同人音声の部屋

同人音声および催眠音声(トランス/暗示ボイス)について、平均3000文字程度のオリジナルレビューを掲載しているサイトです

タグ:箱河ノア

   ● いたずら猫ちゃんのあまあま旅館
   ● 【水中耳かき】道草屋-いのこ4-湯船の中の耳掃除【柔らかシャンプー】
   ● 耳舐め&耳ふ~サンドイッチ ダウナー妹と低音姉【R-15癒し/CV:箱河ノアさま・耳恋なかさま】
   ● 【炭酸スパ】道草屋-すずな7-barberすずな炭酸スパすーぱー【縁側散髪】
   ● 【お口悪戯】道草屋-はこべら6-お風呂場のえんまさま【おこた耳かき】
   ● 【足水と西瓜】道草屋-稲4 何でもない日の夏休み。【立体怪談】
   ● 道草屋-夏の日。【片手間用音声】
   ● 【枕元焚き火】道草屋 いのこ3 焚き火とぶんぶく初茶釜【招福祈願】
   ● お兄ちゃん大好き妹ざんまい
   ● 【初夏耳かき】道草屋 芹7 ゆうがた【湯船怪談】(後編)




サークル「アンスリウム」さんの同人音声作品。

今回紹介する作品は、人間と猫の特徴を合わせ持つ女の子たちが
協力してご主人様に長時間のエッチなご奉仕をします。

セリフよりも色んな音を使ってサービスの様子を表現するのが特徴で
キス、耳舐め、フェラ、SEXとパートごとにやることを変えながら
甘さの強いちゅぱ音をたっぷり鳴らして癒しながら射精へ導きます。
可愛い猫たちとたっぷりイチャイチャ
もえ(挿し絵右)、さち(挿し絵左)と色んなエッチをするお話。

「ごしゅじーん」
2人はやや声質の違うどちらも可愛い声の女の子。
旅館へ来た主人公に早速密着して体を撫でると
ウェルカムドリンクをあげると言ってキスします。

本作品は悪戯好きでSっ気も多少あるけど彼のことを一途に愛してる2人が
旅館の部屋でおよそ170分間の気持ちいいご奉仕をします。
彼らは客と店員の関係ですが、以前2人を彼が助けてここに住まわせた経緯があるので
恋人同士のような親しい距離感で嬉しそうにお世話します。

もえ「好き好きご主人 すりすりすりー」
さち「ご主人に会いたくて会いたくて うずうずしてたよ」
彼を見つけたらすぐさま近づいて体をすりすり擦りつけたり
エッチの大部分で舌を使って耳、唇、おちんちんを刺激するなど
猫らしさを感じる描写が至るところにあってとても可愛いです。
セリフも「好き」とかストレートな言い回しばかりで純朴な印象を受けました。

エッチについてはセリフの量を最低限まで減らし音で表現します。
キス、耳舐め、フェラなどちゅぱ音を鳴らす時は2人で同時にやりますし
おちんちんを責める時も「じゅぷ じゅぷ」と掛け声を出しながら効果音をゆっくり鳴らします。

全編を通じてスローに責めますから、複数人プレイでもごちゃごちゃしてる感じはしません。
ちゅぱ音も比較的ソフトなものが多くエロさよりも甘さのほうが強いです。
2人のキャラを崩さないようにわざと抑えたのだと思います。
音質はどれもリアルで彼女たちにお世話されてる気分が味わいやすいです。
愛情を込めて責めるエッチ
エッチシーンは6パート129分間。
プレイは耳/頬/唇へのキス、乳揉み、耳舐め、フェラ、オナホコキ、SEX(正常位、騎乗位)、2人のキスです。
オナホコキ、SEXの際に効果音が鳴ります(無しも選択可)。

さち「ふふっ むにむにの唇で お耳を刺激だよ?」
もえは右、さちは左に陣取って指耳かきした後
2人は耳、頬、唇にキスして興奮を少しずつ高めます。

エッチは旅館なので終始彼女たちが責めます。
最初の3パート60分間は複数のちゅぱ音を同時にたっぷり鳴らす本作品らしいプレイ。
「02_あまあま超贅沢キッス(約25分)」は様々なキス
「03_もみもみれろれろ囁きいじめ(約17分)」はおっぱいを揉ませながら耳舐め
「04_あまあまいたずら耳舐め(約18分)」は耳の内側や穴を責める深い耳舐めをします。

さち「もえとのキスを よーく聞こえるように 私がお耳に キスしてあげるー」
彼らは以前に何度もエッチしてるようで
2人とも序盤から積極的にご奉仕して彼をやる気にさせます。
02パートは耳キス、頬へのキス、唇+片耳、片耳+頬など
3分くらいの間隔で位置や構成を切り替えながらちゅぱちゅぱついばみます。
速度も割とゆっくりでR-15でもいけそうなくらいソフトな音です。

片方がしゃべってる間はもう片方がキスを続けるからちゅぱ音が途切れることはほとんどありません。
時間に対する会話量も少なく本作品の特徴がよく出てます。

もえ「ご主人 もえのおっぱい好き? そっか はい どうぞ 揉み揉みして?」
それに対して03~04パートは耳舐め中心。
控えめなおっぱいを差し出して彼にいじらせながら
2人はその動きに合わせて耳舐めする息の合ったプレイをします。
吐息が多少熱を帯びますが喘ぎ声を漏らすことはありません。
耳舐めは03は外側を舐めたり吸う、04は内側や奥が中心と明確な違いがあります。

後半の3パート69分間はおちんちんも気持ちよくします。
「05_スキスキ取り合いフェラ(約19分)」はダブルフェラ
「06_囁きいたずらオナホコキ(約16分)」は相反責めを盛り込んだオナホコキ
「07_汗だく濡れ濡れ中出しえっち(約34分)」はさち→もえの順でSEXします。

もえ「もえ ご主人のおちんちんだーい好き」
ひとつしかないおちんちんを取り合うシーンが少しあるものの
引き続き連携を取りながらちゅぱ音と愛の言葉を同時に投げかける甘いプレイです。
フィニッシュは2人の顔にぶっかけてそのまま飲んでもらうなど
男がされたら喜ぶことを積極的にやって幸福感を与えます。

もえ「ご主人 オナホにぴゅーぴゅーしよ?」
さち「ご主人 まだまだオナホを楽しも?」
06パートはオナホコキの速度を徐々に上げながら
もえは射精を許可する、さちは逆に禁止するセリフを交互に投げかけて彼を困らせます。
そんなに意地悪しませんからサービスと呼ぶのが妥当でしょう。
彼女たちの悪戯好きな性格を表現したかったのだと思います。

最も甘いし抜けるのは最後の07パート。
さちは正常位、もえは騎乗位で繋がり生ハメ&中出しして絆をさらに深めます。

さち「柔らかくて ぷにっぷにのオナホで きれいきれいにしてあげる」
彼におまんこを見せつけてストレートに誘惑したり
挿入後はゆっくりペースでピストンしながら吐息交じりの喘ぎ声を漏らすなど
引き続き甘さを出しつつ音重視で進めて無理なく射精へ追い込みます。

さちは吐息メインで少し喘ぐ、もえはエロ可愛い通常の喘ぎ声と2人の乱れ方に違いを持たせてました。
2回連続で射精する展開はややハードですけど
責めっぷりはどちらも緩いので乱暴さはありません。
SEX中にやる他のプレイも違いますし、同じSEXでも聴いた時の感触が変わるように工夫してます。

このように、ちゅぱ音をたっぷり鳴らしながら後になるほどエロさも上げる純愛系のエッチが繰り広げられてます。
音を楽しむイチャラブ作品
2人が持つ可愛さや一途さを色んな音で表現するノーマル向けの作品です。

もえとさちは旅館へ泊りに来た主人公と幸せな時間を過ごすために
左右に陣取り密着しながら前半は上半身をじっくり舐めて興奮させます。
そして後半は口、オナホ、おまんこと責める手段を変えて丁寧に射精へ追い込みます。

悪戯好きでエッチも得意な猫娘たちが大好きなご主人と長時間のエッチをするシチュ
セリフは愛の言葉を多少投げかける程度に留め、それ以外は主に音を使って責めるASMR系のエッチ
どのパートも2人が協力してゆっくり責める甘くて密度の高い作り。
2人の魅力を引き出しながら臨場感も出すように作品を組み立ててます。

もえ「こうして ご主人のこと ぎゅーってしながら寝るの 好き」
さち「幸せ感じちゃうよ 好き」
中でもエッチはセリフを非常にシンプルにして無駄を削いだり
パートごとにやることを少なめにしてそれぞれを重厚に行う落ち着いた構造になってます。
たまにしか一緒にいられない状況だからこそ、この時間を大切にしようとする意志を感じました。
彼らにとって言葉はもうそんなに必要ないのでしょう。

最中に鳴るちゅぱ音や効果音は軒並みソフトですが
総プレイ時間が結構長いので1~2回は普通に抜けると思います。
音のレベルがどれも高くて没入感を味わいながら聴けます。

射精シーンは4回。
ちゅぱ音大量、くちゅ音それなり、淫語と喘ぎ声そこそこです。

EXは「いちゃいちゃくすぐりあい♪」です。

CV:もえ…御崎ひよりさん さち…箱河ノアさん
総時間 3:15:06(本編…2:51:06 EX…4:39 フリートーク…19:21)

オススメ度
■■■■■■■■■□ 9点


体験版はこちらにあります

追記
2023年12月15日まで20%OFFの1144円で販売されてます。



サークル「桃色CODE」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、礼儀正しくて人懐っこい店員さんが
久しぶりに再会したお客に一風変わったおもてなしをします。

前半は縁側、後半はお風呂場で音重視のサービスをするのが特徴で。
お茶を淹れる音、カエルの鳴き声、お湯がちょろちょろ流れる音、水中耳かきなど
シーンごとに音の種類や構成を変えて道草屋にいる雰囲気に浸らせながら癒します。
縁側とお風呂で音の癒しを
道草屋でいのこが3種類のサービスをするお話。

