サークル「フルトラ」さんの催眠音声作品。
開設初期に紹介した作品を現在の視点から改めてレビューする再レビュー企画。
その第31回目は可愛くて多少のSっ気もある双子の女の子が
催眠を交えた独特なトレーニングで初めてのドライオーガズムを応援します。
おちんちんには触れるどころか一切意識させず
乳首とアナル(前立腺)を個別にいじり続けるテーマに沿ったエッチをします。
連携の取れた双子催眠もレベルが高く、催眠にどっぷり浸かったまま快感に没頭できるでしょう。
作中にエネマグラを使用するシーンがあります(無しでも可)。
乳首とアナルでトレーニング
左「こんばんは また来たのね」
右「こんばんは 今日は何しよっか?」
双子は若干声質の違うどちらも可愛い声の女の子。
自分たちに再び会いに来た主人公を温かく迎えると、ひとまず深呼吸で高ぶった気持ちを落ち着かせます。
本作品は催眠音声の醍醐味のひとつにあたるドライオーガズムを目標に定め
彼女たちが最大90分に渡って個性的な催眠やエッチを提供します。
おちんちんを刺激して精液を吐き出すスタンダードな絶頂との違いを明確にするため
作中ではおちんちんに目もくれず乳首とアナルをいじって気持ちよくします。
作品の説明に入る前にテーマのドライオーガズムについて話します。
催眠音声でよく行われてるドライは物理的な刺激を与えずに絶頂させるエナジーオーガズムに近いものです。
それに対し本作品では前立腺を直接いじる別のドライを組み込んでます。
射精しない点でこれらは一致してますが、絶頂に至るまでの過程に大きな違いがあります。
といってもエネマグラを使用しない場合は催眠音声でよくやるドライになりますので
一般的なドライ系作品と同じ感覚で聴けるし楽しめます。
おちんちんに意識を一切向けさせずにリードするおかげで射精との違いを実感しやすいです。
「意識は 暗い闇の底に沈む 意識は 眩しい光に消える」
もうひとつの大きな特徴は双子形式。
全編を通じて彼女たちが左右から交互に、あるいは同時に語りかけて上手にリードします。
フルトラさんは現在出てる4作品すべてが双子という専門のサークルさんです。
技術的に大変難しいものなのですが、他の大手サークルさんと同等レベルの品質を持ってます。
テーマがテーマなので誰でも聴けるとはさすがに言いませんけど
催眠自体はかなりの初心者向けで入りやすいです。
彼女たちの声に合わせて意識がぼやけたり落ちる感覚や
その状態を維持しつつエネルギーがこみ上げてくる不思議で気持ちいい体験をするでしょう。
高度な催眠を駆使して奇抜なエッチに挑戦する。
品質と個性の両方が優れてる完成度の高い作品です。
リラックス重視の癒される催眠
楽な姿勢で目を瞑り、3分程度深呼吸を続けてから全身をじっくり脱力します。
右「吐き出す息に 力が溶け出す 力が抜けていく 力が消えていく」
そして深呼吸では左の子が呼吸のリズムを取り、右の子がそれに合わせて軽い暗示を入れます。
しかも呼吸とセリフが被らないようタイミングを設定し、セリフの長さも息苦しく感じない程度に調節されてます。
双子催眠の特徴のひとつが2人のコンビネーションです。
この後も手分けして別のことをやったり、正反対のことを同時に言って催眠をスムーズに進めます。
続く脱力は右腕、左腕、右脚、左脚、胸、お腹など主要なパーツで分け
それぞれにダイヤルを回すイメージを盛り込みカウントを数えてさらなるリラックス状態へ導きます。
右「右手と左手を比べると 右手の力が抜けてるのが よくわかるよね」
左「右腕が とーっても気持ちいい」
腕のシーンで片方が終了した時にもう片方との感覚を比べさせるのがいいですね。
両者に感覚の違いがあると実感できれば、それは自分が催眠に入りつつあるのを意味します。
こういう細かな気配りを随所でしてくれますからやりやすく感じるでしょう。
そしてこれは彼女たちとの信頼関係の構築にも大きく役立ちます。
右「重さは 気持ちよさ 重くなればなるほど あなたの意識は 深く沈んでいってしまうかもしれないし 思考が止まっていくかもしれない」
左「軽さは 心地よさ 軽くなればなるほど あなたの意識は ふわふわ浮かんで 軽くなって 消えてしまいそうなくらい 心地の良い浮遊感を感じるよ」
また脱力の終盤に差し掛かるとダイヤルの数がふたつに増え
双子が正反対のことを同時に言って催眠状態を一気に深めます。
2人のセリフが不協和音にならないよう文字数や表現をできるだけ揃えてるところが素晴らしいです。
どちらの声に意識を向けても落ちられますし、同時に聴いて軽い混乱状態を味わうのも良いでしょう。
両方に共通して言えるのは「気持ちいい」ということです。
ある程度催眠を深めた後はエッチを存分に楽しめる世界へ移動します。
2人と手を繋ぎながら目の前にある階段を一緒に下りるというもので
ここでは手の温もりやそれによる安心感など癒しの感覚を何度も何度も伝えます。
「一段下りるたびに 心が温かくなる ゆっくり歩みを進めて 心の輪郭が 少しぼやける」
ひとつのセリフを2人が手分けして言うスタイルに切り替え
10分程度をかけてゆっくり下りていくとても緩やかなシーンです。
彼女たちと心身両面で一体化するシチュも雰囲気をより温かくしています。
