サークル「フラワー症候群」さんの催眠音声作品。
今回紹介する作品は、声はお淑やかだけど性格はドSなメイドが
ドMなご主人様に催眠を交えた恥ずかしいご奉仕をします。
催眠音声と同人音声の中間あたりの構成になってるのが最大の特徴で
催眠は深呼吸や脱力といったリラックスできる技法を二段構えで行い
エッチは催眠の要素を一気に薄めて彼を貶したり突き放す言葉責めをガンガンします。
ご主人様にする刺激的なご奉仕
「あら、こんな時間にいかがいたしました? ご主人様」
メイドは丁寧語で話す穏やかな声のお姉さん。
音声を聴く際の環境や注意事項を説明すると
主人公に例のアレをして欲しいと言われてすぐさま了承します。
本作品は多くの人を従えながら内心支配されたがってる彼が
雇ってるメイドにおよそ70分の恥ずかしいサービスを受けます。
主従逆転をテーマにしてるので催眠とエッチでキャラが大きく変わり
特にエッチは彼を露骨に見下したりあざ笑う嗜虐的な態度を取ります。
「仕えてるメイドに命令されて くっさーいおちんぽとアナルを丸見えにさせて 腰振っちゃってるんですよ こんな姿 他の人に見せられませんよね?」
情けないポーズを取らせる、羞恥心を煽るセリフを復唱させる
M向けの言葉責めをガンガンするなど結構突き抜けた内容になってます。
よく笑ってるところを見ると彼女も結構楽しんでるのでしょう。
言葉責めが充実してるのでそういうプレイが好きな人ほど興奮できます。
その一方でエッチにおける催眠の要素は非常に少ないです。
ごく一部で感度を上げたりカウントを数えながら追い込むくらいで
一般的な催眠音声のように暗示を駆使して快感をコントロールすることはほぼありません。
実際に聴いてみると同人音声のエッチに近く感じるでしょう。
催眠については深呼吸や脱力といったリラックス系の技法を中心にしてます。
深呼吸→脱力→深呼吸→脱力と二段構えの作りになっており
深呼吸の時間を長めに取ってるおかげで意識のぼやけをそれなりに実感できます。
本作品の場合エッチが個性的なので催眠は割とシンプルにこなしてました。
心身をじっくり脱力する催眠
横になって3分程度深呼吸を繰り返し
それからカウントに合わせて体→頭の順に脱力します。
頭の脱力をする時に目を閉じる指示が出るので、開始時は開けたまま聴くのだと思います。
「ぼーっとする 89 88 87 86 85…」
深呼吸は「吸ってー」「吐いてー」を小まめに言う
脱力はカウントの合間に軽めの暗示を入れるとリラックス重視で進めてました。
カウントを数えるほうを頑張っても脱力効果は薄いので
カウントの数か頻度を減らし、その分暗示を強化したほうがいいと思います。
他にもカウントの数え方がはきはきしてたりと
催眠をかけるにあたって適さない演技がちらほら見られました。
もっと声のトーンを下げ、ぼんやり話したほうが入りやすくなります。
目を閉じた後は改めて深呼吸と脱力をします。
前者は吸う、吐くの指示を出しながら暗示の量を多少増やし
後者は右腕→右足→左足→左腕と今度はパーツに分けて重さと心地よさを与えます。
「おもーく ふかーく 右腕から先が沈んでいく 気持ちよーく 抗えない」
1回目の深呼吸と脱力を終えた時点では「これちょっとやばいかなぁ」と思ってましたが
このシーンは暗示の量や入れ方が一気に改善されて安心して聴けました。
脱力を終えた後は彼女の声に対する集中力を高めるなど
この後から始まるエッチがスムーズに進められるよう準備してます。
催眠音声における基本的な技法を組み合わせたシンプルな催眠です。
聴き手をメイドの声の言いなりにすることを目的に
深呼吸→カウントを交えた弛緩法→2度目の深呼吸→分割弛緩法と
心身のリラックスに効く技法だけを採用し1回目と2回目でやり方を変えます。
全体的に暗示が弱いおかげでそれほど深いところまで入れませんでしたが
深呼吸によるリラックス感や意識のぼやけはそれなりにあって癒されます。
本作品のエッチは催眠をほとんど活用しないのでわざと浅めに調整したのかもしれません。
言葉責め重視のエッチ
プレイはペットの宣誓、恥ずかしいポーズ、言葉責め、オナニーです。
エッチな効果音はありません。
