机の角。

サークル「俺だけが得する音声工房」さんの催眠音声作品。

今回紹介する作品は、誰もが以前は毎日通っていた学校の教室を舞台に
お姉さんが催眠を使って非日常的な体験を提供します。

「教室にある机になり、女の子の角オナを観察する」という極めて個性的なエッチが行われており
彼女は催眠の段階から学校のイメージを取り入れて物語の世界を構築し
そのうえで机になりきった感覚を暗示で丁寧に伝えてくれます。
女性のオナニーを間近で観察できたら?
誘導役のお姉さんに催眠をかけられ、クラスメイトの女の子のオナニーを観賞するお話。

「ねぇ 今日は寝る前に 私と一緒にちょっと不思議な体験 してみない?」
誘導役は明るくて穏やかな声のお姉さん。
これから寝ようとしている主人公に声をかけると
催眠を使って普段とは違う自分になり、面白い体験をさせてあげると言います。

本作品は冒頭にも書いたように催眠を経て教室の机になりきり
その角でオナニーする女の子の様子を至近距離で眺めたり、体の一部で感じます。
催眠音声は女体化など現実世界では実現不可能なシチュを取り入れたものがよくあります。
しかし物体になってエッチを楽しむ、というコンセプトの作品は極めて稀です。

そしてこのなかなかに難しいテーマを丁寧な催眠で上手にリードしています。
学校の教室は具体的なイメージこそ違えど、誰もが生徒として必ず訪れる場所です。
だからこそまずは無意識に眠っているそれらの情報を引き出し
その上で同じくイメージで机に変化させるわかりやすいアプローチがされています。
結構無茶苦茶なことに挑戦しているんですけど、やってることはかなり現実的だと私は思います。

催眠はおよそ26分間。
まずはお馴染みの深呼吸をしながら彼女に言われた部位を意識し脱力します。

「深呼吸をしていると なんだか頭の中が空っぽに 真っ白になる」
「頭の中はもう 真っ白になってる まるで 新しいノートのように 頭の中が真っ白」

他の作品でもよく見られるオーソドックスな行為なのですが
彼女は早速こちらの心を勉強に使うノートに例え
その白さを利用しリラックスや催眠が深まる暗示を入れます。
これ以外にも彼女は舞台となる「学校」を強く意識しながら催眠を進めています。

お次は自分が以前通っていた学校の様子をイメージします。
どうやって通っていたのか、どんな道を通ったのか、道中どんな人たちと出会ったか
学校でどんな会話をしたか、どんな授業を受けたかなど様々な言葉を投げかけてくれますから
あまり深く考えずぼんやりとした気持ちで思い浮かべてみましょう。
彼女もイメージしやすいよう具体的な描写を極力避けています。

「夜更かしした次の日の1時限目 ちょっと寝不足で受ける朝の授業 お昼休みにご飯を食べて お腹いっぱいで受ける午後の講義」
「眠い 眠い とっても眠い ペンを手に持っているのも 黒板を見るのもつらいくらい 眠い」

また彼女は学校で過ごす一日の様子を簡単に語りながら
その中で眠気を感じるシーンをピックアップし、さらなるリラックスを促します。

月曜日の朝などは学校に着いても全然やる気が出なかったのではないでしょうか?
そんな誰もが経験する要素を使って効果的に催眠を深めてくれます。
実際に聴いてみると結構眠くなります。

そして最後は眠気によって生まれた感覚の曖昧さを利用し
心と体を一時的に切り離してから体だけを机へと作り変えます。
体が氷のように溶け、それを彼女が粘土をこねるように形作るイメージがされています。
彼女が体を動かせなくなる暗示を入れてきますので
少なくとも体の不自由感はある程度実感できるのではないかなと。

学校から連想されるイメージと感覚からトランスを深める丁寧な催眠です。
聴き手を教室の机に作り変えることを目的に
まずは学生時代の思い出からその生徒になった気分を膨らませ
それから眠気を強くしたり自分の体が机になるイメージへと繋げています。
大衆性のある内容なのでとっつきやすく、催眠自体も比較的深めやすいです。

「ほら 周りを見てみて? みーんなうとうとしていたり 机に伏せて寝ちゃってるよ?」
特に中盤に登場する眠気を誘うシーンがとても印象的でした。
先ほど説明した授業中に催す眠気に加え、周りの皆も眠そうにしていることを教えたり
隣に座っているクラスメイトが「後でノートを貸してあげるね」と言って安心させてくれます。
学校生活によくある風景を本当に上手く催眠に活用しています。

しかし、深化を促すシーンで既に目を閉じているはずなのに再び「瞼が閉じる」と暗示を入れるとか
彼女の話すペースがどのシーンもほぼ一定だったりと
一部で首を捻るシーンも見られました。
特に話すペースは暗示の内容に合わせて変化させたほうが入りやすいと思います。

