同人音声の部屋

同人音声および催眠音声(トランス/暗示ボイス)について、平均3000文字程度のオリジナルレビューを掲載しているサイトです

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   ● 【催眠音声】奏音濃夢~メトロノーム~
   ● 【催眠音声】夢邪気~小悪魔姉妹~


【催眠音声】奏音濃夢~メトロノーム~

サークル「夢音工房」さんの催眠音声作品。

今回紹介する作品は、先生に特別な感情を抱いてる教え子が
2人きりになれる場所で催眠を交えた課外授業をします。

催眠音声と同人音声の中間にあたるサービスをするのが特徴で
催眠は深呼吸を長めにしたりメトロノームの音を鳴らして心身のリラックスを促し
エッチは催眠の要素をほぼ絡めずにちゅぱ音や喘ぎ声を時間いっぱい鳴らします。
教え子がする大胆な授業
篠宮 澄未香(しのみや すみか)に催眠をかけられ2種類のエッチをするお話。

「あっ 先生 待ってましたよ」
澄未香は可愛くてしっとりした声の女の子。
ある日の放課後、いつものように保健室を訪れた主人公を嬉しそうに迎えると
思わせぶりなことを言ってからエッチな課外授業を始めます。

本作品は彼のことを異性として愛してる彼女が
普段と立場を入れ替えておよそ70分に渡る保健体育の指導をします。
冒頭の注意事項で催眠「風」音声と言ってる通り、一般的な催眠音声とは作りの違う部分がいくつか見られます。

その中で最もわかりやすい要素は催眠とエッチをほぼ分離して行うこと。
催眠は古典系の技法を中心に癒す方向で進めてたのが
エッチに入ると技術や暗示をほとんど使わずストレートに愛し合います。

簡単に言うと本作品のエッチは同人音声のそれとほぼ一緒です。
聴き手を主人公になりきらせて気持ちよくするアプローチを特にしてきませんから
そういうのを期待して聴くとおそらく肩透かしを食らうでしょう。
しかしちゅぱ音や喘ぎ声といったエッチな音が充実しており催眠抜きでの実用性はなかなかのものです。

催眠は2パート26分間。
ホームルームにあたる前半の導入パートはじっくり深呼吸します。

「ほら 先生 先生のだーい好きな匂いですよ ほんのり甘い 桃みたいな匂い」
「ゆっくり じわーって 手から熱が伝わってきて だんだんと 肩まで」

時折合図を出しながら自由なペースでやらせる緩い誘導がされており
「力が抜ける」などの暗示をあまり言わない代わりに彼女の声が至近距離に移動したり
手を繋ぐ描写を交えて匂いや温もりを伝えようとします。

「言葉ではなく雰囲気でリラックスさせる」と言えばわかりやすいのではないでしょうか。
バイノーラル録音なだけあって声の臨場感が非常に高く距離の近さを感じます。
深呼吸を長めにやるおかげで意識がぼやける人もそれなりにいるでしょう。

後半の深化パートはいよいよタイトルにもなってるメトロノームが登場します。
カチカチという小気味良い音を一定の間隔で鳴らし続け
彼女がそれに合わせて体がさらに温まったり意識の力が弱まる暗示を入れます。

「体と一緒に意識もゆっくり沈んでいく もう全身水の中 でも暖かくて気持ちいい」
後者はカウントを数えながら体が落ちるのと浮かび上がるのを繰り返す揺さぶりの技法を使用してます。
最初はゆっくり数えてたのが後になるとスピーディーかつ力強くなるのがいいですね。
メトロノームもカウントに合わせて鳴らしますし、作品固有の要素を使って落とそうとします。

十分リラックスさせてから深化に持っていくシンプルな催眠です。
聴き手を澄未香の虜にするのを目的に、前半は深呼吸を厚めにやりながら温感操作を少し行い
後半はメトロノームの音を鳴らしつつ定番の技法を順に施します。