双子催眠の長所を存分に活かしたハイレベルな催眠です。
聴き手の心身を十分に落ち着け、3人だけの世界へ移動するのを目的に
深呼吸、イメージとカウントを交えた分割弛緩法、揺さぶりと混乱法を組み合わせた深化
階段を下りていくイメージによる暗示、沈黙法と後になるほどリラックスできるようにリードします。
全体の流れは割とシンプルなのですが声のペース、間の取り方、セリフの表現など
細かな部分がどれも練りに練られていて抜群に優れてます。
2013年に本家以外でここまでのものを作ってるのは驚異的としか言いようがありません。
急激に落ちる感覚とゆっくり落ちる感覚の両方を味わう人がいるでしょう。
乳首とアナルを個別に開発
プレイはエネマグラ挿入、乳首オナニー、PC筋トレーニング、アナル責めです。
エッチな効果音はありません。
セルフはありですが射精表現はありません。
途中で服を脱ぐ指示は出ません。
右「今から いっぱいしてあげるからね」
巧みな催眠で主人公を心地いい世界に招待した双子は
いよいよ本題のドライオーガズムに向けて様々なトレーニングを指示します。
エッチは指や器具を使って乳首や前立腺をいじります。
最初の2パート12分30秒間は本番に向けての準備にあたるシーン。
エネマグラ準備パートはローションをつけてからエネマグラをゆっくり挿入し
乳首セルフパートは乳首を焦らし気味にいじって性感と興奮を高めます。
左「素肌をそっとくすぐるように撫でながら 乳首へと 手を這わせて」
右「私たちに従うと それだけであなたは 深く入ることができる」
エッチに入った後も彼女たちの優しさはまったく変わりません。
エネマグラを使う前に脱力を解除し、挿入後は再度深化の暗示を入れて催眠状態を安定させ
乳首オナニーの際も「指示に従うほど催眠が深くなる」と言って体を動かしても解けにくくします。
催眠音声のエッチは催眠状態下でやるのが大前提ですからこういう配慮は大変ありがたいです。
ニッチなプレイだからこそやりやすさを重視してエッチを組み立ててます。
前立腺が絡んでくるのはその次から。
PC筋トレーニングパート(約5分30秒)とPC筋快感強化パート(約4分)では実際に筋肉を動かし
アナルパート(約7分30秒)と被挿入パート(約7分30秒)は指やディルドを入れられるイメージをします。
これ以降に乳首をいじるシーンはありません。
「ゆっくり吸ってー 気持ちよさが広がる ゆっくり吐いて 甘い快感に没頭して」
「ほらっ 快感が大きくなる! 快感がぶわっと広がる!」
PC筋関連のパートはトレーニングが深呼吸しながら、快感強化はカウントに合わせて収縮させ
彼女たちがその合図と追い込み暗示を丁寧に入れます。
かなりソフトなプレイですけど会陰のあたりにしゅわしゅわ、ぱちぱちした感覚がするのではないでしょうか。
私が聴いた時も筋肉が自然に締まってじんわりした快感が広がりました。
最後の2パートもアナルに入れられてる様子を実況しながら気持ちよくなる暗示を小まめに入れます。
実際にアナルをいじる指示は出ないのでアナル未開発者でも抵抗なく取り組めます。
彼女たちの言葉を聴き続けてるとお尻のあたりがカーっと熱くなり
終盤のカウントを数えるシーンでは下半身の筋肉が勝手に痙攣し、そのたびに快感が走りました。
おちんちんよりも奥を起点にしてるからでしょうけど
通常のドライ作品で味わうものより鈍く重いものに感じられました。
トレーニングの成果が実感しやすいように連続絶頂スタイルを採ってます。
このように、初ドライ達成を強く意識した丁寧なプレイが繰り広げられてます。
変わった切り口のドライ作品
双子は主人公に射精とは違う絶頂を味わってもらおうと
最初から最後まで優しく接しながら色んな技術を駆使してドライへ少しずつ持っていきます。
そして男性のシンボルであるおちんちんを完全に除外し、乳首と前立腺への刺激でドライのパワーを蓄えます。
2人が交互に、あるいは同時に語りかける双子形式
催眠音声でよくやるドライに別のドライを組み込んだ独自のスタイル、全編を通じて言える細かな気配り。
ドライ未経験者を新しい段階へ進めようと親切丁寧なリードをします。
中でも双子は最近出てる作品と比較してもまったく見劣りしない品質を持ってます。
久しぶりに聴きましたが深呼吸のシーンで早速唸りました。
呼吸のリズム、話しかけるタイミング、その内容と分量が緻密に計算されてます。
2人の役割分担も効果的に行われていて双子専門サークルならではのキレを感じました。
エッチは前立腺オナニーを取り入れてる点が個性であり魅力です。
エネマグラを持ってる人は実際に使えるし、そうでない人も絶頂できるように責めてます。
トレーニングの名の通り何度も繰り返し聴くことで効果が徐々に表れます。
本編の絶頂シーンは3回(連続絶頂)。
淫語そこそこ、ちゅぱ音と喘ぎ声はありません。
体を実際にいじりながらドライを目指す珍しいタイプの作品です。
おまけは3種類の絶頂パートです。
CV:紗藤ましろさん
総時間 1:29:01(本編…1:22:03 おまけ…6:58)
オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点
体験版はこちらにあります