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   ● 【正月・耳舐め】うたかたの宿 新年初詣【バイノーラル・癒やし】
   ● 【耳かき・耳舐め】うたかたの宿 春の出会い【バイノーラル・癒やし】


【正月・耳舐め】うたかたの宿 新年初詣【バイノーラル・癒やし】

サークル「ウタカタ」さんの同人音声作品。

今回紹介する作品は、秘境と言っていいほど人里離れた場所にある宿を舞台に
そこで働いてる女の子が仲の良いお客と新年の正月を楽しく過ごします。

効果音や環境音を織り交ぜながら初詣する様子を描いたり
セリフをできるだけ挟まずゆっくりのんびり耳を舐め続けるなど
季節感と癒しを大事にした臨場感のあるサービスを行います。
正月は田舎でのんびりと
うたかたの宿の店員「菖蒲」と正月を過ごすお話。

「旦那様! ようこそお越しくださいました」
菖蒲は明るくて可愛い声の女の子。
年が明けた直後のある日、予約を取ってうたかたの宿を訪れた主人公を嬉しそうに迎えると
新年の挨拶をしてから一緒に初詣へ行こうと誘います。

本作品はサークルさんがこれまで7本出されてるシリーズの最新作。
これまでのお話を通じて彼とすっかり仲良くなった彼女が
35分ほどに渡って新年のお参りをしたり宿でちょっぴりエッチな事を含んだサービスをします。

シリーズものですが特別な設定とかはありませんから
二人が打ち解けてることだけ理解してれば本作から聴いても特に問題はありません。
初詣のシーンは挿し絵の印象よりもややハイテンションに振る舞っていて彼女も喜んでるのが伝わってきます。

作品の特徴は大きくふたつ。
ひとつめは季節感を持たせた癒しを提供すること、もうひとつは耳舐めに力を入れてることです。

前者は音声開始直後から小川の流れる音がバックで鳴りはじめ
二人が神社に向かう時は「ずしゅっ」という雪を踏みしめる足音
お参りの時は賽銭を入れる音と鈴を鳴らす音、宿に戻った後は「ぽぽぽぽ」というストーブっぽい音など
物語に臨場感を与える色んな音が登場します。
また全編に渡って彼女がセリフの間を長めに取りながらのんびり語りかけます。

最後のほうにエッチな描写があるので一応18禁に分類されてますが
内容はほぼ15禁と言っても差し支えないほどマイルドです。
正直なところ相当に溜まってない限り時間内に抜くのは難しいと思います。
抜きよりも癒しをずっと重視してることを理解したうえでお聴きください。

後者は総時間の約半分にあたる17分を耳舐めに割き
最中はセリフをほとんど挟まずに耳元至近距離からちゅぱ音を鳴らし続けます。
ただし、サークルさんが「耳舐めは激しくないたっぷり時間をかけたゆったりとしたもの」とおっしゃられてるように
ペースが緩く質感も上品で性的興奮を誘うものとは随分違います。
音そのものより密着されてるシチュや合間に漏れる吐息のほうにエロスを感じるのではないかなと。
二人きりの空間を音で演出
菖蒲との挨拶を終えた後から始まる2パート7分間は初詣。
この地域にある小さな神社へ移動し、お手水を済ませてから彼女→主人公の順にお参りします。

「私はこうして 旦那様と一緒に お参りできるのが今年初めて感じた幸せですけどね うふふっ」
新年早々彼に会えたことがよほど嬉しかったのでしょう。
彼女は歩きながらちょっぴりはしゃいでる感じに自分の思ってることを話します。
専門店の場合お客と店員の距離を大事にする作品もありますし
こういうやり取りがある時点で二人の関係がかなり良好なことがわかります。

「まずは 右手に柄杓を持って 水をすくって 左手にかけ…はっ うぅ 冷たい…ですね」
神社に到着した後のシーンはお手水は上のように行為の様子をすべてセリフで表現し
参拝の時だけ専用の効果音や手を鳴らす音が入ってます。
雰囲気は出てますけど水を手にかける音を入れておいてほしかったなぁと。
環境音の音量が小さくて聴き取りにくいのも残念です。

