誰得催眠製作所さんは甘い雰囲気で人外娘とイチャイチャする作品をよく制作されてます。
使い魔の声、口調、尽くす姿に多くの人が和むでしょう。

催眠は2パート14分間。
横になって目を瞑り、まずはお姉さんが深呼吸や脱力の指示を出します。
催眠はすべて彼女が担当するので使い魔は出てきません。

深呼吸は呼吸音に合わせて2回ほど行い、脱力は風船のイメージを交えて体を伸ばす運動をします。
時間が短めなのでやることを絞り堅実にこなしてました。
本編に移った後もリラックスさせるから軽めに誘導することを心がけてます。

「耳元だったり… ちょっと遠かったり… 正面からから聞こえたり… 左だったり… 右だったり… 色々。そう、色々。ぐるぐる回ったりもします」
続く深化は声の位置を左右中央へ小まめに移動させて意識を揺さぶります。
幽霊さんといっしょ 第一部 関西弁版」にも出てきますし、サークルさんが好きな技法なのでしょう。
実際に聴いてみると平衡感覚を失ったような揺らぎを感じます。

続く「2.共通パート(約4分)」は使い魔がいる世界に場所を移します。
魔女が住む大きな館を訪れた彼が中へ入る様子に深化の暗示を絡めて催眠状態を強化します。

「一歩…二歩…三歩… 歩をすすめるたびに…心が…体が…ふわふわとした感覚に、包まれていきます…」
状況に合わせてカウントを「〇歩」と数えながら
「ふわふわ」「ゆらゆら」といった擬声語を盛り込んで意識のぼやけをさらに与えます。
2種類の深化を組み合わせてるおかげで中程度くらいの深さに入れました。

ハロウィンは無理に絡めずリラックスと深化をバランスよくこなす催眠です。
聴き手を使い魔がいる館へ案内することを目的に
軽い深呼吸から入って風船のイメージを交えたストレッチ
声の鬼ごっこによる深化、カウントを数えた深化とコンパクトにまとめてます。

14分でこの内容なら上々と言えるでしょう。
技術が洗練されててサークルさんの実力がきちんと発揮されてます。
とことん尽くす甘いエッチ
エッチシーンは34分間。
プレイはトゲを抜く、オイルマッサージ、全身舐め、キス、フェラ、クンニです。

エッチな効果音はありません。
セルフはありません。

「うにゃ~…あんた、誰にゃ?マスターに何かご用かにゃ?」
使い魔は関西風のなまりがある可愛い声の女の子。
館を訪れた主人公に魔女がいないことを告げると、1人で暇だから一緒に遊ぼうと誘います。

エッチはお姉さんが案内役、使い魔は直接責める役を担当します。
最初の20分間は全身を満遍なくマッサージして癒すシーン。
彼の体に刺さったトゲを抜くイメージを絡めて脱力感と温かさを伝えます。

使い魔「にゃにゃーん!これが、マスター謹製の魔法のお薬… 心によく効く魔法の軟膏にゃー!」
彼女は魔女に仕えてるので誰かにご奉仕するのも得意です。
初対面の彼にも気さくな態度で接し、さらに魔法を使ってストレス解消のお手伝いをします。
可愛い声や猫っぽい口調も相まってほのぼのした空気が漂ってます。

お姉さん「ぷにぷにの肉球が、首のまわりを揉みほぐします。ぷにぷに…ぷにぷに… やわらかい…あったかい… とっても、いい気持ち…」
そして使い魔が健気にマッサージする様子を小まめに実況しながら
催眠パートとは別の癒される感覚を伝えて臨場感を出します。
左右の腕、脚、腰、首、背中、お腹、胸と満遍なくやってました。
エッチな要素はほとんどないので催眠の続きと言うこともできる内容です。

本格的なエッチが始まるのは次の14分間。
乳首から始まり背中、お尻、唇、おちんちんと色んな性感帯を舐めます。
そしておちんちんの時は彼女のおまんこも一緒に舐めて2人同時の絶頂を目指します。

使い魔「にゃふふ、えっちぃ事する前は、キスするもんだーってマスターが言ってたにゃー。その方が興奮するし、気持ちいいらしいにゃー」
お姉さん「大陰唇を…小陰唇を… 尿道を…膣口を… クリトリスを… ぺろり、ぺろりと、舐め回す… あまいミツが、舌に広がる… あまい…美味しい…気持ちいい…」
彼の体を嬉しそうな表情で舐める姿に優しさを感じました。
お姉さんもクンニの様子を主観視点で語って脳をとろかせます。
ちゅぱ音をバックで流しながら暗示を入れるスタイルになっており
2人いる状況を上手く活かせてると思います。

実際に聴いた感想ですが、エロよりも癒しにずっと力を入れててスッキリしました。
催眠パートは深呼吸やストレッチをしてから深化しますし
エッチも前半をまるまるマッサージに費やしてから口を使ったプレイに移ります。

催眠特有の心地よさを味わうことを重視してるので
心身に疲れを感じてる人ほどよく効くと思います。
最後の絶頂シーンで得られる快感は軽めでした。
癒し重視の人外作品
猫っぽい女の子が和やかな雰囲気でひたすら尽くすノーマル向けの作品です。

お姉さんは使い魔とイチャイチャする気分をリアルに体験させようと
まずは催眠を使って彼女がいる館へ案内します。
そしてエッチは2人で協力しながらマッサージ、全身舐め、69をします。

可愛い使い魔が催眠を交えたエッチなご奉仕をするシチュ
お姉さんと使い魔で役割分担しながら進める催眠ボイスドラマっぽい作り
エロさよりも癒しを重視してる甘くソフトなエッチ。
M向けになることが多い人外娘では珍しく誰でも聴ける作品に仕上がってます。

中でも2番目は2人の持ち味を上手く出せてる演出だと思います。
使い魔はアニメ調の甲高い声をしてるので催眠との相性はよくありません。
それを踏まえてぼんやりした声で穏やかにしゃべるお姉さんを催眠者に据えてます。
エッチ前半でやるマッサージは催眠寄りの内容になってますし
どちらかと言えば催眠重視の作品かなって思います。

絶頂シーンは1回。
ちゅぱ音そこそこ、淫語と喘ぎ声ごく僅かです。

無料なので興味の湧いた方は是非お試しください。

CV:星野ゆんさん
総時間 1:00:59

ダウンロードはこちら
https://ci-en.dlsite.com/creator/6244/article/376507

追記
古い作品なのでノイズがそれなりにあります。



サークル「誰得催眠製作所」さんの催眠音声作品。

開設初期に紹介した作品を現在の視点から改めてレビューする再レビュー企画。
その第84回目は精液大好きだけど性格は穏やかなサキュバスが
興味を持った男性に催眠を交えたエッチなサービスをします。

催眠は軽めにかけて彼女ならではのエッチをじっくりやるのが特徴で
尻尾責めや尿道責めなど人間の女性にはできないプレイを長めに行い
その様子をわかりやすく実況しながら暗示やカウントを駆使して何度も絶頂させます。
寂しい夜はサキュバスと一緒に
はらぺこ吸精姫が変わった手段で搾精するお話。

「こんばんは。ねぇ、おにぃさん? ひとりで寝るの、寂しくないですか?」
吸精姫は明るくて穏やかな声のお姉さん。
ある日の夜、主人公に自分のモノにならないか尋ねると
自己紹介してから精液が欲しいことを伝えます。

本作品はサキュバスのイメージよりもずっとのんびりしてる彼女が
彼を相手におよそ100分間のエッチな催眠をかけます。
彼女は人恋しさや性的欲求を抱えてる人を探知する能力があるらしく
この日もそんな気配を感じた彼の精液をもらう代わりに十分な快楽を提供します。

最大の特徴はエッチ重視の構成。
催眠14分に対してエッチは60分と4倍のボリュームを誇ります。
内容もノーマルなものからアブノーマルなものまで用意されており
一部のパートでは人間の女性にはできない手段で連続絶頂へ追い込みます。

こう書くと催眠にちゃんとかかれるかを気にする人がいると思います。
しかし経験と実力を兼ね備えてるサークルさんなだけあって、時間が短めでも深めのところまで入れます。
エッチも中盤以降はイメージと暗示を重視した作りになってますから
催眠特有の心地よさも味わいながらイけるでしょう。
無駄を省いた穏やかな催眠
催眠はおよそ14分間。
横になって目を瞑り、まずは軽く深呼吸してから手足を中心に脱力します。

「ほら…腕に、意識を集中してみてください。そうすると、両腕から、すーっと、力が抜けていきます… 力が抜けて、重くなっていく」
通常よりも緩いペースとぼんやりした声が心地よく
「力が抜ける」「重くなる」といった暗示をセリフの中に多く盛り込み脱力感を与えます。
足の時はお風呂に入るイメージを絡めて温かさを伝えるなど
多くの人が癒しを感じるアプローチをかけてより深い催眠に入りやすくします。

「ふわふわ…ふわふわ。ゆらゆら…ゆらゆら。ゆっくり、降りていくと… ピンク色の靄が、落ちて行く先に、漂っています」
後半でするのは深化とエッチに向けた準備。
今度は「ふわふわ」などの擬声語を多めに交えて浮遊感を与え
その中にピンクのもやのイメージを絡めて体の感度も多少上げます。
そして最後はもやに包まれる様子を描きながら心地よさで包み込みます。

時間が非常に短いことを考慮し、やることをかなり切り詰めて無駄のない誘導をします。
前半は体のリラックスに専念してから後半で深化させるストレートな催眠です。
声が催眠に適してるおかげで意識のぼやけを強めに感じました。
初心者向けではありませんけど、ある程度催眠慣れしてる人なら十分入れる品質を持ってます。
おちんちんを外と内から責めるエッチ
エッチシーンは4パート60分間。
プレイは乳首舐め、フェラ、尻尾責め、尿道責め、手コキです。

