おち○ちん催眠~チ○ポには勝てなかったよ~

サークル「スズクリ」さんの催眠音声作品。

今回紹介する作品は、幼さを感じる可愛らしい催眠術師が
エッチな催眠をかけて疲れた男性の心と体を癒します。

軽いリラックスの後、カウントに合わせて目を開閉させつつ小まめに暗示を入れる催眠
タイトルにもなっているおちんちんに焦点を絞ったシンプルなエッチなど
「癒しつつ気持ちよくする」ことを強く意識した丁寧なサービスが行われています。
癒しのカギはおちんちんにあり
催眠術師のP・D・ローリング先生に催眠をかけてもらいオナニーするお話。

「どもども 催眠術師のP・D・ローリングなのです」
ローリング先生はやや舌足らずな話し方をする明るい声の女の子。
日々の疲れに悩んでる主人公に挨拶し症状を確認すると
おちんちんを使った特別な催眠で癒してあげます。

本作品は催眠特有の心地よさを感じながら気持ちよく射精してもらおうと
催眠術師である彼女がリラックス重視の催眠を施してエッチに専念できる環境を整え
それから前半はソフトに、後半はややハードにおちんちんをいじらせます。

女性の前で下半身を露出し見られながらオナニーするちょっぴり恥ずかしいシチュですが
治療を目的としたプレイなのでM向けの要素はまったくありません。
むしろ彼女の視線を意識させて興奮を盛り上げるご褒美に近い使われ方がされてます。

この作品が持つ最大の魅力は何と言っても価格の安さ。
総時間45分に対したったの100円と抜群のコスパを誇ります。(発売から2週間はさらに半額の50円で販売されてます)
全年齢向けで300円の作品があるのは知ってますが、18禁でこの価格は他に聞いたことがありません。

ちなみに催眠パートと解除パートは体験版にまるまる収録されてるので
エッチにこだわらないなら無料で楽しむことができます。
ここまで安くしたのは催眠音声処女作なことと、有料部分がエッチシーンのみだからと私は見ています。
とりあえず色んな人に聴いてもらい、感想や意見を次回作に向けての参考にする狙いもあるのでしょう。

値段が安いなら品質も悪いのかと言われればそうでもありません。
催眠パートは技術に基づいた誘導をしていて暗示の入れ方も堅実ですし
エッチもタイトルの「おちんちん催眠」に相応しいシンプルかつ実用的なプレイをしています。

正直なところ私も「安いからとりあえず聴いてみよう」程度の軽い気持ちで手を出しました。
ですが実際に聴いてみると一定以上の催眠状態に入れたしオナニーもそれなりに気持ちよかったです。
詳しい内容はこの後説明しますが全体的に作りが丁寧な印象を受けました。
ただし、最近の作品にしてはノイズが多いことだけご注意ください。
おちんちんを見れば見るほど深い催眠へ
催眠はおよそ23分間。
催眠に関する簡単なお話をしてから下半身だけ服を脱いで横になり
まずは目を開けたまま彼女の声に合わせて少し深呼吸します。

「催眠にかかると 体がふわふわ 頭がぽーっとして 幸せな気分になるのです」
「お腹に気持ちを集中すると 上手にできますよ 深呼吸している時は 何でもいいので 目の前にあるものをぼーっと見つめててください」

そしてローリング先生は催眠に不慣れな人向けに催眠の感覚を教えてあげたり
深呼吸の時はどうするとよりリラックスできるかをわかりやすく教えます。

大手のサークルさんだと聴き手に対する配慮がしっかりしてる作品は多いですけど
新規さんでこういうところにまで気が回るケースは稀です。
彼女の子供っぽい声も相まってなんとなくホッとするのではないでしょうか。
ただ深呼吸の最中に壁をドンドン叩くような物音が入ってるのだけはちょっと残念です。

お次は彼女の数えるカウントに合わせて目を瞑り
しばらくしたら同じやり方で目を開けるのを何度か繰り返して催眠状態を深めます。

「目を閉じると 心がまったり 溶けていく感じがします どんどん どんどん ゆったりした気持ちになって ぽわわんとして気持ちいいですよ」
「両目の瞼が ぴったりくっつきます 心がゆっくり 溶けていきます」

ここではカウントの前後に丁寧な暗示を入れてるのがいいですね。
閉じたらどんな感覚がするかを事前に伝え、閉じた直後にも追い込みをかけてくれるので
回数を重ねるほど頭の中にもやがかかったような意識のぼやけを感じます。
これが前項の最後に「作りが丁寧」と書いた理由のひとつです。

「あれれ? (おちんちんを)じっと見ていると 目線がゆらゆらするのに気づきますね」
こちらが目を開けた際におちんちんを見る指示を出すのもポイント。
自分の一番大事な部分を基点に安心感を与えるテーマに沿ったリードをします。
揺さぶりに凝視法っぽいアプローチを組み込んだやや珍しい深化ですね。
カウントの数え方にも多少の工夫が見られますし、心地いい感覚を覚える人がそれなりにいるのではないでしょうか。

主人公の悩みを解消しつつエッチの準備を整えるシンプルかつ堅実な催眠です。
聴き手を一定以上の催眠状態に誘導し、尚且つおちんちんに意識を集中させることを目的に
信頼関係の形成や疑念の解消を意図した小話から始まって深呼吸へと繋ぎ
さらにカウントと並行して意識の力をさらに弱める暗示を入れて気持ちいい感覚を徐々に膨らませます。

