同人音声の部屋

同人音声および催眠音声(トランス/暗示ボイス)について、平均3000文字程度のオリジナルレビューを掲載しているサイトです

タグ:藤堂れんげ

   ● 【リラックス野焼き】道草屋-稲5-野焼きと古めのお正月【レトロ耳かき】
   ● 【水中耳かき】道草屋-いのこ4-湯船の中の耳掃除【柔らかシャンプー】
   ● 【イヤーキャンドル】道草屋-なつな3-たぬさんこんにちは【ずぶ濡れシャンプー】
   ● 【炭酸スパ】道草屋-すずな7-barberすずな炭酸スパすーぱー【縁側散髪】
   ● 【お口悪戯】道草屋-はこべら6-お風呂場のえんまさま【おこた耳かき】
   ● 道草屋-夏の日。【片手間用音声】
   ● 【枕元焚き火】道草屋 いのこ3 焚き火とぶんぶく初茶釜【招福祈願】
   ● 【秋音耳かき】道草屋 はこべら日帰り 離れの秘密基地【趣味の音】
   ● 【皆でお鍋】道草屋-すずな6-新装開店バーバーすずな、他【散髪シャンプー】(後編)
   ● 【皆でお鍋】道草屋-すずな6-新装開店バーバーすずな、他【散髪シャンプー】(前編)




サークル「桃色CODE」さんの同人音声作品(R-15指定)。

今回紹介する作品は、いい意味で店員らしくないのんびりした女の子が
遠路はるばるやって来たお客を3つの手段でじっくりもてなします。

季節感やレトロを感じるリアルで優しい音をたっぷり鳴らしながら
彼女が1人で、もしくは他のキャラと一緒にお世話して癒しと没入感を与えます。
寒い日を道草屋で暖かく
道草屋の店員「稲」と「すずな」が3種類のサービスをするお話。

「はいもしもし 道草屋でございます」
稲はのんびり話す穏やかな声の女の子。
予約の連絡を入れた主人公にスケージュールや名前を確認すると
軽く雑談してから電話を切ります。

本作品は農家の娘で他の店員よりも抜けてる性格の彼女が
彼を相手におよそ160分間の癒しと若干エッチなご奉仕をします。
新年を迎えた頃のお話ということで暖かさを感じる要素や音を色々用意し
彼女たちとの会話も交えて道草屋で過ごしてる雰囲気を作ります。

稲「なんで(焼き芋を)顔の前で折るの?」
すずな「折った時が一番いい匂いがします」
また今作はサブヒロインとしてすずながそれなりに活躍します。
ずぼらな稲としっかり者のすずなが掛け合うシーンは2人の違いがわかりやすいです。
おかゆやコーヒーを用意して寒い体を温めるなど
細かな気配りを随所で見せて作品全体を引き締めます。

道草屋と言えばリアルな音も忘れてはいけません。
野焼きする時はぱちぱち燃える音、部屋に移動した後は火鉢や振り子時計の音がバックで流れます。
他にも古いタイマーやマッサージ機といったレトロを感じる器具も登場します。
田舎でのんびり過ごす様子に懐かしさを加えて癒しのパワーを上げてます。
音と会話で癒すサービス
最初の「お正月は野焼き。(約39分)」は野外の出来事。
道草屋へ向かう途中で野焼きしてる稲とすずなに会い
一緒に焼き芋を食べたり野焼きの様子を見てのんびり過ごします。

稲「嫌いじゃないからいいんですけどね 野焼き」
稲はいい加減そうなキャラですけど農業に関する知識や技術は十分に持っており
ここでは野焼きを監督する割としっかりした姿を見せてくれます。
そしてこれらの合間にすずなとの会話を挟んでキャラを立たせます。
焼き芋や寺の鐘など何気ない話題ばかりです。

過去作もそうですけど道草屋シリーズはキャラと音のバランスが良いです。
無言になって野焼けの音を楽しむシーンもありますし
道草屋の世界にいる気分をしっかり与えて聴き手の心を掴みます。

次の「新年福茶とマッサージ。(約51分)」はマッサージ中心。
客室に到着した後で耳拭き、髭剃り、顔パック、器具を使ったマッサージをします。

稲「手回し式のあんま機」
すずな「初めて見ました あぁ 優しい振動です」
ここは前項で説明したレトロな要素が出てきます。
ゼンマイを巻いて使うタイマーと、挿し絵に描かれてる手動のマッサージ機です。
どちらも懐かしさを感じる優しい音で電動式とは違う良さを持ってます。
また途中でやる髭剃りは散髪を得意とするすずなが担当します。
刃物を使うのでセリフは挟まずにややざらつきのある音を鳴らします。

セリフごとの間を長く取ってるのでどのサービスも進み具合はゆっくりです。
効果音や環境音を楽しみやすくなっており、客室にいる気分がリアルに味わえます。

最後の「古い映画と耳掃除。(約65分)」は稲が1人で担当するシーン。
バックで古い映画を流しながら耳マッサージ、耳かき、耳の甘噛みをします。

稲「お正月って いつまでなんですかねぇ… 黙ってると 先に寝そうで」
野焼きやマッサージで疲れたのか、ここの彼女は普段以上に眠そうです。
でもさすがにお客の前で寝るわけにはいきませんから
コーヒーを飲んだりあれこれ雑談して最後までやり遂げようとします。
今年の抱負や正月の定義など季節を感じる話題が中心です。

耳かきは以前と同じく耳かき棒と洗浄液付きの綿棒を使います。
耳かき棒は長めのストロークで「ずりりっ」という乾いてて優しい音
綿棒はじょりじょりしたやや湿り気のある音をゆっくり鳴らしてました。
古い映画は音量がかなり小さいので耳かき音や時計の音のほうがよく聞こえます。

このように、1日を3つのシーンに分けてまったり過ごす穏やかなサービスが繰り広げられてます。
ゆるーい作品
寒い季節を乗り切る暖かさを与えてくれるほのぼのした作品です。

稲は新年早々に道草屋を利用してくれた主人公を満足させようと
まずは外で偶然会った彼に焼き芋を振る舞ったり3人で野焼きを鑑賞します。
そして到着後はマッサージ→耳かきと繋げて色んなことを話します。

のんびりした性格の店員が昼間から夜にかけてお客を健全にもてなすシチュ
季節やレトロを感じる効果音と環境音を多く盛り込んだASMR色の強い作り
序盤から中盤にすずなを登場させて稲との違いを鮮明にする演出。
シリーズの強みを活かしながらテーマ性が出るように作品を組み立ててます。

中でも効果音と環境音は他の癒し系作品では見かけないものが色々出てきます。
野焼きは焚火に近い音なので聴けば聴くほど心がほぐれますし
タイマーやマッサージ機も素朴で柔らかさを感じます。
環境音を複数組み合わせて道草屋の世界を作るなど、相変わらず作りが丁寧で完成度が高いです。

以上を踏まえてサークルさんでは34本目の満点とさせていただきました。

CV:稲…真宮ひいろさん すずな…藤堂れんげさん 芹…雁庵うずめさん(「06-ずなさんと交代」に少しだけ登場)
総時間 2:39:13

オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点


体験版はこちらにあります

追記
作品自体の点数は9点。
159分で880円とコスパが良いので+1してあります。



サークル「桃色CODE」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、礼儀正しくて人懐っこい店員さんが
久しぶりに再会したお客に一風変わったおもてなしをします。

前半は縁側、後半はお風呂場で音重視のサービスをするのが特徴で。
お茶を淹れる音、カエルの鳴き声、お湯がちょろちょろ流れる音、水中耳かきなど
シーンごとに音の種類や構成を変えて道草屋にいる雰囲気に浸らせながら癒します。
縁側とお風呂で音の癒しを
道草屋でいのこが3種類のサービスをするお話。

「はいもしもし 道草屋でございます」
いのこは丁寧語で話す元気な声の女の子。
宿泊の連絡を入れた主人公に日時を尋ねると
スケジュールを確認してから名前を聞いて懐かしそうな表情をします。

本作品は道草屋の店員の中では最も新人でマイペースな性格をしてる彼女が
遠路はるばるやって来た彼をおよそ160分に渡って健全にもてなします。
彼女は他のキャラの作品に結構登場してますが
メインヒロインを務めるのはおよそ3年半ぶりとかなり久しぶりです。
そんなわけでいつも以上に張り切った様子であれこれお世話します。

全編を通じて言える大きな特徴は音のレベルの高さ。
初夏の夜が舞台ということでバックでカエルや虫の鳴き声をたっぷり流し
さらにお風呂に入るシーンではお湯の流れる音や湯船の揺れる音もタイミングよく鳴らします。
彼女が得意とするお茶の音も出てきますし、色んな音を組み合わせて道草屋の世界をリアルに表現します。

彼女が本格的にしゃべり始めるのは物語の後半からになるので
道草屋の他作品と比べても音の比重が高めになってます。

そして終盤ではタイトルについてる水中耳かきが登場します。
詳細は次項で話しますけど、一般的な耳かきとは随分違う音を楽しめます。
夏の夜をのんびりと
最初の76分間は道草屋の縁側で過ごすシーン。
「1---ご挨拶とお点前(約15分)」は抹茶を振る舞い
「2---ひまな時間【作業用】(約61分)」はいのこが退出し、主人公が1人で寛ぎます。

「あまり身構えないで大丈夫でございますよ 膝も適当にどうぞ」
長旅で疲れてる彼がリラックスできるように気配りしたり
流れるような手つきで茶器を使いお茶を淹れるなど
道草屋の店員らしいしっかりしたおもてなしを見せます。
お茶を淹れるシーンは説明を挟まずほぼ音だけで表現するこだわったものです。