「はいもしもし 道草屋でございます」
いのこは丁寧語で話す元気な声の女の子。
宿泊の連絡を入れた主人公に日時を尋ねると
スケジュールを確認してから名前を聞いて懐かしそうな表情をします。

本作品は道草屋の店員の中では最も新人でマイペースな性格をしてる彼女が
遠路はるばるやって来た彼をおよそ160分に渡って健全にもてなします。
彼女は他のキャラの作品に結構登場してますが
メインヒロインを務めるのはおよそ3年半ぶりとかなり久しぶりです。
そんなわけでいつも以上に張り切った様子であれこれお世話します。

全編を通じて言える大きな特徴は音のレベルの高さ。
初夏の夜が舞台ということでバックでカエルや虫の鳴き声をたっぷり流し
さらにお風呂に入るシーンではお湯の流れる音や湯船の揺れる音もタイミングよく鳴らします。
彼女が得意とするお茶の音も出てきますし、色んな音を組み合わせて道草屋の世界をリアルに表現します。

彼女が本格的にしゃべり始めるのは物語の後半からになるので
道草屋の他作品と比べても音の比重が高めになってます。

そして終盤ではタイトルについてる水中耳かきが登場します。
詳細は次項で話しますけど、一般的な耳かきとは随分違う音を楽しめます。
夏の夜をのんびりと
最初の76分間は道草屋の縁側で過ごすシーン。
「1---ご挨拶とお点前(約15分)」は抹茶を振る舞い
「2---ひまな時間【作業用】(約61分)」はいのこが退出し、主人公が1人で寛ぎます。

「あまり身構えないで大丈夫でございますよ 膝も適当にどうぞ」
長旅で疲れてる彼がリラックスできるように気配りしたり
流れるような手つきで茶器を使いお茶を淹れるなど
道草屋の店員らしいしっかりしたおもてなしを見せます。
お茶を淹れるシーンは説明を挟まずほぼ音だけで表現するこだわったものです。

また2人が屋内と野外の境目にいることを踏まえて
バックではカエルや虫の声がほぼずっと流れます。
最初はうるさく感じるかもしれませんが、しばらく経てば慣れるんじゃないかなと。
道草屋の近くには田んぼが沢山あるからカエルたちも非常に元気です。

そして2番目のシーンはセリフをほとんど挟まず音だけを流し続けます。
3つのパートに分かれてますが音の構成に大きな違いはありません。
引き続きカエルと虫の声がメインで、物音や店員たちの会話が時折聞こえます。
ここは音声に集中するよりも、勉強や仕事などの作業をやりながら聴くのがいいでしょう。

後半の81分間はお風呂場でのお話。
「3---洗い場のさんすけさん。(約31分)」は洗体、シャンプー、耳の甘噛み
「4---湯船の中の耳掃除【お休み耳掃除・昔話】(約50分)」は水中耳かきと昔話をします。

「用水路は子供の遊び場ですなぁ バイク乗ってると気づかないですが お迎えでぷらぷら徒歩で行く時 色々見つけたり そんなの見てると 乗り物はもったいない気がしますなぁ」
ここは彼女がつきっきりでお世話するから会話量も多めです。
3番目のシーンはスポンジで背中を洗う音やシャンプーで髪を洗う音を鳴らしながら
自分のことやこのあたりのことを話して場を和ませます。
音とセリフが見事に噛み合っててその場にいる気分が味わいやすいです。

耳の甘噛みは全年齢向け作品なのでエロさはほとんどありません。
右耳→左耳の順にはむはむという水分控えめなちゅぱ音を鳴らします。
ただし、一部で耳の内側や穴を責めてるような音もありました。
彼が久しぶりに来てくれたことを彼女が喜んでるように思えます。

「どんな感じでございます? ふーん 今度誰かにやってもらお」
最後の水中耳かきは軽い休憩を挟んだ後に
右耳→耳たぶ洗い→左耳の順で耳かき棒を使って行います。
「ぞりぞり」というやや尖った硬さのある音が使われており
ストロークの長さを変えながらゆっくり掻き出すように動きます。
時間は全部合わせて15分程度と短めです。

そして耳かき中は両耳を手で優しく塞がれてるような圧迫感があり
さらに彼女の声と効果音の両方がややこもったものに変わります。

ごぽごぽと泡が弾ける音も鳴りますし、耳を湯船に浸してる感覚を忠実に再現します。

彼女のセリフを聴き取りにくくなるのは少し残念ですけど
こういう耳かきをする作品は他にありませんから
サークルさんもまだ試行錯誤してる段階なのだと思います。
その後に始まる昔話は浦島太郎をベースに内容を多少変えてます。

このように、前半と後半で場所や内容を大きく変えるASMR色の強いサービスが繰り広げられてます。
音重視のやや変わった作品
道草屋の強みを継承したまま新しいことに挑戦してる作品です。

いのこは久しぶりに道草屋を訪れた主人公に癒されるひと時を提供しようと
得意のお茶を振る舞ったりお風呂場で体を綺麗にします。
そして終盤は偶然思いついた水中耳かきや昔話でもてなします。

しっかり者でマイペースな店員さんが顔なじみのお客を健全にお世話するシチュ
普段の道草屋よりも音の割合を高くして季節感を出す作り
湯船に耳を浸した状態で耳かきする珍しいサービス。
10年近く活動してるのに向上心を忘れないサークルさんの意気込みを感じる作品に仕上がってます。

中でも3番目は耳かき音声がこれだけ多く出てる状況なのに
おそらく初の試みをしてて創意に溢れてます。
お風呂場で耳かきするのは他だと「ミミアイブ!3」がありますけど水中ではないです。

「お風呂に入って耳かきするのは危険だし不衛生なんじゃないの?」と思う人がいるかもしれません。
でも私は思いついたことをとりあえずやってみるサークルさんの姿勢を高く評価してます。
現時点でも十分リアルですが、さらに良くなる余地も感じました。

改めて言いますけど普段の道草屋以上に会話量が少ないです。
だからいのこよりも音目当てで聴いたほうが満足できるでしょう。

以上を踏まえてサークルさんでは32本目の満点とさせていただきました。

CV:いのこ…箱河ノアさん 芹…雁庵うずめさん すずな…藤堂れんげさん すずしろ…三月さん
(後ろの3人は「2---ひまな時間」のみ登場)
総時間 2:41:32

オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点


体験版はこちらにあります

追記
作品自体の点数は9点。
161分で880円とコスパが良いので+1してあります。



サークル「チームランドセル」さんの同人音声作品(R-15指定)。

今回紹介する作品は、それぞれに違った魅力を持つ姉妹が
個別に、あるいは同時にクラスメイトの男子の耳をたっぷりお世話します。

2人のキャラを出しつつ優しい音をたっぷり鳴らすのが特徴で
姉は穏やかで悪戯好き、妹は奥手でややツンデレと属性を変え
会話を挟みながら耳かき、耳舐め、吐息、囁きをたっぷりやって癒しと軽い刺激を与えます。
姉妹に挟まれ弄ばれる日々
沙友理(姉 挿し絵右)、詩織(妹 挿し絵左)が耳かきや耳舐めをするお話。

「よく遊びに来てくれたね 実は君にはお願いがあってうちへ来てもらったんだ」
沙友理はトーンが低く穏やかな声のお姉さん。
自宅へやって来た主人公に詩織のことを話すと
彼が緊張してるようなのでひとまず耳かきでリラックスさせます。

本作品は裕福な家に生まれて優れた才能も持ってる姉妹が
彼におよそ140分間のちょっぴりエッチなサービスをします。
詩織は7歳の頃から自宅にずっと引きこもっており、沙友理はそのことを気にかけてました。
そこで中性的な容姿を持つ彼を詩織の家庭教師に招き
男性に慣れたり外へ出るためのリハビリをすることに決めます。

「なぁ 女性に恥をかかすのはよくないぞ さぁ 君の背中に当たってるものはなんだ?」
ストーリーだけを見るとやや重そうに感じますが雰囲気は至って穏やか。
沙友理は何かにつけて彼に悪戯するし、詩織も登場直後から密着して積極的に耳舐めします。
耳舐め、吐息、囁き声が非常に多く耳に微弱な振動を送り続けて耳をゾクゾクさせます。
最終パートでは川の音も流すなど癒しのパワーが強いです。

本編は全パート合わせて99分も耳舐めするし、詩織は最初から最後までずっと囁き声でしゃべります。
ただしR-15作品なのでそんなに激しい音は鳴らしません。
水分控えめのコリコリした音が大部分で、時折耳の穴へ舌を入れてるような音に変わります。

2人が役割分担しながらお世話するのもポイント。
沙友理は耳かき&吐息、詩織は囁き&耳舐めと住み分けができてます。
1人の時と2人の時が2パートずつあるなど、全体のバランスが取れてて総合力が高いです。
音と会話を楽しめるサービス
最初の「トラック1 お姉さんの耳かきボイス(約36分)」は沙友理の耳かき。
主人公に詩織のことを話しながら右耳→左耳の順で綺麗にします。

「決してメスの甘い匂いに惑わされるな 強い男は 決して女に支配などされてはならない」
彼女は彼のクラスメイトにあたりますがお姉さんのような態度で接します。
彼のことを「少年」と呼びながら大きなおっぱいを押しつけたり
耳かき中はちょっぴり艶めかしい吐息を漏らしてやんわり誘惑します。
彼の初心な反応を見て微笑むなど、年上の女性に弄ばれてる感覚が味わえます。

耳かきは「ぽりぽり」という乾燥した音を奥から手前へゆっくり掻き出すように動かします。
作中では明言されてませんが、音の感じから耳かき棒の可能性が高いです。
他の器具に切り替えることがない代わりに速度やリズムを適度に変えます。

効果音はシンプルなので彼女とイチャイチャする様子のほうが印象に残りました。
音重視だけどキャラにも力を入れてて世界観がしっかりしてます。
妹を任せても大丈夫か確認する意味合いもあるのでしょう。