続くエッチシーンは2パート17分間。
プレイは耳舐め、オナニーです。
オナニーの際に効果音が鳴ります。

「お耳のほう 口に含んでもよろしいでしょうか?」
初詣を終えて宿へと戻り、おせちを食べてから部屋で主人公と寛いでいた菖蒲は
彼が別のことをして欲しがってることを察し、体を近づけ左耳を舐め始めます。

エッチはどちらも彼女が責める形で進みます。
前半の「左耳舐め」は名前通りのプレイ(約8分)。
パート開始1秒の時点で早速始め、最中のセリフを二言程度まで減らしてひたすら舐め続けます。

「しっかりと おもてなしを 今年の最初ですから 慎重に…」
前項でも説明したように抜き系の音とは違うため興奮しにくいところはありますが
音の臨場感、位置、距離がどれもしっかりしていてレベルが高いです。
舐めたりしゃぶったりを非常にゆっくり行うので舌使いをイメージしやすく感じるでしょう。

続く「右耳舐めとお世話」は反対側とおちんちんがターゲット(約9分)。
左耳と同じくセリフを必要最低限まで絞り込み、パート中盤頃から水気を帯びた摩擦音が加わります。

「いつもと違う こういったことは 余計に気分が高ぶるようですね 旦那様 ご自由に 私の手の中に どうぞ」
おちんちんをお世話する時に何をするか明確に言っておらず
もしかしたらオナニーではなく手コキなのかもしれません。
彼女が彼の精液を手で受け止めることを仄めかすセリフがあったことからオナニーと判断しました。
手コキの効果音が耳舐めよりも荒々しく、彼女のサービス方針からずれてたこともあります。

説明的なセリフを挟むと自然さが削がれるからこういう表現にしたのでしょう。
ですが個人的には何をやってるかすらわかりにくくするのはさすがにどうかと思います。
こういうプレイはイメージ力が重要になりますから、それを膨らませる最低限度の材料は用意してほしいです。

このように、耳舐めを中心に据えたまったり系のエッチが繰り広げられてます。
のんびりした作品
9割がた非エロと言っていいくらい癒しに寄ってる作品です。

菖蒲は年明けにうたかたの宿へわざわざ来てくれた主人公をもてなそうと
最初は敢えて宿の外に誘って一緒にお参りし、それから耳を重点的に責めつつおちんちんもお世話します。
正月や冬にまつわる効果音と環境音、十分な時間を取った癒し系の耳舐め。
昨年に溜まった疲れを取り除き、新しい気持ちで今年を過ごせるようにサービスを進めます。

「準備万端でおもてなしすることも好きですが こうして二人だけの時 いい雰囲気の時には その…お嫌でないなら 旦那様となら 特別嫌なことはありませんから」
そしてこれらの中に彼女が彼に対して特別な感情を抱いてるのを匂わせる表現を盛り込んでます。
今回はかなりソフトなおもてなしでしたが、準備がしっかりできてればもっと踏み込んだことをしたのかもしれません。
ファンに対してこのシリーズがまだまだ続くことを遠回しに伝えてもいます。

サービスは時間が短いのを考慮して耳かきやマッサージといった定番を敢えて外し
その代わり耳舐めをがっつりやって個性を出してます。
18禁でやるものよりエロさが大幅に抑えられてるおかげで落ち着いた気分で聴けました。

ただここまで癒しに寄せた内容だとエッチを入れないほうが作品の品質は上がったと思います。
ずっと癒し路線だったところに申し訳程度のオナニー(or手コキ)を挟んだところで抜くのは難しいです。
最近は全年齢や15禁も十分売れる環境になってますし、こだわりを捨てたほうが長所を活かせるのではないかなと。