また2人が屋内と野外の境目にいることを踏まえて
バックではカエルや虫の声がほぼずっと流れます。
最初はうるさく感じるかもしれませんが、しばらく経てば慣れるんじゃないかなと。
道草屋の近くには田んぼが沢山あるからカエルたちも非常に元気です。

そして2番目のシーンはセリフをほとんど挟まず音だけを流し続けます。
3つのパートに分かれてますが音の構成に大きな違いはありません。
引き続きカエルと虫の声がメインで、物音や店員たちの会話が時折聞こえます。
ここは音声に集中するよりも、勉強や仕事などの作業をやりながら聴くのがいいでしょう。

後半の81分間はお風呂場でのお話。
「3---洗い場のさんすけさん。(約31分)」は洗体、シャンプー、耳の甘噛み
「4---湯船の中の耳掃除【お休み耳掃除・昔話】(約50分)」は水中耳かきと昔話をします。

「用水路は子供の遊び場ですなぁ バイク乗ってると気づかないですが お迎えでぷらぷら徒歩で行く時 色々見つけたり そんなの見てると 乗り物はもったいない気がしますなぁ」
ここは彼女がつきっきりでお世話するから会話量も多めです。
3番目のシーンはスポンジで背中を洗う音やシャンプーで髪を洗う音を鳴らしながら
自分のことやこのあたりのことを話して場を和ませます。
音とセリフが見事に噛み合っててその場にいる気分が味わいやすいです。

耳の甘噛みは全年齢向け作品なのでエロさはほとんどありません。
右耳→左耳の順にはむはむという水分控えめなちゅぱ音を鳴らします。
ただし、一部で耳の内側や穴を責めてるような音もありました。
彼が久しぶりに来てくれたことを彼女が喜んでるように思えます。

「どんな感じでございます? ふーん 今度誰かにやってもらお」
最後の水中耳かきは軽い休憩を挟んだ後に
右耳→耳たぶ洗い→左耳の順で耳かき棒を使って行います。
「ぞりぞり」というやや尖った硬さのある音が使われており
ストロークの長さを変えながらゆっくり掻き出すように動きます。
時間は全部合わせて15分程度と短めです。

そして耳かき中は両耳を手で優しく塞がれてるような圧迫感があり
さらに彼女の声と効果音の両方がややこもったものに変わります。

ごぽごぽと泡が弾ける音も鳴りますし、耳を湯船に浸してる感覚を忠実に再現します。

彼女のセリフを聴き取りにくくなるのは少し残念ですけど
こういう耳かきをする作品は他にありませんから
サークルさんもまだ試行錯誤してる段階なのだと思います。
その後に始まる昔話は浦島太郎をベースに内容を多少変えてます。

このように、前半と後半で場所や内容を大きく変えるASMR色の強いサービスが繰り広げられてます。
音重視のやや変わった作品
道草屋の強みを継承したまま新しいことに挑戦してる作品です。

いのこは久しぶりに道草屋を訪れた主人公に癒されるひと時を提供しようと
得意のお茶を振る舞ったりお風呂場で体を綺麗にします。
そして終盤は偶然思いついた水中耳かきや昔話でもてなします。

しっかり者でマイペースな店員さんが顔なじみのお客を健全にお世話するシチュ
普段の道草屋よりも音の割合を高くして季節感を出す作り
湯船に耳を浸した状態で耳かきする珍しいサービス。
10年近く活動してるのに向上心を忘れないサークルさんの意気込みを感じる作品に仕上がってます。

中でも3番目は耳かき音声がこれだけ多く出てる状況なのに
おそらく初の試みをしてて創意に溢れてます。
お風呂場で耳かきするのは他だと「ミミアイブ!3」がありますけど水中ではないです。

「お風呂に入って耳かきするのは危険だし不衛生なんじゃないの?」と思う人がいるかもしれません。
でも私は思いついたことをとりあえずやってみるサークルさんの姿勢を高く評価してます。
現時点でも十分リアルですが、さらに良くなる余地も感じました。

改めて言いますけど普段の道草屋以上に会話量が少ないです。
だからいのこよりも音目当てで聴いたほうが満足できるでしょう。

以上を踏まえてサークルさんでは32本目の満点とさせていただきました。

CV:いのこ…箱河ノアさん 芹…雁庵うずめさん すずな…藤堂れんげさん すずしろ…三月さん
(後ろの3人は「2---ひまな時間」のみ登場)
総時間 2:41:32

オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点


体験版はこちらにあります

追記
作品自体の点数は9点。
161分で880円とコスパが良いので+1してあります。



サークル「桃色CODE」さんの同人音声作品。

今回紹介する作品は、道草屋がある村の役場で働いてる気さくな女の子が
遠路はるばるやって来た男性客を3つのサービスでもてなします。

シーンごとに違うことをやりながら音と会話で癒す総合力の高さが魅力で
店員じゃないのに色々世話を焼こうとする彼女のキャラと
多種多様かつリアルな効果音を組み合わせて道草屋の世界に引き込みます。
エッチシーンもありますけど時間が短いので癒し目当てで聴いたほうが満足できます。
寒い季節を2人で暖かく
道草屋で橘なつなが癒しとエッチなご奉仕をするお話。

「お久しぶりです たぬさん お互い元気でよかったですよ」
なつなは丁寧語で話す可愛い声の女の子。
主人公が泊まってる部屋に来てすずなを紹介すると
バーバーすずなのことを話してから体験会を開催します。

本作品は道草屋の店員じゃないけど密接な関わりを持つ彼女が
宿泊客の男性をおよそ140分に渡ってあれこれもてなします。
2人が会うのは3回目なので友達のような関係が出来上がっており
序盤から親しげに話しながら一緒の時間を楽しそうに過ごします。

道草屋は他の作品も含めて毎回お話が独立してるので過去作未視聴でも問題ありません。
ただし、タイトルにもついてる「たぬさん」だけは理解しておいたほうがいいでしょう。
これは2人がバスの中で初めて会った時に、彼の頭にたまたま葉っぱが乗ってたことから
狸のようだと彼女が思ってこういう名前がつきました。

なつな「たぬさん シャンプーの才能ありますよ」
彼女の立場は彼と同じ宿泊客なので
道草屋の店員たちがする通常のサービスとは内容が随分違います。

具体的には彼が彼女をお世話するシーンがあったり、酒に酔った勢いでエッチな悪戯をします。
心の距離も店員より明らかに近いですし、友達と一緒に泊まってるような気分が味わえます。

また今作では道草屋のメンバーからすずなが登場します。
シャンプーのやり方を教える、食器を片付けるといった脇役に近い位置づけです。
なつなとの掛け合いもあって2人きりの時よりも賑やかな印象を受けます。

最初の「1-●バーバーすずな体験ツアー●(50分)」はシャンプーと髭剃りをするシーン。
すずなに教わる形で彼が彼女に→彼女が彼にの順でシャンプーをします。
そしてその後は彼女に髭剃りしてもらったりドライヤーでお互いの髪を乾かします。

すずな「まずはタオルからです さっきと同じですよ」
なつな「かけますよー で、シャワーですね」
そしてここでは色んな音と2人の掛け合いが癒しを与えてくれます。
すずなは教官ですけど年齢はなつなより下なので丁寧語で話し
かなり細かいところまでやり方を教えてプロの技を伝授します。
実況が多ければそれだけイメージしやすくなるから聴き手にもありがたい演出です。

音についても過去作同様レベルが高いです。
季節が冬だから環境音を流さない代わりに振り子時計の音と音量控えめな音楽で雰囲気を作り
なつなにシャンプーをする時はやや遠く、逆にされるときは至近距離から鳴らして違いを明確にします。

シャワーをかけられる時に耳の中へ水が少し入るシーンがあるのですが
そこでは実際にそうなったと勘違いするほどリアルな閉塞感が味わえます。
キャラを立てながら自然な音を鳴らす道草屋の持ち味が早速発揮されてて実に良いです。
なっちゃん先生のエッチな授業
エッチシーンは3パート24分間。
プレイは耳舐め、乳首責め、手コキ、キスです。
手コキの際に効果音が鳴ります(鳴らないバージョンは入ってません)。

なつな「お・み・み アンダースタン? オーケーオーケー じゃ したげますよ」
夕食の時にお酒を飲んですっかり酔っぱらったなつなは
耳かきに集中できないから代わりに耳舐めを始めます。

エッチは終始彼女が責め続けます。
最初の2パート13分間は教師になりきって軽く意地悪するシーン。
「3-旅行者おむね調査(約7分)」は左耳舐めと乳首責め
「4-なっちゃん先生(約6分)」は耳舐めしながらこたつの中に手を入れておちんちんをしごきます。

なつな「ねぇたぬさん しゅりしゅりーって撫でるのと くっとつままれるのって なんか違う?」
なつな「あ、なんだペンですか でもちょっと大きいペンですね 掴んでみましょっか」

彼女は普段から彼にソフトなスキンシップをしてますけど
ここではそれよりもずっと踏み込んだことをやって男性を弄ぶ快感を味わいます。
彼が抵抗したり襲ってこないことを理解したうえで耳と乳首をゆっくり責め
手コキの時は生徒に持ち物検査をするイメージプレイに近いやり方でさり気なく責めます。

道草屋は過去作も含めてストレートな淫語を言ったことが一度もありません。
だから今作もおちんちんをペンに見立てていじるスタイルを取ってます。
我慢汁が出てきたら「インクが漏れてる」と言いますし、何をしてるかすぐわかります。

最後の「5-ぬるぬるたぬぺん(約11分)」は射精に向けて本格的に追い込みます。
前半は耳舐めと手コキを同時にやる前のパートと同じ責め方だったのが
途中からキスに切り替えリズミカルにしごいて気持ちよく出させます。

ここも教師になりきってエッチな質問をしますけどそんなに難しいものではありません。
彼が無事答えられたらちゃんとご褒美をあげますし、前の2パートよりも優しい態度で接します。
彼女が登場する作品でキスをするのはこれが初めてのはずですから
2人の関係が以前よりも多少前進したように感じます。