続く2パート74分間は主に詩織が活躍します。
「トラック2 妹登場!姉のエッチな吐息と妹の耳なめのW攻め(約37分)」は右耳舐め+左吐息
「トラック3 妹と二人きりで耳舐め(約37分)」は詩織が1人で囁きながら耳舐めします。

詩織「分不相応なやつ そんなの 私が許さない 懲らしめてやる」
詩織は過去に人間関係で嫌な思いをしており、姉以外の他人に良い感情を持ってません。
だから彼に対しても姉から遠ざけようとする姿勢を見せます。
しかしコミュニケーション能力が皆無なせいで序盤から密着しながら責める正反対の行動を取ります。

若くして論文をいくつも書くほど優秀なのに性格はポンコツなのが詩織の魅力です。
言ってることとやってることが噛み合ってなくて和みます。
トラック2で耳舐めするのは詩織だけで、沙友理は吐息や会話を担当します。
一歩引いて妹の好きにさせるところに姉としての優しさを感じました。

それに対してトラック3は詩織の会話量が増えます。
引き続き素っ気ない態度で沙友理との関係を尋ねたり、過去に味わった苦い体験を語ります。
彼のことが本当に嫌いならこんなことは話さないし耳舐めもしません。
このままではいけないと自覚しており、無意識的にせよ彼に頼ろうとしてるのがわかります。

最後の「トラック4 川辺のダブル耳なめ(約31分)」は少し後のお話。
3人でキャンプ場に出かけて今度は両耳を同時に舐められます。

沙友理「私も詩織にならって 耳を舐めてみたぞ」
詩織「あなたなんて 私に舐められてれば十分」
妹に合わせて耳舐めを始める姉と、彼から姉を守ろうとする妹。
姉妹愛を描きながらちゅぱ音を時間いっぱい鳴らす本作品らしいサービスになってます。
バックで流れる川の音もリアルで他の3パートとは違う魅力を持ってます。
詩織が引きこもりから脱却できたことも含めて良い形で締めくくられてます。

実際に聴いた感想ですが、キャラ作りや多少のストーリー性もあるのが良かったです。
タイトルの印象からひたすら耳舐めや吐息を漏らすのだろうと思ってたら
詩織の引きこもりやコミュ障を解決することをテーマに掲げ
そこに耳かき、耳舐め、吐息、囁き、川の音といった癒しの要素を上手く組み合わせてます。

耳舐めの音が割と大人しいので、R-18の耳舐めを聴いてる人には物足りなく感じるかもしれません。
でもR-15作品ならこのあたりが限界だと思います。
2人が得意とするサービスも分かれててサークルさんなりに工夫されてるのがわかります。
キャラと音を両立してる作品
キャラ、音、シチュなどを上手くまとめてるボイスドラマ仕立てのASMR作品です。

沙友理は詩織が現在抱えてる問題を解決する手伝いを主人公にしてもらおうと
まずは事情を流しながら耳かきしたり軽く悪戯して心と体をほぐします。
そしてその後は自宅→キャンプ場の順で耳舐め、吐息、囁きをたっぷりやります。

違った個性を持つ姉妹が個別に、あるいは同時にちょっぴりエッチなサービスをするシチュ
姉は耳かきと吐息、妹は囁きと耳舐めを重点的にやるキャラを大事にした作り
癒しの音をたっぷり流しながら物語の背景を語り、解決に向けて進める展開。
耳かきや耳舐めをするだけの作品とは明確に違うことをアピールできるように仕上げてます。

中でも3番目は音と会話の存在感を同じくらいにしたうえで
詩織のことや心情を少しずつ掘り下げていくことを意識してます。
それでいてあまり暗さがないのは生活にまったく困っておらず
さらに詩織が優れた人物(たぶんギフテッド)で元々一般人とは相容れにくいのが影響してます。
沙友理をとても大事にしてるのも伝わってきますし、きっかけさえあれば立ち直れる材料が揃ってます。

音についてはR-15の制限下で最善を尽くしてると言えます。
耳かきの音がもうちょっと頑張って欲しいと思う以外は概ね満足です。
おまけで川の音と耳舐めだけが流れる音声も入ってますから安眠のお供に役立つでしょう。

CV:詩織…耳恋なかさん 沙友理…箱河ノアさん
総時間 4:21:34(本編…2:20:55 おまけ…2:00:39)

オススメ度
■■■■■■■■■□ 9点


体験版はこちらにあります

追記
2022年9月20日まで25%OFFの990円で販売されてます。
その場合の点数は10点です。



サークル「桃色CODE」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、優しくてしっかり者の店員さんが
遠路はるばるやって来たお客を健全なサービスでじっくり癒します。

季節感を出しながら彼女が得意とする散髪を長めにやるのが特徴で
花火、風鈴、セミなど夏にちなんだ効果音や環境音をいくつも盛り込み
さらに炭酸を使うシーンを複数用意して没入感と清涼感を与えます。
暑い夏を音で涼しく
道草屋の店員すずなが散髪、ヘッドスパ、耳かきをするお話。

「旦那様 こんばんは お久しぶりです」
すずなは明るくて素朴な声の女の子。
ある日の夜、バスに乗って道草屋の近くまでやって来た主人公を迎えると
腕や首筋に虫よけスプレーをかけてから案内します。

本作品は道草屋メンバーの中でも一際真面目な性格をしてる彼女が
何度もお世話してる彼をおよそ140分に渡ってじっくりもてなします。
夜の小道、barberすずな・夏の和室編、barberすずな・炭酸スパすーぱーと3つのシーンに分かれており
それぞれでやることを変えながら効果音や環境音を組み合わせてリアルに表現します。

今作は夏のお話ということでこの時期に合った音を中心に据えてます。
祭りでやる大きなものじゃなく、お店で買えるタイプの打ち上げ花火を眺めたり
セミの声や風鈴の音を鳴らしながら涼しさを感じるサービスをします。
暑い印象の音ばかりだと落ち着けないので、風情や静けさといった別方向の音をよく使います。

タイトル通り炭酸を使ったサービスが充実してるのも大きな特徴です。
主に最後のシーンでヘッドスパ、髭剃り、マッサージ、トリートメントが立て続けに出てきます。
同じ炭酸でも個体、液体、泡と質感を変えてそれぞれに合った爽やかな音を鳴らしてました。
アイスを食べるシーンもあったりと、聴いててスッキリするように上手く調整されてます。

総時間が長めなのでセリフも結構入ってますが
サービス中は無言なことのほうが多いですからASMR系の作品だと思います。
彼女たちの何気ない会話も場を和ませる重要な役割を果たします。
暑さでバテてるのか普段よりもだらっとしてる印象を受けました。
散髪&ヘッドスパ重視の爽やかなサービス
最初の「1-夜の小道(約35分)」は主人公が道草屋に到着する前のお話。
普段よりも遅い時間に最寄りのバス停へ到着し、歩いてたところをすずなが迎えに来て合流します。
そして途中でたまたまやってた花火を眺めたり炭酸飲料を飲んで涼みます。

芹「ほんとに誰もいないですからねー どっちを見ても暗がりばっかりで もう人よりお化けのほうが多そうですよ」
すずな「そういうのはいないです この時代には絶滅しました」
ここは道草屋の店主である芹が同行してるので2人の掛け合いを楽しむことができます。
冗談を言ったり子供っぽく振る舞う芹にすずなが突っ込みを入れることが多く
暗くて静かな夜とは違う明るい空気が漂ってます。
環境音は虫やカエルの鳴き声が中心になってて割と控えめです。

花火のシーンは「ぱぁん」というクリアな破裂音が散発的に鳴ります。
大きな打ち上げ花火よりも音が軽い代わりに位置が近いです。
線香花火や手で持つ棒状の花火とも違ってて音選びが巧みに感じました。
道草屋は花火が出てくる過去作がいくつかあるので、それらと被らないように気を配ってます。

続く「2-barberすずな・夏の和室編(約41分)」は翌朝のお話。
すずなが最も得意としてる散髪で彼の髪と心をスッキリさせます。
ちなみに本作品は頭のケアにおよそ70分もかけてます。

「朝からセミは元気ですね セミも暑いから 木から離れないんでしょうか」
夏に関する雑談や気配りする言葉をかけながら
霧吹きで髪を湿らせる、2種類のハサミを使い分けて整える
軽く部屋を掃除してからシャンプーをかけるなどプロらしい流れるような手つきで進めます。

すずなは過去作で何度も散髪をやってますからハサミさばきも軽快です。
通常のハサミはシャクシャク、すきバサミはサクサクとやや質感の違う金属音を
頭全体へゆっくりスライドさせる感じに動かしてました。
散髪中に歌を披露するところにも心の余裕が窺えます。
カランコロンという竹風鈴の音も時折鳴っててこの空間を音と会話で見事に表現してます。

そして最後の「3-barberすずな・炭酸スパすーぱー(約65分)」では
本作品の持ち味となる炭酸を使ったサービスが続々登場します。

洗面台に水を浸してから炭酸タブレットを投入し
そこに頭を浸して音を楽しみながら髪と頭皮を綺麗にします。
他にも泡をその場で作ってからする髭剃り、剃り跡を炭酸水で綺麗にするマッサージ
ムース状のトリートメントを髪全体に多めにつけるサービスなど泡尽くしの内容です。

炭酸はしばらく経つと抜けてしまうので
タブレットを途中で追加したりトリートメントを再度吹きかける動作を挟んでありました。
炭酸水はシュワシュワ、炭酸入りトリートメントはパチパチと違った音が鳴っててどちらも爽やかです。

いのこ「いいですなーそれ」
すずな「涼しいですよ」
またここからは後輩店員にあたるいのこが加わりすずなと雑談します。
彼女は一緒に何かをするのではなく、近くで寛ぎながら時折会話する友達っぽい位置づけです。
いのこのほうが年上だからなのでしょうけど、すずなが丁寧語で相手するのが印象的でした。
何気ない会話を通じて彼女の真面目さや礼儀正しさを表現してます。

