同人音声の部屋

同人音声および催眠音声(トランス/暗示ボイス)について、平均3000文字程度のオリジナルレビューを掲載しているサイトです

タグ:とみみ庵

   ● 【少年声】声付耳かき音作ってみた4
   ● 鈴の音と共に
   ● 声付き耳かき音を作ってみた41【ASMR earpick】
   ● 疲れた日の甘々耳かき【声付き耳かき音38】
   ● 年下に音でおしおきされる音声【声付き耳かき音を作ってみた番外編3】
   ● 後日家
   ● 声付き耳かき音を作ってみた34
   ● 鈴の音を聞きに
   ● 声付き耳かき音を作ってみた32
   ● 【炭酸マッサージ】声付き耳かき音を作ってみた番外編2【シャンプー】


【少年声】声付耳かき音作ってみた4

サークル「とみみ庵」さんの無料の同人音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、ちょっぴり恥ずかしがり屋だけど優しい少年が
お姉さんを相手に短時間ながらも丁寧な耳かきをします。

する側/される側の性別が世間一般的な耳かき音声と逆転しており
彼が彼女の積極的なおねだりに戸惑う様子が楽しめます。
一応は女性向けなのですが全年齢ですので男性が聴いても問題ありません。
むしろ年下の同姓にキュンとするような魅力を感じる人もいるでしょう。



年上のお姉さんにせがまれて
少年に耳かきをしてもらうお話。

「耳かき…ですか? 子供じゃないんだから 自分でやればいいじゃないですか」
少年はややトーンの低い中世的な声の男の子。
主人公のお姉さんに耳かきをせがまれるとちょっぴり戸惑いますが
「他の人に頼む」と言われて結局はしてあげることにします。

本作品はサークルさんの他作品と同様に
リアルな効果音を駆使しながら耳かきの一部始終を描いていくわけですが
優しいお姉さんがしてくれるいつものスタイルとは逆に
この少年が年上のお姉さんとおぼしき主人公に耳かきをします。

…といってもイケボのお兄さんとは違ってかなり女性に近い声をしていますし
セリフのボリューム自体も少なめですので誰でも聴けます。
耳かき音声を聴いている人ほど新鮮な空気を感じるでしょうね。

「あっ ちょっ なんで膝枕? …ため息じゃないです 緊張してるんです」
今回耳かきをしてくれる少年は女性に不慣れな恥ずかしがり屋さん。
他人に耳かきをしてあげること自体も初めてなため
開始前のやり取りでは口ごもったりどもるシーンがあります。
そしてこの初々しさが作品全体に個性を与えています。



短時間ながらも質の高い耳かき
耳かきの時間は11分30秒ほど。
膝枕の体勢で右→左の順に耳かき棒と綿棒を使ってお掃除し
梵天で細かい汚れを取り除いてから最後に軽く息を吹きかけます。

耳かき棒は「ズッズッ シュリー」と若干ざらつきのある軽い音
綿棒はそれに比べて面積が広く柔らかい音が使われており
耳の縁では耳の穴の下から上へ小さなストロークを描きながら何度も掻き出すように
穴の入り口や奥では少し力を入れて大きく動かす、といったように
無料とは思えないほどに考えられた音や動きを聞かせてくれます。

耳の部位に応じて音を使い分けているのがいいですね。
特に穴の入り口や奥は軽くゴリゴリする音が心地よい刺激を伝えてくれます。
耳かき棒の後に登場する綿棒や梵天も音の違いがはっきりしていますし
耳かき音声として十分以上のクオリティを持っていると言えます。

「起きてますか? 涎垂れてる そんなに気持ちいいんですか? ふーん…」
耳かき中の少年はどこを掃除するかを言う以外はあまりしゃべらず
微かな吐息を漏らしながら一生懸命にお掃除します。
作中ではバックで常に時計の音が流れるのもあって
かなり静かで落ち着いた空気を感じるでしょう。
珍しいキャラを登場させていますが癒し系音声としてもしっかり機能しています。



手堅くて面白さもある作品
内容自体はオーソドックスな耳かき音声なのですが
音声ではあまり見かけない少年を登場させることでアクセントを与えている作品です。

耳の外や中を複数の器具を使ってお掃除する様子には
10分程度の作品とは思えないほどのこだわりや密度の高さを感じます。
肝心の効果音についてもさすがに今のとみみ庵さんのものには及ばないのですが
1年前の作品として考えれば十分すぎるほどの質を持っていると言えます。

「…気が向いたら またやってあげますから また声かけてください」
もう一つの柱とも言える少年のキャラについても
最初はちょっぴり反抗的だったのが耳かきをするにつれてだんだんと落ち着き
やがては素直になる心情の変化がほんのり窺えます。
主人公におねだりされて息吹きをする仕草もとっても可愛いです。

ありそうでなかった要素を取り入れた一風変わった耳かき音声です。
ショタ好きが最も楽しめるでしょうが、それ以外の方も無料ですので是非お試しください。

CV:和鳴るせさん
総時間 13:01

【少年声】声付耳かき音作ってみた4
http://www.nicovideo.jp/watch/sm23719716

鈴の音と共に

サークル「とみみ庵」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、優しくて恥ずかしがり屋な狐巫女が
参拝に来た男性と冬から春にかけての季節をまったり過ごします。

音とキャラの両方が立ってる総合力の高いサービスが行われており
暖かくなるにつれて賑やかさを増す環境音や抜群にリアルかつ多彩な効果音
そして最中に交わされる彼女との心温まるやり取りが様々な癒しを与えてくれます。
寒い冬を二人で暖かく
神社の狐巫女「テン」に耳かきしてもらうお話。

「うぅー 寒い寒い 日差しはよいがまだまだ外は冷えるのう」
テンは古風な言葉遣いをする愛らしい声の女の子。
お参りの際に主人公が鳴らした鈴の音を聞きつけてやって来ると
一緒に休憩所に移動し耳かきしてあげます。

本作品は「鈴の緒を引けば」「鈴の音を聞きに」に続くサークルさんの人気シリーズ第3弾。
まだ寒い日、少し暖かい日、春のある日と3つのシーンに渡って
彼女と出会ってから境内にある休憩所に移動し、癒しのサービスを受けるまでを彼の視点で楽しみます。

過去作から続けて聴いたほうが楽しめるのは間違いありませんが
お話が完全に独立してますし展開もシンプルですから本作からでも問題ありません。
各シーンの時間が60分程度あるので3回に分けて聴くのが丁度いいでしょう。

とみみ庵さんと言えば効果音や環境音に並々ならぬこだわりを持ってるサークルさんです。
本作品でも寒い時期はまばらだった小鳥の声が春に近づくと賑やかになったり
二人が休憩所に近づくにつれて川の流れる音が聞こえ始めたりと音に変化をつけて違った雰囲気を出してます。
音質も本当にリアルですからそれらを聴いてるだけでも相当な癒しが得られます。

効果音についてはメインの耳かきは堅実に行い、それ以外の部分で面白いサービスをします。
主人公が最後に寝入ることを踏まえてどのシーンも安眠に適した優しい音で統一し
耳かき中はセリフを最低限に抑えて眠りやすい環境を整えます。
「仕事などで疲れてる人が聴いたら高確率で寝落ちする」と言えるくらい心安らぐひと時が送れます。

「勘違いするな 迎えに来たわけではないぞ 呼び鈴代わりに鳴らす不届き者がおるから見に来ただけじゃ」
本作品が持つもうひとつの魅力はテンのキャラ。
色んな意味で大事に思ってる主人公が来るたびに嬉しそうな表情を見せ
それを指摘されるとツンデレっぽい態度を取って恥ずかしさを隠します。

過去に何度も耳かきしてる関係なので堅苦しい部分は一切ありません。
それどころか彼に少しでも喜んでもらおうと色々考えてお世話します。
ロリババアっぽいキャラですが尊大に振舞うこともなく純粋に可愛らしい女性です。

リアルかつ多彩な音と親しみを感じる彼女のキャラ。
音フェチ系でありながらキャラも立ってるバランスの取れた作品です。
季節の変化を感じる高品質な耳かき
ここからは各シーンの内容や特徴を紹介します。