エッチを終えた後に始まる「3-●イヤーキャンドルと耳掃除。●(約47分)」は再び非エロのサービス。
換気を取ったり彼女はお風呂に入って気持ちを切り替えてから
先ほどできなかった耳かきとイヤーキャンドルで彼を癒します。

なつな「たぬさん もう年末ですよ もう今年終わり 早いですね」
普通なら気まずい雰囲気になりそうなのに、彼女はいつも通りの気さくな態度で接します。
酔った勢いで悪戯したことを反省してるようですけど、彼とエッチしたこと自体は別に後悔してません。
「ずずっ」という乾いててざらつきのある耳かき音をゆっくりペースで鳴らしながら
季節のこと、この村のこと、自分のことなどをのんびり話します。
一番最後に彼をハグしながら眠りにつくところにも彼女の心情が窺えます。

イヤーキャンドルを使う時間はおよそ24分と長めです。
ロウソクのような長い棒を耳に刺してから火をつけるサービスで
「じじじじ」という優しい燃焼音が耳元で鳴り続けます。

これを取り入れてる作品は他だと「癒し上手なノノさん」だけなので結構珍しいです。
耳かきは右耳だけ行い、イヤーキャンドルは右耳→左耳の順でお世話します。

このように、なつなの魅力を引き出しながら癒しと興奮を与える和やかな物語が繰り広げられてます。
キャラも音も楽しめる作品
道草屋の売りである「総合力の高さ」が遺憾なく発揮されてるノーマル向けの作品です。

なつなは道草屋を再び訪れた主人公と楽しい時間を過ごそうと
友達のような近い距離感でシャンプーや髭剃りをします。
そしてその後は酔った勢いでエッチしたり、耳かきやイヤーキャンドルを使いながらのんびり雑談します。

村の役場で働いてる気さくな女の子が冬の日に癒したり気持ちよくするシチュ
ほぼ対等な立場で接しながらそれに合ったサービスをする展開
彼女がすぐそばにいる気分が味わえる多種多様かつリアルな音の数々。
従来の店員たちとは違う要素を持たせて道草屋の世界をさらに広げます。

中でも2番目は店員とお客の関係だとできないことをやってて面白いです。
彼女は彼と同じ宿泊客だからわざわざお世話する必要はありません。
それでもするところに人柄の好さや彼に対する特別な感情が込められてます。
自分の意思でキスやハグをしてるのだから一定以上の好意は持ってるはずです。

エッチは過去作と同じで時間、内容いずれも控えめになってます。
でもイメージプレイっぽくしてるところはそそるなぁと。
癒しがものすごく充実してるから物足りなさはまったくないです。

射精シーンは1回。
くちゅ音とちゅぱ音そこそこ、淫語と喘ぎ声はありません。

以上を踏まえてサークルさんでは31本目の満点とさせていただきました。

CV:なつな…丹羽うさぎさん すずな…藤堂れんげさん
総時間 2:17:11

オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点


体験版はこちらにあります



サークル「桃色CODE」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、優しくてしっかり者の店員さんが
遠路はるばるやって来たお客を健全なサービスでじっくり癒します。

季節感を出しながら彼女が得意とする散髪を長めにやるのが特徴で
花火、風鈴、セミなど夏にちなんだ効果音や環境音をいくつも盛り込み
さらに炭酸を使うシーンを複数用意して没入感と清涼感を与えます。
暑い夏を音で涼しく
道草屋の店員すずなが散髪、ヘッドスパ、耳かきをするお話。

「旦那様 こんばんは お久しぶりです」
すずなは明るくて素朴な声の女の子。
ある日の夜、バスに乗って道草屋の近くまでやって来た主人公を迎えると
腕や首筋に虫よけスプレーをかけてから案内します。

本作品は道草屋メンバーの中でも一際真面目な性格をしてる彼女が
何度もお世話してる彼をおよそ140分に渡ってじっくりもてなします。
夜の小道、barberすずな・夏の和室編、barberすずな・炭酸スパすーぱーと3つのシーンに分かれており
それぞれでやることを変えながら効果音や環境音を組み合わせてリアルに表現します。

今作は夏のお話ということでこの時期に合った音を中心に据えてます。
祭りでやる大きなものじゃなく、お店で買えるタイプの打ち上げ花火を眺めたり
セミの声や風鈴の音を鳴らしながら涼しさを感じるサービスをします。
暑い印象の音ばかりだと落ち着けないので、風情や静けさといった別方向の音をよく使います。

タイトル通り炭酸を使ったサービスが充実してるのも大きな特徴です。
主に最後のシーンでヘッドスパ、髭剃り、マッサージ、トリートメントが立て続けに出てきます。
同じ炭酸でも個体、液体、泡と質感を変えてそれぞれに合った爽やかな音を鳴らしてました。
アイスを食べるシーンもあったりと、聴いててスッキリするように上手く調整されてます。

総時間が長めなのでセリフも結構入ってますが
サービス中は無言なことのほうが多いですからASMR系の作品だと思います。
彼女たちの何気ない会話も場を和ませる重要な役割を果たします。
暑さでバテてるのか普段よりもだらっとしてる印象を受けました。
散髪&ヘッドスパ重視の爽やかなサービス
最初の「1-夜の小道(約35分)」は主人公が道草屋に到着する前のお話。
普段よりも遅い時間に最寄りのバス停へ到着し、歩いてたところをすずなが迎えに来て合流します。
そして途中でたまたまやってた花火を眺めたり炭酸飲料を飲んで涼みます。

芹「ほんとに誰もいないですからねー どっちを見ても暗がりばっかりで もう人よりお化けのほうが多そうですよ」
すずな「そういうのはいないです この時代には絶滅しました」
ここは道草屋の店主である芹が同行してるので2人の掛け合いを楽しむことができます。
冗談を言ったり子供っぽく振る舞う芹にすずなが突っ込みを入れることが多く
暗くて静かな夜とは違う明るい空気が漂ってます。
環境音は虫やカエルの鳴き声が中心になってて割と控えめです。

花火のシーンは「ぱぁん」というクリアな破裂音が散発的に鳴ります。
大きな打ち上げ花火よりも音が軽い代わりに位置が近いです。
線香花火や手で持つ棒状の花火とも違ってて音選びが巧みに感じました。
道草屋は花火が出てくる過去作がいくつかあるので、それらと被らないように気を配ってます。

続く「2-barberすずな・夏の和室編(約41分)」は翌朝のお話。
すずなが最も得意としてる散髪で彼の髪と心をスッキリさせます。
ちなみに本作品は頭のケアにおよそ70分もかけてます。

「朝からセミは元気ですね セミも暑いから 木から離れないんでしょうか」
夏に関する雑談や気配りする言葉をかけながら
霧吹きで髪を湿らせる、2種類のハサミを使い分けて整える
軽く部屋を掃除してからシャンプーをかけるなどプロらしい流れるような手つきで進めます。

すずなは過去作で何度も散髪をやってますからハサミさばきも軽快です。
通常のハサミはシャクシャク、すきバサミはサクサクとやや質感の違う金属音を
頭全体へゆっくりスライドさせる感じに動かしてました。
散髪中に歌を披露するところにも心の余裕が窺えます。
カランコロンという竹風鈴の音も時折鳴っててこの空間を音と会話で見事に表現してます。

そして最後の「3-barberすずな・炭酸スパすーぱー(約65分)」では
本作品の持ち味となる炭酸を使ったサービスが続々登場します。

洗面台に水を浸してから炭酸タブレットを投入し
そこに頭を浸して音を楽しみながら髪と頭皮を綺麗にします。
他にも泡をその場で作ってからする髭剃り、剃り跡を炭酸水で綺麗にするマッサージ
ムース状のトリートメントを髪全体に多めにつけるサービスなど泡尽くしの内容です。

炭酸はしばらく経つと抜けてしまうので
タブレットを途中で追加したりトリートメントを再度吹きかける動作を挟んでありました。
炭酸水はシュワシュワ、炭酸入りトリートメントはパチパチと違った音が鳴っててどちらも爽やかです。

いのこ「いいですなーそれ」
すずな「涼しいですよ」
またここからは後輩店員にあたるいのこが加わりすずなと雑談します。
彼女は一緒に何かをするのではなく、近くで寛ぎながら時折会話する友達っぽい位置づけです。
いのこのほうが年上だからなのでしょうけど、すずなが丁寧語で相手するのが印象的でした。
何気ない会話を通じて彼女の真面目さや礼儀正しさを表現してます。

このシーンがやはり本作品における一番の聴きどころだと思います。
時間が最も長い、炭酸を使ったサービスが充実してる、雑談による雰囲気作りもバッチリと
個性をしっかり持たせたうえで癒されるように作られてます。
耳かきは左右合わせて20分程度ですから、散髪やヘッドスパのほうがずっと存在感は大きいです。

このように、多種多様かつリアルな音とゆるーい会話を組み合わせた夏らしい物語が繰り広げられてます。
自然と引き込まれる作品
道草屋の世界に入り込んだような気分が味わえる優れたASMR系作品です。

すずなは暑い日にわざわざ道草屋まで来てくれた主人公を満足させようと
最寄りのバス停まで出かけて案内しながら雑談したり花火を見て楽しみます。
そして翌日は比較的涼しい時間に散髪、ヘッドスパ、耳かきをじっくりやって癒します。

気配り上手で散髪の腕もある店員さんが夏の日に様々なサービスをするノーマル向けのシチュ
シーンごとにやることを変えながら季節感のある音を鳴らして没入させる作り
水や炭酸にまつわるサービスを中心に据えて涼しさを与える演出。
キャラ、音、世界観のすべてがしっかりしてる総合力の高い作品に仕上がってます。