このシーンがやはり本作品における一番の聴きどころだと思います。
時間が最も長い、炭酸を使ったサービスが充実してる、雑談による雰囲気作りもバッチリと
個性をしっかり持たせたうえで癒されるように作られてます。
耳かきは左右合わせて20分程度ですから、散髪やヘッドスパのほうがずっと存在感は大きいです。

このように、多種多様かつリアルな音とゆるーい会話を組み合わせた夏らしい物語が繰り広げられてます。
自然と引き込まれる作品
道草屋の世界に入り込んだような気分が味わえる優れたASMR系作品です。

すずなは暑い日にわざわざ道草屋まで来てくれた主人公を満足させようと
最寄りのバス停まで出かけて案内しながら雑談したり花火を見て楽しみます。
そして翌日は比較的涼しい時間に散髪、ヘッドスパ、耳かきをじっくりやって癒します。

気配り上手で散髪の腕もある店員さんが夏の日に様々なサービスをするノーマル向けのシチュ
シーンごとにやることを変えながら季節感のある音を鳴らして没入させる作り
水や炭酸にまつわるサービスを中心に据えて涼しさを与える演出。
キャラ、音、世界観のすべてがしっかりしてる総合力の高い作品に仕上がってます。

中でも3番目は耳かきの割合を普段よりも落とす代わりに散髪やヘッドスパを強化し
さらに炭酸というテーマも設けて幅広く表現する非凡なところを見せてくれます。
同じ炭酸を使うサービスでもパートによって音を使い分けてるのが素晴らしいです。
シュワシュワ、パチパチした音も耳に心地よく夏の暑さを軽減してくれます。

すずな「屋台が欲しくなりますね」
芹「イカ焼きとかねー あとあのー…炭酸?」
あとは芹やいのこといった砕けたキャラを登場させることで、すずなとの対比を鮮明にしようとしてます。
彼女が格別お堅い性格をしてるのではなくそれが自然体なのだと思います。
一対一の時も普通に話しますから変化をつけるための工夫と見るのが妥当です。

以上を踏まえてサークルさんでは28本目の満点とさせていただきました。

CV:すずな…藤堂れんげさん 芹…雁庵うずめさん いのこ…箱河ノアさん
総時間 2:22:27

オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点


体験版はこちらにあります



サークル「桃色CODE」さんの同人音声作品。

今回紹介する作品は、上品で落ち着いてるけど可愛いところもある店員さんが
遠路はるばるやって来た常連客を昼から夜にかけてのんびりもてなします。

最初はコーヒーを淹れる音、ネジを巻く音、ノスタルジックな音楽といった日常に関するもの
次は耳にクリームを塗ったりお掃除するお店のサービスに関するものと
シーンによってサービスと音の構成を変えながら癒したり興奮させるのが特徴です。
エッチ以外は2人で会話やお世話をするので1人の時よりも賑やかに感じるでしょう。
寒い日を道草屋で暖かく
道草屋の店員はこべらや芹が3つのシチュでお世話するお話。

「お散歩にでも行かれるのですか?」
はこべらは丁寧語で話す上品な声のお姉さん。
休憩室の前を通りがかった主人公に声をかけると、中へ案内してからコーヒーを淹れ始めます。

本作品は年末から年始にかけての寒い時期を暖かく過ごしてもらおうと
彼女がおよそ140分に渡って癒しとエッチなサービスをします。
「おこたと時計とごはんの支度」「はこ芹さんとちょっと寝耳かき」「お風呂場のえんまさま」と
全編を大きく3つに分けそれぞれで方向性を変えながら色んな音を鳴らします。

例えば最初のシーンははこべらが時計の修理、芹は栗の皮むきをしてるので
左から機械をいじる音やネジを巻く音、右からはジャリジャリと皮を剥く音やボウルの音が鳴ります。
そして正面は昔の音楽やコーヒーに使うお湯の沸く音が流れます。

同時に鳴らす音の種類が多い、それらの位置や距離を変えて立体感を出す
さらに音の質感も非常に優しくてリアルなど、道草屋にいる気分が味わえるように作られてます。
時間が長いのでセリフもそれなりに入ってますが間隔を空けて音を聴きやすくしてます。
たぶんこれらの音を聴いてるだけでも癒しや眠気を感じるでしょう。

芹「正直 私はあんまりこだわりないんですけどね これが豆から淹れろとうるさいもので」
はこべら「豆のほうが美味しいです」
最中に交わされる様々な会話も場を和ませるのに役立ってます。
タイトル通りはこべらをメインヒロインに据えたうえでふたつのシーンに芹も登場させ
何気ない掛け合いを挟むことで2人の魅力を引き出します。

また耳かきする時は左がはこべら、右は芹と分担してお掃除します。

最近の道草屋は複数の店員を同時に出演させることが多いです。
6作目になると一対一のスタイルを維持した場合、過去作と内容が被る可能性があるので
常に新しいことに挑戦するサークルさんの気風から自然とこうなったのだと思います。
一部ですずなやいのこが出てくるシーンもあったりして割と賑やかです。
時間がゆっくり流れていく感覚
一番最初の「おこたと時計とごはんの支度(約46分)」は音に包まれながら寛ぐシーン。
はこべらが主人公を道草屋の休憩室へ招き入れ、そこで雑談しながら目の前の仕事を片付けます。

芹「お客さんも気をつけてくださいね 隙を見せるとすぐですから」
はこべら「大切なお得意様ですから 優しく優しくしてますよ ねぇ?」
はこべらは時計の掃除、芹は栗の皮むきをしてますがそれほど急いでる様子はありません。
主人公に話しかけたり2人で話しながら手を動かしてのんびり進めます。
そしてコーヒーが出来上がるとそれを飲んで一息つきます。
彼女たちの掛け合いもテンポが良くて仲の良さが自然と伝わってきます。

このシーンは主人公に対して何かをすることはありません。
コーヒーを用意する以外は仕事をこなしながらのんびり過ごして心を温めます。
ストーブと思しき稼働音や昔の音楽も流れていてレトロな印象を受けました。
お店なのにお店らしくないことをするのが道草屋の面白いところです。

次の「はこ芹さんとちょっと寝耳かき(約46分)」でするのは耳かき。
前のシーンから少し後、仕事を片付け手を洗ったはこべらが戻ってきて左耳をお世話します。
そしてしばらく経つと芹も加わって右耳を綺麗にします。
使用するのは耳かき棒と綿棒で体勢は膝枕じゃなく寝ながらやってます。

耳かき棒は「ぞすっ」という乾いた滑らかな音が使われており
奥から手前へ掻き出すようにゆっくり動きます。
そして綿棒は洗浄液に浸したものを使うので通常よりもやや湿った摩擦音を鳴らします。
どちらも音が優しくて聴けば聴くほど心が落ち着きます。

芹「なんか変な感じですねー この感じ 妙に馴染んでるのが なーんとも」
はこべら「もう長いですからね」
そしてここでも2人の会話が別の癒しを与えます。
主人公は過去に何度もはこべらを指名してるのですっかり仲良しです。
彼女もそれを芹に堂々と教えて彼を特別扱いします。
恋愛感情よりも友達に近い感覚じゃないかなと。
芹が耳かきをしてる間はみかんを食べる子供っぽいところも見せてくれます。

このふたつのシーンは音と会話のバランスが一番の魅力だと思います。
音のほうが量と種類は多いですけど、登場人物を2人に増やすことで
主人公に話しかけるのとは違うセリフを随所で挟みます。
耳かき中も音の邪魔にならない程度に話しますから安眠よりも癒し重視の作りです。
何をしてるか実況することはほとんどなく、世間話を中心に据えて自然さを出してました。
さり気なく責めるエッチ
エッチシーンは3パート27分間。
プレイはキス、耳舐め、手コキ、乳首舐めです。
手コキの際に効果音が鳴ります(鳴らないバージョンは入ってません)。

「いちご色の舌の味は 普段の舌と変わらない、と結論付けたでしょう? 本当ですか?」
耳かきを終えて主人公と一緒にお風呂へ入ったはこべらは
唐突に素朴な疑問を投げかけ、それを確かめようと彼にキスします。

エッチは終始彼女が責め続けます。
一番最初の「2-いちごみるくの舌の味(約11分)」は雰囲気作りをするパート。
彼女のほうからキスを始めて彼の舌の味を確かめ
その後に今度はいちご味の飴を舐めさせたままキスして先ほどとの違いを確かめます。
エッチな描写がある「お風呂場のえんまさま」だけははこべらが1人でお世話します。

「タオル 不自然に浮いてらっしゃいますので はだけないよう押さえて差し上げますね」
道草屋は風俗店じゃないので基本的にエッチはNGです。
それを踏まえて彼女は偶然そうなったことを装いながら彼を責め続けます。
最初のキスも口実を設けてますし、おちんちんの勃起を確認したら押さえる名目で優しく握ります。

シリーズの過去作と同じく淫語は一切出てきません。
彼女の思わせぶりなセリフとリアルな音を組み合わせてこっそり気持ちよくします。
音に強いサークルさんだからこそできる独特なプレイスタイルです。

続く2パート16分間は射精に向けて追い込みます。
「3-100を数えましょう(約5分)」は数字を数えながら左耳とおちんちんを同時に責め
「4-お風呂場のえんまさま(約11分)」はキスや乳首舐め+手コキに変わります。

「今は…まだ8つくらいだったと思うのですが まだまだ続けないと上がれませんね」
ここでは普段よりも若干意地悪に振る舞って彼を喜ばせます。
100まで数えたら終わりにするのにわざと数字を忘れて責める時間を延ばしたり
「公共の場だから汚しちゃダメですよ」と言って射精のタイミングを遅らせます。
そして中央やや下からぐちゅぐちゅと泡立った水音をリズミカルに鳴らします。

前のシーンと同じく実況をしないのでややイメージしにくいところもありますが
音に明確な違いを持たせて何をしてるかだいたいわかるようにしてます。
残り10カウントをきちんと数えてくれるので射精のタイミングは合わせやすいです。
時間も十分にありますし1回抜くくらいならいけるでしょう。