エッチな効果音はありません。
セルフはありませんが射精の描写があります。

「乳首…いじって欲しいんですか? すっごく、切なそうな顔…してますよ」
催眠を使って主人公の心と体を温めた吸精姫は
今度は乳首やおちんちんをしゃぶって純粋な快感を与えます。

エッチはどのパートも彼女が責め続けます。
最初の3パート27分間はゆっくりペースで搾精するシーン。
「1.5 乳首責め用(約3分)」は乳首舐め、「2.5フェラフィニッシュ(約10分)」はフェラ
「3.5尻尾フィニッシュ(約14分)」はオナホ状の尻尾で合計2回絶頂させます。
ちなみにフェラと尻尾責めは絶頂しないバージョンも用意されてます。

「ほらぁ… どんどんどんどん、快感が大きくなっていきますよぉ…♪ おちんちんの中で、熱いものが、渦を巻くぅ…♪」
そして彼女は普段通りの穏やかな態度でおちんちんと精液をじっくり味わいます。
乳首責めとフェラは口を使うプレイなのでどちらもちゅぱ音をそれなりに鳴らし
その合間に嬉しそうな表情を見せたり軽く暗示を入れて無理なく追い込みます。

一般的なサキュバスほどがっつかないけど精液好きなのが伝わってくる感じです。
彼が射精する時は美味しそうにいただくシーンも入ってます。
聴き手にオナニーする指示は出ませんから、射精する場合もドライと見るのが妥当です。

「きゅうきゅう、きゅうきゅう、締め付けながら… ざらざら、つぶつぶした、尻尾の奥の壁が… 亀頭を、撫で回すように…うごめきはじめる。快感が、どんどん、どんどん…強くなる」
尻尾責めは現実世界だと体験できないプレイなので
実況と暗示の量を一気に増やしてイメージ力を膨らませます。
音を鳴らさない代わりにどんな形状をしてるか、どこを責めてるか、どういう快感が湧いてくるかを
聴き手視点で綿密に語って実際にされてる気分を与えます。


乳首責めやフェラよりもここのほうが催眠音声らしく感じるでしょうね。
私が聴いた時もこのパートから股間に熱と疼きを感じました。
穏やかな雰囲気でやることをきっちりやるあたりは確かにサキュバスだなと。

最後の「4尿道攻め(約33分)」は最も個性的かつハードなプレイ。
尻尾をストローくらいの細さにして尿道へ滑り込ませ
その先にある前立腺を刺激しながら手コキもして何度も絶頂させます。

「ほらぁ…おちんちんの内側から、快感が湧いてきますよぉ…♪ それ…内側に、私のえっちなストローが入って… ゆーっくり、ゆーっくり、奥に進んでるからなんですよぉ…?」
痛みを与えそうな内容なのでそれがないことを事前にはっきり伝え
それから快感を上げたり絶頂へ追い込む暗示を入れる丁寧な責めっぷりです。
そしてここだけで6回もの絶頂シーンを用意し今まで以上に気持ちよくします。
絶頂は毎回カウントを数える形になっており、1カウント毎に暗示を入れて小まめに盛り上げます。

前の3パートが比較的穏やかだったからこそ
ここは余計ハードに感じたし快感も強めに味わえました。
ドライ絶頂は最後のシーンで1回だけだったのですが、その道中で股間の奥がずっと疼いてました。
彼女の性格に合わせてのんびり追い込みをかけてくるので、毎回絶頂する人はそんなにいないと思います。

このように、後になるほどハードかつアブノーマルなプレイをするややM向けのエッチが繰り広げられてます。
穏やかなサキュバス作品
吸精姫が人外であることをはっきり出しながら優しく搾精するまろやかな作品です。

吸精姫は寂しさと性欲を溜め込んでる主人公をスッキリさせようと
まずはコンパクトな催眠でリラックスと深化をサクッと行います。
そしてエッチは口を使うプレイ→尻尾を使うプレイと繋いで絶頂回数をどんどん増やします。

精液が大好きだけど性格はおおらかなサキュバスが男性から搾り取る王道のシチュ
エッチを充実させるためにできるだけ短く効果的にまとめた隙のない催眠
最初の2パートはちゅぱ音多め、次の2パートはイメージと暗示で気持ちよくする個性的なエッチ。
同人音声でよく見るサキュバスとは明らかに違うキャラにしたうえでイけるように組み立ててます。

中でも尻尾責めや尿道責めは現在の催眠音声でも滅多に見かけないプレイで面白いです。
聴き手がイメージしやすくなるように実況を多く盛り込み
さらに暗示の量もしっかり確保して快感を徐々に膨らませます。
このへんが安定してるおかげで催眠パートが短いにも関わらず、催眠状態を維持したまま聴き終えられました。
乳首舐めやフェラを軽くしたのもこれらを存分に楽しんでもらうための配慮なのでしょう。

絶頂シーンは8回。
淫語それなり、ちゅぱ音そこそこ、喘ぎ声ごく僅かです。

以上を踏まえて前回と同じ点数にさせていただきました。
女性に優しく弄ばれるのが好きな人には特におすすめします。

CV:胡桃れみさん
総時間 1:40:21

オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

追記
2022年2月14日まで50%OFFの440円で販売されてます。
その場合の点数は9点です。

魔女さんと一緒 ~witch's treat~

サークル「誰得催眠製作所」さんの無料の催眠音声作品。

今回紹介する作品は、大きな館に住むクールでエッチな魔女が
催眠を使って気持ちいい空中散歩へ連れて行きます。

聴き手をほうきになりきらせてから気持ちよくする個性の強いエッチが魅力で
催眠は2人の女性が役割分担して古典催眠の技術を行使し
それから毛先を撫でる、竿をしごく、魔女が跨りおまんこを擦りつけるなど
一般のプレイにできるだけ近い形で責めながらその感覚を暗示で丁寧に伝えます。
魔女と過ごす不思議で気持ちいいひと時
ゆんさんに催眠をかけられ魔女と変わったエッチをするお話。

「こんばんは。制作者の飲みっ子にかわりまして、ゆんです」
ゆんさんはやや幼さを感じる甘い声の女の子。
音声を聴く際の注意事項や環境について簡単に説明すると
本編へ入る前に催眠をかけ始めます。

本作品はハロウィンによく出てくる魔女と非現実的な体験をすることを目的に
ゆんさんがおよそ70分に渡ってそれに沿った催眠をかけたりエッチをします。
彼女は催眠者および進行役なためエッチに直接参加せず
途中から登場する魔女と役割分担しながら快感と没入感を与えます。

魔女「動かさないなら、手も、足も、ただの棒と同じよね。じゃあ、棒に変えちゃいましょうか。だって、動かさないものは、必要ないものね。ほら…手足が、棒に変わっていく…」
最大の特徴は挿し絵にも描かれてるほうきになりきってエッチすること。
ゆんさんが催眠をかけた後に彼女がいる館へ移動し
体が脱力したり硬くなる暗示を入れて1本の棒へ変えます。
そしてエッチは毛先や柄を撫でたりおまんこを擦りつける感覚を暗示でリアルに伝えます。

エッチの途中からは大空を飛んで別世界に移動するシーンもあったりと
人間の女性とする普通のエッチとは明らかに違う部分を持たせたテーマ性の強い内容です。
催眠がしっかりしてるおかげで深化しやすく、心地よさに包まれながら絶頂できます。

ちなみに今から11年ほど前に出た作品なためノイズがそれなりに混じってます。
最初は気になるかもしれませんが次第に慣れると思います。
内容の品質が非常に良いおかげでかなり深いところまで入れました。
二段構えの催眠
催眠はおよそ26分間。
最初の14分間は本編に入る前の準備としてゆんさんが1人で催眠をかけます。

ゆん「声を追いかければ追いかけるほど、意識が遠くなっていきます。声が回れば回るほど、ぐるぐる回る世界に心が、体が溶けていきます」
深呼吸と簡単なストレッチで心身の緊張をほぐしてから
声を左右中央へ小まめに動かして意識を揺さぶってくれます。
「ぐるぐる」と言いながら聴き手の周りを回転するように動くなど
技術だけでなく声の使い方にも工夫してスムーズに落とします。

声が移動するシーンでは頭が軽くクラクラする人がいるでしょうね。
終盤は「深い」「沈む」などストレートな暗示を入れたり
館の廊下を移動するイメージに合わせてカウントを数える手堅い深化をします。

魔女が登場するのは本編に入ってから。
ゆんさんよりもさばさばした態度とクールな声で主人公をほうきに変えます。

魔女「追いかければ追いかけるほど、私を好きになる… 追いかければ追いかけるほど、声に集中してしまう… 私の声以外、聞こえなくなっていく…」
先ほども使った声を移動させるテクニックと、彼女を好きになる暗示を組み合わせて信頼関係を構築し
それから全身が硬直して棒のようになるアプローチをかけます。
運動支配の暗示は催眠の中でも割とかかりやすいものですから
全身がこわばったり手足を動かしにくく感じるでしょう。
「ほうきになる」とストレートに言うのではなく、そうなった気分にさせる現実的な誘導をします。

リラックス→深化→ほうき化とほぼ一直線に進めるテーマに沿った催眠です。
聴き手を魔女の館へ案内し、彼女が使うほうきに変えることを目的に
深呼吸とストレッチから入って声を移動させながら深化の暗示を入れる
館を移動するイメージを交えたさらなる深化、体が硬直する暗示を軸にしたほうき化の順に行います。