中でも3番目は耳かきの割合を普段よりも落とす代わりに散髪やヘッドスパを強化し
さらに炭酸というテーマも設けて幅広く表現する非凡なところを見せてくれます。
同じ炭酸を使うサービスでもパートによって音を使い分けてるのが素晴らしいです。
シュワシュワ、パチパチした音も耳に心地よく夏の暑さを軽減してくれます。

すずな「屋台が欲しくなりますね」
芹「イカ焼きとかねー あとあのー…炭酸?」
あとは芹やいのこといった砕けたキャラを登場させることで、すずなとの対比を鮮明にしようとしてます。
彼女が格別お堅い性格をしてるのではなくそれが自然体なのだと思います。
一対一の時も普通に話しますから変化をつけるための工夫と見るのが妥当です。

以上を踏まえてサークルさんでは28本目の満点とさせていただきました。

CV:すずな…藤堂れんげさん 芹…雁庵うずめさん いのこ…箱河ノアさん
総時間 2:22:27

オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点


体験版はこちらにあります



サークル「桃色CODE」さんの同人音声作品。

今回紹介する作品は、上品で落ち着いてるけど可愛いところもある店員さんが
遠路はるばるやって来た常連客を昼から夜にかけてのんびりもてなします。

最初はコーヒーを淹れる音、ネジを巻く音、ノスタルジックな音楽といった日常に関するもの
次は耳にクリームを塗ったりお掃除するお店のサービスに関するものと
シーンによってサービスと音の構成を変えながら癒したり興奮させるのが特徴です。
エッチ以外は2人で会話やお世話をするので1人の時よりも賑やかに感じるでしょう。
寒い日を道草屋で暖かく
道草屋の店員はこべらや芹が3つのシチュでお世話するお話。

「お散歩にでも行かれるのですか?」
はこべらは丁寧語で話す上品な声のお姉さん。
休憩室の前を通りがかった主人公に声をかけると、中へ案内してからコーヒーを淹れ始めます。

本作品は年末から年始にかけての寒い時期を暖かく過ごしてもらおうと
彼女がおよそ140分に渡って癒しとエッチなサービスをします。
「おこたと時計とごはんの支度」「はこ芹さんとちょっと寝耳かき」「お風呂場のえんまさま」と
全編を大きく3つに分けそれぞれで方向性を変えながら色んな音を鳴らします。

例えば最初のシーンははこべらが時計の修理、芹は栗の皮むきをしてるので
左から機械をいじる音やネジを巻く音、右からはジャリジャリと皮を剥く音やボウルの音が鳴ります。
そして正面は昔の音楽やコーヒーに使うお湯の沸く音が流れます。

同時に鳴らす音の種類が多い、それらの位置や距離を変えて立体感を出す
さらに音の質感も非常に優しくてリアルなど、道草屋にいる気分が味わえるように作られてます。
時間が長いのでセリフもそれなりに入ってますが間隔を空けて音を聴きやすくしてます。
たぶんこれらの音を聴いてるだけでも癒しや眠気を感じるでしょう。

芹「正直 私はあんまりこだわりないんですけどね これが豆から淹れろとうるさいもので」
はこべら「豆のほうが美味しいです」
最中に交わされる様々な会話も場を和ませるのに役立ってます。
タイトル通りはこべらをメインヒロインに据えたうえでふたつのシーンに芹も登場させ
何気ない掛け合いを挟むことで2人の魅力を引き出します。

また耳かきする時は左がはこべら、右は芹と分担してお掃除します。

最近の道草屋は複数の店員を同時に出演させることが多いです。
6作目になると一対一のスタイルを維持した場合、過去作と内容が被る可能性があるので
常に新しいことに挑戦するサークルさんの気風から自然とこうなったのだと思います。
一部ですずなやいのこが出てくるシーンもあったりして割と賑やかです。
時間がゆっくり流れていく感覚
一番最初の「おこたと時計とごはんの支度(約46分)」は音に包まれながら寛ぐシーン。
はこべらが主人公を道草屋の休憩室へ招き入れ、そこで雑談しながら目の前の仕事を片付けます。

芹「お客さんも気をつけてくださいね 隙を見せるとすぐですから」
はこべら「大切なお得意様ですから 優しく優しくしてますよ ねぇ?」
はこべらは時計の掃除、芹は栗の皮むきをしてますがそれほど急いでる様子はありません。
主人公に話しかけたり2人で話しながら手を動かしてのんびり進めます。
そしてコーヒーが出来上がるとそれを飲んで一息つきます。
彼女たちの掛け合いもテンポが良くて仲の良さが自然と伝わってきます。

このシーンは主人公に対して何かをすることはありません。
コーヒーを用意する以外は仕事をこなしながらのんびり過ごして心を温めます。
ストーブと思しき稼働音や昔の音楽も流れていてレトロな印象を受けました。
お店なのにお店らしくないことをするのが道草屋の面白いところです。

次の「はこ芹さんとちょっと寝耳かき(約46分)」でするのは耳かき。
前のシーンから少し後、仕事を片付け手を洗ったはこべらが戻ってきて左耳をお世話します。
そしてしばらく経つと芹も加わって右耳を綺麗にします。
使用するのは耳かき棒と綿棒で体勢は膝枕じゃなく寝ながらやってます。

耳かき棒は「ぞすっ」という乾いた滑らかな音が使われており
奥から手前へ掻き出すようにゆっくり動きます。
そして綿棒は洗浄液に浸したものを使うので通常よりもやや湿った摩擦音を鳴らします。
どちらも音が優しくて聴けば聴くほど心が落ち着きます。

芹「なんか変な感じですねー この感じ 妙に馴染んでるのが なーんとも」
はこべら「もう長いですからね」
そしてここでも2人の会話が別の癒しを与えます。
主人公は過去に何度もはこべらを指名してるのですっかり仲良しです。
彼女もそれを芹に堂々と教えて彼を特別扱いします。
恋愛感情よりも友達に近い感覚じゃないかなと。
芹が耳かきをしてる間はみかんを食べる子供っぽいところも見せてくれます。

このふたつのシーンは音と会話のバランスが一番の魅力だと思います。
音のほうが量と種類は多いですけど、登場人物を2人に増やすことで
主人公に話しかけるのとは違うセリフを随所で挟みます。
耳かき中も音の邪魔にならない程度に話しますから安眠よりも癒し重視の作りです。
何をしてるか実況することはほとんどなく、世間話を中心に据えて自然さを出してました。
さり気なく責めるエッチ
エッチシーンは3パート27分間。
プレイはキス、耳舐め、手コキ、乳首舐めです。
手コキの際に効果音が鳴ります(鳴らないバージョンは入ってません)。

「いちご色の舌の味は 普段の舌と変わらない、と結論付けたでしょう? 本当ですか?」
耳かきを終えて主人公と一緒にお風呂へ入ったはこべらは
唐突に素朴な疑問を投げかけ、それを確かめようと彼にキスします。

エッチは終始彼女が責め続けます。
一番最初の「2-いちごみるくの舌の味(約11分)」は雰囲気作りをするパート。
彼女のほうからキスを始めて彼の舌の味を確かめ
その後に今度はいちご味の飴を舐めさせたままキスして先ほどとの違いを確かめます。
エッチな描写がある「お風呂場のえんまさま」だけははこべらが1人でお世話します。

「タオル 不自然に浮いてらっしゃいますので はだけないよう押さえて差し上げますね」
道草屋は風俗店じゃないので基本的にエッチはNGです。
それを踏まえて彼女は偶然そうなったことを装いながら彼を責め続けます。
最初のキスも口実を設けてますし、おちんちんの勃起を確認したら押さえる名目で優しく握ります。

シリーズの過去作と同じく淫語は一切出てきません。
彼女の思わせぶりなセリフとリアルな音を組み合わせてこっそり気持ちよくします。
音に強いサークルさんだからこそできる独特なプレイスタイルです。

続く2パート16分間は射精に向けて追い込みます。
「3-100を数えましょう(約5分)」は数字を数えながら左耳とおちんちんを同時に責め
「4-お風呂場のえんまさま(約11分)」はキスや乳首舐め+手コキに変わります。

「今は…まだ8つくらいだったと思うのですが まだまだ続けないと上がれませんね」
ここでは普段よりも若干意地悪に振る舞って彼を喜ばせます。
100まで数えたら終わりにするのにわざと数字を忘れて責める時間を延ばしたり
「公共の場だから汚しちゃダメですよ」と言って射精のタイミングを遅らせます。
そして中央やや下からぐちゅぐちゅと泡立った水音をリズミカルに鳴らします。

前のシーンと同じく実況をしないのでややイメージしにくいところもありますが
音に明確な違いを持たせて何をしてるかだいたいわかるようにしてます。
残り10カウントをきちんと数えてくれるので射精のタイミングは合わせやすいです。
時間も十分にありますし1回抜くくらいならいけるでしょう。

このように、ストレートな描写をわざと避けてさり気なく責める音重視のエッチが繰り広げられてます。
賑やかで落ち着いてる作品
心と体の寒さを和らげてくれる温かみを持った作品です。

はこべらは遠路はるばる道草屋へやって来た主人公に満足してもらおうと
昼間は休憩室での雑談や芹と協力しての耳かきで純粋な癒しを与えます。
そして夜は2人きりになれる場所でこっそりエッチして性欲解消のお手伝いもします。

上品でサービス精神旺盛な店員さんと冬の日をまったり過ごすノーマル向けのシチュ
リアルな効果音と環境音を組み合わせて道草屋にいる気分に浸らせてくれるASMR系の作り
これらの最中に交わされる他愛もない会話の数々。
音声を通じて心がぽかぽかになるよう作品を組み立ててます。