射精シーンは1回。
ちゅぱ音それなり、くちゅ音ごく僅か、淫語と喘ぎ声はありません。

癒し目的で聴くならそれなりに楽しめる作品です。

CV:歩サラさん
総時間 36:40

オススメ度
■■■■■■□□□□ 6点


体験版はこちらにあります

追記
作品自体の点数は7点。
36分で700円とやや割高なので-1してあります。

2018年1月8日まで30%OFFの490円で販売されてます。
その場合の点数は7点です。

【耳かき・耳舐め】うたかたの宿 春の出会い【バイノーラル・癒やし】

サークル「ウタカタ」さんの同人音声作品。

今回紹介するサークルさんの処女作は、人里離れた静かな宿を舞台に
世話好きで初々しい店員さんが時間を分けてふたつのサービスをします。

全編で流れるリアルな環境音、サービス中は囁き声でのんびり語りかけるスタイルなど
聴きながら眠れることを意識した静かな作りが魅力です。
エッチもありますが露骨なエロは避けてイメージを膨らませる感じに責めてくれますから
心を落ち着けたまま少しずつ射精に登りつめることができるでしょう。
都会の喧騒を離れのんびりと
うたかたの宿の店員「菖蒲(あやめ)」からサービスを受けるお話。

「こんなところで黄昏ていると クマにでも襲われちゃいますよ?」
菖蒲明るくて穏やかな声のお姉さん。
宿に予約を取った主人公がなかなか到着しないので迎えに行くと
案内しながらこのあたりのことに関するお話をします。

本作品は緑豊かな場所にひっそりと建つ静かな宿で
新人店員にあたる彼女が70分近くに渡る癒しとエッチなおもてなしをします。
最初の30分は夕方の部、残りを夜の部とふたつのシーンに分け
サービスはもちろん、周りの雰囲気や彼女の態度も切り替えながらゆっくりのんびり取り組みます。

全編を通じて言える大きな特徴は環境音に力を入れてること。
音声開始1秒の段階からバックで小川の流れる音や鳥の声が聞こえ始め
二人がいる場所や時間帯に応じてそれらのバランスが微妙に変化します。

彼らが移動するのに合わせて環境音がリアルタイムで変化する、といった細かな演出はされてませんが
音質がリアルですし音量も会話を邪魔しないレベルに抑えられてます。
これらの音を聴いてるだけでもかなりの癒しを感じるでしょうね。

「こうしてすぐに出会えたのも 旦那様が迷われてると 私が感づいたのも 何かの縁と思うような 思わないような」
それ以外の部分については安眠を強く意識してます。
菖蒲のセリフは親しみを感じるものを長めの間を取りながら投げかけてくれますし
サービスも夕方は耳かき、夜は耳舐めを中心に据えてどちらもじっくり行います。

耳かき中の会話が多めなので音フェチ作品と言うほど音に寄ってはいないものの
最大の魅力である環境音を聴きやすくする配慮が随所に見られます。
私も聴いてて結構眠くなりましたし、就寝前に聴くと普段よりぐっすり眠れるかもしれません。

リアルな環境音による癒しの空間と安眠仕様のサービス。
エロよりも癒しを重視したオーソドックスな作品です。
近さを感じる穏やかなサービス
最初の「夕の部」は5パート30分ほど。
宿の近くで菖蒲と出会い案内されて部屋に移動するところから始まり
少しの休憩を挟んでから右耳→左耳の順に膝枕で耳かきします。
そして二人が外にいる時はやや大きくはっきりと、部屋に入った後は遠くで控えめに環境音が流れます。

基本的な流れは耳かき棒で大きな汚れを、梵天で細かい汚れを取り
仕上げに弱めの風圧で2回ほど息を吹きかけるシンプルなものです。
そして耳かき棒は「かり ずっ」と細く硬い音が軽く引っかくように左右へ動き
梵天は「ぷすぷす」という柔らかい音が小刻みに動きます。

梵天はふわふわした質感が音に出ていて良かったのですが
耳かき棒はストロークが短く、音が鳴る頻度も少なめで物足りなく感じました。
最中の会話量が多くて環境音もずっと流れ続ける状況下では存在感が薄くなってしまっています。
後日効果音のバージョンアップを予定してるとのことですから、その時に改善されることを期待したいです。

「小川に散った桜の花びらが ぷわり ぷわりと浮かんで 流れて 春をどこかへ運んでいく」
セリフについては季節にちなんだ話題や彼女のおばあちゃんに関することをのんびり話します。
「耳かき棒を使いますね」などの状況説明は一切せず、そのへんは音に任せて自然さを出してます。
どちらかと言えば効果音よりも会話を楽しむ耳かきかなと。
重いと感じることは特に話しませんし、口調もゆったりしてるので安眠効果は高いです。

