サークル「双子プロジェクト」さんの催眠音声作品。
今回紹介する作品は、可愛い声とちょっぴり意地悪な性格を持つ双子が
左右に寄り添いながら「寸止め」をテーマにしたエッチな催眠を施します。
術者が二人いる状況を利用し左右から交互に語りかけてくる催眠
運動支配の暗示を入れつつ耳を舐めて性感を蓄積させるエッチなど
「双子の射精管理」をそのまま音声化した独特なサービスを行います。
可愛い双子が射精をコントロール
「こんばんはー」
双子はやや声質の違うどちらも可愛い声の女の子。
催眠に関する基本的なことや音声を聴く際の注意事項を説明すると
催眠を使って主人公の射精をコントロールし始めます。
本作品は催眠に入ったまま気持ちいい射精を迎えることを目的に
彼女たちが総時間をほぼ半々に分けて催眠とエッチなサービスをします。
サークルさんにとって初の有料催眠音声にあたりますが
この界隈で非常に人気のある双子催眠に挑戦されてます。
右「呼吸を繰り返してるだけで 心地がいいよね」
左「それだけであなたは何とも言えない開放感を感じることができる」
音声開始1秒の段階から二人が登場し、多くのシーンで交互に語りかけながらお話を進めます。
また一部のシーンではセリフの感覚が急激に速くなったり、0を左右から素早く連呼するなど
「Synergism Duet」を初めとする本家の双子を手本にしたと思われる表現や演出が登場します。
完成度に関しては残念ながら首を捻る部分があるものの
新規のサークルさんによくある表面を真似ただけの双子とは明らかに違うものを持ってます。
催眠の技術も勉強されてるようですし、今後のご活躍が十分に期待できるサークルさんです。
催眠はおよそ18分間。
仰向けに横になって目を瞑り、まずは深呼吸しながら体を脱力します。
左「呼吸を繰り返しながら 右腕全体に意識を向けて」
右「右腕の力が すーっと抜けていく」
右腕、左腕、右足、左足、頭、全身とパーツごとに意識を向けさせながら
「抜ける」などの暗示を左右交互に入れる双子らしい分割弛緩です。
催眠の時間が短い関係で個々の暗示が薄くなってるものの
意識を頻繁に揺さぶられるおかげで頭がぼんやりする感覚が徐々に強くなります。
右「全身は軽いのに 左腕だけなぜか重い」
左「必ずそうなる」
これらを行った直後に脱力具合を確認させてくれるシーンがあるのがいいですね。
特定の部位だけ重感、他は浮遊感と正反対の暗示を入れて感覚の違いを味わわせようとします。
他にも催眠開始直後に双子催眠を聴く時の心構えを説明するなど
催眠音声初心者でも無理なくついてこれるように細かな気配りを所々でしてくれます。
体がある程度リラックスできた次はいよいよ催眠状態を深めます。
左の子はカウント、右の子は深化の暗示と役割を分担して進め
最後の0カウントと追い込み暗示だけは協力して行うコンビネーションの取れた深化です。
右「あなたの心は 無意識に躍りだし 暗示を与えられたことに喜びを感じる」
左「幸せ 声を聞くのが幸せ 暗示を与えられるのが幸せ」
催眠誘導の要所ということでカウントを2回に分け
1回目は純粋な深化、2回目はそれプラス声に対する服従心の強化と内容をやや切り替えて進めます。
本作品のエッチは彼女たちに操られながらオナニーするスタイルですから
暗示や指示にどれだけスムーズに反応できるかがカギとなります。
ここだけはテンポをやや速くして暗示を入れるので
0を言った直後に体全体が軽く落ちる感覚を味わう人もいるでしょう。
その後の暗示も「気持ちいいから従いたくなる」とメリットを強調する形で言いますし
M性がそれほどない人でも受け入れやすく感じると思います。
双子形式をそれなりに活用したシンプルな催眠です。
聴き手の心と体を双子の言いなりにすることを目的に
前半は深呼吸+分割弛緩法、後半はカウントを絡めた深化と
催眠音声ではお馴染みの技法を双子に合わせてアレンジしながら進めます。
時間があまり長くないことを踏まえてやることをきちんと絞り込んでますし
暗示もシーンごとに表現や方向性を変えて後になるほど催眠状態が深まるように組み立ててます。
全体の流れについては特に問題ないと見ています。
ですが双子の運用面はどうしても引っ掛かる部分があります。
最も気になったのは双子の話すペースと間です。
双子催眠は二人で話しかける性質上、多くの作品で一人の時よりも話すペースが若干速くなります。
そうしないと時間あたりのセリフのボリュームが普段と変わらなくなってしまうからです。
間を極端に短く取るのも息継ぎの時間を減らして暗示の密度を高めるためです。
それに対し本作品はほぼすべてのシーンを一人でかける時と同じペースや間で進めます。
これを改善するだけでも今よりずっと入りやすくなるのではないかなと。