中でも音は過去作と同じくどれも最高品質で素晴らしいです。
以前に比べて今の同人音声は音の良い作品が増えてきましたけど
そんな状況でも道草屋シリーズは頭ふたつくらい抜きん出てます。
ひとつひとつのレベルが高く、それらを違和感なく共存させてるのが大きいです。

ループして聴けるように音だけを入れたパートもありますし
この業界でASMRが流行する前から音に力を入れてたサークルさんの貫禄が窺えます。
各シーンを45分程度に収めて聴きやすくする配慮がされてるのも良いです。

射精シーンは1回。
くちゅ音とちゅぱ音そこそこ、淫語と喘ぎ声はありません。

146分で880円ならコスパもかなり良いと言えます。
以上を踏まえてサークルさんでは26本目の満点とさせていただきました。

CV:はこべら…琴香さん 芹…雁庵うずめさん すずな…藤堂れんげさん いのこ…箱河ノアさん
総時間 2:25:56(予約電話…4:34 おこたと時計とごはんの支度…46:29 はこ芹さんとちょっと寝耳かき…45:48 お風呂場のえんまさま…49:05)

オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点


体験版はこちらにあります



サークル「桃色CODE」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、夏の日に道草屋の休憩室で寛いでるお客が
そこでラムネを飲みながら店員たちの話に耳を傾ける様子を彼の視点で楽しみます。

彼女たちが聴き手に直接話しかけるシーンが一切ないのが最大の特徴で
シーンによって登場人物を割と頻繁に変えながら
遠くからややこもった声で何気ない会話をして日常感を出します。
バックで流れる夏にまつわる様々な音にも癒しを感じるでしょう。
夏の日を道草屋でのんびりと
道草屋の休憩室でごろごろするお話。

いのこ「こんちーっす」
芹「あ、いらっしゃーい」
夏の日の昼間、主人公がラムネを飲みながら寛いでると
すぐ隣の部屋で道草屋の店員たちが雑談を始めます。

本作品は道草屋の本編ではなくミニ音声っぽい作品。
道草屋を訪れた彼が昼頃に休憩してたところへ
同じく休憩中の彼女たちがあれこれ話してる様子をこっそり聴きます。

「01-夏の日」「02-夏の日」は総勢5名の店員が代わる代わる登場する賑やかなお話
「03-風鈴、蝉とボンボン時計」はそれらが終わり環境音だけが流れる、といった具合に
シーンによって内容が大きく変わります。

道草屋シリーズでは必ずタイトルにメインヒロインの名前が入ってるのですが
今作では珍しくそれがありません。
ただし彼女たちの会話はすずなが偶然捕まえたカブトムシの話題が中心になっており
出演時間もすずな>はこべら>芹=稲=いのことなってます。

すずな「出かけるんですか?」
稲「田んぼ水入れにねぇ」

道草屋に来てる客がたぶん彼1人だからでしょうけど
オフの時の彼女たちは伸び伸びとした表情を見せてくれます。
芹といのこは車やバイクに乗ってカブトムシ用の道具を探しに出かけ
稲はお店にふらりと来てアイスを食べたら実家の田んぼ仕事を手伝いに戻ります。

お客を直接お世話してる時はどうしても接客モードになるので
本作品は普段の彼女たちがどんな生活を送ってるかを中心に描いてます。
声の位置がやや遠く声も若干こもってますから、無理にセリフを全部聴こうとせず
ぼーっとしながら聞き流すほうが落ち着けると思います。

従来の道草屋と変わらない部分ももちろんあります。
物語の開始直後から蝉の鳴き声や部屋にある時計の音が鳴り始め
他にも風鈴、ラムネを注いだり飲む音、中盤以降は鳥の鳴き声など
夏を感じさせる音を数多く用意し、それらを組み合わせてお店にいる雰囲気を出します。

蝉の声が多いので暑苦しく感じる人がいるかもしれませんが
風鈴やラムネといった涼を感じる音がそれをある程度中和してます。
最後の03パートはセリフが一切ないので読書や睡眠のお供に聴くのもいいでしょう。

店員たちのやり取りを隣の部屋から聴く珍しいスタイルと季節を感じる音の数々。
シリーズに元からあるものとなかったものを融合させたほのぼのしてる作品です。
音と会話が織りなす癒しの空間
最初の2パート24分間は店員たちが登場するシーン。
「01-夏の日」はすずな、はこべら、芹、いのこ
「02-夏の日」はすずな、稲、はこべら、芹、いのこが夏らしい雑談をします。

稲「寝てた?」
彼女たちは主人公がすぐ隣の部屋にいることに気づいてないようで
普段よりも砕けた口調で色んなことを話します。
カブトムシの飼い方や好きな食べ物、稲の家で管理してる田んぼのこと
夕飯のメニューなど他愛もない話題が中心です。

各パートの登場人物は多めですけどずっといるわけではありません。
すずな以外のメンバーは代わる代わる登場することが多いです。
例えば01パートのいのこはカブトムシの話を聞いたらすぐさまバイクで出かけますし
芹も車に乗って外へ行くのですずなとはこべらの会話が中心となります。

そして彼女たちの会話がひと段落したところで彼がラムネを飲む音が入ります。
ビンの中にあるビー玉が転がる音やシュワシュワした炭酸の音に爽快感を覚えるでしょう。
道草屋シリーズの売りである「総合力の高さ」が今作でもしっかり発揮されてます。

最後の「03-風鈴、蝉とボンボン時計」は一転して静かなパート(約21分)。
彼女たちが休憩を終えていなくなった後、彼が休憩室で1人寛ぎます。
蝉の声、風鈴、時計といった背景音のみで構成されてるおかげで耳に優しく
セリフが一切入らないのも相まってぼーっとするのに最適です。

同じ音だけでは単調だとサークルさんが思われたのか
途中から別の音が加わって時間の流れを演出してました。
このパートはループ可の作りになってるので作業用BGMとしても役立ちます。

このように、タイトルの「夏の日」をふたつの視点で描いた質の高いサービスが繰り広げられてます。
ぼーっと聞ける作品
主人公が物語に直接絡まない変わった趣向の作品です。

道草屋の店員5名は夏の休憩時間を楽しく過ごそうと
すずなが捕まえたカブトムシを中心に色んな話をします。
そして主人公はその様子に耳を傾けながらラムネを飲んでのんびり過ごします。

店員たちの日常をこっそり楽しむ同人音声でもあまり見かけないシチュ
総勢5人の店員が代わる代わる登場して会話を楽しむ豪華な作り
夏を感じさせるリアルで優しい音の数々。
シリーズが元々重視してる季節感を大事にしながらよりASMR色の強い作品に仕上げてます。

道草屋は元々こういう演出を好む傾向があります。
以前の作品でも他の店員が遠くで作業する声や音をこっそり流してますし
【夏休み耳かき】道草屋-すずな【散髪炭酸ヘッドスパ!●夏休み花火大会●みみかき日記】」では
主人公と3人の店員を2人ずつの組に分け、普通に会話しながら他の2人の会話を聞くシーンが登場します。

ただし、今作では登場人物の数を従来よりも増やしてることや
声の聞こえ方を変えてるといった違いも見られます。
ウィルスの影響で通常の録音ができなかったからというのが大きいのでしょうけど
今後の作品に向けた実験の意味合いもありそうです。

本腰で聴いても片手間で聴いても格別な癒しが得られる作品です。
45分で110円とコスパも抜群ですから、興味を持った方は是非お聴きください。

CV:すずな…藤堂れんげさん いのこ…箱河ノアさん 芹…雁庵うずめさん はこべら…琴香さん 稲…真宮ひいろさん
総時間 45:34

オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点


体験版はこちらにあります



サークル「桃色CODE」さんの同人音声作品(R-15指定)。

今回紹介する作品は、言葉遣いは丁寧だけど性格はとっても気さくな店員さんが
年明け早々に道草屋へやって来たお客を色んなサービスでもてなします。

序盤は暖かい部屋でお茶を点てたりお祓いして今年の幸運を祈願し
中盤以降は庭で焚き火を楽しみながら会話、おやつ、耳かきを楽しむといった具合に
季節感を出しつつ心と体を温める没入感の高い物語が繰り広げられてます。
道草屋で新年をのんびりと
道草屋の店員「いのこ」が昼間から夜にかけて癒すお話。

「こちらでございますよ 今日もお寒うございますね」
いのこは丁寧語で話す元気な声の女の子。
お客に新年の挨拶をし暖かい部屋へ案内すると
そこへ移動しながら世間話や里山体験のことを話します。

本作品は慌ただしい年末年始を終え落ち着いてきた時期に
彼女が遠路はるばる訪れた彼を180分近くに渡ってたっぷりお世話します。
新年初茶釜、カチカチ焚き火体験、焚き火と星と耳掃除、と全編を3つのシーンに分け
それぞれでやることを切り替えながら心身をバランスよく癒します。

道草屋シリーズと言えば抜群にリアルな効果音と環境音で有名です。
今作もその例に漏れず全編を通じて様々な音が登場し耳を楽しませてくれます。

例えば冒頭シーンはバックで正月らしい和風の音楽が控えめな音量で流れ
お店の戸を開ける音、部屋まで移動する時の足音、鉄瓶に入ったお湯が沸く音など
複数の音を違和感なく組み合わせてその場の様子を表現します。
総時間が長いのでいのこのセリフもそれなりに入りますが
全体で見れば3:7くらいの割合で音のほうが優勢です。

今作は中盤以降から彼女や他の店員にあたるすずなと焚き火を楽しむため
2時間近くに渡って火がぱちぱちと優しく燃える音が流れ続けます。
この音を聴いてるだけでも自然と心が緩んでくるでしょう。
そこに彼女たちの会話やサービスが加わればなおさらです。