一番最初の「まだ寒い日」はおよそ59分間。
いつものように鈴の音に反応して現れたテンが主人公を休憩所に案内し
こたつに入ったまま2種類のカネを聞かせたり耳かきします。

「雨戸があると 同じ居間でも違って見えるじゃろ?」
季節が冬ということで縁側の雨戸は閉めたままにしており
近くを流れる川の音の代わりにストーブの稼動音がバックで流れ続けます。
室温を一定に保つために音量や火の勢いが適度に変化するのがいいですね。
他にもみかんの皮を剥く音が鳴るなど寒い日を二人で過ごす様子を音でしっかり表現しています。

「音が違うということは 伝わる振動も異なるということじゃ」
耳かきを始める前に登場するカネを使ったサービスも個性的。
「ぶぉぉぉぉん」という心地いい振動音を左右同時に鳴らして癒しを与えます。
それぞれでトーンが違いますから同じものでも違った印象を抱くでしょう。
音楽的な美しさがあるのに加えて脳を軽く揺さぶられるような感覚がしてかなり眠くなります。

メインの耳かきは膝枕の状態で右耳→左耳の順に綿棒で大きな汚れを
彼女の尻尾で小さな汚れを取り弱めの風圧で数回息を吹きかけます。

綿棒は「じゅりっ ぷすぷす」と若干ざらつきのある柔らかい音
尻尾は「すすっ ずりずり」と梵天よりも若干硬さがあって毛の長い音が使われており
前者は耳の縁をなぞったり小刻みに擦る、後者は穴のあたりを優しく撫でる動きをします。

これまで有料・無料いずれも数多くの耳かき音声を製作されてるサークルさんなだけあって
「素晴らしい」と言う他に言葉が見つからないレベルの耳かきをされてます。
耳かき音声が数多く出てる現在でもとみみ庵さんの耳かきは間違いなくナンバーワンです。
音質、動き、力加減、間の取り方などすべてがパーフェクトで本当に癒されます。

「わしは好きだぞ ぬしに構うのも こうして耳かきをするのも 楽しんでおる」
最中のテンは何をするかを話す以外はあまり多くを語らず
彼と一緒に過ごすこのひと時をのんびり楽しみます。
冒頭シーンよりもずっと柔らかい声と間を長く取る口調には母親のような穏やかさが漂ってます。

耳かき中に込み入った話題を彼女が投げかけてこないのも本作品の耳かきが安眠に適してる理由のひとつです。
終了後は子守唄を歌ったり肩をぽんぽん叩いて寝かしつけてくれますから
普通に聴くのはもちろん、寝ながら聴くのにも大いに役立ちます。

2番目の「少し暖かい日」はそれより少し後のお話(約56分)。
たまたま境内の掃除をしていた弟子のビャクに案内されて移動し
そこにいたテンに泡洗浄や耳かきをしてもらいます。

ビャク「この方に気持ちよくなって欲しかったんですよね?」
テン「ぬ… ま、まあな」
ビャクが加わり会話しながらサービスするおかげで前のお話よりも賑やかな印象を受けるでしょう。
外が暖かくなってきたのを受けて今回からは雨戸を開けて川の音がバックで流れ始めます。
ビャクは言葉遣いが普通で恋愛に興味があるごく普通の女の子に近いキャラです。

ここでのサービスでポイントとなるのは泡洗浄。
テンとビャクが共同で左右の耳にハケで泡を塗り、綿棒と手ぬぐいで汚れを落とします。
泡を塗る時のぽりぽりした小気味いい音や耳を拭く際の微かな圧迫感と振動が心地よく
二人の明るい会話も相まって雰囲気的にも春が近づいてるのを感じます。

耳かきについてはテンが一人で綿棒と尻尾でお世話しビャクがそれをサポートします。
前のシーンと敢えて同じ内容にしてそれ以外の部分で違いを出す感じですね。

最後の「春のある日」はさらに時が流れた後のお話(約60分)。
今度は最初から境内にいたテンに連れられて移動し
お茶を少し楽しんでから彼女にとあるプレゼントをもらいます。

「おぬしに会うまではただの縁側じゃったが 今ではすっかり 二人の縁側になってしまったの」
今まではまばらだった鳥の声が一気に賑やかになり、春の使者であるウグイスも鳴き始めます。
二人が縁側でお茶を飲むのも空気が暖まってきた証拠です。
セリフではなく周りの情景や登場人物たちの様子で季節の移り変わりを伝えます。

耳かきについては事前のサービスは特に行わず、専用の耳かき棒と梵天で丁寧にお世話します。
主に綿棒を使ってた今までとは音の質感が随分違うと感じるでしょう。
力が適度に抑えられた「ぞり すり」という細くやや硬さのある音が程よい刺激を耳にもたらします。
梵天もふわふわした感触や耳の穴を優しく塞がれる質感が出ていてとてもリアルです。

またここでの耳かきは今まで以上にテンが黙々と手を動かし続けます。
耳かき音声の王道とも言える器具や流れですから、サークルさんの実力が最もよくわかるのではないかなと。
彼のリクエストを受けて珍しいマッサージを一部するなど音の良さを前面に押し出した耳かきが楽しめます。

このように、季節や環境の違いを出しつつじっくり行う面白味に溢れたサービスが行われています。
キャラと音の両方で癒す作品
耳かき音声を構成するありとあらゆる要素が優れた大変癒される作品です。

神社の狐巫女として長い間ここを守り続けてきた女性が
参拝客の男性と三度出会い耳かきや会話をしながら同じ時間をまったり過ごします。
季節の変わり目が舞台となってることを踏まえて各シーンとも環境音の違いや変化に力を入れ
そこに耳かきを中心とした効果音を盛り込み作品の世界を作り上げてます。

「また、来てくれるか? …よかった」
彼より遥かに年上なのに対等な立場で接しようとする彼女の姿にも癒されます。
実際に聴く時の楽しみを奪わないようにレビューでは彼女に関するかなりの部分を伏せました。
耳かき以外のシーンは会話が充実してますので彼女の魅力も十分わかっていただけると思います。

サービスについては耳かきはできるだけシンプルに仕上げて、それ以外の部分にシーンごとの違いを持たせてます。
中でも「まだ寒い日」に登場するカネを鳴らすサービスは音声作品でも非常にレアで
そのリアルな音と振動に多くの人が意識のぼやけや眠気を感じるでしょう。

私はレビューを書くために通しで聴いたのですが
途中で飽きることがまったくなかったし聴いた後は気持ちがスッキリしました。

耳かき音声に興味がある人全員におすすめしたい作品です。
これだけのクオリティとボリュームを持ってるのに価格が300円なのも驚異的と言う他ありません。
以上を踏まえて今回も満点とさせていただきました。
おまけはテンとビャクの両耳かきです。

CV:テン…藤堂れんげさん ビャク…小日向さくらさん
総時間 3:18:29(本編…2:54:42 おまけ…23:47)

オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点


体験版はこちらにあります

声付き耳かき音を作ってみた41【ASMR earpick】

サークル「とみみ庵」さんの無料の同人音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、明るくて気さくな女の子が
ポテチの代わりに膝枕で丁寧な耳かきをします。

耳かき棒、綿棒、梵天と時間に対する器具のバリエーションが比較的多く
それぞれの違いを音や動きだけでリアルに表現してるのが最大の魅力です。
親しげに語りかけてくる彼女のキャラにもホッとするものを感じるでしょう。
多彩な手段でお耳を綺麗に
女の子に耳かきしてもらうお話。

「へーい おるかー? おっじゃまー」
女の子は砕けた話し方をする優しい声の女の子。
主人公の部屋にやって来て以前借りたスマホのバッテリーを返すと
ポテチを持ってこなかった埋め合わせに耳かきしてあげます。

本作品は恋人よりも友達っぽく接してくる彼女が、膝枕の状態で20分程度の耳かきをします。
これのひとつ前に公開された「声付き耳かき音を作ってみた40」の続きとなってますが
サービス自体は独立してるのでこちらから聴いてもさほど問題はありません。
サークルさんの過去作と同じくセリフよりも音を重視した音フェチ成分の強い作りです。