全体的に暗示をあまり入れてこないので脱力感や落ちる感覚はイマイチでしたが
癒しの気分や彼女に密着されてる感覚はそれなりに味わえました。
前述の通りエッチが催眠とほとんど関係のない作りになってることからわざと浅めにしたのかもしれません。
メトロノームの扱いもしっかりしていてテーマ性を十分出せてると思います。
抜ける音をふんだんに盛り込んだエッチ
エッチシーンは2パート31分間。
プレイは耳舐め、キス、全身舐め、フェラ、SEX(騎乗位)です。

エッチな効果音はありません。
セルフも無しですが射精表現があります。

「先生の熱く滾ったものを 全部私に吐き出して?」
催眠を使って課外授業の準備を整えた澄未香は
ひとまず主人公の全身を舐めて興奮と勃起をさらに強化します。

エッチはどちらも彼女が責め続けます。
最初の暗示Fパートでするのは口を使ったプレイ(約21分)。
耳舐めから始まりキス、顎/首筋/お腹/太もも/足への舐めと繋ぎ最後はおちんちんに落ち着きます。

「先生 大好き」
開始前にカウントを数えながら軽く暗示を入れるシーンがあるものの
それ以降は大部分がちゅぱ音で合間にちょこちょこ普通のセリフが入る流れに変わります。
技術を使ってイメージを膨らませたり快感を伝えることはありません。
催眠状態を維持するアプローチも特にしてこないのでおそらく途中で解けると思います。

ですがオナニーのお供としてなら使い勝手の良いプレイです。
舐める部位によって音の位置や質感が変わりますし
フェラは舌で舐める、咥え込んで絞り上げる、ピストンするなど多彩な責めを繰り出します。
特にピストンフェラは「じゅびゅっ」というやや下品な音をリズミカルに鳴らしてくれてかなりエロいです。

彼女は彼を純粋に愛してるからこういうことをするわけで隷属させる気はありません。
それを踏まえて言葉よりも行為で自分の気持ちを伝えようとします。
最後に精液をきっちり飲んでくれますし、M向けではなく純愛路線のエッチを行います。

続く暗示Hパートは補習授業(約10分)。
先ほどの講義で勉強した成果を彼女のおまんこで実際に試します。

「すごい いっぱいびゅくびゅくって 先生の 中で動いてます」
プレイをSEX一本に絞り込み艶めかしい喘ぎ声を時間いっぱい漏らす抜き重視の作りです。
そして終盤にはカウントを連続で数えて1分間に6回もの射精指示を出すハードな面も持ってます。
実際にやるのはさすがに無理でしょうからどれかに合わせて1回抜くのが妥当です。

このように、先生と生徒が愛し合う様子をできるだけエロく描いたエッチが繰り広げられてます。
催眠つきの抜きボイス
催眠であれこれコントロールするのではなく、催眠をかけてから普通のエッチをする作品です。

澄未香は2人の関係を崩さずに主人公と気持ちよくなろうと
放課後の保健室で特別授業をするのを名目に癒しの催眠を施します。
そしてその後は催眠からほぼ離れてストレートに彼の体を求めます。

深呼吸やメトロノームを軸に据えた催眠、ちゅぱ音と喘ぎ声をたっぷり鳴らすエッチ。
催眠音声と同人音声の特徴をほぼ均等に受け継いだサービスに仕上げてます。

催眠音声は性質上どうしても純粋なエロさが不足しがちです。
だからサークルさんはわざとこういう作りにされたのかもしれません。
声の質感、位置、距離がバッチリで目を瞑って聴けばすぐそばにいる感覚が味わえます。

ですが催眠音声である以上やはり技術をいかに有効活用するかが一番のカギになります。
その観点でいくと正直厳しいです。
残念ながら今の作りでは時間をかけてわざわざ催眠誘導した意味がありません。
エッチに入っても引き続き無意識に働きかけてこそ催眠音声のエッチは成り立ちます。