「お、聞きましたよお客様 お客様もお目が高い 焚き火でございますよ 里山体験」
彼女については「のんびりしてるけど気配り上手なキャラ」と呼ぶのがしっくりきます。
今回のサービスのテーマを里山体験に設定し、彼に喜んでもらおうと色んな準備を事前に整えます。
そして開始後は助手を務めるすずなと協力して様々な癒しを提供します。

定番の耳かきやマッサージはもちろん、彼女固有のサービスもあったりして内容は豊富です。
セリフ重視と音重視のパートが両方用意されてるおかげで
ASMR系作品によくあるキャラの薄さは特に感じません。
のほほんとしてるようでやることはきっちりやるプロ意識が随所に窺えます。

道草屋シリーズは以前から総合力の高さを売りにしてますし
その長所を受け継いだうえで季節感や彼女らしさが出るようにバッチリ調整してます。
道草屋にいる気分に浸りながら
一番最初の「1-新年初茶釜」はおよそ48分間。
お店の玄関で軽い挨拶をしてから部屋へ案内し、そこでいのこが得意とする抹茶を振る舞います。

最初は薄め、次は濃いめと二段構えにしたうえで
茶碗に一度お湯を注いで温めてから捨てる、茶杓を使って抹茶をすくう
もう一度お湯を入れて茶筅でしゃかしゃかかき混ぜるといった一連の動作をほぼ音だけで表現します。
茶入れの蓋を閉じる音まで入っており本当に芸が細かいです。

「濃茶は泡立てず 練るようにゆっくりしゃかしゃかしていると だんだんお茶がつやつやになってゆくのでございます」
合間に軽い説明が入ることもありますが、やることひとつひとつにそうするわけではありません。
基本的には音だけで楽しんでもらい、両者の違いがわかりにくい部分だけフォローします。
お茶を飲む際にざらついた摩擦音がほんの少し鳴ってたのを見ると
現実世界の茶道と同じく手に持った茶碗を軽く回してるのかもしれませんね。
本作品の武器である音の良さが早速発揮されてます。

その次に始まる願掛けは季節感を意識したサービス。
おおぬさ(神主が持ってるお祓い棒)で厄を取り除き、鈴を鳴らして今年一年の福を呼び込みます。
またこのへんから店の外で他の店員が薪を割る音も聞こえ始めます。

「思ったより本格的でございました? ふっふっふ 使い方も神主のじっちゃん仕込みでございますよ」
季節柄とりあえずやっておくのかなと思いきや
彼女は神社で働いたことがあるので結構本格的な内容です。
祓詞を述べてから道具を左右へゆっくり振ってそれらしさを出してます。
お茶を飲むのと合わせて和風情緒のある落ち着いたサービスでした。

続く「2-カチカチ焚き火体験」はもうひとつの柱である焚き火が始まります(約53分)。
夕食を終え日がすっかり沈んだ後、お店の外で絨毯を敷き
すずなを加えた3人で雑談、マッサージ、昔話、おやつを楽しみます。

いのこ「さて助手さん これは何でしょう?」
すずな「鉄の棒?」
そしてここからは2人の掛け合いが場を盛り上げます。
今回はいのこがメインヒロインなのですずなは彼女よりも一歩引いた態度を取り
引き続き色んな音を鳴らしながら実況や他愛もない会話を続けます。
冬の外だと寒い印象がありますが、バックで流れる焚き火のおかげでむしろ暖かさを感じました。

いのこ「ぽんぽっこぽんぽん ぽんぽー」
ここで最も長い時間を割いてるのは昔話。
彼らのすぐそばにある焚き火と狸を組み合わせたお馴染みのお話が登場します。
普通に話すだけでなく、状況に応じて効果音を鳴らすのが本作品らしいなと。
特に火が体の真後ろ至近距離で燃えるシーンは非常にリアルで驚きました。

桃色CODEさんはマイクをお風呂に沈めたことがあるそうですから
今回もそれと同じく思い切ったやり方で録音されたのかもしれません。
こういう音は初めて聴きました。

最後の「3-焚き火と星と耳掃除」は野外での耳かき(約75分)。
2人で両耳を同時にマッサージしてから9分程度の両耳甘噛みへと繋ぎ
さらにすずなの右耳→いのこの左耳と手分けして穴の中を綺麗にします。
音声を聴いた限りだと膝枕ではなく彼を布団に寝かせてお世話してるようです。

耳かき棒は「ずずー」という乾いてて丸みを帯びた音
綿棒は「ぞすっ」という面積広めで柔らかい摩擦音が使われており
大きめのストロークで掻き出す、耳の壁をなぞると器具ごとにまったく違う音と動きを見せます。
室内に比べて視界が悪いからでしょうけど、普段よりもペースを落としてるように感じました。

すずな「山沿いで あんまり人もいなくて お店もないから お買い物も一苦労です」
いのこ「あぁ わしはの ここに住んでる貧乏神じゃ」
効果音は2人とも一緒だと思うのですが、最中のセリフで大きな違いを出してます。
すずなは生まれ育った故郷のことを少し話す音重視の耳かき
いのこはふたつの物語をしながら手を動かすバランス型の耳かきです。
後者はどちらも聞いたことのないお話で面白かったです。

作品を聴いた感想ですが、最初から最後まで作り込みがしっかりしていて大満足でした。
最初の新年初茶釜は彼女が最も得意とするお茶点てと季節絡みのお祓いで雰囲気作りをし
2番目のカチカチ焚き火体験以降は焚き火の音をがっつり鳴らしながら音と会話の両方で癒します。

各シーンの時間が60分程度あることから、3回に分けて聴くのが丁度いいでしょう。
私はカチカチ焚き火体験が一番個性的で好きですね。
雑談メインなのですが音の種類が豊富だし品質も高くてASMR好きな人ほど楽しめます。
いのこが主役の作品を初めて聴く人は新年初茶釜も新鮮に感じそうです。

このように、寒い季節を彼女たちと楽しく過ごす癒し要素満載の物語が繰り広げられてます。
静かで温かい作品
冬につきものの寂しい空気を上手に中和してる作品です。

いのこは年明けに道草屋を訪れたお客に良い一年を送ってもらおうと
まずは2人きりのお茶やお祓いで心身両面をリフレッシュします。
そして夜は3人で焚き火を囲みながらお話や耳かきをしてキャンプ気分を満喫します。

のほほんとしてるようで結構しっかり者の店員が長時間に渡ってもてなすノーマル向けのシチュ
最中に鳴る高品質な効果音と環境音、冬らしさを感じさせるサービスの数々。
以前よりも成長したいのこの様子を描きながら季節感のある内容で癒しを与えます。

中でも2番目は現在活動されてるサークルさんの中でも抜きんでた品質を持ってて素晴らしいです。
音の質感はもちろん位置、距離、動き、組み合わせ方など
音に関する様々な要素が練りに練られてて自然と作品に引き込まれます。
昔からのファンも楽しめるように新しい音を盛り込んでてチャレンジ精神旺盛です。

「星と焚火を眺めながら 最高でございますね」
いのこについては彼をお世話するのと同時に自分も楽しもうとします。
安全性を考慮しすずなが同伴してるからでしょうけど
一対一でする時よりも賑やかな印象を受けました。
すずなよりも彼女が活躍する場を多く設けてきちんとバランスを取ってます。

以上を踏まえてサークルさんでは22本目の満点とさせていただきました。

CV:いのこ…箱河ノアさん すずな…藤堂れんげさん 芹…雁庵うずめさん すずしろ…御崎ひよりさん
総時間 3:02:53

オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点


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【秋音耳かき】道草屋 はこべら日帰り 離れの秘密基地【趣味の音】

サークル「桃色CODE」さんの同人音声作品(R-15指定)。

今回紹介する作品は、夏から秋へ移りゆく時期を舞台に
上品な店員さんと昼から夕方にかけてのんびり過ごします。

両方の季節に関する要素を盛り込んだ音重視の作りが魅力で
昼の部は筆記音、三味線、浮き彫りの音を組み合わせて癒しの空間を作り上げ
夕方の部は耳かきや甘噛みといった定番のサービスをしながら何気ない会話を楽しみます。
全編を通じて音が優しく静かですから安眠のお供にも役立ってくれるでしょう。
お店の中にある秘密基地で
道草屋の店員「はこべら」と2人でまったりするお話。

「はい 道草屋でございます」
はこべらは上品で穏やかな声のお姉さん。
とある夏の日、予約の電話をかけてきたお客へ嬉しそうに挨拶すると
来店する日時を確認し、その内容をメモします。

本作品は道草屋を何度も訪れすっかり常連になった彼が
お気に入りの彼女と180分近くに渡って狭い部屋でごろごろします。
場所がお店なので耳かきや甘噛みといったサービスももちろんしますが
今作では友人と秘密基地で過ごしてるような雰囲気を出すことを大事にしながら進めます。

「そういえば 部屋着では初めてですね」
まずお世話する場所を客室ではなく「いつもの四畳半」と呼ばれる彼女の私室に設定し
服装も挿し絵のようなラフな格好をしています。
そしてお昼から夕方にかけては彼が読書、彼女は日記の執筆や浮き彫りと
2人が同じ空間で別々のことをして時間を潰します。

専門店らしさをかなり削いでるので聴き始めた直後は戸惑うかもしれません。
しかし音声を構成するすべての要素が緩く優しく、その結果抜群の癒し効果が得られます。
普段から家庭的なことをよくする道草屋シリーズの中でも一際寄せた作りです。

本作品の癒しに最も貢献してるのは最中に鳴る効果音。
セリフよりも音の割合を大幅に増やし、それらを組み合わせて物語をリアルにお届けします。
お昼の部は30分くらいほとんどしゃべらないシーンもありますから
それを聴きながらボーッとしたり寝るといった使い方もできます。

季節が夏と秋の間にあたるため、環境音が全体的に静かなのも影響してます。
セミの声や虫の声が時々聞こえる程度でそれ以外はほぼ無音です。
効果音に集中できる環境が整っており、それを聴いてれば自然と心が緩むように作られてます。