このように、ストレートな描写をわざと避けてさり気なく責める音重視のエッチが繰り広げられてます。
賑やかで落ち着いてる作品
心と体の寒さを和らげてくれる温かみを持った作品です。

はこべらは遠路はるばる道草屋へやって来た主人公に満足してもらおうと
昼間は休憩室での雑談や芹と協力しての耳かきで純粋な癒しを与えます。
そして夜は2人きりになれる場所でこっそりエッチして性欲解消のお手伝いもします。

上品でサービス精神旺盛な店員さんと冬の日をまったり過ごすノーマル向けのシチュ
リアルな効果音と環境音を組み合わせて道草屋にいる気分に浸らせてくれるASMR系の作り
これらの最中に交わされる他愛もない会話の数々。
音声を通じて心がぽかぽかになるよう作品を組み立ててます。

中でも音は過去作と同じくどれも最高品質で素晴らしいです。
以前に比べて今の同人音声は音の良い作品が増えてきましたけど
そんな状況でも道草屋シリーズは頭ふたつくらい抜きん出てます。
ひとつひとつのレベルが高く、それらを違和感なく共存させてるのが大きいです。

ループして聴けるように音だけを入れたパートもありますし
この業界でASMRが流行する前から音に力を入れてたサークルさんの貫禄が窺えます。
各シーンを45分程度に収めて聴きやすくする配慮がされてるのも良いです。

射精シーンは1回。
くちゅ音とちゅぱ音そこそこ、淫語と喘ぎ声はありません。

146分で880円ならコスパもかなり良いと言えます。
以上を踏まえてサークルさんでは26本目の満点とさせていただきました。

CV:はこべら…琴香さん 芹…雁庵うずめさん すずな…藤堂れんげさん いのこ…箱河ノアさん
総時間 2:25:56(予約電話…4:34 おこたと時計とごはんの支度…46:29 はこ芹さんとちょっと寝耳かき…45:48 お風呂場のえんまさま…49:05)

オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点


体験版はこちらにあります



サークル「桃色CODE」さんの同人音声作品(R-15指定)。

今回紹介する作品は、良い意味で店員っぽくないマイペースな女の子が
遠路はるばるやって来たお客を3つの手段でもてなします。

夏らしさを出しながら音と会話で癒すのが特徴で
セミの声、スイカを食べる音、怪談など両方に季節感を持たせ
シーンごとに異なるサービスをしながら何気ない会話も挟んで緩い雰囲気を作ります。
暑い季節に田舎でのんびり
道草屋の店員「稲」と「芹」が昼間から夜にかけてサービスするお話。

「はーい はいはいはい いらっしゃいませ お待ちしておりました」
芹は明るくて上品な声の女性。
とある夏の日、道草屋を訪れた主人公を急いで迎えると
部屋へ案内しながら軽く世間話します。

本作品は店員よりも友達っぽい態度と距離感で接してくる稲が
道草屋の店主にあたる芹と協力しておよそ180分の癒しを提供します。
「何でもない日の夏休み」「芹さんの納涼怪談」「稲さんと耳そうじ」と全編を大きく3つのシーンに分け
それぞれで時間帯とメインのサービスを切り替えながらリアルな音をたっぷり鳴らします。

道草屋シリーズではタイトルに名前がついてるキャラがメインヒロインを務めますけど
今回は珍しく稲の登場シーンを多くしたうえで芹にも活躍の場を与えてます。
具体的には2番目の怪談は芹が語り手を担当し、稲は彼と一緒にそれを聞く側にまわります。
また最初のシーンでも来店時の挨拶や飲食物の配膳は芹がやってます。

前作「道草屋-夏の日。」に入ってるテキストでサークルさんが
「次回は稲か芹」とおっしゃってましたから今作でそれを融合させたのだと思います。
芹が得意にしてる怪談は夏にやるのが一番なのでこういう形になったのでしょう。

稲「バス停の看板 お店の前に置いてくれませんかねー 汗だく」
今作の稲も今まで通りマイペース。
彼が来店した時は入浴中だったことを告げて応対できなかったことを謝り
それから横着なことを言って場を和ませます。
縁側で2人一緒にトウモロコシを食べたり、終盤の耳かきは添い寝でやるなど
道草屋の他の店員よりも砕けた態度で接することが多いです。

サービスについては足水を楽しみながらのASMR、怪談、耳かきと
セリフや音のバランスを状況によって変えながら両者を高い水準でお届けします。
音は以前から優れてるので抜群に癒されますし、セリフも稲とするのほほんとした会話と
芹のちょっぴりスリルを与えるお話がギャップを生み出してます。

全編を通じてセリフを区切りながらゆっくりのんびり話すおかげで
効果音や環境音を聴きやすく上手い形で共存できてます。
セミの声やスイカを食べる音など夏らしさを感じる要素もありますし
他の道草屋シリーズと同じく隙のない作品に仕上がってます。
ゆっくり時間が流れていくサービス
最初の「何でもない日の夏休み(約44分)」は午後あたりのお話。
道草屋に到着した主人公を芹が迎えて案内し、5分くらい後で稲に代わって縁側で寛ぎます。

「ここ 人差し指と 親指の付け根を押すんですよ んっ」
「さっきもいできたんですよ これ モロコシは鮮度が命ですからね」

暑い夏を乗り切るために彼へ汗が収まるツボを教えたり
つい先ほど収穫してきたトウモロコシを振る舞うなど
このシーンは稲の魅力を引き出すことに力を入れてます。
彼女の実家は農家ですから農作物に関する知識は深そうです。

やることは桶に入った水に足を浸しながらしゃべったり食べるだけなんですけど
キャラを活かした会話とリアルで多彩な音のおかげできちんとサービスになってます。
トウモロコシとスイカで食べる音がきちんと違うところにこだわりを感じました。
主人公が食べる時は軽い振動も加わって実際に食べてる感覚に近いです。

またシーンの後半からはASMR色が強くなります。
セミの声、麦茶のグラスに入った氷がぶつかる音、飲食する時の咀嚼音
そして漫画を読んでる時に鳴るページをめくる音と日常に関するものばかりで和みます。

続く「芹さんの納涼怪談(約73分)」は芹が活躍するシーン。
その日の夜、稲と一緒に別の部屋へ案内されて3つのお話を楽しみます。

芹「お客様 もう何度かこのあたりはいらしてますよね? でしたら1度くらいはお聞きになってるかもしれませんが 大井さんってご存じですか?」
大井さん、子供の頃の視点、一人隠れんぼとテーマを変えながら
普段よりも抑えた声でゆっくり丁寧に語ります。
内容をバラしたらつまらないでしょうからここでは伏せますけど
ものすごく怖いタイプのお話ではなく、多少そわそわするあたりに調整されてました。

この中で一番怖いのは一人隠れんぼでしょうね。
音声ならではの演出で物語に臨場感を与えてます。
ちなみにここでは同じく道草屋で働いてる「いのこ」と「はこべら」も登場してるようですが
完全な裏方に回ってるため普通に話すことはありません。

最後の「稲さんと耳そうじ(約69分)」は寝る前にする耳かき。
部屋に戻って最初のシーンとは違うツボを押したり甘噛みを挟んでから
左耳→右耳の順に耳かき棒と消毒液つきの綿棒で綺麗にします。
ファイル名は右耳→左耳になってますけど音声は順番が逆でした。

「もう旦那さんくらいにしか(甘噛み)しないんで やり方忘れますねぇ」
もうシリーズ4作目ということで2人は友達に近い仲になってます。
だから彼女のほうから彼の上に乗って耳を舐めるちょっぴり大胆なシーンも登場します。
上のセリフも彼女なりに信頼の気持ちを表してるのでしょう。
彼にしかやらないのなら彼専用の特別サービスになります。

本題の耳かきはおよそ34分かけてゆっくり丁寧にやります。
膝枕ではなく彼女も一緒に横になってする独自のスタイルを取り
耳かきは「ずすっ」という細くて乾いた音、綿棒は耳かき棒よりも広くて柔らかい音を鳴らします。
取れた耳垢をティッシュで処理するような音も入ってたりと
実況のセリフはほとんど挟まずに音だけでサービスの一部始終を表現します。

最中の会話も量が少なく、する時も他愛のない話題が中心になってます。
彼がもう眠そうになってるからそれを妨げない耳かきを心がけてました。
控えめな音量で鳴る虫の声も相まって静かで落ち着いたひと時が味わえます。

このように、癒しながら夏の中にある涼も提供する高品質なサービスが繰り広げられてます。
夏らしさで癒す作品
キャラ、セリフ、音、サービスを違和感なく共存させてる総合力の高い作品です。

稲と芹は暑い中わざわざ道草屋までやって来た主人公を満足させようと
まずは足水やスイカといった涼しいもので火照った体を冷まします。
そして夜は怪談で背筋をゾクゾクさせ、最後に耳かきでホッとさせます。

のんびりした性格の店員が店主と協力して癒す普段とはやや違う展開
様々な要素を組み合わせて夏らしさを演出する季節感のある作り
これらの最中に鳴るリアルで優しい音の数々。
サークルさんがこれまで培ってきたものを総動員して物語を作り上げてます。

中でも1番目は既存のルールを多少破ってて意外でした。
でも稲がお世話するシーンが一番長いのは確かですし
彼女らしい会話とサービスも色々あって雰囲気はきっちりできてます。
彼女と一緒に怪談を楽しむのも2人をできるだけ同じ立場に置きたかったからなのかなと。

あとは過去作に引き続き音が大変優れてます。
同じセミでも複数の鳴き声が混ざってますし、普段より大きく聞こえるシーンもあります。
花火みたいに派手な音はありませんが、素朴な音をいくつも組み合わせて深みを出してました。

以上を踏まえてサークルさんでは25本目の満点とさせていただきました。

CV:稲…真宮ひいろさん 芹…雁庵うずめさん いのこ…箱河ノアさん はこべら…琴香さん
総時間 3:04:21

オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点


体験版はこちらにあります



サークル「桃色CODE」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、夏の日に道草屋の休憩室で寛いでるお客が
そこでラムネを飲みながら店員たちの話に耳を傾ける様子を彼の視点で楽しみます。