今回する耳かきのポイントはお世話する手段の多彩さ
耳かき棒から始まり綿棒、梵天、息吹きと耳かきでは定番のサービスを丁寧に行います。
片耳10分でこれだけ色々やると普通は慌しくなるのですが
最中のセリフを最低限に抑え、器具をゆっくり動かすおかげで時間の流れが緩やかに感じます。

効果音の品質も非の打ち所がないほど優れてます。
器具ごとの質感だけでなく動きの違いもしっかり表現されてるので
彼女が説明的なセリフを言わなくても何をしてるのかが音だけで簡単にわかります。

耳垢が取れた音や耳垢が耳の中で転がる音も入ってるのがいいですね。
ほんの少しだけ混じるパリパリした音が耳かきにさらなるリアリティを与えています。
前半の右耳より後半の左耳の方がよく聞こえました。

「げ、そっちも覚えてたか 買ってくるから ポテチ今度ってことでよくない?」
女の子についてはノリの軽い口調が特徴的です。
前作で彼女が持ち去ったポテチを返さない代わりにやる設定がされてますが
彼女自身が元々耳かき好きなので嫌々やってる感じはまったくしません。
むしろ彼のリクエストに恥ずかしがりながら応えてあげる優しい仕草を見せます。
音の違いを楽しめる高品質な耳かき
耳かきはほぼ全編にあたる22分間。
膝枕の状態で右耳→左耳の順にまずは耳かき棒で大きな汚れをはがし
それを綿棒と梵天で絡め取り、最後に弱めの風圧で3回程度息吹きします。

耳かき棒は「そりっ ずずっ」とやや平べったくて乾いた音、綿棒は耳かき棒より広くて引っ掛かりのある音
梵天は「さすさす しゅるっ」と滑らかでふわふわした音が使われており
奥から手前に掻き出すようにゆっくり大きく動かす、少し力を入れて特定の部位を小刻みに擦る
軸を持ってゆっくり回転させるなど、器具の持ち味を活かしたリアルな音と動きをします。

どの器具も3~4分で切り替わるため聴き比べる楽しさがあります。
同じ器具でも10秒程度の短い間隔で位置や動きが目まぐるしく変わりますし
内容はシンプルでも音のバリエーションが豊富で聴いてて飽きが来ません。
音に強いサークルさんだからこそできる洗練された耳かきです。

「知らない? あるんだよ イヤーエステって あーでもそういうとこは もっとちゃんとやるんだろうね」
「このふわふわ 取れてるって感じがしなくて あんま好きじゃないんだけどさ 気持ち良さそうな顔してるの見ると…ね 悪くないかもって ふふっ」

最中の女の子は説明的なことを一切言わずに雑談したり彼の様子を嬉しそうに観察します。
セリフよりも微かな吐息を漏らす時間の方がずっと長く
2種類の音だけが流れ続けるひと時はとても静かで落ち着きます。
黙ってるというよりは耳かきに集中してる感じですね。

このように、最大の武器であるリアルな音を駆使した耳かきが行われています。
安定感のある作品
ほのぼのした雰囲気漂う音フェチ作品です。

女の子は借り物のついでに持って行ったポテチ代を返そうと
主人公を自ら膝枕に誘い、彼がリクエストした器具を使って左右の耳を綺麗にします。
耳かき棒の適度な硬さと細さ、綿棒のざらつき、そして梵天の柔らかさとほのかな圧迫感。
耳かきでよく使用する器具の特徴をうまく捉えた音の数々が心地いい刺激を与えてくれます。

そして質の高い音の良さを動きによってさらに引き出してます。
どんなに音がリアルでも耳かきに合った動きをしてなければ魅力は大きく減衰します。
音と動きの両方がハイレベルだからここまで洗練された耳かきになるのです。

この耳かきのキーは意識して器具をゆっくり動かしてる点にあると思います。
時間に対して使用する器具が多い場合、音を多めに聞かせようとつい動きを速くしてしまいがちです。
でもそれをやると全体の雰囲気が慌しくなり最終目的である「癒し」が得にくくなります。
時間が限られてるからこそ敢えて個々の音をじっくり鳴らしてるように映りました。

多彩な音が詰まった大変癒される作品です。
無料ですから前作も含めて興味の湧いた方は是非お試しください。

CV:浅見ゆいさん
総時間 24:22

声付き耳かき音を作ってみた41【ASMR earpick】
https://www.youtube.com/watch?v=1f8I1tVDWm4

疲れた日の甘々耳かき【声付き耳かき音38】

サークル「とみみ庵」さんの無料の同人音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、優しくて面倒見のいいお姉さんが
お疲れ気味な男性を優しい言葉と丁寧な耳かきで癒します。

ぎゅっと抱きしめて頭を撫でる、子供や赤ん坊に対するような言葉をかけるなど
耳かきと甘やかし成分を強く感じる要素を組み合わせながらお世話するのが特徴です。
疲れたときは甘えるのが一番
お姉さんに甘やかされながら耳かきしてもらうお話。

「おかえりー 今日もお疲れさま」
お姉さんはほのぼのした温かい声の女性。
帰宅した主人公がお疲れ気味なのを見てすぐさま抱きしめると
そのまま頭を優しく撫でてたっぷり甘やかします。

本作品は仕事や学校で疲れた心と体を癒すことを目的に
彼女が20分近くに渡る家庭的な耳かきと簡単なスキンシップをします。
とみみ庵さんといえば耳かきで大変有名なサークルさんですが
今回はそれに加えて彼女のキャラ作りにも力を入れてます。

「ぎゅーっ 今日も頑張った いいこいいこ」
例えば主人公が帰宅してから耳かきを始めるまでのおよそ2分間は
彼女が彼を抱きしめながら頭を撫でたり労わりの言葉をかけます。
その言葉や態度が子供や赤ちゃんをあやす時のものに近くてとても安らぎます。
甘やかし成分が非常に強い内容になってますから、人の温もりに飢えてる人ほど癒しを感じるでしょう。

最中に鳴る効果音もレベルの高いものばかり。
彼女が抱きついた瞬間に軽い圧迫感が生まれ、声も若干篭ったものになります。
そして体が動いた時、頭を撫でる時の優しい摩擦音や心音で彼女との近さを表現しています。
特に心音は「とくんとくん」というリズミカルな鼓動が耳に心地いいです。

メインのサービスにあたる耳かきはおよそ18分間。
膝枕の状態で右耳→左耳の順に耳かき棒と梵天で汚れを取り
最後に弱めの風圧で数回息を吹きかけるシンプルなものです。

耳かき棒は「くしゅっ すりすり」と乾いた滑らかな音が使われており
耳の外にある縁→穴の手前→奥と位置を変えながらそれぞれを丁寧にお世話します。
部位によって効果音のトーンや重さが微妙に変化するのが良いですね。
力加減が弱めでゆっくりとした動きも彼女のキャラに合ってます。

「取れた取れた うん 我慢できたね 偉かったよ いいこいいこ」
「ひょっとして 私の耳かき やぁや?」

最中の会話も甘さを感じるものばかり。
こちらを全肯定しつつ褒めたり励ます言葉を適度に投げかけます。
音重視の作風なのでそこまでしゃべるシーンはないものの、ひとつひとつの言葉が慈愛に溢れてます。
音と声の両方で癒しを与える高品質な耳かきです。
子供心に帰れる耳かき音声
音とキャラの両方に十分な魅力がある癒しに満ちた作品です。

思いやりがあって甘やかし上手なお姉さんが
主人公の疲れた心と体を潤そうとあまあまな耳かきをします。
サークルさんの武器であるリアルな音に若干の幼児プレイ要素を盛り込み
シーンによって音と声のバランスを切り替えながら進めることで温かい雰囲気を作り上げてます。

「大丈夫だよー? ほら ぎゅーっ ぎゅーっ」
この作品の良いところは話す時と話さないときのメリハリがはっきりしてることだと私は思います。
冒頭や耳かき後の抱きしめるシーンでは労わるセリフを多めにし
耳かき中はそれが逆転して効果音や微かな息遣いだけが流れるようになります。
お互いの長所が引き立つように作られてるから強く癒されるのではないでしょうか。

耳かきは以前よりも若干綿棒っぽい音にシフトしてます。
合間に鳴るプチプチした音がいいアクセントになってるなと。
彼女のふんわりしたキャラを考慮してこの効果音を選んだのかもしれませんね。