元々技術力のあるサークルさんなだけあってどのシーンも的確ですし
テーマと技術の親和性も高いおかげで物語の世界へスムーズに入っていけます。
他の作品も含めて誰得催眠製作所さんは柔軟性の高いサークルさんだと思います。
声を移動させるシーンがそれなりにあるおかげで意識のぼやけや脱力感を強めに味わえました。
爽快感と密着感のあるエッチ
エッチシーンは34分間。
プレイは体の愛撫、魔力注入(手コキ)、おまんこを擦りつける、空を飛ぶ、カウントによる絶頂です。

エッチな効果音はありません。
セルフはありません。

魔女「ところで…知ってる? 箒の毛先ってね、とっても細いから… すごく、すごーく敏感なのよ… こうやって、毛先をなでると… ほら」
催眠を使って主人公をほうきと同じ存在に変えたゆんさんと魔女は
空を飛ぶために必要な魔力をエッチな手段で注入します。

エッチは何もできない彼を魔女がいじったり別世界に連れて行って気持ちよくします。
最初の16分間は飛べるようになるための魔力注入。
毛先をいじる、柄の部分をしごく、跨っておまんこを擦りつけるなど
一般的なプレイに近いやり方で責めながら感度が上がる暗示を入れます。

ゆん「しゅっ…しゅっ… しゅっ…しゅっ… こすられるたび、快感がぞくぞくと湧き上がります」
ゆん「顔のあたりに、あそこを、ぐちゅぐちゅ、ぐちゅぐちゅ… どんどん、ベトベトになっていく… 秘所が、顔に擦れて…気持ちいい…」

例えば柄をしごくシーンは手コキと同じく「しゅっ しゅっ」と言いますし
おまんこを擦りつける時も彼にとってどのへんに押し付けられてるかをわかりやすく伝えます。
セリフの表現がものすごく主人公視点になってますから
音声を聴いてればほぼ彼と同じ立場で楽しむことができます。
ゆんさんは暗示を入れたり実況する役、魔女はバックで吐息を漏らす役と連携も取れてます。

その後はいよいよ宙を浮かんで別世界気分を味わいます。
最初は試しに飛んでみて浮遊感や落下感を与え
それから宇宙まで突き進んでその先にある快楽の世界を目指します。

ゆん「魔女の体の中でも… 特に柔らかな、二つのふくらみが、あなたの体を挟み込んでいます… とっても、気持ちいい… しあわせ…」
ここも飛んでる様子をただ実況するのではなく
魔女のおまんこから伝わってくる温かさや幸福感を伝えたり
あちらの世界に到着した後は、とろける感覚や全身が気持ちよくなる感覚を与えてドライへ持っていきます。

一見するとエッチじゃない行為をそう見せてるのが面白いなと。
絶頂は1回目はカウントに合わせて行い、それ以降は2分程度の自由時間を設けて
魔女の喘ぎ声を聴きながら好きなタイミングでイクことになります。

このように、ほうきの視点で魔女とイチャイチャする斬新なエッチが繰り広げられてます。
テーマ性を大事にしたややM向け作品
ハロウィンらしさを出しつつ催眠、エッチいずれも高い水準で揃えてる優れた作品です。

ゆんさんは人間以外の存在になりきって気持ちよくなる感覚を疑似体験させようと
まずは古典催眠の技術をベースにした堅実な催眠で深いところまで案内します。
そしてエッチは魔女と協力する形で魔力注入や空を飛ぶ様子を主観的にお届けします。

魔女が持つほうきになりきって空を飛びながら絶頂する非常に変わったシチュ
目的意識を持ってそれに沿った技術を丁寧に行使する大衆性の高い催眠
一般的なプレイをやらず、魔女がほうきをいじる様子を通じて快感を高める擬物化エッチ。
発想力と表現力を兼ね備えてるサークルさんらしい作品に仕上がってます。

中でもエッチは流れの作り方が上手ですし、技術との組み合わせ方もバッチリで驚きました。
「鉄棒になって女の子に跨られたい」なんてことを言う人をまれに見かけますが
それに似たコンセプトを持たせて不思議なプレイを成立させてます。
実況もちゃんとしてくれるおかげでイメージしやすいですし、完成度が高いと見てます。

絶頂シーンは1回以上。
淫語と喘ぎ声(吐息含む)そこそこ、ちゅぱ音はありません。

公開から11年経った今でも十分に聴く価値のある作品です。
無料なので興味の湧いた方は是非お試しください。

CV:星野ゆんさん
総時間 1:11:16

ダウンロードはこちら
https://ci-en.dlsite.com/creator/6244/article/376507

ハロウィン2011

きのこの里 ~たけのこは衰退しました~さんで公開されてる無料の催眠音声作品。

今回紹介する作品は、魔界で色んな場所を管理してる穏やかな女の子が
ハロウィンの日に会った人間に催眠を交えた気持ちいい悪戯をします。

お菓子を作ったり食べる様子を通じて絶頂させる独特なエッチが行われており
催眠パートは彼女の世界へ移動する様子を描きながら心をとろとろに溶かして準備を整え
エッチは様々な味付けで快感と幸福感を膨らませて抵抗を上手に削ぎます。
痛みや苦しみを与える描写は一切ありませんから、イートミーとは思えないほど聴きやすく感じるでしょう。

今回は声低めのバージョンを聴いてのレビューをお送りします。
お菓子がないならお菓子にしちゃおう
女の子と魔界に出かけて食べられるお話。

「やぁ、こんばんは。とりっく・おあ・とりーとぉ♪」
女の子はトーンが低く穏やかな声の女の子。
お菓子を求めても主人公がくれないので悪戯することに決めると
その内容を少し考えてから自分のことを話します。

本作品はハロウィンの必須アイテムであるお菓子になりきって気持ちよくなることを目的に
彼女がおよそ80分に渡って催眠をかけたり特殊なエッチをします。
彼女は普段魔界を管理する仕事をしており、この日はお祭りだからとそれを投げ出して遊びに来ました。
そして人間には決してできない不思議で気持ちいい体験をプレゼントします。

「普段は、魔界に入り込んじゃった子を、迷わずにこっちに送ってあげるのが仕事だったけど… 逆に、ボクたちの世界に連れ込んじゃう、っていうのも、面白いと思わない?」
自分のことを「ボク」と呼んで最初から気さくに話しかけたり
彼が他の魔物に襲われないよう警戒しながら魔界まで案内するなど
人外のイメージとは随分違う友好的な態度を取ります。

今回するサービスもあくまで悪戯であって彼を奴隷にする気はまったくありません。
声やセリフの表現も穏やかでいい気分に浸りながら聴くことができます。

エッチについてはハロウィンにちなんでお菓子作りやイートミーをテーマにしてます。
シナリオ担当がイートミー作品をいくつも制作されてる誰得催眠製作所さんということで
催眠パートを通じて心をとろとろに溶かしてゼリーのような存在に変え
味付けをしてから彼女に食べられる快感と幸福感を与えて絶頂させます。

これを読んだ時点ではわけがわからないと思うのですが
とりあえず痛みや苦しみを与えるシーンは一切ありません。
催眠の技術を駆使して聴き手が受け入れやすくなるよう上手に働きかけてきますから
催眠特有の心地よさや全然エロくないのに気持ちいい感覚が味わいやすくなってます。
人を選ぶ要素だからこそ、とても気を配ってるように映りました。

ちなみに本作品には声のトーンが高いものと低いものが用意されてます。
私は低いほうが普段のあ、きのこさんに近いなと思って選んだのですが
両方聴いてみて高いほうがしっくりくるようならそちらを先にするのも有りです。
声と言葉で意識を揺さぶる催眠
催眠はおよそ30分間。
楽な姿勢で目を瞑り、軽く深呼吸してから体→心の順に脱力します。

「はい、すーっと力を抜いていくー… ほら、どんどんどんどん、だらーんとしていく」
体の脱力は肩を少し回してから女の子の合図で止め
その直後に「すーっと抜ける」「だらーん」といった暗示を小まめに入れます。
分割弛緩法と言うほど入念にやるわけではなく
全身を上から下へ流す感じに行ってました。

そして体があっさりしてる分、心のほうをじっくり脱力します。
お風呂に入ってるイメージを通じてぽかぽかにしたり
お湯が揺れる様子を実況しながら意識を揺さぶる暗示を入れてきます。

後者をする時に声の位置も左右へ小まめに移動するのが面白いですね。
双子催眠のようにテンポよく語りかけて頭の中をぼんやりさせます。
このアプローチは後のシーンでも何度か登場します。

催眠開始からおよそ13分後、心身のリラックスが十分できたところで
彼女の家がある魔界へ一緒に出かけます。
声を頻繁に移動させるテクニックを使いながらその様子を実況し
到着後はさらに深化させて彼の心をとろとろしたゼリーのようなものに変えます。

「だんだん… だんだん… キミの、ヒトガタの輪郭が、崩れてくる… はっきりしていた境界線が、にじんで… 世界との境界線が、曖昧になっていく」
同じセリフを文頭にふたつ重ねてセリフにリズムを持たせ
暗示も「溶ける」「堕ちる」といった深化を意図するものが中心になります。
声の位置が移動するのも相まって、このへんまで来ると頭の中が結構ぼんやりしてると思います。
それによって体の感覚が曖昧になった状態を本作品では「お菓子になった」と言います。

2人が魔界へ移動する様子に技術を盛り込んだ流れのある催眠です。
聴き手をゼリーや水飴のような形が曖昧な存在へ変えることを目的に
深呼吸と心身の脱力から入って人間界と魔界の中間点を通り彼女の家へ向かう様子に
カウント、暗示、声の鬼ごっこといった要素を違和感なく入れて少しずつ確実に落とします。