彼女たちが聴き手に直接話しかけるシーンが一切ないのが最大の特徴で
シーンによって登場人物を割と頻繁に変えながら
遠くからややこもった声で何気ない会話をして日常感を出します。
バックで流れる夏にまつわる様々な音にも癒しを感じるでしょう。
夏の日を道草屋でのんびりと
道草屋の休憩室でごろごろするお話。

いのこ「こんちーっす」
芹「あ、いらっしゃーい」
夏の日の昼間、主人公がラムネを飲みながら寛いでると
すぐ隣の部屋で道草屋の店員たちが雑談を始めます。

本作品は道草屋の本編ではなくミニ音声っぽい作品。
道草屋を訪れた彼が昼頃に休憩してたところへ
同じく休憩中の彼女たちがあれこれ話してる様子をこっそり聴きます。

「01-夏の日」「02-夏の日」は総勢5名の店員が代わる代わる登場する賑やかなお話
「03-風鈴、蝉とボンボン時計」はそれらが終わり環境音だけが流れる、といった具合に
シーンによって内容が大きく変わります。

道草屋シリーズでは必ずタイトルにメインヒロインの名前が入ってるのですが
今作では珍しくそれがありません。
ただし彼女たちの会話はすずなが偶然捕まえたカブトムシの話題が中心になっており
出演時間もすずな>はこべら>芹=稲=いのことなってます。

すずな「出かけるんですか?」
稲「田んぼ水入れにねぇ」

道草屋に来てる客がたぶん彼1人だからでしょうけど
オフの時の彼女たちは伸び伸びとした表情を見せてくれます。
芹といのこは車やバイクに乗ってカブトムシ用の道具を探しに出かけ
稲はお店にふらりと来てアイスを食べたら実家の田んぼ仕事を手伝いに戻ります。

お客を直接お世話してる時はどうしても接客モードになるので
本作品は普段の彼女たちがどんな生活を送ってるかを中心に描いてます。
声の位置がやや遠く声も若干こもってますから、無理にセリフを全部聴こうとせず
ぼーっとしながら聞き流すほうが落ち着けると思います。

従来の道草屋と変わらない部分ももちろんあります。
物語の開始直後から蝉の鳴き声や部屋にある時計の音が鳴り始め
他にも風鈴、ラムネを注いだり飲む音、中盤以降は鳥の鳴き声など
夏を感じさせる音を数多く用意し、それらを組み合わせてお店にいる雰囲気を出します。

蝉の声が多いので暑苦しく感じる人がいるかもしれませんが
風鈴やラムネといった涼を感じる音がそれをある程度中和してます。
最後の03パートはセリフが一切ないので読書や睡眠のお供に聴くのもいいでしょう。

店員たちのやり取りを隣の部屋から聴く珍しいスタイルと季節を感じる音の数々。
シリーズに元からあるものとなかったものを融合させたほのぼのしてる作品です。
音と会話が織りなす癒しの空間
最初の2パート24分間は店員たちが登場するシーン。
「01-夏の日」はすずな、はこべら、芹、いのこ
「02-夏の日」はすずな、稲、はこべら、芹、いのこが夏らしい雑談をします。

稲「寝てた?」
彼女たちは主人公がすぐ隣の部屋にいることに気づいてないようで
普段よりも砕けた口調で色んなことを話します。
カブトムシの飼い方や好きな食べ物、稲の家で管理してる田んぼのこと
夕飯のメニューなど他愛もない話題が中心です。

各パートの登場人物は多めですけどずっといるわけではありません。
すずな以外のメンバーは代わる代わる登場することが多いです。
例えば01パートのいのこはカブトムシの話を聞いたらすぐさまバイクで出かけますし
芹も車に乗って外へ行くのですずなとはこべらの会話が中心となります。

そして彼女たちの会話がひと段落したところで彼がラムネを飲む音が入ります。
ビンの中にあるビー玉が転がる音やシュワシュワした炭酸の音に爽快感を覚えるでしょう。
道草屋シリーズの売りである「総合力の高さ」が今作でもしっかり発揮されてます。

最後の「03-風鈴、蝉とボンボン時計」は一転して静かなパート(約21分)。
彼女たちが休憩を終えていなくなった後、彼が休憩室で1人寛ぎます。
蝉の声、風鈴、時計といった背景音のみで構成されてるおかげで耳に優しく
セリフが一切入らないのも相まってぼーっとするのに最適です。

同じ音だけでは単調だとサークルさんが思われたのか
途中から別の音が加わって時間の流れを演出してました。
このパートはループ可の作りになってるので作業用BGMとしても役立ちます。

このように、タイトルの「夏の日」をふたつの視点で描いた質の高いサービスが繰り広げられてます。
ぼーっと聞ける作品
主人公が物語に直接絡まない変わった趣向の作品です。

道草屋の店員5名は夏の休憩時間を楽しく過ごそうと
すずなが捕まえたカブトムシを中心に色んな話をします。
そして主人公はその様子に耳を傾けながらラムネを飲んでのんびり過ごします。

店員たちの日常をこっそり楽しむ同人音声でもあまり見かけないシチュ
総勢5人の店員が代わる代わる登場して会話を楽しむ豪華な作り
夏を感じさせるリアルで優しい音の数々。
シリーズが元々重視してる季節感を大事にしながらよりASMR色の強い作品に仕上げてます。

道草屋は元々こういう演出を好む傾向があります。
以前の作品でも他の店員が遠くで作業する声や音をこっそり流してますし
【夏休み耳かき】道草屋-すずな【散髪炭酸ヘッドスパ!●夏休み花火大会●みみかき日記】」では
主人公と3人の店員を2人ずつの組に分け、普通に会話しながら他の2人の会話を聞くシーンが登場します。

ただし、今作では登場人物の数を従来よりも増やしてることや
声の聞こえ方を変えてるといった違いも見られます。
ウィルスの影響で通常の録音ができなかったからというのが大きいのでしょうけど
今後の作品に向けた実験の意味合いもありそうです。

本腰で聴いても片手間で聴いても格別な癒しが得られる作品です。
45分で110円とコスパも抜群ですから、興味を持った方は是非お聴きください。

CV:すずな…藤堂れんげさん いのこ…箱河ノアさん 芹…雁庵うずめさん はこべら…琴香さん 稲…真宮ひいろさん
総時間 45:34

オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点


体験版はこちらにあります



サークル「桃色CODE」さんの同人音声作品(R-15指定)。

今回紹介する作品は、言葉遣いは丁寧だけど性格はとっても気さくな店員さんが
年明け早々に道草屋へやって来たお客を色んなサービスでもてなします。

序盤は暖かい部屋でお茶を点てたりお祓いして今年の幸運を祈願し
中盤以降は庭で焚き火を楽しみながら会話、おやつ、耳かきを楽しむといった具合に
季節感を出しつつ心と体を温める没入感の高い物語が繰り広げられてます。
道草屋で新年をのんびりと
道草屋の店員「いのこ」が昼間から夜にかけて癒すお話。

「こちらでございますよ 今日もお寒うございますね」
いのこは丁寧語で話す元気な声の女の子。
お客に新年の挨拶をし暖かい部屋へ案内すると
そこへ移動しながら世間話や里山体験のことを話します。

本作品は慌ただしい年末年始を終え落ち着いてきた時期に
彼女が遠路はるばる訪れた彼を180分近くに渡ってたっぷりお世話します。
新年初茶釜、カチカチ焚き火体験、焚き火と星と耳掃除、と全編を3つのシーンに分け
それぞれでやることを切り替えながら心身をバランスよく癒します。

道草屋シリーズと言えば抜群にリアルな効果音と環境音で有名です。
今作もその例に漏れず全編を通じて様々な音が登場し耳を楽しませてくれます。

例えば冒頭シーンはバックで正月らしい和風の音楽が控えめな音量で流れ
お店の戸を開ける音、部屋まで移動する時の足音、鉄瓶に入ったお湯が沸く音など
複数の音を違和感なく組み合わせてその場の様子を表現します。
総時間が長いのでいのこのセリフもそれなりに入りますが
全体で見れば3:7くらいの割合で音のほうが優勢です。

今作は中盤以降から彼女や他の店員にあたるすずなと焚き火を楽しむため
2時間近くに渡って火がぱちぱちと優しく燃える音が流れ続けます。
この音を聴いてるだけでも自然と心が緩んでくるでしょう。
そこに彼女たちの会話やサービスが加わればなおさらです。

「お、聞きましたよお客様 お客様もお目が高い 焚き火でございますよ 里山体験」
彼女については「のんびりしてるけど気配り上手なキャラ」と呼ぶのがしっくりきます。
今回のサービスのテーマを里山体験に設定し、彼に喜んでもらおうと色んな準備を事前に整えます。
そして開始後は助手を務めるすずなと協力して様々な癒しを提供します。

定番の耳かきやマッサージはもちろん、彼女固有のサービスもあったりして内容は豊富です。
セリフ重視と音重視のパートが両方用意されてるおかげで
ASMR系作品によくあるキャラの薄さは特に感じません。
のほほんとしてるようでやることはきっちりやるプロ意識が随所に窺えます。

道草屋シリーズは以前から総合力の高さを売りにしてますし
その長所を受け継いだうえで季節感や彼女らしさが出るようにバッチリ調整してます。
道草屋にいる気分に浸りながら
一番最初の「1-新年初茶釜」はおよそ48分間。
お店の玄関で軽い挨拶をしてから部屋へ案内し、そこでいのこが得意とする抹茶を振る舞います。

最初は薄め、次は濃いめと二段構えにしたうえで
茶碗に一度お湯を注いで温めてから捨てる、茶杓を使って抹茶をすくう
もう一度お湯を入れて茶筅でしゃかしゃかかき混ぜるといった一連の動作をほぼ音だけで表現します。
茶入れの蓋を閉じる音まで入っており本当に芸が細かいです。