続く「夜の部」は5パート45分間。
食事と風呂を終えて寛いでる主人公の部屋を菖蒲が再び訪問し
縁側でお酒を飲んでからその勢いでエッチなご奉仕を始めます。

エッチシーンの時間は2パート31分間。
プレイは耳舐め、手コキです。
手コキの際に比較的リアルな効果音が鳴ります。

「おかしいですね 緊張をほぐすためにふやかしてるつもりなのですが どんどん どんどん硬くなっていってる ような」
うたかたの宿は風俗店とは違うのでストレートにエッチするわけにはいきません。
そこで彼女は自分に密着されて緊張してる彼の心と体をほぐす名目で耳舐めを始めます。
さらに右耳のご奉仕を終えて左耳に取り掛かったところから手コキが加わります。

最中に彼女が淫語を言ったり喘ぎ声を漏らすことは一切ありません。
しかし耳舐めは上品ながらもねっとりしていていやらしいですし、合間に漏れる吐息も熱を帯びてます。
手コキについてもやや遠くから粘性高めの音をパワフルに鳴らします。
耳かきとは打って変わって様々な音や吐息でエッチな気分を盛り上げるわけです。

環境音も風が収まり小川の音だけが流れる静かなものですし
バイノーラル録音特有のリアルな声も相まって彼女の近さを感じやすくなってます。
聴いたことのある人向けに言うと道草屋シリーズでやるエッチにかなり近いスタイルです。

「ダメですよ そういうお宿ではございませんから ですが 頭の中で考えを巡らせて 大きくなったこれで 私を…」
事後に彼が背徳感を覚えないよう彼女が労わりながら責めるのがいいですね。
表現をぼかして自分をオカズにエッチな妄想を抱いていいとまで言ってくれます。
プレイ自体の実況はほとんどせず、イメージを膨らませやすい環境を整えることに力を入れてます。

このように、主役となる要素を大きく切り替えた温かいサービスが繰り広げられてます。
安眠しやすい作品
環境音と菖蒲ののんびりした口調で癒してくれる作品です。

彼女はうたかたの宿まで遠路はるばるやって来た主人公を幸せにするために
そして自分にとって記念すべき最初のおもてなしを無事やり遂げるために
出迎えから就寝まで彼の心と体をつきっきりでお世話します。

秘境らしさを感じるリアルな環境音、場所や時間に応じてそれらを変化させるきめ細かな演出
そして彼女の親しげで優しいキャラなど聴いてて癒しを感じる要素がいくつも込められてます。
夕の部は安眠を見据えた作りにもなっていてそちらの効果も見込めます。

「それでは お休みなさいませ 旦那様 また 明日」
菖蒲ついてはまだそれほどキャラが立ってないように思えるのですが
今後も夏・秋・冬と続くようですし、それに従って二人の関係や彼女の態度に変化があるのかもしれません。
処女作として見る分には音のレベルがどれも高いです。

ただし、現時点でこれといった個性がないという割と大きな弱点も持ってます。
環境音は多くのサークルさんが既に使用されてますし、サービスも耳かきと耳舐めは定番中の定番です。
またエッチの表現方法がこのジャンルの最大手サークルさんと酷似してます。

彼女の初々しさを出すために敢えて質素にしたという見方も一応できます。
しかし有料の耳かき作品は競争率が非常に高い現状を考えれば
その中で「うたかたの宿を聴きたい」と思える何かしらの決め手があるのが望ましいです。

そんなわけで耳かき音声をまだ聴いたことがない、あるいは普段あまり聴かない人にのみおすすめします。
「品質は比較的良いけど新鮮味に欠ける」というのが率直な感想です。

射精シーンは1回。
ちゅぱ音それなり、くちゅ音そこそこ、淫語と喘ぎ声はありません。

CV:歩サラさん
総時間 1:15:50

オススメ度
■■■■■■□□□□ 6点


体験版はこちらにあります

追記
耳かき音声をあまり聴かない人に対してなら8点をつけます。

2017年7月17日まで1割引の900円で販売されてます。

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