やってることはやや珍しいですが技術は理にかなっており
体よりも頭に心地よさやぼーっとする感覚が強く味わえます。
終盤にはエッチでより気持ちよくなるアプローチもしてますし
誰得催眠製作所さんの実力がしっかり発揮されてます。
そして声を担当されてるあ、きのこさんも催眠に入りやすい安定した演技をされてます。
お菓子になって食べられる快感
エッチシーンは8パート37分間。
プレイはお菓子作り、食べられるです。

エッチな効果音はありません。
セルフはありません。

「あまくてちょっぴり酸味の効いた、いちごにしよっか♪」
催眠を使って主人公を甘くてとろとろな存在に変えた女の子は
そのまま食べるのではなくまずは味付けしてより美味しくします。

最初の7パート21分間はお菓子をさらに料理するシーン。
いちご、オレンジ、グレープのフレーバーを入れて風味を出し
一度かき混ぜてからキャンディチップ、チョコレートクランチ、パチパチキャンディを加えて完成させます。

前の3つと後ろの3つは選択式になってまして、いずれか1つを選んで聴きます。
なので1視聴あたりのこのシーンのパート数は3になります。

「ぐーるぐる、ぐーるぐる。回れば回るほど、快感が深く、大きくなる」
パートごとに描写を多少変えながら「ぐーるぐる」を多めに言ってわかりやすく実況し
その中に感度が上がる暗示を入れて本番に向けた準備を整えます。
フェラやキスといった通常のプレイではなく、お菓子作りを通じて気持ちよくする非常に変わったエッチです。
淫語などがほとんど出てこないので催眠特有の快感を味わいやすくなってます。

最後の「5 実食(約16分)」はイートミーするメインパート。
味付けして食べごろになった彼を少しずつすくって口の中に入れます。

「柔らかい舌に、にゅるにゅるの唾液に、ココロも、体も、犯されていく。あたたかい… 気持ちいい… ココロが、体が、お口の中で、溶けていく」
女の子の瑞々しい唇、とろとろの唾液、柔らかい舌、そして温かい体内。
結構ヤバそうな状況を柔らかくてポジティブなセリフにより聴きやすくしてます。
ここへ来る前に「食べられる=気持ちいい」という構図をしっかり作ってくれるので
実際に聴いてみるとビックリするほど心地いいです。

エッチな描写がほとんどないことから脳もしくは全身でイクことになるでしょう。
あとは体が熱くなる感覚もそれなりにあっていいリフレッシュになりました。
彼女に全身を犯される快感や、食べられてひとつになる幸福感を前面に押し出して進めます。

このように、純粋なエロさを極限まで削ってドライさせるテーマ性の強いエッチが繰り広げられてます。
穏やかなイートミー作品
ハロウィン、お菓子、悪戯といった固有の要素を活用してる和やかな作品です。

女の子はハロウィンに偶然会った主人公に変わった悪戯をしようと
まずは催眠を通じて自分の世界へ案内しながらお菓子の体に作り変えます。
そしてエッチは果物やチョコレートで味付けしてから食べる様子に
感度が上がったり幸福感が膨らむ暗示を盛り込んでドライへ持っていきます。

穏やかで中性的な女の子が人間にはできない気持ちいい悪戯をするシチュ
声を移動させるアプローチを多めに挟んで誘導する個性的かつ効果的な催眠
お菓子作りや実食を聴き手視点でソフトに描いた受け入れやすいエッチ。
イートミーが持つネガティブな要素をできるだけ薄めて楽しめるように進めます。

中でもエッチは本当に作って食べるだけなのに
体がビクビクしたり脳イキする非常に面白い体験ができて満足しました。
エッチじゃない行為でイかせるには技術力が求められますから
それを成し遂げてる時点で優れた作品と言うことができます。

絶頂シーンは1回。
ちゅぱ音ごく僅か、淫語と喘ぎ声はありません。

無料ですから興味の湧いた方は是非お試しください。

CV:あ、きのこさん
総時間 1:24:04

ダウンロードはこちら
http://kinokosaiminn.blog112.fc2.com/blog-entry-65.html

ちなみにaxfcアップローダーはpepperサーバーなら落とせることを確認してます。
それ以外のサーバーだと繋がらない可能性が高いのでご注意ください。
私が言ってることの意味がよくわからない方は以下の記事を読んでからやればうまくいきます。
Side EffectおよびTablet Caseの落とし方



サークル「誰得催眠製作所」さんの催眠音声作品。

開設初期に紹介した作品を現在の視点から改めてレビューする再レビュー企画。
その第63回目は可愛くて初々しい女の子の幽霊が
好意を寄せてる男性と催眠を交えたエッチなデートを楽しみます。

2人で別世界を散歩しながら催眠状態を深めたり
エッチの後半では彼女が憑依して一緒にオナニーするなど
彼女の特徴を活かしたイチャラブ系のサービスをするのが特徴です。
可愛い幽霊とする夜のデート
幽霊さんに催眠をかけられお花畑でエッチするお話。

「…こんばんは。って言うても…聞こえへんか」
幽霊さんは関西弁で話す甘い声の女の子。
いつものように主人公のもとにやって来て話しかけると
自分の声が彼に届いてることに気づいて喜びます。

本作品は何らかの理由で彼に恋愛感情を抱いてる彼女が
催眠を使って幽体離脱させてから綺麗なお花畑の散歩に誘います。
「関西弁版」と書いてある通り全編で彼女が関西弁をしゃべるようになっており
その独特な言い回しとイントネーションが作品全体に柔らかさを与えてます。
(ほぼ同じ内容で標準語を話す「幽霊さんといっしょ 第一部 標準語版」もあります)

「あ、せや。お花畑がええなぁ。なぁ、お花畑いこ」
彼女は以前から彼の枕元で色々話してましたが反応されない日々を送ってました。
しかしこの日初めて意思疎通できるようになったため自分の願いを叶えようとします。
幽霊が相手と言っても彼女はごく普通の女の子で怖いところはまったくありません。
お花畑へ散歩に行ったり、比較的ソフトなエッチを楽しむ初々しいキャラです。

また彼女や関西弁の良さが出るように催眠、エッチいずれも多少ドラマ仕立てにしてます。
催眠はお花畑へ向かう様子をイメージさせながら暗示を入れてきますし
エッチもちゅぱ音や熱い吐息を漏らしつつ暗示を入れる完全ノーマル向けの内容です。
そのうえで幽体離脱や憑依といった幽霊の特徴を盛り込み個性を出してます。

体験版を聴いていただければわかるようにノイズが入ってるのですが
2010年に発売した作品なのでこれは仕方ないことだと思います。
最初は気になったとしてずっと聴いてれば次第に慣れるでしょう。

関西弁で優しく語りかけてくる彼女のキャラと幽霊らしさを活かしたサービス。
人外から連想されるM性やハードさを大幅に取り除いた純愛系作品です。
デートしながら深めていく催眠
催眠はおよそ39分間。
楽な姿勢で目を閉じ、まずはお馴染みの深呼吸と脱力で主に体をリラックスします。

「どーぉ? なんか、心地ええやろ? 全身から、すっかり力が抜けたあんたは… 手も、足も、腰も、背中も、全部が。全身が、だら~んとしてる。その状態が、なんか心地いい」
深呼吸は1回目は呼吸音のみ、脱力の後に行う2回目は吐いた時にのみ暗示を入れるとスタイルを変えます。
そして脱力は左右の腕、足、上半身、下半身、全身と大まかなパーツに分けて
いずれも「ぎゅーー ふいー」と言いながら力を入れて抜くのを繰り返します。
脱力を終えた直後に今の感覚を尋ねるなど、要所を押さえて緩くリードしてました。
関西弁も相まって序盤から癒しのパワーが強めです。

体をリラックスした次は心のリラックス。
彼女が左右中央を小まめに移動し、それを意識で追う鬼ごっこみたいな誘導をします。

「意識が、浮かぶ… 体が、沈む…」
実際に聴いてみると意識を揺さぶられる感覚がして心地いいです。
左右へスライドするシーンもあったりと声の位置取りにこだわってます。
移動しながら暗示も入れてきますから頭の中がぼんやりしてくるでしょう。
心と体に真逆の感覚を与えて幽体離脱した気分を与えます。

無事彼女と同じ幽霊になれたところでいよいよ夜のデートに出かけます。
彼が人間に戻らないよう彼女が手を繋いで案内し
夜空に浮かぶ大きくて綺麗な月や挿し絵に描かれてる美しい花々を眺めて彼をさらに癒します。

「ほら…なんか、手の平がムズムズしてくる。ほら…じんわりと、心地良さが広がってく。ムズムズが、心地良さに…快感に、変わってく」
「手のひらを通して…うちのドキドキが、伝わっていくよ」

移動中は彼女の手のひらを通じて心地よさやほのかな快感を
到着後は彼女の胸に手を当ててその柔らかさやドキドキを伝える、といった具合に
彼女が持ってる熱や興奮を彼と共有して一緒にいる気分を膨らませます。

周りの様子を実況しながら何気ない会話をするシーンもありますし
ストレートに催眠をかけるのではなく、彼女とデートしてる気分が出るようにお話を進めます。
彼とのデートが叶って嬉しそうな表情を見せる彼女の姿も印象的でした。

お花畑へ移動するまでの様子に技術を絡めた流れのある催眠です。
幽霊さんと2人でデートしてる感覚に浸らせることを目的に
深呼吸と漸進的弛緩法から入って声の鬼ごっこによる幽体離脱、月を眺めながらお花畑に向かうイメージ
そして到着後彼女とソフトにイチャイチャするイメージと
雰囲気作りやエッチに向けた準備も見据えてリードします。