「濃茶は泡立てず 練るようにゆっくりしゃかしゃかしていると だんだんお茶がつやつやになってゆくのでございます」
合間に軽い説明が入ることもありますが、やることひとつひとつにそうするわけではありません。
基本的には音だけで楽しんでもらい、両者の違いがわかりにくい部分だけフォローします。
お茶を飲む際にざらついた摩擦音がほんの少し鳴ってたのを見ると
現実世界の茶道と同じく手に持った茶碗を軽く回してるのかもしれませんね。
本作品の武器である音の良さが早速発揮されてます。

その次に始まる願掛けは季節感を意識したサービス。
おおぬさ(神主が持ってるお祓い棒)で厄を取り除き、鈴を鳴らして今年一年の福を呼び込みます。
またこのへんから店の外で他の店員が薪を割る音も聞こえ始めます。

「思ったより本格的でございました? ふっふっふ 使い方も神主のじっちゃん仕込みでございますよ」
季節柄とりあえずやっておくのかなと思いきや
彼女は神社で働いたことがあるので結構本格的な内容です。
祓詞を述べてから道具を左右へゆっくり振ってそれらしさを出してます。
お茶を飲むのと合わせて和風情緒のある落ち着いたサービスでした。

続く「2-カチカチ焚き火体験」はもうひとつの柱である焚き火が始まります(約53分)。
夕食を終え日がすっかり沈んだ後、お店の外で絨毯を敷き
すずなを加えた3人で雑談、マッサージ、昔話、おやつを楽しみます。

いのこ「さて助手さん これは何でしょう?」
すずな「鉄の棒?」
そしてここからは2人の掛け合いが場を盛り上げます。
今回はいのこがメインヒロインなのですずなは彼女よりも一歩引いた態度を取り
引き続き色んな音を鳴らしながら実況や他愛もない会話を続けます。
冬の外だと寒い印象がありますが、バックで流れる焚き火のおかげでむしろ暖かさを感じました。

いのこ「ぽんぽっこぽんぽん ぽんぽー」
ここで最も長い時間を割いてるのは昔話。
彼らのすぐそばにある焚き火と狸を組み合わせたお馴染みのお話が登場します。
普通に話すだけでなく、状況に応じて効果音を鳴らすのが本作品らしいなと。
特に火が体の真後ろ至近距離で燃えるシーンは非常にリアルで驚きました。

桃色CODEさんはマイクをお風呂に沈めたことがあるそうですから
今回もそれと同じく思い切ったやり方で録音されたのかもしれません。
こういう音は初めて聴きました。

最後の「3-焚き火と星と耳掃除」は野外での耳かき(約75分)。
2人で両耳を同時にマッサージしてから9分程度の両耳甘噛みへと繋ぎ
さらにすずなの右耳→いのこの左耳と手分けして穴の中を綺麗にします。
音声を聴いた限りだと膝枕ではなく彼を布団に寝かせてお世話してるようです。

耳かき棒は「ずずー」という乾いてて丸みを帯びた音
綿棒は「ぞすっ」という面積広めで柔らかい摩擦音が使われており
大きめのストロークで掻き出す、耳の壁をなぞると器具ごとにまったく違う音と動きを見せます。
室内に比べて視界が悪いからでしょうけど、普段よりもペースを落としてるように感じました。

すずな「山沿いで あんまり人もいなくて お店もないから お買い物も一苦労です」
いのこ「あぁ わしはの ここに住んでる貧乏神じゃ」
効果音は2人とも一緒だと思うのですが、最中のセリフで大きな違いを出してます。
すずなは生まれ育った故郷のことを少し話す音重視の耳かき
いのこはふたつの物語をしながら手を動かすバランス型の耳かきです。
後者はどちらも聞いたことのないお話で面白かったです。

作品を聴いた感想ですが、最初から最後まで作り込みがしっかりしていて大満足でした。
最初の新年初茶釜は彼女が最も得意とするお茶点てと季節絡みのお祓いで雰囲気作りをし
2番目のカチカチ焚き火体験以降は焚き火の音をがっつり鳴らしながら音と会話の両方で癒します。

各シーンの時間が60分程度あることから、3回に分けて聴くのが丁度いいでしょう。
私はカチカチ焚き火体験が一番個性的で好きですね。
雑談メインなのですが音の種類が豊富だし品質も高くてASMR好きな人ほど楽しめます。
いのこが主役の作品を初めて聴く人は新年初茶釜も新鮮に感じそうです。

このように、寒い季節を彼女たちと楽しく過ごす癒し要素満載の物語が繰り広げられてます。
静かで温かい作品
冬につきものの寂しい空気を上手に中和してる作品です。

いのこは年明けに道草屋を訪れたお客に良い一年を送ってもらおうと
まずは2人きりのお茶やお祓いで心身両面をリフレッシュします。
そして夜は3人で焚き火を囲みながらお話や耳かきをしてキャンプ気分を満喫します。

のほほんとしてるようで結構しっかり者の店員が長時間に渡ってもてなすノーマル向けのシチュ
最中に鳴る高品質な効果音と環境音、冬らしさを感じさせるサービスの数々。
以前よりも成長したいのこの様子を描きながら季節感のある内容で癒しを与えます。

中でも2番目は現在活動されてるサークルさんの中でも抜きんでた品質を持ってて素晴らしいです。
音の質感はもちろん位置、距離、動き、組み合わせ方など
音に関する様々な要素が練りに練られてて自然と作品に引き込まれます。
昔からのファンも楽しめるように新しい音を盛り込んでてチャレンジ精神旺盛です。

「星と焚火を眺めながら 最高でございますね」
いのこについては彼をお世話するのと同時に自分も楽しもうとします。
安全性を考慮しすずなが同伴してるからでしょうけど
一対一でする時よりも賑やかな印象を受けました。
すずなよりも彼女が活躍する場を多く設けてきちんとバランスを取ってます。

以上を踏まえてサークルさんでは22本目の満点とさせていただきました。

CV:いのこ…箱河ノアさん すずな…藤堂れんげさん 芹…雁庵うずめさん すずしろ…御崎ひよりさん
総時間 3:02:53

オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点


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【50%オフ】お兄ちゃん大好き妹ざんまい【8/11まで】

サークル「ディーブルスト」さんの同人音声作品。

今回紹介する作品は、お兄ちゃんのことが大好きな3人の妹が
別々のシチュで彼とあまあまラブラブなエッチをします。

妹らしさを出しつつエッチメインで進める抜き重視の作りが魅力で
どのパートも開始から3分後には早速エッチを始め
彼女たちの心情を交えながらエロ可愛い喘ぎ声を多めに漏らして興奮を誘います。
パートごとに声優さんを2人ずつ起用してるのもポイントです。
色んな妹とイチャイチャ
小陽(こはる)、彩矢(さや)、由奈(ゆな)と個別にエッチするお話。

「あ、おかえりお兄ちゃん♪ ねぇねぇ~、今日はえっちしよっ?」
小陽は甘く可愛い声の女の子。
お兄ちゃんにいきなりエッチしようと言って断られると
顔におっぱいを押しつけてやる気にさせます。

本作品は「JKいもうと×エッチ」をテーマにした短編集。
それぞれに異なる性格と背景を持った妹たちが
実の、もしくは義理の兄と100分程度に渡るあまあまなエッチをします。
サークルさんがサクッと抜けることをコンセプトに掲げられてるだけあって
短いものだと15分、長いものでも22分と手頃な長さに収まってます。

「うりうり~! ほら、お顔におっぱい押し付けちゃえ♪」
「しゅ、しゅごぉい…お兄ちゃんの精液、顔にまで飛んできちゃったぁ…♪」

最大の魅力は妹ならではの可愛さ。
3人とも彼のことをとても好きなので序盤から積極的なアプローチをかけます。
そして彼がその気になった後は主導権を譲って乱れることに専念します。

各パートが独立してることを踏まえてどれも前置きを必要最低限まで削り
エッチの最中は喘ぎ声をメインの抜き要素に据えてエロさを出してます。
効果音も同時に鳴らしますけど彼女たちの乱れる姿が最も印象的でした。
大好きな人と結ばれたことを素直に喜ぶところも妹らしいです。

もうひとつの魅力はどのパートも2人の声優さんが演じられてること。
小陽は一之瀬りとさんと箱河ノアさん、彩矢は秋山はるるさんと亀ヶ森すずさん
由奈は明日葉よもぎさんと篠守ゆきこさんがそれぞれ同じシナリオを担当してます。

まったく同じ内容でも声優さんが違うと雰囲気もそれなりに変わった感じがするでしょう。
とりあえず気になったほうの組み合わせで聴いて
2回目は別の組み合わせを選ぶという楽しみ方ができます。

可愛さ満点の妹たちが心を込めてお兄ちゃんに尽くしたり乱れる。
妹から連想されるエッチをそのまま音声化した抜き重視の作品です。
愛情がたっぷり詰まったエッチ
エッチシーンは3パート45分間(声優さんを1人ずつ選んだ場合)。
プレイは小陽とのキス/乳首責め/手マン/パイズリ/SEX(バック)、彩矢との手マン/クンニ/フェラ/SEX(正常位)、由奈との乳揉み/乳首舐め/パイズリです。
パイズリ、SEXの際に効果音が鳴ります(無しも選択可)。

「んっ…ふぁぁ…お兄ちゃんの舌が乳首に当たってるぅ…」
お兄ちゃんが乗り気になったのを見計らってすかさずキスした小陽は
彼に反撃の乳首舐めをされて小動物のような可愛い喘ぎ声を上げます。

エッチは年上の彼が主導権を握り、それを彼女たちがサポートします。
一番最初の小陽編はおよそ19分間。
軽いやり取りの後にキス→乳首舐め→パイズリと攻守を入れ替えて1回射精し
その直後に2種類の体位で一緒の絶頂を目指します。