隅から隅まで温かい耳かき音声です。
無料ですから興味の湧いた方は是非お試しください。

CV:佐倉杏さん
総時間 21:16

疲れた日の甘々耳かき【声付き耳かき音38】
http://www.nicovideo.jp/watch/sm30431597

年下に音でおしおきされる音声【声付き耳かき音を作ってみた番外編3】

サークル「とみみ庵」さんの無料の同人音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、態度はつれないけど実はとっても優しい女の子が
知り合いの男性に音を使ったちょっぴり意地悪なお仕置きをします。

耳かきやマッサージといった特定のサービスは行わず
家庭にある様々な道具を動かし、それらが生み出す音を聞かせる展開が最大の魅力です。
音当てクイズみたいな作りになってますから、目を閉じて音の正体を考えてみるとより楽しめるでしょう。
多彩な音で優しくお仕置き
女の子に目隠しされて色んな音を聞くお話。

「どうも …なんですか? 挨拶ならしたじゃないですか」
女の子は素朴で優しい声の女の子。
自室にやって来た主人公をちょっぴりつれない態度で迎えると
不本意なあだ名をつけられたお返しに音を使った罰を与えます。

本作品はサークルさんの過去作「声付き耳かき音を作ってみた26」や
【炭酸マッサージ】声付き耳かき音を作ってみた番外編2【シャンプー】」に登場した彼女が
今までとはまったく異なるスタイルで癒しを提供します。

その方法はズバリ「音当てクイズ」
彼女がいくつかのアイテムを使って音を鳴らし、それが何かを考えます。
個性的な音が鳴るものを意識して選んでくれてますから
特に耳元至近距離に寄った時は心地いい刺激を感じます。

「誰かさんが 私のこと 炭酸系女子だとか 炭酸ちゃんだとか 炭酸娘だって言ってるって聞いたくらいで 怒ってないでーす」
しかし今日の彼女は機嫌があまりよくありません。
そのため冒頭に彼の視界を覆い、ちょっぴり意地悪なことする素振りを見せながら音を鳴らします。
これがタイトルの「音でおしおきされる」の意味です。

といっても根は優しい子ですし全年齢向けですから過激に感じるレベルのものではありません。
本題の音当てクイズを特徴付けるスパイスとして用いられてます。
位置も距離もバッチリな臨場感抜群の効果音
音声開始からおよそ2分後、簡単なやり取りをしたところで
女の子は早速一番目のアイテムを取り出し右へ左へと動かしながら音を出します。

数々の名作を生み出されてるとみみ庵さんの実力は今作でも遺憾なく発揮されてます。
正解を言うとつまらないでしょうから伏せますが、パリパリした音が耳に心地いいです。
またしばらくするとそれを頭に被せるシーンがあり
そこでは彼女の声が篭るだけでなく、実際に耳を塞がれてるような軽い圧迫感があります。

「ふふっ 本気にしました? 大きい○○だからそういうことできませんよ 見えてないんでしょうけど」
「こうして 頭からかけたらどうなっちゃうんでしょう?」

最中の彼女は彼をおもちゃにできるのが嬉しいのか、どのシーンでも楽しそうに振舞います。
そして各アイテムの特徴を踏まえて若干のスリルを与えます。
本作品は音がとにかくリアルですから、悪戯をされそうになる感覚が味わいやすいです。

「最後は私の好きなこれにしましょうか ぷしゅっと」
彼女のあだ名の元になったアイテムもちろん登場します。
シュワシュワ、パチパチした刺激的な音が爽快感を与えてくれるでしょう。
音声の終盤で彼女が見せるほのかな優しさにもほっこりします。

このように、バリエーションに富んだ音によるサービスが繰り広げられています。
文字通りの音フェチ作品
音を聞かせる行為そのもので癒しを与える風変わりな作品です。

感情をあまり表に出さないクールな女の子が
主人公の弱みを握ったのをいいことに音を使った悪戯をします。
目隠しの後に誰もが知ってるアイテムを中心に方向性の異なる音を鳴らし
少し経つと正解を教えるクイズ形式に沿って進めます。

「私も楽しかったんで また来ていいですよ」
音声を聴く限り、彼女はあだ名をつけられたことに対してそれほど怒ってないようです。
むしろそれを口実に彼を弄ぼうとします。
からかい上手と言いますか、普段の態度とはやや違う内面を持った愛嬌のある女性です。

音については明確な表現を敢えてせずに紹介してみました。
ですがどれも非の打ち所がないくらいにハイクオリティです。
とみみ庵さんの効果音は聴覚を通じて触覚も刺激してくれるのが大きな特徴です。
最近流行ってるVRに近い感覚を音で味わわせてくれます。

短時間で手軽に癒しを得られる作品です。
無料ですから興味を持った方は是非お試しください。

CV:藍月なくるさん
総時間 17:22

年下に音でおしおきされる音声【声付き耳かき音を作ってみた番外編3】
http://www.nicovideo.jp/watch/sm30201418

後日家

サークル「とみみ庵」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、店員と客から恋人同士の関係になった男女が
様々なことをしながら休日をまったり過ごします。

料理や洗濯、散歩、買い物など日常生活に根ざしたやり取りを
質の高い効果音や環境音を使ってリアルに表現しています。
耳かきやマッサージといった定番のサービスもじっくり時間をかけて行いますから
多種多様な音が作り出す空間に多くの人が癒しを感じるでしょう。
いつもと逆の立場で休日を
休日屋の店員「安土日向(あづちひなた)」と家で一日を過ごすお話。

「こんにちはー 日向です …あれ いないのかな?」
日向は明るくて澄んだ声の女の子。
休日屋から都会に住む主人公の家にやって来ると
買ってきた食材を使ってまずはご飯を作ります。

本作品は今のところ三作出ている「休日屋」シリーズの後日談。
様々なやり取りを経て親密な関係になった二人が、お店ではなく彼の家で過ごす様子が描かれています。
過去作を聴いてなくても一応大丈夫ですが、以前のストーリーを知ってたほうがずっと楽しめます。
どれも2時間以上のボリュームでたったの200円とコスパに優れてます。
休日屋」「休日屋 ━丹の家━」「休日屋 ━真家━

休日屋シリーズの一番の魅力と言えば多種多様かつリアルな音の数々です。
本作でもその長所は受け継がれており、二人が何かをする様子のほぼすべてを音だけで表現します。

「それじゃあご飯にしましょう ささっと作っちゃいますね」
例えば彼女が家に着いて一番最初にする料理のシーンでは
冷蔵庫から食材を取り出して袋を開ける、鍋に水を入れて火にかける、お肉に衣をまぶし油で揚げるなど
献立の内容に合った様々な音がタイミングよく鳴ります。
わかりにくい部分はセリフで多少フォローするものの、それ以外はほぼ全部音です。

料理ができた後には一緒に食べる音もちゃんと鳴りますし、音に対するとてつもないこだわりを感じます。
実際のところ音だけで十分にわかるくらいクオリティが高いです。
環境音は都会のものでは癒しに不適と判断されたのか、以前に比べるとボリュームは少なくなってます。
しかし音の位置や距離感をリアルタイムに変化させて車が近づき、通り過ぎていく様子などを表現しています。

本作品が持つもうひとつの特徴は日常生活の何気ないひと時を描いたシーンが多いこと。
耳かきやマッサージといった音声作品ではお馴染みのサービスに加え
先ほど説明した料理風景や洗濯、近所を散歩して買い物する様子まで登場します。

休日屋は彼女と一緒に休日を過ごす気分を味わえるのが醍醐味ですから
各サービスの合間に入る無駄な部分も敢えてカットしません。
普段の生活でよく聴く音だからこそ余計にリアリティを感じます。

「なんだか新婚さんみたいじゃないです? 一緒の家庭って感じで こういうの憧れだったんですよ」
日向は主人公と恋人同士なだけあって最初からとても親しく接してきます。
音重視といっても総時間が3時間近くあるのでセリフのボリュームは結構多いです。
店員だった時よりも自分の気持ちを素直に伝えられるようになったと思います。
浅見ゆいさんの声や演技も相まって相当な癒しのパワーを秘めています。
臨場感のある音とサービス
ここからは各パートの内容をいくつかピックアップして紹介します。