双子のもうひとつの特徴である役割分担も十分に機能してるとは言えませんし
双子催眠と呼ぶには今一歩足りないというのが正直なところです。
私が聴いた時は多少意識がぼやけるところまでで脱力感はほとんどありませんでした。
出したくても出せない不思議な感覚
プレイはオナニー、耳舐め、ダブル耳舐めです。
エッチな効果音はありません。
セリフはありになります。
左「管理されることで より興奮していく」
右「管理されることを望んでいる ドMの変態野郎」
催眠を使って主人公を自分たちの声の虜にした双子は
引き続き左右交互に語りかけながら彼の感度を上げ始めます。
エッチは彼女たちとの接触はせずに指示や暗示に従っておちんちんをしごきます。
一番最初の「プレイパート」は準備から射精直前までを行うメインパート(約18分)。
追加のカウントを刻んで彼のM度を普段よりも押し上げてから腕が勝手に動く、射精が近づくと自然に止まるなど
複数の暗示を組み合わせたオナニーで彼に寸止め地獄を味わわせます。
右「手がひとりでに動き出す 快感を求めて シコシコって」
左「勝手に動いているから まるで自分の手じゃない感じがするね」
催眠パートで脱力に力を入れてたのはこのプレイをスムーズに進めるためでしょうね。
運動支配の暗示は比較的入りやすいと言われてますし
うまく催眠に入れていれば彼女たちの言う通りになるかもしれません。
オナニーのペースや強さといった細かい部分は一切指示せず
開始、中断、射精のみを制御する取り組みやすいオナニーです。
明確な寸止めシーンが指定されてませんから、やり方によって難易度が大きく変わるでしょう。
右「耳を舐められてるだけなのに 全身にいやらしい快感がこだまする おちんちんからは我慢汁がぶわって溢れてきて ますます気持ちよくなる」
最大の特徴である双子ももちろん活用します。
パート後半に入ると双子が耳を舐め始めるシーンがあり
ここでは片方が舐めてもう片方が引き続き気持ちよく暗示を入れる連携の取れた責めをします。
暗示中心のエッチだとどうしても純粋なエロさが不足しますし
その部分を作品のスタイルに合った方法でカバーしてるのが実に良いです。
ペースが緩いもののちゅぱ音の水分は高めで吐息も多めに漏らしてくれます。
残りの3パート7分間は寸止めの難易度調節と射精。
「寸止めパート」と「耳舐め」はオプション扱いでオナニーの時間を長くする役割を果たし
「射精」は名前の通りこれまで蓄積してきた興奮と精液を一気に放出します。
前の2つは基本的に耳舐めするだけなのでお好みで入れるかどうかをお選びください。
最初のパートだけでも10分近くしごかせてくれますし、1回ずつ加えると射精しやすい長さになります。
射精はカウントではなく耳舐め音に合わせて迎えるやや独特な方法です。
このように、自分で限界に挑戦する比較的緩い寸止めプレイが繰り広げられてます。
まったりした双子作品
双子は主人公に普段よりも強烈な射精感を味わわせようと
催眠を通じて心と体を骨抜きにし、その状況を活かした寸止めオナニーを指示します。
左右から交互に暗示を入れる双子らしい作り、聴き手の無意識に任せて寸止めさせるエッチ。
作品名が持つふたつの特徴をそのまま反映させたわかりやすいサービスをします。
左「挑戦したくなる」
右「だって 我慢すればするほど その後の絶頂が気持ちよくなるのだから」
プレイだけを見ると意地悪に感じるところもあるのですが、彼女たちの仕草や態度に悪意はほとんど見られません。
M気質な彼を喜ばせようとしてわざとこう振舞ってるように見て取れます。
セリフの表現が柔らかいもので統一されてるのも相まっていい気分で聴くことができました。
寸止めも途中で暴発してしまうほど激しいものではないです。
催眠は一言で言うと「惜しい」です。
体験版を聴いた時点では双子にすらなってないんじゃないかと思ってたのですが
実際は双子の良い部分を催眠やエッチにある程度反映させてます。
ただ双子特有のリズムや間だけは今のところ表現できてないと見てます。
エッチは催眠らしさと双子らしさの両方を強く意識したものです。
最初の感度強化をもうちょっと入念にやったほうがいいとも思うのですが
それ以降のオナニーは独自性が強く、そこに耳舐めを添えて性的興奮も盛り上げてくれます。
運動支配+セルフと催眠初心者向けのプレイをしてる点も魅力です。
射精シーンは1回。
ちゅぱ音そこそこ、淫語ごく僅か、喘ぎ声はありません。
テーマ性は十分持ってるけど双子の運用面にやや難があると判断し、この点数とさせていただきました。
CV:七海うとさん
総時間 50:18
オススメ度
■■■■■□□□□□ 5点
体験版はこちらにあります