セルフはありです。
途中で服を脱ぐ指示が出ます。
「十分催眠状態になったところで 次はご主人様の欲望を 素直に曝け出して差し上げますわ」
催眠を使って主人公を従順にしたメイドは
普段とは逆に彼のご主人様になって恥ずかしい指示を出します。
エッチは終始彼女がリードします。
最初の「Track4.ドライ(約25分)」は心への責めに特化してるパート。
脚を開いておちんちんを見せつけ、さらに舌を出したりお尻を振って彼女に媚びます。
そして彼女はきつめの言葉責めを投げかけてドライオーガズムに追い込みます。
「あなたはもう ご主人様という名の私のペット 私のげ・ぼ・く なんですわ あはははは」
最初に彼女のペットになる宣誓をして主従逆転を明確にしたり
その後は彼を露骨に見下し、突き放してM心をくすぐるなど
催眠パートとは随分違うドSなところを随所で見せます。
またパート後半に差し掛かると恥ずかしいセリフを言わせてさらに興奮を煽ります。
催眠に類することはほとんどしないので、催眠音声のエッチとしては正直イマイチです。
でも責めっぷり自体はしっかりしており同人音声として聴く分には楽しめます。
例えば「恥ずかしいセリフを言うほど幸福感が湧いてくる」とか
「彼女に見下されるほど体がゾクゾクする」といった暗示と組み合わせていれば
少なくとも今よりはずっと催眠音声らしいプレイになったでしょう。
軽く言っておしまいではなく、実際にそうなるよう入念に働きかけるのが大前提です。
もうひとつの「Track5.セルフ(約13分)」は射精を目指すパート。
おちんちんを好きなペースでしごかせながら引き続き言葉責めで応援します。
「普段はご立派でも 本性は罵られて興奮する変態マゾチンポだったなんて 軽蔑しますわ 気持ち悪い」
前のパートで散々貶されてもまったく反抗しない彼を見て味を占めたのでしょう。
以前よりも手厳しいセリフを繰り出して心を重点的に責め続けます。
オナニーに関する指示はほとんどしないのでオナサポとはちょっと違う感じです。
開始と射精のタイミングを設定し、直前にカウントを数える緩いリードをしてました。
このように、言葉責めを多めにやりながら2種類の絶頂をさせるM向けのエッチが繰り広げられてます。
個性はあるのだが…
その噛み合わせに結構な難点がある作品です。
メイドは自分に支配されて屈辱的な絶頂をしたがってる主人公の願いを叶えようと
まずは催眠を通じて心身を脱力させながら、指示や言葉責めを素直に受け入れられる環境を作ります。
そしてエッチはご主人様になりきって容赦ない罵声を浴びせかけます。
礼儀正しくてSっ気の強いメイドがドMなご主人様を気持ちよく躾けるM向けのシチュ
深呼吸と脱力を別のやり方で2回ずつ行うリラックス重視の催眠
最初はドライ、次はウェットに向けて言葉責めで追い込む刺激的なエッチ。
催眠とエッチの属性をほぼ正反対にして主従逆転気分を味わわせます。
シーンごとに楽しむ分にはそこまで悪くない作品だと思います。
催眠は無理せず基本的な技法で揃えて癒しの感覚を得やすくしてますし
エッチも言葉責めを中心に据えて彼女のドSっぷりを鮮明にしてます。
でも催眠音声は催眠とエッチが相互に絡み合うことで初めて成り立ちます。
その観点から見ると残念ながら「良くない」と言わざるを得ません。
今の内容では両者が別々のサービスになってしまってます。
フラワー症候群さんはブランクがあるとはいえ活動歴は約4年
現時点の作品数は24本と十分な経験を積まれてるサークルさんです。
だからこそこういう基本的なところはしっかりクリアしててほしかったです。
絶頂シーンはドライ1回、ウェット1回。
淫語それなり、ちゅぱ音と喘ぎ声はありません。
以上を踏まえて今回はこちらの点数とさせていただきました。
CV:佐藤みるくさん
総時間 1:14:46
オススメ度
■■■■□□□□□□ 4点
体験版はこちらにあります
追記
11月23日まで58%OFFの550円で販売されてます(まとめ買いキャンペーン対象作品)。
その場合の点数は5点です。
キャンペーンについては以下のページをご覧ください。
「DLsiteでジャンル限定まとめ買いキャンペーン開催中です(催眠音声編)」