幽体離脱するところまで割とスタンダードですけど
その後は普通の会話も挟んであってドラマ性が強めです。
彼女の目的を考えればこういうスタイルのほうがしっくりくるでしょうね。
イメージの内容も非常にシンプルでその場の情景が頭の中に自然と浮かんできました。
感覚を共有して気持ちいい絶頂へ
エッチシーンは20分間。
プレイは乳揉み、キス、乳首舐め、オナニーです。

エッチな効果音はありません。
セルフはありです。
途中で服を脱ぐ指示が出ることはありません。

「…ちょっとだけやったら…揉んでも、えぇよ…」
お花畑に到着した後、主人公の手を持って自分の胸に乗せた幽霊さんは
少しの間そのままにしてから好きに揉んでいいよと言います。

エッチは彼女がリードしながらほぼ対等な立場で楽しみます。
最初の13分間は心身の熱を高めることを目指したプレイ。
服越しに彼女のおっぱいを揉むところから始まり
それから彼女が彼の上に乗ってハグしながらお返しのキスと乳首舐めをします。

「ほら…揉んでる、手ぇから…快感が、上がっていく… うちの感じてる快感が、手から、すぅって…上がっていく」
彼女を責めたり責められてる感覚を暗示で伝えるシーンもありますが
それと熱い吐息やちゅぱ音を組み合わせてイチャラブ感を出してます。
キスは割とディープな音、乳首舐めは口をすぼめて吸い上げる音とちゅぱ音にも違いが見られました。

彼女は服を着たままなのでそこまでエロいってわけではないですけど
後半に向けて準備する役割は十分果たしてると思います。
このシーンの最後に軽くドライする描写もありました。

続く7分間は幽霊だからこそできる変わったオナニー。
事前に彼女が憑依して腕をコントロールできるようにしてからしごきます。

「ほら…すぅっと、おちんちんのほうに、腕が動いていく… あんたの意志とは、関係あれへん。うちが、そうしたいから、そうなってるんやで」
彼女に操られてる気分が味わえるように運動支配の暗示を入れ
途中から彼女も気持ちよさそうな声を漏らして一緒の絶頂を目指します。
彼に憑依してる時点で感覚も共有してますから、それを活かしてエロさを出してます。
一体感を重視してる本作品らしい面白い演出と言えるでしょう。
時間が短めなので多少溜めてから聴いたほうが抜きやすいです。

このように、初々しさを出しつつ独自のプレイを盛り込んだ甘いエッチが繰り広げられてます。
甘酸っぱい作品
青春時代に味わった感覚を再び呼び起こしてくれる作品です。

幽霊さんは生前に仲が良かったのか恋愛感情を抱いてる主人公と幸せな時間を過ごそうと
まずは催眠を通じて自分と同じ幽体にしてから綺麗なお花畑へ向かいます。
そして到着後は少しずつ踏み込んだプレイに移って普段と違う射精を味わわせます。

関西弁を話す初々しい幽霊と夜のデートを楽しむノーマル向けのシチュ
しっかりリラックスしてから散歩に出かけ、その中に技術を込めてるテーマに合った催眠
プレイは比較的ソフトにしたうえで吐息やちゅぱ音を漏らす熱を感じるエッチ。
彼女の性格や特徴を大事にしながらストーリー性のある作品に仕上げてます。

中でも催眠はエッチよりも長い時間を用意し
定番の技法から本作品特有のアプローチへ移る優れた誘導をしてくれます。
関西弁も甘さや柔らかさを向上させる重要な役割を果たしてました。
方言を話す催眠音声は今でも数が少ないですから十分聴く価値があると思います。

エッチはやはり後半の憑依セルフが耳を惹きました。
作中に一体感を伝える描写が多かったのはこれを成立させるためなのかもしれません。
オナサポみたいに指示を出したりせず、暗示を入れながら射精のタイミングを取る緩いプレイです。

絶頂シーンは1回。
ちゅぱ音と吐息そこそこ、淫語と喘ぎ声ごく僅かです。

以上を踏まえて前回のレビューと同じ点数にさせていただきました。

CV:星野ゆんさん
総時間 1:07:27

オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

追記
2020年9月23日まで20%OFFの440円で販売されてます。



サークル「誰得催眠製作所」さんの催眠音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、声も態度もぽわぽわしてる妖精が
癒しの要素満載な催眠で心地いい眠りに導きます。

キャラ、声、言葉、雰囲気、サービスを癒し一色にして少しずつ眠らせるのが特徴で
全編を通じてゆっくりのんびり話しかけながら
深呼吸や脱力といったリラックスに効く技法を中心に据えた催眠をかけたり
「ふにゃふにゃ」などの可愛い擬声語を多めに盛り込んだ暗示を入れて安らげる空間を作ります。
眠気を非常に誘う声や演技をしますから、彼女の声を聞いてるだけでも自然と眠くなるでしょう。
眠りの精と過ごす幸せなひと時
眠りの精が催眠をかけてから2つの手段で寝かしつけるお話。

「こんばんは 人間さん 私は眠りの妖精 睡魔って呼ばれることもあるかな」
眠りの精はのんびり話す柔らかい声の女の子。
音声を聴く際の注意事項を簡単に説明すると
眠りの浅い主人公がぐっすり眠れるように催眠をかけます。

本作品は多くの人たちに安眠を提供してる友好的な妖精が
何らかの事情で眠りにくくなってる彼をおよそ90分に渡ってお世話します。
安眠がテーマの作品なので音声のほとんどを催眠誘導と寝かしつけるサービスに費やし
時間に対するやることの種類を少なめにして頭の中を空っぽにしやすい状況を作ります。

誰得催眠製作所さんについて知らない方が多いでしょうから先に説明しますと
2010年から13年頃を中心に活躍されてた古参のサークルさんで
当時はイートミーや人外娘がその個性に合ったご奉仕をするといった割とニッチな作品を制作されてました。
催眠の技術力も高く代表作「はらぺこ吸精姫~Succubus princess~」は3700ダウンロードを叩き出してます。

実に7年ぶりの新作ということで私もブランクがどう影響するか気になってたのですが
実際はそれをまったく感じさせない高品質な作品に仕上がってます。
最初から言ってしまうと安眠効果が抜群に高いです。

それに貢献してる主な要素は3つ。
彼女の声と演技、セリフの言い回し、サービスの内容です。

1つ目は藤咲ウサさんのぼんやりした声とのんびりした口調がほのぼのした空気を作ってます。
体験版を聴いていただくとわかるのですが、かなり眠気を誘う声質をしてまして
彼女の声を聞いてるだけでも自然と眠くなります。
アダルトゲームのほうで活躍されてる方らしく演技も安定してました。

「ほわーんとした気持ちよさが 広がっていく じーんわり 気持ちいい」
2つ目は藤咲さんの声質や眠りの精のキャラに合わせたのでしょうけど
擬声語を多めに盛り込んだ暗示を入れるシーンをよく見かけました。
「力が抜ける」とストレートに働きかけるよりも遠回しに感覚を伝えることを心がけてます。
セリフが柔らかいほうが当然癒されますから最終目的の安眠に適してます。

3つ目は催眠が心身をリラックスさせる技法で固めてあるのに加えて
その後の安眠パートも眠らせる暗示は最後のほうに少し入れる程度に留め
代わりに甘やかされる心地よさや疲れとストレスを溶かすイメージで眠りやすい環境を整えます。

本作品の場合、眠らせる暗示を入れなくても十分眠くなるので
良い夢を見られたり翌朝スッキリした気分で目覚めさせることを意識してます。
サークルさんが好きなイートミーっぽい描写もあったりと個性をしっかり持たせてました。

眠らせるのが得意な妖精が癒しの要素満載の催眠をかける。
復帰後の第一作目ということで無理せず手堅くまとめた実用性の高い作品です。
2人だけの世界でイチャイチャ
催眠は3パート80分間。
最初の「02 誘導パート(約23分)」は横になって目を瞑り
まずは軽い深呼吸や手、足、背中、腰の脱力で心身の緊張をほぐします。
そして再び深呼吸しながら眠りの精の言葉を聞いて眠りの世界に移動します。

「いくよ せーのっ ぐーっと はぁ だらーんと力が抜けて 腕がなんだか重たく感じるね」
深呼吸は彼女が漏らす呼吸音に合わせて行う
脱力は彼女も力を入れてから抜き、その感覚を語る形で暗示を入れるといった具合に
2人で一緒に取り組んで一体感と信頼関係を築きます。

こうしたほうが彼女が一方的に働きかけるよりも雰囲気が柔らかくなりますからね。
彼女の感覚を伝えるアプローチも受け入れやすくする有効な手段と言えます。
背中の脱力をする時は声も背後に回るなど、彼女がすぐ近くにいると感じられるように進めてました。

「ほわーんと 全身が心地いい 頭が ぼーっとしてくる」
2回目の深呼吸は深化させるのが目的なので暗示の内容も1回目から変わります。
「ぼーっとする」「沈む」と意識の力を弱めるセリフが多く
彼女のぼんやりした声やのんびり話す口調も相まってとても心地よかったです。

被暗示性が高い人ならこのパートだけで普通に眠れるんじゃないでしょうか。
技術は結構シンプルですけど、そのやり方に古参サークルさんらしい技の冴えが見られます。

続く2パート56分間は彼を寝かしつけるシーン。
「03 ミルクでたっぷり甘癒し(約28分)」は哺乳瓶に入ったミルクを飲む
「04 飴と吐息で甘癒し(約28分)」は違う味がする2種類の飴を舐めながらのんびり過ごします。
ちなみにこれらはどちらか片方を選んで聴きます。

「お腹の中から ほわーってあったかくなって とってもいい気持ち」
前者は赤ん坊向けのアイテムを使うので甘やかし成分が強いです。
赤ちゃん言葉は一切言いませんが、ミルクが放つ独特な甘い匂いをイメージさせたり
それを飲んだ時の温かさや幸福感を上手に伝えて体の内側から癒します。
視聴中にミルクを飲むとトイレに行きたくなるでしょうから用意する必要はありません。

