サークル「エコーズ」さんの催眠音声作品。
今回紹介する作品は、とある研究をしてる上品な催眠誘導師が
女体化願望がある男性に催眠をかけ、素人モノのAVに擬似出演させます。
「イマジー」という独自の要素を絡めたサービスをするのが特徴で
催眠パートは長めの深呼吸をさせつつイマジーを固めたり女体化を進め
エッチはソフト路線のプレイをしながらイマジーが高まったり男優から送られるのを感じます。
イメージが生み出すエナジーを感じて
「いらっしゃい ようこそ イマジー催眠研究所へ」
響子は穏やかで色っぽい声のお姉さん。
研究所を訪れた主人公に挨拶し近くにあるベッドへ休ませると
どんなエッチを疑似体験するか確認してから催眠を始めます。
本作品は1回だけ出演する素人AV女優になりきってエッチするのを目的に
彼女が100分以上をかけて催眠誘導したりあまあまなエッチをします。
エコーズさんは催眠音声を最近聴き始めた方にはあまり馴染みのないサークルさんでしょうけど
2012~13年頃に色んな作品を制作されてた実績があります。
前作「ハイパー痴漢凌辱レッスン!!」がおそよ5年8ヶ月前ですから相当に久しぶりですね。
「イメージして 呼吸と共に 空気中のエナジーが 出入りするのを」
テーマは作品名の最後についてる「イマジー」。
これはイメージ+エナジーのことで、簡単に言うと想像が生み出す力や感覚にあたります。
催眠パートでは純粋な熱だったり、エッチは快感だったりとシーンによって意味合いがそれなりに変わります。
それを踏まえて本作品は全編を通じてイメージを起点にお話を進めます。
特に催眠は著しくイメージ任せになってますから
どちらかと言えば初心者よりも中上級者のほうが取り組みやすいと思います。
ブランクが長いからでしょうけど、私が聴いた時も古風な印象を受けました。
催眠はおよそ22分間。
仰向けに横になって目を瞑り、まずは深呼吸しながら彼女の言葉に耳を傾けます。
「鼻の内側の 喉の内側の 涼しいイマジーを 肺の中のあったかいイマジーを」
そして彼女は早速イマジーとは何かを説明しながら
呼吸の合図を出したりリラックスを促す暗示を入れます。
イマジーを何度も言うので最初のうちは違和感を覚えるかもしれません。
言葉の意味を無理に掴もうとせず、感覚に集中する感じで聴いたほうがリラックスできると思います。
「温かいね 温かいシャワーを浴びているみたい 感じなさい イマジーのシャワーを」
またしばらく経つと現在思い描いてるイマジーがどんなものか尋ね
それを頭上に持ち上げシャワーのように振りまくイメージをします。
色、形、硬さなど簡単な質問ばかりなのでなんとなくでいいですからイメージしてみましょう。
シャワーを浴びせる時は同時に温かさを伝えるなど、できるだけ日常生活に近づけた表現を心がけてます。
本題の女体化が始まるのは開始から14分後。
先ほどのシャワーを浴び続けて自分の体を男性から女性に変えていきます。
「お肌が どんどん すべすべの女の子っぽくなってきてる」
「おちんちんが どんどんふやけて ふわふわに ぷよぷよに なっていく」
肌が滑らかになり、股間のモノがなくなって割れ目に変わり
腕、足、腰、顔など全身がそうなる様子を大まかな枠組みで語ります。
具体的にどんな女性かまでは触れられませんので好きにイメージしてよさそうです。
シャワーを使うのはAVに出る前に女優さんが浴びるからでしょうね。
リラックスさせてから女体化に進むイメージ主体のシンプルな催眠です。
聴き手の体だけを女性へ変えることを目的に
序盤から中盤にかけては深呼吸を交えながらリラックスとイメージ力の向上に努め
終盤は全身にイマジーを浴びながら性差の出やすい部分を変化させます。
最初から最後までイメージが鍵になってることや
深化にあたるシーンが短いため万人向けとは言えません。
ですがテーマ性を持って進めており、イメージに苦手意識を持ってない人なら
ある程度進んだ頃から彼女の言ったものが自然と浮かんでくると思います。
向き不向きがはっきり出やすい内容じゃないかなと。
男性に優しくされる幸せを感じながら
プレイは耳舐め、キス、乳首責め、乳揉み、手マン、クンニ、SEX(寝バック、バック、正常位)です。
エッチな効果音はありません。
セルフもありません。
「はい それじゃこれから AVの撮影に入るわよ」