都会ならではのやり取りが登場するのはご飯を食べた後に始まる「街ははじめてがいっぱい」パート。
主人公の衣類が溜まってるのを見た日向が洗濯機にかけ、それを乾かそうと近所のコインランドリーに行きます。
さらに乾燥を終えるまでの暇つぶしにコンビニで買い物をします。

家のドアを開けた瞬間に微かな環境音が流れ始め
コインランドリーに入った後はそれが弱まり、代わりに乾燥機の稼動音が重なって鳴ります。
そしてコンビニでは入店音や店内BGMを初めとする様々な音が耳を楽しませてくれます。

「あっ おにぎりがありますよ おにぎり!」
中でも是非聴いてほしいのがコンビニのシーン。
飲み物が入ってる大きな冷蔵庫を開けた時にだけ「ブーン」という微かな機械音が鳴ったり
会計の時には店員が商品を手に取ってバーコードにかざしたり袋に入れる音まで入ってます。
現実世界で購入する様子をそのまま切り取ったような極めてリアルな演出です。

日向の優しさや彼に対する想いの強さがよく出てるのは
帰宅後に始まる「重くないですか?」と「お風呂なんて聞こえませーん」パート。
前者は彼の背中に乗って肩・首筋・腕へのマッサージ、後者はお風呂で石鹸&シャンプーをかけます。

肩のあたりを優しく擦る時は「さすさす しゅるっ」という滑らかな摩擦音だったのが
首筋に差し掛かると髪交じりのじょりじょりした音へと変化し
さらには拳を使って左右をリズミカルに叩いたり、手のひらで軽くぺしぺししたりと
特別な器具を使わずに上半身を隅々まで丁寧にお世話します。

外にいた時とは違って環境音が流れませんから静かな印象を受けるでしょうね。
彼女も多くを語らずに二人だけのひと時を過ごします。

「体洗うんですか? べっべつに どうぞご勝手に」
またお風呂ではマッサージの最後にあったやり取りのせいで彼女がちょっぴり機嫌を悪くし
彼の背中を流しながら仲直りするほのぼのしたシーンがあります。
一緒にお風呂まで入る仲なのにそれ以上のことを彼女は敢えてしません。
そのことの意味や自分の正直な気持ちを語ってくれます。
リアルな音を背景に二人の心情を描いたドラマ性のあるサービスと言えます。

メインのサービスとなるのはその後に始まる耳かき(約40分)。
膝枕の状態でオイルマッサージをするところから始まり
綿棒で細かい汚れを、耳かき棒で大きな汚れを取ってから梵天と息吹きで仕上げます。

オイルマッサージは「じゅりー すりゅすりゅ」という水分控えめで若干ざらつきのある水音
綿棒は「すしゅっ ずりずり」と面積が広く滑らかでふわふわした質感の音
耳かき棒は表が「ぞり ずぞっ」と綿棒よりも細く固い音、裏は「ずりゅっ ぞぞ ずず」と表より柔らかい音
梵天は綿棒以上に広くて柔らかい音、といったように音の質感が器具によって大きく変化します。

「今度は 耳かきの裏を使って 耳の中をマッサージしますね」
特に印象的だったのが耳かき棒の表と裏を使い分けてるところです。
表(曲がってる側)は耳垢を取り出すように奥から手前へ、裏は耳の壁を前後に擦るような動きをします。
同じ耳かき棒でも面積の広さや刺激の強さに違いがあるのがわかるはずです。

他にも穴の入り口と奥のほうで音のトーンやクリアさが微妙に変化するなど
シンプルなサービスを幅広い音で面白く表現しています。
ここまでレベルの高い耳かきはそうそう聴けません。
耳かきを最大の武器とするサークルさんの実力の高さが遺憾なく発揮されています。

このように、音と二人のやり取りを上手に組み合わせた癒しのサービスが繰り広げられています。
家庭的な作品
様々なイベントを経てくっついた男女が一緒に過ごす様子を臨場感たっぷりに描いた作品です。

日向は仕事を頑張ってる主人公が充実した休日を過ごせるように、そして自分自身も満たされるように
最初から最後まで常に一緒に行動しお世話します。
食事を作ったり、洗濯物を洗ってあげたり、お風呂で背中を流したりと
恋人よりは夫婦に近いサービスが数多く登場して癒しを与えます。

「またね 休日屋で 待ってます」
私は休日屋シリーズを「癒しの中に若干の寂しさや物悲しさを含んだ作品」と見ています。
二人の住んでる場所が遠くてなかなか会えないですし、彼女の曰くつきな境遇のこともあります。
しかし今作ではそういった部分を一切見せず限りある時間を楽しく過ごします。
終わり方もすごくあっさりしていて聴きやすかったです。

サービスについては環境音の比重を減らし、その代わり効果音を今まで以上にパワーアップさせてます。
中でも先ほど紹介した外出パートと耳かきパートが秀逸です。
前者は「他のサークルさんでは作れないんじゃないか」と思えるほど音の扱いにキレがあります。
後者は奇抜な器具や要素を取り入れてないのに驚きを与えてくれます。
もう十分優れてるのにまだまだ上を目指そうとするサークルさんの姿勢には本当に頭が下がります。

最高級の耳かきと音を使ったサービスが楽しめる名作です。
これだけの質とボリュームで価格がたったの300円とコスパも抜群。
以上を踏まえて今回も満点とさせていただきました。

CV:浅見ゆいさん
総時間 2:46:25

オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点


体験版はこちらにあります

声付き耳かき音を作ってみた34

サークル「とみみ庵」さんの無料の同人音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、男の子っぽい声と態度の世話好きな女の子が
ちょっぴり刺激的なマッサージとシンプルな耳かきで男性を癒します。

サークルさんの特長とも言えるリアルで立体的な効果音に加えて多少のキャラ萌え成分も含んでおり
現実世界で行われるサービスさながらの音や動きが純粋な癒しをもたらし
最中に彼女が見せる不器用で思いやりのある仕草や言葉が心を温めてくれます。
ボクっ娘の献身的なサービス
ボクっ娘に頭皮マッサージと耳かきをしてもらうお話。

「おーかーえーりー 待ってたんだぞ?」
ボクっ娘はトーンの低い中性的な声の女の子。
帰宅した主人公に親しげに声をかけると、彼のために買ってきた癒しのアイテムを見せてあげます。

本作品はサークルさんがかれこれ2年以上に渡ってニコニコ動画に公開されてるシリーズの第34弾。
性別は女性なんだけど男の子に近い声と話し方をする彼女が
アロマキャンドルを焚いてから炭酸ガスを使った頭皮のマッサージと肩叩き
さらにお馴染みの耳かき棒や梵天を使った耳かきで30分近くお世話します。

とみみ庵さんと言えば有料・無料いずれもリアルかつ立体的な音で楽しませてくれるサークルさんです。
今作もその例に漏れず、彼女が体を動かしたり道具を使う際は必ず何らかの音が鳴ります。
今回はマッサージが特徴的な音、耳かきは癒しのパワーがたっぷり詰まった安らぐ音といったように
サービスによって音にある程度違った方向性を持たせて行います。

要所をしっかり押さえつつ面白いところも取り入れてる感じです。
時間配分はマッサージが5分30秒、耳かきが18分と後者の方が濃密です。
長く聴いても耳や頭が痛くならないように力加減が抑えられてるおかげで
横になって聴いたらそのまま眠ってしまうほどに気持ちが落ち着きます。

「ふふっ 気持ちよくて眠いんだろ? そのまま寝ちゃっていいよー」
本作品固有の魅力と言えばやはりお世話してくれるボクっ娘のキャラです。
セリフだけを見るとちょっぴり乱暴に感じるものの、サービスの進め方や内容は極めて女性的です。
むしろ男の子っぽく見えるからこそ一生懸命頑張ろうとする健気さがあります。
砕けたセリフからも主人公との仲の良さが伝わってきます。

割とギャップ萌えを感じるキャラですね。
シリーズの性質上セリフよりも効果音の方がボリュームは多くなってますが
合間に入るやり取りや仕草に彼女の不器用さと優しさが滲み出ています。
音重視で雰囲気もいいサービス
ボクっ娘が最初に行うサービスは頭皮マッサージと肩叩き。
炭酸ガスを手に噴射してから1回目は側頭部、2回目は頭頂部を中心に指で丹念に擦ります。