他にも頭を撫でる、ぎゅっと抱きしめる、左右の指を個別に優しく撫でるといった
多くの人が安らぎを覚える行為を挟んで純粋な癒しも与えます。
時間に余裕があるからでしょうけど、暗示をそこまでガンガン入れずにゆとりを持ってお世話してました。
私が聴いた時も欠伸が何度も出てレビューを書く必要がなかったらそのまま寝てしまいたかったです。

「とろーんと 心も体もとろけていく とっても とーっても 幸せ」
後者は彼女が耳元至近距離で特殊な効果がある飴を舐めます。
そして聴き手自身を飴に例え、舐められる様子を主観的に話して頭の中をとろとろにします。
このへんまで来ると意識のぼやけや眠気をかなり感じてるでしょうから
パートを聴き終えるまでに寝てる可能性が十分にあります。

イートミーっぽいサービスにしてるのがサークルさんらしいなと。
グロい描写は一切ないのでそういう属性がない人でも普通に聴けます。

このように、パートごとに内容を大きく変えてくる癒しに満ちたサービスが繰り広げられてます。
心の芯から癒される作品
キャラ、声、セリフ、シチュ、技術、サービスのすべてが癒しに収束してる作品です。

眠りの精は主人公に普段よりも充実した眠りを提供しようと
まずは催眠を通じて心身をリラックスさせながら2人だけの世界へ案内します。
そして次はミルクを飲ませて甘やかす、飴を舐めて心地よくすると
心の芯から癒して安眠しやすい状況を作ります。

声も態度もあまあまな妖精が安眠できる催眠をかけるノーマル向けのシチュ
深呼吸や脱力を重点的に行い、さらに暗示の表現とアプローチの方法を柔らかくした催眠
ストレートに眠らせたりせず聴き手が自分から眠りたくなるように導くふたつの安眠パート。
活躍してた当時からまったく色褪せない高品質な作品に仕上がってます。

中でも催眠はシンプルなんだけど変わってて興味深かったです。
「催眠をかける」ではなく「一緒に催眠に入る」あたりがそう感じる理由なのかなと。
安眠パートも抱きしめたりミルクを交互に飲んで主人公とできるだけ同じ目線に立ってます。

あとはやっぱり声と演技が素晴らしいです。
ここまで眠くなる声ってなかなか珍しいんじゃないでしょうか。
バイノーラル録音が活きるように声の位置を小まめに移動させたりと
新しい技術を取り入れたうえで細かいところにも気を配ってました。

以上を踏まえて今回はこちらの点数とさせていただきました。

CV:藤咲ウサさん
総時間 1:30:35

オススメ度
■■■■■■■■■□ 9点


体験版はこちらにあります

追記
2020年8月17日まで20%OFFの968円で販売されてます。

サークル「誰得催眠製作所」さんの無料の催眠音声作品。

今回紹介する作品は、声も態度もあまあまな店員が
お菓子を食べに来た客に催眠を交えた気持ちいいサービスをします。

わらび餅になる感覚や食べられる感覚を通じてイかせるのが特徴で
まずは技術を駆使して心身がとろける(=お餅みたいになる)感覚を与え
きなこをかけられるシーンは感度を上げる、切り分けるシーンは熱を高めるといったように
ネガティブな感覚を上手に打ち消しながら心を重点的に責めてドライオーガズムに導きます。
わらび餅を食べるはずが…
店員に催眠をかけられわらび餅になるお話。

「いらっしゃいませ~。ようこそ、甘味処誠樹庵へ」
店員は明るくて澄んだ声の女性。
来店した主人公を奥のお座敷へ案内すると
甘いお菓子を振る舞う前に軽い運動をします。

本作品は現実世界だとまず味わえない感覚を疑似体験させることを目的に
彼女が55分程度を使って「わらび餅化」をテーマにした独特な催眠をかけます。
絶頂表現があるので一応18禁にあたりますが
フェラやSEXといったプレイは一切せずイメージと技術を駆使してドライまで持っていきます。

ジャンルはイートミーにあたるので万人向けではないものの
グロさ、痛さ、苦しさといったネガティブな要素を打ち消し快感だけを伝える方針で進めます。
催眠特有のとろける感覚を突き詰めるスタイルを取ってますから
それをある程度掴んでる人なら心地よさや幸福感を味わいながらイけるでしょう。
ちょこれーとになっちゃう催眠音声。」や「あいすくりーむになっちゃう催眠音声。」を
制作されてるサークルさんらしい独特な切り口の作品です。

催眠はおよそ26分間。
楽な姿勢で目を瞑り、まずはストレッチや深呼吸で心身を落ち着けます。

「吸ってー・・・息を吸うと、あまーい香りに包まれる 吐いてー・・・息を吐くと、体から力が抜ける・・・柔らかくなる・・・」
催眠音声ではよくあるシーンですが、吸う時は店内に漂う甘い匂いを意識させ
吐く時は「柔らかくなる」と暗示を入れるなど、早速作品独自の要素を盛り込みわらび餅化の準備を整えます。
トーンが低めでぼんやりした彼女の声も雰囲気に合ってて落ち着きます。
テーマはぶっ飛んでますけどやり方は結構堅実で催眠に入りやすいです。

お次は当初の予定通り彼女が用意したわらび餅にきなこをまぶし
それからひと口、ふた口と食べてその味と食感を純粋に楽しみます。

「み口、食べる。とろとろ、ふわふわの食感が、あなたの舌を、脳を、とろけさせる。心が、とろける」
「舌がとろける」という言葉があるように、美味しいものを食べて得られる幸福感は相当なものです。
それを言葉で上手く伝えながら彼自身もとろける暗示を入れて徐々に深化させます。
匂い(嗅覚)、味(味覚)、感触(触覚)と複数の感覚に働きかけてるのも臨場感を上げるためでしょう。
音声作品ですからもちろん聴覚にも刺激を受けます。

私が聴いた時も意識のぼやけを強めに実感できました。
脱力は弱めですけど手足の感覚が曖昧になってとても心地良いです。
自分の存在が希薄になってるような気分を本作品ではわらび餅化に当てはめてます。

後半の13分間はエッチに向けた準備。
先ほど主人公がわらび餅を食べた時と同じくきなこを振りかけられ
それから食べやすい大きさに切り分けて性感と熱を高めます。

「くるくる、くるくる… 快感が、しみこむ… 香ばしい香りが、快感が、体を突き抜けていく…」
「菓子楊枝が、体を割いていく… それが、たまらなく気持ちがいい。割かれた所から、体が、熱くなる…」

そしてここからはネガティブな要素を打ち消す工夫が随所で登場します。
きなこをかけられる時は「くるくる」を適度に言って意識の力をさらに弱め
切り分けるシーンも熱や快感を全面に押し出して痛みを気にしにくくします。

このレビューを読んでる時は素の精神状態ですからいまいちピンとこないでしょうけど
ある程度深い催眠状態に入ると彼女の言葉をより受け入れやすくなります。
だからネガティブなことを回避し、聴き手に都合のいいことを手厚く伝えるわけです。
私は胸のあたりが熱くなりましたが、皆さんは別の部位がそうなるかもしれません。

難しいテーマを上手く料理してる個性的かつ高度な催眠です。
聴き手をわらび餅に変えることを目的に、前半はそれを食べる様子を通じてリラックスと深化を促し
後半は催眠をさらに深めながら食べられた時に快感が味わえるようにする準備を整えます。

技術力の高いサークルさんなだけあって進め方が丁寧ですし
わらび餅の特徴(柔らかさやきなこをかける一手間)をきちんと組み込み役立ててます。
最初にきなこをかけずに出したのも後でかけられるシーンがあるからでしょう。
事前に一度やっておけばイメージするのが楽になり、2回目は彼女の暗示により集中できます。
女性とひとつになる幸福感に包まれて
エッチシーンは18分間。
プレイは店員に食べられるです。

エッチな効果音はありません。
セルフもありません。

「それじゃあ、次は… ふふっ、もう、分かってますよね。私が、あなたを、食べてあげる」
催眠を使って主人公をわらび餅に変えた店員は
それをひとつずつ食べて全身を舐められる快感を味わわせます。

エッチは通常のプレイをせず食べる様子を聴き手視点で実況します。
最初は1個、少し経つと2個、そして3個と一度に食べる数を増やし
それに応じて快感や幸福感がさらに強まる暗示を丁寧に入れます。

「柔らかい舌が、あなたを嘗め回す。あなたの全身を蠢きまわる。体中を、快感が駆け巡る。舐められた所が、熱い」
「喉の、奥へ。飲み込まれる。体が、溶ける… 溶けていく。意識も、溶ける… ひとつになる。わたしと、あなたが、ひとつになる」

口に入れた後はまず舌で転がす全身舐めっぽいプレイを行い
飲み込む際は意識がさらに溶ける快感と彼女とひとつになる一体感を小まめに伝えます。
ストレートなエロ描写を入れずにそれっぽさをほのめかす方針でリードするわけです。

複数回に分けてやりますから最初はピンとこなかったとしても
そのうち体が妙に熱いとか、脳がどろどろになる感覚を味わえるのではないでしょうか。
催眠に多少慣れてることが前提になりますけどやってることは理に適ってます。

私の場合は終盤で幸せイキっぽい快感が味わえました。
彼女に飲み込まれてひとつになった瞬間、全身がゾワゾワして気持ちよかったです。
同じドライでもエッチなことを起点にイかせる作品とは感覚が随分違います。