イマジー催眠で主人公を初々しいAV女優の姿に変えた響子は
男優さんを呼んで責められてる様子をわかりやすく実況します。
エッチは彼女が引き続き催眠者兼進行役を務め
男優さんのセリフも代弁しながら一部始終を主観的に語ります。
前半の31分間は感度の強化に注力する比較的ソフトなプレイ。
軽い耳舐めから入り頬や唇へのキス、胸と乳首の愛撫、そして手マン&クンニと
性感帯を順に責める形で一歩ずつ慎重に進めます。
「感じるでしょ? 耳がかーっと熱くなってくるの 熱いイマジーが すごい勢いで広がるの」
そして彼女はここでもイマジーを至るところで使用します。
しっくりこない人は「感覚」「快感」に置き換えて聴くと通常よりわかりやすくなるしょう。
前半シーンは主に熱の操作を行っており、後になるほど体がカーっと熱くなるのを感じます。
私の場合は肩の後ろと足の裏でしたが、反応する部位は人によってたぶん違います。
「さわさわって言うたびに くすぐったくて エロいイマジーが全身に広がっていくんだよ」
体を責める際に擬声語をガンガン言うのも大きな特徴です。
乳首は「つんつん」、胸は「もみもみ」、手マンは「くちゅくちゅ」といった具合に
責める部位と責め方に応じて異なるセリフを繰り返し言って直感的に伝えます。
これはエコーズさんの作品全般に当てはまることで結構独特です。
続く後半はより踏み込んだプレイ。
長めの前戯で緊張が解けた主人公に男優さんが強めの手マンと3種類のSEXをプレゼントします。
「ぴくっ ぴくっ ポルチオを刺激された時の あなたの痙攣が またイマジーとなって広がるの」
クリトリス、Gスポット、ポルチオとおまんこの性感帯を満遍なく責め
その様子を擬声語とイマジーを交えながら綿密に語ってイメージを膨らませます。
耳舐めやクンニの時にちゅぱ音を鳴らすこともありますが
このシーンはSEXメインなのでイメージ力が一番の抜き要素です。
前半は1回だった絶頂シーンが一気に6回まで増えるなど
熟練した男性が未熟な女性をリードしてイかせる様子を気持ちよくなれるようにお届けします。
このように、登場人物の属性を踏まえた穏やかなエッチが繰り広げられてます。
描写が丁寧な作品
響子は女体化願望がある主人公に女性のエッチを疑似体験させようと
まずは催眠を通じてイメージ力と女性になった気分を高め
それから長時間のエッチをしながら心身の熱を徐々に高めていきます。
AV初出演の女性になりきってエッチするやや珍しいシチュ
「イマジー」と呼ばれる固有の要素を盛り込んだイメージ主体の催眠
実況を多めにしながら擬声語と暗示を組み合わせて気持ちよくするサークルさんらしいエッチ。
以前からの特徴を受け継ぎ、さらに新しい要素を取り入れて作品を組み立ててます。
「ね? すごい刺激のイマジーが 畳み掛けてきて 全身のイマジーの波が 弾けたがってるの わかるでしょ?」
「恋人じゃないのに 今だけのエッチな関係だけなのに 恋人とエッチしてるみたいな ううん それ以上の快楽イマジーが 渦巻いてる」
特にイマジーは本作品を最も特徴づけるものなので
催眠はもちろん、エッチでも積極的に活用しながら進めます。
着眼点は面白いのですが、すべてをイマジーひとつで解決しようとしてるところもあり
その結果彼女が伝えたいものが曖昧になってるように映りました。
女体化作品は女性の快感をいかにリアルに伝えるかが重要になるので
それをすべて似た表現方法にするとどうしてもわかりにくくなります。
クリトリスの快感、Gスポットの快感、ポルチオの快感はどれも気持ちいい点では一致しますが
その質や方向性には何かしらの違いがあるはずです。
それをイマジーで一括りにしたら「結局のところどう気持ちいいんだ?」という疑問が残ります。
男性のままエッチするタイプの作品なら経験済みですからこちらでいくらでもカバーできます。
でも異性の快感を主に扱う場合はもっと聴き手に歩み寄ったほうが良いでしょう。
イメージがしやすいからこそ余計もったいなく感じました。
絶頂シーンは7回。
淫語それなり、くちゅ音そこそこ、喘ぎ声はありません。
以上を踏まえて今回はこちらの点数とさせていただきました。
シリーズ化も見据えてるそうですし、次回作以降でどうなっていくかに期待してます。
CV:大山チロルさん
総時間 1:46:35
オススメ度
■■■■■■□□□□ 6点
体験版はこちらにあります