「見ているだけでリラックス 風船がぷしゅーって萎むみたいに 腕も 足も 力が抜けて へにゃへにゃになります」
やや変わった展開ですが比較的入りやすい内容と見ています。
これまで書いてきたことに加えて可愛らしさを感じるセリフが多いのも大きいです。
術者のキャラに合った言葉を選んだほうが違和感がなくなって聴きやすくなります。
おちんちん催眠らしさも盛り込んでたりと、機能性のみならず個性も考えて作られてるのがわかります。

ですが催眠の最後に目を開けさせたままエッチに進むところだけは首を捻ります。
というのもこの後始まるエッチはオーソドックスなオナニーでして、目を開けさせてする必要性が特にありません。
例えば先生の画像を見ながらするなど設定を利用したプレイだったらまた違ったのでしょうが
そうでないなら目を瞑っておいたほうが音声や快感に集中しやすく催眠状態も維持しやすいです。

今の内容だと被暗示性の低い人はエッチの最中に催眠が解けてしまう可能性があるかなと。
私の場合はぽわぽわした感覚を強めに感じたまま射精を迎えることができました。
一部気になる部分もありますが、処女作として見るなら十分に優れてると言えます。
おちんちんの誘惑には勝てないよね?
エッチシーンは2パート13分30秒間。
プレイはおちんちんを握る、オナニーです。

エッチな効果音はありません。
セルフはもちろん有りです。

「気持ちいいけど 女の子におちんちんを見られると恥ずかしい 恥ずかしいと 息がはぁはぁしてくるかもしれません」
催眠をかけて主人公の気持ちをスッキリさせたローリング先生は
彼をもっと幸せにしようとまずは視線で性的興奮を軽く盛り上げます。

エッチは彼女に言われた通りおちんちんをいじります。
最初の「おち○ちんいじり」パートでするのはソフトなオナニー(約6分)。
感度強化の暗示でおちんちんを敏感にしてから竿を握ってしごかずに圧力だけ加えます。

「握っていると おちんちんが幸せです おちんちんが大きくなると 幸せも大きくなります」
ここでも彼女は言葉を使ってこちらの感覚をコントロールします。
当初の目的が癒しを得ることにあったため、純粋な気持ちよさ以外に幸福感を伝える暗示が多く
心が軽くなるとか、胸のあたりがぽかぽかする感覚がほのかに沸いてきます。
体への刺激がまだ弱いのでそのぶん心のケアに力を入れてます。

本格的なオナニーが始まるのは後半の「チ○ポには勝てなかったよ」パート(約7分30秒)。
最初は1回、次は2回しごいて普段のオナニーとの違いを確認してから
射精が来るまで好きなペースで存分におちんちんの快感を楽しみます。

「気持ちよくって この世のものではないみたい いつもよりもおちんちんが敏感に感じる 夢心地」
多少の焦らし要素を含んでますが、すべては気持ちいい射精を迎えてもらいたいという彼女の優しさです。
現に「いいよ」と合図を出してからは言葉で応援する側に回ってますし
短い時間の中でできるだけ性感を蓄積させようとする気遣いが見られます。

フリーでオナニーできる時間が3分30秒程度と短いので
聴く際は1日くらい溜めてからにしたほうが抜きやすいでしょう。

ちなみに最後の射精シーンで彼女が明確な合図を出すことはありません
パートの終盤に「射精まで好きにしごいてください」とだけ言って無音になります。
上のセリフを言ってから5秒後には解除パートが始まってしまうため
このパートの後に1分程度の無音ファイルを挟んでおくと抜きやすくなると思います。

このように、おちんちんで気持ちよくなることだけに注力したシンプルなプレイが繰り広げられてます。
癒し重視のセルフ作品
おちんちん催眠の名に相応しいストレートかつ温かな作品です。

年下属性を持つ催眠術師の女の子が、疲れやストレスに悩む男性を催眠とエッチでリフレッシュさせます。
リラックスさせつつ心地よさを膨らませていく催眠、おちんちんの感度強化に力を入れたエッチ。
癒しつつ気持ちよくするテーマ性のあるサービスをしっかり行います。

聴いてて「ここはこうしたほうがいいかな?」と思う部分もいくつかありますが
現時点でも催眠に比較的入りやすいしエッチで気持ちよくなれる品質を持ってます。
少なくとも100円よりはずっと上の価値を持ってる作品です。
癒し+セルフと大衆性が高い要素で揃えてる点も魅力です。

催眠は先生のキャラに合った言葉選びと細かな気配りが印象的でした。
年下系の声でありながら割と落ち着いて聴けるレベルに設定されてますし
新規のサークルさんだと見落としがちな部分もある程度カバーしています。
処女作でここまでできるなら経験を積めばもっともっと良い作品が生まれるでしょう。

エッチは先生との直接的な絡みはせず暗示の力と純粋な快感で気持ちよくします。
オナニーの刺激が弱めなので消化不良に感じる人がいるかもしれませんが
彼が彼女のもとを訪れた理由を考えればこれくらいで丁度いいとも思えます。
ただ次回作ではフィニッシュまできっちりリードして欲しいですね。

射精シーンは最後に1回。
淫語そこそこ、ちゅぱ音と喘ぎ声はありません。

精神的な心地よさを感じながら射精を迎えられるとっつきやすい作品です。

CV:ごま豆乳さん
総時間 45:14(本編…41:11 キャストコメント…4:03)

オススメ度
■■■■■■□□□□ 6点


体験版はこちらにあります

追記
作品自体の点数は6点。
音質がやや悪いので-1、コスパで+1してあります。

2017年3月17日まで半額の50円で販売されてます。
その場合の点数は7点です。