事前のアロマキャンドルを灯す際に鳴る「しゅぼっ ごぽごぽ」というマッチの音
マッサージ中の「ぱちぱち ぷすぷす」という爽やかな泡の音が耳に心地いい刺激を与えます。

彼女が手を近づけたりスライドさせる様子も音だけでしっかりと表現されてますから
実際にマッサージされてる気分がとても味わいやすいです。
音質だけでなく細かな変化も味わえるところがこのシリーズの魅力です。

「どう? 気持ちいい? えへへ じゃあもうちょっとトリートメントつけようかな」
最中のボクっ娘は痛みを与えないよう丁寧にお世話しつつ
気持ち良さそうにしてる主人公の姿を喜び、もっと癒せるように頑張ります。
無愛想でもツンデレでもない素直な性格の女の子に映りました。
仕上げの肩叩きも短い時間でリズミカルに拳を打ちつけ凝りをほぐします。

メインのサービスはその後に始まる耳かき。
膝枕の状態で右耳→左耳の順に耳かき棒と梵天で汚れを取り、最後に弱めの風圧で息を吹きかけます。

耳かき棒は「すりゅっ さすー」とかなり滑らかで乾いた音
梵天はふわふわした非常に柔らかい音が使われており
前者はストロークを変えながら耳の壁をなぞるように、後者はゆっくり回転させたり小さく掻き出すように動きます。
ちなみに耳かき棒は耳の手前と奥の2段階に分けて行い
奥に進む際は効果音がやや低く鈍いものへと変化し動きもゆっくりになります。

本作の耳かきは器具で長めに刺激を与えてから掻き出すシーンをそれなりに見かけます。
もしかしたら穴の中のマッサージも兼ねてるのかもしれません。
音の途切れが普段よりも少ないので耳に刺激を感じやすくなってます。

「実はね ちょっと勉強したんだ ボクだって君のこと ちゃんと癒せるんだぞって 知ってほしくて」
そしてボクっ娘が時折手を止めて語りかけてきます。
彼女が彼に対してどれくらいの好意を抱いてるかはわかりませんが
自分に体を預けてくれたことに感謝し、信頼に応えようとしてるのは事実です。
マッサージの時よりも楽しそうにお世話してる印象を受けました。

このように、音を中心に据えつつボクっ娘らしさも感じられるサービスが繰り広げられています。
キャラ萌え要素も含んだ音フェチ作品
サービスそのものとボクっ娘の愛らしさで二重の癒しを与えてくれる作品です。

声や口調は素っ気無いのだけど実はとっても優しい彼女は
帰ってきた主人公のために様々な器具を使ってサービスします。
序盤のマッサージは炭酸やアロマキャンドルといったあまりメジャーでない音を組み合わせ
その後の耳かきは定番の器具を使った王道スタイルを貫きます。

そしてその一部始終を多種多様な音を使ってリアルに表現しています。
今年に入って音フェチ系の作品が俄かに増えてますが
とみみ庵さんの作品における音質や動きの自然さはずば抜けて優れてます。
耳に息を吹きかけられた彼がちょっとだけ体を動かす音も入っていたりと芸が細かいです。
セリフよりも音だけが流れる時間の方が長く自然な癒しが得られます。

「んーっとね 耳かきで掃除するんだけど 初めから奥に入れないで 手前から奥の順でやっていくよ」
ボクっ娘については声やセリフと行為にギャップを持たせて魅力を引き立たせています。
聴き始めた直後に男っぽく感じた人も、聴き終える頃には彼女の女性な部分に気づくと思います。

短時間で癒しを得るのに役立つ作品です。
これ以前の作品も秀作揃いですからそちらも是非お試しください。

CV:ユキトさん
総時間 27:03

声付き耳かき音を作ってみた34
http://www.nicovideo.jp/watch/sm29691395

鈴の音を聞きに

サークル「とみみ庵」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、古風な言葉使いをするちょっぴりツンデレな巫女が
神社を再び訪れた主人公に様々な耳かきをしてあげます。

シーンごとに雰囲気・道具・場所が異なる多彩な耳かきが行われており
最中に鳴るリアルな効果音やバックで流れる涼やかな環境音が癒しや眠気を与えてくれます。
真夏を彩る涼やかな物語
神社の巫女テンに3種類の耳かきをしてもらうお話。

「ふー こうも暑いと掃除も身が入らぬ」
テンは可愛くて落ち着いた声のお姉さん。
とある夏の日、久しぶりに神社を訪れた主人公を嬉しそうに迎えると
境内にある建物へ案内し麦茶とスイカを振舞います。

本作品は今年4月に発売された「鈴の緒を引けば」の続編にあたり
久しぶりの日、別の日、また別の日の3日間を2人が過ごす様子が描かれています。
シリーズ作品ですが内容は独立してますので本作から聴き始めても問題ありません。
むしろ今の時期ならこちらから聴いた方が季節がマッチしていて楽しみやすいと思います。

各シーンの流れは参拝に来た彼が拝殿に吊るされてる鈴を鳴らし
来訪に気づいた彼女が現れ、軽い会話の後耳かきをします。
そして事後は彼女に膝枕されながらゆっくりと眠りにつきます。
基本的な流れや時間はほぼ同じになってますから、一気に聴かずに日を分けたほうがいいでしょう。

マッサージやヘッドスパなど様々なタイプの癒し系作品が出ている現在において
耳かき一本で勝負するのは味気なく感じるかもしれません。
しかし実際は日ごとに耳かきの内容や周りの環境がガラリと変化し
その一部始終を高品質かつ多彩な効果音や環境音で極めてリアルに表現しています。

「耳かき」というひとつのサービスをとことん掘り下げ、磨き上げてる作品です。
耳かき音声を数多く作られてるとみみ庵さんだからこそできる要素がいくつも登場します。
他にも麦茶を入れる音やスイカを食べる音など、耳かき以外の部分でも必ず効果音が鳴ります。
最中は都会の喧騒を忘れ、神社に本当にいるような心安らぐ気分が味わえます。

「いつぞやのこと覚えておるか? 年長者の誘いは 断ってはならぬと言うたからの ふふふ」
耳かきをしてくれるテンの存在も忘れてはいけません。
前作で何度か耳かきしている経緯もあって最初から親しげな態度で語りかけ
その度に喜んだり、すねたり、恥ずかしがったりと多彩な表情を見せてくれます。
そして彼女が体を動かす際には「ちりりん」と涼やかな鈴の音が鳴ります。

口調だけを見ると近寄りがたい雰囲気を感じるのですが
実際は自分の気持ちを素直に伝えられない寂しがり屋な女の子です。
ツンデレっぽい部分も持ち合わせていて愛嬌を感じます。
音が良いだけでなくキャラも立ってる作品と言えます。

ビャク「明日たらふく食べようとおっしゃってたではないですか? この方と食べたかったんですよね?」
テン「ビャークー 余計なことは言わんでよい」
ちなみに今作では彼女の弟子にあたるビャクという女の子も登場します。
各シーンの冒頭や終わりにほんの少し顔を出す程度なのですが
テンが密かに思ってることを代弁して彼女を困らせる和やかなやり取りが交わされます。
一人ぼっちだった前作に比べると賑やかな印象を受けます。
キャラと音の両方で癒すリアルな耳かき
ここからは各シーンの特徴や魅力を紹介します。

一番最初の「久しぶりの日」は二人が久々の再開を喜ぶところから始まり
境内にある建物に移動してから麦茶とスイカを味わい耳かきへと移ります。

夏らしいセミの声がやや遠くから聞こえてたかと思えば
二人が建物に近づくにつれて小川の音が流れ始め、その音量が徐々に大きくなるなど
物語の序盤から持ち味の音を使って作品の世界に引き込んでくれます。
特に小川の音は耳かき中も流れるのでこれだけでも相当な癒しが得られます。

メインとなる耳かきはおよそ30分間。
膝枕の状態でまずは手ぬぐいを使って顔の汗を拭き取り
それから右耳→左耳の順に2種類の耳かき棒と尻尾で綺麗にし、最後に弱めの風圧で息を吹きかけます。