このように、本来ならまったくエロくない行為で絶頂させる奇抜なエッチが繰り広げられてます。
斬新な作品
公開から7年以上経った今でも異彩を放ってる作品です。

店員はわらび餅を食べる感覚とそれになって食べられる感覚を同時に伝えようと
まずは催眠を通じて味、匂い、感触を綿密に伝えながら深く落とします。
そして食べられると快感や幸福感が膨らむよう働きかけて射精とは異なる絶頂に導きます。

わらび餅を食べに行ったはずが逆に食べられてしまう面白い展開
同じ行為をする側とされる側で描いてわらび餅化を進める独特な催眠
エロ要素を極限まで排除し技術とイメージでイかせる思い切ったエッチ。
数多くの催眠音声が出てる現在でもなかなかお目にかかれないサービスに仕上がってます。

中でも催眠は「わらび餅化」という難しい内容を鮮やかに乗り切ってます。
いきなりそうするのではなく一度食べる工程を挟んでイメージ力を膨らませ
さらに言葉と働きかける手段を吟味し一歩ずつ着実に進めます。
どのシーンも練りに練られており視聴中は何度もうなりました。

エッチは催眠状態を維持しつつ熱と快感を高める催眠音声ならではのものです。
ポジティブなセリフが非常に多く、癒されながら気持ちよくなることができました。
エロ要素が一切ないので催眠に入れるけどドライはまだな人の練習にも向いてると思います。

明確な絶頂シーンは1回。
淫語・ちゅぱ音・喘ぎ声いずれもありません。

無料ですから興味の湧いた方は是非一度お試しください。

CV:誠樹ふぁんさん
総時間 57:14

ダウンロードはこちらから
https://ameblo.jp/mr-nomikko/entry-11204466581.html

CONTRACT~未知との契約~

サークル「誰得催眠製作所」さんの催眠音声作品。

今回紹介する作品は、可愛いけど得体の知れない女の子が
催眠を交えた契約を結び普段と違うタイプの快感を与えます。

某魔法少女アニメを元ネタにした珍しいサービスが行われており
催眠パートでは特殊な宝石の力を借りて心身をスライムのようなどろどろの存在に変え
エッチは体の内側に指を入れて愛撫したり、全身を飴のように舐めてドライオーガズムへ導きます。
グロい描写は一切ありませんからこういうシチュが余程苦手でなければ問題なく聴けるでしょう。
僕と気持ちいい契約をしようよ
白いアレに催眠をかけられ食べられるお話。

「やぁ こんばんは 突然だけど君 僕と契約しようよ」
白いアレは少年っぽい話し方をする可愛い声の女の子。
主人公に突然契約しようと言い見事に断られると
気を取り直して今回結ぶ契約の内容を話します。

本作品はオナニーやSEXといった一般的なエッチとは違うタイプの快感を味わってもらおうと
彼女が50分程度の時間を使ってテーマに沿った催眠とエッチをします。
サークルさんご自身が「魔法少女まどか☆マギカをモチーフにした」とほのめかされてるだけあって
彼女のセリフや作中に登場するイメージに原作を匂わせるものが使われてます。

といってもアニメを観てないとわからないほど込み入った内容ではありません。
私はwikiを軽く読んだ程度のにわかですが問題なく催眠にかかれたしイけました。

「僕は君を気持ちよくする それに対して君は僕を気持ちよくする」
今回結ぶ契約は簡単に言えば快楽の交換。
彼女は催眠を通じて癒しやドライオーガズムを与え
その見返りに彼からエネルギーや支配による満足感を得ます。

催眠は割とスタンダードなのですがエッチが非常に特殊でして
全身をゼリー状にしてから指を突っ込み内側から刺激するとか
最後のほうには飴玉に変えて口に放り込み舐めて消化するプレイが登場します。


ですが他の催眠音声と同じく痛みや苦しみを与える描写は一切ありません。
催眠に入った時に感じるとろけた感覚をそれらに例えて絶頂させるマイルドなアプローチがされてます。
誰得催眠製作所さんはこれ以外にも「あいすくりーむになっちゃう催眠音声。」など
イートミーを題材にした作品を制作されており、聴き手に抵抗や不安を与えないことに大変気を遣ってます。
心身をとろかす癒し重視の催眠
催眠はおよそ30分間。
契約の内容を不審がる主人公に「1回体験してダメなら破棄して構わない」と言って安心させた後
仰向けに横になって目を瞑りまずは深呼吸の合図を出します。

「呼吸を続けていると だんだん だんだん 体がぽかぽかしてくるね」
まだ始まったばかりなので暗示はそこまで多く入れず純粋なリラックスを促します。
そして合間に普段通りのボクっ娘口調で体が温まってることを実感させます。
今みたいな暑い時期だとあまりピンと来ないかもしれませんが
特定の部位が妙に火照るとかヒリヒリする人がきっといると思います。

お次は彼女が持ってる特殊な宝石で彼の心身を徐々に溶かします。
右腕→左腕→右脚→左脚→心とパーツごとに脱力の暗示を厚めに入れる分割弛緩形式で
そこに作品独自のイメージを盛り込んで催眠状態をスムーズに深めます。

「触れたところから ゆっくりと力が吸い取られていく 疲労が抜けていく とっても温かい とっても心地いい」
「温かい光に 意識がだんだん溶けていく ぽかぽか ぽかぽか なんだかとっても気持ちいい」

ストレートに「体が溶ける」と言ったら多くの人が拒絶反応を示すことを踏まえて
「力が吸い取られる」「重くなる」など受け入れやすい表現に変えて丁寧に進めます。
またそれと同時に光から連想される温かさも強化して心のほうも気持ちよくします。
「ぽかぽか」「とろとろ」といった擬声語を適度に盛り込みリズムと柔らかさを与えてるのも良いです。

15分くらいかけてじっくりやってくれますから
後になるほど手足の重さや意識のぼやけを強く感じるでしょう。
お疲れな人が聴いたらそのまま寝落ちしてしまうほど癒しのパワーが強いです。

「どこからか なんだかあまーい匂いが漂ってくる 嗅いでいるとなんだかとっても幸せで とっても気持ちいい香り」
そうやって十分な深さの催眠状態に誘導した後、ようやく本題のスライム化を始めます。
内容はこれまで育ててきた体の温かさをエッチな熱に変えるというもので
催眠特有の心地よさや感覚のぼやけを溶ける感覚に当てはめ
さらに嗅覚にも働きかけて催眠の入り具合をチェックしつつ普段とは違う自分になったことを実感させます。

自分がアイスクリームになったのをイメージするとやりやすいのではないかなと。
私が聴いた時は手足がなくなったかのような不思議な感覚が味わえました。

技術を手堅く行使して存在を曖昧にするテーマに沿った催眠です。
聴き手の心と体をどろどろに溶かすことを目的に
深呼吸、宝石のイメージを交えた分割弛緩法、そして感度上昇&スライム化と
たっぷり癒しながらスライムになるようゆっくり進めます。

技術自体は割とスタンダードなものばかりですが
全体の流れ、暗示の表現と入れ方、イメージの使い方など運用面がとても優れてます。
「どんなヤバイことをされるんだろう?」と思って聴いたらあまりのマイルドさに拍子抜けするでしょうね。
エッチを存分に楽しむための環境づくりをしっかりやってくれます。
内側からいじられる快感、食べられる快感
エッチシーンは22分間。
プレイは体を舐められる、指による全身愛撫、指で転がす、食べられるです。

エッチな効果音はありません。
セルフもありません。

「軽く舐められるだけでも ゾクゾク ゾクゾク感じちゃうんだよ ほら舐めてあげるよ」
入念な催眠で主人公の心と体をピンク色のゼリーに変えた白いアレは
いよいよ契約の最終段階にあたる特殊な快感をプレゼントします。

エッチは終始彼女に責められ続けます。
前半の9分間は体の愛撫を軸に据えたソフトなプレイ。
軽く舐めて感度の具合を確かめてから体内に指を挿入し、そのままかき混ぜて最初の絶頂へと導きます。

「ほら 指先が君の中でうごめいている ぎゅーっと押しつぶしたり 掻きむしるように指を動かしたり うねうねと指先をそよがせたり 指先を動かすたび 快感が広がる」
現実世界では絶対にできないタイプのプレイなので実況を多少詳しく挟みつつ
それによって得られる快感を暗示で伝える催眠音声らしい内容です。
乳首やおちんちんといった特定の部位を指定せず全身まるごと気持ちよくする感じですね。
私の場合はおちんちんと金玉のあたりがずっとゾワゾワしてました。
最後にカウントを数えてタイミングを取ってくれますから、ドライ慣れしてる人なら割とあっさりイけると思います。

残りの13分間は本作品の醍醐味にあたるイートミー。
スライムのまま丸呑みするのは難しいので再び宝石の力を使って小さく凝縮させ
その後口に放り込み舌と唾液で少しずつ消化します。

「ほら やわらかーい舌が 君の全身を舐め回す 全身をねっとりしたものが這い回っている ぬるぬると刺激されて とっても気持ちいい」
全身を柔らかく舐め回される快感、粘液に包まれる快感、そして溶けて吸収される快感。
前半に引き続きメリットを強調しながら柔らかい描写で進めます。
ちゅぱ音が多少流れますが性的快感よりも幸せイキに近い絶頂感を味わうでしょう。
明確な絶頂タイミングを指定せず時間内に聴き手が任意でイク作りになってます。

実際に聴いてみた感想ですが前半のほうがイキやすかったです。
多少変則的とはいえ後半よりも通常のエッチに近かったのが原因ではないかなと。
後半はプレイよりもシチュによる刺激がメインになってるのもあります。

このように、Mな人をターゲットにした独自性の強いエッチが繰り広げられてます。
まろやかな作品
聴き手にマイナスの印象を与えずに契約を結ぶアプローチが光る作品です。