まとめると、完成度に若干難があるもののテーマ性や流れはしっかりしている催眠です。
秘密の行為を間近で見る快感
エッチシーンは21分ほど。
プレイは女の子の角オナニー、オナニーです。

エッチな効果音はありません。
セルフは有りになります。

女の子「はぁ…もう 我慢 できないぃ…」
誘導役「あなたの視界には 女の子のパンツと股間だけ そして ちょうどあなたの顔に 女の子のパンツが…触れる」
お姉さんの催眠で机の姿になった主人公は
その日の夕方、どういうわけか教室へと戻ってきたクラスメイトの女の子が
その角を使ってオナニーに耽る様子を間近で観察することになります。

エッチは女の子がオナニーする様子を机の視点で楽しみます。
彼女は彼が机になってることなどもちろん知りません。
だからプレイ中は一心不乱におまんこを擦りつけ、気持ちよさそうな可愛い喘ぎ声を漏らします。
ちなみに彼女のオナニーが始まるとほぼずっと喘ぎ声が流れます。

「パンツ越しに 女の子の体温を感じる もしかしたら 少し息苦しいかもしれない 息を吸う度に広がる 女の子の股間の匂い」
「下されたパンツと女の子の股間の間には うっすらと白い糸が引いている」

プレイの前半は机の角がこちらの顔にあたる状態で楽しみます。
擬似的な顔面騎乗になるためおまんこの温もりや独特の匂いを伝える暗示が多く
女性の秘密の行為を至近距離で堂々と見ているシチュも手伝ってかなり興奮できます。

本作品は催眠音声では珍しく感度を上昇させるシーンがほとんどありません。
その代わりプレイの様子を事細かに実況し、イメージによって心を高ぶらせてくれます。

対する後半は机の角をおちんちんに見立てた擬似素股。
同時に誘導役がオナニーするよう指示を出してきます。
個人的にはこのシチュならセルフではなくドライの方が違和感なく楽しめると思うのですが
サークルさんがより多くの人が楽しめるスタイルを優先されたのかもしれません。

「ズリズリズリズリ くちゅくちゅくちゅくちゅ 君のパンパンに膨らんだオチンポに オマンコで愛液を塗り付けて まるで動物がマーキングするように 君のオチンポにいっぱい擦り付けて」
何も知らない女の子のおまんこにおちんちんを擦りつけ、射精する。
魅力的かつちょっぴり背徳的なプレイが快感の質を高めています。
絶頂が近づくにつれて女の子の喘ぎ声がだんだん激しくなるのもいいですね。
非現実的なシチュを使って抜きやすい環境を作り上げています。

このように、リアルでは絶対味わえないプレイを臨場感を持たせながら描いています。
男の夢を叶えてくれる作品
机になりきり女性のオナニーを観察するプレイを比較的高いレベルで実現させている作品です。

誘導役は主人公が不思議な体験をできるだけ味わいやすいように
学校という誰でもイメージできる舞台を用意し、そこにある素材を使って徐々に眠気を膨らませます。
そして暗示を十分に受け入れやすい精神状態に導いたところで
同じくわかりやすいイメージで机へと変身させます。

催眠・エッチいずれも「イメージさせる」ことに力を入れ
そのために彼女が親切丁寧なサポートをしています。

ぶっ飛んだ展開に反して多くの人が取り組みやすく感じるでしょうね。
そしてそれなりの眠気とちょっぴり懐かしい気持ちを抱くことになります。

ですがところどころで「おや?」と思う部分があるのも事実です。
催眠は先ほど書いた部分は是非改善して欲しいと思いますし
エッチはフィニッシュをセルフに持って行ったところが最も引っかかります。
他にはエッチで誘導役と女の子の声の音量を同じにしているのも疑問です。

催眠音声の場合、くちゅ音や喘ぎ声はノイズとして邪魔に感じる人がいます。
今回の場合は喘ぎ声の音量を意識的に下げ、誘導役の声に集中しやすくしたほうがいいです。
あるいは喘ぎ声無しのバージョンを入れておいてもよかったでしょう。
今後はそういった細かな部分にも気を使っていただけることを期待します。

エッチは今まで聴いたことのない極めてユニークなものです。
射精回数は最後の最後に1回。
喘ぎ声それなり、淫語そこそこ、ちゅぱ音はありません。

男性が密かに憧れている女性のオナニー観賞を独自の視点で実現させている作品です。
M性はほとんどないので興味を持った方は誰でもお試しください。

CV:誘導役…西浦のどかさん 女の子…佐月ユーリさん
総時間 54:53

オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


体験版はこちらにあります