絶頂シーンは7回。
ちゅぱ音それなり、淫語と喘ぎ声そこそこです。

以上のことから今回はこちらの点数とさせていただきました。

CV:逢坂成美さん
総時間 1:10:41

オススメ度
■■■■■□□□□□ 5点


体験版はこちらにあります

追記
作品自体の点数は4点。
70分で500円とコスパがいいので+1してあります。

2018年9月25日まで50%OFFの250円で販売されてます。

【催眠音声】夢邪気~小悪魔姉妹~

サークル「夢音工房」さんの催眠音声作品。

サークルさんでは初の催眠音声にあたるこちらは
お兄ちゃんにいたずらするのが大好きな双子が
左右に寄り添いながら催眠をかけたりエッチなご奉仕をします。

術者が2人いることを利用して1つのセリフを分担して話したり
キーワードを同時に言う一風変わったスタイルが大きな特徴です。
お休み前のエッチないたずら
双子の姉妹「あや」と「みや」にエッチな催眠をかけられるお話。

「お兄ちゃん いる?」
あやとみやは若干声のトーンが違うどちらも可愛い声の女の子。
ある日の夜、お兄ちゃんの部屋に来ると
彼を気持ちよくするいたずらに催眠をかけてあげます。

本作品はほぼ全編に渡ってあやが左、みやが右に陣取り
同じセリフを同時に言ったり、ひとつのセリフを細かく左右で区切りながら言ったりと
2人いる設定を活用しながら催眠とエッチを行います。

今年に入って催眠者が複数人いるタイプの催眠音声が急激に増加しています。
それらのことを当サイトでは「双子形式」と呼んでいるのですが
本作品は「双子のい・い・な・り」に代表される本家の双子とは大きく異なり
催眠音声と同人音声の中間的な内容になっています。


具体的に言うと催眠パートでは催眠の技術を用いているのに対し
エッチに入るとその要素が極端に減り、エッチな声や音の割合が一気に増えます。
所謂催眠風ボイスドラマの色が濃い作品ですから
催眠に入る・漂う気分は味わいにくくなってる半面、エロさはかなりのものを持っています。
とりあえず「純粋な催眠音声とは違いますよ」ということだけわかっていただければ大丈夫です。

催眠は2パート18分ほど。
まずは催眠に入るための準備として深呼吸をしたり
2人に密着されているシチュをイメージして彼女たちの温もりを感じます。

あや「どう? 桃みたいな あまーい匂い する?」
みや「それとも 女の子の甘い匂いしか しないかな?」
今回のプレイが家でのんびりすごしている状況なのを反映し
双子は上のセリフのようにやや表現をぼかした形で暗示を入れようとします。
2人の可愛い声や人懐っこい仕草がほのぼのしていて
なんとなく落ち着くとか、心がぽかぽかする気がする人もいるでしょう。

同人音声側で活躍されているサークルさんなだけあって
催眠・エッチいずれも雰囲気がとてもしっかりしていると言えます。

そのままお互いの手を握り合ったり首に軽くキスをされた後
今度は双子がカウントを何度か数えて催眠状態を深めようとします。

みや「ゆっくり じわじわ沈んでいく」
あや「だんだん ボーっとしてくる」
双子を活用してカウントを左右に振り分けていることや
「深い」「沈む」を意識的に多く盛り込んで語りかけてくるところがいいですね。
シーンごとにカウントを数える際の語気を変化させてたりもしています。

軽くリラックスさせてからカウントで落とす極めてシンプルな催眠です。
この先のエッチをより気持ちよくなれる心と体にすることを目的に
セリフやカウントをかなり細かく区切り左右に振り分けながら進めています。
「小悪魔姉妹」とあったので多少は意地悪してくるのかと思いきや
そういった要素は一切なく素直に接してくれる双子の姿が愛らしいです。

ですが催眠として見た場合、残念ながらやや厳しいうのが率直な感想です。
まず最初の深呼吸や温感操作をするシーンで暗示をほとんど入れてきません。
導入と深化を合わせて18分しかないことを考えると
序盤から多少厚めに暗示を入れて深化しやすい環境を整えたほうがうまくいきやすいと思います。

実際深化シーンにおけるカウントの数え方や暗示の表現は割と良いです。
欲を言えばセリフをもう少しスピーディーに言ったほうが入りやすいと思うのですが
カウントに揺さぶりの要素を交えて催眠状態を深めようとしている意思は伝わってきます。
だからこそ「事前の準備をもっとしっかり行っていれば」と言ってるわけです。
双子役をやられていることねさんの演技が良いだけに余計そう感じます。