「はい 積もる話は また後日に 楽しみにしてます」
今回一緒の時間を過ごすはこべらはお淑やかな女性。
店員らしく丁寧な口調で接し、その中に親しみを感じる言葉や行為を込めます。
彼女がヒロインを務めるのは今回で6度目ですから(サークルさんは「はこべら5.5」と命名)
過去に積み上げてきた信頼関係に基づいた距離感でお世話します。

彼女は「道草屋のエロ担当」なんて呼ばれてるそうですが
今回は最初から最後までほぼ健全な手段でお世話します。
お話は完全に独立してるので過去作を無理に聴く必要はありません。

良い意味でお店っぽさを削いだサービスとその最中に鳴る高品質な音。
季節感を出しつつゆるーい雰囲気で進めるほのぼのした作品です。
優しい音たちに包まれて
前半の10パート93分間は昼から夕方にかけてのお話。
はこべらがお客をいつもの四畳半へ案内し
そこでコーヒーを出してから「自由に過ごしていいですよ」と言います。
そして自分は日記に筆を走らせたり、製作中の道具に彫刻刀で模様を入れる作業に没頭します。

「こうして刃物で削って 鉛筆で書いたほうが 記憶に残りそうではないですか」
セリフは何をしてるかなど必要最低限の内容に留め
鉛筆特有の柔らかい筆記音と彼女の吐息だけが流れます。
お客は読書をしてるようですがそれに関する音は入ってません。
彼女と2人でのんびりする様子をできるだけ忠実に音声化して作品の世界へ引き込みます。

筆記音だけが鳴るパート(約25分)も用意されてますから
それをループしながら読書するのもいいでしょう。
自然な音だけが流れるひと時はとても静かで落ち着きました。
そしてこれは今の季節と彼女のキャラにもマッチしてます。

「今度 老人会で伴奏するそうです」
「5-日記の音と遠くの三味線」から三味線の音が流れるのも良いですね。
店主の芹が演奏してるらしく、筆記音とは違った趣があります。
途中からはこべらがリコーダーで参戦するなど
店員よりは普段の彼女と2人きりの時間を楽しむ様子を描いてます。
ここと次の「6-三味線とリコーダー」だけは寝ながら聴くとびっくりするかもしれません。

音で珍しいのはシーン終盤に登場する浮き彫り。
「こつっ ざくっ」という小気味良い音が長めの間隔で流れます。
前半は三味線あり、後半はなしと構成を変えてそれぞれの違い楽しみやすくしてます。
名残惜しさを感じる耳かき
続く後半の6パート70分間は王道のサービス。
一時退室したはこべらがこの夏最後のかき氷を持って再度訪れ
それを食べてからスタンダードな耳かきと軽めの甘噛みをします。

「話さずにいられるお相手は 気楽でいいですね」
かき氷を食べるシーンは本当に何気ない出来事ですけど
昼間のひと時を振り返る彼女のセリフに信頼の気持ちがにじみ出てます。
また「13-舌の色」にはそれをわかりやすく伝える行為も登場します。

あとこのシーンは音も秀逸です。
中央至近距離、丁度口のあたりで「しゃくっ」という氷を噛む音が鳴ります。
シリーズの過去作でも登場した骨伝導マイクを使ったのでしょう。
適度な振動も感じられて彼がかき氷を食べる様子を音で見事に表現してます。

耳かきは膝枕の状態で耳かき棒のみを使って右耳→左耳の順にお掃除&息吹きします(約34分)。
そして「16-色移りあまがみ」ではR-15に収まるように
水分控えめなちゅぱ音を鳴らして左耳だけお世話します。

耳かき棒は「そりゅっ」という若干粗くて乾燥した音が使われており
ゆっくり掻き出すように繰り返し動かします。
道草屋だと普通は洗浄液つきの綿棒も併用するのですが、今回は敢えて耳かき棒のみにしてました。
振動が耳にほとんど伝わってこないほど力を弱めてるのは安眠を重視したからでしょう。
シンプルで質の高い耳かきと言えます。

「春と秋を吸い上げて 夏ばかり長くなって はぁ…」
また耳かき中は色んなことを話して心のほうもほぐします。
学校を卒業した頃のこと、季節のこと、先ほど食べたかき氷のことなど
当たり障りのない話題をセリフの間隔を長めに取りながらゆっくり語ります。

昼の部はかなり音に寄せた作りでしたからここでバランスを取ったのでしょう。
耳かきに関する実況は一切せず、ぽつりぽつりと話すゆとりを持たせた会話です。

「ですから それまで もう少しだけ はむっ」
彼女が残り時間を意識しながらお世話するのも印象的でした。
タイトル通り今回は日帰りなので、バスの時間に間に合わせなければなりません。
それを彼女なりに計算しながらできる限りのお世話をする姿に優しさを感じます。
はっきり口に出すことはありませんけど彼との別れを惜しんでるのでしょう。

このように、シーンによって音とセリフのバランスを変える癒し一色のサービスが繰り広げられてます。
静かなASMR作品
お店よりも実家で寛いでる雰囲気を出してる音重視の作品です。

はこべらはいつもお世話になってるお客を変わった趣向でもてなそうと
自分が私室として使ってる部屋へ案内し、そこで作業しながら一緒の時間をのんびり過ごします。
そして日が傾いてきた後は定番のサービスでお世話し気分良く送り出します。

上品で気配り上手な店員さんと一緒に午後を過ごすノーマル向けのシチュ
癒し系音声でよく聴くものからマイナーなものまで取り揃えた多彩で高品質な音の数々
口数は少ないけど彼に対する思いやりを込めて接する彼女のキャラ。
シリーズの特徴を押さえつつ多少の変化も加えたハイレベルな作品に仕上がってます。

特に音は一部のシーンでまったくしゃべらずそれだけで表現する思い切ったことをされてます。
桃色CODEさんは以前から音に強いサークルさんでしたが
道草屋シリーズはキャラや世界観とのバランスを重視する傾向がありました。
今回はそれを敢えて音に傾けて過去作との違いを出してます。

筆記音、三味線、浮き彫りと専門店ではまず出てこないものばかりで
それ以外の小さな動作にもきちんと専用の音を用意してます。
これらを聴いてるだけでも自然と心が落ち着き眠くなるでしょう。
季節を感じる音も入ってますし、音フェチ作品が好きな人ほど楽しめます。

「今度はゆっくり 泊まりに来てくださいね」
はこべらについてはセリフの量を減らす代わりに
ひとつひとつを磨き上げて存在感を出してます。
「常連さん相手だからこそ見せる顔」とでも言えばいいのでしょうか。
普段通り礼儀正しく振る舞う中に多少の隙を見せて親しみを表現します。

シリーズの過去作を視聴してる人はもちろん、そうでない人も抜群に癒される優れた作品です。

CV:はこべら…琴香さん すずな…藤堂れんげさん(「17-帰り道」にのみ登場)
総時間 2:56:36

オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点


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追記
作品自体の点数は9点。
176分で880円とコスパが良いので+1してあります。

【皆でお鍋】道草屋-すずな6-新装開店バーバーすずな、他【散髪シャンプー】

【皆でお鍋】道草屋-すずな6-新装開店バーバーすずな、他【散髪シャンプー】(前編)」に引き続いての後編です。
今回は「【寝る前】3-炭火と耳かき」の様子を中心に紹介します。
騒いだ後はのんびり就寝
「【寝る前】3-炭火と耳かき」の時間は54分ほど。
鍋の片付けを終えたすずなが主人公の部屋にやって来て耳かきしながら雑談を楽しみます。

「小さい火は眺めてると なんだか眠くなる不思議なものです」
そしてここでは冒頭に囲炉裏を焚くシーンが入ります。
炭を燃えやすい形に整えてから火種を置き
持ってきたふいごで少しずつ風を送る様子を音だけで表現します。
「ぱちぱち」という優しい音が耳に心地よく、これから寝ようとする場の雰囲気にもマッチしてます。

最初の散髪は石油ストーブにヤカンを置いたもの、次のお鍋はファンヒーター
そしてここは囲炉裏とシーンによって使用する暖房器具を別のものにしてあります。
暖を取る点ではどれも一緒ですが音の違いを楽しむ要素が生まれてます。

メインの耳かきは横になった彼の両耳をまずは手で揉みほぐし
3分程度の耳舐めを挟んでから右耳→左耳の順に耳かき棒を使って綺麗にします。
そしてどちらも終了直後に湿り気を帯びたタオルで外側を拭きます。

耳のマッサージは弾力のある摩擦音が左右同時に鳴り
耳かき棒は「ずずずっ」という乾いてて硬さのある音を
奥から手前へ掻き出すようにゆっくり繰り返し動かすなど
引き続き音の質感と動きにこだわったうえで安眠を妨げないようのんびり進めます。

道草屋シリーズは耳かきをする時、耳かき棒の後に洗浄液つきの綿棒を使うことが多いのですが
今作では綿棒を敢えて省く代わりに囲炉裏を焚く動作へ時間を割いてます。
そうしたほうが季節感を出しやすいですからね。
拍子木を叩く音も遠くで聞こえたりと色んな音を組み合わせてリアリティを上げてます。

もうひとつ、右耳と左耳で彼女の姿勢が変わるのもポイント。
右の時は膝枕をしてるようなのですが、左になると主人公の布団へ潜り込み寝た体勢でお世話します。
そしてこうすることで左耳の時だけ彼女の吐息が聞こえるようになります。
効果音や環境音以外の音も活用してるASMR(音フェチ)色の強いサービスです。