耳かき棒は「そりそり ずずっ」と若干硬くて尖った音が使われており
ゆっくりペースで耳の壁を大きくなぞったり小さく掻き出すように動きます。
サークルさんの過去作と同じく音質・動き・力加減すべてに気を遣っていてとてもリアルです。

「次は耳の奥なんじゃが この匙のところが ハケのようになっている耳かきを使おうと思っていてな」
この日の耳かきで最も特徴的なのが2番目に登場する耳かき棒。
普通のものとは違って先端がブラシ状になっており、耳の奥にある汚れを上手に絡め取ります。
「ぱちぱち ぷちっ」という通常の耳かきよりも細く軽い音も耳に心地いい刺激をもたらします。
本作品の耳かきは音のバリエーションが非常に多彩で聴いていて本当に面白いです。

その直後に登場する尻尾での仕上げも本作品ならでは。
「しゅるっ すりすり」と梵天よりもサイズが大きく滑らかで柔らかな音が耳を包み込みます。
ふわふわとしたきめ細かな感触を音だけでここまで表現している作品はなかなかありません。
耳の中でリズミカルに回転させたり軽く払う動きもリアルです。

「わしも ぬしにする耳かきを 恋しく思うておった」
最中のテンは手を動かしてる間は微かな息遣いを漏らすことが多く
合間合間に入る休憩の際に今の気持ちを素直に語ります。
冒頭のパートよりも穏やかな口調や飾らないセリフに別の癒しを感じるでしょうね。
音重視なんだけど彼女の魅力もきちんと引き立ってるところが見事です。

二番目の「別の日」は雨の日のお話。
大粒の雨がそれなりに激しく降る中、同じ建物でテンが別タイプの耳かきをプレゼントします。

「この道具はな 直接耳を掃除するものではなく 緊張をほぐし 癒しを得るものなのじゃ」
このシーンで最も特徴的な音は最初に出てくる不思議な鐘。
左右の耳に挿入し、鐘を叩く音で耳垢を浮かせたり癒しを与えます。
「ぶぉぉぉん」という軽い振動音が左右交互に鳴り響く感覚はなんとも独特で
耳かき音声を数多く聴いてきた人でも新鮮な感覚で楽しめます。

他のもので例えるならごくごく微弱なモーター音といったところでしょうか。
こういう器具を使う作品は私も初めて聴きました。

耳かきについては膝枕の状態で先ほどの器具を使用し
綿棒・梵天・息吹きを順に使い分けて汚れを隅々まで落とします。
同じ耳かきでも使用する器具が初日とまったく違うわけです。
当然のようにどの器具も非の打ち所が無いほどクオリティが高く
バックで流れ続ける小川の音や雨音も相まって聴けば聴くほど眠くなってきます。

最後に登場する「また別の日」はさらに後のお話。
主人公を普段の建物ではなく離れへ案内したテンが基本に立ち返った耳かきをします。

「今はガラスの風鈴が主流じゃったな 鉄器の風鈴もいい音色じゃろ?」
ここでは今までずっと聞こえていた小川の音に代わって鉄の風鈴が鳴り響き
ガラスよりも反響が弱い澄んだ音に夏の風情を感じます。
獣や虫があまり寄りつかない建物ということで環境音がほとんど聞こえず
以前の2つのシーンに比べて静かで落ち着いた雰囲気が漂っています。

耳かきについては方針を大きく転換し耳かき棒と梵天だけでお手入れします。
しかし耳垢をはがして取り出すシーンになると効果音がジャリジャリしたり
奥をお掃除する際に変わったサービスをするなど、シンプルな中に工夫を込めたご奉仕が楽しめます。
テンのちょっぴりしんみりした会話も心を潤します。

このように、高品質な音を駆使した幅広く奥深い耳かきが繰り広げられています。
風情を感じる作品
純粋な癒しだけでなく涼しさも感じさせてくれる作品です。

夏の暑い日に緑豊かな神社に訪れた主人公が可愛らしい巫女と再会し
他愛もない会話や耳かきをしてゆっくり、のんびり過ごします。
音声の開幕から丁度いい音量で流れ続ける環境音がとても心地よく
現実世界のノイズを遮断し作品の世界にすんなり引き込んでくれます。

音声作品はこのところ声や音の品質が格段にレベルアップしてますが
それでも本作品のように環境音を常に流し、シーンや場所に応じて使い分ける作品は少ないです。
今回は小川が近くにある建物、雨の日、静かな建物と大きな違いを設け
聴き手が自然と「その場にいる」気分が味わえる演出がなされています。
特に水の音のボリュームと質感が良いのでスッキリした気分が得られます。

環境音と対を成す効果音についても砂利道を歩く音、雨粒が傘にぶつかる音
体を動かしたときに微かに鳴る布の摩擦音など、本当に細かいところまできちんと用意されてます。
耳かき自体の音ももちろん大事ですが、こういった脇役が作品の没入感をより強めるのに役立ちます。
全体の作りがシンプルだからこそ、細部にとことんこだわり品質を押し上げています。

「会いにきてくれて ありがとう」
テンについては本レビューではあまり説明できませんでしたが
前作に比べると丸くなったと言いますか、素直に気持ちを伝えることが増えたように感じます。
自分にひたすら甘えてくる主人公に感化されたのかもしれません。
一緒に住み始めたビャクの存在も含めて今後どうなるかが楽しみです。

しっかりした世界観に基づく極上の耳かきが楽しめる作品です。
総時間195分でたったの300円とコスパも抜群。
以上を踏まえて本作品をサークルさんでは9本目の満点とさせていただきました。

おまけはビャクの耳かきです。

CV:テン…藤堂れんげさん ビャク…小日向さくらさん
総時間 3:15:52(本編…2:47:34 おまけ…28:18)

オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点


体験版はこちらにあります

声付き耳かき音を作ってみた32

サークル「とみみ庵」さんの無料の同人音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、天使のような愛らしさを持つ優しいお姉さんが
耳かき棒だけを使ったシンプルな耳かきで耳と心を癒します。

「シンプルな耳かき」をテーマにした音重視のハイレベルな耳かきが行われており
音の質はもちろん、耳の部位に応じて細かく変化する繊細な動きや
彼女の慈愛に満ちたセリフが心地よい感覚と幸せな気分を与えてくれます。
基本に立ち返ったリアルな耳かきをあなたに
お姉さんに耳かきしてもらうお話。

「こんばんは 耳掃除されに来たんですよね?」
お姉さんは素朴で穏やかな声の女性。
耳かきされたくてやって来た主人公を優しく迎えると
すぐさま膝枕をして耳の入り口付近をお掃除し始めます。

本作品は総時間のほぼ全部にあたる19分間をかけて
彼女が膝枕の体勢で右耳→左耳の順にお掃除をします。

とみみ庵さんと言えばリアルな耳かきはもちろん
マッサージなど他のサービスを組み合わせた総合的な癒し作品や
紙袋をいじったり炭酸の弾ける音を聞かせる音フェチ作品でも有名なサークルさんです。
しかし今回は敢えて基本に立ち返り耳かきの良さをひたすら追求しています。

音の質だけでなく動きにもこだわり抜いてますから
そのリアルな音や耳に感じられる心地よい刺激にきっと安らぎを感じるでしょう。
最初から言ってしまいますが「絶品」と呼ぶに相応しい大変優れた耳かきです。

「ふわふわーっとして ずっとしてほしくなりますよね 梵天」
もちろん耳かきをしてくれるお姉さんの存在も忘れてはいけません。
音重視の作りなので最中にそこまでしゃべるシーンはないものの
良い意味で演技っぽさのない滑らかな口調とホッとする声が音とは違う癒しを提供します。
秋野かえでさんの作品は色々聴いてますけどいつも「ポカポカした良いお声だな」って思います。
音と動きの良さが光る耳かき
耳かきはおよそ19分間。
膝枕の状態で右耳→左耳の順に耳かき棒と梵天で掃除し、最後に軽く息を吹きかけます。

耳かき棒は「すり ぞり」と乾いたやや硬さのある音
梵天は「ささっ さすさす」と柔らかい音が使われており
前者は耳の穴の入り口→溝→奥の順に部位に応じた細やかな動きを
後者は軽く回転させたり穴のあたりを小刻みに撫でたりします。