まとめると、基本的な流れはいいのですが完成度にやや難のある催眠です。
3人で一緒に気持ちいい絶頂へ
エッチシーンは2パート13分ほど。
プレイは耳舐め、キス、フェラ、SEX(騎乗位?)です。

エッチな効果音はありません。
セルフもありません。

みや「じゃあここ お兄ちゃんのおちんちんを キスするね」
あや「ビクってした ゾクゾクして 気持ちいい?」
お兄ちゃんを気持ちいい催眠状態へと導いた双子は
より気持ちよくなるために手分けして彼の体を舐め始めます。

エッチは2人にご奉仕してもらう形で行います。
前項で軽く触れましたが、本作品のエッチは催眠音声のような暗示で操作するものではなく
双子が普通に耳やおちんちんを舐めたりSEXをする同人音声に近いスタイルです。
そんなわけで時間に対するちゅぱ音や喘ぎ声のボリュームが多い特徴を持っています。

最初の「暗示F」パートはフェラや耳舐めが中心。
前半はみやが、後半はあやがおちんちんを丹念に舐め
もう1人は耳を舐めながら時々状況説明をします。
当然のように2種類のちゅぱ音が別々に鳴ります。

ちゅぱ音は年齢相応と言いますか、あまり意識的に下品なものにはせず
終盤まではゆっくり丁寧に、フィニッシュだけはやや激しいものを鳴らしてくれます。
やや控えめなエロさを2人が同時に鳴らすことでカバーしている感じです。

本作品のエッチのもう一つの特徴は
どちらのパートもノーハンドでの射精を指示していること。
おちんちんをいじるシーンは無いのですが射精表現がされています。

おそらくこれも同人音声のエッチに倣われているのでしょう。
催眠音声の場合はセルフで射精するかドライオーガズムかの2択がほとんどですから
こういうフィニッシュは相当にハードルが高いです。
この内容なら普通に手でしごいて射精するのがいいでしょう。

2番目の「暗示H」パートは2人のどちらかとSEXしているイメージをします。
両方の場合を想定して双子が交互に喘ぐ演出がされており
3人一緒に気持ちよくなっているような雰囲気が出来上がっています。

ただ喘ぐ担当が10秒くらいの短い間隔で切り替わってしまっているので
喘ぎ声自体のボリュームは多くてもちょっと抜きにくいように思えます。
2パターンの音声を用意して聴き手が選択できるほうがよかったかなと。

このように、エッチな声や音を中心としたエッチが繰り広げられています。
温かい空気を感じる作品
双子形式の催眠音声ではなく双子が登場する催眠風ボイスドラマです。

双子はお兄ちゃんが何もしなくても気持ちよくなれるように
催眠からエッチに至るまですべてを自分たちだけで行い、射精へと導きます。
タイトルのイメージから多少は意地悪されると思う方もいるでしょうが
実際は終始あまあまな態度で接してくれる癒しに満ちた内容です。
最後の最後で連続射精っぽい指示が出るところ以外は完全にノーマル向けですね。

そんな風に雰囲気作りはしっかりしているのですが
催眠音声として見た場合、導入や深化の完成度に首を捻る部分があること
エッチで催眠をほぼ考慮しないプレイをしていることなど
改善したほうが良いと思われる点が色々あります。

聴いた感じだとサークルさんが同人音声の感覚でシナリオを書かれているように思えます。
同人音声と催眠音声は構造が根本的に違うので
そうしてしまうと催眠にかかりにくくなるし、エッチでも楽しみにくくなってしまいます。
ドラマ性を重視したおかげで技術的にまずくなってるかなと。
他の同人系サークルさんの作品でも似たような問題がよく見られます。

エッチは暗示をほとんど入れてこない代わりにたっぷり舐めたり喘いでくれます。
射精シーンはフェラで1回、SEXで1回の合計2回。
ちゅぱ音それなり、淫語と喘ぎ声そこそこです。

以上のことから今回はこちらの点数とさせていただきました。

CV:紅月ことねさん
総時間 37:51

オススメ度
■■□□□□□□□□ 2点


体験版はこちらにあります

追記
作品自体の点数は3点。
やや割高なので-1してあります。

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