「お正月って 色々特別で 楽しいですよね ご飯も 飾り付けも 過ぎたばっかりですけど もう恋しいです」
最中の会話は先ほどやった鍋のこと、そこに参加してた芹やすずしろのこと
今年の正月、2月、間もなく来る春の話題など彼女たちを取り巻くものが中心。
「耳の奥を掃除しますね」といった耳かきに関する実況は完全に取り除き
ある程度しゃべったら無言になるのを繰り返しながらゆっくり語りかけます。

後になるほど彼女が眠そうな表情を見せるので、それに釣られて眠くなる人がきっといるでしょう。
静かに散髪して、賑やかな鍋を楽しみ、再び静かに耳かきと会話をする。
3つあるシーンにメリハリを持たせてひとつの物語を作り上げてます。
心の芯から温まる作品
冬から春に移りゆく時期をそのまま切り抜いた作品です。

すずなは今年初めて道草屋を利用してくれたお客を癒そうと
まずは自分が最も得意とする散髪をゆっくり行い、それと同時にリアルな音をたっぷり鳴らします。
そして続くお鍋は他の店員との会話を楽しみ、最後に一対一でシンプルな耳かきをします。

全編を3つに分けてそれぞれに異なるサービスをする豪華な作り
音とセリフ、静けさと賑やかさのバランスを大幅に切り替える変わった演出
冬の中にある温かさを抽出した音の数々。
キャラ、ストーリー、音を高いレベルで組み合わせた癒しの空間が形成されてます。

以前から言ってますけど道草屋は特定の要素がずば抜けて優れてるのではなく
音声を構成するすべての要素が優れてる稀有な作品です。

今作でも音は散髪、ストーリーは鍋、キャラは耳かきとそれぞれに活躍の場を与えてます。
だからシーンが切り替わるたびに新鮮さが生まれ、別の癒しを感じることができます。
一見するとバラバラなんだけど相互に連携する関係がきちんと出来上がってます。

面白さで選ぶならやはり鍋でしょうね。
そもそも鍋を食べるシーンを音声化してる作品がほとんどありませんし
すずな以外のキャラも登場させ、さらに会話量を多くして囲んでる感じを出してます。

彼女があまりしゃべらないことに対して疑問を抱く人がいるかもしれません。
でもその前後にあたる散髪と耳かきは一対一でやりますから、この作品のヒロインは間違いなく彼女です。
配膳役に回ることで面倒見の良さや責任感の強さが表現されてます。

音を楽しみたいのなら最初の散髪が一番です。
これまでやってきたことに顔剃りを加えてより充実したサービスに成長してます。
もうこれで完成したような気もしますが、次回作でまた何か新しい試みが登場するのも期待したいです。

冷えた心に燃料を与えてくれる良作です。

CV:すずな…藤堂れんげさん すずしろ…御崎ひよりさん 芹…雁庵うずめさん
総時間 2:41:21(ご予約電話…3:07 お昼…1:03:50 夜…39:58 寝る前…54:26)

オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点


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【皆でお鍋】道草屋-すずな6-新装開店バーバーすずな、他【散髪シャンプー】

サークル「桃色CODE」さんの同人音声作品(R-15指定)。

今回紹介する作品は、素朴で頑張り屋な店員さんが
すっかり常連になってるお客を昼から夜にかけてもてなします。

最初の散髪は様々な音を使い分けてのんびりと
続くお鍋は他の店員も交えて賑やかに、といったように
シーンによってセリフと音のバランスを切り替え違った癒しを与えてくれます。

総時間が3時間近くあるため前編(お昼~夜)、後編(寝る前)の2回に分けてお送りします。
寒い季節を暖かく
道草屋の店員「すずな」が3種類のサービスをするお話。

「はい 道草屋でございます」
すずなは素朴で可愛い声の女の子。
2月初めに予約の電話をかけてきた主人公に新年の挨拶をすると
宿泊の日数、日取り、到着時間を確認してからアレをするか尋ねます。

本作品は年が明けて春に近づきつつある季節を舞台に
彼女が160分ほどを使ってお店に宿泊中の彼に色んなお世話をします。
昼、夜、寝る前と全編を3つのシーンに分け
それぞれでやることや登場人物を切り替えながら会話と音でバランスよく癒します。

今回は寒い時期のお話ということで自然に関する音はあまりなく
ストーブ、その上で沸き立つヤカン、鍋などの生活音が中心になってます。
過去作に引き続き音のレベルが極めて高く、目を瞑って聴けばその場にいるような感覚が味わえます。

「寒くないように 冬の間は暖かいところで切りますから ご安心ください」
すずなと言えば道草屋の中で唯一散髪ができる店員さんです。
今作でも一番最初の昼の部でおよそ1時間もかけて丁寧に行い
その様子をほぼ音だけで伝える凝った演出がされてます。

散髪だけにここまで時間を割いてる音声作品はなかなかないです。

過去3作では野外だったのが初めて専用の部屋を用意し
これまでやってきたことに新たな要素を加えてパワーアップさせてます。
ASMR(音フェチ)成分の強いサービスですから、聴いてるうちに眠くなる人が続出するでしょう。
そして散髪が静かだからこそ、その次にあるお鍋が一層賑やかに感じます。
音を中心に据えた散髪
電話での予約を終えた後日、主人公が道草屋にやって来たところで最初にするのは散髪(約64分)。
元は倉庫だった土間に置かれた専用の椅子に腰掛け
カット、すきバサミ、クラシックシェービング、シャンプーなどを慣れた手つきで行います。

「バーバーすずなにようこそ! 冬限定の屋内店舗です」
彼女は彼以外の人々にも日常的に散髪をしており
店主の芹にテナントを与えられるほどまで腕を上げました。
その成果を披露しようとどのサービスもとても熱心に取り組みます。
作品を重ねるごとに店員たちが少しずつ成長していくのが道草屋の魅力です。

時間に余裕があるのを活かして全体的にのんびり進め
霧吹きは「ぷしゅー」という噴出音、カットはシャクシャクと小気味良い金属音
すきバサミはそれよりもやや低く力強い音を適度な間隔で鳴らします。
頭全体をケアしてるのがわかるように音の位置が小まめに切り替わるのが良いですね。
音だけで何をしてるかが簡単にイメージできるから頭を空っぽにして聴くことができます。

「産毛より 硬い髭のほうが 手応えがあって楽しいです」
このシーンで最も個性的なのは中盤に登場するクラシックシェービング。
温めたタオルを顔にかけて毛穴を広げ、その間に彼女はクリームを泡立てて準備します。
そして左→右の順に「じじじじー」という泡混じりの音をゆっくりスライドさせます。
刃物を肌に直接当ててるのですずなも黙々と手を動かします。

頬と顎で効果音のざらつきに違いがあるのが印象的でした。
男性は大人になったら多少なりとも髭が生えますから、当然顎を剃る時はそれにぶつかって音が粗くなります。
こういう細かな部分にまでこだわるからこそすごくリアルに感じるわけです。
質量ともに優れた文句なしの散髪と言えます。

「社務所でお守りも売ってますし お餅つきもやってますし いつもあれくらい人がいたら 神様も寂しくなさそうで いいですけど」
最中の会話は正月のこと、この部屋や使ってる器具のことなどが中心。
音を無理なく楽しんでもらえるよう多少話したらしばらくは無言になり吐息だけを漏らします。
環境音はストーブとそこに置かれてるヤカンだけなので静かに感じました。
時間がいつもよりゆっくり流れてるような落ち着いた空気が漂ってます。
酒に酔った店主たちと
続く「【夜】-お鍋の日」はおよそ40分間。
夕食を食べお風呂から上がった主人公が部屋に戻る途中で店主の芹とばったり出会い
彼女に誘われてすずなやすずしろが待つ鍋パーティーに参加します。

芹「いや去年あの子が種をもらってきたんですけどね 植えるにはちょーっと時期遅れてるけど ま、いけるいけるって軽い気持ちで蒔いちゃったんですよ」
芹は登場した時点でお酒を飲んでおりかなりのハイテンション。
お鍋に入れた白菜のことや一緒に出すおせち料理のことなどをガンガンしゃべります。
それに対しすずなは配膳役を務めてるのでセリフの量はあまりありません。
ヒロインよりも他の登場人物の会話量を増やして賑やかさを出してます。
こういう演出を敢えてする作品は初めて聴きました。

芹「酒は飲んでも飲まれるな!」
すずしろ「飲まれてるじゃないですか」
芹とそれ以外の掛け合いが軽妙でテンポが良いです。
芹がボケて、すずなとすずしろがそれにツッコむ構図が出来上がっており
先ほどの散髪とはまるで違う会話主体の物語が楽しめます。
芹が突然言い出した「いい子ポイント」という概念も面白味を引き立ててます。

最近の道草屋は主人公が入浴してるところへ偶然出くわしそのまま体を洗ったり
帰宅する際バスに乗り遅れた彼をお店に戻して再度もてなすなど
サービス以外の店員たちにも光を当てることが多いです。
普段見せない彼女たちの素の表情や反応を見せることでキャラの魅力を引き出すのが狙いでしょう。
本作品でもお酒を飲んだ店員と、それを介抱する店員を用意してサービスっぽさを打ち消してます。

最中の音は鍋がぐつぐつ煮える音、部屋に置かれてるストーブの音
主人公が料理を食べた時の咀嚼音など食事に関するものが控えめに鳴ります。
雰囲気作りに役立ってるのは間違いないですけど、このシーンはやはり会話が主役かなと。
総合力の高さが売りの道草屋シリーズらしいバランスに配慮した組み合わせ方をしています。

後編へ続く…。
【皆でお鍋】道草屋-すずな6-新装開店バーバーすずな、他【散髪シャンプー】(後編)

CV:すずな…藤堂れんげさん すずしろ…御崎ひよりさん 芹…雁庵うずめさん
総時間 2:41:21(ご予約電話…3:07 お昼…1:03:50 夜…39:58 寝る前…54:26)


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