白いアレは用心深い主人公に契約した時の特典を疑似体験させようと
催眠を通じてまずは心身をふどろどろに溶かし、エッチはその状況を引き継いでより気持ちよくします。
そして人々が抵抗を感じやすい要素を敢えて盛り込み、それらを柔らかく表現して受け入れやすくします。

「魔法少女まどか☆マギカ」の登場キャラやアイテムを使う奇抜な設定
癒し系の技術を厚めに行使しとろける感覚を味わわせる催眠
直接的なエロ要素を極力使わずシチュと暗示でイかせる個性的なエッチ。
サークルさんが元々得意とされてるプレイを同人らしいタッチで形にしてます。

誰得催眠製作所さんだからストレートなエロではないだろうと一応予想してましたが
実際はそれを上回る徹底した仮想プレイに仕上げてます。
この作品を聴いて勃起したり純粋に興奮する人はあまりいないのではないでしょうか。
でもスリルを孕んだシチュにゾクゾクし、その結果絶頂する人は一定以上いると思います。
責めの方向が違うだけでこれも立派なエッチです。

催眠はメインとなる分割弛緩法がとても入念で寝落ちしそうになるほど癒されます。
深い催眠に入りやすい作りなので催眠のトレーニングにも向いてます。
スライムになる感覚と脱力による感覚のぼやけを上手にリンクさせてます。

絶頂シーンは一応2回。
ちゅぱ音そこそこ、淫語と喘ぎ声はありません。

風変わりで聴きやすい作品です。

CV:霜月優さん
総時間 57:18

オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


体験版はこちらにあります

追記
2018年7月25日まで20%OFFの560円で販売されてます。

桜守

誰得企画(仮)さんで公開されてる無料の催眠音声作品。

今回紹介する作品は、大きな桜の木を代々守り続けてる家系の末裔が
そこを訪れた男性と一緒に最後のお花見を楽しみます。

桜の木や彼女の境遇などを話し、物語の世界に引きこんでから催眠をかけ始める展開や
人間が持つ五感を刺激し桜のイメージを膨らませていく誘導など
テーマの「お花見」をリアルに感じてもらうことを第一に考え、それぞれを丁寧に進めます。

音声を聴く際に以下のアイテムを用意するとより楽しめます(無しでも可)。
桜茶、桜の求肥餅
枯れた木に再び花を
桜守の末裔「佐倉さくら」とお花見するお話。

「あなたは…だぁれ? もしかして…お花見に来たの?」
さくらは明るくて穏やかな声の女の子。
とある桜の木を見にやって来た主人公を歓迎すると
案内しながらその木や自分のことを語り始めます。

本作品は日本における春の定番イベント「お花見」をテーマに
彼女がお話をしてから催眠をかけ、最後にほんの少しエッチなサービスをします。
主人公がここに来たそもそもの目的がお花見にあるため、エロよりも癒しをずっと重視した内容です。

ストーリーを簡単に説明しますと、彼女の家は昔からこの桜をずっと管理し続けてきました。
以前は名所として本当に多くの人々が訪れたそうですが
彼女のおじいちゃんが木の手入れをできなくなったのをきっかけに昨年枯れてしまいます。

そして花が咲かなくなった木で最後のお花見をしようとしたところへ偶然彼が現れ
申し訳なく思った彼女が催眠を使って擬似的なお花見を体験させてあげます。

「私の家はね、代々、ここの桜の桜守をしてたの」
音声開始から最初の13分間はそういった背景を彼女がのんびり語ります。
ストーリー性を重視してるのが催眠音声ではやや珍しいですね。
主人公とできるだけ同じ視点でお花見する、つまり没入感を与えることに力を入れてます。

このシーンは最中に催眠暗示っぽいセリフを若干言うものの
ごく普通の会話に近いので催眠音声っぽさはほとんどありません。
催眠をいきなりかけるのではなく、そこに至るまでの過程も語って物語の世界に引きこみます。

事前にふたつのアイテムを用意するのもお花見をよりリアルにするための工夫です。
世界観や彼女のキャラがしっかりしていてボイスドラマを聴いてるような気分が味わえます。

ちなみに本作品には「おわかれエンド」と「ずっと一緒エンド」があり
前者はお花見を楽しんだ後にそのまま解除、後者は追加でエッチなサービスが入ります。
ネタバレになるので詳しい理由は伏せますが、ずっと一緒エンドの方がより強い癒しが得られると思います。
多くの感覚に働きかける丁寧な催眠
催眠はおよそ30分間。
さくらが催眠をかけることを遠まわしに告げた後に横になり
まずは軽い深呼吸と脱力をして心身を適度にリラックスさせます。

「右腕に、意識を集中。肩から、肘、手の先へ… いらない力が、疲労が…流れでていく」
「心が楽になると…頭も、なんだかぼーんやりしてくる。まるで、空に浮かぶ雲みたい」

有料を中心に数多くの作品を手がけられてるサークルさんなだけあって
深呼吸も脱力もリードが巧みで聴けば聴くほどだらんとした感覚が強くなります。
催眠が始まるとさくらの声がぼんやりし、話すペースも一気に緩くなるのがいいですね。
事前にドラマシーンを挟んでるのも相まって自然に脱力できます。

「ひらひら…ひらひら。 花びらが、舞い落ちるように… ゆっくり…ゆっくり」
また続く深化シーンでは桜の花びらが舞い落ちるイメージに暗示を込めて意識の力を弱めます。
誰でもイメージできるものですし、体全体が少しずつ下りていく感覚が味わえるでしょう。
古典系の技術をテーマに沿って本当に上手く行使しています。

催眠の世界に到着した後はいよいよ本題のお花見が始まります。
ここでは人間が持つ五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)のすべてに働きかけて
桜の木の様子やそこに自分がいる感覚をリアルに体験させます。


「爽やかな風に吹かれた桜吹雪は、とってもいい香りを運んでくる。ふんわりとした、いい匂い」
「舌は、結構、敏感な部分。桜の与える官能が… 舌を通じて、広がっていく」

催眠音声ですと視覚と聴覚はよく使われるのですが、味覚へのアプローチは非常に珍しいです。
お茶やお菓子を事前に食べてれば容易にイメージできるでしょうし
そうでない人もほのかに良い香りがするとか、口の中が甘く感じるかもしれません。

作品の世界にいる気分に浸らせながら体全体でお花見を感じさせる。
テーマ性があり技術的にも優れたものを持ってる高品質な催眠です。
唇を通じて身も心もひとつに
エッチシーンは11分ほど。
プレイはキスのみです。

エッチな効果音はありません。
セルフもありません。

「ちょっとだけ、待って。顔…真っ赤になっちゃって… 恥ずかしいから…」
催眠を使って主人公に以前の元気な桜の木を見てもらったさくらは
とある秘密を打ち明けてから自分とキスして欲しいとお願いします。

エッチは彼女と数回キスするだけの極めてシンプルなものです。
彼女となぜキスをするのか、その結果二人がどうなるかは聴いてのお楽しみとさせてください。

音声作品におけるキスと言うとちゅぱ音を鳴らすのがメジャーですが
本作品の場合はちゅぱ音の割合を低めにし
その代わりキスの感覚や彼女とひとつになる幸福感を与えることに力を入れてます。

「あ、ほら…あなたの、心に…ゆっくり、根を、おろしてくよ。なんだか…優しい気持ちに、なるね」
そして彼女は二人の心がひとつになる様子を植物の成長に例え
その中に感覚支配の暗示を交えて心を温めようとします。
絶頂をほのめかすシーンもありますが、カウントを数えたり追い込むセリフを言うことはありません。
射精やドライではなく幸せイキに近い感覚と思ってください。
艶やかな作品
物語の世界に没頭させて癒しや幸せを与える臨場感の高い作品です。

桜守として長い間一本の木を管理し続けてきた家の女性が
その役目を終える節目に見知らぬ男性と最後のお花見を楽しみます。

作中で二人が食べるお茶菓子を聴き手自身も味わう流れや
催眠をかける前に彼女や桜の木に関することを詳しく話すドラマシーンなど
一般的な催眠音声以上に聴き手と主人公を重ね合わせる要素が盛り込まれてます。

「これから先… 辛いことや、悲しいことがあっても… この桜が…私が、一緒だからね」
そして物語を通じて彼女がすぐ近くに、あるいは自分の心の中にいるのを感じさせて癒しを与えます。
集中力やイメージ力を高められるようにリードしてくれますし
聴いてる最中はそれこそ時間が経つのを忘れるほど音声に熱中できるのではないでしょうか。
一部のシーンでちょっぴりしんみりする人もいるでしょうね。

本題となるお花見とそれに至る道筋がとにかく優れてます。
主人公が見ている木がどんなものか、周りがどんな景色か、花びらからどんな匂いが漂ってるのか。
健常な人間なら誰でも持ってる感覚に上手く働きかけてイメージをより鮮明にします。
事前の導入や深化も実力のあるサークルさんらしい冴えがあって入りやすいです。

ルートによってエッチシーンの有無が選択できたりプレイ自体がソフトだったりと
催眠が充実してる一方でエッチはおまけに近い位置づけです。
ですから性欲の発散ではなく気持ちを落ち着けたい、リフレッシュさせたい時に聴いてみてください。
私もドライは迎えられませんでしたが消化不良な感じは特にしてません。

絶頂シーンは最後に1回。
ちゅぱ音そこそこ、淫語と喘ぎ声はありません。

春の匂いが漂う癒しに満ちた作品です。
無料ですから興味の湧いた方は是非お試しください。

CV:胡桃れみさん
総時間 1:13:30(共通パート…46:42 おわかれエンド…3:28 ずっと一緒エンド…23:20)

誰得企画(仮)
http://ameblo.jp/mr-nomikko/entry-10987421827.html

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