「いつか小陽のおっぱいでちゃんとパイズリしてあげるのが夢だったんだもん だから…いっぱい気持ち良くなってね…?」
彼女は物語の開始時点で彼と何度もエッチしてる経緯があるため
血が繋がってても特に気にせずガンガンアプローチします。
パイズリの最中に彼が感じてる姿を見て嬉しそうな表情を見せ
SEXも彼女視点で実況しながら喘ぎ声を漏らして感じてることをアピールします。

尽くされてる感じがすごく出ていていい気分で聴くことができました。
後になるほど喘ぎ声の割合が増えるところも彼女の心情をわかりやすく物語ってます。
連続絶頂する以外はハードな要素も特にない正統派の妹エッチです。

2番目の彩矢編は若干アブノーマルなエッチ(約13分)。
パンツに異常な情熱を捧げてるお兄ちゃんをパンツ絡みのプレイと正常位SEXでもてなします。

「今の私のパンツ凄くむれてて臭いかもしれないし… き、着替えちゃだめ?」
彼女はやや気が強そうなところもありますが彼に対しては割と従順で
「パンツを穿いたままエッチして欲しい」と言われると恥ずかしがりながら了承します。
パンツの上からおまんこをいじる、パンツ越しにおまんこを舐めてイかせるなど
プレイのほうも彼の嗜好を盛り込んだものになってます。

ただし山場のSEXは割とノーマル向けの内容です。
普段の声とはやや違う可愛らしい喘ぎ声を漏らし
ピストンが速くなるにつれてそれがどんどん激しくなります。
あんまりパンツ推しだと全体の属性にブレが出てしまいますから
多少の個性を出しつつ要所はきっちり押さえる形でエッチを組み立ててます。

最後の由奈編はキャラ重視のお話(約13分)。
用があってお兄ちゃんの部屋に行ったところ偶然オナニーの現場に出くわしてしまい
そのお詫びとして乳首を舐めさせたりパイズリします。

「だ、だってお兄ちゃんのその…あ、アソコ…そんなにおっきくなってるの初めて見たし…」
このパートは唯一2人が肉体関係を結んでない設定がされており
彼のおちんちんを見ただけで大騒ぎする初々しい姿を見ることができます。
ただ好意は十分以上持ってるようで、エッチが始まると積極的に責めてくれます。

お話が進むほど彼女が素直になるのが実に良いですね。
ツンツンしてたのがだんだん丸くなり、最後のほうになると彼が喜ぶことをやって愛情を示します。
他の2人に比べて喘ぎ声の量は減ってますけど
その分未熟な女性に一生懸命尽くしてもらう幸福感や充足感が得やすくなってます。

3パート全部SEXで終えると似た感じになってしまいますから
ひとつくらいはこういう展開にしたほうが私は作品全体が締まると思います。

このように、登場人物の性格や性癖を加味した純愛系のエッチが繰り広げられてます。
妹好きにはたまらない作品
声とタイプの異なる妹たちとひたすらイチャイチャする作品です。

妹たちは大好きなお兄ちゃんと気持ちよくなったり仲良くしようと
ある子はストレートに、またある子はツンデレ気味にと性格に合った態度を取ります。
そしてエッチが始まると可愛い喘ぎ声を多めに漏らしながら一生懸命尽くします。

実の妹や義理の妹がお兄ちゃんとエッチするシンプルなシチュ
彼女たちの可愛さや一途さを前面に押し出したノーマル向けのエッチ
各パートを2人の声優さんが演じる豪華な作り。
テーマを統一したうえで色々と変化をつけた作品に仕上がってます。

妹は音声作品でも定番中の定番と言えるジャンルです。
だからこそサークルさんなりに創意工夫を加えて面白さを出してます。
具体的には複数の声優さんを起用してるのと喘ぎ声重視にしてることです。
ディーブルストさんは音に強いサークルさんなので、喘ぎ声にここまで寄せるケースは珍しいです。

彩矢「おちんちんっ…しゅごい深いよぉ! おまんこの一番奥までいっぱい突かれてっ…はぅぅんっ!」
あとは純粋に彼女たちが可愛いです。
お兄ちゃんに気に入ってもらおう、満足してもらおうと一途に頑張ります。
それでいてSEXに入るとあっさり逆転されてしまうのも良いです。
年上のような余裕がなく、思ったことをストレートに伝えるキャラに描かれてます。

エッチは妹+喘ぎ声を好きな人が最も満足できます。
声優さんによる演じ方の違いを楽しむこともできますし
お気に入りの声や演技に出会うきっかけになるかもしれません。

射精シーンは4回×2。
喘ぎ声多め、くちゅ音それなり、淫語とちゅぱ音そこそこです。

CV:小陽…一之瀬りとさん、箱河ノアさん 彩矢…秋山はるるさん、亀ヶ森すずさん
由奈…明日葉よもぎさん、篠守ゆきこさん
総時間 1:46:18(1視聴あたりの時間は49~56分)

オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

追記
2019年8月11日まで50%OFFの500円
12日から9月2日まで30%OFFの700円で販売されてます。
50%OFFの場合は9点をつけます。

【初夏耳かき】道草屋 芹7 ゆうがた【湯船怪談】

【初夏耳かき】道草屋 芹7 ゆうがた【湯船怪談】(前編)」に引き続いての後編です。
今回は「夕焼け花火と耳掃除」の様子を中心に紹介します。
一足早い2人きりの花火
「夕焼け花火と耳掃除」はおよそ66分間。
昨日今日と道草屋でのんびり過ごし、間もなく帰宅する主人公への最後のサービスとして
縁側で夕日を眺めながら線香花火を楽しんだり耳かきします。

「しかしまあ 昨日いらしたと思ったら もう今日ですよ」
芹も常連客が帰るのを寂しく思ってるようで
いつものように明るく接しながらちょっぴりしんみりした表情を見せて別れを惜しみます。
今回一足早い花火大会を開いたのも、今年の夏に会うのは難しいと予測したからでしょう。
前の2つのシーンに比べて静けさや落ち着きを感じます。

線香花火の「ぷすぷす」という優しい火花が長めの間を置いて鳴り
その前後最中に好きな花火の話をして子供の頃を思い出します。
両方を無理なく楽しめるよう花火の時だけ会話を控える配慮も見事です。
一番最後の「7-暇つぶしの線香花火」はセリフを一切挟まず効果音と環境音だけを楽しめます。

もうひとつの耳かきはおよそ28分間。
右耳は座ったまま、左耳は膝枕と体勢を変えて耳かき棒のみを使いお掃除します。
息吹きは両方を終えた後にほんの少しやる程度です。

耳かき棒は「かりかり ずすっ」という固さのある優しい音が使われており
2~3回掻き出したら少し休むのを繰り返します。
サークルさんが効果音を新調されたらしく、以前よりも尖りが薄まったような気がしました。
他の器具を使わないので1回1回を丁寧に鳴らして癒します。
実況は一切挟みませんが音だけで何をしてるかはっきりわかるくらいリアルです。

「そりゃあ落ち着くわけですよ 多少態度が崩れても しかたーない」
「きーつーねーのー おーやーこーがー まーたーあーしーたー」

最中の会話は2人のこれまでのこと、途中で鳴った鐘のこと
彼以外に毎年来るとある常連客のことなど何気ないものばかり。
その間に2種類の歌も挟んでこのひと時を良い思い出にしようと頑張ります。

やるべきことをしっかりやりつつ気負ってないのがすごく良いなと。
彼と一緒にいるのが当たり前のように振る舞って親しみを伝えます。
左耳を終えた後に行う「4-ぬくもり充電」も含めて、彼女の人柄が至るところに滲み出てました。
かれこれ7作目ということで、これまで積み重ねてきたものを踏まえたお世話をしています。

あとはバックで流れる環境音も秀逸です。
シーンの序盤は3種類くらいの鳥がよく鳴いてたのに
耳かきの後半に入った頃にはそれが止み、代わりに虫や蛙の声が登場します。
夕方から夜にかけての60分なら活動する生き物が丁度変わる時間帯ですから
それを音だけ表現して時間の流れをわかりやすく伝えます。

このように、音声を構成する各要素を高いレベルで融合させたサービスが繰り広げられてます。
ゆとりのある作品
時間に対してやることを少なめにし、それぞれをゆったり描いてる作品です。

芹は久しぶりに道草屋を利用する主人公に心安らぐひと時を送ってもらおうと
彼が乗ってくるバスを待ち、お店まで散歩しながらお互いの近況を確認します。
そして到着後はお風呂場での怪談→夕暮れ時の花火&耳かきと繋いで緩くもてなします。

大人なんだけど子供っぽさも残ってる女性が時間を空けながら2日に渡って癒やすシチュ
最中に流れる高品質な効果音と環境音、専門店とは違う素朴さを重視したサービスの数々。
田舎で仲の良い人と一緒に過ごす様子をそのまま切り取ったような作品に仕上がってます。

「切れたらまた分けてあげますから 受け取りにいらしてください」
道草屋シリーズでは暗さを薄めるために終盤で名残惜しくすることはあまりないのですが
本作品では表現をややぼかして彼女が「また来てくださいね」と何度も言います。
さすがに恋愛に発展することはないのでしょうけど
サークルさんが今まで意識してた「心の距離感」を縮めようとしてる風に映りました。

7作も続いてたら店員であっても普通は情が移るでしょうから
友人あたりに近づいてくのはむしろ自然じゃないかなと。
言葉遣いは丁寧にして馴れ馴れしく感じないようきちんと配慮してます。
今の芹は非エロに専念してますし、今後もこれくらいのゆるーい関係が続きそうです。

あとはセリフと音のバランスが絶妙です。
雑談、怪談とセリフ主体のサービスをするシーンでも効果音と環境音の存在感が薄れてないのは
セリフごとの間を意識して長く取るからです。

そして最後の耳かきはこれらの割合を逆転させて癒します。
各要素が活躍できるように細かく調整されてるのが素晴らしいです。

季節は初夏だけどほんのり秋っぽさも感じる作品です。

CV:芹…雁庵うずめさん いのこ…箱河ノアさん
総時間 3:02:03(帰り道…39:30 お風呂場のおはなし…1:15:52 夕焼け花火と耳掃除…1:06:41)

オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点


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