今回の耳かきのポイントは耳かき棒の動き
入り口をお掃除するシーンでは壁をなぞったり、奥から手前に掻き出すようにゆっくり動かしてたのが
溝にさしかかると1回1回のストロークが一気に短くなり、その分力加減が弱くなります。
そして奥に進むと音の位置が近くなり音質も低く鈍くなるだけでなく
大きく掻き出す音と細かく優しく引っかく音が交互に鳴るようになります。

同じ器具を使った耳かきでもシーンによって目まぐるしく変化します。
現実世界で行われる耳かきに非常に近いリアルな動きです。

「こうして 耳かきの裏を使って マッサージするようにしてあげると 傷をつけずに気持ちよーくできますよ」
さらに面白いのが耳の奥を掃除するシーンだけで登場するマッサージ。
耳かき棒先端の背にあたる丸みを帯びた部分を使ってデリケートな箇所を優しく撫でてあげます。

実際に聴いてみるとそれ以前より音が滑らかに感じます。
他にも掃除の合間に彼女がティッシュで耳かき棒を拭く音なんかも入ってます。
このように、シンプルながらも変化に富んだ耳かきが行われています。
ハイクオリティな耳かき音声
王道を突き進み、とことんまで磨き上げている優れた作品です。

お姉さんは自分の元に来てくれた主人公がスッキリした気分を得られるように
最初から親しげな態度で接し、耳かき棒一本で耳の中の隅々までケアします。
膝枕の状態で耳かき棒を使う耳かきは他のサークルさんもやられている定番のスタイルです。
しかしリアルな効果音・多彩な動き・細かな配慮など個性を感じる部分がいくつも込められています。

こういった王道のサービスによって驚きを与えてくれるところが
耳かき音声においてトップの実力を誇るとみみ庵さんらしさなのだと思います。
一工夫するだけでこんなに新鮮な気分で聴けるんだな、と。
特に動きが素晴らしくて正直唸りました。

あとは梵天の時間が長めに取られてるのも魅力です。
左右合わせて3分30秒程度やってくれます。
音だけで梵天のふわふわ感をここまで出せてるのが本当に素晴らしいです。

抜群の癒しが得られる作品です。
無料かつ短時間ですのでお暇なときでも気軽にお試しください。

CV:秋野かえでさん
総時間 20:07

声付き耳かき音を作ってみた32
http://www.nicovideo.jp/watch/sm29206205

【炭酸マッサージ】声付き耳かき音を作ってみた番外編2【シャンプー】

サークル「とみみ庵」さんの無料の同人音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、ちょっぴり冷めた口調で話す不思議系の女の子が
主人公に一風変わった癒しのサービスを行います。

炭酸水を使った頭皮マッサージやシャンプーをするのが特徴で
髪越しに指で頭を擦る音や泡の音の合間に鳴るシュワシュワした独特な音が
耳と心に心地よい刺激を与えてくれます。
本日の実験テーマは炭酸水
女の子に炭酸水を使った2種類のサービスをしてもらうお話。

「あ…来た こんちは 丁度来ないかなーって思ってたところだったんですよ」
女の子は素朴で優しい声の女の子。
再び部屋にやって来た主人公を迎え入れると
洗面所に移動し一風変わったマッサージをしてあげます。

本作品はサークルさんが以前公開された「声付き耳かき音を作ってみた26」の姉妹作品にあたり
洗面所の椅子に座った彼の髪と頭を彼女が丁寧にケアします。
とみみ庵さんと言えば耳かきで非常に有名なサークルさんですが
今回は敢えてやらず、その代わりに個性的な音が鳴るサービスが登場します。

「うんしょっ これです 炭酸水で頭皮のマッサージ」
その正体はタイトルにも書かれている炭酸水。
頭皮を擦るときに頭に垂らしたりシャンプーに混ぜたりします。
彼女によると炭酸水には血行促進や皮膚の汚れを落とす効果があるそうです。

実際に聴いてみると最中は炭酸飲料を飲むときに聞こえてくる
シュワシュワ、パチパチした音が程よい音量で鳴り響きます。

シャンプーする時に鳴る泡の弾ける音とは違う爽快感のある音です。

サークルさんの他の作品と同じくすべての効果音が極めてリアルですから
様々な音に包まれてるような心地いい感覚が味わえます。
サービスのすべての動きを音だけで表現している音フェチ要素の強い作品です。

「次もありますから まだ座ってて? ね? ふふ…ちょろい」
お相手を務める女の子は恋人よりは後輩に近いキャラ。
主人公と心の距離を適度に取りながらそれぞれを一生懸命に行います。
そして合間合間にこちらを弄ぶセリフや態度を取ります。

意地悪ではなく恋愛に対してあまり興味がない感じです。
その証拠に彼女なりのやり方で信頼を表すシーンも登場します。
男女よりも友達に近いほのぼのしたやり取りが心を温めてくれます。
リアルな音を駆使した質の高いサービス
彼女が最初にするサービスは頭皮マッサージ(約7分)。
シャワーで髪を濡らし、炭酸水をかけながら指で揉んだり擦るシンプルなものです。
しかしシャワーからお湯が出る音、髪にかかる音、排水口に流れ落ちる音など
すべての効果音の質が非常に高いおかげで実際にされてる気分が強く味わえます。

「炭酸水を ぷしゅっと」
肝心の炭酸水についても水を垂らすとシュワシュワした音が鳴り始め
時間が経つにつれて消えていく細かな演出がされています。
実際に使って録音しない限りここまでリアルな音は出せないでしょう。
マッサージもこめかみあたりをじょりじょり擦る音が耳に心地よい刺激を与えてくれます。

続くシャンプーはおよそ11分間。
炭酸水を混ぜたシャンプーで髪を洗ってからシャワーですすぎ
軽くタオルで拭いた後にドライヤーで乾かします。

こちらも「ワシャ シャクッ」というシャンプーの音に混じって炭酸の弾ける音が聞こえます。
ゆっくり円を描くように動かしたり、小刻みに擦ったりする手の動きもとってもリアル。
左右の手を別々に動かして洗うので音に囲まれてる感覚が味わいやすいです。
耳かきだけでなくシャンプーも他の追随を許さないサービスを聞かせてくれます。

「(感情を込めずに)もう やだー はずかしいですぅー …これでいいですか?」
またここでは最中にちょっとしたハプニングがあり
ドキドキする彼を彼女が冷静にあしらうシーンも登場します。
普通の女性なら嫌がることを許しているのは彼に対して多少は好意を持ってるからでしょう。
落ち着いた態度の中にある彼女の優しさがうまく表現されています。

このように、リアルな音をふんだんに使った臨場感抜群のサービスが繰り広げられています。
ちょっぴり刺激的な作品
炭酸水を含めた様々な音が癒しを与えてくれる作品です。

頭皮マッサージ、シャンプーの両方に炭酸水を絡め
メインの効果音を妨げないレベルで適度に鳴らします。
炭酸水が本作品の個性なのは間違いありませんが
だからといってサービスそのものの骨組みを崩すわけにはいきません。
このへんのバランスを取りつつそれぞれを行ってるのが見事です。

今回はお湯、炭酸水、シャンプーと質感の異なる液体を使うシーンが多く
その違いを音だけでここまではっきりと伝えていることに驚きました。
効果音に一際こだわりを持つとみみ庵さんだからこそできるサービスだと思います。
音を通じて温かさや圧力を感じることができる素晴らしい作品です。

「何度かやらないと 効果が見えないのかもしれませんね そうですね またやってみるのもいいかもしれません」
女の子については前作と同じく彼を実験台として認識し、その範囲内で適度な優しさを見せます。
実験台と言われると冷たそうに感じるでしょうが
あくまで彼女がそう言ってるだけで、やってることは人に対するものと同じく温かいです。
大人びてるとも言えるし不器用とも取れる不思議なキャラです。

短時間の癒しに抜群の効果をもたらす作品です。
無料ですので過去作も含めて興味を持った方は是非お試しください。

CV:藍月なくるさん
総時間 20:43

【炭酸マッサージ】声付き耳かき音を作ってみた番外編2【シャンプー】
http://www.nicovideo.jp/watch/sm28864984

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